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【発明の名称】 化粧料
【発明者】 【氏名】飯田 正美
【住所又は居所】東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセー研究本部内

【要約】 【課題】毛穴や小皺等の肌の微小な凹凸を目立たなく補正する効果に優れ、滑らかな延び広がりで、自然な艶感の仕上がりの化粧料を提供する。

【解決手段】次の成分(a)〜(c);
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(a)〜(c);
(a)光輝性を有さない酸化チタン被覆板状粉体(b)屈折率1.5以上〜2.2未満の板状粉体(c)屈折率1.3以上〜1.5未満の球状粉体を含有することを特徴とする化粧料。
【請求項2】 前記成分(a)の粉体が、以下の測色方法により測定される△L〔45−(−60)〕の値が30未満であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
測色方法:無光沢の両面粘着テープの一方の面に、粉体を5g/cmになるように均一に塗布し、無光沢の黒色プラスチック平板上に貼付して試料とする。この試料を用いて、粉体塗布面に対して入射角45度で光を照射し、粉体塗布面に対して受光角−45度の明度値L(−45)、及び受光角−60度の明度値L(−60)を測定する。この二つの受光角の明度差ΔL〔45−(−60)〕=L(−45)−L(−60)を算出する。
【請求項3】 成分(a)を1〜30質量%、成分(b)を含1〜30質量%、成分(c)を1〜10質量%含有することを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
【請求項4】 成分(b)が板状硫酸バリウムであることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の化粧料。
【請求項5】 化粧料が肌の凹凸補正効果を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかの項記載の化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性を有さない酸化チタン被覆板状粉体、屈折率1.5以上〜2.2未満の板状粉体及び屈折率1.3以上〜1.5未満の球状粉体を含有する化粧料に関するものであり、更に詳しくは、毛穴や小皺等の肌の微小な凹凸を目立たなく補正する効果に優れ、滑らかな延び広がりで、自然な艶感の仕上がりの化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、毛穴、目尻の小皺、キメの粗さ等の肌の微小な凹凸を目立たなく補正する効果を有する化粧料が注目されている。従来の化粧料において、このような肌の微小な凹凸を目立たなく補正する技術としては、■酸化チタン等の高屈折率粉体を用いて肌全体を隠蔽する方法、■酸化チタン被覆雲母のような光輝性粉体を配合することにより、肌に艶を与え、凹凸を見え難くする方法、■シリカやポリスチレン等の可視光散乱性の高い球状粉体を配合することにより、凹凸をぼかす方法等が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記■の方法では、仕上がりが白くなり過ぎ不自然であり、延び広がりの滑らかさが失われていた。また、前記■の方法では、凹凸補正効果が十分では無く、不自然な艶感が目立つ場合があった。更に、前記■の方法では、ある程度の凹凸をぼかす効果は認められるが、仕上がり全体がマット(無光沢)になり、自然な仕上がりにはならなかった。
【0004】このため、毛穴や小皺等の肌の微小な凹凸を目立たなく補正する効果に優れ、滑らかな延び広がりで、自然な艶感の仕上がりが得られる化粧料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決する為の手段】かかる実状に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、光輝性を有さない酸化チタン被覆板状粉体、屈折率1.5以上〜2.2未満の板状粉体及び屈折率1.3以上〜1.5未満の球状粉体とを組み合わせて含有する化粧料が、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
(a)光輝性を有さない酸化チタン被覆板状粉体(b)屈折率1.5以上〜2.2未満の板状粉体(c)屈折率1.3以上〜1.5未満の球状粉体を含有することを特徴とする化粧料を提供するものである。
【0007】また、前記成分(a)の粉体が、以下の測色方法により測定されるΔL〔45−(−60)〕の値が30未満であることを特徴とする前記の化粧料を提供するものである。
測色方法:無光沢の両面粘着テープの一方の面に、粉体を5g/cmになるように均一に塗布し、無光沢の黒色プラスチック平板上に貼付して試料とする。この試料を用いて、粉体塗布面に対して入射角45度で光を照射し、粉体塗布面に対して受光角−45度の明度値L(−45)、及び受光角−60度の明度値L(−60)を測定する。この二つの受光角の明度差ΔL〔45−(−60)〕=L(−45)−L(−60)を算出する。
【0008】更に、成分(a)を1〜30質量%、成分(b)を含1〜30質量%、成分(c)を1〜10質量%含有することを特徴とする前記化粧料を提供するものである。
【0009】そして、成分(b)が板状硫酸バリウムであることを特徴とする前記何れかの化粧料を提供するものである。
【0010】そして更に、化粧料が肌の凹凸補正効果を有することを特徴とする前記何れかの化粧料を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられる成分(a)は、板状粉体に酸化チタンを被覆した粉体で、光輝性を有さない粉体でり、成分(b)と成分(c)と組み合わせて、肌の微小な凹凸を目立たなく補正する粉体である。
【0012】また、成分(a)は、以下の測色方法により測定されるΔL〔45−(−60)〕の値が30未満となる光輝性を有さない粉体が好ましい。
測色方法:無光沢の両面粘着テープの一方の面に、粉体を5g/cmになるように均一に塗布し、無光沢の黒色プラスチック平板上に貼付して試料とする。この試料を用いて、粉体塗布面に対して入射角45度で光を照射し、粉体塗布面に対して受光角−45度の明度値L(−45)、及び受光角−60度の明度値L(−60)を測定する。この二つの受光角の明度差ΔL〔45−(−60)〕=L(−45)−L(−60)を算出する。前記△L(−45)は、粉体塗布面に対して入射角と受光角が90度であり、いわゆる鏡面反射の強い領域であり、この値が大きい程、光輝性が高くなる。一方、前記△L(−60)は、粉体塗布面に対して入射角が45度で受光角が−60度であり、光の散乱が強い領域であり、この値が大きい程、光散乱性が高くなる。このため、この二つの受光角の明度差差ΔL〔45−(−60)〕が小さい程、光輝性が低いことを示している。
【0013】成分(a)における、板状粉体は、例えば、雲母、セリサイト、スメクタイト、タルク、合成雲母、合成金雲母、無水ケイ酸等の粉体が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。尚、これら板状粉体の平均粒径は、0.5〜200μmが好ましく、且つアスペクト比は、5以上が好ましい。
【0014】また成分(a)において、前記板状粉体に被覆する酸化チタンは、アナターゼ、ルチルの何れの結晶型でも良く、平均粒径は0.02〜1μmが好ましい。更に、成分(a)において、板状粉体に対する酸化チタンの被覆量は15〜85質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましく、30〜60%がより好ましい。
【0015】成分(a)において、前記板状粉体に酸化チタンを被覆する方法は、特に限定されなないが、例えば、特公平5−87545号公報、特許第2549691号公報、特許第2559037号公報等に示される、溶媒中に板状粉体を分散させ、この分散液中で硫酸チタニル等を用いて、酸化チタンを沈着させる方法等が挙げられる。
【0016】尚、成分(a)の酸化チタン被覆板状粉体は、より光を多角度に散乱させるために、更に酸化チタンの上に無水ケイ酸、硫酸バリウム、アルミナ、ポリメチルメタクリレート等を処理していても良い。また、成分(a)は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。
【0017】本発明の化粧料における、成分(a)の含有量は、1〜30%が好ましく、5〜20%が特に好ましい。成分(a)をこの範囲で含有すると、より自然な仕上がりが得られ、より良好な凹凸補正効果の化粧料を得ることができる。
【0018】本発明に用いられる成分(b)は、屈折率1.5以上〜2.2未満の板状粉体であり、自然な艶感を有し、透過光を散乱する特性に優れるため、成分(a)と成分(c)と組み合わせて、効果的に毛穴や小皺等の肌の微小な凹凸を目立たなく補正できる粉体である。また、屈折率1.5以上〜2.2未満の板状粉体は、可視光遮蔽性が低いので、自然な仕上がりを与えることができる。
【0019】成分(b)は、例えば、硫酸バリウム、アルミナ、酸化亜鉛、酸化セリウム、窒化硼素等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これらの中でも、硫酸バリウムは、透過光を散乱する特性が特に優れるため、好ましい。また、成分(b)は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。尚、成分(b)の平均粒径は、0.5〜200μmが好ましく、且つアスペクト比は、5以上が好ましい。
【0020】本発明の化粧料における、成分(b)の含有量は、1〜30%が好ましく、5〜20%が特に好ましい。成分(b)をこの範囲で含有すると、延び広がりがより良好で、より良好な凹凸補正効果の化粧料を得ることができる。
【0021】本発明に用いられる成分(c)は、屈折率1.3以上〜1.5未満の球状粉体であり、滑らかな延び広がり性を高め、毛穴や小皺等の肌の微小な凹部を埋めることによって、成分(a)と成分(b)と組み合わせて、凹凸を目立たなく補正する粉体である。また、屈折率1.3以上〜1.5未満の球状粉体は、通常化粧料に用いられる粉体に比べて屈折率が低いため、肌の好ましくない艶を消すことにより、自然な仕上がりを与えることができる。
【0022】成分(c)は、例えば、無水ケイ酸、ナイロンパウダ−、ポリエチレンパウダ−、ポリスチレンパウダ−、ポリアクリル酸アルキルパウダ−、シリコンパウダー、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、成分(c)は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。尚、成分(c)の平均粒径は1〜30μmが好ましい。である。
【0023】成分(c)は、市販品として、屈折率約1.38のメチルシロキサン網状重合体であるトレフィルE−505C、トレフィル701C(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、屈折率約1.39のトリメチルシルセスキオキサンパウダーであるトスパールシリーズ(東芝シリコーン社製)、屈折率約1.39の架橋型シリコーン・網状シリコーンブロック共重合体であるKSP−100、KSP−101、KSP−102(何れも、信越化学工業社製)等が挙げられる。
【0024】本発明の化粧料における、成分(c)の含有量は、1〜10%が好ましく、3〜7%が特に好ましい。成分(c)をこの範囲で含有すると、延び広がりがより良好で、より良好な凹凸補正効果の化粧料を得ることができる。
【0025】本発明の化粧料の性状は、液状、粉末状、固形状、乳液状、クリーム状、ゲル状等の何れでも良い。また、その剤型も油性型、粉末型、水中油型、油中水型、多層型等の何れでも良い。更に、本発明の化粧料は、化粧水、乳液、クリーム、美容液等のスキンケア化粧料、ボディパウダー、ボディーローション等のボディケア化粧料、下地料、ファンデーション、白粉、コンシーラー、アイカラー、口紅等のメーキャップ化粧料等に適用が可能であるが、ファンデーション、下地料、コンシーラー、白粉等のメーキャップ化粧料に好適である。そして、本発明の化粧料は、肌の凹凸補正を目的とする、スキンケア化粧料やメーキャップ化粧料に特に好適である。
【0026】本発明の化粧料には、上記成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、成分(a)〜成分(c)以外の粉体、油剤、水性成分、水溶性高分子、界面活性剤、トリメチルシロキシケイ酸,アクリル−シリコーングラフト共重合体等の被膜形成剤、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン等の保湿剤、α−トコフェロール、アスコルビン酸等の酸化防止剤、ビタミン類、消炎剤、生薬等の美容成分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等の防腐剤、香料等を適宜配合することができる。
【0027】本発明に用いられる成分(a)〜成分(c)以外の粉体は、感触調整やメーキャップ効果の付与等を目的とするものであり、通常化粧料に使用されるものであれば、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、無水ケイ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、スメクタイト、ベントナイト、カオリン、合成雲母、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、硫酸バリウム等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄処理酸化チタン被覆雲母、有機顔料処理酸化チタン被覆雲母、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。また、これら粉体は一種または二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。本発明の化粧料にこれら粉体を含有する場合における含有量は、0.1〜40%が好ましい。
【0028】本発明に用いられる油剤は、通常化粧料に用いられる油性成分であり、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、12−ヒドロキシステアリン酸、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤等が挙げられる。これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。本発明の化粧料にこれら油剤を含有する場合における含有量は、0.5〜30%が好ましい。
【0029】本発明に用いられる水性成分は、感触調整剤、保湿剤、清涼剤、防腐剤等の目的で用いられるものであり、水、エタノール,イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン,ジグリセリン,ポリグリセリン等のグリセロール類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の化粧料にこれら水性成分を含有する場合における、水性成分の含有量は、化粧料が水中油型の場合は、40〜95%が好ましい、また化粧料が水中油型以外の場合は、0.1〜40%が好ましい。
【0030】本発明に用いられる水溶性高分子は、粘度調整剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、グアーガム、スクレロチウムガム、ジェランガム、ペクチン、寒天、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の化粧料にこれら水溶性高分子を含有する場合における含有量は、0.01〜5%が好ましい。
【0031】本発明に用いられる界面活性剤は、乳化剤、湿潤剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、脂環式四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。本発明の化粧料にこれら界面活性剤を含有する場合における含有量は、0.01〜10%が好ましい。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0033】実施例1〜9及び比較例1〜5:パウダーファンデーション(凹凸補正用)
表1に示す組成のパウダーファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「滑らかな延び広がり」、「自然な艶感の仕上がり」、「凹凸補正効果」の各項目について以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0034】
【表1】

【0035】(製造方法)
A:成分1〜14を混合する。
B:成分15〜17を加熱し、混合する。
C:AにBを添加し、均一分散して、粉砕する。
D:Cを金皿に圧縮成型して、パウダーファンデーションを得た。
【0036】(評価方法:延び広がり性、仕上がり感)20〜40才の化粧品専門パネル20名に、上記実施例及び比較例のパウダーファンデーションを使用してもらい、「滑らかな延び広がり」、「自然な艶感の仕上がり」の各項目について、各パネルが以下に示す評価基準により評点を付し、各ファンデーション毎に評点の平均を算出し、以下に示す判定基準に従って判定した。

【0037】(評価方法:凹凸補正効果)20〜40才の化粧品専門パネル20名に、上記実施例及び比較例のパウダーファンデーションを右半顔に塗布してもらい、左半顔の未塗布部とを評価者が以下の評価基準により、比較観察し、各パネル毎に評点を付し、全パネルの評点の平均を算出し、以下に示す判定基準に従って判定した。

【0038】表1から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜9のパウダーファンデーションは、「滑らかな延び広がり」、「自然な艶感の仕上がり」、「凹凸補正効果」の全ての項目に優れた化粧料であった。一方、成分(a)〜(c)の何れかを欠く比較例1〜3は、十分な凹凸補正効果が得られなかった。更に、高屈折率の粉体を含有する従来技術である比較例4では、延び広がりが悪く、不自然な仕上がりであった。そして、光輝性を有する雲母チタンを用いた比較例5は、不自然な艶感が強いため、自然な仕上がりにならなかった。
【0039】
実施例10:水中油型乳液状下地料(凹凸補正用)
(成分) (質量%)
1.セタノール 0.5 2.ワセリン 1 3.スクワラン 3 4.ジメチルポリシロキサン(注6) 0.5 5.グリセリン 5 6.1,3−ブチレングリコール 10 7.カルボキシビニルポリマー 0.15 8.精製水 残量 9.水酸化カリウム 0.110.ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸エステル 111.モノステアリン酸グリセリル 112.架橋型シリコーン・ 網状型シリコーンブロック共重合体粉末(注7) 313.硫酸バリウム処理酸化チタン被覆雲母(注8) 314.平均粒径20μmの板状アルミナ(アスペクト比25) 515.香料 適量16.バイオヒアルロン酸 0.1※注7:KSP−101(信越化学工業社製)
※注8:ΔL〔45−(−60)〕=12.2の硫酸バリウム処理酸化 チタン被覆雲母 ローラスターピグメント(メルク社製)
【0040】(製造方法)A:成分1〜4を加熱し、混合する。
B:成分5〜11を加熱し、均一に混合する。
C:BにAを添加して乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、成分12〜16を添加し、均一分散する。
E:Dを容器に充填して、水中油型乳液状下地料を得た。
【0041】本発明に係わる実施例10の水中油型乳液状下地料は、「滑らかな延び広がり」、「自然な艶感の仕上がり」、「凹凸補正効果」の全ての項目に優れた化粧料であった。
【0042】
実施例11:粉末状白粉(凹凸補正用)
(成分) (質量%)
1.平均粒径9μmの窒化硼素(注9) 20 2.無水ケイ酸・アルミナ処理酸化チタン被覆雲母(注10) 5 3.タルク 残量 4.平均粒径5μmのポリメタクリル酸メチル(注11) 1 5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 6.赤色226号 0.05 7.黄色4号アルミニウムレーキ 0.1 8.油溶性アロエエキス 0.1※注9:SHP−6(水島合金鉄社製)※注10:ΔL〔45−(−60)〕=5.3の 酸化チタンを15%被覆 した雲母を更に無水ケイ酸及びアルミナで被覆した粉体※注11:マツモトマイクロスフェアM305(松本油脂製薬社製)
【0043】(製造方法)A:成分1〜8を均一混合する。
B:Aを粉砕する。
C:Bを容器に充填して、粉末状白粉を得た。
【0044】本発明に係わる実施例11の粉末状白粉は、「滑らかな延び広がり」、「自然な艶感の仕上がり」、「凹凸補正効果」の全ての項目に優れた化粧料であった。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の化粧料は、毛穴や小皺等の肌の微小な凹凸を目立たなく補正する効果に優れ、滑らかな延び広がりで、自然な艶感の仕上がりの化粧料であった。
【出願人】 【識別番号】000145862
【氏名又は名称】株式会社コーセー
【住所又は居所】東京都中央区日本橋3丁目6番2号
【出願日】 平成14年3月25日(2002.3.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−277217(P2003−277217A)
【公開日】 平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願番号】 特願2002−82440(P2002−82440)