| 【発明の名称】 |
レーザ治療装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大城 俊夫
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| 【要約】 |
【課題】施療の基本となる前頭部と後頭部と後頸部及び耳部の各領域内の複数の治療ゾーンを同時にレーザで施療することができるレーザ治療装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザの発光素子を有して先端よりレーザ光を照射する複数個の治療用プローブと、前記複数個のプローブの先端を、前頭部と後頭部と後頸部及び耳部の各領域を一体構造にした頭部装着用バンドの内側の所要位置に突設し、頭部装着用バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して各領域の治療ゾーンに圧接するように構成されてなるレーザ治療装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】半導体レーザの発光素子を有して先端よりレーザ光を照射する複数個の治療用プローブと、前記複数個のプローブの先端を、前頭部と後頭部と後頸部及び耳部の各領域を一体構造にした頭部装着用バンドの内側の所要位置に突設し、頭部装着用バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して各領域の治療ゾーンに圧接するように構成されてなることを特徴とするレーザ治療装置。 【請求項2】頭部装着用バンドに着脱自在に接続される頭頂部用バンドと、バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して頭頂部の治療ゾーンに圧接するように構成されてなることを特徴とする請求項1に記載のレーザ治療装置。 【請求項3】頭部装着用バンドに着脱自在に接続される側頭部用バンドと、バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して側頭部の治療ゾーンに圧接するように構成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ治療装置。 【請求項4】頭部装着用バンドに着脱自在に接続される鼻部用バンドと、バンドを装着した際に、2個の治療用プローブの先端のレーザ光が、伸縮機構を介して鼻孔内の治療ゾーンを照射するように構成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【請求項5】治療用プローブから照射されるレーザの波長帯が、可視光線から赤外線領域のものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【請求項6】各領域の治療ゾーンが、身体の神経系、リンパ系、血液循環系等に該当するゾーンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【請求項7】各領域の各治療ゾーンに配設された治療用プローブに接続されたCPUと、該CPUに接続された表示器及びキーボード、マウス等の操作器を備え、操作器の操作によって、表示器に表示された領域と、該領域内の複数の治療ゾーンの各施療位置を選定し、前記各施療位置に照射するレーザの出力及び照射時間を指定できることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【請求項8】各領域における装着用バンドを交換することにより、照射するレーザの波長帯域を切り替えできることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【請求項9】各治療用プローブが、波長の異なる複数のレーザ発光体を備え、照射する波長帯域をCPUを経由して操作器により切り替えできることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【従来の技術】従来、レーザ治療装置による治療は、主として、施術者が身体の治療ゾーンの1カ所を選択して、手動によって単体の治療用プローブから照射されるレーザの出力や照射時間を調整しながら実施していた。また、吸盤を各単体プローブの基部に配設して肌に吸着し、複数箇所を同条件で照射するものや、あるいは光を拡散し広範囲を照射するものがあった。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザを照射する単体の治療用プローブでは、時系列の治療となり時間がかかるため施療効率が悪く、また、治療ゾーンの選択や、照射するレーザの波長、出力や照射時間の調整等の技術を駆使した施療は高度の熟練を要し、特定の施術者を必要とした。また、前記吸盤付きプローブによる複数箇所同時治療は、毛髪のある頭部には使用できず、また押圧による指圧効果も得られなかった。さらに前記広範囲を照射するものは、照射ポイントが絞れないためエネルギー効率が悪く効果が薄かった。本発明の装置による頭部治療は、低反応レベルレーザ治療における中枢優先説(PPT)に基づくと、脳の活性化のため、頭部血管の血流を高めたり、神経を正常化するのに大変重要な作用をもつものである。従って、本発明は上記の課題を解決し、さらに効率よく施療することができ、かつ特定の施術者でなくても容易に治療を行うことができるレーザ治療装置を提供する。 【0003】 【課題を解決するための手段】上記に鑑み本願発明者等は鋭意実験研究の結果下記の手段によりこの課題を解決した。 (1)半導体レーザの発光素子を有して先端よりレーザ光を照射する複数個の治療用プローブと、前記複数個のプローブの先端を、前頭部と後頭部と後頸部及び耳部の各領域を一体構造にした頭部装着用バンドの内側の所要位置に突設し、頭部装着用バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して各領域の治療ゾーンに圧接するように構成されてなることを特徴とするレーザ治療装置。 (2)頭部装着用バンドに着脱自在に接続される頭頂部用バンドと、バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して頭頂部の治療ゾーンに圧接するように構成されてなることを特徴とする(1)項に記載のレーザ治療装置。 (3)頭部装着用バンドに着脱自在に接続される側頭部用バンドと、バンドを装着した際に、前記複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して側頭部の治療ゾーンに圧接するように構成されてなることを特徴とする(1)又は(2)項に記載のレーザ治療装置。 (4)頭部装着用バンドに着脱自在に接続される鼻部用バンドと、バンドを装着した際に、2個の治療用プローブの先端のレーザ光が、伸縮機構を介して鼻孔内の治療ゾーンを照射するように構成されてなることを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【0004】(5)治療用プローブから照射されるレーザの波長帯が、可視光線から赤外線領域のものであることを特徴とする(1)〜(4)項のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 (6)各領域の治療ゾーンが、身体の神経系、リンパ系、血液循環系等に該当するゾーンであることを特徴とする(1)〜(5)項のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 (7)各領域の各治療ゾーンに配設された治療用プローブに接続されたCPUと、該CPUに接続された表示器及びキーボード、マウス等の操作器を備え、操作器の操作によって、表示器に表示された領域と、該領域内の複数の治療ゾーンの各施療位置を選定し、前記各施療位置に照射するレーザの出力及び照射時間を指定できることを特徴とする(1)〜(6)項のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 (8)各領域における装着用バンドを交換することにより、照射するレーザの波長帯域を切り替えできることを特徴とする(1)〜(7)項のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 (9)各治療用プローブが、波長の異なる複数のレーザ発光体を備え、照射する波長帯域をCPUを経由して操作器により切り替えできることを特徴とする(1)〜(7)項のいずれか1項に記載のレーザ治療装置。 【0005】 【発明の実施の形態】人体頭部の所要治療領域を部位毎に大別し、その中の治療ゾーンを網羅する所要位置に、複数のレーザ治療プローブを配設した装着具を患者に装着して所要ゾーンに圧接(耳孔、鼻孔は入り口にセット)させ、施術者は、外部のCPUにより大別した領域を、単独にあるいは複数箇所を組み合わせて、領域内の治療ゾーンの位置を選定表示し、かつ分布する複数の治療ゾーンの各位置に合わせて、レーザの出力、施術時間、波長帯等を選択制御することによって効率よく施療することができる。以下図面に基づいて発明の実施の形態を説明する。 【0006】図1は本発明のレーザ治療装置の実装外観図で、(イ)図は右側面図、(ロ)図は平面図、(ハ)図は正面図、(ニ)図は背面図である。図において、1は頭部装着用バンド、2は鼻部用バンド、3は前頭部、4は頭頂部用バンド、5は後頭部、6は後頸部、7は耳部、8はゴーグル、9は側頭部用バンド、10は顎用締結バンド、11は頭部締結用バンド、51は患者の頭部、30は制御信号用ケーブルを示す。なお、上記図1の実装外観図は、各領域に適用される治療用バンドの全てを装着した事例である。以下に装着法を説明する。 ■、施術を行う患者の頭部51に、前頭部3と後頭部5と後頸部6及び耳部7の各領域を一体構造とした頭部装着用バンド1を装着する。装着は、耳部7の治療ゾーン(両耳孔)を中心としてセットする。なお、耳孔は深いため、耳孔入り口にセットして奥を照射する。 ■、頭頂部用バンド4の前後端の接続用コネクタ12a(図2の(イ)図)を、頭部装着用バンド1の上辺前後端部に差し込み固定する。 ■、側頭用バンド9の下方周辺端部の複数個のコネクタ12b(図2の(イ)図)を、頭部装着用バンド1の上辺中央部に図に示すように差し込み固定する(左側面も同じである)。 【0007】■、前記のような状態で、頭部締結用バンド11及び顎締結用バンド10によって図1に示したように頭部装着用バンド1の上下を締結し固定する。この時、各治療用プローブ13(図2の(イ)図、図5の(イ)図)毎に配設されている後記伸縮機構(図3、図4)によって治療用プローブ13の先端は、頭部の大小や凹凸に自動的に順応し、患者の頭部51の皮膚に圧接する。■、次に、鼻部用バンド2の両端のコネクタ12cを(図2の(イ)図)のように差し込んで固定し、鼻部用バンド2の中央上部の独立した2個の鼻部治療用の鼻孔用プローブ13aの先端を、各鼻孔の入り口にセットする。また、この鼻孔用プローブ13a(図2の(イ)図)の伸縮は、基部に接続されているコードの伸縮により行われる。 ■、そして最後に、眼をレーザ光より保護するためのゴーグル8の両端のゴーグル用コネクタ12dを、前記頭部装着用バンド1の前頭部基部下方に差し込んで固定する。なお、ゴーグル8の大小の調節は両眼を連結するゴーグル伸縮部8a(図2の(ハ)図)によって行う。以上が、レーザ治療装置の全てを装着した場合である。また、頭部装着用バンド1を基本として、その他のバンドの取捨選択は、コネクタの着脱により容易に行うことができる。 【0008】次に各バンドの構造と作用について説明する。図2は本発明のレーザ治療装置装着部の外観図で、(イ)図は左側面図、(ロ)図は平面図、(ハ)図は正面図、(ニ)図は背面図を示す。図において、7aは耳孔用プローブ、8aはゴーグル伸縮部、12aは頭頂部用コネクタ、12bは側頭部用コネクタ、12cは鼻部用コネクタ、12dはゴーグル用コネクタ、13は治療用プローブ、13aは鼻孔用プローブ、30aは信号用コネクタを示す。図2は、図1から患者の頭部51を削除し、かつ各領域における治療ゾーン(装着部の内面)に配設された治療用プローブ及び接続コネクタ部を点線で表している。このうち耳部7に使用する耳孔用プローブ7aは、突設部を長くし、セットした際、耳孔に浅く挿入されるように設計されている。また、鼻部2の鼻孔用プローブ13aも鼻孔に浅く挿入されるように、独立した長い円筒状の照射部を有している、そして伸縮部は基部に接続されたコードをフレキシブルにしている。 【0009】図示した各接続コネクタは、前項で説明したように、各領域のバンドには差し込み(挿入側)が、そして基本となる頭部装着用バンド1の対象位置には受側が配設されており、大別領域の選択組み合わせを容易に行うことができる。このコネクタは、挿入時、挿入側の位置を固定すると共に、頭部装着用バンド1の受側の各コネクタに入力されている前記各プローブの制御信号を、挿入側に供給する。そして、CPUからの制御信号(後記)は集束されて、頭部装着用バンド1の後方下部から制御用信号線30及び信号用コネクタ30aによって入力され、前記各コネクタの受側に分岐配線されている。 【0010】図3は、図2のレーザ治療装置装着部内面の伸縮機構図で、(イ)図はバンドの一部の治療用プローブと、クッション材の配設を示す縦断面図、(ロ)図は(イ)図のバンドを内面側よりみた平面図、(ハ)図は治療用プローブ単体を示す(ロ)図のA−A’縦断面である。図において、33は集光レンズ、34は半導体レーザ発光素子、35は発振制御回路基板、36は信号線、37は外被円筒、38は収納筐体、39はクッション材表面、39’は距離、40はクッション材、41、42は伸縮距離、43は伸縮方向、44は外被カバー、53、54は当初の位置、55、56は次の位置を示す。治療用プローブ13は事例として、図3の(ハ)図に示したように、基本は集光レンズ33、半導体レーザ発光素子34、発振制御回路基板35、信号線36から構成され、上記は、取り外し可能な合成樹脂等で作成された外被円筒37及び収納筐体38のなかに収納され、一体となっている。そして、集光レンズ33の先端は露出されており、ここに患者の皮膚が圧接する。また、信号線36を経由して制御回路基板35の回路に信号を送出することによって、レーザの出力を変えることができる。さらに、信号線36も移動するので、例えばループを持たせて緩衝することができる。 【0011】上記治療用プローブ単体の事例は、半導体レーザ発光素子34、発振制御回路基板35は、各1個としたが、種類の異なる複数個の半導体発光素子並びに、複数の発振制御回路を、収納筐体の中に内蔵し、制御信号によって切り替え選択することによって、波長帯の異なるレーザを照射してもよい(図示せず)。 【0012】図3の(イ)図に示したように、各バンドの外被カバー44の内面には、所定の厚さを有するクッション材40が固着されており、該クッション材40は、各治療ゾーンの位置に合わせて一定の深さに、治療用プローブ13が埋没できるように切り込まれている。前記クッション材40は、非金属製ばねで、材質は弾力性がありかつ柔軟性を持つ、ラバーフォームやポリスチレン、ポリエチレン、ウレタン等を包含するプラスチックフォーム、等が望ましい。 【0013】前記クッション材40の切り込み部分には、前記治療用プローブ13が埋没されるが、この時、点線で示したようにその底面は、クッション材40により当初の位置53に、また集光レンズ33の先端は当初の位置54にある。そして、治療用プローブ13の収納筐体38の側面は、切り込み部の側面に例えば接着剤等で固着されている。 【0014】この状態で、当初の位置54にあった集光レンズ33の先端が、患者がバンドを装着することにより外側に押され、その位置が次の位置55に距離42だけ移動したとすると、治療用プローブ13の底面は当初の位置53から次の位置56に距離41だけ移動する。したがって、外被カバー44の内面と、前記治療用プローブ13の底面間にあるクッション材40も距離41だけ圧縮される。また、前記収納筐体38側面に接着されたクッション材の表面39も、筐体の移動に伴って距離39’だけ圧縮される。そして、クッション材40は弾力性と柔軟性を有するため、常に治療用プローブ13には復元力が働き、患者の頭部の皮膚と前記集光レンズ33の先端とは、一定の圧力によって当接する。このため、個人差による、患者の頭部の大小や治療ゾーン位置の凹凸に対応して、レーザの照射条件を満たすことができる。 【0015】また、バンドの内面には治療用プローブ13の上面とクッション材40の表面39及び信号線36が露出するため、例えば伸縮性を有する網を、集光レンズ33の先端を除いて連続してかけてもよい。さらに、治療用プローブ13に発生する熱をクッション材40を介して放出するため、外被カバー44に複数の放熱孔を設けてもよい(図示せず) 【0016】図4は図2のレーザ治療装置装着部内面の伸縮機構の他の事例図で、(イ)図はバンドの一部を外被カバー44の外面からみた上面図、(ロ)図は(イ)図のB−B’底部断面図、(ハ)図はバンドの一部の治療用プローブ13とラバーバック61及びばね材の配設を示す縦断面図、(ニ)図は(ハ)図のバンドを内面側よりみた平面図、である。図において、53’、54’は次の位置、55’、56’は当初の位置、61はラバーバック、61’は管状連結管、62は圧搾エア入出口、63はエアの方向、64は摺動金属ばね、を示す。 【0017】治療用プローブ13は事例として、基本的には図3の(ハ)図に示したものと同一であるが、半導体発光素子34には放熱用フィンを巻着し、外被円筒37及び収納筐体38は熱伝導のよい金属製とする。また、外被カバー44も熱伝導がよくかつ軽量の金属、例えばアルミニュウム等を採用する。図4の(イ)〜(ハ)図に示したように、各バンドの外被カバー44内面と治療用プローブ13の間には、摺動金属ばね64の底部が固着されており、そして、治療用プローブ13の発振制御回路の基板35の底面と、外被カバー44との間には、所定容積を有するラバーバック61が、底面を外被カバー44の内面に固着して配設されている。 【0018】上記ラバーバック61の形状は、前記摺動金属ばね64の底部の外側両サイドが管状になって左右に繋がり(管状連結管61’)全体が袋状になっている。そして、圧縮エア入出口62よりエアの方向63のように、エアを出し入れすることにより、膨張収縮が行われる。図示したように、治療用プローブ13の基板35の底面は当初56’の位置にあるが、エアを注入するとラバーバックが膨張して、つぎの位置53’まで押し上げられる。またエアーを抜いてゆくと収縮し元の位置にもどる。それにつれて、前記集光レンズ33の先端も当初の位置55’から次の位置54’間を伸縮距離42だけ移動する。したがって、前記圧縮エアの出し入れを調節して、患者の頭部の皮膚と前記集光レンズ33の先端とを、一定の圧力によって接触させることができる。上記調節は、圧接の数値を決めて施療者が自動制御してもよい。このため、個人差による、患者の頭部の大小や治療ゾーン位置の凹凸に対応して、レーザの照射条件を満たすことができる。 【0019】次に、摺動金属ばね64の作用を述べる。図示したように、U字型の摺動金属ばね64の底部は外被カバー44の内面に固着されており、その両サイドは治療用プローブ13の収納筐体38にフリーの状態でばねの外側に開く弾力により接している。そして、収納筐体38は前記のようにエアバック61の伸縮により上下動するが、摺動金属ばね64の両サイドは動かず、その都度、摺動しながら収納筐体38の側面に接している。従って、主として前記、半導体レーザ発光素子34から発生する熱は、フィンを経由収納筐体38の側面から摺動金属ばね64の両サイドを伝い、固定されている底部を通って外被カバー44に伝導され外部に放出されるため、冷却効果が大である。また、摺動金属ばね64は前記エアバック61上の治療用プローブ13の位置を固定させている。 【0020】次に、レーザ治療装置装着部の他の構造事例について説明する。図5は、伸縮機構に金属製薄板ばねを用いたレーザ治療装置装着部の外観図で(イ)図は左側面図、(ロ)図は平面図、(ハ)図は正面図、(ニ)図は背面図を示す。図において45は薄板ばねを示す。本装置が前述した図2のレーザ治療装置装着部と異なるのは、各バンドの伸縮機構にあり、治療効果については同様である。ただし、外観的には特に固定の外被カバーを有せず、基本となる頭部装着用バンド1は耳部7の固定板を中心として、基部がその前後に固定された複数個の領域装着用バンドよりなり、そして前記固定板にコネクタにより着脱される複数のその他のバンドより構成される。上記各バンドの伸縮機構は、複数の治療用プローブ間を薄板ばねで連結し、その弾力性により左右間を伸縮することにより、個人差による患者の頭部の大小や治療ゾーン位置の凹凸に対応して、レーザの照射条件を満たすことができる。 【0021】図6は、図5のレーザ治療装置装着部バンドの薄板ばねによる伸縮機構図で、(イ)図はバンドの一部と、治療用プローブと薄板ばねの配設を示す左右に開いた時の縦断面図、(ロ)図は治療用プローブと薄板ばねの配設を示す通常時のバンドのA−A’断面図、(ハ)図は(ロ)図のバンドを内面から見た平面図である。図において、45は薄板ばね、46は集光レンズの先端の間隔、47は内側薄板ばねの間隔、48は開いたときの内側薄板ばねの間隔、49は開いた時の集光レンズの先端の間隔、57、58は当初の集光レンズ先端の位置、58’は次の位置、59は距離を示す。上記薄板ばねは、両端辺を交互に固着した複数の板ばね層によるもので、最小の形状の枚数はN字型である(図はM型を示す)。そして、図示したように左右端ばねの外側は、治療用プローブ13の収納筐体38の側面に固着されている。この状態で、(ロ)図の当初の集光レンズ33先端の位置57及び58は、(イ)図のように、患者がバンドを装着することにより左右に拡大され、57を中心とすると右側は、その位置が次の位置58’に距離59だけ移動する。 【0022】また、上記の状態をバンド全体からみると、前記収納筐体38側面に固着された薄板ばね45の復元力により、全体は内側に向かって縮小する方向にある。したがって、患者の頭部の皮膚と治療用プローブ13の集光レンズ33の先端とは、常に一定の圧力によって圧接する。このため、個人差による、患者の頭部の大小や治療ゾーン位置の凹凸に対応して、レーザの照射条件を満たすことができる。 【0023】また、バンドの内外周は、連結された治療用プローブ13の上下面及び側面と薄板ばね45の外面が露出するため、例えば伸縮性を有する網を集光レンズ33の先端を除いて、連続してかけてもよい。上記金属製薄板ばねによる伸縮機構は、耐久性、放熱性、耐薬液性が大である。 【0024】次に、レーザ治療装置の制御及び操作について説明する。図7は、本発明のレーザ治療装置回路のブロック図、図8は、表示器の領域内各治療プローブの治療ゾーンと照射条件の表示及び制御操作器の外観図である。図において、2〜7及び9は、前記(図1)に示した各領域バンド内の、発光照射及び制御受信回路を有する複数の治療用プローブのブロック(図3の(ハ)図)、21〜27は上記に対応する各制御部回路のブロック、14はCPU、15は操作板、16はマウス、17は表示器、18は左側面、19は正面、20は背面、21〜27は対応する各制御部回路のブロック、28は演算処理部、29は信号線、30は制御信号用ケーブル、31は領域バンド選択スイッチ、32は電源、60は選択ゾーンのマーカー、65は上面を示す。 【0025】患者に装着される2〜7及び9の各領域用バンドに配設されている前記複数の治療用プローブの発振制御回路基板35(図3の(ハ)図)には、外部のCPU14の演算処理部28から制御部21〜27を経由して、制御信号が制御信号用ケーブル30によって、まず基本となる頭部装着用バンド1(前頭部3、後頭部5、後頸部6、耳部7)の後方下部より入力され、上記3、5、6、7各部の治療用プローブ13に分配される。そして、前記頭部装着用バンド1の耳部の固定板の上方に、頭頂部4、側頭部9、鼻部2の各バンドに制御信号を選択自在に供給するための接続用コネクタの受け側が配設(図2の(イ)図)されており、該コネクタの端子まで前記信号線が接続されている、(図6には信号の系統のみを記す)。前述したように、個々の治療用プローブは、照射するレーザの、出力と、照射時間と、波長帯とを設定しながら施療を行うため、その手段として、CPU14の演算処理部28から各制御部21〜27に指令を、前記制御信号用ケーブル30により送られるが、その指令は、操作を容易にかつ、分かりやすくするために、各治療用プローブ13の治療ゾーンを実物に基づくパターンとして、表示することが望ましい。 【0026】図8は、実装品に基づいた治療条件のパターン図である。指令は、操作板15(例えばキーボード)により領域を選択指定し(領域バンド選択スイッチ31のオンオフ(図7))、さらにマウス16により治療ゾーンを指定する(例えば、マーカー60でCゾーンを)。そして、操作板15で、出力、施療時間、波長帯等を指定する。同様にしてA、B・・・・ゾーンを順次指定する。これらのデータは表示板の一部に表示すると使いやすい。また、上記の指定は、施療中においても容易に変更することができる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば次のような優れた効果が発揮できる。 1、本発明の請求項1の発明によれば、半導体レーザの発光素子を有して先端よりレーザ光を照射する複数個の治療用プローブと、前記複数個のプローブの先端を、前頭部と後頭部と後頸部及び耳部の各領域を一体構造にした頭部装着用バンドの内側の所要位置に突設し、前記頭部装着用バンドを装着した際に、複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して前記各領域の治療ゾーンに圧接するように構成されてなるため、施療の基本となる領域内の複数の治療ゾーンを同時に施療することができる。 2、請求項2の発明によれば、基本となる頭部装着用バンドに着脱自在に接続される頭頂部用バンドと、バンドを装着した際に、複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して頭頂部の治療ゾーンに圧接するように構成されてなるため、頭部用バンドと組み合わせて、治療の領域を拡大することができる。 3、請求項3の発明によれば、基本となる頭部装着用バンドに着脱自在に接続される側頭部用バンドと、バンドを装着した際に、複数個の治療用プローブの先端が、バンド内の伸縮機構を介して側頭部の治療ゾーンに圧接するように構成されてなるため、頭頂部用バンド共組み合わせて、治療の領域を拡大することができる。 4、請求項4の発明によれば、基本となる頭部装着用バンドに着脱自在に接続される鼻部用バンドと、バンドを装着した際に、2個の治療用プローブの先端が、伸縮機構を介して鼻孔内の治療ゾーンに圧接するように構成されてなるため、頭頂用バンド、側頭部用バンド共組み合わせて、治療の領域を拡大することができる。 【0028】5、請求項5の発明によれば、治療用プローブから照射されるレーザの波長帯が、可視光線から赤外線領域のものであるため、症状に応じた適性の波長帯を選択することができる。 6、請求項6の発明によれば、各領域の治療ゾーンが、身体の神経系、リンパ系、血液循環系等に該当するゾーンであるため、症状に関連する系統の治療ゾーンを選択し施療することができる。 7、請求項7の発明によれば各領域の各治療ゾーンに配設された治療用プローブに接続されたCPUと、該CPUに接続された表示器及びキーボード、マウス等の操作器を備え、操作器の操作によって、表示器に表示された領域と、該領域内の複数の治療ゾーンの施療位置を選定し、各施療位置に照射するレーザの出力及び照射時間を指定できるため、施療条件の設定が容易である。さらに表示器により実装パターン基づいて操作できるため、熟練した特定の施術者でなくても施療することができる。 8、請求項8の発明によれば、各領域における装着用バンドを交換することにより、照射するレーザの波長帯域を切り替えできるため、装置を小型化することができる。 9、請求項9の発明によれば、各治療用プローブが、波長の異なる複数のレーザ発光体を備え、照射する波長帯域をCPUを経由して操作器により切り替えできるため、施療条件を操作板のみで設定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399098266 【氏名又は名称】大城 俊夫
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| 【出願日】 |
平成14年2月5日(2002.2.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090985 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 幸雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−225313(P2003−225313A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−28828(P2002−28828) |
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