| 【発明の名称】 |
消防用梯子車 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 則雄 【住所又は居所】東京都中央区京橋3丁目1番2号 日本機械工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】バスケット支持機構を回動できる長さまで伸縮式梯子を延ばしても車両全体での長さがそれほど長くならず、狭い場所でも伸縮式梯子を容易に操作できる消防用梯子車を提供する。
【解決手段】最上段から2番目の可動梯子の先端までの長さをそれ以下の下段に連続する他の複数の可動梯子の先端までの長さより所定長さNだけ短く形成して、可動梯子の収納時には前記他の複数の可動梯子の先端位置よりも前記バスケット支持機構の回動軸が略同じ長さLだけ引き込まれた位置となるように固定梯子に収納し、2段目から最上段までのM本の可動梯子を伸ばして全部の可動梯子の突き出す長さが(L−N)×Mとなったときに、最上段から2番目の可動梯子の先端よりも前記バスケット支持機構の回動軸が突き出す位置まで最上段の可動梯子を伸ばして前記バスケット支持機構を回動軸で回動させるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2段目から最上段までM本の可動梯子を有し、可動梯子の収納時には最上段の可動梯子を含めて複数の可動梯子が固定梯子に収納されると共に、2段目の可動梯子の伸張動作で駆動され、3段目からの可動梯子の伸張動作は下段の可動梯子の一定長の伸張動作に連動して直ぐ上に連続する可動梯子が前記一定長と略同じ長さの伸張動作を行うことを1段毎に繰り返して最上段まで行う伸縮式梯子を備え、バスケットを取り付けたバスケット支持機構が最上段の可動梯子の先端に回動軸で軸支され、最上段の可動梯子を最上段から2番目の可動梯子の先端よりも前記バスケット支持機構の回動軸が突き出す位置まで伸ばして前記バスケット支持機構を回動軸で回動させて前記バスケットの位置を変位させる消防用梯子車であって、最上段から2番目の可動梯子の先端までの長さをそれ以下の下段に連続する他の複数の可動梯子の先端までの長さより所定長さNだけ短く形成して、可動梯子の収納時には前記他の複数の可動梯子の先端位置よりも前記バスケット支持機構の回動軸が略同じ長さLだけ引き込まれた位置となるように固定梯子に収納し、2段目から最上段までのM本の可動梯子を伸ばして全部の可動梯子の突き出す長さが(L−N)×Mとなったときに、最上段から2番目の可動梯子の先端よりも前記バスケット支持機構の回動軸が突き出す位置まで最上段の可動梯子を伸ばして前記バスケット支持機構を回動軸で回動させるように構成したことを特徴とする消防用梯子車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮式梯子の先端に取り付けられるバスケットを梯子の伸縮により昇降させる消防用梯子車に関する。 【0002】 【従来の技術】ビル火災が発生すると、屋上に避難することが多くなっているが、ビルの屋上には、フェンス、手すり、塀等で四方が囲まれているので、屋上に避難した被災者の救出作業では、消防用梯子車が使用されている。消防用梯子車は、現場へ到着すると、伸縮式梯子をある程度延ばして最上段の可動梯子の先端に軸支されたバスケット支持機構を可動梯子の先端の位置から回動させ、バスケットの位置が地上に近付くように変位させてから作業員がバスケットに乗り込んでいる。そして、バスケットはフェンス、手すり、塀等の障害物を乗り越えて屋上に配置され、バスケットに乗った作業員が消火作業(および救出作業)を行っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最上段の可動梯子の先端に設けたバスケット支持機構は、下段の可動梯子がバスケット支持機構の回動範囲から外れた位置に設定していないとバスケット支持機構が下段の可動梯子に当って駆動できない。消防用梯子車の伸縮式梯子は、2段目から最上段から2番目の可動梯子までの長さが固定梯子と略同じ長さで構成されていて、可動梯子の収納時には固定梯子内に整然と収納されている。この伸縮式梯子は、2段目の可動梯子の伸張動作で駆動され、3段目からの伸張動作は下段の可動梯子の伸張動作に連動して直ぐ上に連続する可動梯子が伸張動作を行うことを1段毎に繰り返して最上段まで行うため、バスケット支持機構を回動できる長さまで伸縮式梯子を延ばすと車両全体での長さが長くなってしまう。そのため、バスケットへ作業員が乗り込めるようにバスケット支持機構を回動できる長さまで伸縮式梯子を延ばせる場所に消防用梯子車を停車させているが、広い停車場所を探すには時間がかかり、また、狭い場所で伸縮式梯子を操作するオペレータや、バスケットに乗り込む作業員の習熟が必要であり、負担も大きいため改善が望まれていた。 【0004】本発明は、バスケット支持機構を回動できる長さまで伸縮式梯子を延ばしても車両全体での長さがそれほど長くならず、狭い場所でも伸縮式梯子を容易に操作できる消防用梯子車を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、2段目から最上段までM本の可動梯子を有し、可動梯子の収納時には最上段の可動梯子を含めて複数の可動梯子が固定梯子に収納されると共に、2段目の可動梯子の伸張動作で駆動され、3段目からの可動梯子の伸張動作は下段の可動梯子の一定長の伸張動作に連動して直ぐ上に連続する可動梯子が前記一定長と略同じ長さの伸張動作を行うことを1段毎に繰り返して最上段まで行う伸縮式梯子を備え、バスケットを取り付けたバスケット支持機構が最上段の可動梯子の先端に回動軸で軸支され、最上段の可動梯子を最上段から2番目の可動梯子の先端よりも前記バスケット支持機構の回動軸が突き出す位置まで伸ばして前記バスケット支持機構を回動軸で回動させて前記バスケットの位置を変位させる消防用梯子車であって、最上段から2番目の可動梯子の先端までの長さをそれ以下の下段に連続する他の複数の可動梯子の先端までの長さより所定長さNだけ短く形成して、可動梯子の収納時には前記他の複数の可動梯子の先端位置よりも前記バスケット支持機構の回動軸が略同じ長さLだけ引き込まれた位置となるように固定梯子に収納し、2段目から最上段までのM本の可動梯子を伸ばして全部の可動梯子の突き出す長さが(L−N)×Mとなったときに、最上段から2番目の可動梯子の先端よりも前記バスケット支持機構の回動軸が突き出す位置まで最上段の可動梯子を伸ばして前記バスケット支持機構を回動軸で回動させるように構成したことを特徴とする消防用梯子車である。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る消防用梯子車の側面図、図2は図1に示した消防用梯子車に付属する伸縮可能な梯子の分解平面図、図3は図1に示した消防用梯子車に付属する伸縮可能な梯子の伸張動作の説明図、図4(a)は図2に示したバスケット支持機構の回動前の概略図、図4(b)は図2に示したバスケット支持機構の回動後の概略図、図5(a)は図1に示した消防用梯子車に付属する伸縮可能な梯子の回動動作の説明図、図5(b)は従来の消防用梯子車に付属する伸縮可能な梯子の回動動作の説明図である。 【0007】図1において、消防用梯子車1は、車体2に縦軸中心に回転可能に取り付けられる旋回台3と、この旋回台3に横軸4中心に揺動可能に取り付けられる支持台5と、この支持台5に取り付けられる伸縮可能な梯子6とを備える。その梯子6は、その支持台5に固定される固定梯子6aと、この固定梯子6aに長手方向に移動可能に取り付けられる2段目から最上段までのM本(図では4本)の可動梯子6b、6c、6d、6eと、バスケット(高所作業用移動体)8を取り付けたバスケット支持機構7が最上段の可動梯子6eの先端に回動軸7aで軸支され、そのバスケット8に高所作業時に作業員が乗り込み可能とされている。なお、バスケット8には、図示が省略されているが、梯子駆動装置、バスケット変位装置およびバスケット平衡装置を作動、停止させる遠隔操作装置(リモートコントローラ)が設けられている。また、リフタ13は別の救出員(作業員)が乗り込み、伸縮式梯子6の先端に上昇させて、救出を求めている人をリフタ13に乗り移らせ、リフタ13を下降させることにより、順次救出、脱出させるものである。 【0008】図2に示すように、最上段の可動梯子6eの先端には、バスケット支持機構7の一対の側柱の先端が回動軸7aで軸支されて、可動梯子6eの先端で回動可能となっている。最上段から2番目の4段目の可動梯子6bの先端までの長さは、それ以下の下段に連続する他の可動梯子6c〜6eの先端までの長さ(及び最上段の可動梯子6eの先端までの長さ)より所定長さNだけ短く形成してある。可動梯子6b〜6eの収納時には固定梯子6a及び、複数の可動梯子6c〜6eの先端位置が略同じ位置となっている。当然であるが、最上段から2番目の4段目の可動梯子6bの先端位置は固定梯子6a及び、複数の可動梯子6c〜6eの先端位置よりNだけ短くなっている。また、複数の可動梯子6c〜6eの先端位置よりもバスケット支持機構7の回動軸7aが略同じ長さLだけ引き込まれた位置となるように固定梯子6aに収納されている。 【0009】図3に示すように、固定梯子6aにはワイヤー31が取り付けられ、シリンダ10の先端と基端(後端)に取り付けられたプーリ21,22及び固定梯子6aに取り付けられたプーリ23に巻き掛けられて2段目の可動梯子6bの後部に取り付けられている。2段目の可動梯子6bの前部に取り付けられたプーリ24に巻き掛けられたワイヤー32は、固定梯子6aの前部と3段目の可動梯子6cの後部に連結され、3段目の可動梯子6cの前部に取り付けられたプーリ25に巻き掛けられたワイヤー33は、2段目の可動梯子6bの前部と4段目の可動梯子6dの後部に連結され、4段目の可動梯子6dの前部に取り付けられたプーリ26に巻き掛けられたワイヤー34は、3段目の可動梯子6cの前部と最上段の可動梯子6eの後部に連結されている。 【0010】固定梯子6aに取り付けられたシリンダ10の出力軸11が延びると出力軸11の先端とシリンダ10の基端(後端)に取り付けられたプーリ21,22の間が開いて2段目の可動梯子6bの後部に取り付けられているワイヤー31が固定梯子6aに取り付けられたプーリ23の方に引っ張られて2段目の可動梯子6bが前方に移動して伸張動作を行う。そして、2段目の可動梯子6bの前部に取り付けられたプーリ24が前方に移動し、3段目の可動梯子6cの後部に連結されたワイヤー32が、プーリ24の方に引っ張られて3段目の可動梯子6cが前方に移動して伸張動作を行う。そして、3段目の可動梯子6cの前部に取り付けられたプーリ25が前方に移動し、4段目の可動梯子6dの後部に連結されたワイヤー33が、プーリ25の方に引っ張られて4段目の可動梯子6dが前方に移動して伸張動作を行う。そして、4段目の可動梯子6dの前部に取り付けられたプーリ26が前方に移動し、最上段の可動梯子6eの後部に連結されたワイヤー34が、プーリ26の方に引っ張られて最上段の可動梯子6eが前方に移動して伸張動作を行う。このように、3段目から最上段までの可動梯子6c〜6eは、2段目の可動梯子6bの伸張動作で順次駆動される。 【0011】こうして、2段目から最上段までのM本(図では4本)の可動梯子6b〜6eを伸ばして全部の可動梯子6b〜6eの突き出す長さが(L−N)×Mとなったときに、最上段の可動梯子6eを、最上段から2番目の4段目の可動梯子6dの先端よりも前記バスケット支持機構7の回動軸7aが突き出す位置まで伸ばす。そして、最上段から2番目の4段目の可動梯子6dの先端がバスケット支持機構7の回動範囲から外れた位置に設定し、バスケット支持機構7が下段の可動梯子6dに当らなくなり、バスケット支持機構7を回動できるようにする。 【0012】図4(a)に示すように、最上段の可動梯子6eの先端には所定角度だけ回動可能にシリンダ50が取付けられており、このシリンダ50の出力軸51の先端に回動可能にバスケット支持機構7の基端(後端)が取付けられている。図3(a)では、シリンダ50の出力軸51は縮小しており、バスケット支持機構7は最上段の可動梯子6eの先端に直結して固定されている。伸縮式梯子6を操作するオペレータは、バスケット支持機構7が最上段から2番目の可動梯子6dに当らなくなり、バスケット支持機構7を回動できるようになると、シリンダ50の出力軸51を伸張させて図4(b)に示すように、バスケット支持機構7を回動軸7aで回動させてバスケット8の位置が地上に近付くように変位させて、作業員がバスケットに乗り込めるようにする。 【0013】図5(a)に示すように、従来の消防用梯子車の伸縮式梯子では、2段目から最上段の可動梯子6b〜6eまでの長さが固定梯子6aと略同じ長さで構成されていて、可動梯子6b〜6eの収納時には固定梯子6a内に整然と収納されているが、2段目の可動梯子6bの伸張動作で駆動される伸縮式梯子では、3段目からの可動梯子6c〜6eの伸張動作は下段の可動梯子の伸張動作に連動して直ぐ上に連続する可動梯子が伸張動作を行うことを1段毎に繰り返して最上段まで行うため、バスケット支持機構7を回動できる長さまで伸縮式梯子を延ばすと車両全体での長さが長くなっている。 【0014】本発明の消防用梯子車の伸縮式梯子では、2段目から最上段までM本の可動梯子6b〜6eを有し、最上段から2番目の可動梯子6dの先端までの長さをそれ以下の下段に連続する他の複数の可動梯子6c〜6eの先端までの長さより所定長さNだけ短く形成している。可動梯子6b〜6eの収納時には他の複数の可動梯子6c〜6eの先端位置よりもバスケット支持機構7の回動軸7aが略同じ長さLだけ引き込まれた位置となるように固定梯子6aに収納しているので消防用梯子車1の車体2における伸縮式梯子の配置は殆ど同じである。 【0015】また、2段目から最上段までのM本の可動梯子6b〜6eを伸ばして全部の可動梯子6b〜6eの突き出す長さが(L−N)×Mとなったときに、最上段から2番目の可動梯子6dの先端よりもバスケット支持機構7の回動軸7aが突き出す位置まで最上段の可動梯子6eを伸ばしてバスケット支持機構7を回動軸7aで回動させてバスケット8へ作業員が乗り込めるようになるから、狭い場所でもバスケット支持機構7を回動させることが可能となるため、伸縮式梯子を操作するオペレータや、バスケットに乗り込む作業員の負担が軽減される。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように本発明では、最上段から2番目の可動梯子の先端よりもバスケット支持機構の回動軸が突き出す位置まで最上段の可動梯子伸ばす長さは、他の複数の可動梯子の先端までの長さより所定長さNだけ短く形成している長さ分Nだけ短くなり、3段目からの伸張動作は下段の可動梯子の伸張動作に連動して直ぐ上に連続する可動梯子が伸張動作を行うことを1段毎に繰り返して最上段まで行うため、2段目から最上段までのM本の可動梯子を伸ばしてと車両全体での長さがN×Mだけ短い長さで伸張して、バスケット支持機構を回動軸で回動させてバスケットへ作業員が乗り込めるようになるから、狭い場所でもバスケット支持機構を回動させることが可能となるため、伸縮式梯子を操作するオペレータや、バスケットに乗り込む作業員の負担が軽減される等優れた効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391043240 【氏名又は名称】日本機械工業株式会社 【住所又は居所】東京都中央区京橋3丁目1番2号
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| 【出願日】 |
平成14年4月25日(2002.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082669 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 賢三 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−310779(P2003−310779A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−123329(P2002−123329) |
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