| 【発明の名称】 |
毛髪化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】土井 康裕 【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内
【氏名】長谷部 恵子 【住所又は居所】和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研究所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】(A)特定のエーテル型陽イオン性界面活性剤、及び(B)特定のアミノ変性シリコーンを含有する毛髪化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)一般式(1) 【化1】
〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2及びR4は、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A1O)nH(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA1は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、R3は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−(A2O)mH(A2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA2は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、X−は、陰イオンを示す。〕で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤(B)下記一般式(2) 【化2】
〔式中、R21は水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R22はR21又はEのいずれかを示し、Eは−R23−Z(ここでR23は直接結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、aは2以上の数を示し、bは1以上の数を示し、sは2〜10の数を示し、c個のsは同一でも異なってもよく、cは4以上の数を示し、dは2以上の数を示し、Yは炭素−珪素原子によって隣接珪素原子に、酸素原子によってポリオキシアルキレンブロック鎖に結合している2価の有機基を示す。尚、複数個のR21、R22及びEは同一でも異なっても良い。〕で表されるアミノ変性シリコーンを含有する毛髪化粧料。 【請求項2】 成分(A)を0.1〜20重量%含有する請求項1記載の毛髪化粧料。 【請求項3】 更に、成分(A)以外の界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。 【請求項4】 成分(A)以外の界面活性剤が、陽イオン性、陰イオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤から選ばれる1種以上である請求項3記載の毛髪化粧料。 【請求項5】 成分(A)以外の界面活性剤が、陽イオン性界面活性剤である請求項4記載の毛髪化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対し、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、特に乾燥後の髪の柔軟性、すべり性が良好で、それらの効果の持続性に優れた毛髪化粧料に関する。 【0002】毛髪化粧料には、湿潤時から乾燥後まで毛髪に対する柔軟性、すべり性が要求されており、これらの効果が持続することが、望ましい。このような要求から、陽イオン性界面活性剤として、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩が用いられているが、必ずしもこれらの要求を満足する毛髪化粧料は得られていない。 【0003】特に、湿潤時の柔軟性を向上させる目的では、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドのようなジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が用いられるが、乾燥後の髪のすべり性に劣り、感触が重くなるという問題がある。そこで、乾燥後のすべり性を向上させるため、各種のシリコーン及びシリコーン誘導体が広く使用されており、特に、ジメチルポリシロキサンは高いコンディショニング効果を有していることから、広く用いられている。しかしながら、ジメチルポリシロキサンは水不溶性であるため、製品中、特に水系の製品中での分散安定性が損なわれ易く、その配合量等に大幅な制限を受けてしまうという問題があった。また、分散安定性を高めるために、微粒子化したり,極少量配合するなどの試みもなされているが、これらの場合には充分なコンディショニング効果を得ることはできなかった。更に、ブローやブラッシングなどの日常の毛髪の手入れにより、効果が衰えてしまうという欠点があった。持続性の良いシリコーンの例として、特開平9−151119などが紹介されているが、これらは毛髪に対する柔軟性、すべり性が不充分であり、持続性が良く、湿潤時から乾燥後まで優れた効果を示す毛髪化粧料は得られていない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与することができ、それらの効果の持続性に優れた毛髪化粧料を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のエーテル型陽イオン性界面活性剤と特定のアミノ変性シリコーンを使用すれば、上記の要求を満たす毛髪化粧料が得られることを見出した。すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B) (A)一般式(1) 【0006】 【化3】
【0007】〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2及びR4は、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A1O)nH(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA1は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、R3は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−(A2O)mH(A2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA2は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、X−は、陰イオンを示す。〕で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤(B)下記一般式(2) 【0008】 【化4】
【0009】〔式中、R21は水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R22はR21又はEのいずれかを示し、Eは−R23−Z(ここでR23は直接結合手又は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、aは2以上の数を示し、bは1以上の数を示し、sは2〜10の数を示し、c個のsは同一でも異なってもよく、cは4以上の数を示し、dは2以上の数を示し、Yは炭素−珪素原子によって隣接珪素原子に、酸素原子によってポリオキシアルキレンブロック鎖に結合している2価の有機基を示す。尚、複数個のR21、R22及びEは同一でも異なっても良い。〕で表されるアミノ変性シリコーンを含有する毛髪化粧料を提供するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】成分(A)の上記一般式(1)において、R1、R2、R3及びR4は以下に示すものが、湿潤時から乾燥後までの毛髪に対する柔軟性及びすべり性の観点から好ましい。上記一般式(1)において、R1としては、炭素数12〜22、特に16〜18のものが好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。R2及びR4としては、炭素数1〜6のアルキル基及び−(CH2CH2O)nHが好ましく、平均付加モル数nは1〜3、特に1が好ましく、更にはメチル基及びエチル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。R3としては、メチル基、エチル基及びベンジル基が好ましく、更にはメチル基及びエチル基、特にメチル基が好ましい。X−としては、ハロゲンイオン、又は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェート、及びエチルスルフェート等のアルキルスルフェート等が挙げられ、アルキルスルフェート及び塩素イオンが好ましく、特に塩素イオンが好ましい。 【0011】成分(B)のアミノ変性シリコーンは、一般式(2)で表される。 一般式(2)中、Yで表される2価の有機基の好ましい例は、アルキレン基又はアリーレン基であり、更に好ましくは炭素数1〜12のアルキレン基又は炭素数6〜12のアリーレン基であり、特に好ましい例は、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、n−ブチレン基又はi−ブチレン基であり、最も好ましくはn−ブチレン基又はi−ブチレン基である。aは2〜1000の数、bは1〜50の数が好ましい。cは4〜200の数が好ましく、dは2〜100の数が好ましい。 【0012】ブロック共重合体(2)中、シロキサンブロックの割合は、共重合体全体の好ましくは25〜97重量%、さらに好ましくは35〜90重量%、特に好ましくは50〜80重量%であり、ブロック共重合体(2)は、少なくとも1200の平均分子量を有することが好ましい。 【0013】ここでシロキサンブロックとは、−[Si(R21)2−O]a−及び−Si(R21)2−Y−O−で表される、R21基を2個有するシロキサンのことをいい、シロキサンブロックの割合とは、シロキサンブロックの分子量と、ブロック共重合体(2)の分子量との比を、重量%で表わしたものをいう。この範囲内であれば、ブロック共重合体(2)の化粧料中の溶解又は分散性がよく、また毛髪への残留性も高く好ましい。 【0014】尚、本明細書中の平均分子量は、すべてGPCを用いて、溶離液としてクロロホルムを、標準物質としてポリスチレンを用いた常法により測定された値である。 【0015】さらに好ましい例は、一般式(3)で表される重合単位を有するアミノ変性ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体(以下ブロック共重合体(3)という)である。 【0016】 【化5】
【0017】[式中、a、b及びdは前記と同じ意味を示す。gは4以上の数を示す。hは0〜30の数を示す。]一般式(3)において、好ましくは、aは2〜1000の数、bは1〜50の数、gは4〜200の数、dは2〜100の数を示す。この例として、日本ユニカー(株)のFZ−3789を挙げることが出来る。 【0018】ブロック共重合体(3)中、シロキサンブロックの割合は、共重合体全体の好ましくは25〜97重量%、さらに好ましくは35〜90重量%、特に好ましくは50〜80重量%であり、ブロック共重合体(3)は、少なくとも1200の平均分子量を有することが好ましい。 【0019】シロキサンブロックとは、−[Si(CH3)2−O]a−及び−Si(CH3)2−CH2C(CH3)HCH2−O−で表される、ジメチル基を有するシロキサンのことをいい、シロキサンブロックの割合とは、シロキサンブロックの分子量と、ブロック共重合体(3)の分子量との比を、重量%で表わしたものをいう。この範囲内であれば、ブロック共重合体(3)の化粧料中の溶解又は分散性がよく、また毛髪への残留性も高く好ましい。 【0020】本発明に用いられるブロック共重合体(2)又はブロック共重合体(3)を含む(B)成分の動粘度は、少なくとも10mm2/s以上の粘度を有することが好ましく、100mm2/s以上が更に好ましく、1,000mm2/s以上が特に好ましく、5,000mm2/s以上が最も好ましい。また1,000,000mm2/s以下が好ましく、100,000mm2/s以下が更に好ましい。この範囲内では、(B)成分の化粧料中の溶解又は分散性がよく、また毛髪への残留性も高く好ましい。 【0021】粘度の測定は、B型粘度計で、25℃の条件下、ローターNo.2を6rpm/1分で測定したものである。 【0022】本発明に用いられるブロック共重合体(2)又はブロック共重合体(3)を含む(B)成分のアミン当量は、300g/mol以上が好ましく、600g/mol以上が更に好ましい。また、10,000g/mol以下が好ましく、5,000g/mol以下が更に好ましく、2,500g/mol以下が特に好ましい。この範囲内では、(B)成分の化粧料中の溶解又は分散性がよく、またすすぎ時の毛髪のきしみ感を減少させ、柔らかさを向上させるため好ましい。 【0023】アミン当量(g/mol)は、ポリマーのエタノール溶液を、濃度既知の塩酸で滴定することにより求めることができる。 【0024】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、毛髪に十分に柔軟性及びすべり性を付与でき、かつ保存時における沈殿、固化、分層等が生じない製品の安定性の観点から、0.1〜20重量%が好ましく、ヘアリンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプのものでは、特に0.5〜10重量%が好ましく、また、ヘアトリートメント、ヘアリキッド等の洗い流さないタイプのものでは、特に0.2〜5重量%が好ましい。 【0025】成分(B)の含有量は、乾燥後のすべり性に優れ、かつ安定に配合することができる観点から、0.1〜30重量%、更に0.3〜20重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。成分(A)と(B)の重量比は、(A)/(B)が20/1〜1/100、更に5/1〜1/50、特に2/1〜1/10が好ましい。 【0026】本発明の毛髪化粧料は、成分(A)以外の界面活性剤を含有してもよい。これら他の界面活性剤としては、成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中で非イオン性界面活性剤及び成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤が好ましく、特に成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤が好ましい。成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤の特に好ましいものとして、特開2000-178146公報に記載の、下記一般式(4) 【0027】 【化6】
【0028】〔式中、R5、R6、R7及びR8のうち、少なくとも1個は総炭素数12〜28、好ましくは16〜28の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイル基又はアルカノイルオキシ基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Z-はハロゲンイオン又は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェート及びアルキルスルフェート基から選択されたものを示す。〕で表わされる第4級アンモニウム塩が挙げられる。 【0029】上記化合物(4)の好ましい例として、R5、R6、R7及びR8のうち、少なくとも1個が総炭素数12〜22のアルコキシ基で置換していてもよいアルキル基で、残余はメチル基、エチル基、ベンジル基を示し、Z−がアルキルスルフェート又は塩素イオンであるものが挙げられる。更に好ましい具体例としては、塩化モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。 【0030】上記陰イオン性界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルアラニン誘導体が好ましく、特に一般式(5)又は(6)で表されるものが好ましい。 R9O(CH2CH2O)pSO3M (5) R10OSO3M (6) [式中、R9は例えば炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R10は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、pはエチレンオキサイド平均付加モル数で1〜5の数を示す。] 【0031】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコシド類等が挙げられる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。アルキルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜14で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。 【0032】両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルヒドロキシスルホベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベイタン及びアルキルヒドロキシスルホベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が好ましい。 【0033】成分(A)と他の陽イオン性界面活性剤との使用比率は、乾燥後のすべり性の観点から、「成分(A)/他の界面活性剤」(重量比)が1/4以上であるのが好ましく、更には1/2〜10/1、特に1/1〜4/1であるのが好ましい。 【0034】特に、本発明の毛髪化粧料がシャンプー等の毛髪洗浄剤組成物の場合、成分(A)の含有量は、泡質及び安定性の向上の観点から、0.1〜20 重量%が好ましく、0.2〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤の含有量は、起泡性及び使用感の向上の観点から、0.1〜50重量%、更に0.5〜30重量%、特に5〜20重量が好ましい。 【0035】成分(A)と陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤との使用比率は、泡質及び安定性の向上の観点から、「成分(A)/他の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤」(重量比)が1/1〜1/200であるのが好ましく、更には1/5〜1/100であるのが好ましい。 【0036】本発明の毛髪化粧料には、更に成分(B)以外の油性成分を含有することができる。成分(B)以外の油性成分としては、高級アルコール、エステル油、成分(B)以外のシリコーン、炭化水素類、グリセリド類等が挙げられ、高級アルコール、エステル油及び/又は成分(B)以外のシリコーンが好ましく、高級アルコール及び/又は成分(B)以外のシリコーンが特に好ましい。 【0037】高級アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール類、好ましくは炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール、更に好ましくはセタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベへニルアルコール、カラナービルアルコール、セリルアルコール等の高級アルコールが挙げられ、特にセタノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコールが好ましい。ここで、セタノールとは、セチルアルコールを主成分とし、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールを含有するものをいう。 【0038】エステル油としては、総炭素数8〜40のエステル油、好ましくは総炭素数8〜20の脂肪酸と炭素数1〜20のアルコールとのエステル等が挙げられ、特にパルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルが好ましい。 【0039】成分(B)以外のシリコーンとしては、(a)ジメチルポリシロキサン、(b)メチルフェニルポリシロキサン、(c)成分(B)以外のアミノ変性シリコーン〔好ましくは、平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載のもの、水性乳濁液としては、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、DC939(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げられる〕、(d)脂肪酸変性ポリシロキサン、(e)アルコール変性シリコーン、(f)脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、(g)ポリエーテル変性シリコーン、(h)エポキシ変性シリコーン、(i)フッ素変性シリコーン、(j)環状シリコーン、(k)アルキル変性シリコーン等が挙げられる。 【0040】これらのシリコーンのうち、本発明の毛髪化粧料がヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプのものである場合には、上記(a)、(c)、(f)、(g)及び(i)が好ましい。また、へアクリーム、リーブオントリートメント等の洗い流さないタイプの毛髪化粧料の場合には、上記(a)、(b)、(c)、(g)及び(j)が好ましい。 【0041】本発明の毛髪化粧料中における成分(B)以外の油性成分の含有量は、十分に油剤特有の柔軟性、しっとり感を付与することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.01〜30重量%、更に0.2〜20重量%、特に1〜20重量%が好ましい。中でもシリコーンの含有量は、十分にシリコーン特有の感触を付与することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。 【0042】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)と成分(B)以外の油性成分との重量比は、成分(B)以外の油性成分の乳化安定性の観点から、成分(A)/成分(B)以外の油性成分が20/1〜1/30、更に10/1〜1/10、特に1/1〜1/10が好ましい。また、成分(A)とシリコーン以外の油性成分〔成分(B)以外〕との和と、シリコーンとの重量比は、製品安定性の観点から、[成分(A)+シリコーン以外の油性成分〔成分(B)以外〕]/シリコーンが20/1〜1/20、更に10/1〜1/10、特に10/1〜1/1が好ましい。 【0043】本発明の毛髪化粧料のpHは特に限定されないが、水で20重量倍に希釈した時の水溶液のpH(25℃)が2〜8が好ましい。特に毛髪用リンス、コンディショナー等に使用する場合はpH(25℃)3〜6が好ましく、毛髪用シャンプーに使用する場合はpH(25℃)5〜8が好ましい。pHは、酸又はアルカリを加えて調整すればよい。 【0044】本発明の毛髪化粧料には、更に成分(B)又は上記油性成分以外の、植物油、動物油、ラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、グリセリン、保湿剤、カチオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、芳香族スルホン酸類、色素、香料、噴射剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、抗フケ剤等を、適宜配合することができる。植物油としては、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリーブ油、サフラワー油、大豆油、ホホバ油などが挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体などが挙げられる。抗フケ剤としては、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどが挙げられる。 【0045】本発明の毛髪化粧料は、常法に従って、水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、固形、エアゾールフォーム、スプレー等の所望の剤型にすることができ、毛髪洗浄剤組成物としては、ヘアシャンプー等の製品とすることができ、毛髪洗浄剤組成物以外の毛髪化粧料としては、へアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へアパック、へアクリーム、ヘアカラー、コンディショニングムース、へアムース、へアスプレー、リーブオントリートメント、ワックス、トニック、染毛剤等の製品とすることができる。 【0046】 【実施例】本発明を実施例により更に詳しく記載する。 【0047】実施例1表1に示すエーテル型陽イオン性界面活性剤1〜4及び他の型陽イオン性界面活性剤を用い、下記に示すシリコーン(1)〜(3)を用い、表2に示す組成のヘアコンディショナー(本発明品1〜5及び比較品1〜3)を常法により製造した。これらのヘアコンディショナーについて、下記の方法により柔軟性を官能評価した。なお、表2中の数値は「重量%」である。 【0048】 【表1】
【0049】 【化7】
【0050】 【化8】
【0051】 【化9】
【0052】<評価方法>専門パネラー5名により、陰イオン性界面活性剤を主体とする市販ヘアシャンプーを用いて洗浄後、ヘアコンディショナーにて塗布、すすぎ、タオルドライ、及びドライヤー乾燥の処理を行なった。このときのすすぎ時、乾燥直後、及び乾燥後12時間後、ヘアブローを行った後の毛髪の柔軟性とすべり性について、下記の基準に従って評価した。4:非常に良好、3:良好、2:どちらともいえない、1:悪い5名の評価の平均点を求め、3.6以上を◎、2.6〜3.4を○、1.6〜2.4を△、1.4以下を×とし、表3に示す。 【0053】 【表2】
【0054】実施例2下記組成のヘアトリートメント剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤1 2.5 セタノール* 4.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 シリコーン(1) 3.0 ポリエチレングリコール(分子量600) 3.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 エタノール 1.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 *:セチルアルコール/ステアリルアルコールの重量比7/3の混合物。 このヘアトリートメント剤は、湿潤時から乾燥後まで柔軟性及びすべり性が良好で、特に乾燥後において、柔軟性、すべり性に優れており、効果の持続性も良好であった。 【0055】実施例3下記組成のヘアリンス剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤3 1.0 ステアリルアルコール 3.5 パラフィンワックス 1.0 シリコーン(2) 2.6 ヒドロキシエチルセルロース 0.3 エタノール 2.0 乳酸(90%液) 0.2 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0このリンス剤は、湿潤時から乾燥後まで柔軟性及びすべり性が良好で、特に乾燥後において、柔軟性、すべり性に優れており、効果の持続性も良好であった。 【0056】実施例4下記組成の毛髪洗浄剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤4 0.5 ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0 ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド 2.0 シリコーン(1) 0.8 ヒドロキシスルホベタイン[アンヒトール20HD,花王(株)製] 3.5 ポリプロピレングリコール(分子量400) 2.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0この毛髪洗浄剤は、泡質、並びに洗浄時及び乾燥後の感触に優れていた。特に、乾燥後の毛髪の柔軟性、すべり性が良好で、効果の持続性も良好であった。 【0057】 【発明の効果】毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性、すべり性を付与することができ、効果の持続性も良好である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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| 【出願日】 |
平成14年5月13日(2002.5.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2003−327510(P2003−327510A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−137505(P2002−137505) |
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