| 【発明の名称】 |
ゴルフ用手袋並びに製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】加瀬 建造 【住所又は居所】東京都新宿区坂町25番地1 株式会社キネシオ内
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、雨天におけるゴルフプレーでも、手が濡れず、クラブのグリップが雨滴で滑らない、ゴルフ用手袋を提供することを目的としている。
【解決手段】軟革製手袋9の掌面7に、滑止用通気性合成樹脂皮膜2が形成され、甲側面には、シリコン樹脂防水皮膜が形成されているゴルフ用手袋。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軟革製手袋の掌面には、滑止用通気性合成樹脂皮膜が形成され、甲側面には、シリコン樹脂防水皮膜が形成されていること、を特徴とするゴルフ用手袋。 【請求項2】 前記滑止用通気性合成樹脂皮膜は、細条の複数を定間隔に通気間隙をおいて多数並列させたものであること、を特徴とする請求項1に記載されたゴルフ用手袋。 【請求項3】 軟革材の片面に、滑止用の合成樹脂皮膜を、通気間隙おきに形成して掌面形を形成する工程と、軟革材の片面にシリコン樹脂防水加工をして甲側面形を形成する工程と、掌面形と甲側面形とを合わせて手袋を形成する工程の結合からなること、を特徴とするゴルフ用手袋の製造方法。 【請求項4】 離形紙の表面に軟質合成樹脂皮膜を形成し、該皮膜の硬化しないうちに、該皮膜を、線条の多数を並列した状態に掻取具で掻取り通気間隙を形成し、この皮膜面に革材を重合加圧し、皮膜を革材に転写して皮膜面に条状の滑止用合成樹脂皮膜と通気間隙を形成した素材を形成して、これを掌面形に形成し、甲側面形と掌面形とを合わせて手袋を形成すること、を特徴とする請求項3に記載されたゴルフ用手袋の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ゴルフ用手袋並びに製造方法に係り、特に雨天時にゴルフクラブのグリップが雨水で濡れても、滑ることがなく、手も濡れないゴルフ用手袋と、その製造方法を提供することを目的としている。 【0002】 【従来の技術】ゴルフ用の手袋は、例えば左手だけにはめて使用されている。この手袋は、クラブのグリップを握りしめた感触が掌に、よりよく感じられるように、非常に薄い鹿革が使用され、この革の表面は平滑に塗装されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ゴルフ場では、俄雨が降ることがあり、降雨中にコースを回ることも少なくない。そのような時には、手袋の甲側面に雨滴がかかり、中に浸みこみ、手が濡れてしまい、或いはゴルフクラブのグリップに雨滴が付着するため、手が滑って打球に変化が生じるという難点があった。この発明は、そのような実情に鑑みて、雨天においても、手袋が濡れず、手袋の中の手が濡れず、濡れたグリップが打球時に滑りにくいゴルフ用手袋を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を解決するために、次のような技術的な手段を講じた。 【0005】(1) 軟革製手袋の掌面に、滑止用通気性合成樹脂皮膜が形成され、甲側面には、シリコン樹脂防水皮膜が形成されているゴルフ用手袋。 【0006】(2) 前記滑止用通気性合成樹脂皮膜は、細条の複数を定間隔の通気間隙をおいて、多数並列させたものである(1)に記載されたゴルフ用手袋。 【0007】(3) 軟革材の片面に、滑止用の通気性合成樹脂皮膜を形成して掌面形を形成する工程と、軟革材の片面にシリコン樹脂防水加工をして甲側面形を形成する工程と、甲側面形と掌面形とを合わせて手袋を形成する工程の結合からなる、ゴルフ用手袋の製造方法。 【0008】(4) 離形紙の表面に軟質合成樹脂皮膜を形成し、該皮膜の硬化しないうちに、該皮膜を、線条の多数を並列した状態に掻取具で掻取り通気間隙を形成し、この皮膜面に革を重合加圧し、皮膜を革材に転写して皮膜面に条状の滑止用合成樹脂皮膜と通気間隙を形成した掌材を形成し、該掌材を裁断して掌面形を形成し、これを甲側面形と合わせて手袋を形成する(3)に記載されたゴルフ用手袋の製造方法。 【0009】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。図1はゴルフ用手袋(以下単に手袋という)の掌面形を製造する掌材の平面図である。図1において、掌材(1)の革材(1a)は、薄い軟皮革、例えば鹿の革である。この革材(1a)の表面に、条状の滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)が形成され、各滑止め用通気性合成樹脂皮膜(2)のそれぞれの隣接間には、0.5ミリ程度ないし、それ以下の幅の通気間隙(3)が形成されている。前記滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)の素材は、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、ラテックス系その他の弾力性に優れたものが選択される。 【0010】図2は掌材(1)を製造する工程を示す側面図である。図において、離形剤を表面に塗布してある離形紙(4)の表面に、滑止用合成樹脂を吹きつけ、刷毛塗り、ローラ塗着、その他任意の方法で付着させて皮膜(2a)を形成し、該皮膜(2a)が硬化しないうちに、掻取具(5)で一定の間隔(9例えば3ミリ〜15ミリ)おきに線状に掻取って通気間隙(3)を形成して、滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)が形成された。 【0011】前記滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)の層厚みは25μ〜0.3ミリ程度で、厚くなると手の感触が悪くなり、薄過ぎると磨耗が早くなる。また前記通気間隙(3)の幅は、通気性を保持するためで透水性がない方が良いので、100μ〜0.5ミリ程度で、可及的に狭い方が良い。 【0012】前記掻取具(5)は横支持材(5a)に、一定の間隔で掻針(5b)が植設されているもので、該横支持材(5a)は枠体(6)に弾性体(6a)で支持され、前記離形紙(4)を手動もしくは機械的に引くことによって、前記掻針(5b)が離形紙(4)上の滑止用合成樹脂皮膜(2)を多数の線状に掻き取る。 【0013】前記工程の後、速やかに該滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)の上に、革材(1a)を重合して加圧し、革材(1a)に離形紙(4)上の滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)を転写して掌材(1)が形成される。この掌材(1)を掌面形(7)に裁断する。図1において符号(1b)は裁断線である。 【0014】手袋の甲側面形(8)は型抜きその他常法で形成され、形切りしない前に防水のためのシリコン加工がされる。しかして図4に示すように、甲側面形(8)と掌面形(7)とを合わせて手袋(9)が形成される。この手袋(9)は図4に示すように、掌面に条状の滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)が平行に多数形成され、かつ通気間隙(3)が多数平行に形成されている。 【0015】従って、この手袋(9)をゴルフの時に手にはめて使用すると、降雨の時でも、手袋の甲側面にかかった雨水は、防水用のシリコン皮膜によって防水され、又ゴルフクラブのグリップに雨水が付着しても、掌面形(7)の滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)が滑り止めをして、手が滑ることはない。また滑止用通気性合成樹脂皮膜(2)には、通気間隙(3)が多数あるので、通気性があり、手が蒸れることがない。該通気間隙(3)は通気性はあるが、水滴は表面張力により粒状となるため、通気間隙(3)からは中に浸透しにくい。 【0016】この発明は、前記実施例に限定されるものではなく、目的に沿って適宜設計変更をさせることができる。例えば滑止通気性合成樹脂皮膜(2)は、指の向きに対して斜め条でもよく、格子状、市松模様状等、形状は任意である。また、滑止用合成樹脂を溶剤で稀釈して、噴霧器で噴霧状に掌面形(7)に吹付けて、滑止用通気性合成樹脂皮膜を形成するようにすることもできる。この場合、掌面形(7)の上に網を被せて噴霧して、網の下面に通気性を保持させる通気間隙を形成するようにすることもできる。また、革材(1a)の表面に、滑止用合成樹脂皮膜(2a)を形成した後に、高周波の照射によって、当該滑止用合成樹脂皮膜に無数の小孔を開口して通気間隙とすることができる。 【0017】 【発明の効果】この発明は、次のようなすぐれた効果を有している。 【0018】(1) 請求項1に記載された発明は、軟革製手袋の掌面に、滑止用通気性合成樹脂皮膜が形成され、手袋の甲側面には、シリコン樹脂防水皮膜が形成されているので、ゴルフプレイの時に雨水がかかっても、手袋の甲側面は防水されていて濡れることが無く、手も濡れず、また、ゴルフクラブのグリップに雨滴が付着していても、滑止用通気性合成樹脂皮膜によって、手の滑りが防止される効果がある。 【0019】(2) 請求項2に記載の発明は、前記滑止用通気性合成樹脂皮膜は、細条の複数を定間隔で、通気間隙をおいて多数並列させたものであるので、通気性があり、手が蒸れないという効果がある。 【0020】(3) 請求項3に記載された発明は、軟革材の片面に、滑止用通気性合成樹脂皮膜を形成して掌面形を形成する工程と、軟革材の片面にシリコン樹脂防水加工をして甲側面形を形成する工程と、甲側面形と掌面形とを合わせて手袋を形成する工程の結合からなるので、滑止用通気性合成樹脂皮膜を、任意かつ完全に形成することができる効果がある。 【0021】(4) 請求項4に記載された発明は、離形紙の表面に軟質合成樹脂皮膜を形成し、該皮膜の硬化しないうちに、該皮膜を、線条の多数を並列した状態に掻取具で掻取り通気間隙を形成し、この皮膜面に革を重合加圧し、皮膜を革材に転写して皮膜面に条状の滑止用合成樹脂皮膜と通気間隙を形成した掌材を形成し、該掌材を裁断して掌面形を形成し、これを甲側面形と合わせて手袋を形成するので、通気間隙を有する滑止用通気性合成樹脂皮膜を、確実に形成することができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396016386 【氏名又は名称】株式会社キネシオ 【住所又は居所】東京都新宿区坂町25番1号
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| 【出願日】 |
平成14年2月5日(2002.2.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−225338(P2003−225338A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−28221(P2002−28221) |
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