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【発明の名称】 テニスボールの球拾い兼用収納容器
【発明者】 【氏名】渡辺 毅

【要約】 【課題】テニスボールを収納しておく容器に着目し、この容器を利用して立ったままの姿勢でテニスボールの球拾いが行えるよう改良する。

【解決手段】テニスボールの球拾い兼用収納容器は、テニスボールの収納容器1の底部4又は頭部2に、上からの押圧力でテニスボールが収縮して通過可能であるが通過後に押圧力が解かれると弾性復帰して自重ではテニスボールが落下しない狭口径のクグリ環5を形成したことを特徴として構成される。このときクグリ環体を収納容器の直径より92〜98%と狭口径とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テニスボールの収納容器の底部又は頭部に、上からの押圧力でテニスボールが収縮して通過可能であるが通過後に押圧力が解かれると弾性復帰して自重ではテニスボールが落下しない狭口径のクグリ環を形成したことを特徴とするテニスボールの球拾い兼用収納容器。
【請求項2】 クグリ環体をテニスボールの外径に対し92〜98%の狭口径とした請求項1記載のテニスボールの球拾い兼用収納容器。
【請求項3】 プラスチック蓋体に切り込み線を刻設してクグリ環体を形成した請求項1、2項記載のテニスボールの球拾い兼用収納容器。
【請求項4】 収納容器の底部又は頭部付近に狭口径の絞りを刻んで隆起状のクグリ環体とした請求項1〜4のうちいずれか1項記載のテニスボールの球拾い兼用収納容器。
【請求項5】 プルトップによる切り込み線を狭口径としてクグリ環体を形成した請求項1〜3のうちいずれか1項記載のテニスボールの球拾い兼用収納容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開封後にはテニスボールの球拾いのできる収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テニスの練習で、サーブやボレー、スマッシュ等の練習をした後には、多数のテニスボールがコート一面に散らばってしまい、ときに100個以上となることもあり、これを拾い集める作業が難渋となる。一つ一つ拾い集めていかねばならず、背を丸めた姿勢が苦痛であり、腰を屈めて長時間行うと腰痛を引き起こす原因ともなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、テニスボールを収納しておく容器に着目し、この容器を利用して立ったままの姿勢でテニスボールの球拾いが行えるよう改良を加えたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明テニスボールの収納容器は、テニスボールの収納容器の底部又は頭部に、上からの押圧力でテニスボールが収縮して通過可能であるが通過後に押圧力が解かれると弾性復帰して自重ではテニスボールが落下しない狭口径のクグリ環体を容器内面に向けて形成したことを特徴として構成される。請求項2記載の発明は、クグリ環体を収納容器の直径より92〜98%と狭口径として構成される。請求項3記載の発明は、プラスチック蓋体に切り込み線の刻設してクグリ環体を形成して構成される。請求項4記載の発明は、プルトップによる切り込み線を狭口径としてクグリ環体を形成して構成される。請求項5記載の発明は、収納容器の底部又は頭部付近を狭口径の絞りを刻んでクグリ環体として構成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明テニスボールの収納容器は、図1に示す如く、直径75mm程度の円筒形の容器にテニスボールSが封入され、その頭部には切り込み溝が刻設されたプルトップが付設され、該プルトップを引くと溝から分離されて開封可能な構造となっており、開封後の開口に被せるようプラスチック蓋体が冠せられているのは従来の容器と変わらない。
【0006】斯かるテニスボールの収納容器にあって、本発明容器は、先ず、円筒型容器1を長尺化して、立ったままで手に持った容器1の先端が地面に付く程度の長さとする。例えば、その長さはボールが1ダース程度収納可能な70〜100cmとする。 但し、その円筒型容器の長さは、短尺の容器を複数個接続させても良い。
【0007】次いで、該容器1の頭部2は、従来と同様窒素ガス等が封入可能なように密閉型とすると共に、上述の通り蓋体には付設したプルトップ3を引けば切り込み線2aから切断されて開封可能な構造とする。そして、その開封後の開口の口径は、逆さにすれば収納されたテニスボールSが容易に飛び出し可能なサイズとする。
【0008】さて、本発明にあっては、その底部4を頭部と同様に開封前は密閉可能とすると共に、開封後には、容器内側に向けて以下の要件を満たすクグリ環体5を底部付近に形成した構造とする。該クグリ環体5とは、上からの押圧力でテニスボールSが収縮して通過可能であるが、通過後に押圧力が解かれると弾性復帰して自重ではテニスボールSが落下しない狭口径の環体を指す。
【0009】具体的に、該狭口径のクグリ環体5を説明すると、例えば直径が66mmの硬式テニスボールSに対し、内径が約61〜65mmで最適値は63mmとなる狭口径の環体をいい、即ち、テニスボールSの外側直径100に対し92〜98%で、最適値は96%程度の狭さとなる環体をいう。但し、これはテニスボールSの弾性によって異なる値であり、軟式テニスボールでは更に狭口とすることも可能である。
【0010】該クグリ環体5の形成には、以下の如き態様が挙げられる。先ず、第一には、図2に示す如く、頭部に被せられたプラスチック製の蓋体にクグリ環体5aを形成するが、該蓋体は上記頭部に被せた蓋体に内径が63mmの円の切り込み溝5a’を予め刻んでおき、容器を開封後、その溝にナイフ、指の爪等を入れて切断し、内側をくり抜く形態とする。勿論、頭部に用いた蓋体によらず底部開口部に被せる専用のプラスチック製の蓋体を設けても良い。このとき、底部には、頭部と同様プルトップを付設した切り込み線を刻み、該プルトップを引いた開封後にはテニスボールSが易々と取りだし可能な充分な広口とするのが望ましい。
【0011】第二には、底部を広口とするのは上記第一の態様と同様であるが、図3に示す如く、容器の製造過程にあって、予め底部付近の容器胴体に絞り工程によって内側に隆起状のクグリ環体5bを形成し、その隆起状部の内径がクグリ環体の要件を満たす、例えば63mm径とする。
【0012】第三の態様は、図4に示す如く、底部のプルトップによって切り抜かれる円の口径をクグリ環体5cを満たす口径、63mmの狭口の径とする。
【0013】次いで、本発明球拾い兼用収納容器の作用を説明する。先ず、本発明収納容器は、テニスボールSの収納容器に上記の如き構成を施すことが前提となる。斯かる容器を購入した後、プレーヤーは、当該容器の頭部を従来と同様プルトップを引いて切り込み線から切断開封し、そこからテニスボールSを取りだし使用する。
【0014】同時に、第一の態様の場合には、底部に対しても、プルトップによる切り込み線から切断して底部を底抜け状態とする。プルトップによらない場合は、缶切り等の用具で缶底を切断すれば良い。そして、頭部に被せたプラスチック蓋体に形成したクグリ環体5aを被せる。
【0015】第二の態様の場合は、第一の態様と同様底部に対してプルトップによる切り込み線から切断して底部を底抜け状態とするが、その底部に対して絞りによる隆起状のクグリ環体5bが形成されているので、そのまま球拾い具となる。
【0016】第三の態様の場合は、頭部は上記と同様であるが、底部に対してプルトップによる切り込み線から切断すると、そこに狭口のクグリ環体5cが形成されているので、そのまま球拾い具となる。
【0017】さて、テニスの練習を続け、サーブ、ボレー、スマッシュ等の練習を行うと、コート一面に数十個のテニスボールが散乱してしまう。それを拾って籠等に集めるが、その球拾い作業が数十個に及ぶと、屈み込む姿勢の悪さから疲れ、腰痛等の原因となることは上述した通りである。
【0018】そこで、本発明では上記収納容器を改良した球拾い具を用い、先ず、その長尺の円筒型の容器を持ってコートに向かい、その容器最下端の底部をボールの上側に当接させる(図5S1参照)。そして、できるだけ垂直となるよう円筒型容器を立てた後、該テニスボールSに向かって押し込むように少し力を入れる。すると、該ボールの周縁をクグリ環体5が押し、その押圧力で弾性に富んだテニスボールSが内側に収縮し、その収縮によってボールは狭口の環体5をくぐり抜ける(図5S2参照)。そして、該環体5をくぐり抜けると、押圧力が解かれるから、ボールは元の体積に弾性復帰し、元の体積は環体5より径が大きいから自重によって落下することはない(図5S3参照)。
【0019】即ち、散らばったテニスボールに対し本発明器具を用いると、立った姿勢のまま、テニスボールSに容器を押し当てるだけで、ボールを容器内に取り込むことができ、且つ、それをぶら下げて持ち歩いても、テニスボールSは容器から落ちることなく、取り込んだままで移動が可能となる(図6参照)。
【0020】そこで、一個が済んだら、次々と同様の操作を繰り返し、ボールを筒型容器の中を順次重ねていき、1ダース容器の場合12個程度まで収集が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上の構成及び作用に基づいて本発明は、立ったままの姿勢で球拾いが可能となり、屈んだ姿勢で球拾いする面倒さを解消すると共に、背筋を伸ばしたままで腰痛の予防となり、又、その製造も新たな器具を必要とすることなく、テニスボールの収納容器を活用しているので新たな経済的負担がない等の優れた効果を発揮する有利な発明である。
【出願人】 【識別番号】501461461
【氏名又は名称】有限会社 十二番館
【出願日】 平成13年11月29日(2001.11.29)
【代理人】 【識別番号】100095739
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 俊夫
【公開番号】 特開2003−159353(P2003−159353A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−363627(P2001−363627)