| 【発明の名称】 |
毛髪洗浄剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺▲崎▼ 博幸 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
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| 【要約】 |
【課題】洗髪時には良好な泡立ちとすべりの良い泡質を有し、また乾燥後の毛髪のツヤ、柔軟性、まとまり性に優れ、かつ安定性にも優れる毛髪洗浄剤を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)〜(C)(A) ヒドロキシモノカルボン酸(B) 有機溶剤(C) 硫酸残基を有するアニオン界面活性剤を含有し、5重量%水溶液のpHが1〜4で緩衝能が0.005グラム当量/L以上0.2グラム当量/L未満である毛髪洗浄剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)〜(C)(A) ヒドロキシモノカルボン酸(B) 次の(b1)〜(b5)から選ばれる有機溶剤(b1) 一般式(1)で表される化合物【化1】
〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示し、Y及びZは水素原子又は水酸基を示し、p、q及びrは0〜5の整数を示す。ただし、p=q=0であるときは、Z及びR1はいずれも水素原子ではない。〕 (b2) 窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN-アルキルピロリドン(b3) 炭素数1〜4のアルキレンカーボネート(b4) 分子量200〜5000のポリプロピレングリコール(b5) 一般式(2)、(3)又は(4)で表されるラクトン又は環状ケトン【化2】
〔式中、Xはメチレン基又は酸素原子を示し、R4及びR5は相異なる置換基を示し、a及びbは0又は1を示す。〕 (C) 硫酸残基を有するアニオン界面活性剤を含有し、5重量%水溶液のpHが1〜4で緩衝能が0.005グラム当量/L以上0.2グラム当量/L未満である毛髪洗浄剤。 【請求項2】 更に、成分(D)として、カチオン性ポリマー、カチオン界面活性剤、シリコーン類及び油剤から選ばれるコンディショニング成分を含有するものである請求項1記載の毛髪洗浄剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗髪時には良好な泡立ちとすべりの良い泡質を有し、また乾燥後の毛髪のツヤ、柔軟性、まとまり性に優れ、かつ安定性にも優れる毛髪洗浄剤に関する。 【0002】 【従来の技術】ヘアリンス、ヘアコンディショナー等の毛髪処理剤においては、毛髪にツヤや柔軟性を付与することを目的として、系のpHを低くすることも行われている。しかし、毛髪洗浄剤では通常ツヤや柔軟性の付与は目的とされないため、毛髪洗浄剤のpHを低くすることは試みられていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、毛髪洗浄剤に上記のようなツヤ、柔軟性、まとまり性を付与する機能を持たせるべく、有機酸を用いた低pHの毛髪洗浄剤について研究を行った。しかし、低pH領域では、洗浄成分であるアニオン界面活性剤の分解を生じ、その結果、系がゲル化したり泡性能が低下するなど、安定性が悪くなるという問題がある。一方、毛髪は、それ自身緩衝能を有することから、単純に処理剤を毛髪に付与すると処理剤溶液のpHが変化してしまい、狙いとする効果が十分に得られないという問題がある。 【0004】そこで、本発明は、安定性に優れ、かつ毛髪にツヤ、柔軟性、まとまり性を効果的に付与することができ、洗髪時には良好な泡立ちとすべりの良い泡質を有する毛髪洗浄剤を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、毛髪洗浄剤に緩衝能を付与することにより、低pH領域におけるアニオン界面活性剤の分解を抑制でき、かつ洗髪時におけるpHの変化を抑制できる結果、上記要求を満たす毛髪洗浄剤が得られることを見出した。 【0006】すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)(A) ヒドロキシモノカルボン酸(B) 次の(b1)〜(b5)から選ばれる有機溶剤(b1) 一般式(1)で表される化合物【0007】 【化3】
【0008】〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示し、Y及びZは水素原子又は水酸基を示し、p、q及びrは0〜5の整数を示す。ただし、p=q=0であるときは、Z及びR1はいずれも水素原子ではない。〕 (b2) 窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN-アルキルピロリドン(b3) 炭素数1〜4のアルキレンカーボネート(b4) 分子量200〜5000のポリプロピレングリコール(b5) 一般式(2)、(3)又は(4)で表されるラクトン又は環状ケトン【0009】 【化4】
【0010】〔式中、Xはメチレン基又は酸素原子を示し、R4及びR5は相異なる置換基を示し、a及びbは0又は1を示す。〕 (C) 硫酸残基を有するアニオン界面活性剤を含有し、5重量%水溶液のpHが1〜4で緩衝能が0.005グラム当量/L以上0.2グラム当量/L未満である毛髪洗浄剤を提供するものである。 【0011】 【発明の実施の形態】成分(A)のヒドロキシモノカルボン酸としては、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、オキシ酪酸、グリセリン酸等が挙げられ、特に乳酸、グリコール酸が好ましい。 【0012】これら成分(A)は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、ツヤやまとまりといった毛髪の仕上がり感の向上の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.05〜10重量%が好ましく、更には0.1〜5重量%、特に0.5〜2重量%が好ましい。 【0013】成分(B)である有機溶剤のうち、(b1)としては、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等が挙げられる。(b2)としては、N-メチルピロリドン、N-オクチルピロリドン、N-ラウリルピロリドン等が挙げられる。(b3)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。(b4)のポリプロピレングリコールとしては、分子量200〜1000のものが好ましい。(b5)において、一般式(2)〜(4)中のR4及びR5としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基、フェニル基、スルホアルキル基、リン酸アルキル基、カルボキシアルキル基等が好ましく、なかでもγ-ラクトンの場合にはγ位、δ-ラクトンの場合にはδ位(すなわちヘテロ酸素原子の隣接メチレン)に置換した、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が好ましい。また、化合物(2)〜(4)の水溶性を増大させたい場合には、R4又はR5としてスルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基等の酸性基やこれらが置換したアルキル基を有するのが好ましい。(b5)のうち、ラクトンとしては、γ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトン、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトン、δ-カプロラクトン、δ-ヘプタノラクトン等が挙げられるが、ラクトンの安定性の点から、γ-ラクトン、特にγ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトンが好ましい。(b5)のうち、環状ケトンとしては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4-メチルシクロヘプタノン等が挙げられる。 【0014】成分(B)は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、使用感、ツヤ及び柔軟性の向上の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.01〜50重量%が好ましく、更には0.1〜35重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。 【0015】成分(C)の硫酸系アニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等が挙げられ、特に次の一般式(5)又は(6)で表されるものが好ましい。 【0016】R6O(CH2CH2O)mSO3M (5)R7OSO3M (6)【0017】〔式中、R6は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R7は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、mは重量平均で1〜5の数を示す。〕 【0018】これら成分(C)は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、泡立ち、使用時の液性、洗浄性の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の1〜50重量%が好ましく、更には8〜30重量%、特に10〜22重量%が好ましい。 【0019】本発明の毛髪洗浄剤には、乾燥後の仕上がり向上のため、更に、カチオン性ポリマー、カチオン界面活性剤、シリコーン類及び油剤から選ばれるコンディショニング成分を配合することができる。 【0020】カチオン性ポリマーとしては、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル四級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製カルタレチン)、特開昭53-139734号公報、特開昭60-36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、特にカチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体が好ましい。 【0021】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、ステアリルアミドプロピルジメチルアミン(及びその塩)、ステアリルアミドエチルジエチルアミン(及びその塩)、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C14〜C20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C18〜C22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム及びアルキルトリメチルアンモニウムサッカリンなどが挙げられる。 【0022】シリコーン類としては、例えば以下に示すものが挙げられる。 【0023】(シリコーン類-1) ジメチルポリシロキサン例えば下記一般式で表されるものが挙げられる。 【0024】(Me)3Si-[(Me)2SiO]d-Si(Me)3【0025】〔式中、Meはメチル基を示し、dは3〜20000の数を示す。〕 【0026】(シリコーン類-2) アミノ変性シリコーン各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、特に平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国,CosmeticIngredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM8704C(東レ・シリコーン社製)、DC 929(ダウ・コーニング社製)等が挙げられる。 【0027】(シリコーン類-3) その他のシリコーン類上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。 【0028】油剤とは、シリコーン類を除く油性物質をいい、例えば、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、グリセリン等のアルコール類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類、その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これらのうち、エステル類が好ましく、特に2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル等が好ましい。 【0029】これらコンディショニング成分は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、泡のすべり、洗髪時からすすぎ時までの滑らかさの点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.05〜10重量%が好ましく、更には0.1〜5重量%、特に0.3〜2重量%が好ましい。 【0030】本発明の毛髪洗浄剤には、更に泡性能を向上させるため、成分(C)以外のアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤を含有させてもよい。 【0031】成分(C)以外のアニオン性界面活性剤としては、スルホン酸系(sulfonates)及びカルボン酸系(carboxylates)のものが挙げられ、例えばスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、高級脂肪酸塩、アルカンスルホン酸塩等が挙げられる。 【0032】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド類等が挙げられる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレン(C8〜C20)脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましい。また、脂肪酸アルカノールアミドとしては、モノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよく、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましく、例えばオレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。 【0033】両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。このうち、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。 【0034】本発明の毛髪洗浄剤には、上記成分のほか、通常の毛髪洗浄剤に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物等の粘度調整剤;水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;パール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDLA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。 【0035】本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪にツヤ・柔軟性を付与すると共に刺激を抑制する観点より、毛髪に適用する際のpH(水で5重量%に希釈時)が1〜4であるが、pH2〜4、特にpH3〜3.9であるのが好ましい。 【0036】また、本発明の毛髪洗浄剤は、成分(C)の分解を抑制すると共に、洗髪時のpHの変化を抑制する点から、5重量%水溶液の緩衝能が、0.005グラム当量/L以上0.2グラム当量/L未満であることが必要であり、好ましくは0.01グラム当量/L以上0.2グラム当量/L未満、更に好ましくは0.015グラム当量/L以上0.2グラム当量/L未満である。ここで、本発明における緩衝能とは、25℃における5重量%水溶液のpHを初期の値から1上昇させるのに要する塩基の濃度を尺度として次式により求められる値をいう。 【0037】緩衝能=|dCB/dpH|〔式中、CBは塩基のイオン濃度(グラム当量/L)を示す。〕 【0038】このような緩衝能は毛髪洗浄剤にpH緩衝剤等を添加することによって付与することができる。pH緩衝剤としては、pH1〜4の範囲で緩衝作用を有する有機酸又は無機酸及びその塩を用いることができる。有機酸としては、成分(A)のほか、例えばクエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸等を挙げることができ、無機酸としては、例えばリン酸、硫酸、硝酸等を挙げることができる。また、これらの酸の塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩などを挙げることができる。pH緩衝剤の配合量は、特に規定されるものではなく、緩衝能を与える化合物の種類によって異なる。例えば、主に緩衝能を与える化合物として、クエン酸ナトリウムを用いた場合は、約1重量%以上の濃度で配合される。 【0039】本発明の毛髪洗浄剤の形態は、液状、粉末状、ゲル状、顆粒状等、適宜選択できるが、溶剤として水又は低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。 【0040】また本発明の毛髪洗浄剤は、シャンプー組成物、リンスインシャンプー、トリートメント、コンディショナー等、浴室内で使用するもの、特にシャンプー組成物とするのが好ましい。 【0041】 【実施例】実施例1〜4及び比較例1〜4表1に示すシャンプー組成物を調製し、その官能評価を行った。 【0042】(洗髪方法)髪を十分に濡らした後、シャンプー組成物5g又は10g(セミロングは5g、ロングは10g)をとり、洗髪を行った。良くすすいだ後、ドライヤーの温風で十分に乾燥させた。 【0043】(官能評価)パネラー5名により、下記基準に従って評価を行い、その平均値からランク分けを行った。 【0044】・評価基準(1)乾燥後の毛髪のツヤ4:顕著なツヤの改善が見られる3:ツヤの改善が見られる2:ややツヤの改善が見られる1:ツヤの改善が無い0:ツヤが無くなった【0045】(2)乾燥後の毛髪の柔軟性4:非常に柔らかい3:柔らかい2:やや柔らかい1:柔らかくない0:まったく柔らかくない【0046】(3)乾燥後の毛髪のまとまり性4:まとまりが非常に良い3:まとまりが良い2:どちらともいえない1:まとまりがやや良くない0:まとまりがない【0047】・ランク◎:平均評価点が3.5以上○:平均評価点が2.5以上3.5未満△:平均評価点が1.5以上2.5未満×:平均評価点が1.5未満【0048】 【表1】
【0049】 実施例5 透明シャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0 カチオン化グアーガム 0.1 乳酸 0.75 塩化ナトリウム 1.0 ラウロイルアミドプロピルベタイン 1.0 ココイルモノエタノールアミド 0.3 プロピレンカーボネート 0.5 グリセリン 1.0 水酸化ナトリウム pH4になる量 イオン交換水 バランス上記シャンプー(pH4,緩衝能0.008)は洗髪時の泡量と泡のすべり、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後の髪のツヤ・柔軟性に優れ、しかも安定性にも優れるものであった。 【0050】 実施例6 コンディショニングシャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8.0 カチオン化グアーガム 0.5 グリコール酸 0.75 クエン酸二ナトリウム 1.0 ラウロイルアミドプロピルベタイン 3.0 ココイルモノエタノールアミド 0.7 ミリスチルアルコール 1.0 エチレングリコールジステアレート 3.0 ポロプロピレングリコール(MW=400) 0.5 グリセリン 1.0 イオン交換水 バランス上記シャンプー(pH3.5,緩衝能0.01)は洗髪時の泡量と泡のすべり、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後の髪のツヤ・柔軟性に優れ、しかも安定性にも優れるものであった。 【0051】 実施例7 コンディショニングシャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 11.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 カチオン化グアーガム 0.3 リンゴ酸 0.1 乳酸 0.75 塩化ナトリウム 0.2 N-メチルピロリドン 0.2 プロピレンカーボネート 0.3 ココイルモノエタノールアミド 1.0 ジメチコーン(粘度:10万cps) 0.5 アモジメチコーン 0.1 ミリスチルアルコール 1.0 セタノール 0.5 エチレングリコールジステアレート 3.0 カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.3 グリセリン 1.0 水酸化ナトリウム pH3.7になる量 イオン交換水 バランス上記シャンプー(pH3.7,緩衝能0.009)は洗髪時の泡量と泡のすべり、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後の髪のツヤ・柔軟性に優れ、しかも安定性にも優れるものであった。 【0052】 実施例8 コンディショニングシャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8.0 カチオン化グアーガム 0.3 リンゴ酸 0.3 乳酸 1.0 塩化ナトリウム 1.0 ラウロイルアミドプロピルベタイン 3.0 ミリスチルアルコール 1.0 セタノール 0.5 ベヘニルトリモニウムクロライド 0.5 エチレングリコールジステアレート 2.0 γ-ブチロラクトン 0.1 ポリプロピレングリコール(分子量400) 0.4 水酸化ナトリウム pH3.9になる量 イオン交換水 バランス上記シャンプー(pH3.9,緩衝能0.008)は洗髪時の泡量と泡のすべり、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後の髪のツヤ・柔軟性に優れ、しかも安定性にも優れるものであった。 【0053】 実施例9 抗フケシャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.5 カチオン化グアーガム 0.3 乳酸 1.0 塩化ナトリウム 0.2 シクロヘキサノン 0.1 ベンジルアルコール 0.4 ココイルモノエタノールアミド 0.5 ジメチコーン(粘度 10万cps) 1.0 ミリスチルアルコール 1.0 セタノール 0.5 エチレングリコールジステアレート 3.0 ココイルベンザルコニウムクロライド 0.5 カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.3 グリセリン 1.0 水酸化ナトリウム pH4になる量 イオン交換水 バランス上記シャンプー(pH4,緩衝能0.008)は洗髪時の泡量と泡のすべり、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後の髪のツヤ・柔軟性に優れ、しかも安定性にも優れるものであった。 【0054】 【発明の効果】本発明の毛髪洗浄剤は、洗髪時には良好な泡立ちとすべりの良い泡質を有し、また乾燥後の毛髪のツヤ、柔軟性、まとまり性に優れ、かつ安定性にも優れるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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| 【出願日】 |
平成14年3月1日(2002.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2003−252731(P2003−252731A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月10日(2003.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−55884(P2002−55884) |
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