| 【発明の名称】 |
磁気治療機能を有する衣料 |
| 【発明者】 |
【氏名】庄子邦男
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| 【要約】 |
【課題】肩こりなどの筋肉疲労に対する治療効果を備えた衣料を提供すること。
【解決手段】たとえばブラジャーの場合、肩紐の内部に、稜の長さの合計が100mm以下で、焼結もしくは鋳造で作製される永久磁石の板状小片を複数個配列させて用いる。前記永久磁石の板状小片は高分子フィルムのチューブに挿入し、個々の永久磁石の間に仕切りを設けた形態で用いる。肩紐に取り付けた永久磁石から発生する磁力線の作用で、肩こりを起こしている部位の血行を促進し、肩こりを緩和することができる。また、エラストマーのシートに永久磁石の小片を並べて埋め込むことで、様々な衣料に取り付けることが容易となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 永久磁石の小片を少なくとも1個取り付けてなることを特徴とする衣料。 【請求項2】 請求項1に記載の衣料において、前記永久磁石の小片は、チューブ状の高分子材料のフィルムに収納され、永久磁石の小片の間に仕切りが形成されてなることを特徴とする衣料。 【請求項3】 請求項1に記載の衣料において、前記永久磁石の小片は、シート状もしくはテープ状の高分子材料に埋め込まれてなることを特徴とする衣料。 【請求項4】 請求項2もしくは請求項3に記載の衣料において、前記高分子材料はエラストマーであることを特徴とする衣料。 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の衣料において、前記永久磁石の小片は、1辺が8mm以下の立方体より小なる寸法を有することを特徴とする衣料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気治療機能を具備した衣料に関し、具体的には、肩こりの治療効果が従来よりも大幅に向上したブラジャーや、その他の衣料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、筋肉の疲労やそれに伴う、肩こりなどの筋肉の痛みには、筋肉への疲労物質の蓄積が関係していると言われている。具体的には、筋肉などの生体の所要の部位で、糖類の化学反応で熱エネルギーを取り出す結果、乳酸などの疲労物質が生成するためである。 【0003】このため、肩こりなどを起こしている部位の血行を促進して新陳代謝を活発にし、速やかに疲労物質を筋肉などから除去することで、疲労の回復を早めることができる。血行の促進には、マッサージを施したり、湿布薬を貼り付けたりすることなどが顕著な効果を奏し、従来盛んに行われてきた。 【0004】また、近年磁気治療法も実施されるようになってきているが、これは、肩こりなどを起こしている部位に磁力線を作用させ、血行を促進するものである。血液には鉄を含む化合物であるヘモグロビンが含まれることから、磁力線がヘモグロビン中の鉄に作用して血行を促進すると言われていて、これが磁気治療法が、効果を発現する理由である。 【0005】一方で、イタリアのガルバーニによる著名な実験以来、生体には電流が作用を及ぼすことが知られ、現在では、生体内には生体電流と称される微量の電流があることが確認されている。これは神経細胞の情報伝達に基づくもので、身体に異常があるときは、生体電流にも異常が生じ、肩こり、腰痛、神経痛などをひき起こす一因となる。 【0006】そして、周知のように、電気と磁気との間には密接な相互作用があり、生体電流を整えるにも、磁力線が効果を発現する。磁気治療法が様々な効果を発現するのはこのためであり、粒状の永久磁石を、粘着剤が塗布されたシールで患部に貼り付けたり、可撓性を有するゴム磁石を衣類に取り付けたりする磁気治療器が実用化され、市販されている。特に肩こりに対しては、ブラジャーの肩紐に取り付け、患部に当接させた磁気治療器の例が開示されている。 【0007】しかしながら、粘着剤を用いる場合は、たとえば入浴の際に取り外し、その後は廃棄するという、使い捨てが殆どであり、省資源の観点から改善の余地がある。また、このような磁気治療器を、患部に長期間貼り付けておくと、皮膚が炎症を起こす可能性がある。さらに、粒状の永久磁石を用いるので、一つの治療器で患部に広く効果を及ぼすことができないという欠点を有する。 【0008】一方、ゴム磁石を用いる場合では、広く患部を覆うことができる反面、ゴム磁石が永久磁石粉末を高分子化合物などの結合材分散した構造であることから、鋳造や焼結による永久磁石よりも高磁場が得られないという欠点を有する。特にブラジャーの肩紐のように細い部材にゴム磁石を用い場合は、この欠点が顕在化する。またゴム磁石では、永久磁石粉末が高充填率で充填されていることから、ゴムの酸化劣化による機械的強度の低下などにより、長期間の連続使用が困難であるという問題も指摘されている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の技術的な課題は、肩こりなどの筋肉痛を起こしている部位に適合した形状を有し、長期間使用しても患部に炎症などの支障を生じることなく、効果の大きい磁気治療機能を具備した衣料を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を解決するため、磁気治療機能を有する衣料における、永久磁石の形状及び衣料への装着方法を検討した結果なされたものである。 【0011】即ち、本発明は、永久磁石の小片を少なくとも1個取り付けてなることを特徴とする衣料である。 【0012】また、本発明は、前記の衣料において、前記永久磁石の小片は、チューブ状の高分子材料のフィルムに収納され、永久磁石の小片の間に仕切りが形成されてなることを特徴とする衣料である。 【0013】また、本発明は、前記の衣料において、前記永久磁石の小片は、シート状もしくはテープ状の高分子材料に埋め込まれてなることを特徴とする衣料である。 【0014】また、本発明は、前記の衣料において、前記高分子材料はエラストマーであることを特徴とする衣料である。 【0015】また、本発明は、前記の衣料において、前記永久磁石の小片は、1辺が8mm以下の立方体より小なる寸法を有することを特徴とする衣料である。 【0016】 【作用】本発明の衣料においては、永久磁石として小片を用いるので、鋳造や焼結によって得られる高特性の永久磁石を用いることができる。また、このような形状の永久磁石を用いるのは、小片を多数並べて用いることにより、たとえば、ブラジャーの肩紐に用いる場合、永久磁石を肩の形状に追従させた状態で、肩こりを起こしている部位に当接させることができるからである。 【0017】また、前記ブラジャーの肩紐の他に、リストバンド、ヘッドバンド、肩パッド、膝や肘などの部位に装着するサポーター類にも、永久磁石小片を取り付けて、本発明の磁器治療衣料とすることができる。 【0018】従って、本発明に用いることのできる永久磁石の大きさには上限があり、全体の寸法を1辺が8mmの立方体以下とする必要があり、望ましくは、1辺が6mmの正方形以下の大きさで、厚さは2mm以下である。 【0019】また、形状については、特に限定されるものではないが、板状、球状、円盤状、楕円を軸を中心に回転して得られる形状などを用いることができる。このような形状とすることで、可撓性もしくは屈曲性を有するゴム磁石を用いた場合と同様の用法が可能となる。しかも前記永久磁石の磁気特性、殊に磁石表面の磁束密度は、同一の材質で比較すると、ゴム磁石の約2倍となるので、磁気治療器としての効果が大幅に向上する。 【0020】また、本発明では、永久磁石の小片をチューブ状高分子フィルムに挿入し、個々の永久磁石の小片の間が仕切られた状態で用いる。このような使用法とすることで、永久磁石をブラジャーの肩紐に取り付ける際に、永久磁石を並べる作業の効率を向上できるとともに、仕切りの部分を挟みなどで切断することができるから、必要な個数の準備が容易となる。なお、仕切りは熱融着などの方法で形成できる。 【0021】また、同様の目的のために、本発明では、永久磁石小片を高分子材料からなるテープもしくはシートに並べて埋め込んだ状態でも用いることができる。そして高分子材料としては、各種の熱可塑性、熱硬化性の高分子が使用可能であるが、エラストマーを用いることで、伸縮性を付与することができるので、本発明の磁気治療衣料の利便性を向上することができる。 【0022】使用可能な材料としては、一定の可撓性や成形性が必要なので、熱可塑性高分子材料としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが、熱硬化性高分子材料としては、ポリウレタンなどが挙げられる。また、エラストマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどが挙げられる。エラストマーでは、特にシリコンゴムが生体への適合性などの点で優れている。 【0023】また、前記以外にも、一定の可撓性や成形性を具備した高分子材料やエラストマーであれば、使用可能であるのは勿論であるが、環境への負荷を考慮して、ハロゲンを含むポリ塩化ビニルや、クロロプレンゴムなどは使用を避けた方がよい。 【0024】そして、本発明に使用できる永久磁石としては、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライトなどの酸化物系や、希土類コバルトやネオジム−鉄−ホウ素などの合金系の永久磁石などが挙げられる。これらは、コストや要求される特性によって使い分けられるが、これらに限定されるものでないことは勿論である。 【0025】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。 【0026】図1は、本発明のブラジャー101を示した図である。このブラジャー101の肩紐102はチューブ状に形成されていて、内部に永久磁石(図示せず)が取り付けられている。また、図2は、ブラジャー101の肩紐102の内部に装着されている、永久磁石202を高分子フィルムのチューブ203の中に配列したテープ状部材201を示した図である。 【0027】図2における永久磁石202は、幅が2mm、長さが3mm、厚みが1mmという寸法で、ネオジム−鉄−ホウ素系の焼結磁石であり、表面にアルミニウムを用いたイオンプレーティングで防錆処理を施してある。また、高分子フィルムのチューブ203は、厚さが50μmの低密度ポリエチレンからなり、永久磁石202の間隙が3mmとなるように、熱融着による仕切り204が形成されている。 【0028】図1に示したブラジャー101の肩紐102には、図2に示したテープ201を120mmの長さに切断して装着してある。つまり、肩紐1本に永久磁石202が24個配列されていることになる。そして、このブラジャーの磁気治療効果を検証するために、普段肩こりの症状を訴えている女性に試着させ、1週間経過後の効果を確認したところ、68%の被験者から症状の緩和が認められたという回答が得られた。 【0029】図3は円盤形状の永久磁石301を、シリコンゴムのシート302に埋め込んだ状態を示す図である。図3に示した永久磁石301は、希土類コバルトの焼結磁石であり、直径が5mm、厚みが1mmという寸法で、5mmの間隔をおいて並べてある。また、シリコンゴムシートの厚みは、1.5mmである。 【0030】このように、エラストマーに永久磁石小片を並べて埋め込んだシートは、任意の大きさに切断が可能で、屈曲性に優れているので、肩パッドやサポーターなどの、広い面積を有し、身体の動作に形状を追従させる必要のある用途に使用できる。また、テープ状に成形したエラストマーに永久磁石を並べて埋め込んだ場合は、リストバンドやヘッドバンドに応用できる。 【0031】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明による衣料の中で、ブラジャーの例では、肩こりに対する磁気治療効果を有し、従来多用されてきた接着タイプと異なり、長期間使用しても特別な障害が認められないものである。そして、通常の洗濯機を用いたり手洗いしたりすれば、装着した永久磁石を損傷することがないので、洗濯しても支障なく使用できる。 【0032】また、永久磁石を配列したテープやシートの形態で提供することにより、通常のブラジャーや肩パッド、その他の衣料に簡単に永久磁石を装着して、磁気治療機能を付与することも可能である。さらに、従来の接着タイプの磁気治療器のように使い捨てではないので、省資源の観点からも有用であると言える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500336236 【氏名又は名称】株式会社邦友
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| 【出願日】 |
平成14年3月6日(2002.3.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−250916(P2003−250916A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−59807(P2002−59807) |
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