| 【発明の名称】 |
陰電位治療器 |
| 【発明者】 |
【氏名】倉田 正純
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| 【要約】 |
【課題】陰電位を常時継続的に出力させることができ、また出力の高い陰電位を継続して発生させることができる、陰電位治療器を提供すること。
【解決手段】第1昇圧整流回路5によってA/Cコントローラ8からの出力を昇圧および整流して所定波形の陰電位出力を出力するとともに、第2昇圧整流回路6によってA/Cコントローラ8からの出力を昇圧および整流して第1昇圧整流回路5から出力される陰電位出力に対して位相が180°ずれた陰電位出力を出力させる。そして、第1出力部2および第2出力部3をともに患部に接触させておけば、第1出力部2および第2出力部3からは、位相が180°ずれた陰電位が交互に発生するので、全治療時間において、常時継続的に陰電位を発生させることができ、また、出力の高い陰電位を継続して発生させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 陰電位を出力するための出力部を2つ備え、各前記出力部から出力される波形の位相が、互いに180°ずれるように構成されていることを特徴とする、陰電位治療器。 【請求項2】 交流電源部と、前記交流電源部からの出力を昇圧および整流して、所定波形の陰電位出力を出力するための第1昇圧整流回路と、前記交流電源部からの出力を昇圧および整流して、前記第1昇圧整流回路から出力される陰電位出力と180°位相のずれた所定波形の陰電位出力を出力するための第2昇圧整流回路と、前記第1昇圧整流回路に接続され、患者に接触させるための第1出力部と、前記第2昇圧整流回路に接続され、患者に接触させるための第2出力部とを備えていることを特徴とする、陰電位治療器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、出力部から陰電位を発生させる陰電位治療器に関する。 【0002】 【従来の技術】陰電位治療器は、出力部にたとえばマイナス数百ボルトの陰電位を与えて治療効果を発揮する治療器であり、たとえば、商用電源を用い、整流回路が接続されている出力部から陰電位を出力させるように構成されているものが各種知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このような陰電位治療器では、商用電源からの交流電圧波形が整流回路によって整流された後、出力部から陰電位として出力されるので、陰電位の出力が1周期の約半分、つまり、陰電位が出力される時間と出力されない時間とが約等間隔で繰り返されるので、全治療時間における実質的な陰電位治療時間が、およそ半分となる。また、出力波形としては、図4(a)や図4(b)に示すような波形となるので、陰電位の出力が低くなり、より効率的な治療器の開発が求められている。 【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、陰電位を常時継続的に出力させることができ、陰電位の出力が高い陰電位治療器を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、陰電位治療器において、陰電位を出力するための出力部を2つ備え、各前記出力部から出力される波形の位相が、互いに180°ずれるように構成されていることを特徴としている。 【0006】このような構成によると、2つの出力部から、位相が互いに180°ずれる波形の陰電位が交互に発生するので、全治療時間において、常時継続的に陰電位を発生させることができ、また、出力の高い陰電位を発生させることができるので、効率的な治療を実現することができる。 【0007】また、請求項2に記載の発明は、陰電位治療器において、交流電源部と、前記交流電源部からの出力を昇圧および整流して、所定波形の陰電位出力を出力するための第1昇圧整流回路と、前記交流電源部からの出力を昇圧および整流して、前記第1昇圧整流回路から出力される陰電位出力と180°位相のずれた所定波形の陰電位出力を出力するための第2昇圧整流回路と、前記第1昇圧整流回路に接続され、患者に接触させるための第1出力部と、前記第2昇圧整流回路に接続され、患者に接触させるための第2出力部とを備えていることを特徴としている。 【0008】このような構成によると、第1出力部および第2出力部からは、位相が互いに180°ずれる波形の陰電位が交互に発生するので、全治療時間において、常時継続的に陰電位を発生させることができ、また、出力の高い陰電位を発生させることができるので、効率的な治療を実現することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の陰電位治療器の一実施形態を示す回路図である。 【0010】この陰電位治療器1は、2つの第1出力部2および第2出力部3、交流電源部4および2つの第1昇圧整流回路5および第2昇圧整流回路6を備えている。 【0011】第1出力部2および第2出力部3は、患者に接触させて陰電位を出力するためのプローブとして形成されている。また、第1出力部2は、後述する第1昇圧整流回路5の2次巻線12の一方側に、抵抗19およびネオン管21を介して接続されており、第2出力部3は、後述する第2昇圧整流回路6の2次巻線16の一方側に、抵抗20およびネオン管22を介して接続されている。 【0012】各ネオン管21および22は、それぞれ、第1出力部2および第2出力部3に陰電位の出力が行なわれている時に点灯するように構成されており、市販のネオン管を用いることができる。 【0013】交流電源部4は、交流電源(商用電源)7に接続されるA/Cコントローラ8を備えており、A/Cコントローラ8の入力側の一方側端子は、ヒューズ9を介して交流電源7と接続され、また、A/Cコントローラ8の入力側の他方側端子は、メインスイッチ10を介して交流電源7と接続される。なお、このA/Cコントローラ8は、交流電源7からの出力を治療に応じて調節できるように構成されている。 【0014】そして、A/Cコントローラ8の出力側の一方側端子が次に述べる第1昇圧整流回路5の1次巻線11の一方側および第2昇圧整流回路6の1次巻線15の他方側と接続され、また、A/Cコントローラ8の出力側の他方側端子が次に述べる第1昇圧整流回路5の1次巻線11の他方側および第2昇圧整流回路6の1次巻線15の一方側と接続されている。 【0015】第1昇圧整流回路5は、1次巻線11、2次巻線12、抵抗(図1ではダイオード)13および抵抗14を備えている。1次巻線11の一方側は、A/Cコントローラ8の出力側の一方側端子および後述する第2昇圧整流回路6の1次巻線15の他方側に接続されており、1次巻線11の他方側は、後述する第2昇圧整流回路6の1次巻線15の一方側およびA/Cコントローラ8の出力側の他方側端子に接続されている。 【0016】また、2次巻線12の一方側は、抵抗19およびネオン管21を介して第1出力部2に接続され、2次巻線12の他方側は、抵抗13を介して1次巻線11の他方側に接続されている。また、2次巻線12の一方側と他方側とは抵抗14を介して接続されている。 【0017】そして、この第1昇圧整流回路5においては、A/Cコントローラ8からの出力が、1次巻線11および2次巻線12によって昇圧される一方で、2次巻線12から抵抗13によって、正電位が1次巻線11側に落とされるので、図1のA点においては、図2(a)に示すような波形を得ることができる。 【0018】また、第2昇圧整流回路6は、1次巻線15、2次巻線16、抵抗(図1ではダイオード)17および抵抗18を備えている。1次巻線15の一方側は、第1昇圧整流回路5の1次巻線11の他方側およびA/Cコントローラ8の出力側の他方側端子に接続されており、1次巻線15の他方側は、A/Cコントローラ8の出力側の一方側端子および第1昇圧整流回路5の1次巻線11の一方側に接続されている。 【0019】また、2次巻線16の一方側は、抵抗20およびネオン管22を介して第2出力部3に接続され、2次巻線16の他方側は、抵抗17を介して1次巻線15の他方側に接続されている。また、2次巻線16の一方側と他方側とは抵抗18を介して接続されている。 【0020】そして、この第2昇圧整流回路6においても、A/Cコントローラ8からの出力が、1次巻線15および2次巻線16によって昇圧される一方で、2次巻線16から抵抗17によって、正電位が1次巻線15側に落とされるので、図1のB点においては、前述のA点で得られる波形(図2(a)参照)と同様の波形を得ることができる。但し、得られる波形は、後述するようにA点で得られる波形に対してその位相が180°ずれるようになる。 【0021】そして、この陰電位治療器1では、メインスイッチ10のオンにより、交流電源7とA/Cコントローラ8とが接続され、A/Cコントローラ8からの出力が、第1昇圧整流回路5によって、上記したように、昇圧および整流され所定波形の陰電位出力として出力されるとともに、第2昇圧整流回路6によっても、昇圧および整流され所定波形の陰電位出力として出力されるが、第1昇圧整流回路5の1次巻線11の一方側および第2昇圧整流回路6の1次巻線15の他方側がA/Cコントローラ8の出力側の一方側端子に接続されており、また、第1昇圧整流回路5の1次巻線11の他方側および第2昇圧整流回路6の1次巻線15の一方側がA/Cコントローラ8の出力側の他方側端子に接続されていることから、第1昇圧整流回路5および第2昇圧整流回路6からの陰電位出力は、互いに位相が180°ずれた状態となり、第1出力部2および第2出力部3からは、位相が互いに180°ずれた波形として陰電位が交互に発生する。 【0022】そのため、患者に施術するにあたって、第1出力部2および第2出力部3をともに患部に接触させれば、第1出力部2および第2出力部3からは、位相が180°ずれた陰電位が交互に発生する、すなわち、図2(b)に示すように、実線で示す第1出力部2の陰電位の出力波形と、点線で示す第2出力部3の陰電位の出力波形とが重なり合った波形として出力されるので、全治療時間において、常時継続的に陰電位を発生させることができる。これにより、図2(b)において、実線で示す波形がプラスであるとき、点線で示す波形がマイナスであることで、患部には高い出力の陰電位が流れることになるので、効率的な治療を実現することができる。 【0023】なお、以上の説明では、図1の回路図において、抵抗13および17としてダイオードを用いたが、これに代えて通常の抵抗を用いてもよい。 【0024】また、この陰電位治療器1においては、より具体的には、1次巻線11および15の電圧は、0〜100Vであり、2次巻線12および16の電圧は、0〜500Vであり、抵抗13および17の抵抗値は1MΩであり、抵抗14および18の抵抗値は2MΩであり、抵抗19および20の抵抗値は1kΩとされるが、治療器の構成によって適宜選択すればよい。 【0025】なお、これらの選択範囲において、第1昇圧整流回路5の2次巻線12および第2昇圧整流回路6の2次巻線16の電圧は、0〜2000Vの範囲内が好適である。第1昇圧整流回路5の2次巻線12および第2昇圧整流回路6の2次巻線16の電圧が0〜2000Vの範囲であるときには、第1昇圧整流回路5の抵抗13および第2昇圧整流回路6の抵抗17の抵抗値、第1昇圧整流回路5の抵抗14および第2昇圧整流回路6の抵抗18の抵抗値、また、抵抗19および抵抗20の抵抗値は、適宜選択すればよい。ただし、最も治療効果が高いのは、第1昇圧整流回路5の2次巻線12および第2昇圧整流回路6の2次巻線16の電圧が、0〜500Vの範囲にあるときである。 【0026】また、波形の選択範囲としては、たとえば、図3(a)に示すように、正電位と陰電位とが互いに同じ出力で互いに180°ずれる波形や、図3(b)に示すように、正電位をなくして陰電位だけを継続して出力する波形が含まれる。ただし、図2(b)に示す波形が最も治療効果が高い。また、位相のずれる範囲は無数であり、正電位と陰電位とが常に180°ずれるように構成されているために、高い出力で陰電位を出力することができる。 【0027】また、出力端子は、2個の端子を1組として、数限りなく取り分けることができる。その場合、出力時間をずらすことにより、数限りなく位相をずらすことができる。 【0028】そして、このように構成される陰電位治療器1は、たとえば、筋肉の凝りや痛み、あるいは、神経の痛みやしびれを緩和するなど、さまざまな症状を緩和することができる。 【0029】すなわち、筋肉の凝りや痛みは、骨格筋に原因がある。骨格筋の起始部に陰電位を流すことにより、筋肉の痛み凝りは緩和される。また、神経の痛み、しびれは脊髄神経に原因がある。脊髄神経の神経根に陰電位を流すことにより神経の痛み、しびれは緩和される。ただし、椎間板ヘルニアの場合、軽度のときは、痛み、しびれは緩和するが、重度のときは緩和されない場合がある。また、陰電位を流すことにより、細胞内液と細胞外液との電位バランスが整い、細胞が活性化されるので、器官や臓器も活性化され、さまざまな症状を緩和することができる。 【0030】なお、この発明の技術的な範囲内において、種々の改変は可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは至極当然である。 【0031】[施術例1]頭痛、頚部の凝り、肩の凝りの場合は、主に、頭半棘筋と頚部の長回旋筋と短回旋筋、頚棘筋、多裂筋、板状筋、肩甲挙筋、小菱形筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋等の起始部に陰電位を流すと、頭痛、頚部の凝り、肩の凝りは緩和された。ただし、頭部、頚部、肩甲部等に病変がある場合には、この限りではない。 【0032】[施術例2]メニエル症候群と呼ばれる症状において、目まいやふらつきがある場合には、耳門、聴宮、エイ風、完骨の経穴部位に陰電位を流すと、平衡感覚を司る器官の細胞が活性化されるために症状は緩和された。ただし、内耳部や頭部等に病変がある場合には、この限りではない。 【0033】[施術例3]頚肩腕症候群と呼ばれる症状で、腕が前方、後方、上方へと動かすことができないという場合においての施術部位は、主に、下部頚椎と上部胸椎の長回旋筋と短回旋筋、肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋、棘下筋、小円筋、大円筋、広背筋、三角筋、僧帽筋、小胸筋、大胸筋等の起始部に陰電位を流すと症状は緩和された。ただし、頚肩腕部、胸部、頚部等、他に病変がある場合には、この限りではない。 【0034】[施術例4]肋間神経の痛みは、肋間神経根に陰電位を流すと痛みは緩和された。ただし、胸部や内臓等に病変がある場合には、この限りではない。 【0035】[施術例5]腰痛の場合は、主に、腰椎の長回旋筋と、棘間筋、大腰筋、小殿筋、中殿筋、大殿筋、梨状筋、仙棘筋等の起始部に陰電位を流すと腰痛は緩和された。ただし、腰部、殿部、腹部や内臓等、他に病変がある場合には、この限りではない。 【0036】[施術例6]坐骨神経の痛みの場合は、腰椎の4番、5番、仙椎の間にある神経根部と仙椎の1番、2番、3番部にある、後仙骨孔の部分とに陰電位を流すと痛みは緩和された。ただし、腰部、殿部、両方の足部や内臓等に病変がある場合には、この限りではない。 【0037】[施術例7]膝関節痛の場合は、[施術例5]に加えて、縫工筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋、足底筋、膝窩筋、ヒラメ筋、腓腹筋、薄筋、大腿二頭筋、半膜様筋等の起始部に陰電位を流すと痛みは緩和された。ただし、膝関節部、腰部、内臓等、他に病変がある場合には、この限りではない。 【0038】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、2つの出力部から、位相が互いに180°ずれる波形の陰電位が交互に発生するので、全治療時間において、常時継続的に陰電位を発生させることができ、また、出力の高い陰電位を発生させることができるので、効率的な治療を実現することができる。 【0039】また、請求項2に記載の発明によれば、第1出力部および第2出力部からは、位相が互いに180°ずれる波形の陰電位が交互に発生するので、全治療時間において、常時継続的に陰電位を発生させることができ、また、出力の高い陰電位を発生させることができるので、効率的な治療を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501400493 【氏名又は名称】倉田 正純
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| 【出願日】 |
平成14年10月11日(2002.10.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103517 【弁理士】 【氏名又は名称】岡本 寛之
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| 【公開番号】 |
特開2003−190300(P2003−190300A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−299325(P2002−299325) |
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