| 【発明の名称】 |
毛髪化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】土井 康裕 【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内
【氏名】長谷部 恵子 【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】(A)特定のエーテル型陽イオン性界面活性剤、及び(B)芳香族アルコール、カーボネート及び特定のヒドロキシ化合物から選ばれる有機溶剤を含有する毛髪化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)一般式(1) 【化1】
〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2及びR4は、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A1O)nH(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA1は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、R3は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−(A2O)mH(A2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA2は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、X-は、陰イオンを示す。〕で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤(B)芳香族アルコール、カーボネート及び一般式(2) 【化2】
(式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数rは1〜3000の数を示し、r個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)で表わされるヒドロキシ化合物から選ばれる有機溶剤を含有する毛髪化粧料。 【請求項2】 成分(B)の有機溶剤が、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びポリプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のものである請求項1記載の毛髪化粧料。 【請求項3】 成分(A)を0.1〜20重量%含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。 【請求項4】 更に、成分(A)以外の界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の毛髪化粧料。 【請求項5】 成分(A)以外の界面活性剤が、陽イオン性界面活性剤である請求項4記載の毛髪化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対し、湿潤時及び乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、特に乾燥後の髪の柔軟性、すべり性及びまとまり性が良好な毛髪化粧料に関する。 【0002】毛髪化粧料には、湿潤時から乾燥後まで、良好な毛髪のつや、柔軟性、及びすべり性が要求されている。このような要求から、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩が用いられているが、必ずしもこれらの要求を満足する毛髪化粧料は得られていない。 【0003】特に、湿潤時の柔軟性を向上させる目的では、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドのようなジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が用いられるが、乾燥後の髪のすべり性に劣り、感触が重くなるという問題がある。一方、洗髪後のドライヤー乾燥時の熱によるダメージで、毛髪のつやが無くなったり、ぱさつきが生じることが知られている。ドライヤーによる熱のダメージを抑制する方法として、シリコーンとポリエチレングリコール(平均分子量5000以上)を用いる方法(特開平4−279512号)や、有機酸と溶剤を用いる方法(特開2002−47142)が提案されているが、これらの方法を用いても、湿潤時から乾燥後まで、良好な毛髪の柔軟性、すべり性、及びまとまり性を同時に満足する毛髪化粧料は得られていない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な使用感を付与し、特に、乾燥後の毛髪の柔軟性、すべり性、及びまとまり性に優れた毛髪化粧料を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のエーテル型陽イオン性界面活性剤と特定の有機溶剤を使用すれば、上記の要求を満たす毛髪化粧料が得られることを見出した。すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B) (A)一般式(1) 【0006】 【化3】
【0007】〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2及びR4は、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A1O)nH(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA1は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、R3は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−(A2O)mH(A2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA2は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、X-は、陰イオンを示す。〕で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤(B)芳香族アルコール、カーボネート及び一般式(2) 【0008】 【化4】
【0009】(式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数rは1〜3000の数を示し、r個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)で表わされるヒドロキシ化合物から選ばれる有機溶剤を含有する毛髪化粧料を提供するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】成分(A)の上記一般式(1)において、R1、R2、R3及びR4は以下に示すものが、湿潤時から乾燥後までの毛髪に対する柔軟性及びすべり性の観点から好ましい。上記一般式(1)において、R1としては、炭素数12〜22、特に16〜18のものが好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。R2及びR4としては、炭素数1〜6のアルキル基及び−(CH2CH2O)nHが好ましく、平均付加モル数nは1〜3、特に1が好ましく、更にはメチル基及びエチル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。R3としては、メチル基、エチル基及びベンジル基が好ましく、更にはメチル基及びエチル基、特にメチル基が好ましい。X-としては、ハロゲンイオン、又は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェート、及びエチルスルフェート等のアルキルスルフェート等が挙げられ、アルキルスルフェート及び塩素イオンが好ましく、特に塩素イオンが好ましい。 【0011】成分(B)の有機溶剤で、芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール;カーボネートとしてはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のアルキレンカーボネートが挙げられる。一般式(2)で表されるヒドロキシ化合物としては、Aが炭素数2又は3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、更に炭素数3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基;Rが水素、炭素数2〜4の直鎖アルキル基若しくはアルケニル基、更に水素又は炭素数2もしくは3の直鎖アルキル基;rが1〜1000(平均付加モル数)、更に1〜100(平均付加モル数)、であるのが好ましい。一般式(2)の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどが挙げられる。成分(B)の有機溶剤としてはベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール又はポリプロピレングリコールが好ましく、特に、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール、又はポリプロピレングリコールが好ましい。成分(B)が、ポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコールの場合、重量平均分子量(測定法:GPC重量法)が200〜10000、更に、200〜4000、特に300〜1500が好ましい。 【0012】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、毛髪に十分に柔軟性及びすべり性を付与でき、かつ保存時における沈殿、固化、分層等が生じない製品の安定性の観点から、0.1〜20重量%が好ましく、ヘアリンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプのものでは、特に0.5〜10重量%が好ましく、また、ヘアトリートメント、ヘアリキッド等の洗い流さないタイプのものでは、特に0.2〜5重量%が好ましい。 【0013】成分(B)の含有量は、0.1〜30重量%、更に0.2〜20重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。成分(A)と(B)の重量比は、(A)/(B)が100/1〜1/100、更に10/1〜1/50、特に5/1〜1/10が好ましい。 【0014】本発明の毛髪化粧料は、成分(A)以外の界面活性剤を含有してもよい。これら他の界面活性剤としては、成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中で非イオン性界面活性剤及び成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤が好ましく、特に成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤が好ましい。成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤の特に好ましいものとして、特開2000−178146公報に記載の、下記一般式(3) 【0015】 【化5】
【0016】〔式中、R5、R6、R7及びR8のうち、少なくとも1個は総炭素数12〜28、好ましくは16〜28の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイル基又はアルカノイルオキシ基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Z−はハロゲンイオン又は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェート及びアルキルスルフェート基から選択されたものを示す。〕で表わされる第4級アンモニウム塩が挙げられる。 【0017】上記化合物(3)の好ましい例として、R5、R6、R7及びR8のうち、少なくとも1個が総炭素数12〜22のアルコキシ基で置換していてもよいアルキル基で、残余はメチル基、エチル基、ベンジル基を示し、Z-がアルキルスルフェート又は塩素イオンであるものが挙げられる。更に好ましい具体例としては、塩化モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。 【0018】上記陰イオン性界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルアラニン誘導体が好ましく、特に一般式(4)又は(5)で表されるものが好ましい。 R9O(CH2CH2O)pSO3M (4) R10OSO3M (5) [式中、R9は例えば炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R10は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、pはエチレンオキサイド平均付加モル数で1〜5の数を示す。] 【0019】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコシド類等が挙げられる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。アルキルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜14で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に10〜16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。 【0020】両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルヒドロキシスルホベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベイタン及びアルキルヒドロキシスルホベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が好ましい。 【0021】成分(A)と他の陽イオン性界面活性剤との使用比率は、乾燥後のすべり性の観点から、「成分(A)/他の界面活性剤」(重量比)が1/4以上であるのが好ましく、更には1/2〜10/1、特に1/1〜4/1であるのが好ましい。 【0022】特に、本発明の毛髪化粧料がシャンプー等の毛髪洗浄剤組成物の場合、成分(A)の含有量は、泡質及び安定性の向上の観点から、0.1〜20重量%が好ましく、0.2〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤の含有量は、起泡性及び使用感の向上の観点から、0.1〜50重量%、更に0.5〜30重量%、特に5〜20重量が好ましい。 【0023】成分(A)と陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤との使用比率は、泡質及び安定性の向上の観点から、「成分(A)/他の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤」(重量比)が1/1〜1/200であるのが好ましく、更には1/5〜1/100であるのが好ましい。 【0024】本発明の毛髪化粧料には、更に油性成分を含有することができる。油性成分としては、高級アルコール、エステル油、シリコーン、炭化水素類、グリセリド類等が挙げられ、高級アルコール、エステル油及び/又はシリコーンが好ましく、高級アルコール及び/又はシリコーンが特に好ましい。 【0025】高級アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール類、好ましくは炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール、更に好ましくはセタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベへニルアルコール、カラナービルアルコール、セリルアルコール等の高級アルコールが挙げられ、特にセタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコールが好ましい。ここで、セタノールとは、セチルアルコールを主成分とし、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールを含有するものをいう。 【0026】エステル油としては、総炭素数8〜40のエステル油、好ましくは総炭素数8〜20の脂肪酸と炭素数1〜20のアルコールとのエステル等が挙げられ、特にパルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルが好ましい。 【0027】シリコーンとしては、(a)ジメチルポリシロキサン、(b)メチルフェニルポリシロキサン、(c)アミノ変性シリコーン〔好ましくは、平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載のもの、水性乳濁液としては、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、DC939(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げられる〕、(d)脂肪酸変性ポリシロキサン、(e)アルコール変性シリコーン、(f)脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、(g)ポリエーテル変性シリコーン、(h)エポキシ変性シリコーン、(i)フッ素変性シリコーン、(j)環状シリコーン、(k)アルキル変性シリコーン等が挙げられる。 【0028】これらのシリコーンのうち、本発明の毛髪化粧料がヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプのものである場合には、上記(a)、(c)、(f)、(g)又は(i)が好ましい。また、へアクリーム、リーブオントリートメント等の洗い流さないタイプの毛髪化粧料の場合には、上記(a)、(b)、(c)、(g)又は(j)が好ましい。 【0029】本発明の毛髪化粧料中における油性成分の含有量は、十分に油剤特有の柔軟性、しっとり感を付与することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.01〜30重量%、更に0.2〜20重量%、特に1〜20重量%が好ましい。中でもシリコーンの含有量は、十分にシリコーン特有の感触を付与することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。 【0030】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)と油性成分との重量比は、油性成分の乳化安定性の観点から、成分(A)/油性成分が20/1〜1/30、更に10/1〜1/10、特に1/1〜1/10が好ましい。また、成分(A)とシリコーン以外の油性成分との和と、シリコーンとの重量比は、製品安定性の観点から、[成分(A)+シリコーン以外の油性成分]/シリコーンが20/1〜1/20、更に10/1〜1/10、特に10/1〜1/1が好ましい。 【0031】本発明の毛髪化粧料のpHは特に限定されないが、水で20重量倍に希釈した時の水溶液のpH(25℃)が2〜8が好ましい。特に毛髪用リンス、コンディショナー等に使用する場合はpH(25℃)3〜6が好ましく、毛髪用シャンプーに使用する場合はpH(25℃)5〜8が好ましい。pHは、酸又はアルカリを加えて調整すればよい。 【0032】本発明の毛髪化粧料には、更に上記油性成分以外の、植物油、動物油、ラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、グリセリン、保湿剤、カチオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、成分(B)以外の溶剤、液晶形成基剤、芳香族スルホン酸類、色素、香料、噴射剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、抗フケ剤等を、適宜配合することができる。植物油としては、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリーブ油、サフラワー油、大豆油、ホホバ油などが挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体などが挙げられる。抗フケ剤としては、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどが挙げられる。 【0033】本発明の毛髪化粧料は、常法に従って、水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、固形、エアゾールフォーム、スプレー等の所望の剤型にすることができ、毛髪洗浄剤組成物としては、ヘアシャンプー等の製品とすることができ、毛髪洗浄剤組成物以外の毛髪化粧料としては、へアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へアパック、へアクリーム、ヘアカラー、コンディショニングムース、へアムース、へアスプレー、リーブオントリートメント、ワックス、トニック、染毛剤等の製品とすることができる。 【0034】 【実施例】本発明を実施例により更に詳しく記載する。 【0035】実施例1表1に示すエーテル型陽イオン性界面活性剤1〜4及び他の型陽イオン性界面活性剤を用い、表2に示す組成のヘアコンディショナー(本発明品1〜5及び比較品1〜3)を常法により製造した。これらのヘアコンディショナーについて、下記の方法により柔軟性、すべり性及びまとまり性について官能評価した。なお、表2中の数値は「重量%」である。 【0036】 【表1】
【0037】<評価方法>専門パネラー5名により、陰イオン性界面活性剤を主体とする市販ヘアシャンプーを用いて洗浄後、上記ヘアコンディショナーにて処理を行なった。このときのすすぎ時の毛髪の柔軟性とすべり性及び、タオルドライ後、ドライヤーで十分に乾燥した後の毛髪の柔軟性、すべり性及びまとまり性について、下記の基準に従って評価した。4:非常に良好、3:良好、2:どちらともいえない、1:悪い10名の評価の平均点を求め、3.6以上を◎、2.6〜3.4を○、1.6〜2.4を△、1.4以下を×とし、表2に示す。 【0038】 【表2】
【0039】実施例2下記組成のヘアトリートメント剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤1 2.5 セタノール* 4.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 ジメチルポリシロキサン(500cs)** 0.8 ポリエチレングリコール(分子量600) 2.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 エタノール 1.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 *:セチルアルコール/ステアリルアルコールの重量比7/3の混合物。 **:SH200C、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製【0040】このヘアトリートメント剤は、湿潤時から乾燥後まで柔軟性及びすべり性が良好で、特に乾燥後において、柔軟性、すべり性及びまとまり性に優れていた。 【0041】実施例3下記組成のヘアリンス剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤3 1.0 ステアリルアルコール 3.5 パラフィンワックス 1.0 ポリプロピレングリコール(分子量400) 1.2 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 乳酸(90%液) 0.2 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0このリンス剤は、湿潤時から乾燥後まで柔軟性及びすべり性が良好で、特に乾燥後において、柔軟性、すべり性及びまとまり性に優れていた。 【0042】実施例4下記組成の毛髪洗浄剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤4 0.5 ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0 ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド 2.0 カチオン性ポリマー(マーコート550,カルゴン社製) 0.5 ヒドロキシスルホベタイン〔アンヒトール20HD,花王(株)製〕 3.5 ポリプロピレングリコール(分子量400) 3.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0この毛髪洗浄剤は、泡質、並びに洗浄時及び乾燥後の感触に優れていた。特に、乾燥後の毛髪の柔軟性、すべり性及び、まとまり性が良好であった。 【0043】 【発明の効果】毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性、すべり性及びまとまり性を付与することができ、特に乾燥後のすべり性及びまとまり性に優れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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| 【出願日】 |
平成14年5月13日(2002.5.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2003−327512(P2003−327512A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−137503(P2002−137503) |
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