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【発明の名称】 炭素入りパック剤
【発明者】 【氏名】加藤 克則

【氏名】小森谷 弘美

【要約】 【課題】酒粕を美白効果を残存させるために、加熱殺菌しなくても長期保存のできるパック剤として提供する。

【解決手段】炭素の持つ吸着性、菌の抑制力を活用し、酒粕をパック剤として使用できるように酒粕に残留する固形の米粒を磨り潰し、これに一定量の炭素を混合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 酒粕と炭素を含むパック剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酒粕と炭素を利用したパック剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より酒粕が火傷やひび割れ、あかぎれ、美白効果があることは古来、民間療法という形で蔵人より伝承され広く活用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】酒粕が火傷やひび割れ、あかぎれ、美白効果があることは知られており、使用もされてきたがその香りが日本酒の嫌いな人には一般に受け入れがたく、香料等を添加して単にマスキングしたものも、敏感な女性には敬遠された。酒粕の性質上、5度以下の低温で保管しても、酵素反応により粘度が下がり、褐色の色素変化を起こす。また、酵素反応を停止させるために凍結させた場合、水の分子が先に凍結してしまうために、解凍時に水の分子と酒粕が分離してしまい、パック剤として流通段階の品温管理が難しく、冷蔵管理で約2ヶ月、15度以上の常温管理の場合、粘度低下、色素変化の兆しは2週間目くらいから現れ、製造からの消費期限が約2ヶ月と短く一定の品質のものを提供することが困難であった。美白効果の点からシミ・そばかすの原因物質であるドーパクロムを生成するチロシナーゼの働きを阻害する酒粕中の酵素作用を残すために加熱殺菌することができないため、他の細菌の混入、繁殖を防ぐことができないという問題点があった。本発明は、これら酒粕特有の香り、粘度低下、色素変化、細菌繁殖という欠点を解決するために発明されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】酒粕をパック剤として使用できるように酒粕に残留する固形の米粒を磨り潰し、これに一定量の炭素を混合する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。酒粕をパック剤として使用できるように酒粕に残留する固形の米粒を磨り潰し、これに一定量の炭素を混合し、酒粕と炭素が色むらなく均一になるように撹拌する。
【0006】
【発明の効果】酒粕特有の香りは不快と感じる閾値以下に低減することができる。色素変化については炭素を添加することによるマスキング効果から使用者に認識されず、粘度低下については炭素を添加しないものに比べ粘度低下までの時間が長く、細菌繁殖については炭素を添加しないものに比べ培地上のコロニーの形成までの時間が長い、このため、添加しないものに比べ同条件での管理であれば製造からの消費期限を長くすることができ、一定の品質を保つ期間も長くすることができる。細菌繁殖に対する炭素の抑止効果は、清酒製造業において明治期から清酒の腐敗防止剤としてサリチル酸が使用されていたが、発ガン性の有無等が指弾を受け昭和47年に使用禁止が法制化され、炭素の添加がこれに変わるものとして行われた。 清酒の腐敗防止、清酒の酵素による熟成の進みすぎを防ぐのに役立っている事実からみても酵素や細菌等の働きを抑制する効果が炭素にはあると考えられる。 この事からみて、酒粕には酵素も酵母も存在するため炭素を添加することにより、粘度低下を招く酵素作用による米中のデンプン糖化等を抑制し、さらに酵素作用によりデンプンからブドウ糖に変換された糖を酵母がアルコールと炭酸ガスに変換する発酵作用も抑制するため、アルコールという液体が生産されにくくなり2重に粘度低下を防ぐことができる。また、炭素にはそれ自体多孔性という構造上の特性があり、美白効果の点からもパック時に皮膚表面上の余分な皮脂等を吸着する効果がある。
【0007】
【実施例】1キログラムの酒粕をパック剤として使用できるように酒粕に残留する固形の米粒を磨り潰し、これに10グラムの炭素をむらなく混合する。
イ 酒粕特有の香りは炭素の持つ性質の一つである吸着効果により炭素を添加しないものと比べ5名の女性パネラーにおける対比試験において、主観的ではあるが全員不快と感じる閾値以下に低減することがでた。
ロ 粘度低下については、8度の冷蔵管理による対比試験を各々5検体作り行ったところ炭素を添加しないものは約2ヶ月目頃から軟化の兆しが現れたが、炭素添加したものはその後2ヶ月を経過しても軟化の兆しは現れなかった。
ハ 細菌繁殖については、シャーレによる簡易培地試験を20度から25度の条件下において前述の各々5検体を植え付け行ったところ、炭素を添加しない5検体は5日目から1週間目には多種のコロニーの発現を見たが、炭素を添加した5検体については差はあるものの2週間目をすぎても菌の発現は見えたがコロニーを形成するまでには至らなかった。
【出願人】 【識別番号】300033027
【氏名又は名称】加藤 克則
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−327509(P2003−327509A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−173412(P2002−173412)