| 【発明の名称】 |
化粧品原料 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 征吾
【氏名】坂下 明
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| 【要約】 |
【課題】従来の化粧品原料に代わる、化学的な合成によらないで製造することができ、しかも抗菌・殺菌作用、抗酸化作用、防酸化作用、脂肪分解作用等の多種の作用をもつ化粧品原料を提供する。
【解決手段】化粧品原料は天日にあてて十分に乾燥させ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液をのフィルターを用いて濾過することにより得た酸性の濾液からなるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天日にあてて十分に乾燥させ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液をフィルターを用いて濾過することにより得た酸性の濾液からなる化粧品原料。 【請求項2】 水として飲料可能な水が用いられたことを特徴とする請求項1に記載の化粧品原料。 【請求項3】 pH2.50〜3.50を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧品原料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は化粧品原料及び化粧品に関する。 【0002】 【従来の技術】化粧品は太古から世界各地で愛用されたもので、4000年BC頃既にエジプトでは婦人が顔や体に粉末を付けたり、唇や髪を染め、更にナイル河畔の粘土を使って、一種のパーマネントウェーブともいえる髪の化粧が行われていた。芳香品も盛んに使用され、自然に植物から流出する芳香性の樹脂、その他の草根木皮を燻じて、礼拝や舞踏の時に用いており、また、婦人は匂い袋を携帯していた。この化粧品についての知識は、ギリシャ、ローマに伝えられ、更にスペイン、フランス、イギリスと伝わり、18世紀以降ヨーロッパでめざましい発達を遂げ、今日の隆盛を見るにいたった。 【0003】化粧品とは、安全性の面からは薬事法の規制下にあり、香粧品化学の理論に基づいて研究、開発され、生活必需品的な面と嗜好品的な面を併せ持っている化学製品であるといえる。 【0004】また薬事法では化粧品を使用対象、使用目的、使用方法及び安全性の面から規定している。 (1)使用対象化粧品は人の身体に使用することを目的とする。 (2)使用目的化粧品は、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、皮膚もしくは毛髪をすこやかに保つ目的に使用されるものである。 (3)使用方法化粧品は、身体に塗擦、散布、その他これらに類似する方法で使用するものである。 (4)安全性化粧品は人体に対する作用が緩和なもので通常の使用法で安全性の確保されたものでなければならない。 【0005】化粧品には、大別すると、皮膚に使用する化粧品(洗浄料、化粧水、クリーム類、おしろい類、紅類、その他) 毛髪に使用する化粧品(シャンプー、養毛料、整髪料、ウェーブ料、染毛料、脱毛料、髭剃り製品) 口中に使用する化粧品(歯磨き類、嗽剤、香錠) 芳香品(液体芳香品、固体芳香品)がある。 また、習慣的に化粧品と見なされていて、法律の定義では化粧品と見なされないものがある。染毛剤、ヘアトニックの一部(脱毛防止、育毛の効果のあるもの)、除毛剤、パーマネントウェーブ用剤、ベビーパウダー(汗疹、爛れの防止効果のあるもの、浴用剤等がそうである。 【0006】化粧品の原料として界面活性剤、油性原料および酸化防止剤(抗酸化防止剤)、防腐・殺菌剤、香料、ビタミン類等がある。界面活性剤は、化粧品の乳化、分散、可溶化、さらに湿潤、気泡、帯電防止、殺菌等に広く使用されている。 【0007】また、油性原料には、油脂類、ロウ類、合成エステル、炭化水素類、その他がある。油脂の、化粧品原料として欠くことのできないの皮膚に対する作用は、(a)皮膚の細胞を柔軟にし、吸収力を増す、(b)表皮の水分の蒸発を抑制し、乾燥を防ぎ、肌荒れを防ぐ、(c)皮膚を柔軟にし、表面を覆い、機械的、薬物よりの刺激から保護する、(d)皮膚の炎症を抑え、剥落面の表皮形成を促すの4つであるといわれている。 【0008】また天然ロウであるラノリンは皮膚に対する親和性、エモリエント効果(角質層の水分の蒸散を抑制し保持する効果)が非常に優れているので、クリーム、乳液、口紅、頭髪用製品などに広く使用されている。 【0009】また合成エステルは皮膚に対する浸透性がよくさらりとした使用感で油脂と同様の皮膚に対する柔軟作用を持ち、各種成分との相溶性もよく、化粧品に配合する色素、ビタミン類、防腐剤などの用材としても使用できるものである。 【0010】また炭化水素のなかで化粧品原料として使用されているものは主として、ノーマルパラフィン、イソパラフィン系の流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン等と、動物性炭化水素スクワランボやポリエチレン末、アズレン等がある。このうち、セレシンは温度に対して安定で微小な結晶形を持ち、口紅、スチック状の化粧品に、また乳化されても安定なのでクリームの油分にも使用される。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来の化粧品原料に代わる、化学的な合成によらないで製造することができ、しかも抗菌・殺菌作用、抗酸化作用、防酸化作用、脂肪分解作用等の多種の作用をもつ化粧品原料を提供することにある。 【0012】請求項1に記載の発明は、上記の化粧品原料に関する課題を解決するもので、もので、天日にあてて十分に乾燥させ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液をフィルターを用いて濾過することにより得た酸性の濾液からなる化粧品原料を要旨とする。 【0013】本発明の化粧品原料において水として飲料可能な天然水を用いてなるものはミネラルを多く含みシャンプーや化粧水等の化粧品材料として好適な化粧品材料である。 【0014】本発明の化粧品料の製造に用いる腐植土は天日にさらす乾燥工程を経て十分に乾燥される。この乾燥工程で、腐植土を乾燥させ、細分化すると共に、好気性微生物のはたらきを活性化させ、嫌気性菌のはたらきを抑制して太陽熱殺菌を行うと共に、紫外線等を吸収させることによって腐植土に含まれるアミノ酸、ビタミン、酵素などが活性化されると考えられ、これにより抗酸化作用等などの有益な作用が付与されるものと考えられる。 【0015】また、本発明の化粧品原料の製造過程においてフィルターを用いて濾過が行われるが、これにより、雑菌の除去、懸濁物または経時的に沈殿を起こす物質の除去が行われ、飲料としても用いることができるほど清浄な化粧品原料を得ることができる。 【0016】本発明の化粧品原料は腐植土から溶出される水溶性腐植物質(フルボ酸)を始めとして酵素、ビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類を含み、且つ水として飲料可能な天然水を用いてなるものはその水中のミネラルも含み、下記のような多種の作用をするものである。 (1) アミノ酸に含まれる多糖類は優れた保湿効果を奏する。 (2) 抗菌、抗アレルギー作用をし、ニキビ、吹き出物や炎症を抑える。 (3) 優れた抗酸化力を有し、基礎化粧品からメイクアップ商品に至るまで総ての化粧品に適用し得る。 (4) エマルジョン形成能に富み、天然の界面活性剤としても利用できる。 (5) 豊富なアミノ酸やミネラルを含み、皮膚の新陳代謝を活発にさせ、健全な肌のpHを維持できる。 (6) 化粧品に含まれる薬剤の無毒化あるいは薬剤の作用を緩和する作用を奏する。 (7) 水道水に含まれる塩素障害を防ぎ皮膚に保護膜を形成する。 (8) 頭髪用シャンプーに配合すると、髪に艶とハリやコシを与え、髪の光沢がでる。 (9) 髭剃り後の肌荒れやピリピリ感を抑え、汗による皮膚刺激を防止する。 (10) アレルギー、アトピーの肌を刺激せず、炎症やかゆみを抑える。 (11) アミノ酸、ミネラルの総合的な働きと酵素の働きにより、地肌の老化防止を促す。 (12) 脂肪分解作用を奏し、毛穴に詰まった脂分の分解を行い、増毛、育毛効果につながる作用を奏する。 (13) 異常な分泌物の分解作用、抗菌作用などで臭いの発生源をシャットアウトし、所謂デオドランド効果を奏する。 (14) 飲用可能であり、嗽薬としても利用し得る。 【0017】本発明の化粧品原料は、化粧品の製造に適用し得るのみならず、段落0005において説明したような習慣的に化粧品と見なされていて、法律の定義では化粧品と見なされないものの製造に対しても適用し得るものである。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の化粧品原料は天日にあてて十分に乾燥させ、太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液を1〜0.2μのフィルターを用いて濾過することにより得た酸性の濾液からなるものである。 【0019】本発明において用いる腐植土は海底に堆積した有機物(動植物が生命を失った後の遺骸が物理的な比較的安定な有機化合物で所謂フミン物質と称するもの)である。腐植土は一般に細粒堆積物の分布領域の試料に多く存在するといわれ、水深との相関をみると、大陸棚上では水深の増加に比例して腐植土の含有量も大きくなり、大陸棚の外縁では極大に達し、ついで深度を増すにつれてその含有量は次第に減じ、深海底で極小となる。本発明の実施の形態においては腐植土としては、地質学的に見て、数百万年〜数千年以上前に、草炭ではなく純粋な葉緑素として地下深く埋設され、数百万年もの長い間安定を保って腐朽化した地質学的に見て極めて希有な土壌が好ましい。 【0020】採取した腐植土は水分を多く含んでいるので、先ず天日にあてて十分に乾燥される。この乾燥工程においては腐植土を乾燥させて細分化すると共に、好気性微生物のはたらきを活性化させ、嫌気性菌のはたらきを抑制して太陽熱殺菌が行われると共に、紫外線等を吸収させることによって腐植土に含まれるアミノ酸、ビタミン、酵素などが活性化されると考えられ、これにより抗酸化作用などの有益な作用が付与されるものと考えられる。乾燥工程は屋外における長期間の天日干しによる一次乾燥とビニールハウス内での二次乾燥の2段階で行われる。この2段階の乾燥工程により腐植土に含まれる成分の均一化と腐植土遺骸の泥土の除去、次に行われる乾燥した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出し、この上澄液を1〜0.2μのフィルターを用いて濾過して酸性の濾液を得る過程を経てpHのばらつきのない安定した化粧品原料を得ることができる。一次乾燥は、先ず採取した塊状の腐植土を野外において天日干しで半年〜1年間乾燥させることにより行われる。この間、適宜腐植土をひっくり返して海底腐食土の全体にあたるようにすることが好ましい。この工程により腐植土は乾燥した塊状物になる。次にビニールハウス内で更に二次乾燥する。この乾燥は1ヶ月〜2ヶ月間行われる。これにより塊状物の乾燥が更に進む。そして乾燥した塊状の腐植土は粉砕し、砂状のさらさらしたものにする。 【0021】次に常温下で天日にあてて十分に乾燥させた腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出される。ここにおいて水として地下水、井戸水、精製水、蒸留水などを適用し得るが、就中、ミネラルを含む地下水、井戸水等の飲料可能なミネラル水が好ましい。ミネラル水として、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、燐、鉄分、銅、セレン、マンガン、クロム、コバルト等のミネラルを含むものを適用し得る。 【0022】腐植土と飲料可能なミネラル水の配合割合は1:1〜1:5、好ましくは1:3〜1:5である。水の量が前記範囲より少ないと、使用した腐植土に対する上澄液の収量が少なくなる。一方水の量が前記範囲を越えて多くなると得られる上澄液のpHが高くなり、殺菌、滅菌、抗ウイルス効果等が十分ではなくなる。 【0023】攪拌終了後、2〜4週間、好ましくは約3週間静置して水中に浮遊する微粒子を沈降させた後、上澄液をデカンテーション吸引、50〜100μmのバッグフィルターによる予備濾過などの濾過工程に通常用いられる分離方法により分離する。上澄液の吸引は吸引口を腐植土の沈降層との界面から5〜10cm上に配置し、沈殿層の腐植土を吸引することなく上澄液を高い収率で吸引することができる。 【0024】次に上澄液を0.2μm以下のフィルターを用いて濾過する。この濾過を行うことにより、雑菌の除去、浮遊物、懸濁物又は経時的に沈殿をおこす不溶性物質の排除を行うことができ、下記のような成分を含む透明な化粧用原料を得ることができる。 【0025】本発明の化粧用原料の含有成分酵素……リパーゼ、ウレアーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ他ビタミン類……ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミ ンB12、ビタミンE、葉酸アミノ酸……アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、セリン、スレオニン、プロリン、アスパラギン酸、トリプトファン、シスチンミネラル……カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン、ナトリウム、珪素、鉄、ランタン、ストロンチウム、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、燐、セレニウム他【0026】得られた化粧品原料は、好ましくはpH2.50〜3.50、更に好ましくはpH2.85〜2.95を有する。このpHはフルボ酸の存在によるものと思われる。pH3.50越えるときは菌やウィルスの種類によっては殺菌、滅菌、抗ウィルス効果などが十分でなくなる場合がある。 【0027】本発明の化粧品原料は、抗菌作用、殺菌作用、抗酸化作用、脂肪分解作用、界面活性作用、活性酸素不活性化作用などの多種の作用をするものであり、また飲用可能な程清浄なものであり、下記のような利点を有する。 (1)皮膚細胞賦活作用に優れる。皮膚の健康を維持する為に、皮膚線から絶えず水分(汗)、油分(皮脂)を分泌して、角質層の水分を10%〜20%に保つように努めている。本発明の化粧品原料はアミノ酸に含まれる多糖類を含み優れた保湿効果を奏し、肌荒れに最適である。 (2)ブドウ球菌等に対する抗菌力に優れる。本発明の化粧品原料は、抗菌、抗アレルギー作用を奏し、吹き出物や肌の炎症を抑える。 (3)本発明の化粧品原料は優れた保水作用を奏し保湿力アップが図れるが、べたつきはなく、さらっとした感じで肌にうるおいを与える。 (4)本発明の化粧品原料は肌を刺激せずアトピー、アレルギーなど敏感な肌にも安心して使用でき、炎症やかゆみを抑え改善作用を促す。 (5)pH調整剤として利用できる。無刺激の酸性化粧水等の商品作りに利用することができる。 (6)肌の老化防止本発明の化粧品原料は肌の酵素酵素消去活性力を向上させ肌に老化防止機能を与える。肌の老化を防止しいつまでも若々しさを保つ為には顔面のマッサージにより、皮膚表面を軽く刺激して、血液、リンパ液の循環をよくし、皮膚の新陳代謝を高め、皮膚に栄養を補給せしめ、老廃物を除去し、皮膚の疲労を癒し筋力を高めることが勧められている。この顔面マッサージのときの滑剤として本発明の化粧品原料を用いてなるクリームは最適である。 (7)飲用可能な程であり、口中に使用する化粧品(歯磨き類、嗽剤、香錠)の原料にも適用することができる。 【0028】次に本発明の化粧品原料の応用例を上げる。 石鹸本発明の化粧品原料はエマルジョン形成能に富み、クリーミーな細かい泡がたち、しかも使用後感がさっぱりした化粧石鹸、髭剃り石鹸、刺激の少ないベビーソープ、薬用石鹸(皮膚の清浄並びに殺菌消毒効果をもつ石鹸、体臭、汗臭を消しデオドランド効果を狙った石鹸、ニキビの防止、剃刀負け、肌荒れ防止等の目的に使用する石鹸等)の原料として利用し得る。 頭髪用シャンプー本発明の化粧品原料は、頭髪用シャンプーに配合することにより髪に艶とハリやコシを与え光沢がでるシャンプーを提供する。また本発明の化粧品原料は毛穴に詰まった脂分の分解を行うはたらきをし増毛、育毛効果につながる。 リンス本発明の化粧品原料は、リンスに配合することにより髪に艶とハリやコシを与え光沢を付与し、しかも使用後のさっぱり感のあるリンスを提供する。 クレンジングクリーム本発明の化粧品原料は、脂肪分解作用を奏し毛穴に詰まった脂分を分解し、しかもエマルジョン形成能に富み使用後のさっぱり感のあるクレンジングクリームを提供する。 化粧水本発明の化粧品原料は保湿力があり肌にしっとり感を与える化粧水を提供する。 その他乳液、美容液、クリーム、ヘアートニック、ヘアートリートメント、育毛・養毛剤等の関連商品、フェイスマスク、脱毛及び毛剃り後の炎症防止、ピーリング後や美容形成後の皮膚の安定化と炎症防止、アトピー・アレルギーなど敏感な肌や、ニキビ・吹き出物・かさつきなど肌荒れを対照とした化粧品作り、ベビーや介護を要する人を対象とした商品作りに応用することができる。また、本発明の化粧品原料は、口中に使用する化粧品(歯磨き類、嗽剤、香錠)の原料にも適用することができる。 【0029】次に実施例をあげて本発明の化粧品原料について詳細に説明する。 【0030】(実施例)海底に堆積した、地質学的に見て、数百万年〜数千年以上前に、草炭ではなく純粋な葉緑素として地下深く埋設され、数百万年もの長い間安定を保って腐朽化した地質学的に見て極めて希有な土壌から採取した腐植土を1年間天日にあてて十分に一次乾燥させると共に太陽熱殺菌した。次いで1.5ヶ月間ビニールハウス内でさらに乾燥させた。得られた腐植土を粉砕して粒径約0.01〜0.5mmの粒子にした。 【0031】上記のようにして得られた腐植土の乾燥物約100kg〜150kgをポリエチレン製1t槽に入れ、阿蘇山麓で採取したミネラル水300〜750リットルを加えた。これを竹ベラを用いて約2時間常温で攪拌し、3時間静置して腐植土の浮遊微粒子を沈降させた。しかる後、pH2.50〜3.50の上澄液をポンプで吸引して取り出した。取り出した上澄液の量は約250〜650kgであった。 【0032】得られた上澄液をバックフィルターで予備濾過した後、フィルター(孔径:0.2μm、商品名:フィルターカートリッジ0.2μm、MCY4440NFPH4、日本ポール(株)製)で濾過し、pH2.85〜2.95の本発明の化粧品原料を得た。 【0033】この化粧品原料の含有成分について含有成分を調べた結果下記の成分が含まれていることがわかった。 【0034】本発明の化粧用原料の含有成分酵素……リパーゼ、ウレアーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ他ビタミン類……ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミ ンB12、ビタミンE、葉酸アミノ酸……アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、セリン、スレオニン、プロリン、アスパラギン酸、トリプトファン、シスチンミネラル……カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン、ナトリウム、珪素、鉄、ランタン、ストロンチウム、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、燐、セレニウム他【0035】本発明の化粧品原料は常温で長時間(6〜12ヶ月間)保存しても殆ど変化はなかった。 【0036】水質検査及び清涼飲料水の成分規格検査得られた化粧品原料について安全性を確認するために水質検査並びに食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370条に従った清涼飲料水成分規格検査を行った。その結果は表1及び表2に示す通りであり、嗽薬等の原料としても利用できるほど清浄な液体であることがわかった。 【0037】 【表1】
【0038】 【表2】
【0039】安全性試験本発明の化粧品原料を検体として以下の安全性試験を行った。 1.急性経口毒性試験本発明の化粧品原料について、OECDを化学物質毒性試験指針(1987)に準拠し、マウスを用いた急性経口毒性試験(限度試験)を実施した。本発明の化粧品原料を50ml/kgの用量で検体マウスに単回経口投与したが死亡例は見られずまた解剖時にも異常は見られなかった。 2.皮膚一次刺激性試験本発明の化粧品原料について、無傷皮膚では各観察時間において刺激反応は見られなかった。一方有傷皮膚ではバッジ除去後1時間に2例で非常に軽度な紅斑(点数1)が見られたが、24時間後には消失した。残る1例では全観察時間において刺激反応は見られなかった。 3.眼刺激性試験本発明の化粧品原料について、OECD物質毒性試験指針(1987)に準拠し、うさぎを用いた眼刺激性試験を行った。本発明の化粧品原料0.1mlをうさぎ3匹の片眼に点眼した結果、試験眼では点眼後1時間後に2例、24時間及び48時間に1例、対照眼では24時間に1例、結膜の発赤が見られたが72時間までに消失した。以上の結果から、うさぎを用いた眼刺激性試験において検体は無刺激物であると評価されれた。 【0040】活性酸素消去活性試験1)測定法ヒポキサンチン−キサンチン−オキシダーゼ酵素でスーパーオキサイト(活性酸素)を発生させ、これに測定する試料(本発明の化粧品原料)を添加し、スピントラップ法を用いて得られたESR(電子スピン共鳴)スペクトルの信号速度からスーパーオキサイト消去活性(SOSA)を求めた。金属不純物除去のためDETAPAC(di−ethylene triamine penta acetic acid)を添加した。 2)結果 SOSA値 0.87unit/ml3)考察水道水のSOSAの実測値は0.2unit/mlであることから判断して本発明の化粧品原料の活性酸素消去活性は水道水と比較すると4倍強の活性酸素消去活性が認められる。これは肌の活性酸素消去活性力を向上させ肌に老化防止機能を与える。 【0041】抗菌力試験試験菌として大腸菌および黄色ブドウ球菌並びにMRSAを用いた。NA培地(標準寒天培地)で35℃で、16〜24時間培養した試験菌をNA培地に再度摂取して35℃、16〜20時間培養した。この菌体を精製水に均一に分散させ、1mlあたりの菌数を約107となるように菌数を調整した。 【0042】本発明の化粧品原料100mlに、前記菌液1mlを添加後、25℃で保存し、2時間後、24時間後及び48時間後の生菌数をSA培地(標準寒天培地)を用いた寒天平板培養法(35℃、2日間培養)により測定した。また、対照として、燐酸緩衝液に菌液を摂取したものについても同様な試験を行った。結果は表3に示す。 【0043】 【表3】
【0044】大腸菌、黄色ブドウ球菌の何れにおいても、生菌数は24時間後では殆ど0に近く、48時間後では0であったことから本発明の化粧品原料は殺菌効果が優れていることがわかる。 【0045】 【発明の効果】本発明の化粧品原料は天日にあてて十分に乾燥させ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液を1〜0.2μのフィルターを用いて濾過することにより得た酸性の濾液からなるもので、抗菌作用、殺菌作用、抗酸化作用、脂肪分解作用、界面活性作用、活性酸素不活性化作用などの多種の作用をするものであり、また飲用可能な程清浄なものであり、下記のような利点を有する。 (1)皮膚細胞賦活作用に優れる。皮膚の健康を維持する為に、皮膚線から絶えず水分(汗)、油分(皮脂)を分泌して、角質層の水分を10%〜20%に保つように努めている。本発明の化粧品原料はアミノ酸に含まれる多糖類を含み優れた保湿効果を奏し、肌荒れに最適である。 (2)ブドウ球菌等に対する抗菌力に優れる。本発明の化粧品原料は、抗菌、抗アレルギー作用を奏し、吹き出物や肌の炎症を抑える。 (3)本発明の化粧品原料は優れた保水作用を奏し保湿力アップが図れるが、べたつきはなく、さらっとした感じで肌にうるおいを与える。 (4)本発明の化粧品原料は肌を刺激せずアトピー、アレルギーなど敏感な肌にも安心して使用でき、炎症やかゆみを抑え改善作用を促す。 (5)pH調整剤として利用できる。無刺激の酸性化粧水等の商品作りに利用することができる。 (6)肌の老化防止本発明の化粧品原料は肌の酵素酵素消去活性力を向上させ肌に老化防止機能を与える。肌の老化を防止しいつまでも若々しさを保つ為には顔面のマッサージにより、皮膚表面を軽く刺激して、血液、リンパ液の循環をよくし、皮膚の新陳代謝を高め、皮膚に栄養を補給せしめ、老廃物を除去し、皮膚の疲労を癒し筋力を高めることが勧められている。この顔面マッサージのときの滑剤として本発明の化粧品原料を用いてなるクリームは最適である。 (7)飲用可能な程であり、口中に使用する化粧品(歯磨き類、嗽剤、香錠)の原料にも適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000185363 【氏名又は名称】小池化学株式会社 【識別番号】398060798 【氏名又は名称】日本フミン化学株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年3月13日(2002.3.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066784 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−267821(P2003−267821A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月25日(2003.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−68339(P2002−68339) |
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