| 【発明の名称】 |
防災用スプリンクラーの優先給水構造及び優先給水方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邊 八平 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
【氏名】榎 正寿 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
【氏名】前田 俊昌 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】防災用スプリンクラーへの給水を優先的に行うようにした給水の配管システムを提供すること。
【解決手段】本発明では、家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、同開閉弁と前記防災用スプリンクラーの始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段とをコントローラに接続し、同コントローラは、スプリンクラー始動検出手段によって防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水すべく制御することにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、同開閉弁と前記防災用スプリンクラーの始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段とをコントローラに接続し、同コントローラは、スプリンクラー始動検出手段によって防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水すべく制御することを特徴とする防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項2】 防災用スプリンクラーを接続していない分水管は、同分水管の端部をヘッダーに接続してなる分岐配管としたことを特徴とする請求項1記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項3】 防災用スプリンクラーを接続していない各分水管の給水状態を検出するための給水状態検出手段をコントローラに接続し、同コントローラは、給水状態検出手段の検出結果に応じて前記開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるべく制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項4】 前記分岐部よりも上流側に止水弁を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項5】 前記分岐部よりも上流側に異物除去フィルターを配設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項6】 防災用スプリンクラーを分水管の中途部に設けるとともに、同分水管の末端に水使用器具を接続したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項7】 前記水使用器具は、便器であることを特徴とする請求項6記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項8】 防災用スプリンクラーを接続した分水管は、可撓性を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の防災用スプリンクラーの優先給水構造。 【請求項9】 家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水することを特徴とする防災用スプリンクラーの優先給水方法。 【請求項10】 防災用スプリンクラーを接続していない各分水管の給水状態に応じて前記開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるようにしたことを特徴とする請求項9記載の防災用スプリンクラーの優先給水方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、防災用スプリンクラーの優先給水構造及び優先給水方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、マンション等の11階建て以上の居住区においては、防災用スプリンクラーを設置することが消防法施行令で義務付けられていたが、近年においては、火災による家屋の損失または逃げ遅れによる死傷を未然に防止するために、消防法施行令で義務付けられていない戸建て住宅等の居住区においても、防災用スプリンクラーを設置するようになってきている。 【0003】かかる防災用スプリンクラーとしては、閉鎖型スプリンクラーヘッド・開放型スプリンクラーヘッド・放水型スプリンクラーヘッド等があるが、例えば閉鎖型スプリンクラーヘッドの場合、各家屋に配管される給水供給管を中途で分岐し、分岐した分水管に接続しており、同分水管の内部に防災用スプリンクラーが始動する以前から水が供給された状態となっている湿式型と、分水管の内部に防災用スプリンクラーが始動する以前には水が供給されておらず防災用スプリンクラーの始動とともに水が供給される乾式型および予作動型とがある。 【0004】これらの防災用スプリンクラーは、各家屋に配管される給水供給管を中途で分岐した分水管に接続されており、防災用スプリンクラーの作動時に給水供給管から各家屋に供給される水の一部を使用して消火のための散水を行っている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の防災用スプリンクラーにあっては、各家屋に配管される給水供給管を中途で分岐し、給水供給管から各家屋に供給される水の一部を使用して消火のための散水を行っていたため、火災時に消火に必要な十分な量の散水が行えないおそれがあった。 【0006】すなわち、各家屋に配管される給水管には、各家屋で使用される数多くの水使用器具が接続されており、これらの水使用器具を使用している時に、火災が発生して、防災用スプリンクラーが作動した場合には、水使用器具へも引き続き給水したままであることから、防災用スプリンクラーに消火に必要な十分な量の水を供給することができないおそれがあった。 【0007】また、火災時に熱や火炎によって水使用器具や同水使用器具に接続した分水管が破損してしまい、大量の水が漏出した場合にも、防災用スプリンクラーに消火に必要な十分な量の水を供給することができないおそれがあった。 【0008】上述した不具合は、給水供給管を分岐させて防災用スプリンクラーに接続していたことに起因するものであり、給水供給管とは別個の専用配管に防災用スプリンクラーを接続することによって解決できるものではあるが、そのような専用配管を各家屋に供給するには、膨大なるインフラの整備が必要であって現実的ではない。 【0009】そこで、本発明では、既存の給水供給管を分岐させて防災用スプリンクラーに接続する構成のままでありながら、火災時に水使用器具よりも防災用スプリンクラーに優先的に送水できるようにして、防災用スプリンクラーの作動を確実かつ円滑に行えるようにしたものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明では、家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、同開閉弁と前記防災用スプリンクラーの始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段とをコントローラに接続し、同コントローラは、スプリンクラー始動検出手段によって防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水すべく制御することとした。 【0011】また、防災用スプリンクラーを接続していない分水管は、同分水管の始端部を一箇所に集中合流して合流部となるヘッダーで分岐配管することとした。 【0012】また、防災用スプリンクラーを接続していない各分水管に開閉弁と給水状態を検出するための給水状態検出手段とを設け、開閉弁と給水状態検出手段とスプリンクラー始動検出手段とをコントローラに接続し、同コントローラは、給水状態検出手段の検出結果に応じて前記開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるべく制御することとした。 【0013】また、前記分岐部よりも上流側に止水弁又は異物除去フィルターを配設することとした。 【0014】また、防災用スプリンクラーを分水管の中途部に設けるとともに、同分水管の末端に水使用器具、特に便器を接続することとした。 【0015】また、防災用スプリンクラーを接続した分水管は、可撓性を有することとした。 【0016】また、家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水することとした。 【0017】また、防災用スプリンクラーを接続していない各分水管の給水状態に応じて前記開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるようにした。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明では、家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、同開閉弁と前記防災用スプリンクラーの始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段とをコントローラに接続したものである。 【0019】そして、コントローラは、スプリンクラー始動検出手段によって防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水するように制御している。 【0020】そのため、火災発生時に防災用スプリンクラーが始動した際に、直ちに防災用スプリンクラーから消火のための散水を行うことができ、防災用スプリンクラーによる消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができるものである。 【0021】また、本発明では、防災用スプリンクラーを接続していない各分水管の給水状態を検出するための給水状態検出手段をコントローラに接続している。 【0022】そして、コントローラは、給水状態検出手段の検出結果に応じて開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるように制御している。 【0023】そのため、防災用スプリンクラーを接続した分水管に必要十分な流量の水をいつでも送水できるような状態に維持しておくことができ、これにより、火災発生時に防災用スプリンクラーが始動した際に、直ちに防災用スプリンクラーから消火のための散水を確実に行うことができ、より一層防災用スプリンクラーによる消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができるものである。 【0024】ここで、開閉弁の制御は、完全に閉塞する場合もあり、また、完全には閉塞せずに防災用スプリンクラーへの給水を確保できる程度に開閉弁の弁開度を低減する場合もある。特に、防災用スプリンクラーへの給水を確保できる程度に開閉弁の弁開度を低減した場合には、水使用器具へも同時に給水されることになり、例えば、火災発生直後に水使用器具への給水を利用して初期消火作業を行うことができるので、開閉弁を完全に閉塞した場合よりも好ましい場合がある。 【0025】 【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。 【0026】図1及び図2は、給水の配管システム1を示した図であり、同配管システム1は、屋外に敷設された水道水の給水供給管2に優先給水制御器Tを接続し、更に配水盤3を接続し、同配水盤3に配水管4を連通連結し、同配水管4を中途で分岐させて、一方の配水管4aには給湯機5を介して分水盤6を接続し、他方の配水管4cには分水盤6を直接接続し、更には、分水盤6にて複数の流路に分岐させて台所用湯水混合栓7、浴室用湯水混合栓8、洗濯機68、洗面化粧台用湯水混合栓11等に分水管13とカップリング盤14とを介して接続している。 【0027】また、給水の配管システム1は、優先給水制御器T内で分岐部126を形成し、同分岐部126に分水管125の基端部を接続し、同分水管125の中途部に防災用スプリンクラー200を接続するとともに、分水管125の末端部に便器10、12を接している。 【0028】これら配水盤3と分水盤6及び分水盤6とカップリング盤14とを、また優先給水制御器Tと防災用スプリンクラー200と末端部の水使用器具(便器)10,12とを連通連結する給水管としての配水管4及び分水管13、125には、架橋ポリエチレンやポリブテン等の可撓性を有する合成樹脂管を用いている。 【0029】そして、配管システム1は、優先給水制御器Tおよび配水盤3に異物除去フィルター18を配設し、家屋15に供給される水に含まれる異物を除去するようにしており、また、給水供給管2から供給される水道水を配水盤3にて一定の水圧に減圧した後に、一部を給湯機5で加熱して分水盤6に供給し、分水盤6にて複数の流路に分岐させて、台所用湯水混合栓7、浴室用湯水混合栓8等の水使用器具に供給するようにしている。更に分岐部126よりも上流側に止水栓17が配設されていて、止水栓17にて家屋全体の配管を一括して止水することができる。 【0030】尚、本実施例では、配管システム1に供給する給水として水道水を用いた場合を示しているが、水道水に限らず浄化した浄水や中水等を給水として用いることもできる。 【0031】次に、配管システム1の各部の構成について詳細に説明する。 【0032】(優先給水制御器)優先給水制御器Tは、図2に示すように、防災用スプリンクラー200を接続する分岐管125と防災用スプリンクラー200を接続しない分水管4bとを分岐する分岐部126と、防災用スプリンクラー200を接続しない分水管4b側に配設された開閉弁127と、開閉弁の開閉操作手段及び防災用スプリンクラー200の始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段を接続したコントローラ129と、分岐部126より上流に配設され、供給される水に含まれる異物を除去する異物除去フィルター18から構成されている。また、図13では、防災用スプリンクラー200を接続しない分水管4bの給水状態を検出するための給水状態検出手段128を配設している。尚、家屋全体の配管を一括して止水することができる止水栓17を配設することもできる。 【0033】具体的には、優先給水制御器Tは、図3に示すように、家屋15の外壁に取付られており、図13に示すように、矩形箱型状のケーシング300の内部に異物除去フィルター18を有する水抜栓130、分岐部126、開閉弁127、コントローラ129とを収容している。優先給水制御器Tは、給水供給管2と防災用スプリンクラー200を接続する分岐管と防災用スプリンクラー200を接続しない分水管4bとを、ケーシング300に配設された各接続口に連通連結している。 【0034】優先給水制御器Tは、コントローラ129が防災用スプリンクラー200の始動を検出すると、防災用スプリンクラー200を接続しない分水管4b側に配設された開閉弁127を閉塞又は弁開度を低減して、前記分水管4b側より防災用スプリンクラー200を接続した分水管に優先的に送水する。 【0035】これにより、例えばシャワーやお風呂へのお湯はりといった前記分水管4b側に多量の湯水が使われているような状況においても、防災用スプリンクラー200が有効に始動し、消火のための散水を確実に行うことができ、消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができる。また、前記分水管4bの給水状態を検出するための検出手段128により、防災用スプリンクラー200が有効に始動できる程度まで、前記開閉弁127の弁開度を低減して待機することもできる。 【0036】優先給水制御器Tには、分岐部126の上流側に異物除去フィルター18が配設されており、供給される水に含まれる異物を除去することができ、よって、家屋15に配水される全ての水を異物が含まれない状態にすることができ、配管や水使用器具での異物詰まりを防止することができ、配管や水使用器具の損傷を未然に防止することができる。また、防災用スプリンクラーは、日常、通水散水することがなく、そのため、前記の異物が当該のスプリンクラーに長年に渡って堆積され火災時に散水消火ができない状態になっていても、定期的なメンテナンス等を行わない限り確認できない。従って、異物除去フィルター18による異物除去の効果は、いつ発生するか判らない火災を迅速に消火すべく待機している防災用スプリンクラー200に対して特に有効である。尚、図3や図13には図示されていないが、分岐部126より上流側に止水弁17を配設し、家屋全体の配管を一括して止水することもできる。これにより、異物除去フィルター18の点検清掃時や長期間にわたって水を使用しない場合に、腐食防止や凍結防止のための止水作業を容易に行うことができるようになる。 【0037】また、優先給水制御器Tは、矩形箱型のケーシングで形成されていて、例えばドライバーなどの簡単な工具で取り外すことができるメンテナンス用のカバーが配設されており、長期使用による摩耗故障や突発的な故障の場合にも、部品を容易に交換できるように形成されている。 【0038】(配水盤)配水盤3は、本来、水使用器具に供給する水の状態、例えば、水質や水圧等を集中的に管理するものであり、ケーシングの内部に、水中の異物を除去して水を浄化して水質を改善するための図示しない異物除去フィルターや、水圧を調節する減圧弁19等の機能部品を収容することで、水質や水圧等の管理を容易なものとすることができる。図2に示す構成例では、配水盤3の上流に設置された優先給水制御器に、前記異物除去フィルター18が設けられているため、配水盤3からは、前記異物除去フィルター18を取り外して構成しているが、異物除去又は水質改善の性能向上の観点から、配水盤3に、更に加えて、異物除去フィルター18を設けることが望ましい。 【0039】具体的には、配水盤3は、家屋15の基礎65の外側面に取付けており、矩形箱型状の配水盤ケーシング16の内部に減圧弁19を収容している。そして、配水盤3は、配水盤ケーシング16の内部において、優先給水制御器Tの異物除去フィルター18を介して給水供給管2を連通連結し、同異物除去フィルター18の下流に減圧弁19を連通連結し、同減圧弁19に配水管4の始端部を連通連結し、更には、配水盤ケーシング16の内部において配水管4を分岐させ、一方の配水管4aには配水盤3に配設した給湯機5を接続し、他方の配水管4cには分水盤6を直接接続している。尚、配水管4a,4cは、基礎65に形成して切欠部(図示省略)から家屋15の内部に配管している。 【0040】そして、配水盤3は、止水弁17を閉じることによって、給水供給管2から分水盤6やカップリング盤14を介して台所用湯水混合栓7や浴室用湯水混合栓8等の各水栓への水道水の供給を遮断し、一方、止水弁17を開くことによって、異物除去フィルター18で給水供給管2から供給される水道水に含まれる不純物を除去した後、減圧弁19で一定の水圧(0.4MPa以下、好ましくは0.3MPa以下)に減圧して、各水栓に一定の水圧で水道水を供給するようにしている。 【0041】図示しないが、配水盤ケーシング16は、矩形箱型状のケーシング本体20の前側部に左右一対の開閉扉21、21を開閉自在に取付けて水密状に形成しており、同開閉扉21,21を開いて配水盤ケーシング16の内部の止水弁17や異物除去異物除去フィルター18や減圧弁19を容易に点検・補修できるようにしている。 【0042】また、本実施例では、分岐部126よりも上流側に止水弁17を配設することによって、止水弁17にて家屋全体の配管を一括して止水することができ、長期間にわたって水を使用しない場合に、腐食防止や凍結防止のための止水作業を容易に行うことができるようにしている。 【0043】しかも、分岐部126よりも上流側に異物除去フィルター18を配設しているため、異物除去フィルター18で家屋15に供給される水に含まれる異物を除去することができ、家屋15に配水される全ての水を異物が含まれていない状態にすることができ、配管や水使用器具での異物の詰まりを防止することができ、配管や水使用器具の損傷を未然に防止することができる。 【0044】前述のとおり、異物除去フィルター18は、優先給水制御器Tに配設されたものを使い、配水盤3から外すことができる。また、防災用スプリンクラーの消火散水流量を確実に確保するため、分岐部126は、減圧弁19よりも上流としておくと良い。 【0045】(分水盤)分水盤6は、水道水を各種の水使用器具それぞれに分岐供給するものであり、各種の水使用器具へそれぞれ配管する分水管1 3の始端部を一箇所に集中合流した合流部として機能するヘッダーをケーシングの内部に集中して配設したものである。 【0046】具体的には、分水盤6は、家屋15の一階天井裏部(二階床下部)に配設しており、図4に示すように、矩形箱型状の分水盤ケーシング22の内部に円筒状の給水ヘッダー23と給湯ヘッダー24とを前後に間隔を開けて平行に配設しており、給水ヘッダー23には、配水盤3に連通連結した配水管4cが直接接続されて水道水が供給され、給湯ヘッダー24には、配水盤3に給湯機5を介して連通連結した配水管4aが接続されて給湯機5で加熱された水道水が供給されている。図中、25はヘッダー吊下具である。 【0047】給水ヘッダー23及び給湯ヘッダー24の周壁には、複数の分岐端管26を一定間隔を保持して分岐突設し、各分岐端管26に分水管13の始端部を接続している。尚、未使用の分岐端管26には止水蓋27を取付けている。 【0048】かかる給水ヘッダー23及び給湯ヘッダー24は、給水供給管2を配水盤3及び配水管4を介して接続しており、居住空間内に配設した各種の水使用器具へそれぞれ配管する分水管13の始端部を一箇所に集中合流した合流部として機能するものである。 【0049】また、分水盤6は、分水盤ケーシング22の側壁28に複数の挿通孔29を左右に間隔を開けて穿設し、各挿通孔29に樹脂製の鞘管30の端部を密封状に連通している。分岐端管26に接続した分水管13は、挿通孔29を貫通して、鞘管30の内部に挿通される。尚、未使用の挿通孔29には、閉塞蓋29aを取付けている。 【0050】本実施例では、配水管4aと給湯ヘッダー24との継手部や、配水管4cと給水ヘッダー23との継手部や、両ヘッダー23、24の分岐端管26と分水管13との継手部といった各継手部を水密状に形成した分水盤ケーシング22の内部に収容しているため、仮に継手部において漏水が発生した場合であっても、その漏水が分水盤ケーシング22の内部に溜まり、従って、漏水によって直ちに家屋15の内部が汚損するのを防止できるようにしている。 【0051】かかる分水盤6は、図5に示すように、家屋15の二階床下部(一階天井裏部)に分水盤ケーシング22を収容しており、同分水盤ケーシング22は、矩形箱型状のケーシング本体22aの上方開口部に開閉扉22bを開閉自在に取付けて水密状に形成しており、二階室内において開閉扉22bを開いて分水盤ケーシング22の内部のヘッダー23、24を容易に点検・補修できるようにしている。 【0052】(カップリング盤)カップリング盤14は、図6〜図9に示すように、家屋15の側壁34に嵌め込まれており、縦長矩形箱型状のカップリング盤ケーシング35の内部に吐水部として機能する吐水管36と流量調節バルブ37とを収容し、カップリング盤ケーシング35の前面に化粧板38を着脱自在に覆設している。そして、カップリング盤14は、カップリング盤ケーシング35の内部にて分水盤6に接続した分水管13の末端吐水口73に流量調節バルブ37を連通連結し、同流量調節バルブ37に吐水管36を連通連結し、同吐水管36の先端部を化粧板38に形成した突出口39から突出させている。図中、40は流量調節バルブ37と分水管13とを接続するための接続具、41は接続具40の近傍での漏水を受け止める漏水受具、42は枠体、43は流量調節ツマミである。 【0053】このように、カップリング盤14は、カップリング盤ケーシング35に化粧板38を着脱自在に取付けているため、同化粧板38を取外してカップリング盤ケーシング35の内部の吐水管36と流量調節バルブ37を容易に点検・補修できるようになっている。 【0054】しかも、分水管13と流量調節バルブ37との継手部や、流量調節バルブ37と吐水管36との継手部といった各継手部をカップリング盤ケーシング35の内部に収容しているため、仮に継手部において漏水が発生した場合であっても、その漏水がカップリング盤ケーシング35の内部に溜まり、従って、漏水によって直ちに家屋15の側壁が汚損するのを防止できるようになっている。 【0055】また、カップリング盤14は、カップリング盤ケーシング35の右側下部に円筒状の挿入口50を形成し、同挿入口50の外周部に鞘管30の終端部を密封状に連通するとともに、挿入口50の内部に分水管13を挿通させている。 【0056】カップリング盤ケーシング35は、底部49を前側中央部に向けて下り傾斜に形成し、最下部に排水間隙76を形成しており、カップリング盤ケーシング35の内部に収容した吐水管36と流量調節バルブ37との接続部分等で漏水が発生した場合に、カップリング盤ケーシング35の底部49の中央部の排水間隙76から漏水を排出するようにしている。従って、使用者が流量調節ツマミ43を操作する際に視認により漏水の発生を直ちに気づくようにしている。尚、カップリング盤ケーシング35の内部に漏水検知器を収容して、漏水が発生した場合に漏水検知器より警報を鳴らすようにすることもできる。 【0057】吐水管36は、先端部に止水弁44を形成している。即ち、吐水管36の先端部に弁体45を進退自在に挿入する一方、吐水管36の内部に鍔部46を形成し、同鍔部46と弁体45の基端部との間に弁体45を先端部に向けて付勢する付勢スプリング47を介設しており、弁体45の基端外周部にはパッキン48を取付けている。 【0058】かかる吐水管36の先端部には、水使用器具の送水管77がワンタッチで容易に着脱することができる。即ち、吐水管36の先端吐水部180に送水管77の始端部に取付けた接続具78を挿入することで吐水管36に送水管77が接続され、その際には、接続具78の外周上部に変位自在に形成した抜け止め爪181が吐水管36の先端部に取付けた係止片182に係止しており、送水管77が吐水管36から抜けないことを確認できるようにしている。一方、抜け止め爪181を変位させて抜け止め爪181と係止片182との係止を解除しながら送水管77の接続具78を引っ張ることで吐水管36から送水管77を取外すことができる。 【0059】そして、吐水管36から送水管77を取外した状態では、吐水管36の内部の水圧と付勢スプリング47の付勢力とで弁体45のパッキン48が吐水管36の内周面に当接していて、吐水管36から吐水されないようになっており、水使用器具の送水管77の先端部を吐水管36に接続すると、弁体45の先端部が接続具78の内周部に形成した段部183に当接し、弁体45が吐水管36の内部の水圧と付勢スプリング47の付勢力とに抗して吐水管36の内部に押し込まれ、弁体45のパッキン48が吐水管36の内周面から離反して弁体45の外周面と吐水管36の内周面との間に間隙が形成され、吐水管36から吐水される。 【0060】このように、カップリング盤14の吐水管36は、先端部に設けた止水弁44の作用によって、水使用器具の送水管77を接続すると自動的に吐水が開始され、送水管77を取り外すと自動的に吐水が停止するように構成している。 【0061】また、吐水管36には、前述した止水弁44に加えて、吐水管36の先端部から汚水が逆流するのを防止するとともに、水圧の急速な変動を緩和してウォーターハンマー現象を防止するためのウォーターハンマー防止機能付き逆止弁84を設けている。 【0062】かかるウォーターハンマー防止機能付き逆止弁84は、吐水管36の中途部に弁保持体85と弁座86とを摺動自在に収容し、同弁保持体85と弁座86との間に形成される空間内に弁本体87を配設しており、同弁本体87は、弁保持体85によって進退自在に保持され、弁本体87の進退作動によって弁本体87が弁座86に接離するように構成している。図9で、88は弁本体87を弁座86に向けて付勢するためのスプリング、89は抜け止め、90は弁保持体85と弁座86を抜け止め89に向けて付勢するためのスプリングである。 【0063】そして、逆止弁84は、通水状態にある場合には、水圧によって弁本体87がスプリング88の付勢力に抗して進出し、弁本体87が弁座86から離反して、弁本体87と弁座86との間隙を通して通水されるが、止水弁44が作動して通水状態から止水状態になった場合には、通水が止まり、水流に負けていたスプリング88の付勢力により、弁体87が弁座86に当接して逆流が防止される。また、止水弁44の近傍での水圧が高くなり、ウォーターハンマー現象が生じるが、弁保持体85と弁座86とがスプリング90の付勢力に抗して後退することで、ウォーターハンマー現象による衝撃を緩和させることができる。 【0064】(防災用スプリンクラー)防災用スプリンクラー200は、図2〜図3に示すように、優先給水制御器Tの分岐部126と便器10,12とを連結する分水管125の中途部に介設した分岐継手具132に接続している。 【0065】分岐継手具132は、図3又は図11に示すように、略筒状の継手具ケーシング133の内部に収納配設しており、分水管125の中途終端部134を接続した流入管135と分水管125の中途始端部136を接続した流出管137とこれら流入管135と流出管137との間で分岐して防災用スプリンクラー200を接続した分岐管138とから略T字状に形成している。図11で、139は分水管125の中途終端部134を挿通する流入側開口、140は分水管125の中途始端部136を挿通する流出側開口、141は分岐管138を挿通する分岐側開口、142,143は分水管125の端部に取付けた継手、144は防災用スプリンクラー200の基端部に取付けた継手である。 【0066】尚、分岐継手132は、図11に示すように略T字状に形成したものの他、図14に示すように略Y字状に形成したものもある。 【0067】防災用スプリンクラー200は、図10及び図12に示すように、家屋15の天井145に穿設した取付開口146に取付けており、分岐継手具132の分岐管138の先端に連通連結した略筒状のスプリンクラー本体147の内部に散水ノズル(図示省略)を収容配設するとともに、スプリンクラー本体147の下端部に略椀型状のカバー148を着脱可能に取付けている。 【0068】スプリンクラー本体147の内部に収容された散水ノズルは、通常は閉塞栓(図示省略)で閉塞されており、同閉塞栓には円板状の感熱板150を取付けている。 【0069】カバー148は、先端部にコイルスプリング153を配設しており、また、カバー148とスプリンクラー本体147との間には、板バネ154を配設している。かかる板バネ154は、先端部のフック301をカバー148を介して、取付キャップ本体170に係止され、且つ、カバー148と比較的融点の低い半田149で溶着している。 【0070】そして、火災発生時には、半田149が火災発生直後の熱によって溶断し、カバー148と板バネ154との接合が外れ、カバー148が、スプリング153の作用と自重により、先ず下方に落下する。続いて、フック301が、板バネ154の作用により外側に開いて、取付キャップ本体170から外れ、板バネ154も自重により落下脱落し、スプリンクラー本体147が露出する。その後、さらに火災による温度が上昇すると、感熱板150より熱を受け、図示しない閉塞栓内の感熱開弁部材が溶融し、それに伴なってスプリンクラー本体147の散水ノズルから図示しない閉塞栓が外れて、散水ノズルから消火のための散水が行われる。 【0071】かかる防災用スプリンクラー200には、図12に示すように、防災用スプリンクラー200が始動したことを検出するためのスプリンクラー始動検出手段155を設けている。かかるスプリンクラー始動検出手段155は、スプリンクラー本体147の外周部に取付けた近接スイッチ156とカバー148の内側部に取付けて近接スイッチ156の先端部に近接配置した磁石157とから構成しており、近接スイッチ156は後述するコントローラ129に接続している。 【0072】そして、スプリンクラー始動検出手段155は、火災発生直後の熱でカバー148が脱落した際に磁石157も板バネ154とともに脱落し、磁石157が近接スイッチ156から離反したことを近接スイッチ156で検出し、これにより、火災の発生によって防災用スプリンクラー200が始動したことを検出し、それをコントローラ129に伝達するようにしている。 【0073】給水の配管システム1は、基本的には以上のように構成しており、その施工に際しては、家屋15の建築途中において屋外に配水盤3と給湯機5とをそれぞれ設置するとともに、一階天井裏部に分水盤6を設置し、配水盤3と分水盤6との間を鞘管30及び配水管4a、4cで接続する。更には、各所に設けた水使用器具の近傍の壁面にカップリング盤14を付設し、分水盤6とカップリング盤14との間に鞘管30を介設し、分水盤6の内部から分水盤ケーシング22の側壁28に設けた挿通孔29を通って鞘管30の内部へ分水管13を挿貫し、分水管13の始端部及び終端部を分水盤6の分岐端管26及びカップリング盤14にそれぞれ接続する。 【0074】そして、本発明では、防災用スプリンクラー200を接続した分水管125に対して他の分水管13よりも優先的に送水するように構成したことに特徴を有している。 【0075】すなわち、図1、図2、及び図13に示すように、配水盤3と給水供給管2との間に設けた優先給水制御器Tに分岐部126を形成し、同分岐部126に水使用器具としての防災用スプリンクラー200へ配管した分水管125を接続する一方、分岐部126と配水盤3との中途部に開閉弁127と圧力センサ128とを設け、これら開閉弁127と圧力センサ128をケーシング131の内部に収納配設したコントローラ129に接続している。図13中、130は異物除去フィルターを内蔵する水抜栓である。 【0076】そして、コントローラ129は、スプリンクラー始動検出手段155によって防災用スプリンクラー200が始動したことを検出した場合には、開閉弁127を閉塞制御するとこによって配水管4bよりも分水管125(防災用スプリンクラー200)に優先的に送水するようにしている。その際に、コントローラ129は、開閉弁127を完全に閉塞するだけでなく、圧力センサ128によって配水管4bの内部水圧を検出し、配水管4bが、予め設定した所定の必要内部水圧となるように、開閉弁127を閉塞制御することもできる。このようにすることで、防災用スプリンクラーが作動する前に予め防災スプリンクラーへの優先給水の準備をすることができる。 【0077】上記構成によって、火災発生時(防災用スプリンクラー200の始動時)に防災用スプリンクラー200に優先的に十分な量の給水が供給され、常に所望の水量が確保されることとなり、火災時に防災用スプリンクラー200による消火を確実なものとすることができる。 【0078】しかも、本実施例では、防災用スプリンクラー200を分水管125の中途部に設けるとともに、同分水管125の末端に水使用器具を接続しているため、末端の水使用器具を使用するたびに防災用スプリンクラー200を接続した分水管125の内部の水が入れ替わることになり、分水管125の内部の水の腐敗を防止することができるとともに、水の腐敗に起因する分水管125の腐食を防止することができ、分水管125の長寿命化を図ることができる。 【0079】特に、前記水使用器具として日常頻繁に使用される便器10,12を用いているため、便器10,12の使用によって防災用スプリンクラー200に確実に給水されていることを確認することができる。また、使用頻度が高いため、分水管125の内部の水の入れ替えも頻繁に行われることになるので、前述した水の腐敗防止や分水管125の腐食防止を確実に行うことができる。 【0080】また、防災用スプリンクラー200を接続した分水管125として可撓性を有するものを用いているため、防災用スプリンクラー200の配管作業やメンテナンスを容易なものとすることができる。 【0081】このように、本実施例では、家屋15に配管される給水供給管2を分岐部126を介して各水使用器具に接続した複数の分水管4b,125に分岐配管するとともに、複数の分水管4b,125のうちの少なくとも一つの分水管125に防災用スプリンクラー200を接続する一方、防災用スプリンクラー200を接続していない分水管4bに開閉弁127を接続し、同開閉弁127と前記防災用スプリンクラー200の始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段155とをコントローラ129に接続しており、同コントローラ129によって、スプリンクラー始動検出手段155が防災用スプリンクラー200の始動を検出した場合に、開閉弁127を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラー200を接続していない分水管4bよりも防災用スプリンクラー200を接続した分水管125に優先的に送水すべく制御することにしているため、火災発生時に防災用スプリンクラー200が始動した際に、直ちに防災用スプリンクラー200から消火のための散水を行うことができ、防災用スプリンクラー200による消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋15の焼失を可及的に小さくすることができる。 【0082】また、本実施例では、防災用スプリンクラー200を接続していない分水管4bを、配水管4aを介して給湯ヘッダー24に、また、配水管4cを介して給水ヘッダー23に接続し、分岐配管しているため、ヘッダー23,24にて下流の分水管13を集中管理することができ、複数の分水管13の分岐部分の点検や補修を円滑に行うことができる。 【0083】また、図4に示すように、防災用スプリンクラー200を接続していない各分水管13の始端部に各分水管13の給水状態(流量)を検出するための給水状態検出手段としての流量センサ158を取付けており、同流量センサ158はコントローラ129に接続することができる。尚、給水状態検出手段としては、流量を検出する流量センサに限られず、水圧を検出する水圧センサであってもよい。 【0084】尚、これらの給水状態検出手段は分岐部126の下流であれば、優先給水制御器Tの内部に配設されてもよい。 【0085】そして、コントローラ129は、給水状態検出手段の検出結果に応じて開閉弁127を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラー200を接続していない分水管4bよりも防災用スプリンクラー200を接続した分水管125に優先的に送水できるように制御している。 【0086】すなわち、コントローラ129は、給水状態検出手段によって防災用スプリンクラー200を接続していない分水管4bに所定値以上(所定流量や所定水圧以上)の送水が行われていることを検出し、しかも、このまま分水管4bに送水を続けたときには防災用スプリンクラー200に消火に必要な所定流量の水を送水することが困難であると判断した場合には、開閉弁127を閉塞又は弁開度を低減するようにしている。 【0087】これにより、防災用スプリンクラー200を接続した分水管125に必要十分な流量の水をいつでも送水できるような状態になるように、防災用スプリンクラー200を接続していない分水管4bよりも防災用スプリンクラー200を接続した分水管125に優先的に送水できるようにしている。 【0088】 【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0089】すなわち、請求項1に係る本発明では、家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、同開閉弁と前記防災用スプリンクラーの始動を検出するためのスプリンクラー始動検出手段とをコントローラに接続し、同コントローラは、スプリンクラー始動検出手段によって防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水すべく制御することにしているため、火災発生時に防災用スプリンクラーが始動した際に、直ちに防災用スプリンクラーから消火のための散水を行うことができ、防災用スプリンクラーによる消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができる。 【0090】また、請求項2に係る本発明では、防災用スプリンクラーを接続していない分水管を、同分水管の端部をヘッダーに接続してなる分岐配管としているため、優先給水を行う為に配設する開閉弁を最小数にする事が可能であり、且つ、ヘッダーにて分水管を集中管理することができ、複数の分水管の分岐部分の点検や補修を、防災用スプリンクラー配管を通水待機の状態のままで、円滑に行うことができる。 【0091】また、請求項3に係る本発明では、防災用スプリンクラーを接続していない各分水管の給水状態を検出するための給水状態検出手段をコントローラに接続し、同コントローラは、給水状態検出手段の検出結果に応じて開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるべく制御しているため、防災用スプリンクラーを接続した分水管に必要十分な流量の水をいつでも送水できるような状態に維持しておくことができ、これにより、火災発生時に防災用スプリンクラーが始動した際に、直ちに防災用スプリンクラーから消火のための散水を確実に行うことができ、より一層防災用スプリンクラーによる消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができる。 【0092】また、請求項4に係る本発明では、分岐部よりも上流側に止水弁を配設しているため、止水弁にて家屋全体の配管を一括して止水することができ、長期間にわたって水を使用しない場合に、腐食防止や凍結防止のための止水作業を容易に行うことができる。 【0093】また、請求項5に係る本発明では、分岐部よりも上流側に異物除去フィルターを配設しているため、異物除去フィルターで家屋に供給される水に含まれる異物を除去することができ、家屋に配水される全ての水を異物が含まれていない状態にすることができ、配管や水使用器具での異物の詰まりを防止することができ、配管や水使用器具の損傷を未然に防止することができる。 【0094】また、請求項6に係る本発明では、防災用スプリンクラーを分水管の中途部に設けるとともに、同分水管の末端に水使用器具を接続しているため、末端の水使用器具を使用するたびに防災用スプリンクラーを接続した分水管の内部の水が入れ替わることになり、分水管内部の水の腐敗を防止することができるとともに、水の腐敗に起因する分水管の腐食を防止することができ、分水管の長寿命化を図ることができる。 【0095】また、請求項7に係る本発明では、前記水使用器具として日常頻繁に使用される便器を用いているため、便器の使用によって防災用スプリンクラーに確実に給水されていることを確認することができる。また、使用頻度が高いため、分水管の内部の水の入れ替えも頻繁に行われることになるので、前述した水の腐敗防止や分水管の腐食防止を確実に行うことができる。 【0096】また、請求項8に係る本発明では、防災用スプリンクラーを接続した分水管として可撓性を有するものを用いているため、防災用スプリンクラーの配管作業を容易なものとすることができる。 【0097】また、請求項9に係る本発明では、家屋に配管される給水供給管を分岐部を介して各水使用器具に接続した複数の分水管に分岐配管するとともに、複数の分水管のうちの少なくとも一つの分水管に防災用スプリンクラーを接続する一方、防災用スプリンクラーを接続していない分水管に開閉弁を接続し、防災用スプリンクラーの始動を検出した場合に開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水することにしているため、これによっても、火災発生時に防災用スプリンクラーが始動した際に、直ちに防災用スプリンクラーから消火のための散水を行うことができ、防災用スプリンクラーによる消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができる。 【0098】また、請求項10に係る本発明では、防災用スプリンクラーを接続していない各分水管の給水状態に応じて前記開閉弁を閉塞又は弁開度を低減して、防災用スプリンクラーを接続していない分水管よりも防災用スプリンクラーを接続した分水管に優先的に送水できるようにしているため、これによっても、防災用スプリンクラーを接続した分水管に必要十分な流量の水をいつでも送水できるような状態に維持しておくことができ、これにより、火災発生時に防災用スプリンクラーが始動した際に、直ちに防災用スプリンクラーから消火のための散水を確実に行うことができ、より一層防災用スプリンクラーによる消火活動を迅速かつ円滑に行うことができ、家屋の焼失を可及的に小さくすることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
|
| 【出願日】 |
平成14年5月2日(2002.5.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−225320(P2003−225320A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−130950(P2002−130950) |
|