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【発明の名称】 皮下の血行を促進する化粧水とその製法
【発明者】 【氏名】藤永 好和

【氏名】大谷 光伸

【氏名】滝口 月美

【要約】 【課題】皮下の血行を良好にする化粧水を提供すること。

【解決手段】不純物を除去した原水中に炭酸ガスを溶解させて遊離炭酸を含有する炭酸水を生成し、この炭酸水に皮膚の表面から水分の蒸発を阻止し、水分を皮膚面に保持させることのできる第一の成分と皮膚の角質層の乾燥を阻止する第二の成分を、それぞれ少量添加して化粧水とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】不純物を除去した浄水を原水とし、前記原水中に溶解させて遊離炭酸を含有する炭酸水を生成することと、前記炭酸水に水分を皮膚面に保持させる第一の成分を少量添加することと、前記炭酸水に皮膚の角質層の乾燥を阻止する第二の成分を少量添加することとを特徴とする皮下の血行を促進する化粧水を製造する方法。
【請求項2】前記遊離炭酸の含有量を約300ppm乃至1000ppmとする請求項1に記載の方法。
【請求項3】前記第一の成分を多価アルコール類、多価アルコール類の脂肪酸エステル類、糖類、アミノ酸類、ヒアルロン酸、コラーゲン、キチン誘導体の一種もしくは数種とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】前記第一の成分をグリセリンとする請求項1に記載の方法。
【請求項5】前記第一の成分の添加量を約0.1乃至約10(重量)%とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】前記第一の成分の添加量を約0.5(重量)%とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】前記第二の成分を乳酸塩、尿素、トリエタノールアミン、α−ヒドロキシ酸の一種もしくは数種とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】前記第二の成分を尿素とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】前記第二の成分の添加量を0.1乃至0.2(重量)%とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】前記第二の成分の添加量を0.5(重量)%以下とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】不純物を除去した浄水に遊離炭酸と、水分を皮膚に保持させる第一の成分と、皮膚の角質層の乾燥を阻止する第二の成分とを少量ずつ添加してなる皮下の血行を促進する化粧水。
【請求項12】前記第一の成分を多価アルコール類、多価アルコール類の脂肪酸エステル類、糖類、アミノ酸類、ヒアルロン酸、コラーゲン、キチン誘導体の一種もしくは数種とする請求項11に記載の化粧水。
【請求項13】前記第二の成分を乳酸塩、尿素、トリエタノールアミン、α−ヒドロキシ酸の一種もしくは数種とする請求項11に記載の化粧水。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は皮下の血行を促進する化粧水とその製法、より詳細に述べると、皮膚の表面に直接塗布することにより、皮下の毛細血管に作用して血行を促進する化粧水とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−238928号公報には、頭髪あるいは頭部、躯体部の本来の活性を強化するために炭酸ガスを水に加圧注入して、pH値を5乃至6に調節して化粧料として使用することを開示している。
【0003】また、特開平6−340519号公報は、硫酸イオンや炭酸イオンを規定量以上含有する温泉水が、皮膚の組織の主成分を占める膠原、すなわちコラーゲンを活性化することを開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭酸ガスのみを含有する原水を化粧水として用いると、原水のアルカリ度にもよるが、その化粧水は弱酸性のものとなり、これを皮膚に塗布すれば皮膚の表面に存在する皮脂膜を溶解して、皮膚が乾燥し、いわゆるカサカサの状態になるという不都合がある。
【0005】他方、化粧水に炭酸イオンを含有させると、特に敏感な顔面の皮膚には悪影響を与える危険がある。
【0006】以上に述べたような、従来の化粧料についての問題点を考慮して、この発明の主目的は、皮膚の真皮層の毛細管に作用して、表皮細胞の新陳代謝を活発にし、血行を促進する化粧水とその製法を提供することにある。
【0007】この発明のさらに目的とするところは、皮膚の表面に塗布することによって、保温効果を有する成分の作用により、皮膚表面から水分が蒸発するのを阻止することのできる化粧水とその製法を提供することにある。
【0008】この発明の別の目的は、塗布することにより皮膚の角質を軟化し、成分中の炭酸ガスを角質層に透過させて血行を促進する化粧水とその新規な製法を提供することにある。
【0009】
【発明の説明】この発明の化粧水は、不純物を除去した原水中に炭酸ガスを溶解させて遊離炭酸を含有する炭酸水を生成し、この炭酸水に皮膚の表面から水分の蒸発を阻止し、水分を皮膚面に保持させることのできる第一の成分と皮膚の角質層の乾燥を阻止する第二の成分を、それぞれ少量添加してなるものである。
【0010】第一の成分としては、多価アルコール類、例えばエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびメソビトールとこれら多価アルコール類の脂肪酸エステル類、糖類、アミノ酸類、ヒアルロン酸、コラーゲン、キチン誘導体の一種もしくは数種であって、とくにグリセリンが好ましい。
【0011】第二の成分としては乳酸塩、尿素、トリエタノールアミン、α−ヒドロキシ酸の一種もしくは数種を使用するもので、特に尿素が好ましい。第一および第二の成分の添加量は、約0.1(重量)%以上、特に約10%(重量)以下、好ましくは約5(重量)%とし、必要に応じて香料を添加することができる。
【0012】
【実施例1】活性炭入りの中空糸膜式浄化器に水道水を通して浄化して原水とし、この原水を多層中空糸膜式ガス溶解器を使用して炭酸ガスを導入して、原水中に遊離炭酸300ppmを含有する炭酸水を得た。
【0013】次いで、前記第一の成分としてグリセリンを2.5%、第二の成分として尿素5%を添加して、この発明の化粧水とした。
【0014】
【実施例2】実施例1と同様の方法によって、遊離炭酸1000ppmを含有する炭酸水を製造し、これに第一の成分としてグリセリン2.5%、第二の成分として尿素5%を添加して化粧水を調製した。
【0015】
【発明の効果】この発明により実施例1と2とによって製造した化粧水を、顔面の肌がカサカサして困るという23歳から53歳までの女性20名に、毎日、朝晩各1回づつ使用させて、皮膚の潤い、美白状態、シワの発生等についてノートさせた。その結果は表1に示す通りで、この発明の化粧水を使用することによって、使用前よりも格段に改善されたことが認められた。
【0016】
【表1】

【出願人】 【識別番号】593081936
【氏名又は名称】株式会社ヒロマイト
【出願日】 平成14年3月20日(2002.3.20)
【代理人】 【識別番号】100055973
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 幸郷 (外1名)
【公開番号】 特開2003−277218(P2003−277218A)
【公開日】 平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願番号】 特願2002−123224(P2002−123224)