| 【発明の名称】 |
胃瘻チューブ |
| 【発明者】 |
【氏名】市川 和浩 【住所又は居所】東京都足立区千住中居町19−10 株式会社トップ内
【氏名】千葉 篤 【住所又は居所】東京都足立区千住中居町19−10 株式会社トップ内
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| 【要約】 |
【課題】胃内からの抜去時に瘻孔の通過抵抗を小とすることができ、しかも、胃内への留置を良好に維持することができる胃瘻チューブを提供する。
【解決手段】胃内に挿入され留置される胃内固定部3をチューブ2の先端に設ける。胃内固定部3を、チューブ2の外径よりも大径に開口する略椀状に形成する。椀状の胃内固定部3の底部4の内側にチューブ2の先端を連接する。胃内固定部3のチューブ2との連接位置の一側方の近傍に貫通孔6を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】瘻孔を介して先端が胃内に挿入される可撓性を有するチューブと、該チューブの先端に一体に設けられ胃内からのチューブの抜出を規制する可撓性を有する胃内固定部とを備える胃瘻チューブにおいて、前記胃内固定部は、前記チューブの外径よりも大径に開口する略椀状に形成され、且つ該椀状の底部の内側に前記チューブの先端が連接され、更に前記チューブとの連接位置近傍に貫通孔が形成されていることを特徴とする胃瘻チューブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、胃瘻を介して胃内に栄養物を送り込む際に使用される胃瘻チューブに関する。 【0002】 【従来の技術】胃瘻チューブは、胃に形成された瘻孔にチューブを挿入し、該チューブを介して胃内に栄養物を送り込むものである。この種の胃瘻チューブ20は、図5に示すように、胃内25に挿入される側のチューブ21の先端に、瘻孔22よりも大径に形成された略椀状の胃内固定部23を備えている。該胃内固定部23は、可撓性を有する合成樹脂(例えばシリコン樹脂)によって形成され、該胃内固定部23の底部24からその外方に延びるようにチューブ21が一体に連設されている。該胃内固定部23は瘻孔22よりも大径に形成されていることによって、胃内25に挿入されたときのチューブ21の不用意な抜け出しが防止される。 【0003】しかしその反面、胃瘻チューブ21の交換等のために胃内25から抜去する際には、胃内固定部23が、瘻孔22から抜き取り容易となる形状に変形し難く、胃内固定部23の抜き取り時の抵抗が極めて大きいために患者の苦痛や瘻孔の損傷が生じるおそれがある。 【0004】また、胃内固定部23が胃内25に留置されているとき、胃内固定部23の底部24の後側面と胃壁27との接触面積が比較的広く、その接触部分では胃壁27への過剰な刺激や胃壁27の血流阻害が生じるおそれがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消して、本発明は、胃内からの抜去時に瘻孔の通過抵抗を小とすることができ、しかも、胃内への留置を良好に維持することができる胃瘻チューブを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために、本発明は、瘻孔を介して先端が胃内に挿入される可撓性を有するチューブと、該チューブの先端に一体に設けられ胃内からのチューブの抜出を規制する可撓性を有する胃内固定部とを備える胃瘻チューブにおいて、前記胃内固定部は、前記チューブの外径よりも大径に開口する略椀状に形成され、且つ該椀状の底部の内側に前記チューブの先端が連接され、更に前記チューブとの連接位置近傍に貫通孔が形成されていることを特徴とする。 【0007】本発明によれば、前記胃内固定部の後端部が前記チューブの先端及びその近傍を内包する略椀状に形成されていることにより、該胃内固定部が胃内に留置されているとき、該胃内固定部の後端部の周縁が胃壁に当接される。これによって、該胃内固定部は胃壁への接触面積が極めて小さく、胃壁への刺激や胃壁の血流阻害を軽減することができる。 【0008】本発明の胃瘻チューブは、体外方向からチューブを引っ張ることにより胃内から抜去される。該胃内固定部は、その椀状の底部がチューブを介して引っ張られることにより、周壁が反転した後(裏返しになった後)、瘻孔への侵入に伴って外形が小さくなるように変形する。即ち、該胃内固定部の底部が瘻孔側から引っ張られると、該胃内固定部は、その底部が内側に入り込んで裏返される。そして更に底部が瘻孔内に引き込まれると、続いて貫通孔側の周壁の一部が内方に曲がり込む。このとき生じる振動がチューブを介して施術者に伝達されるので、施術者は胃内固定部が変形を開始したことを確認することができ、それによって力加減等の操作上好ましい感覚を得ることができる。更に、該胃内固定部が反転することによって周壁全体が撓み易くなると共に、前記貫通孔が形成されている側の周壁の一部は突っ張り力が他部より低いために、貫通孔側の周壁を最初に折り込ませることができる。 【0009】次いで、該胃内固定部の底部がチューブを介して更に引っ張られて瘻孔を通過すると、該胃内固定部は、内方に曲がり込んだ貫通孔側の周壁の一部を周壁の他部包み込むように変形し、凹凸の極めて少ない状態で外形が小さく変形する。これによって、該胃内固定部は、殆ど抵抗なく瘻孔を通過するので、患者の苦痛や瘻孔の損傷を軽減して円滑に抜去することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の胃瘻チューブの要部を断面視した説明図、図2は胃内固定部の説明的正面図、図3(a)乃至(d)は胃瘻チューブの抜去時の状態を示す説明図、図4は挿入補助部材の取り付け状態を示す胃瘻チューブの説明的側面図である。 【0011】本実施形態の胃瘻チューブ1は、図1に示すように、チューブ2と、該チューブ2の先端に一体に設けられた胃内固定部3とによって構成されている。チューブ2と胃内固定部3とは可撓性を有する合成樹脂(シリコン樹脂)によって形成されている。 【0012】胃内固定部3は、その外径がチューブ2の外径よりも大径とされた略椀状に形成されている。また、該胃内固定部3の底部4においては、その内側に前記チューブ2が連接されている。そして、該チューブ2の先端は、該胃内固定部3の底部4の内側から該胃内固定部3の外部に向けて開口する連通口5を形成している。更に、図1及び図2に示すように、該胃内固定部3には、前記チューブ2の連通口5の一側方の近傍に位置する貫通孔6が形成されている。 【0013】以上のように構成された胃瘻チューブ1は、図1に示すように、胃内固定部3の開口側の周壁7の端縁が胃壁8に当接される。これによって、胃内固定部3と胃壁8との接触面積を極めて小とすることができ、胃壁への刺激や胃の血流阻害を軽減することができる。 【0014】次に、本実施形態の胃瘻チューブ1を胃内9から体外10へ抜去する作業について説明する。胃内9に留置された胃内固定部3は、図3(a)に示す状態からチューブ2を体外10に向かって引っ張ることにより、胃内9から抜去することができる。即ち、施術者が体外10からチューブを引っ張ると、図3(b)に示すように、胃内固定部3が瘻孔11への侵入を開始する。このとき、チューブ2を介して引っ張られた胃内固定部3の底部4側は、周壁7に包囲された胃内固定部3の内部に向かって引き込まれる。 【0015】そして、該胃内固定部3が更にチューブ2を介して引っ張られると、図3(c)に示すように、周壁7全周が弾発的に反転する。次いで、図3(d)に示すように、前記貫通孔6が形成されている位置の該胃内固定部3の周壁7の一部が内方に曲がり込む。即ち、該胃内固定部3の周壁7のうち、前記貫通孔6が形成されている側の周壁7の一部においては、該貫通孔6によって撓み易くなっているために、該貫通孔6側の周壁7の一部が最初に内方に曲がり込む。このように、該胃内固定部3の周壁7が反転して撓み易くなるだけでなく貫通孔6が形成されていることによって、チューブ2からの引っ張り力を常に貫通孔6側の周壁7の一部に集中させることができ、これによって、貫通孔6側の周壁7の一部を確実に最初に内方に曲がり込ませることができる。そして更に、貫通孔6側の周壁7の一部が内方に曲がり込んだときに僅かな振動が生じ、この振動がチューブ2を介して施術者に伝達されるので、施術者は胃内固定部3が変形を開始したことを確認することができる。これによって、施術者はチューブ2に付与していた引っ張り力を少し緩める等の抜き取り速度の調整を行なうことができる。 【0016】その後、更にチューブ2が引っ張られて瘻孔11を通過するときには、内方に曲がり込んだ貫通孔6側の周壁7の一部を周壁7の他部が包み込むようにして胃内固定部3が収束変形する。これにより、胃内固定部3は、凹凸の極めて少ない状態で外形が小さくなるので、殆ど抵抗なく瘻孔11を通過し、患者の苦痛や瘻孔の損傷を軽減して円滑に抜去することができる。 【0017】また、本実施形態における胃内固定部3は、前記貫通孔6が設けられていることにより抜去時の変形が確実に促されるものであるが、該貫通孔6は更に、胃内固定部3を胃内9に挿入するときに、後述する挿入補助部材12の先端を係止させることができるようになっている。 【0018】即ち、一例を挙げれば、図4に示すように、挿入補助部材12として、棒状に形成された柄部13の先端部に爪部14を備えるものを採用したとき、先ず、柄部13の先端を貫通孔6に挿通して胃内固定部3の周壁7の外方(チューブ2の先端方向)に突出させると同時に爪部14を該貫通孔6にその内側から係止させる。そして、挿入補助部材12の先端を突き出すようにしてチューブ2を後方に引っ張ることにより、瘻孔11(図1参照)に挿通可能な形状に胃内固定部3を変形させることができる。胃内固定部3が胃内8に挿入された後には、挿入補助部材12を引き抜くことにより、図3(a)に示す状態に胃内固定部3の形状が復元し、胃内からの不用意な抜け出しが防止される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390029676 【氏名又は名称】株式会社トップ 【住所又は居所】東京都足立区千住中居町19番10号
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| 【出願日】 |
平成14年4月17日(2002.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077805 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 辰彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−305122(P2003−305122A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−115295(P2002−115295) |
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