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【発明の名称】 マスク
【発明者】 【氏名】今中 俊雄

【要約】 【課題】植毛された生地を用いてマスクを作り、空気中に浮遊する埃や花粉などを植毛された繊維群に吸着させようとするものである。また、従来のマスクの欠点でもある、顔とマスクの隙間から埃や花粉が入りやすいという欠点を取り除こうとするものでもある。

【解決手段】マスクの表側を植毛された生地の植毛側で形成し、マスクの裏側に裏地を取り付ける。また、上記マスクにおいて、マスクの裏側周縁部を、植毛された生地の植毛側で形成する。また、マスクの表側、裏側とも、植毛された生地の植毛側で形成したり、このマスクの裏側にパッドを取り付けたりする。また、上記各マスクの植毛された生地に静電気を帯電させたり、マスクの中に芳香材を封入したりする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】植毛された生地(1)を用いて作られたマスク(2)であって、マスク(2)の表側(3)を植毛された生地(1)の植毛側(A)で形成し、マスク(2)の裏側(4)に裏地(5)を取り付けたことを特徴とするマスク。
【請求項2】マスク(2)の裏側(4)周縁部(B)が、植毛された生地(1)の植毛側(A)で形成された請求項1記載のマスク。
【請求項3】植毛された生地(1)を用いて作られたマスク(2)であって、マスク(2)の表側(3)、裏側(4)とも、植毛された生地(1)の植毛側(A)で形成されたことを特徴とするマスク。
【請求項4】マスク(2)の裏側(4)に、パッドが取り付けられた請求項3記載のマスク。
【請求項5】植毛された生地(1)が静電気を帯電されたものである請求項1〜4記載のマスク。
【請求項6】マスク(2)の中に芳香材(6)が封入されたものである請求項1〜4記載のマスク。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中に浮遊する埃や花粉などを吸い込まないよう鼻や口を覆うマスクに関し、植毛された生地を用いて作られる点に特徴を有するマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマスクは、主としてガーゼを用いて作られ、吸着力を高めるためにマスク本体内に吸着材を挟み込んだり、マスク裏面にガーゼなどで作られたパッドを取り付けるなどの工夫が試みられていた。上記のような従来技術例としては、「マスク」(登録実用新案公報第3051129号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明のマスクは、植毛された生地を用いてマスクを作り、空気中に浮遊する埃や花粉などを植毛された繊維群に吸着させようとするものである。また、従来のマスクの欠点でもある、顔とマスクの隙間から埃や花粉が入りやすいという欠点を取り除こうとするものでもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の植毛された生地を用いて作られるマスクにおいては、マスクの表側を植毛された生地の植毛側で形成し、マスクの裏側に裏地を取り付ける。
【0005】また、上記マスクにおいて、マスクの裏側周縁部を、植毛された生地の植毛側で形成する。
【0006】また、植毛された生地を用いて作られるマスクにおいて、マスクの表側、裏側とも、植毛された生地の植毛側で形成する。
【0007】また、上記マスクにおいて、マスクの裏側にパッドを取り付ける。
【0008】また、上記各マスクにおいて、植毛された生地に静電気を帯電させる。
【0009】また、請求項1〜4記載のマスクにおいて、マスクの中に芳香材を封入する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のマスクは、植毛された生地を用いてマスクを作るものであって、植毛された生地は、例えば、ベースとなる布地の上に接着剤を塗り、植毛する繊維としてレーヨンやナイロンなどの繊維を所望の長さに裁断し、静電気を利用して接着させる方法などにより密生状態に植毛される。その他、裁断した繊維を接着剤の塗布した布の上に自然落下させて植毛する方法や織物技術によってベースとなる布の上に繊維を生やしたように植毛する方法などによって作られる。なお、植毛する繊維の長さは10mm以上とすることが望ましい。このような植毛された生地は、動物のぬいぐるみなどに多用されている。本発明にいうマスクの裏側とは、マスクの装着時にマスクが顔面に接する側をいい、マスクの表側とは裏側の反対側をいう。また、植毛された生地の植毛側とは、植毛された繊維が生えている側をいい、植毛された生地の植毛側で形成するとは、植毛された繊維が生えている側を表面になるようにして形成することをいう。また、マスクの裏側に取り付ける裏地はガーゼやタオル地により作られることが望ましく、請求項4にいうマスクの裏側に取り付けるパッド(当て布)もガーゼやタオル地により作られることが望ましい。マスクの裏側周縁部とは、マスクの装着時にマスクが顔面に接する側のマスクの周囲をいい、この部分を植毛された生地の植毛側で形成することにより、マスク装着時に顔面とマスクの間に生じる隙間を植毛された繊維群でカバーしようとするものである。方法としては、例えば、植毛された生地をマスクのサイズより一回り大きめに裁断したものと、マスクのサイズに裁断した裏地とを組み合わせ、裏地の周囲を、植毛された生地で包み込むようにして逢着や接着する方法がある。他の方法としては、例えば、マスクの表側を植毛された生地の植毛側で形成し、裏側に裏地を付けたものを先ず作り、そのマスクの裏地の周囲に植毛された生地を逢着や接着する方法がある。マスクの表側、裏側とも、植毛された生地の植毛側で形成する方法としては、例えば、植毛された生地を植毛側が表面になるようにして、筒状又は袋状に縫着や接着する方法がある。他の方法としては、マスクのサイズに裁断された2枚の植毛された生地を逢着や接着する方法がある。マスクの表側、裏側とも、植毛された生地で形成されたマスクの、その裏側にガーゼなどのパッドを取り付けるのは、植毛された繊維が直接鼻腔部に触れることにより、くすぐったい感覚が生じたり鼻汁の吸着ができないといった欠点をカバーするために取り付けるものである。また、植毛された生地に静電気を帯電させるのは、埃や花粉などの吸着力を高めるために施す処理である。また、マスクの中に香料を封入するのは、植毛された生地の臭いや接着剤の臭いを消去するためである。なお、芳香材とは、アロマビーズや固形芳香剤、乾燥ハーブ、固形香料など、芳香を付与するために用いるものをいう。
【0011】
【実施例】以下実施例について図面を参照して説明する。図1は植毛された生地の模式断面図である。ベースとなる布地Dの上に接着剤Eを塗り、植毛する繊維としてアクリルの繊維を10mmに裁断したものを静電気を利用して接着させている。その結果として植毛された繊維群Fが密生状態に植毛されている。図2は本案マスクをマスクの表側から見た斜視図である。植毛された生地をマスクのサイズに裁断し、ベース側(植毛側の反対側)に、マスクのサイズに裁断したガーゼを逢着している。上記のようにして、マスク2の表側3が、植毛された生地1の植毛側Aとなるよう形成され、マスクの裏側にはガーゼの裏地が取り付けられている。(図2では、マスク裏側の図示は省略されている)またマスクの左右にはマスクを装着するための耳かけ紐Cが取り付けられている。図3は本案マスクをマスクの裏側から見た斜視図である。植毛された生地をマスクのサイズより一回り大きめに裁断し、ベース側(植毛側の反対側)に、マスクのサイズに裁断したガーゼを当て、このガーゼの周囲を、植毛された生地で包み込むようにし、マスクの裏側周縁部が植毛された生地の植毛側で形成されるようにして逢着している。上記のようにして、マスク2の裏側4の周縁部Bが、植毛された生地1の植毛側Aで形成されている。また、マスク2の裏側4にはガーゼで作られた裏地5が取り付けられ、左右にはマスクを装着するための耳かけ紐Cが取り付けられている。なお、マスク2の中には、請求項6の実施例として芳香材6であるアロマビーズを縫い込む方法で封入している。
【0012】
【発明の効果】本発明のマスクは、植毛された生地を用いてマスクが作られており、かつ、マスクの表側に植毛された生地の植毛が出るよう形成されているので、空気中に浮遊する埃や花粉などが、植毛された繊維群によって吸着されるという特長あるマスクが得られる。従って、植毛された繊維群を振り払うことにより吸着された埃や花粉を容易に取り除くことができ、目詰まりがしにくくマスクの吸着力を元の状態に近い状態に再生することが出来るマスクを得ることが出来る。これは埃や花粉を吸着する繊維群が、ガーゼなどにより覆われていないという本案マスクの構造上から生じる効果である。また、本発明のマスクは、植毛された繊維が外気との接触時(歩行時や風が吹いた時)に静電気を帯びやすく吸着力が高められやすいという特長がある。マスクの裏側周縁部を、植毛された生地の植毛側で形成したマスクは、マスク装着時に顔面とマスクの間に生じる隙間を植毛された繊維群がカバーすると共に隙間から入り込む埃や花粉を繊維群が吸着するという効果があり、顔とマスクの隙間から埃や花粉が入る従来のマスクの欠点を取り除くことが出来る。なお、隙間から入り込んだ埃や花粉を吸着した繊維群の場合にも、繊維群を振り払うことにより埃や花粉を容易に取り除くことができ、吸着力を元の状態に近い状態に再生することが出来る。また、マスクの裏側の周縁部だけを、植毛された生地の植毛側で形成したマスクは、マスクの裏側全体を植毛された生地の植毛側で形成したマスクに比べ、植毛された繊維が直接鼻腔部に触れることがなく、くすぐったい感覚が生じたり鼻汁の吸着ができないといった欠点をカバーすることができる。また、本発明のマスクは、植毛された生地で作られているので保温性に優れた特長を有するものであり、特に、マスクの裏側周縁部やマスクの裏側全体に植毛された生地を用いたものは保温性に優れる。植毛された生地に静電気を帯電させたマスクは、埃や花粉などの吸着力が高められているという特長を有する。また、本発明においてマスク内に芳香材を封入した場合、単に芳香を付加するだけでなく、マスク用として代用する植毛された生地の臭いや接着剤の臭いなど、マスクとして違和感を伴う臭いを消去する効果がある。
【出願人】 【識別番号】000171263
【氏名又は名称】今中 俊雄
【出願日】 平成14年2月4日(2002.2.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−225316(P2003−225316A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−66114(P2002−66114)