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【発明の名称】 徐溶性固形入浴剤及びその製造方法
【発明者】 【氏名】永松 孝之

【氏名】横山 宜弘

【氏名】松下 真弓

【要約】 【課題】遊戯性があり、徐溶性が十分に向上されて期待する作用の持続時間が十分に長く、更には液状成分やワックス状成分の配合量等に制約を受けない入浴剤を提供する。

【解決手段】入浴剤原料と、徐溶成分としての熱可塑性水溶性ポリマーとを含み、湯面に浮くように調整された成形体からなることを特徴とする徐溶性固形入浴剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入浴剤原料と、徐溶成分としての熱可塑性水溶性ポリマーとを含み、湯面に浮くように調整された成形体からなることを特徴とする徐溶性固形入浴剤。
【請求項2】 前記熱可塑性水溶性ポリマーが、エチレンオキサイドに由来する構成単位を有することを特徴とする請求項1に記載の徐溶性固形入浴剤。
【請求項3】 徐溶性調整成分として、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の徐溶性固形入浴剤。
【請求項4】 前記入浴剤原料が炭酸塩と有機酸とを含有しており、発泡性であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の徐溶性固形入浴剤。
【請求項5】 前記入浴剤原料がメントール、ユーカリプトール、カンファー、ターピネオール及びチモールから選ばれる少なくとも1種のテルペン系化合物の香料を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の徐溶性固形入浴剤。
【請求項6】 溶解した熱可塑性水溶性ポリマーと、入浴剤原料とを混合した成形原料を、上面が開放された成形型に充填し、前記上面を開放した状態で固化させることを特徴とする徐溶性固形入浴剤の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯中に入れた時、湯面に浮いて徐々に溶解して、内含する入浴剤成分の効果(例えば発泡・芳香時間等)を持続することができる徐溶性固形入浴剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴剤は、浴湯に香りや色調を与えて精神状態を安らかにすることを目的とするものや、湯中で炭酸ガスを発生させて保温効果を高めたり、各種保湿剤、植物エキス等によるスキンケア効果を与えたり、揮発性薬剤成分による薬効を与えること等を目的としたものが知られており、その多くが粉体、液体、打錠成形体等の形態であった。
【0003】また、近年では、入浴中の遊戯性を付与することも目的に加えられるようになり、このような目的をも兼ねた入浴剤として、例えば、軽石や発泡スチロールのような水に浮く担体に入浴剤原料を含浸させたものや、バインダーを用いて入浴剤原料を、木の葉や花びら、動物等の任意の形状に成形したもの等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の粉体、液体あるいは打錠成形体の形態の入浴剤では、液状成分やワックス状成分の配合には量的に制約を受ける問題があり、また遊戯性に欠けるものである。また、湯中に短時間で溶解するため、入浴剤の持つ効果も比較的短時間の内に消失しまう。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、遊戯性があり、徐溶性が十分に向上されて期待する作用の持続時間が十分に長く、揮発性の高い有機成分の徐放化が可能となり、更には液状成分やワックス状成分の配合量等に制約を受けない入浴剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、上記目的を達成するために、次の浮遊性徐溶性固形入浴剤及びその製造方法を提供する。
(1)入浴剤原料と、徐溶成分としての熱可塑性水溶性ポリマーとを含み、湯面に浮くように調整された成形体からなることを特徴とする徐溶性固形入浴剤。
(2)前記熱可塑性水溶性ポリマーが、エチレンオキサイドに由来する構成単位を有することを特徴とする(1)に記載の徐溶性固形入浴剤。
(3)徐溶性調整成分として、界面活性剤を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の徐溶性固形入浴剤。
(4)前記入浴剤原料が炭酸塩と有機酸とを含有しており、発泡性であることを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の徐溶性固形入浴剤。
(5)前記入浴剤原料がメントール、ユーカリプトール、カンファー、ターピネオール及びチモールから選ばれる少なくとも1種のテルペン系化合物の香料を含有することを特徴とする(1)〜(4)の何れか1項に記載の徐溶性固形入浴剤。
(6)溶解した熱可塑性水溶性ポリマーと、入浴剤原料とを混合した成形原料を、上面が開放された成形型に充填し、前記上面を開放した状態で固化させることを特徴とする徐溶性固形入浴剤の製造方法。
【0007】本発明の入浴剤は、湯面に浮き、また徐溶性も従来よりも大幅に向上させたものであり、湯面に浮いた状態を長時間維持する。そのため、視覚効果(遊戯性)と、含有する成分の効果、具体的には炭酸ガスの発泡や香気、揮発性薬剤成分の薬効等の持続時間を十分に長くすることができる。また、溶解した熱可塑性水溶性ポリマーと、入浴剤原料とを混合した成形材料を上面が開口した成形金型に充填して成形して得られることから、液状成分やワックス状成分(例えば保湿成分)等の配合量に制約を受けない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0009】本発明で用いる熱可塑性水溶性ポリマーとしては、エチレンオキサイドに由来する構成単位を有するポリマーを好ましく用いることができ、ポリエチレングリコール(PEG)を好適に使用できる。PEGの中では、PEG4000〜20000が好適である。また、PEGに限定されず、POE(ポリエチレンオキサイド)が5モル以上負荷されたアルキルエーテルでもよい。この熱可塑性水溶性ポリマーは入浴剤の形状、内包する入浴剤成分の効果(例えば発泡や芳香)を、同容積の従来品に比べて約2倍以上維持させる。尚、この熱可塑性水溶性ポリマーは、その平均分子量の大小によって融点、耐熱性、水への溶解性等の物性が相違するため、所期の目的に応じて適宜選択することが望ましい。
【0010】本発明の入浴剤組成物における熱可塑性水溶性ポリマーの使用割合は、必要に応じて適宜選択することができるが、入浴剤の総重量の20〜80重量%が好ましく、さらに好ましくは30〜60重量%である。熱可塑性水溶性ポリマーが20重量%未満の場合は、所期の徐溶性の向上効果が得られ難くなる。一方、80重量%を超える場合は、相対的に入浴剤原料の諸成分の含有量が減少し、入浴剤本来の諸効果が過度に減少してしまうおそれがある。
【0011】また、上記の熱可塑性水溶性ポリマーと、徐溶性調整成分としての界面活性剤とを併用することにより、徐溶性が更に高まる。徐溶性調整成分としては、好ましくはPOEPOP(プロピレンオキサイド)共重合体、PEG脂肪酸ジエステルが好ましく、これらを熱可塑性水溶性ポリマー100重量部に対して0.1〜30重量部の割合とすることにより、徐溶性が同容積の従来品に比べて約5倍以上高まる。徐溶性調整成分として上記に熱可塑性水溶性ポリマーとして挙げたPOEアルキルエーテルも使用可能である。その場合、POEアルキルエーテル以外の熱可塑性水溶性ポリマー100重量部に対して、POEアルキルエーテルを0.1〜30重量部の割合で配合する。
【0012】本発明において、入浴剤原料としては、従来から入浴剤の成分として用いられている諸成分を適宜選択して用いることができる。具体的には、以下の諸成分が挙げられる。
【0013】〔無機塩類〕塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム等の塩化物;炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等の炭酸塩;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸鉄、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、次亜硫酸ナトリウム等の硫酸塩;硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム等の硝酸塩;リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム等のリン酸塩;イオウ、硫化ナトリウム、硫化カリウム、亜硫化鉄等の硫化物;無水ケイ酸、メタケイ酸、雲母末、中性白土等のケイ素化合物;水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等の水酸化物;ホウ砂、ホウ酸、酸化カルシウム、臭化カリウム、過マンガン酸カリウム、人工カルス塩、鉱泉、鉱砂、湯の花等。
【0014】〔有機酸類〕リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、ピロリドンカルボン酸等。
【0015】〔油性成分類〕ヌカ油、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、ステアリルアルコール、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、モノグリセライド、トリグリセライド、米ぬかエキス、米胚芽油、セラミド、シリコーン、ミリスチン酸メチルやラウリル酸ヘキシル等の脂肪酸エステル等。
【0016】〔高分子物質類〕カルボキシメチルセルロース、スチレン重合体エマルション、デキストリン、カゼイン、卵黄末、脱脂粉乳、いりぬか等。
【0017】〔薬効成分類〕dl−メントール、l−メントール、d−カンフル、dl−カンフル、サリチル酸メチル、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、安息香酸等。
【0018】〔酵素類〕トリプシン、α−キモトリプシン、プロメライン、パパイン、プロテアーゼ、プロクターゼ、セラチオペプチダーゼ、リゾチーム、フイシン等。
【0019】〔香料(精油)類〕精油(ハッカ、ユーカリ、レモン、ペルペナ、シトロネラ、カヤプテ、サルピア、タイム、クロープ、ローズマリー、ヒソップ、ページル等)、エキス(オニオン、ガーリック等)、蟻酸、酢酸、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、酢酸エステル(エチル、プロピル、ブチル、ヘプチル、ノニル、メンチル、イソメンチル等)、亜硝酸アミル、トリメチルシクロヘキサノール、アリルサルファイド等の覚醒用香料;精油(ジャスミン、カモミル、ネロリ等)、ノニルアルコール、デシルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸メチル、炭酸エチル等の催眠用香料;よもぎ油、ローズマリー油、ユーカリ油、ミル油、フェニル酢酸エステル、グアヤコール、インドール、クレゾール、チオフェノール、p−ジクロロベンゼン、p−メチルキノリン、イソキノリン、ピリジン、有機アミン類、カンファー、メルカプタン、アンモニア、硫化水素等の食欲抑制用香料;精油(ページル、ペリラ、マジョラム、タイム、ローレル、ジュニパーベリー、レモン、ナッツメグ、ジンジャー、オニオン、ガーリック等)、カルボン、エストラゴール、エレモール等の食欲促進用香料;精油(ラベンダー、ベルガモット、レモン、マジョラム、ローズマリー、クラリーセージ、ペパーミント、べージル、ローズ、ジャスミン、プチグレン、ナッツメグ、シナモン、クローブ、メース、ジンジャー等)、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、ロジノール等の不安解消・抗うつ用香料;精油(オレンジ、レモン、ベルガモット、ラベンダー、ローズマリー、ベージル、ペパーミント、樟脳、ユーカリ、クローブ、シナモン、ナッツメグ、メース、ジンジャー、アルテミジア、カンファー、サルビア等)、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、ヒドロキシシトロネラール、アブシンス油酢酸、酢酸エステル、サンダルウッド油、コスタス油、ラブダナム油、アンバー、ムスク、α−ピネン、リモネン、サリチル酸メチル、ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、トウヒ、トウキ、ショウキョク、シャクヤク、オウバク、オウゴン、サンシン、ケイヒ、ニンジン、ブクリョウ、ドクガク、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、ウイキョウ、チンピ、カンピ、カミツレ等。
【0020】〔顔料類〕酸化チタン、タルク、ベンガラ、黄酸化鉄、ケイ酸マグネシウム、マイカ、雲母、チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、無水ケイ酸、酸化亜鉛、これらの被覆粒(顆粒)等。
【0021】〔美白成分類〕ビタミンEフェニル酸エステル、ビタミンC及びその誘導体、エラグ酸、コウジ酸、α−ヒドロキシ酸、ヒアルロン酸(ニワトリのトサカ抽出物)等。
【0022】〔色素類〕青色1号、青色202号、赤色106号、赤色2号、黄色5号、黄色4号、黄色202号の(1)、緑色3号、橙色205号、黄色202(1)号、緑色204号、緑色201号、赤色102号、青色2号、橙色205号、赤色3号等の厚生省令タール色素別表I及びIIの色素;クロロフィル、リボフラビン、アンナット、アントシアニン等の食品添加物として認められている天然色素等。
【0023】〔イオウ類〕イオウ、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、チオ硫酸カリウム、硫化カルシウム、重硫化カルシウム、硫化カリウム、硫化ナトリウム、硫化アンモニウム、硫化バリウム、硫化亜鉛、硫化錫、硫化アンチモン、硫化鉄、二硫化炭素、硫化リン等。
【0024】〔皮脂分泌促進成分類〕分岐脂肪酸コレステリルエステル、ν−オリザノール、ヨクイニンもしくはヨクイニン抽出物等。
【0025】〔ビタミン類〕ビタミンA若しくはそのアセテート等の低級脂肪酸エステル;ビタミンB2若しくはそのテトラブチレート等の低級脂肪酸エステル;ビタミンB6若しくはそのジアシレート等の低級脂肪酸エステル;ビタミンC若しくはそのモノ−あるいはジ−アシレート等の低級脂肪酸エステル又はそのリン酸エステル塩;ビタミンD(特にビタミンD2);ビタミンE若しくはそのアセテート等の低級脂肪酸エステル;ビタミンF;ビタミンH;パントテン酸;ニコチン酸又はその誘導体;ビタミンEニコチン酸エステル;イノシット等。
【0026】〔海藻抽出物類〕アナアササ、ミル、ウスバアオノリ、ヒトニグサ、スジアオノリ、カサノリ、ヘライワツダ、ハネモ、ナガミル等の緑藻植物;ウミウチワ、アミジグサ、モズク、イロロ、マツモ、イワヒゲ、ハバノリ、ウルシグサ、カジメ、マコンブ、ワカメ、トロロコンブ、ヒジキ、アラメ、ホンダワラ、ウミトラノオ、スギモリ、オオバモリ等の褐藻植物;アルバアマノリ、アサクサノリ、スサビノリ、ウミゾウメン、ヒラクサ、マクサ、トリアシ、ハナフノリ、フクロフノリ、ヒカデノリ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アカバギンナンソウ、コトジツノマタ、ツノマタ、アヤニシキ、マクリ、エゴノリ、オゴノリ、イバラノリ等の紅藻植物等から得られる抽出物等。
【0027】〔リチウム化合物類〕炭酸リチウム、クエン酸リチウム、硫酸リチウム、アスパラギン酸リチウム、グルタミン酸リチウム、硝酸リチウム、沃化リチウム、グルコン酸リチウム、酢酸リチウム、塩化リチウム、アジピン酸リチウム等。
【0028】〔冷感物質類〕L−メントール、カンファー、チモール等のメントール誘導体;単環式化合物;二環式アルコール;三環式アルコール;三環式アミド等。
【0029】〔保湿成分類〕乳酸ナトリウム、酒石酸二ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルタミン酸二ナトリウム等の有機酸塩類;イソプレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、キシロース、キシリトール、ソルビトール等の多価アルコール類;ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子;コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類;大豆、トウモロコシ、ニンジン等から得られる植物コラーゲン;サケ、フグ、マグロ、ヒラメ等から得られるマリンコラーゲン;前記コラーゲンの誘導体、類似物質、加水分解物、加工物質、精製物質等;核酸(DNA、RNA);エラスチン等の蛋白質;ケラチン,ヒブロイン及びその加水分解物等。
【0030】〔ガス発生物質類〕液化酸素、液化チッ素、液化炭酸等の液化ガス;ドライアイス等の水中でガスを発生するもの;過炭酸ソーダ等の水中で酸素ガスを発生するもの;アミノカルボン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等の直鎖脂肪酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;グルコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、没食子酸、マンデル酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸;ケイ皮酸、安息香酸、フェニル酢酸、ニコチン酸、カイニン酸、ソルビン酸、ピロリドンカルボン酸、トリメリット酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の有機酸;リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム(メタ重亜硫酸ナトリウム)、ピロ亜硫酸カリウム(メタ重亜硫酸カリウム)、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、スルファミン酸等の無機酸等の酸と、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸水素アンモニウム塩、炭酸アンモニウム塩、セスキ炭酸アンモニウム塩等の炭酸塩との反応により水中で炭酸ガスを発生するもの;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、これらの無水物等からなる硫酸塩、塩化ナトリウム等の塩酸塩やクエン酸ナトリウム、酸化マグネシウム、メタホウ酸等等。
【0031】〔界面活性剤〕ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート等。
【0032】〔防錆剤〕ピロリン酸、トリリン酸、トリメタリン酸、テトラメタリン酸等の重合リン酸系化合物のナトリウム、カリウム、アンモニウム塩;ケイ酸のナトリウム、カリウム若しくはリチウム塩、オルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、二ケイ酸ナトリウム、四ケイ酸ナトリウム等のケイ酸塩;亜硝酸ナトリウム、アンモニウム、カリウム若しくはリチウム塩等の亜硝酸塩;ホウ酸ナトリウム、カリウム若しくはリチウム塩等のホウ酸塩等の無機系防錆剤;フイチン酸、ベンゾトリアゾール、2−メルカプトチアゾール、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アルケニルコハク酸、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、脂肪族高級アミン、N−アルキル(炭素数8乃至20)−N−メチル−β−アラニンアルカリ金属塩、炭素数8乃至20の脂肪酸ジエタノールアミド、炭素数8乃至20のアルキルサルコシンアルカリ金属塩、有機リン酸塩系、ソルビタン脂肪酸酸(炭素数8乃至20)エステル等の有機系防錆剤等。
【0033】〔その他〕ブドウ糖、ショ糖、トレハロース、フィトコラージュ、イソフラボン、グリチルリチン酸塩及びその誘導体、グリチルレチン酸塩及びその誘導体、パラオキシ安息香酸エステル、イソプロピルメチルフェノール、野菜又は果物抽出物(エキス)、精製水、イオン水、海洋深層水等。
【0034】上記の入浴剤の諸成分は、ゼラチンや高分子物質等公知の物質から形成されたマイクロカプセルに保持(収容)させたり、その表面を被覆して安定性や効果に持続性を持たせたりして使用することもできる。
【0035】本発明の入浴剤の配合例を示すと、イオウ類を0.001〜5重量%、好ましくは0.001〜1重量%;皮脂分泌促進成分類を0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%;ビタミン類、海藻抽出物類、香料(精油)類、薬効成分類、リチウム化合物類、酵素類、冷感物質類、保湿成分類を合計で0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜2重量%;防錆剤を0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、残部を上記の熱可塑性水溶性ポリマー、あるいは必要に応じてエチレンオキサイドと炭素数3以上のアルキレンオキサイドとのコポリマーを更に配合する例が挙げられる。
【0036】また、入浴剤を炭酸ガスを発生する、所謂「発泡型」とする場合は、上記ガス発生物質類の中から、炭酸塩と有機あるいは無機の酸を適宜選択して配合すればよい。この際、酸としては有機酸がより好ましい。また、炭酸塩と酸との配合割合は、選択した炭酸塩あるいは酸の種類、発泡の度合等に応じて適宜設定することができるが、入浴剤の全重量に対して炭酸塩が10〜60重量%、酸が5〜30重量%となる割合が適当である。
【0037】本発明の入浴剤を得るには、先ず、上記の熱可塑性水溶性ポリマーの溶融物、もしくは熱可塑性水溶性ポリマーとPOEPOP共重合体とを混合した溶融物に、上記の入浴剤原料を添加して均一に混合して成形原料を調製する。次いで、上面が開口した金型に成形原料を充填し、上面を開放した状態で冷却して固化させる。その結果、加熱時に成形原料中のガス成分が上面から蒸散し、また固化時に全体が膨張するため、図1に模式的に示されるように、得られる入浴剤1は、上面部分1aが隆起しているとともに、隆起面に不規則な亀裂10や空孔11が形成されたものとなる。また、ガス成分が蒸散した結果、内部には多数の空部が存在して比重が1以下となり、図1に示されるように、使用状態では、下部1bが沈み、上面部分1aの一部もしくは全部が湯面Lから露出して浮遊する。尚、入浴剤1の比重は1以下にすることがよく、加熱及び冷却条件により、適宜調整可能である。
【0038】尚、製法は上記に限らず、加圧押し出し(エクストルーダー)等でもよい。
【0039】尚、入浴剤1の下部1bの形状は、制限されるものではないが、浮力をより高め、浮遊状態を安定にする目的から、図示されるように、下方に向かって漸次狭窄する逆角錐状、半球状等にすることが好ましい。
【0040】本発明の入浴剤1は、熱可塑性水溶性ポリマーにより徐溶性となっており、この浮遊状態が長時間維持される。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0042】(実施例1〜2)表1に示す熱可塑性水溶性ポリマー〔PEG6000P(商品名;三洋化成社製)〕、POEPOP共重合体〔プルロニックF108(商品名;旭電化工業社製)〕及び各種入浴剤原料を用い、先ず熱可塑性水溶性ポリマーを90℃で加熱溶融させ、それにPOEPOP共重合体(実施例2)及び予め粉体混合した各入浴剤原料を添加して均一に混合し、成形原料を調製した。次いで、上面が開口した逆角錐状(上辺40mm、下辺35mm、高さ40mm)の金型に成形原料を充填し、室温まで自然冷却して固化させた。得られた入浴剤は、何れも上面が隆起して、隆起面に不規則な亀裂及び空孔が多数見られた。
【0043】(比較例1)表1に示す如く熱可塑性水溶性ポリマー〔PEG6000P(商品名;三洋化成社製)〕及び各入浴剤原料を配合して打錠成形し、円板状の入浴剤を得た。
【0044】(発泡時間の測)実施例1〜2及び比較例1の各入浴剤を湯中に入れ、浮遊状態の観察及び発泡時間の測定を行った。実施例1〜2の入浴剤は、何れも溶失するまで湯面に浮いた状態を維持していたのに対し、比較例1の入浴剤は当初より湯中に沈んだままであった。また、発泡時間を表1に示すが、実施例1〜2の入浴剤は何れも比較例1の入浴剤よりも発泡時間が長くなっており、特にPOEPOP共重合体を混合した実施例2の入浴剤は、発泡時間が大幅に長くなっている。また、芳香も発泡とほぼ同時間持続していた。
【0045】
【表1】

【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、遊戯性があり、徐溶性が十分に向上されて期待する作用の持続時間が十分に長く、更には液状成分やワックス状成分の配合量に制約を受けない入浴剤が提供される。
【出願人】 【識別番号】000100539
【氏名又は名称】アース製薬株式会社
【出願日】 平成14年4月11日(2002.4.11)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外5名)
【公開番号】 特開2003−300864(P2003−300864A)
【公開日】 平成15年10月21日(2003.10.21)
【出願番号】 特願2002−109601(P2002−109601)