トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 下肢用トレーニング補助具
【発明者】 【氏名】宮田 美文
【住所又は居所】大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美津濃株式会社内

【氏名】木下 昭二
【住所又は居所】大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美津濃株式会社内

【要約】 【課題】持ち運びが簡単で、足を動かす方向についても制限を受けることがなく、屋外でも室内でも使用できて、使用者の足に直接取り付けて反復トレーニングを行っても、足に食い込んだり、最初の位置からずれたりしないトレーニング補助具を提供する。

【解決手段】補助具本体2の長手方向の両端には、前記両端を結合自在にする係止具31、32を取り付け、かつ前記本体2の長手方向略中央には、掛け止め部4を取り付けた下肢用トレーニング補助具とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 補助具本体の長手方向の両端には、前記両端を結合自在にする係止具を取り付け、かつ前記補助具本体の長手方向略中央には、掛け止め部を取り付けた下肢用トレーニング補助具。
【請求項2】 前記補助具本体の掛け止め部を有しない側において、長手方向の一方の端部から略中央までポケットを取り付け、前記ポケットに硬質部材を挿入可能とした請求項1記載の下肢用トレーニング補助具。
【請求項3】 前記掛け止め部に、中芯を挿入した請求項1又は2記載の下肢用トレーニング補助具。
【請求項4】 前記掛け止め部の外側に、管状物を挿通した請求項1又は2記載の下肢用トレーニング補助具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下肢のトレーニングやリハビリテーションを目的に開発されたトレーニング補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、下肢のトレーニングや、失った下肢機能回復のためのリハビリテーションとして、数多くの用具が提供されている。その中には、フィットネスクラブや病院で使用されるような大掛かりな機械装置もあれば、家庭で簡単に実施できる簡易な器具も存在する。
【0003】後者の簡単な器具として、近年はゴムチーブやバンドを使用したトレーニング器具が広く知られるようになった。しかし、ゴムチューブやバンドを直接足や足首に巻き付けたり結んだりすると、トレーニングを繰り返すうちに、ゴムチューブやバンドが直接身体に食い込んだり、最初の位置からずれていったりするため、適切な負荷が得られず、またいちいち巻き直したり結び直したりする必要があり、正しく快適にトレーニングを継続することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】下肢のトレーニング器具としては、例えば、特表平11−505156号や登録実用新案第3069140号が知られている。これらの発明や考案は、足と椅子とを弾性部材で連結した構造であるから、運動できる方向が体の前後方向に限られると共に、椅子に座った状態でしかトレーニングができないという欠点がある。
【0005】実開平6−3357号は、足に固定したロープを滑車を介して訓練者の手に握らせることによって、下肢だけでなく上体をも鍛えようとするものである。この考案は、基本的には訓練者が寝た姿勢でトレーニングすることを想定しており、やはり足の動く方向が制限されると共に、滑車を固定するための丈夫な梁等を必要とする。
【0006】特開平10−57432号は、靴に取り付け可能とした機能回復運動用具であり、足の動きは前記した公知例のものよりは制限されることが少ない。また、椅子や梁のような運動具以外の器具の使用を前提としないところから、取り扱いも簡単である。しかし、靴に取り付けて使用することを前提としているため、家庭において室内で使用するために直接足に取り付けると、トレーニングの反復により、帯状の部材が足に食い込んでくるため、快適にトレーニングを継続することができないということが予想される。
【0007】そこで、本発明は、持ち運びが簡単で、足を動かす方向についても制限を受けることがなく、さらには、屋外でも室内でも使用できて、使用者の足に直接取り付けて反復トレーニングを行っても、足に食い込んだり、最初の位置からずれたりしない下肢用トレーニング補助具を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、補助具本体の長手方向の両端には、前記両端を結合自在にする係止具を取り付け、かつ前記補助具本体の長手方向略中央には、掛け止め部を取り付けた下肢用トレーニング補助具である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記補助具本体の掛け止め部を有しない側において、長手方向の一方の端部から略中央までポケットを取り付け、前記ポケットに硬質部材を挿入可能とした下肢用トレーニング補助具である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記掛け止め部に中芯を挿入した下肢用トレーニング補助具であり、請求項4の発明は、前記掛け止め部の外側に管状物を挿通した下肢用トレーニング補助具である。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した下肢用トレーニング補助具の正面図、図2は同背面図、図3は、足首に装着したところを示す側面図、図4は、足の中足部付近に装着したところを示す側面図、図5及び図6は、本発明下肢用トレーニング補助具の使用方法を示す説明図である。
【0012】図1は、本発明を実施した下肢用トレーニング補助具1の正面図、図2は同背面図である。補助具本体2は、図1に示すように幅広の帯状で、足や足首に巻くことができるように柔軟な素材で作られている。例えば、スポンジを布で覆ったものや、強靭な織物素材から作られる。
【0013】補助具本体2の長手方向の両端には、前記両端を結合することができるように、係止具31、32を取り付ける。図1の実施例では、係止具31はベルベットファスナーを片面に設けたベルトであり、係止具32はバックルである。本下肢用トレーニング補助具1の装着方法は図3や図4に示す通りであり、ベルト(係止具31)をバックル(係止具32)に通して折り返すことにより、ベルト(係止具31)片面に設けたベルベットファスナーを係合することにより固定するものである。補助具本体2の長手方向の両端の結合方法は前記実施例に限られず、図示はしないが、一端から延出したベルベットファスナーを、他端に設けたベルベットファスナーに係合することにより、固定することも可能である。
【0014】なお、図1において、補助具本体2には補強体51、52を設けている。これは、補助具本体2の素材を足や足首に巻くことができるように柔軟な素材としたため、ベルト(係止具31)や掛け止め部4に加わった力により補助具本体2が裂けるのを防止するためである。このような補強体を設けるか否か、どの部分に補強体を設けるか等は、設計者が任意に実施できるところである。
【0015】補助具本体2の長手方向の略中央には、図1のように、掛け止め部4を取り付ける。掛け止め部4にゴムチューブを通すことにより、下肢のトレーニングが可能になるものである。掛け止め部4には、中芯を挿入するか、あるいは生地を重ねることにより、ゴムチューブを通したときに掛け止め部4へかかる力を分散させることができる。また、掛け止め部4の外側に、管状物を通しておいても良い。このようにしておくと、掛け止め部4への力のかかり方を分散させることができると共に、ゴムチューブの長さ・位置調節をする際に、ゴムチューブの滑りが良くなるものである。なお、管状物は柔軟材であっても硬質材であってもよい。
【0016】図2は、図1の背面図である。掛け止め部4は補助具本体2の表面に取り付けられているので、図2では見ることができない。図2では、長手方向の一方の端部から略中央までポケット7が取り付けられている。このポケット7には、硬質部材を挿入することができる。
【0017】図4は、本発明の下肢用トレーニング補助具1(以下、「本補助具1」という)を足の中足部付近に取り付けたところを示す斜視図である。図4は、足を内反、外反してトレーニングする場合を示しており、そのために、掛け止め部4が足の側方に位置するように本補助具1を取り付けている。この場合において、掛け止め部4は補助具本体2の長手方向略中央に取り付けられているから、そのままの状態で掛け止め部4にゴムチューブを通してトレーニングに使用すると、柔軟な素材からできた補助具本体2が、ゴムチューブを引っ張る方向に(足の周方向に)回転してしまうものである。
【0018】そこで、補助具本体2に取り付けたポケット7に硬質部材を挿入した上で、この部分が足の裏にくるようにすれば、補助具本体2の硬質部材が挿入された部分は屈曲し難くなるから、足の周方向に補助具本体2が回転することが阻止され、掛け止め部4は常に足の側方に位置することとなる。硬質部材を入れるポケット7の大きさは、足の周方向への回転し難さを考えると、補助具本体2の長手方向の一方の端部から略中央までの範囲とするのが好ましい。
【0019】前記以外の運動では、補助具本体2が足の周方向に回る方向には大きな力がかからないので、硬質部材をポケット7に入れずに使用する。この場合は、補助具本体2が足の形状に沿うこととなる。図3に示すように、足首に本補助具1を装着する場合にも、補助具本体2が足首の形状に沿うように、硬質部材をポケット7に挿入せずに使用するものである。
【0020】また、本発明では、ゴムチューブを直接足首や足に巻くことがないので、ゴムチューブが足に食い込むことがなく、快適にトレーニングが継続できる。
【0021】図5及び図6は、本発明補助具1の使用方法を示す説明図である。図5は、本補助具1を足首に巻いて使用する場合を示し、図6は、足の中足部付近に巻いて使用する例を示している。なお、図中の6は本補助具1の掛け止め部4に挿通するゴムチューブを示している。
【0022】図5(A)では、特表平11−505156号や登録実用新案第3069140号と同じように、椅子に座った状態でレッグエクステンション、レッグカールが可能となる。図5(A)は、レッグエクステンションにおける使用例を示し、図5(B)は、レッグカールにおける使用例を示す。さらに、図5(C)のように使用すれば、足の内側の筋肉(主に内転筋群)、外側の筋肉(主に外転筋群)も鍛えることができる。
【0023】図6(A)では、足首を背屈させるトレーニングができ、図6(B)では、足首を底屈させるトレーニングができる。図6(C)はやや特殊なトレーニングで、足首を内反、外反させるトレーニングができる。このようなトレーニングは、特にリハビリテーションの際に有効であるといわれている。
【0024】なお、ゴムチューブ6は市販のものが使用できる。また、ゴムチューブ6の本補助具1に挿通しない側は、身近な椅子や金具に引っ掛けたり、トレーニングをする者が手に持つことにより、トレーニングができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、簡単な構成でありながら、種々の幅広い運動を、屋外・屋内を問わずに実施できるものである。また、使用者の足に直接取り付けて反復トレーニングを行っても、足に食い込むことがない。足の中足部に取り付ける際には、補助具本体2のポケット7に硬質部材を挿入すれば、足の周方向に回転することがない。
【出願人】 【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜4丁目1番23号
【出願日】 平成13年11月28日(2001.11.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−159350(P2003−159350A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−361808(P2001−361808)