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【発明の名称】 フェースインサートを有する複数材料ゴルフクラブヘッド
【発明者】 【氏名】リチャード シー ヘルムステッター

【氏名】マシュー ティー カケット

【氏名】ハーバート レイズ

【氏名】ジェイムズ エム マーフィ

【氏名】ピーター エル ソラッコ

【氏名】ジェイ アンドルー ギャロウェイ

【要約】 【課題】を提供する。

【解決手段】ゴルフクラブ40はフェース要素60とアフトボディ61から成るクラブヘッド42を持つ。フェース要素60は返り部74の開口45内に打球プレートインサート72を持つ。アフトボディ61はクラウン部62、ソール部64及び選択的にリボン部90を持つ。返り部74は好ましくは鋳造金属材料から成り、打球プレートインサート72は好ましくは成形加工又は鍛造により形成された金属材料か成る。アフトボディ61は好ましくは複合材料又は熱可塑性樹脂のような非金属材料から成る。ゴルフクラブヘッド42は好ましくは250立方センチメートルから600立方センチメートルの体積を持つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開口と該開口内に配された打球プレートインサートを有する返り部を持ち、前記打球プレートインサートが0.010インチ〜0.250インチの範囲の均一の厚さを持つフェース要素と、0.010インチ〜0.250インチの範囲の厚さを持ち、前記打球プレートインサートの周縁から0.25インチ〜1.5インチ延びる返り部と、複合材料から構成され、クラウン部、ソール部及びリボン部を持ち、前記フェース要素の返り部に取り付けられるアフトボディとを有し、反発係数が0.80〜0.94の反発係数を有するゴルフクラブヘッド。
【請求項2】 打球プレートインサートが成形加工された金属材料から構成さあれる請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】 打球プレートインサートが鍛造金属材料である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】 アフトボディが複数のプリプレグパイルから構成される請求項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】 打球プレートインサートが1.7より小さいアスペクト比を有する請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】 返り部が鋳造材料から構成される請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】 打球プレートインサートは、基本厚さを持つ楕円セクションと、第1の厚みを持ち前記基本厚さが前記第1の厚さより大きい第1の同心状セクションと、第2の厚さを持ち前記第1の厚さが前記第2の厚さより大きい第2の同心状セクションと、第3の厚さを持ち前記第2の厚さが前記第3の厚さより大きい第3の同心状セクションと、第4の厚さを持ち第4の厚さが第3の厚さより小さい周辺セクションとを有する請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】 返り部が鋳造ステンレススチールから構成される請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】 ゴルフクラブヘッドが290立方センチメートル〜600立方センチメートルの範囲の体積を持つ請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】 ゴルフクラブヘッドの軸IZZの回りの慣性モーメントが3000g−cm以上である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】 開口と該開口内に配された打球プレートインサートを有する返り部を持ち、前記打球プレートインサートが成形加工又は鍛造により造られた金属材料から成り、0.010インチ〜0.250インチの範囲の均一の厚さを持つフェース要素と0.010インチ〜0.250インチの範囲の厚さを持ち、前記打球プレートインサートの周縁から0.25インチ〜1.5インチ延びる返り部と、複合材料から成り、クラウン部、ソール部及びリボン部を持ち、前記フェース要素の返り部に取り付けられ、0.015インチ〜0.100インチの範囲の厚さを持つアフトボディと、前記アフトボディのリボン内に配置され、10グラム〜100グラムの範囲の質量を持つウェイト付与部材とを有し、重心を通る軸IZZの回りの慣性モーメントが3000g−cm以上であり、重心を通る軸IYYの回りの慣性モーメントが1900g−cm以上であるゴルフクラブヘッド。
【請求項12】 開口と該開口内に配された打球プレートインサートを有する返り部を持ち、前記打球プレートインサートは外部表面と内部表面を持ち、ゴルフクラブヘッドのヒールセクションからに延びているフェース要素と、前記打球プレートインサートの周縁から横方向で後方に延びる返り部と、前記返り部の上部セクションと下部セクションに係合するシャフトを受け入れる内部チューブと、複合材料から構成され、クラウン部、ソール部及びリボン部を持ち、前記クラウン部が前記返り部の上部セクションと下部セクションに結合され、前記返り部がクラウン部に少なくとも0.25インチだけオーバーラップしているアフトボディと、返り部の下部セクションに結合され、返り部の下部セクションはソール部に少なくとも0.25インチだけオーバーラップしているソール部と、を有するゴルフクラブヘッド。
【請求項13】 開口と該開口内に配された打球プレートインサートを有する返り部を持ち、前記打球プレートインサートが成形加工又は鍛造により造られたステンレススチール材料から構成され、0.010インチ〜0.250インチの範囲の均一の厚さを持つフェース要素と、鋳造ステンレススチール材料から構成され、0.010インチ〜0.250インチの範囲の厚さを持ち、前記打球プレートインサートの周縁から0.25インチ〜1.5インチ延びる返り部と、複合材料から成り、クラウン部、ソール部を持ち、前記フェース要素の返り部に取り付けられるアフトボディと、前記アフトボディのリボン内に配置され、30グラム〜100グラムの範囲の質量を持つウェイト付与部材とを有し、重心を通る軸IZZの回りの慣性モーメントが3000g−cm以上であり、重心を通る軸IYYの回りの慣性モーメントが1900g−cm以上であるゴルフクラブヘッド。
【請求項14】 開口と該開口内に配された打球プレートインサートを有する返り部を持ち、前記打球プレートインサートが成形加工又は鍛造により造られたステンレススチール材料から成り、0.010インチ〜0.250インチの範囲の均一の厚さを持つフェース要素と、鋳造チタン合金材料から構成され、0.010インチ〜0.250インチの範囲の厚さを持ち、前記打球プレートインサートの周縁から0.25インチ〜1.5インチ延びる返り部と、複合材料から成り、クラウン部、ソール部を持ち、前記フェース要素の返り部に取り付けられるアフトボディとを有し、ゴルフクラブヘッドは250立方センチメートル〜525立方センチメートルの範囲の体積と175グラム〜225グラムの範囲の質量を有するゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は金属材料からなるフェース要素と、軽量材料からなるアフトボディ(後部ボディ)を有するゴルフクラブヘッドに関する。本発明は、特に、フェースインサートを持つ要素と軽量材料から成るアフトボディを有するゴルフクラブヘッドに関する。
【0002】
【従来技術】ゴルフクラブヘッドがゴルフボールを打つとき、クラブヘッドフェースとゴルフボールにかかる大きな衝撃が生じる。エネルギーの大部分はヘッドからゴルフボールに伝達されるが、衝突の結果、一部は失われる。ゴルフボールは代表的にはゴムのようなコアを覆うポリマー材料(アイオノマーのような)のカバーから構成される。これらの柔らかいポリマー材料は歪むと金属クラブヘッドの吸収特性に較べて10−100倍のオーダーで大きい歪み速度依存性を持つ減衰特性を(ロス)特性を持つ。したがって、インパクトの間、エネルギーの大部分は、金属クラブフェースの小さい変形(0.025−0.050インチ)とは逆に高い応力とゴルフボールの変形(0.001−0.20インチ)の結果として失われる。クラブヘッドからゴルフボールへの最も効果的なエネルギーの伝達はゴルフボールのより大きな飛距離を生み出す一般的に受け入れられているアプローチは、クラブヘッドフェースの硬さを増して金属、即ちクラブヘッドの変形を小さくすることである。しかしながら、これはゴルフボールのより大きな変形を生む結果となり、したがって、エネルギーの伝達に問題を生じることとなる。
【0003】ある人はこの問題に気付いて可能な解決策を示している。一つの例は、キャンパスの米国特許第4,398,965号、「フレキシブルインパクトフェースを持つアイアンゴルフクラブを製造する方法」であり、これは、フェースプレートをフレキシブルにするためのスロットを有し、フレキシブルで弾力性のあるフェースプレートを持つクラブを開示している。キャンパスのフェースプレートは、ステンレススチールのような鉄材からなり、0.1インチ〜0.125インチの厚みを持つ。
【0004】他の例は、エッジマンの米国特許第5,863,261号、「弾性的に変形するフェースとバックプレートを持つゴルフクラブヘッド」で、これはインパクトの間、ゴルフボールにばねのような効果を生じるアーク状に接触する複数のプレートを使用することを開示している。流体が粘性カプラーとして作用する少なくとも2枚のプレートの間に介在される。
【0005】更に、他の例は、ジェプソン他による米国特許第3,937,474号、「ポリウレタンインサートを有するゴルフクラブ」で、ジェプソンは、ポリウレタンインサートが40〜75のショアD硬度を有することを開示している。
【0006】更に、他の例として、イナモリの米国特許第3,975,023号、「セラミックフェースプレートを有するゴルフクラブヘッド」があり、これは、セラミックは通常は硬い材料であるが、高いエネルギー伝達係数を有するセラミック材料から成るフェースプレートを使用することを開示している。チェン他の米国特許第5,743,813号、「ゴルフクラブヘッド」はゴルフボールのショックを吸収するためにフェースに複数の層を使用することを開示している。材料の一つは非金属である。
【0007】ルーの米国特許第5,499,814号、「変形するインサートフェースプレートを有する中空クラブヘッド」は、変形が小さいプラスチック又はアルミニウム合金から成る強化要素を使用することを開示しており、このフェースプレートはステンレススチールやチタニウム、KEVLAR(登録商標)、等のよう材料で厚みが0.01−0.30インチである。更に他のキャンパスの発明の米国特許第3,989,248、「弾性的にフレキシブルなインサートを持つゴルフクラブ」は、金属のインサートを持つウッドクラブを開示している。
【0008】フェースプレートをフレキシブルにすることを目的としたものではないが、アンダーソンの米国特許第3,989,248号、「ゴルフクラブヘッドとその製造方法」は、フェースプレートに熱間鍛造材料を使用することを開示している。アンダーソンのフェースプレートは幾つかの鋼、銅及びチタニウムを含む熱間鍛造金属材料から成る。この熱間鍛造プレートは0.090〜0.130インチの均一の厚みを持つ。
【0009】クラブヘッドに使用する鍛造材料については、スー他の米国特許第5,776,011号、「ゴルフクラブヘッド」がある。スーは鍛造材料からなる3つの部片から構成されるクラブヘッドを開示している。スーの主たる目的は、正確なロフト角と少ない構造的脆弱を持つクラブヘッドを製造することにある。アイザワの米国特許5,346,216号、「ゴルフクラブヘッド」は湾曲したボール打球面を持つフェースプレートを開示している。
【0010】ヴィンセント他の米国特許第6,146,571号は、溶融可能なコアに固定されるインサート上にプラスチックのような材料を注入成形することによって壁が得られるゴルフクラブを製造する方法を開示している。コアは、コアが除去され内部体積が内部キャビティを形成するように注入されるプラスチックより低い溶融点を持つ。インサートは、コアが除かれたときシェルの前壁のインサート部分を強化するための耐性要素で形成することができ、耐性要素はスチール製の横方向に延びる部分を持つアルミニウムから成っている。
【0011】ピーター他の米国特許第6,149,534号は、一枚の平坦な中間層に沿って形成された上下の金属係合要素を持ち、下部表面の金属は上部表面の金属より重く、かつ高密度であるゴルフクラブヘッドを開示している。
【0012】リガル他の米国特許第5,570,886号及び第5,547,427号は、耐衝撃金属封鎖要素により画成される打球面を持つ成形される熱可塑性樹脂のゴルフクラブヘッドを開示している。この封鎖要素はクラブヘッドの打球面の前面を画成し、打球面の上部と側部に延びるクラブヘッドにシャフトを取り付けるためのネックを形成している。この封鎖要素は好ましくは2.5mm〜3mmの厚さとされている。
【0013】ヴィンセントの米国特許第5,425,538号は複数層に積層されたファイバーの網目状ウェブからなる複合材料の打球面とスチール製シェルを持つ中空のゴルフクラブヘッドを開示している。
【0014】ヴィオラッツ他の米国特許第5,377,986号は、金属プレートとプラスチック又は複合材料から成る前方に凸状の形状をした打球プレートの連続体からボディを構成したゴルフクラブヘッドを開示している。更に、ヴィオラッツ他の米国特許第5,310,185号は金属プレートとプラスチック又は複合材料からなる前面の打球面に配置された金属支持プレートを持つ中空のゴルフクラブヘッドを開示している。この金属支持プレートは前方に凸状の打球プレートのリアプレートと共に前方に凸状のフロントプレートを備えている。
【0015】デスボイレス他の米国特許第5,106,094号は、金属打球面プレートを持つゴルフクラブヘッドで、その金属打球面プレートはクラブヘッドの内部に充填材を有するゴルフクラブヘッドに取り付けられた分離されたユニットであるゴルフクラブヘッドを開示している。
【0016】クラハシの米国特許第4,568,088号は、木材―複合材料の混合材によって強化されたウッドゴルフクラブヘッドを開示している。この木材―複合材料は5mm〜15mmの範囲でより高い密度部分が実質的にクラブヘッドの前面に平行で隣接して存在するように均等に分散されていている。
【0017】メイダーの米国特許第5,021,047号は、ソールプレート、フェースプレート、ヒール、トオ、及びホーゼル部分が単一の鋳造金属片で形成され、木材又は複合材料のクラウンがこの金属片に取り付けられてクラブヘッド内の中空チャンバーを形成するようにしている。
【0018】ロー他の米国特許第5,624,331号はヘッドの金属製ケーシングが少なくとも二つの開口を持つ中空の金属ゴルフクラブヘッドを開示している。このヘッドは、また、ヘッド内に配置される複合材料を含み、複合材料が配置される部分はゴルフクラブヘッドのケーシングの開口部の位置に位置している。
【0019】ダニエルの米国特許第1,167,387号は、シェルボディがアルミニウム合金のような金属から成り、フェースプレートがブナ又はパーシモンのような硬い木材から成る中空のゴルフクラブヘッドを開示している。フェースプレートは木材粒が打球プレートの端を上にして存在するように整列される。
【0020】クローバーの米国特許第3,692,306号は、ソールを持つブラケットとその上に一体に形成された打球プレートを持つゴルフクラブヘッドを開示している。プレートの少なくとも一つは取り外し可能な重量調整手段を固定するための細長いチューブが組み込まれている。
【0021】ローの米国特許第5,410,798号は、層部材が挿入された金属ケーシングを使用した複合材料のゴルフクラブヘッドを製造する方法を開示している。複合材料のシートが後に層部材の開口上と鋳造金属の上に置かれ両方の頂部の開口を封鎖する。次に、窒化ナトリウム、塩化アンモニウム及び水からなる膨張可能なポケットが中空の層状部材に挿入されて、ヘッドが型内に配置され、加熱されるとき、層状部材を金属ケーシングに一体になるように押し付ける。
【0022】トンプソンの米国特許第4,877,249号は、層状の上部表面とキールを持つ金属製ソールを一体化したウッドゴルフクラブヘッドを開示している。層状化することを強化するため、及び予期せぬ硬い物を打ったときに層が離れるのを防ぐために、クラウンを貫通してボルトが挿入され、そのボルトはソールのキール部分に固定されて層を圧縮するように固定される。
【0023】ベルモントの米国特許第3,897,066号は、重量調整部材を取外し可能に挿入したウッドゴルフクラブヘッドを開示している。この部材はフェースからクラブヘッドの後部を通る中央に垂直軸に平行でクラウンとトオ軸に直交している。この重量調整部材はポリウレタン樹脂が充填されたカプセルを使用して保持され、このカプセルは、また、フェースプレートを形成するのにも使用される。
【0024】カプセルはクラブヘッドの後部にカバー付きの開口を持ち、重量調整手段へのアクセスに使用される。
【0025】クラークの米国特許第2,750,194号は、重量調整手段を持つウッドゴルフクラブヘッドを開示している。このゴルフクラブヘッドは、好ましくはヒール部材に一体に形成または鋳造された重量調整手段を保持する側部及び底部を有するトレイを含む。この重量調整部材が取り付けられたヒールプレートは開口からゴルフクラブヘッドの中に挿入される。
【0026】オクモト他の米国特許第5,193,811号は主として合成樹脂のヘッドボディと金属ソールプレートからなるウッドタイプのクラブヘッドを開示している。金属ソールプレートは、ヒール側にホーゼル、トオ上及び後部のウエイトとウエイトとホーゼルを結合するビームを一体的に形成された部材をヘッドボディに接着するための表面に備えている。
【0027】更に、オクモト他の米国特許第5,516,107号は、好ましくは合成樹脂で形成された外側シェルを有し、金属のウエイト部材がクラブヘッドの内部に配置されたゴルフクラブヘッドを開示している。成形可能な材料がコアを形成するためクラブの内部中空部に注入される。成形可能な材料が一旦注入され、ソールプレートが取付けられると、クラブヘッドは加熱されて成形可能な材料が膨張し、それにより、トオ、ヒール及び/又は後部の中のウエイト部材を、外側シェルの内面に押し付けて保持するようにする。
【0028】サンの米国特許第4,872,685号は、雌ユニットが雄ユニットに合致されて単一のゴルフクラブヘッドを形成するウッドゴルフクラブヘッドを開示している。雌ユニットはゴルフクラブヘッドの上側部分を構成し、好ましくは、プラスチック、合金又は木材で形成される。雄ユニットはソールプレート、打球プレートからなるフェースインサート及びウエイト部材の構造部分を含んでいる。雄ユニットは、好ましくは軽合金からなる実質的に大きな重量を持つ。このユニットは接着又は他の機械的手段により結合または保持される。
【0029】カタヤマの米国特許第5,398,935号は、ゴルフクラブヘッドのトオ端部の打球フェースの高さがクラブヘッドの中心部打球フェースの高さと略等しいか、又は大きい打球フェースを持つウッドのゴルフクラブヘッドを開示している。
【0030】マッターンの米国特許第1,780,625号はマグネシウムのような軽量金属からなる後部分を持つクラブヘッドを開示している。ブッチャートの米国特許第1,638,916号は、パーシモン又は同様の木材からなるバランス部材と、バランス部材に固定するアルミニウムからなるシェル状のボディを有するゴルフクラブヘッドを開示している。
【0031】アンダーソンの米国特許第5024437号、5094383号、5255918号、5261663号及び5261664号は、鋳造金属から成るフルボディと熱間鍛造金属材料からなるフェースンサーとを持つゴルフクラブヘッドを開示している。
【0032】ヴィステの米国特許第5,282,624号は鋳造された金属ボディと内外表面に溝が形成され、3mmの厚みを有するた鍛造スチールフェースインサートとを持つゴルフクラブヘッドを開示している。
【0033】ロジャースの米国特許第3,970,236号は鋳造されたアイアンボディに溶融結合した成形フェースプレートを持つアイアンクラブヘッドを開示している。
【0034】米国ゴルフ協会(USGA)及びセントアンドリュースロイヤルアンドエイシャントゴルフククラブにより制定され解釈されるゴルフ規則は、ゴルフクラブヘッドについてある要件を定めている。ゴルフクラブヘッドに対する要件は規則4、付則IIに記載されている。ゴルフ規則の全文はUSGAウェブページwww.usga.orgより入手できる。このゴルフ規則はゴルフクラブフェースについて特定のパラメータを記載していないが、規則4−1eはフェースがゴルフボールとのインパクト時にばね効果を持つことを禁止している。1998年に、USGAはクラブフェースのCORを測定する規則4−1eにしたがったテスト手順を採用した。このUSGAテスト手順は、それに類似する手順と同様に、クラブフェースのCORを測定するのに使用される。
【0035】先行技術は、多くの複数材料のクラブヘッドの変形を開示しているが、先行技術は高反発係数と代表的ゴルフプレーヤーをより満足させるような複数材料からなるクラブヘッドを提供することはできていない。
【0036】[発明の概要]本発明の一つの態様は、打球プレートインサートを持つ金属フェース要素と軽量アフトボディを有するゴルフクラブヘッドである。ゴルフクラブヘッドは好ましくはUSGAで特定されるようなテストの条件下で少なくとも0.81の反発係数を持つ。反発係数を測定するためのUSGAの基準はUSGAより入手できる、「規則4−1e、付則II1998年6月6日の改定0、1998年8月4日の改定1の規則4−1eに適合するクラブヘッドの速度比を測定するためのUSGA手順」に規定されている。
【0037】更に、本発明の他の態様は、金属材料から構成されるフェース要素と非金属材料から成るアフトボディを含むゴルフクラブである。フェース要素は開口とこの開口を覆う打球プレート部を持つ返り部を持つ。打球プレート部は、好ましくは、0.010〜0.250インチの範囲の均一な厚みを持つ。返り部分は0.010〜0.020インチの厚みを有する。アフトボディはクラウン部、ソール部及びリボン部を有する。アフトボディはフェース要素の返り部に固定される。このゴルフクラブヘッドは好ましくは0.81〜0.94の反発係数を持つ。
【0038】本発明の更なる他の態様は、金属材料から構成されるフェース要素と複数の一体化硬化したプリプレグパイルから構成されるアフトボディを含むゴルフクラブヘッドである。
【0039】フェース要素は開口とこの開口を覆う打球プレートインサートを持つ返り部を持つ。この返り部は鋳造金属材料からなり打球プレートは鍛造又は成形された材料から構成される。アフトボディはクラウン部、ソール部、及びリボン部を有している。アフトボディはフェース要素の返り部に取り付けられる。ゴルフクラブヘッドの重心を通るizz軸の回りの慣性モーメントは好ましくは3000g−cmより大きく、重心を通るiyy軸の回りの慣性モーメントは1800g−cmより大きい。
【0040】本発明の更なる他の態様は、チタニウム合金又はステンレススチール材料から構成されるフェース要素と複数の一体化して硬化されたプリプレグパイルから成るアフトボディを有するゴルフクラブヘッドである。フェース要素は開口とこの開口を覆う打球プレートインサートを有する返り部を持つ。返り部は鋳造金属材料から構成され、打球プレートインサートは鍛造又は成形された材料から構成される。打球プレート部は打球プレート部分の中心の最も厚いセクションの周りに同心状に厚みが変化するセクションを持つ。打球プレート部はゴルフクラブヘッドのヒールセクションからゴルフクラブヘッドのトオセクションに延び、1.7より大きくないアスペクト比を持つ。返り部は打球プレート部分の周辺より少なくとも0.250インチ後方且つ横方向に延びている。返り部は打球プレート部分に周囲の360°後方で且つ横方向に延びている。ゴルフクラブヘッドは、また、シャフトを受け入れる内部チューブを持つ。
【0041】内部チューブは返り部の上部セクションと返り部の下部セクションに係合する。アフトボディは0.010インチ〜0.100インチの範囲の厚みを有する。アフトボディはクラウン部、リボン部及びソール部を含む。クラウン部は返り部の上部セクションに取り付けられる。ソール部は返り部の下部セクションに取り付けられる。リボン部のヒールエンドは返り部のヒールセクションに取り付けられる。リボン部のトオエンドは返り部のトオセクションに取り付けられる。ゴルフクラブヘッドは内部が中空とされ、体積は250立方センチメータ〜600立方センチメータの範囲、質量が175グラム〜225グラムの範囲、反発係数が0.81〜0.94の範囲である。
【0042】本発明についての概略を述べたが、上述の、また更なる目的、特徴、利点は当業者であれば以下の図面を参照にした本発明の詳細な説明により理解できるであおろう。
【0043】[発明の詳細な説明]図1−8に示すように、ゴルフクラブは全体として40で示される。ゴルフクラブ40は図示されない内部が中空のゴルフクラブヘッド42を有している。クラブヘッド42にはシャフト48が係止され、その端部に図示されないグリップを有し、シャフト48の先端がホーゼル54内に挿入されている。
【0044】クラブヘッド42は全体としてフェース要素60とアフトボディ61から構成されている。フェース要素60は返り部74の開口45内に配置される打球プレートインサート72を持つ。アフトボディ61はクラウン部62とソール部64を有する。クラブヘッド42はシャフト48に最も近いヒールセクション66とヒールセクション66の反対側のトオセクション68とフェース要素60の反対側の後部セクション70に区分される。
【0045】フェース要素60は全体として二つの金属片、返り部74と打球プレートインサート72から構成される。開口45がその中に打球プレートインサート72を配置するために形作られている。好ましくは、返り部74は鋳造金属材料からなり打球プレートインサート72は鍛造又は成形された金属材料である。より好ましくは、打球プレートインサート72は鍛造チタン又はステンレススチールの材料である。このチタン材料には純チタンの他6−4チタン、SP−700チタン合金(東京、ニッポンスチールより入手可能)、日本、東京のダイドースチールより入手可能のDAT55Gチタン合金、オハイオのRTIインターナショナルメタルより入手できるBeta−Cチタン合金のようなチタン合金を含む。他の打球プレートインサート72に使用する金属は、他の高強度スチール金属及びアモルファス金属である。このようなスチール金属にはペンシルヴァニアのカーペンタースペシアルティアロイから入手できる17−4PH,Custom450,455,465+ステンレススチール、AERMET100及びAERMET310スチール合金、ノスカロライナのアルバックより入手できるC35マージングスチールなどが含まれる。このようなアモルファス金属には、ここに関連部分が参照として組み入れられる米国特許第5,288,344号に開示されるようなベリリウムベース合金や、ここに関連部分が参照として組み入れられる米国特許第5,735,975号に開示されているクイナリィ金属ガラス合金、ここに関連部分が参照として組み入れられる「三元合金のためのアモルファスフォーミング組成レンジの算定及びアモルファスフェーズとアモルファスフォーミング能の安定化に関する解析」、タケウチ及びイノウエ、材料学会誌(MaterialsTransactions)Vol.42,No.7,p1435−1444(2001)に記載されている三元合金が含まれる。アモルファス金属から成る打球プレートインサート72は返り部74に電子ビーム溶接、ろう付け、圧入などにより取り付けられる。
【0046】返り部74は上記材料のいずれも使用できるが、鋳造ステンレススチール又は6−4チタン合金のような鋳造チタン合金が好ましい。更に、返り部74は鍛造、成形加工、機械加工、鋳造、粉末金属成形、金属注入成形、電気化学加工等の方法により製造することができる。
【0047】図13,13A,13B,13C,13D,13Eはフェース要素60を示している。フェース要素60は打球プレートインサート72の周縁から後方且つ横方向に延びる返り部74を持つ。図1に示されるように、打球プレートインサート72は代表的にはその上に複数のスコアラインを有する。
【0048】図13Cに示されるように、打球プレートインサート72はフェース要素60の返り部74に溶接されている。複数の、好ましくは3つのタブ47がを溶接工程のために打球プレートインサート72を位置決めさせる。これに代えて、打球プレートインサート72を開口45に嵌合させるか、又は返り部74に溶着される。
【0049】好ましい実施例においては、返り部74は全体として上部横セクション76、下部横セクション78、ヒール横セクション80及トオ横セクション82を含む。したがって、返り部74は好ましくは打球プレートインサート72の周囲を360°囲むようにする。しかしながら、当業者であれば返り部74は打球プレートインサート72の270°又は180°のように、一部のセクションを不連続に囲むようにすることができることを理解するであろう。
【0050】上部横セクション76はアフトボディ61の方向に後方に向けて所定の長さdだけ延びてクラウン62に係合する。好ましい実施例では所定の長さは、打球プレートインサート72の周縁73から上部横セクション76の後方エッジまでの長さが、0.2インチ〜1.0インチであり、より好ましくは、0.40インチ〜0.75インチ、最も好ましくは、0.68インチである。好ましい実施例では、上部横セクション76はヒールセクションからトオセクションにかけて略湾曲形状となっている。上部横セクション76は、打球プレートインサート72の中央付近では最も短く、トオセクション68及びヒールセクション66に向かうに従い増加する打球プレートインサート72の周縁73からの長さを持っている。しかしながら、当業者であれば、最短の長さはヒールセクション66又はトオセクション68でも良いことは理解できるであろう。
【0051】本発明は実質的に水平面に沿うクラウン62に係合するフェース要素60を有している。クラウン62は返り部74の下に位置するクラウンアンダーカット部62aを有している。このような係合は打球プレートインサート2のフレキシビリティを増加させ、反発係数を増加させることとなる。クラウン62と上部横セクション76は、以下に説明するように、互いに接合されている。
【0052】ヒール横セクション80は打球プレートインサート72に実質的に直交しており、ヒール横セクション80は選択的なリボンセクション90を取り付ける前にホーゼル54を覆い、また、アフトボディ61のソールセクション64を覆う。ヒール横セクション80は、以下に更に詳述するように、ソール64、リボン90と下部セクション91の両方に取り付けられる。ヒール横セクション80は周縁73より距離d“”だけ、0.250インチ〜1.50インチ、より好ましくは0.50インチ〜1.0インチ、最も好ましくは0.950インチ内方に延びている。ヒール横セクション80は好ましくはその縁で略湾曲状とされている。
【0053】フェース要素60の他の端部はトオ横セクション82である。トオ横セクション82は、以下に詳述されるように、ソール64、リボン90及び下部セクション91の双方に取り付けられる。トオ横セクション82は内方に周縁73より距離d“”“、0.250インチ〜1.50インチ、より好ましくは0.75インチ〜1.30インチ、最も好ましくは1.20インチ延びている。トオ横セクション80は好ましくは縁において湾曲状とされている。
【0054】下部横セクション78はアフトボディ61の方向に内方に所定の距離d“延びてソール64に係合している。好ましい実施例においては所定の距離は、打球プレートインサート72の周縁73から下部横セクション78の縁までの距離が0.2インチ〜1.25インチ、より好ましくは0.50インチ〜1.10インチ、最も好ましくは0.9インチである。好ましい実施例においては、下部横セクション78はヒールセクション66からトオセクション68まで略湾曲状をなしている。下部横セクション78は、打球プレートインサート72の中央部で最も小さく、トオセクション68とヒールセクション66に向けて次第に増加するから打球プレートインサート72の周縁73からの距離を持つ。しかしながら、当業者であれば、最小の長さはヒールセクション66又はトオセクション68であってもよいことは理解するであろう。
【0055】ソールセクション64は返り部74の下に位置決めのためのソールアンダーカット64aを有している。ソール64及び下部横セクション78、ヒール横セクション80及びトオ横セクション82は、以下に詳述するように、互いに結合される。
【0056】アフトボディ61は好ましくは非金属材料、好ましくは連続ファイバープリプレグ材料(熱硬化性材料又は熱可塑性材料樹脂を含む)のような複合材料である。アフトボディ61のための他の材料は注入可能の樹脂のような他の熱硬化性材料又は他の熱可塑性の材料である。アフトボディ61は、好ましくは、ブラダーー成形、樹脂トランスファー成形、樹脂吹き込み、樹脂注入成形、圧縮成形又は他の同様の処理により製造される。
【0057】取り付け工程におうて、フェース要素60は、返り部74の内側表面に付けた接着剤と共に、ブラダー成形のためアフトボディ61のプリフォームと共に成形型の中に置かれる。返り部74がアンダーカット部62a及び64aの中に置かれて合わされる。また、アンダーカット部62a、64a上に接着剤を施してもよい。この接着剤は液体又はフィルム媒体の熱硬化性接着剤を含む。好ましい接着剤はミネソタ、ミネアポリスの3MによりDP420NS及びDP460NSとして売られている2成分エポキシ液である。他の接着剤は、3Mから販売されているDP810NSのよう改変アクリル液体接着剤を含む。それとは別に、本発明ではHysol Synspanのような発泡テープが使用できる。この取り付け工程の間、ブラダー(空気袋)がプリフォームとフェース要素60の内部の中空部に置かれ、型の中で加圧され、加熱される。この合同成形工程はアフトボディ61をフェース要素60に固定させる。他の取り付け工程では、アフトボディ61は最初にブラダー成形され、ついで接着剤を用いてフェース要素60に接合され、又は返り部74に機械的に固定される。
【0058】図9に示されるように、返り部74はアンダーカット部62a,64aを距離Lだけオーバーラップし、この距離は好ましくは0.25インチ〜1.00インチ、より好ましくは0.40インチ〜0.70インチ、最も好ましくは0.40インチである。環状のギャップ170がクラウン部62の縁190とソール部64、及び返り部74bの縁195の間に作られる。この環状のギャップ170は好ましくは0,020インチ〜0.100インチの範囲、より好ましくは0.05インチ〜0.070インチ、最も好ましくは0.060インチの距離Lgを持つ。アンダーカット部62a,64aの上部表面からの突起175が帰り部74の内部表面とアンダーカット部62a,64aの上部表面の間に接着剤の厚みを確立する。この接着剤厚みは、好ましくは、0.002インチ〜0.100インチの範囲、より好ましくは0.005インチ〜0.040インチ、最も好ましくは0.015インチである。液体接着剤は好ましくはアフトボディ61をフェース要素60に固定する。アンダーカット部62a,64aの先端の縁180は内部中空46に液体接着剤が入るのを防ぐためにシールすることができる。
【0059】図14、14A,14B,14C,14D,14E,14F及び14Gはアフトボディ61の好ましい実施例を示している。アフトボディ61のクラウン部62は全体としてソール部64に向けて凸状で、フェース部材60との係合の外側のソール部64のリボンセクション90に係合する。当業者であれば、ソール部64はリボンセクション90を持たなくてもよいことは理解できるであろう。クラウン部62は好ましくは0.010インチ〜0.10インチの範囲、より好ましくは0.025インチ〜0.070インチの範囲、更に好ましくは0.028インチ〜0.040インチの範囲、最も好ましくは0.033インチの厚みを持つ。下部セクション91と実質的に下部セクションに直交する選択的リボンセクション90を含むソール部64は、好ましくは、0.010インチ〜0.10インチの範囲、より好ましくは0.025インチ〜0.070インチの範囲、更に好ましくは0.028インチ〜0.040インチの範囲、最も好ましくは0.033インチの厚みを持つ。
【0060】好ましい実施例では、アフトボディは複数のプリプレグパイル、代表的には、ここに全部が参照として組み入れられる米国特許第6,248,025号、「複合材料ゴルフヘッド及び製造方法」に記載されるように、6又は7のパイル(好ましくは3パイル〜20パイル)である。下部セクション91は全体としてクラウン部62に向けて凸状である。アフトボディ61のソール部64は選択的にその上にソールプレート95を取り付けるための凹所93を持っている。ソールプレートは、好ましくは、3Mにより販売されているポリエチレン発泡アクリル接着剤のような感圧接着剤により取り付けられる。ソールプレート95は好ましくはアルミニウム、チタン又はチタン合金のような軽量金属で作られる。それとは別に、ソールプレート95はその上にクラブのブランド名とロフトを示すグラフィクスを持つようにしてもよい。ソールプレート95は変わりに返り部74の下部横セクション78に溶接することもできる。
【0061】図8Aは図8のゴルフクラブヘッド42の断面図を通して本発明のクラブヘッド42の中空内部46を示す。図8Aと8Bに示されるように、打球プレートインサート72は好ましくは溶接材料49で示されるように、溶接により返り部74に取り付けられる。打球プレートインサート72は好ましくはゴルフクラブヘッド42の先端より0.25インチより大きい距離で返り部74に取り付けられる。当業者であれば、打球プレートインサート72は返り部74への取り付けのための開口45に圧入してもよく、また融着や他の周知の方法によってもよいことは理解するであろう。
【0062】図7に示されるように、好ましくはウェイト部材122がクラブヘッド42の中空内部46に置かれる。好ましい実施例では、ウェイト部材122は慣性モーメントを増加させ、ゴルフクラブヘッド42の重心を調整するためソール部64のリボンセクションの内部表面に配置される。しかしながら、当業者であれば、重心の位置、慣性モーメント、又は他のゴルフクラブヘッド42の固有の特性を変えるためにウェイト部材122及び付加的なウェイト部材122を他の位置におくことができることは理解できるであろう。ウェイト部材122は好ましくはタングステンが充填されたフィルム、タングステンがドープされたポリマー又はここにその全体が参照として組み入れられる、1999年12月29日に出願された米国特許出願第09/474,688,「インテグラルウェイトストリップを有する複合ゴルフクラブヘッド」に記載されるような、他の同様なウェイト付与メカニズムとすることができる。当業者であれば、本発明の範囲と精神を離れない限りにおいて他の高密度材料が選択的なウェイト付与部材として使用できることは理解できるであろう。
【0063】好ましい実施例に於いては、ウェイト部材122は3つのウェイト付与要素122a,122b,122cから成り、これらはアフトボディ61のソール部64のリボンセクション90のプリプレグパイルの中に埋め込まれている。ヒールウェイト要素122a、中央ウェイト要素122b、及びトオウェイト要素122cは全てリボンセクション90を形成するプリプレグパイル内に配置されている。各ウェイト要素122a−cは、個々に、10グラム〜30グラムの範囲、より好ましくは14グラム〜25グラムの範囲、さらに好ましくは15グラム〜20グラムの質量を有する。各ウェイト要素122a−cは単位立方センチメートル当たり5グラムから単位立方センチメートル当たり20グラム、より好ましくは、単位立方センチメートル当たり7グラムから単位立方センチメートル当たり12グラム、最も好ましくは単位立方センチメートル当たり8.0グラムの密度を有する。
【0064】各ウェイト要素122a−cは、好ましくは、金属材料と一体化されたポリマーである。金属材料は、好ましくは、銅、タングステン、スチール、アルミニウム、錫、銀、金、プラチナ等から選択される。好ましい材料は高い密度を持つためタングステンである。好ましいポリマー材料は、ポリウレタン、エポキシ、ナイロン、ポリエスレル、その他同様の材料である。最も好ましいポリマー材料は熱可塑性ポリウレタンである。好ましいウェイト要素122a,122b又は122cは単位立方センチメートル当たり8.0グラムの密度を持つようにタングステンが一体化された熱可塑性ポリウレタンを注入成形したものである。好ましい実施例においては、各ウェイト要素122a−cは50〜95体積%のポリウレタンと50〜5体積%のタングステンより成る。また、好ましい実施例においては、各ウェイト要素122a−cは10〜25重量%のポリウレタンと95〜75重量%のタングステンから成る。
【0065】好ましくは、ウェイト要素122a−cは、およそ、打球プレートインサート72のヒールセクション66から後部セクション70を通り、打球プレートインサート72のトオセクション68に向けて延びている。しかしながら、ウェイト要素122a−cはリボンセクション90の後部セクション70のみ、リボンセクション90ヒールセクション66のみ、リボンセクション90のトオセクション68のみ、またはこれらのいくつかに沿ってのみ延びるようにしてもよい。また、ウェイト要素122a−cは連続して配置されるのとは異なり、相互に並行となるように配置されてもよい。当業者であれば、本発明の範囲と精神を離れない限りにおいて、他のウェイト付与材料がウェイト付与要素122a−cに使用でできることは理解であろう。ウェイト付与要素122a−cの配置はゴルフクラブヘッド40の慣性モーメントを最適にすることを可能とする。
【0066】図7に示されるように、中空内部46に配置されるホーゼル54は、フェース要素60の一部として位置している。ホーゼル54はフェース要素60と同様の材料で形成され、好ましくは溶接その他によりフェース要素60に固定される。ホーゼル54はフェース要素60組成と同じ組成とすることができる。また、ホーゼルは軽量で非類似の材料で構成してもよく、接着あるいは他の固定手段により固定してもよい。ホーゼル54の中空内部は穴59からソール部64にかけてテーパー付きのチューブを形成すルホーゼル壁120により画成される。好ましい実施例において、ホーゼル壁120はヒール横セクション80に係合せず、それにより、ホーゼル壁120とヒール横セクション80の間に空隙115を残している。シャフト48がホーゼル54内に配置されているホーゼルインサート121が配置される。このようなホーゼルインサート121とホーゼル54は、個々に参照として組み入れられる、2000年8月31日に出願された米国特許出願09/652,491,「ホーゼルライナーを備えるゴルフクラブ」に開示されている。更に、ホーゼル54は好ましくは、ゴルフボールとのインパクトとの間、打球プレートインサート72の追従が可能となるように、打球プレート部72から後方に位置するようにする。一つの実施例においては、ホーゼル54は打球プレートインサート72より0.125インチ後方に位置している。
【0067】図12は本発明のゴルフクラブヘッド42のフェース要素60の他の実施例を示す。図12は打球プレートインサート72が異なる厚さを有することを示している。好ましい実施例では、打球プレートインサート72は0.040インチ〜0.200インチの範囲の均一の厚みを有し、好ましくは、チタン合金打球プレートインサート72では0.111インチ、ステンレススチール打球プレートインサート72では0.085インチである。図12の他の実施例では、打球プレートインサート72は各セクションが異なる厚さを有する楕円形セクションに区分される。この実施例では、中央の楕円セクション102は好ましくは最も厚く、0.120インチ〜0.090インチの範囲、より好ましくは0.115インチ〜0.100インチ、最も好ましくは0.105インチの厚さを持つ。中央楕円セクション102は好ましくは均一の厚さを持つ。第1の同心状のセクション104は好ましくは次に厚い厚さを持ち、0.110インチ〜0.076インチの範囲、より好ましくは0.100インチ〜0.086インチの範囲、最も好ましくは0.088インチの厚みを有する。この第1の同心状セクションは好ましくは第1の同心状セクション102の厚さから周辺セクション110の厚さにかけて変化する厚さを有する。周辺セクション110は好ましくは0.082インチ〜0.062インチの範囲の次に厚い厚さを持ち、最も好ましくは0.072インチである。打球プレートインサート72の厚さの変化は打球プレートインサート72の中央111に最も厚い厚さをもつことを可能とし、これにより、打球プレートインサート72のフレキシビリティを維持し、ゴルフボールに対するより少ないエネルギーロスと打球プレートインサート72の耐衝撃性を失うことなしにより大きな反発係数を得ることが可能となる。
【0068】図12Aはフェース要素60の更なる他の実施例を示す。この実施例では、打球プレートインサート72は、好ましくは、0.120インチ〜0.090インチの範囲、より好ましくは0.115インチ〜0.100インチの範囲、最も好ましくは0.105インチの最も厚い厚さを持つ中央の楕円セクション102を有している。中央楕円セクション102は好ましくは均一の厚さを持っている。第1の同心状セクション104は好ましくは次に厚い厚さを有し、0.110インチ〜0.090インチの範囲、より好ましくは0.104インチ〜0.094インチの範囲、最も好ましくは0.098インチの厚みである。第2の同心状セクション106は好ましくは次に厚い厚さを有し、0.100インチ〜0.080インチの範囲、より好ましくは0.095インチ〜0.085インチの範囲、最も好ましくは0.088インチである。第3の同心状セクション108は、次に厚い厚さを有し、0.090インチ〜0.083インチの範囲、より好ましくは0.083インチ〜0.073インチの範囲、最も好ましくは0.080インチの厚さを有する。同心状セクションの各々は好ましくは一方の隣接するセクションから他方に向けて厚みが変化する。周辺のセクション110好ましくは次に厚い厚さを有し、0.072インチ〜0.061インチの厚さを有する。この周辺セクションはトオ周辺セクション110aとヒール周辺セクション110bを含んでいる。
【0069】フェース要素60の返り部74は好ましくはロスとワックス鋳造方法として知られているような方法による溶融金属からの鋳造品である。鋳造するための金属は、好ましくはチタン又は鍛造に使用される6−4チタン合金、α―βチタン合金、βチタン合金、及び鋳造用の6−4チタン合金のようなチタン合金である。また、返り部74は17−4スチル合金でもよい。フェース要素60の返り部74の他の製造方法は、返り部74の平坦な金属シートよりの形成加工、返り部74の平坦な金属シートよりの超塑性加工、返り部74の金属ブロックよりの機械加工、鍛造されたプレフォームかの電気化学的切削加工、その他の製造方法がある。
【0070】本発明は、高い反発係数を持ち、それにより本発明のゴルフクラブヘッドで打つゴルフボールのより大きい飛距離を可能とするゴルフクラブヘッドに向けられている。反発係数(ここではCORという)は次の式により定められる。:e=(v−v)/(U−U
ここでU1はインパクト前のクラブヘッドの速度;U2はインパクト前のゴルフボールの速度でゼロ;v1はクラブヘッドのフェースからゴルフボールが離れた直後のクラブヘッドの速度;v2はクラブヘッドのフェースからゴルフボールが離れた直後のゴルフボールの速度;eはゴルフボールとクラブフェースとの間の反発係数である。
【0071】eの値はシステムにエネリギーが与えられなければゼロと1の間である。柔らかい粘度やパテのような材料ではeは0に近く、一方、完全弾性体は、変形によるエネルギーロスがなければeは1になる。本発明は好ましくは通常の測定条件で測定した値が0.81〜0.94の範囲の反発係数を持つクラブヘッドを提供する。
【0072】本発明の与えられたボールに対するクラブヘッド42のUSGAのテスト条件下での反発係数は好ましくは略0.80〜0.94の範囲で、より好ましくは0.82〜0.883、最も好ましくは0.83である。
【0073】本発明のクラブヘッド42の体積は250立方センチメートル〜600立方センチメートルの範囲で、より好ましくは300立方センチメートル〜510立方センチメートルの範囲、さらにより好ましくは345立方センチメートル〜395立方センチメートルの範囲、最も好ましくは350立方センチメートルである。ゴルフクラブヘッド42の体積は、また、より少ない体積のフェアウェイウッド(好ましくは3つのウッドから11のウッドの範囲)とフェアウェイウッドより大きい体積の間で変わる。
【0074】本発明によるクラブヘッド42の質量は好ましくは165グラム〜300グラムの範囲、より好ましくは175グラム〜205グラムの範囲、最も好ましくは190グラム〜200グラムの範囲である。好ましくはフェース要素60の質量は、50グラム〜110グラムの範囲、より好ましくは65グラム〜95グラムの範囲、さらに好ましくは70グラム〜90グラムの範囲、最も好ましくは78グラムである。アフトボディ61(ウェイトを除く)の質量は10グラム〜60グラムの範囲、より好ましくは15グラム〜50グラムの範囲、最も好ましくは35グラム〜40グラムの範囲である。ウェイト付与部材122(好ましくは3つの分離したウェイト付与部材122a,122b,122cから成る)の質量は、好ましくは、30グラム〜120グラムの範囲、より好ましくは50グラム〜80グラムの範囲、最も好ましくは60グラムである。内部ホーゼル54の質量は、好ましくは3グラム〜20グラムの範囲、より好ましくは5グラム〜15グラムの範囲、最も好ましくは12グラムである。ソールプレート95の質量は好ましくは3グラム〜20グラムの範囲、より好ましくは5グラム〜15グラムの範囲、最も好ましくは8グラムである。更に、0.5グラム〜5グラムの範囲のエポキシその他の流動材料が選択的な重量付与のためにゴルフクラブヘッド42の中空内部46に注入される。
【0075】打球プレートインサート72からクラウン部62の後部セクションまでのクラブヘッド42の深さは好ましくは3.0インチ〜4.5インチの範囲で最も好ましくは3.75インチである。アドレスしたときに位置で測定したときのクラブヘッド42の高さH好ましくは2.0インチ〜3.5インチの範囲で、最も好ましくは2.50インチ〜2.9インチの範囲である。トオセクション68からヒールセクション66までのクラブヘッド42の幅Wは4.0インチ〜5.0インチの範囲が好ましい。
【0076】図10及び10Aはクラブヘッドの中心を通る慣性軸を示す。慣性軸はX、Y及びZで示されている。軸Xは打球プレート部72から重心CCを通りゴルフクラブヘッド42の後部に向けて延びている。軸Yはゴルフクラブヘッド42のトオセクションから重心CCを通りゴルフクラブヘッド42のヒールセクションへと延びている。軸Zはクラウン部62から重心CCを通りソール部64に延びている。
【0077】「ゴルフクラブの設計、組立、変更及び修理」、ラルフ モルティバイ、第4版に規定されているように、ゴルフクラブヘッドの重心、即ち、質量中心は、吊り下げられたとき、クラブヘッドが平衡を保つ2以上の点の直交する交点により定義される。この重心の定義のより詳しい説明は「ゴルフクラブの設計、組立、変更及び修理」に示されている。
【0078】ゴルフクラブヘッド42の重心と慣性モーメントは好ましくはテストフレーム(X,Y,Z)を用いて測られ、図11及び11Aに示されるようにヘッドフレーム(X,Y,Z)に変換される。ゴルフクラブヘッドの重心は、ここに参照として組み入れられる、2001年2月27日に出願された米国特許第09/796,951号、「複合材料ゴルフクラブの高慣性モーメント」、に開示されるように、2つの重量スケールを持つ重心テーブルを使用して得られる。もし、シャフトがあれば、それを取り除き。ゴルフクラブヘッドの軸に垂直な複数の面を有するホーゼルキューブと置き換える。ゴルフクラブヘッドの重量が与えられると、ゴルフクラブヘッドが両方のスケール上に置かれて特定の方向、X,Y又はZに沿って秤量されると、スケールがクラブヘッドの重量の分布を決定することを可能にする。
【0079】
【表1】

【0080】
【表2】

表1はゴルフクラブヘッド42の体積、ウェイト部材なしの重量、ウェイト部材122の質量、USGA標準テストによる0〜1までの反発係数(COR)、返り部74に材料(RP−MAT)及び打球プレートインサート72の材料(SP−MAT)を示す。例1は350立方センチメートルのゴルフクラブヘッド42である。返り部は鋳造17−4スチール合金材料で、打球プレートインサート72は465スチール合金材料から成る。アフトボディ61は複数の一体硬化さあれたプリプレグパイルから成る。
【0081】表2は、表1に示されたゴルフクラブヘッド42の例の慣性モーメントを示す。
【0082】一般的に、本発明のゴルフクラブヘッド42のZ軸の回りの慣性モーメント、IZZは2800g−cm〜5000g−cm、好ましくは3000g−cm〜4500g−cm、最も好ましくはは3200g−cm〜4000g−cmである。
【0083】本発明のゴルフクラブヘッド42のY軸の回りの慣性モーメントIYYは、155g−cm〜2750g−cm、好ましくは2000g−cm〜2400g−cm、最も好ましくはは2100g−cm〜2300g−cmである。
【0084】前述のことから、当業者であれば本発明による利点を認識し、本発明が好ましい実施例とともに説明されていることを理解し、また、図面により示される他の実施例、多くの変形、改変及び均等物との置換は、本発明の精神と範囲を離れることなく、また、本発明が以下のクレームに記載された以外は本発明を制限するものでないことは理解できるであろう。したがって、独占的排他権と特権がクレームされている本発明の実施例は以下のクレームにより特定されている。
【出願人】 【識別番号】300044551
【氏名又は名称】キャラウェイ・ゴルフ・カンパニ
【出願日】 平成14年5月15日(2002.5.15)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−250937(P2003−250937A)
【公開日】 平成15年9月9日(2003.9.9)
【出願番号】 特願2002−139756(P2002−139756)