| 【発明の名称】 |
毛髪保護剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】中田 幸代 【住所又は居所】大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社ミルボン内
【氏名】金谷 有員 【住所又は居所】大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社ミルボン内
【氏名】藤井 一樹 【住所又は居所】大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社ミルボン内
【氏名】金山 勝美 【住所又は居所】大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社ミルボン内
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| 【要約】 |
【課題】毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、かつ毛先を根元から均一感のある状態にすることができる毛髪保護剤を提供する。
【解決手段】塩化タイプのカチオン性界面活性剤と、コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーンと、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランとを配合することによって、毛髪保護剤を構成する。上記塩化タイプのカチオン性界面活性剤の配合量としては0.1〜10質量%が好ましく、コレステロール誘導体の配合量としては0.1〜5質量%が好ましく、アミノ変性シリコーンの配合量としては0.01〜5質量%が好ましく、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランの配合量としては0.001〜1質量%が好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 塩化タイプのカチオン性界面活性剤と、コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーンと、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランとを配合したことを特徴とする毛髪保護剤。 【請求項2】 塩化タイプのカチオン性界面活性剤の配合量が0.1〜10質量%で、コレステロール誘導体の配合量が0.1〜5質量%で、アミノ変性シリコーンの配合量が0.01〜5質量%で、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランの配合量が0.001〜1質量%である請求項1記載の毛髪保護剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪保護剤に関し、さらに詳しくは、毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、かつ毛先を均一感のある状態にすることができる毛髪保護剤に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどと呼ばれる毛髪保護剤は、カチオン性界面活性剤を含んでいて、毛髪に柔軟性を付与するという特性を有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今の毛髪は、ブラッシングやドライヤーの熱などによる物理的処理に加えて、パーマネントウエーブ処理や染毛処理などの化学的処理により毛髪中の蛋白成分や毛皮の油性成分が喪失するなど多大な損傷を受け、しかも、それらの繰り返しによって、その損傷が蓄積されているため、従来の毛髪処理剤では、毛髪に充分なやわらかさ、しっとり感を付与することができず、また、特に損傷の影響を受けやすい毛先の状態がザラザラしたり、ゴワツクなど、毛髪の均一感を回復することができないという問題があった。 【0004】本発明は、上記のような従来技術の問題点を解消し、毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、毛先を均一感のある状態にすることができる毛髪保護剤を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、塩化タイプのカチオン性界面活性剤と、コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーンと、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランとを配合して毛髪保護剤を構成することによって、上記課題を解決したものである。 【0006】すなわち、本発明においては、毛髪保護剤中に配合したコレステロール誘導体が毛髪の水分保持能力を高めて、毛髪にしっとり感を付与する作用をし、アミノ変性シリコーンが毛髪上に疎水性の皮膜を形成して、毛髪に艶とすべりを付与する作用をし、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランが毛先に均一感を付与するとともに、高い保温力で毛髪にやわらかさを付与して、毛先のザラザラ感やゴワゴワ感などを解消するので、本発明の毛髪保護剤は、毛髪にやわらかさとしっとり感を付与することができ、かつ毛先を均一感のある状態にすることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明においては、毛髪保護剤中に配合する塩化タイプのカチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。この塩化タイプのカチオン性界面活性剤の毛髪保護剤への配合量は、少なすぎると毛髪に充分な柔軟性を付与することができなくなるおそれがあるので、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、また、一定量以上多くしても効果の増加がなく、多すぎると水洗したときに過剰の毛髪保護剤が必要な毛髪保護剤を引きつれて洗い流されるおそれがあるので、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。 【0008】本発明において、毛髪保護剤に配合するコレステロール誘導体としては、例えば、ラノリン脂肪酸コレステリル、分岐脂肪酸(C12〜31)コレステリル、オレイン酸コレステリル、ノナン酸コレステリルなどが挙げられる。そして、このコレステロール誘導体の毛髪保護剤への配合量は、少なすぎると毛髪の水分保持能力を高める作用が充分に発揮することができなくなるおそれがあるので、0.1質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、また、多すぎると毛髪保護剤が過度に残り、毛髪がべたついたり、かたくなるおそれがあるので、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。 【0009】また、本発明において、毛髪保護剤へ配合するアミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、高重合ジメチルシロキサン・メチルアミノプロピルシロキサン共重合体などが好ましく、それらの中でも常温での粘度が20000〜60000mPa・S程度のものが好ましい。そして、このアミノ変性シリコーンの毛髪保護剤への配合量は、少なすぎると毛髪への皮膜形成作用が少なくなり、毛髪に艶やすべりを付与する作用を充分に発揮できなくなるおそれがあるので、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、また、多すぎると毛髪に過度に残存して、毛髪をべとつかせる傾向があるので、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。 【0010】そして、本発明において、毛髪保護剤へ配合するコレステリルヘキシルジカルバメートプルランは、Cholesteryl Hexyl Dicarbamate PullulanのINCl NAMEを有し、次の式【化1】
【化2】
で表され、例えば、日本油脂社から「Meduseeds−c1」の商品名で市販されているものを使用することができる。そして、このコレステリルヘキシルジカルバメートプルランの毛髪保護剤の配合量は、少なすぎると毛髪に均一感を付与する作用や、保湿によるやわらかさを付与する作用を充分に発揮することができなくなるおそれがあるので、0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、また、多すぎるとかえって毛髪をかたくさせるおそれがあるので、1質量%以下が好ましく、0.5質量%がより好ましい。 【0011】本発明の毛髪保護剤は、水または水を主剤とする水性液に、上記塩化タイプのカチオン性界面活性剤と、コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーンと、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランとを必須成分として配合し、必要に応じて、他の成分、例えば、油脂、炭化水素、エステル類、高級アルコールなどの油性成分、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、エチルジグリコール、ソルビトールなどの多価アルコールからなる湿潤剤、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、フェノキシエタノールなどからなる防腐剤、エタノールなどの溶剤、香料などを配合し、それらの成分を前記水または水を主剤とする水性液に溶解または分散させることによって調製される。そして、この本発明の毛髪保護剤は、一般にヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどと呼ばれているものを包含する概念のものである。 【0012】 【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみに限定されることはない。なお、以下の実施例などにおいて、溶液や分散液などの濃度を示す%は、特にその単位を付記しないかぎり、質量%を示す。 【0013】実施例1〜4および比較例1表1に示す組成で5種類の毛髪保護剤を調製した。なお、各成分の配合量は質量部であり、精製水の「残余」とは全体を100質量部とするのに必要な配合量をいう。そして、アミノ変性シリコーンとして使用した高重合ジメチルシロキサン・メチルアミノプロピルシロキサン共重合体は常温での粘度が約45,000mPa・Sのものである。 【0014】 【表1】
【0015】上記実施例1〜4および比較例1の毛髪保護剤を後に詳述する化学的処理によって損傷を受けさせた毛髪に塗布し、塗布後のやわらかさ、しっとり感および毛先の状態について調べた。その結果を表2に示す。それらの評価方法および評価基準は次に示す通りである。 【0016】評価者および評価方法:20人の専門パネラーによる毛束の一対比較法によって評価する。 使用毛束:(a)長さ20cmで質量30gの損傷を受けていない毛束を用意する。 (b)上記毛束を二等分し、そのうちの一方の毛束を基準毛束とする。 (c)次に他方の毛束を下記の化学的処理(ブリーチ処理およびパーマネントウエーブ処理)によって損傷を受けさせ、それを評価毛束とする。 【0017】毛束の化学的処理:まず、ブリーチ処理のためのブリーチ剤は、35%過酸化水素水が精製水中で17.14%になるように調製したものと、25%アンモニア水が精製水中で1.00%になるように調製したものとを等量混合することによって調製した。 【0018】また、パーマネントウエーブ処理のための第1剤としては、DL−システイン塩酸塩5.5%とアセチルシステイン0.5%と50%チオグリコール酸アンモニウム液1.8%と80%モノエタノールアミン液4.7%を含み、28%アンモニア水でpH9.3に調整し、精製水で全量を100%にしたものを用意し、第2剤としては、臭素酸ナトリウム6.5%とクエン酸0.1%とリン酸0.05%とリン酸水素一水素ナトリウム0.5%を含み、精製水で全量を100%にしたものを用意した。 【0019】ブリーチ処理は、上記ブリーチ処理液100ml中に前記評価毛束を浸漬し、35℃の恒温震とう器中にて30分間震とうすることによって行い、ついで、精製水で水洗した後、上記毛束を直径10mmのロッドに巻き付け、それら全体を前記パーマネントウエーブ用第1剤100ml中に浸漬し、35℃の恒温震とう器中にて30分間震とうし、精製水で水洗した後、自然乾燥し、さらに前記パーマネントウエーブ用第2剤100ml中に浸漬し、35℃の恒温震とう器中にて30分間震とうし、精製水で水洗した後、自然乾燥して、毛髪に損傷を受けさせるための化学的処理を行った。 【0020】毛髪処理剤による処理方法:上記のようにして損傷を受けさせた評価毛束に対して上記実施例1〜4および比較例1の毛髪保護剤をそれぞれ3gずつ塗布し、5分間室温にて放置した後、基準毛束と評価毛束を軽く水洗し、タオルでよく水分を除去した後、ドライヤーにて乾燥する。そして、それらの毛髪保護剤による処理済み評価毛束を、20人の専門パネラーにより、毛髪のやわらかさ、しっとり感、毛先の状態について基準毛束と比較し、それぞれ下記の評価基準により点数化する。 【0021】 (1)やわらかさの評価基準: 基準毛束と比較してやわらかさの度合いが向上している ・・・+2 基準毛束とやわらかさの度合いがほぼ同等である ・・・+1 基準毛束と比較してやわらかさの度合いが劣っている ・・・ 0【0022】そして、上記評価基準による合計点数を次の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上○・・・10点以上20点未満△・・・ 5点以上10点未満×・・・ 4点以下【0023】 (2)しっとり感の評価基準: 基準毛束と比較してしっとり感が向上している ・・・+2 基準毛束としっとり感がほぼ同等である ・・・+1 基準毛束と比較してしっとり感が劣っている ・・・ 0【0024】そして、上記評価基準による合計点数を次の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上○・・・10点以上20点未満△・・・ 5点以上10点未満×・・・ 4点以下【0025】 (3)毛先の状態の評価基準: 基準毛束と比較して毛先のザラザラ感やゴワゴワ感が ・・・+2 少なく根元から均一感がある 基準毛束と毛先の状態がほぼ同等である ・・・+1 基準毛束と比較して毛先のザラザラ感やゴワゴワ感が ・・・ 0 増し均一感が劣っている 【0026】そして、上記評価基準による合計点数を次の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上○・・・10点以上△・・・ 5点以上×・・・ 4点以下【0027】 【表2】
【0028】表2に示すように、実施例1〜4の毛髪保護剤は、やわらかさ、しっとり感、毛先の状態のいずれに関しても、評価値が高く、実施例1〜4の毛髪保護剤が毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、毛先の均一感を向上させることが明らかであった。 【0029】これに対して、比較例1の毛髪保護剤は、コレステロール誘導体やアミノ変性シリコーンを配合しているものの、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランを配合していないため、毛先の状態がザラザラしていて、均一感に欠けていた。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、かつ毛先を根元から均一感のある状態にすることができる毛髪保護剤を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592255176 【氏名又は名称】株式会社ミルボン 【住所又は居所】大阪府大阪市都島区善源寺町2丁目3番35号
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| 【出願日】 |
平成14年5月29日(2002.5.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078064 【弁理士】 【氏名又は名称】三輪 鐵雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−342135(P2003−342135A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−155439(P2002−155439) |
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