| 【発明の名称】 |
パークゴルフ用スタート台 |
| 【発明者】 |
【氏名】深山 忠宏 【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町高田3877−8 美津濃株式会社養老工場内
【氏名】安田 雅宏 【住所又は居所】大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美津濃株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】自然環境や周囲の景観に悪影響を与えないことはもとより、耐候性に優れ、使用後にもリサイクル可能なパークゴルフ用スタート台を提供する。
【解決手段】パークゴルフ用スタート台1は、架台2上に人工芝3を備えた構成であって、架台2が木材をその粒径が20メッシュ以下となるように粉砕して得られた木材細紛と熱可塑性プラスチックとを混合し一体化した複合木材からなり、前記木材細紛の質量比率が前記複合木材全体の30〜70%の範囲内に構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 架台上に人工芝を備えたパークゴルフ用スタート台において、前記架台が木材細紛と熱可塑性プラスチックによって混合一体化した複合木材からなることを特徴とするパークゴルフ用スタート台。 【請求項2】 前記木材細紛の粒径が20メッシュ以下であることを特徴とする請求項1記載のパークゴルフ用スタート台。 【請求項3】 前記複合木材における前記木材細紛の質量比率が30〜70%であることを特徴とする請求項2記載のパークゴルフ用スタート台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パークゴルフ用スタート台に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のパークゴルフ用スタート台は、パークゴルフ場のスタート地点の地面の一部分を土盛りして、表面を平滑にして固めた後、この盛土部分の上に人工芝を置いたものや、木材や樹脂からなる架台上に人工芝を置いたものが一般的である。 【0003】その他には、以下に示すものが種々提案されている。例えば、実用新案第2504270号には、適宜の大きさで重さを有する角型芯材をFRP材にて被覆せしめて台本体を構成し、該台本体の表面にゴムシート又は人口芝を敷設すると共に、その裏面には適宜の芯材にFRP材を被覆せしめた台受け足を固設して構成したことを特徴とするパークゴルフ用スタート台が開示されている。 【0004】また、特開平10−234913号には、合成樹脂発泡体と合板からなる積層体の合成樹脂発泡体及び合板の上下各面にゴムシート層が積層されており、且つ、該合板上のゴムシート面に人工芝が積層されてなることを特徴とするパークゴルフ用ティーグランドが開示されている。 【0005】さらに、特開平11−128436号には、ゴム及び/又はプラスチックを用いて形成した透水性弾性材からなる基台上に人工芝を敷設してなることを特徴とするパークゴルフ用スタート台が開示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】一方、パークゴルフは、芝生のある公園を利用して遊ぶことを目的として生まれたスポーツであり、通常、パークゴルフのコースは、樹木や適度に起伏がある公園や河川敷、遊休地などを利用して造られている。また、パークゴルフは、芝生の管理に農薬を使わないなど、自然のままの状態を利用し、自然環境に配慮したスポーツであることが謳われている。 【0007】したがって、パークゴルフ場に設置されるパークゴルフ用スタート台の製作においては、自然の風雨による腐食といった耐候性が求められると同時に、自然環境や周囲の景観に悪影響を与えないことが要求性能として求められている。 【0008】さらに、近年、深刻な自然環境の破壊といった問題から、地球環境の保全が企業活動の社会的責任として位置付けられ、使用済みのパークゴルフ用スタート台においても、再利用、再資源化できる製品を開発することが必要に迫られている。 【0009】しかしながら、上記従来のパークゴルフ用スタート台は以下のような欠点を有するものであった。 【0010】即ち、実用新案第2504270号に開示されたパークゴルフ用スタート台は、台本体がFRP材で被覆されていることから、耐候性に優れる反面、FRP成形品特有の表面状態では、周囲の景観との調和がとれずパークゴルフ場の景観を損ねてしまうといった懸念があった。また、FRP材は熱硬化性の樹脂であることから使用後に再利用が難しいため、産業廃棄物となってしまうといった問題があった。 【0011】また、特開平10−234913号に開示されたパークゴルフ用ティーグランドは、素材自体が木材である合板を用いていることから、周囲の景観との調和は取れるものの、該合板が風雨などによって腐朽するため、耐候性が悪いといった問題があった。また、合板を製造するには森林を伐採しなければならないといった問題も有している。 【0012】さらに、特開平11−128436号に開示されたパークゴルフ用スタート台は、基台の透水性弾性材が繊維状ゴムやゴルフボール粉砕物であることから、外観上の美観を損ね、周囲の景観との調和がとれないといった問題があった。また、繊維状ゴムやゴルフボール粉砕物の素材であるゴムや合成樹脂等は、素材の特性上、太陽からの紫外線によって劣化するといった問題を有しており、耐候性に問題があった。 【0013】そこで本発明は、これら従来の問題点に鑑み、自然環境や周囲の景観に悪影響を与えないことはもとより、耐候性に優れ、使用後にもリサイクル可能なパークゴルフ用スタート台を提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成するために、請求項1の発明は、架台上に人工芝を備えたパークゴルフ用スタート台において、前記架台が木材細紛と熱可塑性プラスチックによって混合一体化した複合木材からなることを特徴とするパークゴルフ用スタート台である。 【0015】請求項2の発明は、前記木材細紛の粒径が20メッシュ以下であることを特徴とする請求項1記載のパークゴルフ用スタート台である。 【0016】請求項3の発明は、前記複合木材における前記木材細紛の質量比率が30〜70%であることを特徴とする請求項2記載のパークゴルフ用スタート台である。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。図1は、本実施例のパークゴルフ用スタート台の外観図を示す。本実施例のパークゴルフ用スタート台1は、図1に示すように、架台2上に人工芝3を備えた構成であって、架台2は木材を粉砕して得られた木材細紛と熱可塑性プラスチックとを混合し一体化した複合木材からなるものである。 【0018】本実施例のパークゴルフ用スタート台1の架台2に用いられる前記複合木材は、製材や建設工事等で発生する廃木材、街路樹や庭木の剪定クズや刈り取った葉などを粉砕し水分を除去した木材細紛と、使用後に回収された飲料ボトルや樹脂容器などの廃プラスチックを粉砕した熱可塑性プラスチック粒状物をゲル化混練後、冷却粉砕したことによって得られた混合粒を、加熱すると同時に所定形状の型枠内に高圧力で射出し、冷却硬化することによって得られたものである。 【0019】前記木材細紛は、木材をその粒径が20メッシュ以下となるように粉砕したものであるため、前記木材細紛と熱可塑性プラスチックのゲル化混練によって、前記木材細紛中の木繊維や仮導管などの細胞内に至るまで熱可塑性プラスチックが浸透し、ゲル化混練後に冷却粉砕して得られた前記混合粒は木材と熱可塑性プラスチックが一体化している。したがって、前記混合粒を射出成形することによって、密度が均一で、表面が平滑な複合木材を形成できる。また、前記木材細紛が微細であることから、混練・成形時の木材の摩擦抵抗が小さくてすむので、その混入割合を、複合木材全体に対する質量比率で70%程度まで混入できる。 【0020】したがって、前記複合木材は前記木材細紛を用いたことによって生じる外観上の木質感を得られるだけでなく、前記木材細紛の混入割合が高いことによって木材細紛が紫外線をさえぎるため、熱可塑性プラスチックの劣化が防止され、また、前記木材細紛と一体化した熱可塑性プラスチックは水分を吸収しないことから自然の風雨によって腐朽しないものである。さらに、使用用途のない廃棄予定の廃木材や廃プラスチックを使用しているため、森林伐採や石油資源の枯渇といった地球環境に悪影響を与えないものである。 【0021】本実施例のパークゴルフ用スタート台1においては、前述したような複合木材を架台2に用いたことによって、天然の木のような木質感が得られるため、周囲の環境との調和がとれる。また、木材と熱可塑性プラスチックの一体化によって腐朽しないため、長期間にわたって優れた耐候性を維持できるものである。さらに、パークゴルフ場からの撤収や交換時においては、架台2自体を粉砕した後に得られた複合木材の細粒を、再び架台2の材料として使用することで、半永久的に架台2の材料としてのリサイクルが可能である。 【0022】尚、本実施例の架台2に用いられた複合木材においては、木材細紛の質量比率を複合木材全体の30〜70%の範囲内とすることが好ましい。上記の範囲内とした理由は、木材細紛の質量比率が30%を下回ると、木質感を出すことが困難になってしまうことに加え、木材細紛が紫外線をさえぎることができずに熱可塑性プラスチックを紫外線によって劣化させてしまうためである。また、70%を超えると、所定形状に塑形できなかったり、熱可塑性プラスチックと一体化できずに水分を吸収してしまうといった弊害が生じるためである。 【0023】前記熱可塑性プラスチックに用いられる材料としては、特に限定されないが、木材との濡れ性に優れたものが好ましい。なかでも、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニール、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、PET樹脂などが適している。 【0024】 【発明の効果】以上のように、本発明における複合木材からなる架台を備えたパークゴルフ用スタート台は、自然環境に悪影響を与えずに優れた耐候性を維持できるとともに、使用後にもリサイクルが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005935 【氏名又は名称】美津濃株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜4丁目1番23号
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−225337(P2003−225337A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−24861(P2002−24861) |
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