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【発明の名称】 半透明化粧料
【発明者】 【氏名】▲榊▼原 裕子
【住所又は居所】東京都八王子市北野町575−3 株式会社ウテナ八王子研究所内

【氏名】木村 百合
【住所又は居所】東京都八王子市北野町575−3 株式会社ウテナ八王子研究所内

【要約】 【課題】安定性の優れた半透明化粧料を提供する。

【解決手段】油剤、非イオン性界面活性剤、低級アルコール及び多価アルコールを含有し更に保湿剤を含有する半透明化粧料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 油剤、非イオン性界面活性剤、低級アルコール及び多価アルコールを含有する半透明化粧料。
【請求項2】 非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである請求項1記載の半透明化粧料。
【請求項3】 低級アルコールが、エタノール又はイソプロパノールである請求項1又は2記載の半透明化粧料。
【請求項4】 多価アルコールが、1,3−ブチレングリコール、グリセリン又はジプロピレングリコールである請求項1〜3のいずれか1項記載の半透明化粧料。
【請求項5】 更に、保湿剤を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の半透明化粧料。
【請求項6】 化粧水である請求項1〜5のいずれか1項記載の半透明化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定性の優れた半透明化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に水分を維持する目的で保湿剤を配合している化粧料は、その殆どが透明であって外観上好まれている。近時、その効果を高めるために油剤を加えた化粧水が提案され、非イオン性界面活性剤等を使用し油剤の経時的安定性を図っている。しかしながら、温度変化の激しいところ、長期にわたって搬送した場合等過酷な条件では、安定性が充分でなく外観上の変化をきたし、分離等の問題を生じている。また、油剤を安定に水系に保持する方法として、油剤を高圧乳化機等で微粒子化して半透明の乳化系を得る方法があるが、製造工程が煩雑で、製造時間、コストの点で問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、簡便な製造法で容易に優れた長期安定性が得られ、外観上好ましい半透明を呈する化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは経時的に安定に油剤を含有する半透明の化粧料を開発すべく鋭意研究を進めたところ、二種のアルコール種を併用することにより、経時的に安定な半透明化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、油剤、非イオン性界面活性剤、低級アルコール及び多価アルコールを含有する半透明化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用する油剤としては、炭化水素、油脂、脂肪酸、高級飽和アルコール、合成エステル、ビタミンE及びその誘導体、シリコーン類等が挙げられる。具体的には、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン等の炭化水素;オリーブ油、アーモンド油、カカオ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガト油、ヒマワリ油、月見草油等の油脂;ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘニル酸等の脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデシルアルコール等の高級飽和アルコール;低級アルキル脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールテトラ脂肪酸エステル、コレステリルエステル、ネオペンチルグリコール脂肪酸エステル等の合成エステル;トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等のビタミンE及びその誘導体;ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、シクロメチコン等のシリコーン類が挙げられる。
【0006】これらの油剤の中で、合成エステルが好ましく、更には低級アルキル脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ネオペンチルグリコール脂肪酸エステルが好ましい。特に、総炭素数が30〜50のペンタエリスリトール脂肪酸エステルが好ましい。
【0007】半透明化粧料中に油剤は、0.01〜20重量%、特に1.0〜15重量%含有するのが好ましい。
【0008】本発明で使用する非イオン性界面活性剤としては、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン(炭素数2又は3)アルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体等が挙げられる。ここで、脂肪酸は炭素数が10〜24、好ましくは14〜20の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸、エチレンオキサイドの平均付加モル数は2〜150、更に8〜100、特に10〜80で、プロピレンオキサイドの平均付加モル数は1〜50、特に3〜20あるのが好ましい。アルキル基は炭素数10〜32、特に14〜28の直鎖又は分岐鎖のものが好ましい。また、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体の場合は、エチレンオキサイドの平均付加モル数は1〜200、プロピレンオキサイドの平均付加モル数は1〜50が好ましい。
【0009】本発明で使用する非イオン性界面活性剤は、HLBが8〜20、特に10〜118が好ましい。
【0010】これらの非イオン性界面活性剤の中では、特に、ポリオキシエチレン硬化ひまし油エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが好ましい。ポリオキシエチレン硬化ひまし油としては、エチレンオキサイドが平均5〜200モル、更に20〜150モル、特に40〜120モル付加したものが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油、ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油、ポリオキシエチレン(80)硬化ひまし油、ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油等が挙げられる。ポリオキシエチレン硬化ひまし油脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン(40〜120)硬化ひまし油イソステアリン酸エステルが挙げられる。ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとしては、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリンエステルが好ましく、更に脂肪酸は炭素数14〜18の飽和脂肪酸、エチレンオキサイドの平均付加モル数は2〜100モル、特に20〜50モルであるのが好ましい。具体的には、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリンエステル等が挙げられる。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(10〜80)ポリオキシプロピレン(3〜20)アルキル(炭素数10〜28)エーテルが挙げられ、例えば、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテルが好ましい。非イオン性界面活性剤は、単独で使用してもよいが、二種以上を組み合わせて用いるのが安定性の点で好ましい。
【0011】半透明化粧料中に非イオン界面活性剤は、0.01〜15重量%、特に0.05〜10重量%含有するのが安定性の点で好ましい。
【0012】本発明で使用する多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール(1500、4000、6000等)、グリセリン、ポリグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールとしては、特に1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコールが好ましい。
【0013】半透明化粧料中に多価アルコールは、0.1〜25重量%、特に1.0〜20重量%含有するのが好ましい。
【0014】本発明で使用する低級アルコールとしては、炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖アルコールが挙げられ、特にエタノール、イソプロパノールが好ましい。
【0015】半透明化粧料中に低級アルコールは、0.1〜30重量%、特に1.0〜20重量%含有するのが好ましい。
【0016】本発明の半透明化粧料には、更に保湿剤を配合するとさらにしっとり感の付与効果に優れ、好ましい。この保湿剤としては、グルコース、果糖、蔗糖、ソルビトール、マンニトール等の糖及び糖アルコール類;ヒアルロン酸(ナトリウム)、コンドロイチン硫酸(ナトリウム)、デルマタン硫酸等のムコ多糖類(塩);(水溶性)コラーゲン、エラスチン、ピロリドンカルボン酸(ナトリウム)等が挙げられる。また、天然物としてはアロエ、アルニカ、イラクサ、イリス、ウスベニアオイ、オトギリソウ、カミツレ、サルビア、シラカバ、スギナ、セイヨウサンザイシ、セイヨウノコギリソウ、タイム、ニンジン、ハマメリス、パンジー、ヒナゲシ、ラベンダー、ローズマリー、レモン、ユーカリ、ダイズ等の植物抽出エキス、ビフィズス菌等の発酵エキス等が挙げられる。これらの保湿剤は、単独で使用してもよいが、しっとり効果を増強するためには二種以上を併用するのが好ましい。
【0017】これらの保湿剤としては、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウム、ビフィズス菌発酵エキス等が好ましい。
【0018】半透明化粧料中に保湿剤は、0.001〜30重量%、特に0.01〜20重量%含有するのが好ましい。
【0019】本発明の半透明化粧料は、乳化型が水中油型乳化であるのが、しっとり感、エモリエント効果の点でこのましい。半透明化粧料に使用する水としては、精製水、イオン交換水、滅菌水、深層水等が挙げられる。水は半透明化粧料を構成するに必要なバランス量が配合されるが、しっとり感、エモリエント効果の点から、少なくとも60重量%、特に70重量%以上含有するのが好ましい。
【0020】本発明の半透明化粧料のpHは、25℃で3.0〜10.0、更に5.0〜8.0、特に5.5〜6.5であるのが好ましい。この範囲であるとクリ−ミングが発生せず好ましい。pHはクエン酸、乳酸等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の塩基で調整される。
【0021】本発明の半透明化粧料には、これらの必須成分のほか、化粧水等の化粧料中に通常含有される成分を適宜その目的に応じて配合してもよい。そのような成分としては、メチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤;クエン酸(ナトリウム)、乳酸(ナトリウム)等の緩衝剤;カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、アラビアガム等の水溶性高分子増粘剤;ビタミンC及び誘導体、プラセタンエキス、アルブチン、コウジ酸等の美白剤;アラントイン、グリチルリチン酸エステル等の消炎剤;香料等が挙げられる。これら適宜使用される成分の含有量は、その目的に応じて決められる。
【0022】このような成分を通常の方法に従って混合乳化して半透明化粧料が得られる。本発明の半透明化粧料は、化粧水とするのが最も好ましいが、その他の洗顔料、ボディ洗浄料等としてもよい。
【0023】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】実施例1次の組成の成分を混合攪拌して半透明化粧水を調製した。
【0025】
【表1】

【0026】調製した半透明化粧水をガラス瓶に入れ密閉して、−5、5,15、30及び40℃の恒温室に静置した。6ヶ月後に外観を肉眼判定したが、本発明の半透明化粧水は、いずれの温度にて保存した化粧料は沈殿、相分離が認められず、半透明性は維持されていた。比較の半透明化粧水1〜3は、共にいずれの温度でも静置保存で相分離を認めた。また、本発明の半透明化粧料は、1000km自動車搬送したが、安定性には問題なかった。
【0027】実施例2次の組成の成分を混合攪拌して半透明化粧水を調製した。
ポリオキシエチレン(40)イソステアリン酸グリセリンエステル (HLB17) 0.4重量% ペンタエリスリトールテトラオクタン酸エステル 0.05 エタノール 5 1,3−ブチレングリコール 5 グリセリン 5 キサンタンガム 0.02 クエン酸 0.01 クエン酸ナトリウム 0.1 エデト酸二ナトリウム 0.01 香料 0.01 防腐剤 0.2 精製水 全100 (pH(25℃)6.0)
【0028】実施例1と同様にガラス瓶に入れ密閉して、−5、5,15、30及び40℃の恒温室に静置した。6ヶ月後に外観を肉眼判定したが、いずれの温度にて保存した化粧水は沈殿、相分離が認められず、半透明性は維持されていた。
【0029】
【発明の効果】本発明の半透明化粧料は、経時的に安定であって、化粧水、洗顔料、ボディ洗浄料等として有用である。
【出願人】 【識別番号】596154365
【氏名又は名称】株式会社ウテナ
【住所又は居所】東京都世田谷区南烏山1−10−22
【出願日】 平成14年5月24日(2002.5.24)
【代理人】 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
【公開番号】 特開2003−342116(P2003−342116A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−150197(P2002−150197)