トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 多チャンネル式低周波治療器
【発明者】 【氏名】友野 昭宣

【氏名】平松 均

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 治療用の低周波電流を出力する複数の出力部(3)と、複数の出力部(3)の出力強度を同時に制御する同時制御モード(10)を有する制御部(9)とを備えた多チャンネル式低周波治療装置(1)において、予め定められた単一の出力調整操作部(14)の操作によって、前記複数の出力部(3)からの出力強度が同時に調整又は設定されることを特徴とする多チャンネル式低周波治療器。
【請求項2】 複数の出力部(3)からの出力強度が同時に調整又は設定されている時に、複数の出力部(3)の出力強度が規定範囲よりも外れた場合規定範囲に入るよう複数の出力部(3)を制御するバランス制御機能(12)が、制御部(9)に付加設置されたことを特徴とする請求項1記載の多チャンネル式低周波治療器。
【請求項3】 治療が終了した時、単一の出力調整操作部(14)を零位置に戻す零位置戻し機能(15)が付加設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の多チャンネル式低周波治療器。
【請求項4】 制御部(9)に、複数の出力部(3)を個々にマニュアル式に制御する独立制御モード(11)が設けられ、同時制御モード(10)と独立制御モード(11)とを切り替える選択機能(13)が付加設置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の多チャンネル式低周波治療器。
【請求項5】 制御部(9)は、複数の出力部(3)のうち使用していない出力部(3)は同時制御しないことを特徴とする請求項1又は2記載の多チャンネル式低周波治療器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体患部に低周波電流を通電し、電気治療を施す多チャンネル式低周波治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の特開平2000−325487号公報には、複数の出力部と、複数の出力調整用操作部と、連続モードと、連動終了条件と、所定の目標等を要件とする多チャンネル式低周波治療装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれば、所定の連動終了条件が満足するまでの間、複数の出力部からの出力がそれぞれ所定の目標出力となるように連動されるものであるから、治療開始当初に行われていた出力調整の手間が大幅に軽減されることになる。しかし、従来技術では前記連動終了条件を満足した時点からは連動を中止し、複数の出力部をそれぞれの出力調整用操作部の手動操作により操作し、出力強度を調整するものであって、操作方法が治療途中で変わるため操作が理解しにくいという難点があった。
【0004】本発明の目的は、操作が簡単で、良好に出力調整が行なえる多チャンネル式低周波治療器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、治療用の低周波電流を出力する複数の出力部(3)と、複数の出力部(3)の出力強度を同時に制御する同時制御モード(10)を有する制御部(9)とを備えた多チャンネル式低周波治療装置(1)において、予め定められた単一の出力調整操作部(14)の操作によって、前記複数の出力部(3)からの出力強度が同時に調整又は設定されることを特徴とする多チャンネル式低周波治療器である。又、複数の出力部(3)からの出力強度が同時に調整又は設定されている時に、複数の出力部(3)の出力強度が規定範囲よりも外れた場合規定範囲に入るよう複数の出力部(3)を制御するバランス制御機能(12)が、制御部(9)に付加設置される。更に、治療が終了した時、単一の出力調整操作部(14)を零位置に戻す零位置戻し機能(15)が付加設置されている。更に又、制御部(9)に、複数の出力部(3)を個々にマニュアル式に制御する独立制御モード(11)が設けられ、同時制御モード(10)と独立制御モード(11)とを切り替える選択機能(13)が付加設置される。。又、制御部(9)は、複数の出力部(3)のうち使用していない出力部(3)は同時制御しない。
【0006】
【作用】本発明の多チャンネル式低周波治療器1を用いて、人体の複数患部に通電し、複数箇所を同時に通電治療する。
【0007】複数の出力部3は、それぞれ治療用の低周波電流を出力する。制御部9が同時制御モード10の機能を発現している時は、制御部9は複数の出力部3の出力強度を同時に制御する。予め定められた単一の出力調整操作部14は、これが手動操作されることによって前記複数の出力部3を、同時に調整又は設定等の制御をなし、出力の強度を操作した所定値に至らしめる。
【0008】制御部9に設けられたバランス制御機能12は、出力部3からの出力強度が同時に調整又は設定されている時に、複数の出力部3の出力強度が規定範囲よりも外れた場合規定範囲に入るよう複数の出力部3を制御し、複数の出力部3の、出力強度のバランスを図る。
【0009】零位置戻し機能15は、治療が終了した時、単一の出力調整操作部14を零位置に戻す。
【0010】制御部9に設けられる独立制御モード11は、複数の出力部3を個々にマニュアル式に制御する。更に、制御部9に付加設置される選択機能13は、同時制御モード10と独立制御モード11とを切り替える。
【0011】制御部9が同時制御モード10の機能を発現している時、該制御部9は複数の出力部3のうち使用していない出力部3に付いては、同時に制御しない。
【0012】
【実施例】図1、2に示す本発明の実施例は、多チャンネル式低周波治療器1と、導子2とから構成される。多チャンネル式低周波治療器1は、複数の導子2に治療用の低周波電力を付与する複数の出力部3を備える。
【0013】刺激を与えようとする複数の治療部位のそれぞれに一対の導子2を使用する。複数の出力部3は、人体表面に装着した複数対の導子2を経由して、人体の複数の患部にそれぞれ低周波電流を流すものである。低周波電流は人体を刺激し人体に治療効果を与える。
【0014】導子2は導子筐体30に電極4を収容して構成される。電極4は導電性ゴムに粘着力を有する板状ゲル材を貼着してなる。一対の導子2は、該治療部位の人体表面に当接され、人体の治療部位に通電路が形成され、治療部位に低周波電流を通電させるものである。
【0015】前記導子2は、可撓性を有するものであり、屈曲して人体に好適に添う。前記電極4に、板状ゲル材に代えて、含水性のスポンジ、紙、布等からなる緩衝材を貼着してもよい。
【0016】一対の甲導子2a、一対の乙導子2b、一対のn導子2cは、治療部位の人体表面に当接させ人体の治療部位における通電路にそれぞれ低周波電流を通電させるものである。
【0017】複数の出力部3は、それぞれ治療用の低周波電流を出力するものである。出力部3は、矩形波や三角波を作成する波形作成回路5と、半導体で構成され出力電流の強度を調整する半導体出力調整器6と、低周波電流を供給する出力回路7と、出力回路7から人体へ流れる電流を検出する出力電流検出回路8とでなる。
【0018】制御部9はマイコンで構成され、同時制御モード10のソフトと、独立制御モード11のソフトと、バランス制御機能12等を有する。同時制御モード10は、複数の出力部3を同時に自動的に制御するモードである。即ち、制御部9は同時制御モード10の機能をもって前記複数の出力部3を駆動し、出力部3からの出力強度を同時に調整又は設定するものである。独立制御モード11は、複数の出力部3を個々独立にマニュアル式に制御するモードである。
【0019】バランス制御機能12は、出力部3からの出力強度が同時に調整又は設定されている時に、複数の出力部3の出力強度が規定範囲よりも外れた場合規定範囲に入るよう複数の出力部3を制御するものである。
【0020】出力電流検出回路8の検出電流値が零の場合は、出力部3を同時に調整又は設定せず、出力部3は作動しない。
【0021】選択機能13は、電源30を同時制御モード10又は独立制御モード11のいずれかに配給し、実施例機器の制御モードに係る同時制御モード10か独立制御モード11かのいずれかを選択するスイッチである。
【0022】予め定められた単一の出力調整操作部14(=甲出力調整操作部14a)は、実施例機器が同時制御モード10で作動している時、複数の出力部3の出力強度を調節操作するものである。
【0023】零位置戻し機能15は、治療が終了した時、治療タイマー16から治療終了信号を得て、単一の出力調整操作部14を零位置に戻す機能であり、零位置復帰モーター駆動回路17と、ポテンショ零位置復帰用モーター18とからなる。
【0024】ポテンショ零位置復帰用モーター18は、単一の出力調整操作部14に連結されて設けられ、各出力調整操作部14を動かすものである。
【0025】零位置復帰モーター駆動回路17は、前記ポテンショ零位置復帰モーター18を駆動する回路である。設定値検出用ポテンショメーター19は、人為的に適宜な電位を設定するものである。出力調節ツマミ22は、操作者が手動操作するものであり、該ツマミ22を操作し設定値検出用ポテンショメーター19を動かし電位を設定するものである。
【0026】図1中、3bは乙出力部、3cはn出力部、5aは甲波形作成回路、5bは乙波形作成回路、5cはn波形作成回路、6aは甲半導体出力調整器、6bは乙半導体出力調整器、6cはn半導体出力調整器、7aは甲出力回路、7bは乙出力回路、7cはn出力回路、8aは甲出力電流検出回路、8bは乙出力電流検出回路、8cはn出力電流検出回路である。
【0027】更に、14aは甲出力調整操作部、14bは乙出力調整操作部、14cはn出力調整操作部、15aは甲零位置戻し機能、15bは乙零位置戻し機能、15cはn零位置戻し機能、17aは甲零位置復帰モーター駆動回路、17bは乙零位置復帰モーター駆動回路、17cはn零位置復帰モーター駆動回路、18aは甲ポテンショ零位置復帰用モーター、18bは乙ポテンショ零位置復帰用モーター、18cはnポテンショ零位置復帰用モーターである。
【0028】更に又、19aは甲設定値検出用ポテンショメーター、19bは乙設定値検出用ポテンショメーター、19cはn設定値検出用ポテンショメーターである。
【0029】図2には実施例機器の外観斜視図を示している。通電切り替えスイッチ21は、出力電流を間歇出力にするか連続出力にするかを切り換えるスイッチであり、周波数設定スイッチ22は、出力電流の周波数を設定するスイッチである。23はジャック、24はプラグ、25はコード、26は導子端子、27は収納台、28は電源スイッチである。
【0030】実施例機器(=多チャンネル式低周波治療器1)を用いて複数の人体患部に通電し、同時に複数箇所に対して通電治療を行なう。導子2を人体表面へ装着し、前記一対電極4・4間に実施例機器からの電力を加電し、該一対電極4・4間の人体患部へ通電を行なう。
【0031】電極4を人体表面に添って変形させて貼着する。電極4が含水体の場合は、使用前に該含水体に水を含ませる。含水体はその緩衝作用により、当該電極4の押し圧力による皮膚の痛みを緩和し、電気抵抗作用により、通電による痛みを緩和する。
【0032】複数の出力部3は、それぞれ治療用の低周波電流を出力する。制御部9に付加設置される選択機能13を、同時制御モード10に設定する。制御部9は、同時制御モード10の機能を発現している時は複数の出力部3を同時に制御する。
【0033】予め定められた単一の出力調整操作部14(=甲出力調整操作部14a)は、該操作部14が手動操作されることによって前記複数の出力部3を同時に調整又は設定し出力の強度を、操作した所定値に至らしめる。
【0034】即ち、操作者が出力調整操作部14(=具体例では出力調整ツマミ)を零位置から徐々に回すと設定値検出用ポテンショメーター19の検出値を制御部9が読み込み、治療開始と判断し、出力調整操作部14の回転角度に応じた出力設定値を半導体出力調整器6に送る。このとき、バランス制御機能12が、各出力部3の出力電流値が揃うように出力設定値を自動的に変更する処理を施す。
【0035】制御部9に設けられたバランス制御機能12は、複数の出力部3の出力強度が、規定範囲よりも外れた場合規定範囲に入るよう複数の出力部3を制御する。即ち、複数の出力部3の、出力強度のバランスを図る。複数の出力回路7から患部に流れる電流を、複数の出力電流検出回路8で検出し、この複数の検出値を基にして、バランス制御機能12が所定の演算を行ない、該バランス制御機能12が、複数の半導体出力調整器6へ個別の補正信号を入れ、複数の出力部3からの出力する電流強度のバランスを取る。
【0036】治療時間が満了し、治療タイマー16が治療終了信号を発した時、若しくは治療停止スイッチ29の操作により治療終了信号が制御部9に入力されると、制御部9は、半導体出力調整器6を零に設定し、出力を停止する。同時に、零位置戻し機能15は、単一の出力調整操作部14を零位置に戻す。具体的には、制御部9は、零位置復帰モーター駆動回路17に信号を送り、出力調整操作部14を零位置に戻す。
【0037】即ち、零位置戻し機能15に係る零位置復帰モーター駆動回路17は、甲ポテンショ零位置復帰用モーター18aを駆動させ、該モーター18aに連結された甲設定値検出用ポテンショメーター19a及び甲出力調整操作部14aを零位置に戻す。甲設定値検出用ポテンショメーター19aは制御部9を介して複数の出力部3の出力をそれぞれ0値にする。
【0038】次に、制御部9に付加設置される独立制御モード11を選択した場合を述べる。操作者は、複数の出力部3を個々にマニュアル制御する。複数の甲、乙、n出力調整操作部14a、14b、14cを個々に手動操作すると、各甲、乙、n設定値検出用ポテンショメーター19a、19b、19cからポテンショ検出値が出力され、該出力が独立制御モード11に至り、独立制御モード11から出力設定値信号が各甲、乙、n半導体出力調整器6a、6b、6cに至り、甲、乙、n出力回路7a、7b、7cが手動で操作できる。
【0039】具体的には、操作者が甲、乙、n出力調整操作部14a、14b、14cを零位置から徐々に回すと甲、乙、n設定値検出用ポテンショメーター19a、19b、19cの検出値を制御部9が読み込み、治療開始と判断し、甲、乙、n出力調整操作部14a、14b、14cの回転角度に応じた出力設定値を甲、乙、n半導体出力調整器6a、6b、6cに送る。
【0040】治療終了信号が治療時間終了若しくは、治療停止スイッチ29操作により入力されると、制御部9は甲、乙、n半導体出力調整器6a、6b、6cを零に設定し、出力を停止すると共に、甲、乙、n零位置復帰モーター駆動回路17a、17b、17cに信号を送り、甲、乙、n出力調整操作部14a、14b、14cを零位置に戻す。
【0041】
【発明の効果】本発明は、予め定められた単一の出力調整操作部14の操作によって、複数の出力部3からの出力強度が同時に調整又は設定されるものである。従来技術では連動が終了した時点からは、出力部が連動しなくなり、操作方法が治療途中で変わるため操作が理解しにくかったが、本発明では、同時制御モード10が選択されている時は、途中で同時制御モード10が他のモードに自動的に変わることは無く、常に単一の出力調整操作部14で出力を同時に制御するため、操作が簡単であり、操作者の混乱を避けることが可能であり、好都合である。
【0042】本発明は、出力部3からの出力強度が同時に調整又は設定されている時に、複数の出力部3の出力強度が規定範囲よりも外れた場合規定範囲に入るよう複数の出力部3を制御するバランス制御機能12が、制御部9に設けられたものであるから、複数の出力部3の、負荷のインピーダンスにバラツキがあっても、複数の出力部3の出力電流(即ち刺激強度)を自動的に調整することができ、好都合である。
【0043】本発明は、単一の出力調整操作部14にポテンショ零位置復帰用モーター18が連結されており、治療が終了した時、ポテンショ零位置復帰用モーター18を作動させて、単一の出力調整操作部14を零位置に戻す零位置戻し機能15が備えられている。この構成によれば、治療が終了した時、複数の出力部3が同時に0値になり、操作が簡単である。更に、甲ポテンショ零位置復帰用モーター18a一個のみが作動して、0位置への移動が同時に調整又は設定できるので故障も少なく、好都合である。
【0044】本発明は、同時制御モード10と独立制御モード11とを切り替える選択機能13が付加設置されたものであるから、複数の出力部3を同時に制御することと、複数の出力部3を個別に制御することのいずれかを選択機能13の操作で、使用対象に対応して適宜選択でき、好都合である。
【0045】本発明に係る制御部9は、複数の出力部3のうち使用していない出力部3に付いては同時に調整又は設定しないものであるから、使用している出力部3と同等の電圧が使用していない出力部3の部位に掛かることはなく、使用していない出力部3に起因する感電事故を防止でき、安全が図れ、好都合である。
【出願人】 【識別番号】000103471
【氏名又は名称】オージー技研株式会社
【出願日】 平成14年4月17日(2002.4.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−305130(P2003−305130A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−114160(P2002−114160)