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【発明の名称】 皮膚外用剤
【発明者】 【氏名】山村 達郎
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1 株式会社ノエビア神戸本社内

【氏名】丸山 勝弘
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1 株式会社ノエビア神戸本社内

【氏名】京谷 大毅
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1 株式会社ノエビア神戸本社内

【氏名】花野 彰紀
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1 株式会社ノエビア神戸本社内

【要約】 【課題】安全性に優れた抗酸化剤を提供し、これを配合した安全性が高く、過酸化脂質の生成による肌荒れを防止し、活性酸素によるシワの発生の予防に効果的な皮膚外用剤を提供すること。

【解決手段】マメ科のオノニス(Ononis spinosa L.)、ヤドリギ科のセイヨウヤドリギ(Viscum album L.)、ウマノスズクサ科のウスバサイシン(Asarum sieboldi(Miq.)F.Maekawa)、キク科のトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)の抽出物に驚くべき抗酸化効果があることを見出し、これらの植物抽出物から選択される1種もしくは2種以上の抗酸化剤を皮膚外用剤に配合することで本発明を完成するに至った。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マメ科のオノニス(Ononis spinosa L.)、ヤドリギ科のセイヨウヤドリギ(Viscum album L.)、ウマノスズクサ科のウスバサイシン(Asarum sieboldi(Miq.)F.Maekawa)、キク科のトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)から選択される1種または2種以上の植物抽出物を抗酸化剤として配合することを特徴とする皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の植物の抽出物を抗酸化剤として配合することにより、過酸化脂質の生成による肌荒れを防止し、活性酸素によるシワの発生の予防に効果的な皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の製品の保存安定性を確保するため、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ブチルヒドロキシトルエン)などのさまざまな抗酸化剤が利用されている。中でも、化粧料では香料の変臭や、バルクの変色などは製品の品質を確保する上で非常に大きな問題であるが、前述のBHAやBHTの合成により得られる抗酸化剤に関しては、安全性面で懸念があるために、利用が見送られつつある。その一方で、BHAやBHTとは由来の面で対極にある天然の抗酸化剤であるビタミンEの利用も検討がなされているが、油溶性であるため、配合する処方に制約がある。
【0003】また、皮膚上に於いても過酸化脂質の生成により引き起こされる皮膚トラブルには、皮膚の痒みや炎症あるいは肌荒れ等がある。皮膚の内部に於いては、紫外線を浴びることで真皮に於いて活性酸素が発生することで、コラーゲンやヒアルロン酸の断片化現象が起こり、皮膚のシワなどの老化の原因にもなる。これらの症状を抑制するために、化粧料に抗酸化剤を配合することによりこれらのトラブルが回避できると考えられるが、BHA、BHT等の合成抗酸化剤やビタミンEの天然抗酸剤を配合すると上記と同様の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状況を鑑み、本発明の課題は、安全性に優れた抗酸化剤を提供し、これを配合した安全性が高く、過酸化脂質の生成による肌荒れを防止し、活性酸素によるシワの発生の予防に効果的な皮膚外用剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】化粧料は人体に対して直接塗布して、使用されるものであるため、化粧料に配合する有効成分としては、作用が穏和で連用により十分な効果を現わし、しかも連用による副作用のないものが望まれる。かかる観点から、古来より民間伝承薬として活用されてきた天然資源が安全性の面から好ましいと考えられ、これらの原料を中心に鋭意検討した結果、本発明者らは、マメ科のオノニス(Ononis spinosa L.)、ヤドリギ科のセイヨウヤドリギ(Viscumalbum L.)、ウマノスズクサ科のウスバサイシン(Asarum sieboldi(Miq.)F.Maekawa)、キク科のトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)の抽出物に驚くべき抗酸化効果があることを見出し、これらの植物抽出物から選択される1種もしくは2種以上の抗酸化剤を皮膚外用剤に配合することで本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、オノニス、セイヨウヤドリギ、ウスバサイシン、トウキンセンカから選択される1種もしくは2種以上の植物の抽出物を抗酸化剤として配合する皮膚外用剤である。
【0007】また、オノニスおよびセイヨウヤドリギは保湿効果、ウスバサイシンは抗菌効果、トウキンセンカは血行促進効果が知られているが、これらの植物の抽出物の抗酸化剤としての効果に関してはこれまで全く知られていなかった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について詳述する。
【0009】オノニス(Ononis spinosa L.)はマメ科(Fabaceae)に属する半低木であり、セイヨウヤドリギ(Viscum album L.)はヤドリギ科(Loranthaceae)に属する雌雄異株の常緑半寄生の低木であり、ウスバサイシン(Asarum sieboldii f. Maekawa)はウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)に属する夏緑多年草であり、さらにはトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)はキク科(Compositae)に属する1年生或いは2年生草本である。本発明の抽出物は、上記植物の花、実、種子、葉、茎、幹、枝、樹皮、根等の何れの部分を用いても良く、さらには製造設備上その全草を用いることが可能な場合は全草を用いても良い。また、これらの植物の近縁種を用いても良い。ただし、セイヨウヤドリギに関しては果実の使用は安全性の面で好ましくない。以下に、これらの植物から抗酸化剤である抽出物を得る方法を述べる。
【0010】本発明において使用する上記植物の抽出物を調製する方法について以下に述べるが、これらの抽出溶媒および抽出方法に限定されるものではない。抽出溶媒としては、水、エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−オクチルアルコールなどのアルコール類、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−プロピルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピルなどのエステル類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等のエーテル類などの極性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒が好適に使用でき、また、リン酸緩衝生理食塩水を用いることができる。或いは、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、シクロヘキサン、スクワラン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエンなどの低極性もしくは無極性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒も好適に使用することもできる。さらには、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種または2種以上の超臨界流体や亜臨界流体も用いることもできる。
【0011】抽出方法としては、常圧、若しくは加圧,減圧下で、室温、冷却又は加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留などの蒸留法を用いて抽出する方法、本発明にかかる植物を圧搾して抽出物を得る圧搾法などが例示され、これらの方法を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行うこともできる。また、市販の原料をそのまま用いても良い。
【0012】このようにして得られた植物抽出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、その効果を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮などの精製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなどを用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や、その精製物および分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることができる。
【0013】本発明により、前述の植物抽出物を抗酸化の有効成分として皮膚外用剤に配合し、安全性と安定性に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
【0014】本発明にかかる植物抽出物の皮膚外用剤への配合量としては、乾燥物として一般的に0.0001重量%〜10.0重量%であり、好ましくは、0.001重量%〜50容量%、さらに好ましくは、0.001重量%〜1.0重量%である。
【0015】また、当該植物抽出物を配合する皮膚外用剤の剤型としては、クリームや乳液などの乳化物や、化粧水やジェル状化粧料などの水性化粧料、石鹸や洗顔フォームなどの洗浄用化粧料、あるいはピールオフ型や洗い流し型のパック剤などがあげられる。
【0016】このような皮膚外用剤中に組み合わせて使用できる原料としては、油分、保湿剤、界面活性剤、増粘剤、中和剤、防腐剤、粉体成分、色素、キレート剤、香料、紫外線吸収剤、薬効剤、細胞賦活剤、美白剤、殺菌剤、および本発明以外の抗酸化剤などが挙げられ、これらを目的に応じて組合せて使用することができる。当然のことであるが、本発明は、組み合わせて使用できる原料を上記の原料に限るものではなく、発明の効果を損なわない範囲で種々の原料と併用することができる。
【0017】
【実施例】まず、実施例に用いる抗酸化剤の製造例を示す。
【0018】[製造例1] オノニスの乾燥した根を粉砕し、10重量倍量の50容量%エタノール水溶液で室温下1週間浸漬した後、濾過により残渣を取り除き、製造例1とした。
【0019】[製造例2] セイヨウヤドリギの乾燥した茎および葉を粉砕し、10重量倍量の50容量%エタノール水溶液で室温下1週間浸漬した後、濾過により残渣を取り除き、製造例2とした。
【0020】[製造例3] ウスバサイシンの根を乾燥させたものを粉砕し、10重量倍量の50容量%エタノール水溶液で室温下1週間浸漬した後、濾過により残渣を取り除き、製造例3とした。
【0021】[製造例4] トウキンセンカの乾燥した花を粉砕し、10重量倍量の50容量%エタノール水溶液で室温下1週間浸漬した後、残渣をろ過し、製造例4とした。
【0022】[製造例5] ウスバサイシンの全草の乾燥物を粉砕し、10重量倍量の50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液にて一週間含浸した。その後、濾過により残渣を取り除き、製造例5とした。
【0023】[製造例6] オノニスの葉の乾燥物を粉砕し、10重量倍量のn−ヘキサンにて一週間含浸した。その後、濾過により残渣を取り除き抽出液を減圧濃縮および乾燥を行い、製造例6とした。
【0024】<抗酸化効果の評価>上記製造例1から製造例4の溶媒をいったん留去し、乾燥させたものを再度、有効成分の濃度が0.1重量%になるように50容量%エタノール水溶液で溶解させた。これを96穴プレートに100μL添加し、次に0.2mMの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール溶液を、96穴マイクロプレートに100μL添加した。室温,暗所にて24時間放置後、DPPHラジカルに由来する516nmの波長の光の吸光度を測定した。各製造例が無添加の場合の吸光度を(A)、サンプルのみの吸光度を(B)としたとき、各製造例のラジカル消去率は次の式(1)で表すことができる。
ラジカル消去率=[1−(B)/(A)]×100 式(1)
測定データより得られた値を表1に示す。
【0025】
【表1】

【0026】以上の結果、本発明にかかる植物抽出物には、優れた抗酸化効果があることがわかった。特にウスバサイシンとセイヨウヤドリギには、dl−α−トコフェロールと同等のラジカル消去能が認められた。
【0027】次に、上述の製造例1から製造例6に示した抗酸化剤を有効成分として含有する皮膚外用剤に関する実施例を示す。
【0028】
[実施例1] 化粧水(1)エタノール 10.00(重量%)
(2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.30(3)抗酸化剤(製造例1) 2.00(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.02(5)濃グリセリン 3.00(6)1、3−ブチレングリコール 1.00(7)精製水 残部製法:(1)に(2)、(3)、(4)を順次添加し、均一に溶解しアルコール相とする。これを、あらかじめ(7)に(5)及び(6)を添加して均一にした水相に撹拌しながら均一に混合する。また(3)を50容量%エタノール水溶液に置き換えて調製したものを比較例1とする。
【0029】
[実施例2] クリーム(1)スクワラン 10.00(重量%)
(2)ステアリン酸 2.00(3)水素添加パーム核油 0.50(4)水素添加大豆リン脂質 0.10(5)セタノール 3.60(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.00(7)グリセリン 10.00(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10(9)1重量%カルボキシビニルポリマー水溶液 15.00(10)10重量%L−アルギニン水溶液 1.00(11)抗酸化剤(製造例2) 5.00(12)精製水 残部製法:(1)〜(6)の油相成分を加熱溶解し、80℃とする。一方(7)〜(9)及び(12)を加熱溶解し、80℃とする。これに前記油相を攪拌しながら加えたあと、(10)を加えて、ホモジナイザーにより均一に乳化する。30℃まで冷却した後、(11)を添加し混合、均一化する。また、(11)を50容量%エタノール水溶液に代替したものを比較例2とする。
【0030】
[実施例3] 乳液(1)スクワラン 5.00(重量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.00(3)水素添加パーム核油 0.50(4)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (20E.O.) 1.30(5)モノステアリン酸ソルビタン 1.00(6)グリセリン 10.00(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10(8)1重量%カルボキシビニルポリマー水溶液 13.00(9)10重量%L−アルギニン水溶液 1.00(10)精製水 残部(11)抗酸化剤(製造例4) 3.00製法:(1)〜(5)の油相成分を加熱溶解し、80℃とする。一方(6)〜(8)および(10)を80℃まで加熱し溶解させる。水相を前記油相に攪拌しながら加えたあと、(9)を加え、ホモジナイザーにより均一に乳化した後、冷却し、45℃で(11)を加える。また、(11)を50容量%エタノール水溶液に代替して調製した乳液を比較例3とする。
【0031】
[実施例4] ゲル状化粧料(1)ジプロピレングリコール 10.00(重量%)
(2)パラオキシ安息香酸メチル 0.10(3)1重量%カルボキシビニルポリマー水溶液 50.00(4)抗酸化剤(製造例3) 4.00(5)10重量%水酸化カリウム水溶液 1.00(6)精製水 残部製法:(1)に(2)を加熱溶解した後、(3)、(4)、(6)を溶解して添加し、次いで(5)を加えて増粘させる。また、(4)を50容量%エタノール水溶液に置き換えたものを比較例4とする。
【0032】
[実施例5] ピールオフ型パック(1)ポリビニルアルコール 10.00(重量%)
(2)エタノール 2.00(3)精製水 50.00(4)ポリエチレングリコール1500 1.50(5)1,3−ブチレングリコール 5.00(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10(7)抗酸化剤(製造例6) 0.10(8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 0.20(9)エタノール 8.00(10)精製水 残部製法:(1)に(2)を加え湿らせておいたものに、常温の(3)を加え、ゆっくりと撹拌しながら80℃まで加熱する。(1)が均一に溶解したことを確認後、50℃まで冷却し、(4)、(5)を加え撹拌する。(4)の溶解を確認後、30℃まで冷却し、あらかじめ(9)に(6)〜(8)を溶解したアルコール相と(10)を順次添加して、均一に撹拌する。(7)を精製水に代替したものを比較例5とする。
【0033】
[実施例6] 洗顔料(1)ミリスチン酸 24.00(重量%)
(2)ステアリン酸 12.00(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 3.00(4)濃グリセリン 15.00(5)精製水 30.00(6)水酸化カリウム 7.80(7)抗酸化剤(製造例5) 3.00(8)精製水 残部製法:(1)、(2)、(3)、(4)を順次量りこみ、80℃まで加熱する。これに、(6)を溶解させた(5)を80℃まで加熱したものをゆっくりと撹拌しながら加える。均質になるまで撹拌後、45℃まで冷却し、(7)および(8)を加えて均質になるまで撹拌する。また、(7)を50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液に置き換えたものを比較例6とする。
【0034】[紫外線によるシワ形成予防効果]ヘアレスマウス5匹を一群とし、各群について実施例1から実施例4および比較例1から比較例4をそれぞれ1日1回背部に塗布し、1J/cm/Weekの長波長紫外線(UVA)を50週間照射し、表2に示した判定基準にしたがって点数化して評価を行った。この際精製水のみを塗布した群を対象とした。結果は各群の平均値を算出し、UVA照射日数との関係を表3に示した。
【0035】
【表2】

【0036】
【表3】

【0037】表3より明らかなように、対照群においては、UVA照射日数が40週をこえるころには皮膚に形成されたシワの深さは中程度にまで達し、50週後には深いシワの形成が認められた。これに対し、本発明にかかる実施例塗布群は、実施例1、実施例2に於いては50週後に微細あるいは軽微なシワの形成をみとめた程度で、実施例3、実施例4に於いては50週後に中程度のシワの形成が1例ずつと、その他は微細あるいは軽微なシワの形成をみとめた程度であった。以上の結果より実施例塗布群に於いては、シワの形成は顕著に抑制されたことがわかった。
【0038】[安定性試験]これらの実施例1から実施例6の皮膚外用剤に関して、50℃にて1ヶ月放置による製剤の安定性を評価したが、これらの実施例の皮膚外用剤に於いては製剤の変色、変臭などが見られず、安定性には大きな問題はなかった。
【0039】[長期使用試験]これらの実施例1から実施例6および比較例1から比較例6の皮膚外用剤を用いて、20代〜50代の成人女性各20名をパネラーとして、30日間の使用試験を行った。試験は、ブラインドで半顔づつに実施例と比較例を使用させ、専門の判定員が、肌荒れの有無を基準に目視で肌の状態を判定し、肌の状態が良いほうを選択させた。その結果について表4に示した。
【0040】
【表4】

【0041】表4より明らかなように、実施例を使用していた群の方が肌荒れが少なく、比較例を使用する場合よりも肌荒れが少なくなっており、肌の状態は良好であった。さらに、使用試験実施中に異常を訴えたパネラーは一人としておらず、安定性にも問題はなかった。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に述べたように、本発明により、オノニス、セイヨウヤドリギ、ウスバサイシン、トウキンセンカから選択される1種もしくは2種以上の植物の抽出物を抗酸化剤として配合することを特徴とする皮膚外用剤が提供でき、製剤として優れた抗酸化効果を発揮することがわかった。
【出願人】 【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1
【出願日】 平成14年3月14日(2002.3.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−267822(P2003−267822A)
【公開日】 平成15年9月25日(2003.9.25)
【出願番号】 特願2002−69830(P2002−69830)