| 【発明の名称】 |
化粧品調合装置およびそのプログラム並びにそれを用いた化粧品販売システム |
| 【発明者】 |
【氏名】小谷野 武 【住所又は居所】東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】顧客の個々人の肌質に適合した化粧品を速やかに供給することができる化粧品調合装置を実現する。
【解決手段】化粧品調合装置が、顧客の顧客情報を受付ける入力部を有し化粧品調剤情報を保有する情報処理部と、複数の化粧品原料を格納する原料格納部と前記化粧品原料を混合する混合部と化粧品を充填する容器を格納する容器格納部と前記混合部で混合した化粧品を充填した前記容器を排出する製品排出部とを有する化粧品調合ユニットとを具備し、入力部で受付けた顧客情報と肌質検出部による肌質情報を基に情報処理部が化粧品調剤情報によって化粧品を処方し、化粧品調合ユニットが、前記処方に基づき化粧品を調合し容器に充填して排出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 顧客の顧客情報を受付ける入力部を有し、化粧品調剤情報を保有する情報処理部と、複数の化粧品原料を格納する原料格納部と、前記化粧品原料を混合する混合部と、化粧品を充填する容器を格納する容器格納部と、前記混合部で混合した化粧品を充填した前記容器を排出する製品排出部とを有する化粧品調合ユニットとを具備し、前記入力部で受付けた顧客情報を基に前記情報処理部が前記化粧品調剤情報によって化粧品を処方し、前記化粧品調合ユニットが、前記処方に基づき化粧品を調合し、容器に充填して排出することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項2】 請求項1において、前記化粧品調剤情報を化粧品調合ユニットが保有し、前記化粧品調剤情報によって行う化粧品の処方を、前記化粧品調合ユニットが行うことを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記顧客の肌質情報を取得する肌質検出部を設け、前記情報処理部が更に前記肌質情報を用いて化粧品を処方することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項4】 請求項1から請求項3において、前記顧客のDNA検体を採取し、該DNA検体を分析して前記顧客の先天的肌質情報を取得し、更に該先天的肌質情報を用いて化粧品を処方することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項5】 請求項1から請求項4において、前記処方に含まれる化粧品原料の特定の成分については、その添加量に上限を設けることを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項6】 請求項1から請求項5において、前記原料格納部に格納された化粧品原料毎の原料タンクに、原料情報を記録したICタグを設けることを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項7】 請求項1から請求項6において、前記原料格納部に格納された化粧品原料毎の原料タンクと前記混合部との間の配管が、専用配管であることを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項8】 請求項1から請求項7において、前記混合部に輸送され投入される化粧品原料の量を、前記混合部の重量増加を検出して計量することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項9】 請求項8において、前記混合部に輸送される化粧品原料の量を予め計量し、その量を前記混合部の重量増加によって再計量することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項10】 請求項1から請求項9において、表示部を設け、該表示部に前記化粧品調合ユニットが行う調合の調合情報を表示することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項11】 請求項1から請求項10において、前記化粧品調合ユニットに印刷部を設け、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の内容をラベルに印刷し、該ラベルを前記化粧品を充填した容器に貼付して排出することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項12】 請求項1から請求項11において、前記処方に基づき、顧客に供給した化粧品の料金を算出することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項13】 請求項1から請求項12において、記憶部を設け、該記憶部に、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の評価情報を、前記供給した化粧品の販売情報に追加して蓄積することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項14】 請求項1から請求項13において、前記化粧品調合ユニットが、化粧品調合ユニット内を清浄にする清浄装置を有することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項15】 請求項1から請求項14において、前記製品排出部に、該製品排出部内と前記化粧品調合ユニット内との間を隔絶できる搬入シャッタと、前記製品排出部内と外気との間を隔絶できる排出シャッタとを設けたことを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項16】 請求項1から請求項15において、前記化粧品調合ユニットが、化粧品調合ユニット内を殺菌する殺菌装置を有することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項17】 請求項1から請求項16において、前記化粧品調合ユニット内に設けられる機器が、全て防爆型の機器であることを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項18】 請求項1から請求項17において、前記顧客に処方した化粧品を少量調合して事前に前記顧客に提供し、顧客が満足した場合は標準量を調合して容器に充填して排出し、顧客が不満足な場合は再処方して上記を繰返すことを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項19】 請求項1から請求項18において、前記顧客のカードを読取り書込むカード挿入部を設け、挿入された顧客のカードに前記供給した化粧品の販売情報を書込むことを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項20】 請求項19において、前記カード挿入部によって、前記挿入された顧客のカードに、前記顧客の先天的肌質情報を書込むことを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項21】 請求項1から請求項20において、前記顧客の入力シートを受付けるシート挿入部を設け、該シート挿入部によって、前記顧客が記入した前記入力シートを読取ることを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項22】 請求項21において、前記シート挿入部にプリンタを設け、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の代金を記載した請求書を印刷することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項23】 請求項22において、前記プリンタによって、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の詳細情報を印刷することを特徴とする化粧品調合装置。 【請求項24】 情報処理部の制御部を、顧客の顧客情報の入力を受付ける入力手段と、化粧品調剤情報を取得する調剤情報取得手段と、前記入力手段で受付けた顧客情報を基に前記化粧品調剤情報によって化粧品を処方する処方手段と、前記処方手段による処方に基づき、化粧品調合ユニットによって化粧品を調合し容器に充填して排出する化粧品調合手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項25】 請求項24において、前記顧客の肌質情報を取得する肌質情報取得手段と、前記肌質情報を更に用いて化粧品を処方する処方手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項26】 請求項24または請求項25において、前記顧客のDNA検体を分析して取得した前記顧客の先天的肌質情報を格納する情報格納手段と、前記先天的肌質情報を更に用いて化粧品を処方する処方手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項27】 請求項24から請求項26において、前記処方に含まれる化粧品原料の特定の成分については、その添加量に上限を設ける制限手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項28】 請求項24または請求項27において、前記化粧品調合ユニットが調合する調合ステップ毎に、その時の調合情報を表示する表示手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項29】 請求項24から請求項28において、前記処方に基づき、顧客に供給した化粧品の料金を算出する料金算出手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項30】 請求項24から請求項29において、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の評価を、前記供給した化粧品の販売情報に追加して蓄積する蓄積手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項31】 請求項24から請求項30において、前記顧客に処方した化粧品を少量調合して事前に前記顧客に提供する化粧品提供手段と、顧客が満足した場合は標準量を調合して容器に充填して排出し、顧客が不満足な場合は再処方して上記を繰返す処方確認手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項32】 請求項24から請求項31において、挿入された顧客のカードに、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の販売情報を書込む販売情報書込手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項33】 請求項32において、前記挿入された顧客のカードに、前記顧客の先天的肌質情報を書込む先天的肌質情報書込手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項34】 請求項24から請求項33において、前記顧客が記入した入力シートを読取るシート読取手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項35】 請求項24から請求項34において、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の代金を記載した請求書を印刷する請求書印刷手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項36】 請求項24から請求項35において、前記処方に基づいて顧客に供給した化粧品の詳細情報を印刷する情報印刷手段として機能させることを特徴とする化粧品調合装置のプログラム。 【請求項37】 化粧品調合装置と、該化粧品調合装置を通信回線を介して複数接続した上位装置とからなり、前記化粧品調合装置が、顧客の顧客情報を基に化粧品を処方し、これを調合して前記顧客に供給することを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項38】 請求項37において、前記化粧品調合装置に通話部を設け、通信回線を介して相談センタに接続したことを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項39】 請求項37または請求項38において、前記上位装置が、前記化粧品調合装置が顧客に供給した化粧品の販売情報を顧客毎に蓄積することを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項40】 請求項37から請求項39において、前記上位装置が、前記化粧品調合装置に格納された化粧品原料の保守を行うことを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項41】 請求項37から請求項40において、前記上位装置が、前記化粧品調合装置の異常を監視することを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項42】 請求項37から請求項41において、前記上位装置が、化粧品処方変更情報を、全ての前記化粧品調合装置に配信することを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項43】 請求項37から請求項42において、前記上位装置と前記顧客の使用する顧客端末を接続可能とし、前記顧客端末から化粧品の予約注文を受付けることを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項44】 請求項37から請求項43において、前記化粧品調合装置に、顧客のDNA検体を格納するDNA検体格納部を設けたことを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項45】 請求項37から請求項44において、前記化粧品調合装置にカード挿入部を設け、挿入された顧客のカードに前記処方に基づき顧客に供給した化粧品の販売情報を書込むことを特徴とする化粧品販売システム。 【請求項46】 請求項45において、前記挿入された顧客のカードに、前記上位装置に蓄えた前記顧客の先天的肌質情報を書込むことを特徴とする化粧品販売システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、個々の顧客の肌に適合した化粧品を供給する化粧品調合装置およびそのプログラム並びにそれを用いた化粧品販売システムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年の美容に対する関心の高まりに伴い、顧客の要望に応じた化粧品を製造し販売することが行われるようになってきた。この種の化粧品販売の従来技術としては、特開2001−126140号の技術がある。 【0003】これは、化粧品の販売所で化粧品販売員が顧客の要望を聞き、カラリストが顧客の要望に最適な処方をし、この処方と色見本を基に製造責任技術者が、並設された小規模工場で原料、半製品、化粧品バルク等の素材を調合し、容器に充填してその場で販売するシステムであり、ファンデーションや口紅等のメイクアップ化粧品に適した技術である。 【0004】一方、人の肌の特性である肌質は、乾燥肌、油性肌、敏感肌等と大きく分類されているが、個々にはその程度の相違やこれらが組合わさって現れる等、育った環境等の後天的要素と生まれながらの先天的要素とによって影響され形作られるものであり、多様性に富む肌質が存在している。また、遺伝子工学の急速な発達に伴って、DNAレベルで肌質に影響を与えるとされている内分泌や消化器系、免疫系、代謝系等の観点から人の肌質を考えることができるようになってきている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の技術においては、上記したような多様性に富む人の肌質に対応することができず、色や香り等が顧客の要望に合っているといえども、肌質に合わない化粧品を購入した顧客は、かぶれや赤班等の健康障害を起す場合がある。 【0006】また、カラリストや製造責任技術者は人であり、その能力には限界があるため、その日の内に顧客に化粧品を手渡すとしても、顧客の待ち時間が長時間に渡ったり、受付時間の終了を早めに設定したりする必要があり、顧客の利便性が悪いという問題がある。そこで、本発明は、顧客の個々人の肌質に適合した化粧品を速やかに供給することができる化粧品調合装置を実現することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、化粧品調合装置が、顧客の顧客情報を受付ける入力部を有し化粧品調剤情報を保有する情報処理部と、複数の化粧品原料を格納する原料格納部と前記化粧品原料を混合する混合部と化粧品を充填する容器を格納する容器格納部と前記混合部で混合した化粧品を充填した前記容器を排出する製品排出部とを有する化粧品調合ユニットとを具備し、入力部で受付けた顧客情報を基に情報処理部が化粧品調剤情報によって化粧品を処方し、化粧品調合ユニットが、その処方に基づいて化粧品を調合し、容器に充填して排出することを特徴とする。 【0008】また、化粧品調合装置の情報処理部の制御部を、顧客の顧客情報の入力を受付ける入力手段と、化粧品調剤情報を取得する調剤情報取得手段と、入力手段で受付けた顧客情報を基に化粧品調剤情報によって化粧品を処方する処方手段と、この処方手段による処方に基づき、化粧品調合ユニットによって化粧品を調合し容器に充填して排出する化粧品調合手段として機能させることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明による化粧品調合装置の実施の形態について説明する。 第1実施の形態例図1は本発明の第1実施の形態を示す斜視図、図2はそのブロック図、図2はその化粧品調合装置を示すブロック図、図3はその製品排出部を示す説明図である。 【0010】図1において、1は化粧品調合装置であり、化粧品販売店や薬局、ドラッグストア、美容室等の化粧品を取扱う販売店に設置される。2はパーソナルコンピュータ等の情報処理部であり、化粧品調合装置1を制御する。3はCRTまたはLCD等の表示画面を有する表示部であり、顧客の要望や既往症、肌質等を問合せる画面や顧客等の操作を誘導する画面等を表示する。 【0011】4はキーボード等の入力部であり、顧客の要望や肌質等の顧客情報の入力を受付ける。5は肌質検出部であり、顧客の拡大した肌画面を取得するカメラ、水分計、弾力計、PH計、色計測計等の顧客の肌質情報を検出するセンサを備えている。6は化粧品調合ユニットであり、顧客の肌質に適合した化粧品を調合し、容器に充填して排出する。 【0012】図2において、11は化粧品調合装置1の制御部であり、情報処理部2に設けられ、接続部12によって化粧品調合ユニット6と接続しており、化粧品調合ユニット6等の化粧品調合装置1の各部を制御する。13は化粧品調合装置1の記憶部であり、情報処理部2に設けられ、制御部11が実行する顧客の肌質に適合した化粧品を処方するための「化粧品処方プログラム」等のプログラムや制御部11による処理結果、顧客ファイル、化粧品調剤情報等が格納される。 【0013】図3において、21は調合制御部であり、接続部22によって情報処理部2の制御部11と接続しており、制御部11の指令によって化粧品調合ユニット6の各部を制御する。23は化粧品調合ユニット6の記憶部であり、調合制御部21が実行するプログラムや調合制御部21による処理結果等が格納される。 【0014】24は印刷部であり、容器に貼付するラベルの印刷を行う。25は混合部であり、処方に基づいて計量され混合部25に集められた化粧品原料を混合する。26はポンプであり、処方によって選択された化粧品原料を混合部25へ輸送する。 【0015】27は原料格納部であり、複数の原料タンクに格納されている。なお、原料タンクからポンプ26を経由して混合部25に至る配管は、原料タンク毎に専用配管が設けられている。また、各原料タンクの内容物である化粧品原料には、それぞれに原料情報が添付されており、その種類とその量、使用期限、格納位置を示す識別子等の管理情報は記憶部23に、その種類と効果、他の化粧品原料との複合作用、添加量の制限、その他処方上考慮すべき内容等の処方情報は記憶部13の化粧品調剤情報に格納されている。 【0016】31は充填部であり、容器格納部32から搬送される化粧品の容器に混合部21で混合された化粧品を充填し施封する。33は製品排出部であり、容器に充填された化粧品を製品として顧客に対して引渡す。34は洗浄液であり、混合部25による一種類の処方の化粧品の混合が終了する度にポンプ35によって混合部25へ送られ、混合部25内を洗浄すると共に、混合部25から充填部31へ至る配管も洗浄し、廃液収納部36に収納して一時保存される。 【0017】37は清浄装置であり、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ等の外気を取込むフィルタ37aと化粧品調合ユニット6内の空気を取込むフィルタ37bとを備えており、フィルタ37a、37bによって塵芥を除去したクリ−ンエアを化粧品調合ユニット6内や製品排出部33内に送風する。 【0018】なお、図3において、破線は電気信号の送受の接続を示し、実線は化粧品原料や容器等の物の移動を示している。図4において、41は搬送路であり、製品であるラベル42を貼付した化粧品が充填された容器43を製品排出部33へ搬送する。44は搬入シャッタであり、製品排出部33内と化粧品調合ユニット6内を隔絶できるように設けられており、製品が搬入される際には開作動して製品を製品排出部33内に受入れる。 【0019】45は排出シャッタであり、製品排出部33内と外気を隔絶できるように設けられており、製品を顧客に引渡す際には開作動して製品を顧客に引渡す。46は導入ダクトであり、清浄装置37の送風部と接続しており、導入バルブ47が開作動することによって製品排出部33内と連通し、クリーンエアを導入する。 【0020】48は排気ダクトであり、外気に開放しており、クリーンエアによる製品排出部33内の掃気の際に排気バルブ49が開作動して外気と連通する。上述した構成の作用について説明する。なお、ここにいう化粧品とは、ファンデーション、口紅、ほほ紅、アイシァドウ、マニキュア等のメイクアップ化粧品、化粧水、美容液、乳液、洗顔クリーム等の基礎化粧品の他、石鹸、シャンプー、頭髪処理剤、整髪料、養毛剤、歯磨き等を総称したものであるが、本実施の形態では、主に基礎化粧品として作用を説明する。 【0021】顧客が自分の肌に合う化粧品の購入を希望する場合は、最初に販売店で登録を行う。この販売店にはカウンセラが駐在している。すなわち、顧客は化粧品調合装置1の表示部3に表示されているメニュー画面から「登録」を選択する。これを検知した化粧品調合装置1の制御部11は、表示部3に顧客の氏名や生年月日等の個人情報や、個人を特定する暗証番号やキーワード等のパスワード等の入力を促す旨を表示する。 【0022】顧客はこれに従って、入力部4によって個人情報やパスワード等を入力する。この時、パスワードの入力を除いて、販売店に駐在しているカウンセラや販売店の店員が顧客と対話しながら個人情報等を入力するようにしてもよい。個人情報とパスワード等の入力が終了すると、制御部11はその内容を表示部3に表示し、顧客がこれを確認すると、記憶部13に新たな顧客ファイルを作成し、個人情報やパスワード等を格納して登録する。 【0023】この登録以後は、顧客の氏名とパスワードの入力が顧客を特定する顧客特定手段となる。登録が終了すると、制御部11は表示部3にメニュー画面を再び表示する。化粧品を購入する場合は、顧客はメニュー画面から「購入」を選択する。これを検知した制御部11は、表示部3に顧客特定手段である顧客の氏名とパスワードの入力を促す旨を表示する。 【0024】これに従って顧客が氏名とパスワードを入力すると、制御部11は入力された顧客の氏名とパスワードによって記憶部13に格納されている該当する顧客の顧客ファイルを特定し、新規顧客か再来客かの判断を行う。すなわち、該当する顧客ファイルに後述する顧客肌質固定情報や販売情報が含まれている場合は再来客と、含まれていない場合は新規顧客と判断する。 【0025】顧客が新規顧客の場合(再来客の場合は後述する。)は、制御部11は表示部3に顧客の希望する化粧品の種類やそれに対する要望、顧客の肌質等の顧客情報を問合せる画面を表示する。顧客は必要に応じてカウンセラ等にアドバイスを受けながら、要望や問診形式等で問合せされる顧客の肌質等の顧客情報を入力部4によって入力する。 【0026】この顧客情報入力時に、顧客は問合せ内容だけでは自分の肌質を現すのに不十分と判断した場合や自分の肌質が十分に把握できていない場合等には、問合せ画面に表示されている「肌質測定」を選択する。または、カウンセラ等が同様の判断をした場合には、「肌質測定」を選択するようアドバイスする。これを検知した制御部11は、表示部3に肌質検出部5に備えられた顧客の肌質情報を検出する各センサよる肌質情報の取得手順を表示する。 【0027】顧客は必要に応じてカウンセラ等にアドバイスを受けながら、その手順に従い肌質情報を検出するセンサの一部または全部を用いて顧客の肌質情報を取得する。顧客情報の入力が終了すると、制御部11は入力された化粧品の種類やそれに対する要望、肌質情報(肌質検出部5によって肌質情報を取得した場合はその情報も加える。)を顧客情報として記憶部13に一時保存すると共に、化粧品処方プログラムを実行し、顧客情報に基づいて記憶部13に格納されている化粧品調剤情報によって、顧客の要望と肌質への適合を満足させる化粧品を処方する。 【0028】なお、処方する化粧品原料の成分にアラントイン、エストラジオール、ウンデシレン酸、塩化アルミニウム等の薬事法で添加量に上限が設けられている成分が含まれる場合は、その添加量に上限を設けて処方するようにする。化粧品の処方が終了すると、制御部11はその処方を接続部12によって化粧品調合ユニット6へ転送する。 【0029】化粧品調合ユニット6の調合制御部21は、接続部22を介して処方を受取り顧客に供給する化粧品を調合する。すなわち、調合制御部21は、処方に従って原料格納部27に格納されている原料タンクから処方された各化粧品原料を処方された量だけ計量し、これをポンプ26と専用配管によって混合部25へ輸送する。 【0030】なお、化粧品原料が、専用配管やポンプ26を腐食する恐れがある場合は、化粧品原料に対しての耐腐食性の高い材料で製作された専用配管やポンプ26を用いるようにする。また、化粧品原料の計量は、混合部25へ輸送され投入された化粧品原料による混合部25の重量増加を検出して行うにしてもよく、混合部25に輸送される化粧品原料の量を予め計量し、混合部25に投入された量を混合部25の重量増加を検出して再計量し、2重に確認するようにしてもよい。 【0031】処方された化粧品原料が全て混合部25へ輸送され投入されると、調合制御部21は混合部25によってこれらの化粧品原料を混合すると共に、容器格納部32に格納されている適切な容器43を図示しない搬送手段によって充填部31へ搬送して待機させる。なお、化粧品を調合して排出する過程において、化粧品調合装置1の制御部11が、化粧品調合ユニット6が処方に従って化粧品原料の調合を行う内容、つまり化粧品原料の種類と使用量、処方の目的、効果、使用上考慮すべき内容、処方に際して考慮した内容等を調合情報として表示部3に表示するようにしてもよい。 【0032】処方された化粧品原料の混合が終了すると、調合制御部21は混合された化粧品を混合部25から充填部31へ移送し、充填部31に待機している容器43に充填して施封する。この時、調合制御部21は印刷部24によって顧客に供給する化粧品の成分やその量、製造年月日、使用期限、使用要領、取扱注意事項等の化粧品の内容を印刷したラベル42を作成し、これを充填部31へ搬送して容器43へ貼付する。 【0033】このようにして製品としての化粧品の製造が終了する。製品の製造が終了すると、調合制御部21は製品を搬送路41によって製品排出部33へ搬送する。製品が搬入シャッタ44の手前まで搬送されると、図示しない検知センサがこれを検知する。 【0034】この検知信号を受取った調合制御部21は、搬入シャッタ44を開作動させて製品を製品排出部33の内部へ搬入する。製品の搬入を確認した調合制御部21は、搬入シャッタ44を閉作動させて製品排出部33の内部を化粧品調合ユニット6の内部とを隔絶させた後に、排出シャッタ45を開作動させると共に、制御部11へその旨を通知する。 【0035】通知を受取った化粧品調合装置1の制御部11は、顧客の要望と肌質に適合した化粧品が完成した旨を表示部3に表示する。顧客は製品排出部33の内部から、製品を取出してその内容を確認し、その旨を入力部4によって入力する。確認を検知した制御部11は、処方に基づいて顧客に供給した化粧品の料金を算出し、これに容器43等の費用や処方の手数料等を加算して代金を算出し、その内容と共に表示部3に表示する。 【0036】この表示内容をカウンセラ等が確認し、顧客がその代金を支払って顧客の要望と肌質に適合した化粧品の販売が終了する。これに並行して制御部11は、顧客に供給した化粧品の処方や処方した日時等を販売情報として記憶部13の該当する顧客ファイルに格納する。この場合、記憶部13に一時保存していた顧客情報は、これに含まれる肌質検出部によって取得された肌質情報や問合せ内容に対する回答の中で全ての化粧品の処方に共通する肌質情報を顧客肌質固定情報として、その他の処方する化粧品に特有の肌質情報を顧客肌質変動情報として販売情報に添付して顧客ファイルに格納される。 【0037】また、調合制御部21は洗浄液34をポンプ35によって混合部25へ輸送しその内部を洗浄する。混合部25の洗浄後、調合制御部21は洗浄液を充填部31へ送り、充填部31への配管内を洗浄してその廃液を廃液収納部36へ送って一時保管する。製品排出部33においては、調合制御部21は顧客が製品を受取ったことを確認した後に排出シャッタ45を閉作動させて製品排出部33の内部と外気とを隔絶させ、導入バルブ47を開作動させて清浄装置37は生成したクリーンエアを導入ダクト46によって取込み、排気バルブ49を開作動させて排気ダクト48によって外気に開放して製品排出部33の内部を掃気する。 【0038】一定時間の経過等によって掃気の終了を判断した調合制御部21は、排気バルブ49を閉作動させて閉め切り、次いで導入バルブ47を閉作動させてクリーンエアを遮断し、製品排出部33の内部を若干の正圧に保って外部からの塵芥の侵入を防止するようにする。なお、清浄装置37は常に化粧品調合ユニット6内を清浄にするよう作動する。 【0039】すなわち、化粧品調合ユニット6の設置当初、長期間の休止後の再稼動または化粧品調合ユニット6の保守後の再稼動等の場合は、保守担当の係員、販売店の店員またはカウンセラは図示しないバルブ装置を開作動させて化粧品調合ユニット6内を外気に開放し、清浄装置37を作動させてフィルタ37aを経由して外気を吸気し、これに含まれる塵芥を除去したクリーンエアを生成し、これを化粧品調合ユニット6内に送風して化粧品調合ユニット6内を掃気する。 【0040】掃気の終了後には、係員等はバルブ装置を閉作動させて外気と隔絶し、清浄装置37を自動運転に切替える。自動運転に切替ったことを検知した調合制御部21は化粧品調合ユニット6内の圧力が所定の正圧に達したことを確認して清浄装置37の吸気をフィルタ37b側に切替え、化粧品調合ユニット6内の空気をフィルタ37bによって塵芥を除去しながら循環させて清浄な状態に維持する。 【0041】清浄装置37で生成されたクリーンエアは2方に分岐され、一方は化粧品調合ユニット6内へ送られて循環使用され、他方は上記の製品排出部33へ送られて製品排出後の製品排出部33内の掃気に使用される。製品排出部33内の掃気等によって化粧品調合ユニット6内の空気が不足する場合は、調合制御部21が圧力等の変化によってこれを検知し、吸気をフィルタ37a側に切替えて外気を導入し所定の正圧を保つようにする。 【0042】以上のようにして新規顧客の場合の作動が終了する。再来客の場合は、化粧品調合装置1の制御部11は該当する顧客の顧客ファイルに含まれる販売情報によってその顧客が直近に購入した化粧品の内容を抽出し、それに対する使用感や障害発生の有無等の評価を問合せる画面を表示部3に表示する。 【0043】顧客は、その化粧品に不満や障害の発生がない場合は、終了の旨を入力部4によって入力する。不満や障害の発生がある場合は、カウンセラ等はその内容を詳しく聞き取り、顧客の要望や症状を入力部4によって入力する。制御部11は、評価の問合せに対する入力がなかった場合はその化粧品の処方が顧客に適合したものであったと判断してその旨を、入力がされた場合はその内容を評価情報として取得し、該当する顧客ファイルの販売情報に追加して蓄積する。 【0044】なお、この評価情報は当該顧客に同様の化粧品を再処方する場合に参照して更に顧客に適合した化粧品を供給するために活用される。評価情報の蓄積と並行して、制御部11は表示部3に販売情報によって顧客が過去に購入した化粧品の一覧表を表示する。顧客がその中の化粧品を再購入する場合は、入力部4によってその化粧品を選択して入力する。 【0045】これを検知した制御部11は、その化粧品の前回の処方と効能、その化粧品の評価情報がある場合はその内容および季節等の環境の変化等によって前回の処方に対して推奨する変更内容がある場合はその処方と効能等を表示部3に表示して顧客に提示する。顧客は必要に応じてカウンセラ等のアドバイスを受けながらその内容を確認し、前回購入品の「再購入」、「推奨処方購入」、「処方変更」の別を選択して入力する。 【0046】「再購入」、「推奨処方購入」が選択されたの場合は、既に処方がされているため、その後の作動は上記の新規顧客の場合の制御部11による化粧品の処方が終了した以後の作動と同様であるのでその説明を省略する。「処方変更」が選択された場合は、制御部11は顧客ファイルの販売情報を参照して前回の処方に使用した顧客肌質変動情報を表示部3に表示する。 【0047】顧客は表示された前回の顧客肌質変動情報から、必要に応じてカウンセラ等のアドバイスを受けながら変更したい内容を選択して入力する。これに加えて「肌質測定」の必要がある場合には、上記の新規顧客の場合と同様にして肌質情報を取得する。その後の作動は上記の新規顧客の場合の顧客情報の入力が終了した以後の作動と同様であるのでその説明を省略するが、「肌質測定」がされた場合は、顧客肌質固定情報にその内容を追加して、取得済みの内容が再測定された場合はその内容を更新して顧客ファイルに格納される。 【0048】顧客が新たな化粧品を購入する場合は、顧客は入力部4によって「新規購入」を選択する。これを検知した制御部11は、顧客ファイルの顧客肌質固定情報を表示部3に表示すると共に、希望する化粧品の種類やそれに対する要望、その処方に必要な顧客肌質変動情報を問合せる画面を表示する。 【0049】顧客は必要に応じてカウンセラ等のアドバイスを受けながら必要な内容を入力する。なお、「肌質測定」の必要がある場合には、上記と同様にして肌質情報を取得する。その後の作動は上記の新規顧客の場合の顧客情報の入力が終了した以後の作動と同様であるのでその説明を省略する。 【0050】このようにして、再来客の場合の顧客の要望と肌質に適合した化粧品の販売が行われる。化粧品調合ユニット6の保守は、以下のようにして行う。化粧品調合ユニット6の調合制御部21は、常に化粧品原料の格納位置や、化粧品原料や洗浄液34、容器格納部32の容器43の残量および廃液収納部36の収納量等を確認し、これを管理情報として記憶部23に保存している。 【0051】化粧品原料の場合は、原料格納部27に新たに原料タンクが格納される際に、その内容物である化粧品原料の種類とその量、使用期限等が係員等によって入力される。この場合に、化粧品原料の原料タンクの交換を効率よく行うために、化粧品原料の管理情報に含まれる化粧品原料の格納位置の識別子によって交換すべき原料タンクの位置を表示部3に表示するようにしてもよい。 【0052】調合制御部21は、この入力された情報に格納日時等を添付して、記憶部23の管理情報を更新する。調合制御部21は、処方による化粧品の調合を行った度毎にその使用量を差引いて化粧品原料の残量を計算し、これを基に管理情報の該当する化粧品原料の残量を更新する。同様にして他の残量等も管理される。 【0053】調合制御部21は、化粧品原料の残量等が規定量以下になった場合や使用期限が近づいた場合は、調合制御部21がその内容を化粧品調合装置1の制御部11に通知し、制御部11はその内容を保守ファイルとして記憶部13に保存する。また、化粧品調合ユニット6の内部の正圧が維持し難いや、製品の搬送時間が標準に較べて長い等の軽度の異常を検知した場合には、その部位と内容等を通知し、制御部11はその内容も保守ファイルに保存する。 【0054】係員等は定期的または必要に応じて係員専用メニューを表示部3に表示し、その画面から保守に関する内容を選択する。この時、制御部11は記憶部13に保存されている保守ファイルを一覧表等にして表示部3に表示する。係員等はその内容に基づいて、補充する化粧品原料の発注や一時保管されている廃液収納部36の廃液処理、異常の修理等の手配を行い、化粧品調合ユニット6の円滑な稼動を維持するようにする。 【0055】以上に述べたように、本実施の形態の化粧品調合装置によって、多様性に富む顧客の肌質に適合した化粧品を供給することができ、肌質と不適合な化粧品による健康障害等を未然に防止して、顧客の要望に応えることができる安全な化粧品を供給することが可能となる。また、化粧品の処方から調合の全てを自動的に行うことによって、化粧品の製造に要する時間が短縮でき、顧客の利便性を向上することができると共に、製造責任技術者等の工場の製造工程で必要な人員の省力化を図ることができる。 【0056】更に、顧客の肌質を肌質検出部によって客観的かつ定量的に取得することによって、より精度よく顧客の肌に適合した化粧品を供給することが可能となる。更に、処方に含まれる化粧品原料の特定の成分について、その添加量に上限を設けて処方することによって、安全な化粧品の供給が可能となる。更に、原料格納部に格納された化粧品原料毎の原料タンクと混合部との間の配管を専用配管とすることによって、化粧品原料による腐食を防止でき予期せぬ成分の混入を防止することができるようになり、より安全な化粧品を供給することができると同時に、混合部への専用配管を洗浄する必要がなくなり、洗浄装置の簡素化を図ることができる。 【0057】更に、混合部へ輸送され投入された化粧品原料を混合部の重量増加を検出して計量することによって、処方され投入された化粧品原料の正確な量を測定することができ、より正確に顧客の肌に適合した化粧品を調合することができる。また、予め計量した化粧品原料の量を混合部の重量増加によって再確認することにより、処方された化粧品原料が確実に混合部に投入されたことが確認でき、その量を2重に確認することで更に化粧品原料の計量精度を向上することができるため、一層正確に顧客の肌に適合した化粧品を調合することができる。 【0058】更に、化粧品調合ユニットが行う調合の調合情報を表示部に表示し、顧客に対して有効な情報を伝えることによって、顧客のその化粧品に対する理解や信頼感が深まり、顧客の満足度を向上させることができる。更に、顧客に供給した化粧品の内容をラベルに印刷して貼付することによって、化粧品の使用時の考慮事項を正確に顧客に伝えることができ、化粧品の安全な使用を図ることができる。 【0059】なお、この場合の印刷は、レーザーアブレーション等によって容器に直接印刷するようにしてもよい。これによってラベルとラベルの搬送、貼付のための機構が省略でき印刷部の簡素化を図ることができる。更に、顧客が化粧品を確認した後に、その処方に基づいて化粧品の料金を即座に表示して支払を受けることによって、後払い等による販売店のリスクを回避することができ、顧客の利便性も向上する。 【0060】更に、顧客に供給した化粧品の評価を記憶部に格納された顧客ファイルに追加して蓄積することによって、顧客の肌質に更に適合した化粧品の供給が可能となる。更に、化粧品調合ユニットに清浄装置を設けることによって、化粧品調合ユニット内に塵芥を除去したクリーンエアを送風することができ、化粧品調合ユニット内を常に清浄に保つことが可能となり、予期せぬ不純物の混入や化粧品原料の腐敗を防止して、清浄でかつ防腐剤等を使用しない化粧品の供給が可能となる。 【0061】更に、製品排出部に搬入シャッタと排出シャッタとを設け、化粧品調合ユニット内を外気と遮断すると共に、製品の排出等によって外気が侵入した場合にはこれを掃気して製品排出部内の清浄度を保つことによって、化粧品調合ユニット内を常に清浄に保つことができ、製品を外部に排出する製品排出部を有する化粧品調合ユニットにおいても、上記と同様の効果を得ることができる。 【0062】なお、上記の第1実施の形態に以下に示す内容を付加することによって、更なる効果を得ることができる。化粧品調合ユニットに紫外線等を利用した殺菌装置を設置し、化粧品調合ユニットの内部を殺菌するようにすることによって、化粧品調合ユニットの内部を清潔に保つことができ、更に化粧品原料の腐敗を防止して容易に防腐剤等を使用しない化粧品の供給が可能となる。 【0063】また、この殺菌装置を上記の清浄装置のクリーンエアの送風路に設け、殺菌したクリーンエアを化粧品調合ユニットや製品排出部の内部に送風するようにしてもよい。これによって製品排出部も清潔に保つことができるようになり、より清潔な製品の供給が可能となる。なお、化粧品調合ユニットに殺菌装置を設ける場合は、化粧品原料を紫外線等の影響から防護するため、原料格納部または原料タンクを紫外線等を遮断する材料で製作するまたはその材料で覆うようにするのが望ましい。 【0064】化粧品原料に発火性のある揮発性成分が含まれている場合は、化粧品調合ユニット内に設けられるモータや電磁弁、照明等の火花等の発火要因を有する機器を防爆型の機器で構成すると共に、化粧品調合装置や係員等の体に滞留する静電気を除去する接地杭と接地板を設けるようにする。これによって、引火、爆発等の事故を未然に防止することができる。 【0065】また、化粧品原料に有機溶剤等の揮発成分が含まれる場合は、フィルタ37bに活性炭等の吸着フィルタを組込むまたは並設して揮発成分を吸着するようにしてもよく、クリーンエアの送風側に吸着フィルタを設けるようにしてもよい。これによって、有機溶剤等の揮発分が化粧品調合装置の保守時等に外気に流出することを防止することができる。 【0066】原料格納部の原料タンクの保守性を向上するためには、原料タンクにICチップを内蔵したICタグを設け、ICタグに内容物である化粧品原料の種類とその量、使用期限、その効果、他の化粧品原料との複合作用、添加量の制限、その他処方上考慮すべき内容等の原料情報を記録し、これを調合制御部が無線等による読取装置によって読取り、化粧品調合ユニットおよび情報処理部の記憶部に必要な情報を格納するようにする。 【0067】これによって係員等による入力作業が省略でき、係員等の負担を軽減できると共に入力ミスを防止することができる。また記憶部等に登録されていない新たな化粧品原料を使用する場合には、その原料情報を入力する作業が省略でき、効率化を図ることができる。このことは特に多数の化粧品調合装置に原料情報を入力する必要がある場合に有効である。 【0068】顧客の肌質への適合性を更に高める場合、または顧客の肌質が複雑で的確な処方が困難な場合等には、処方した化粧品を少量調合し、これを化粧用の脱脂綿に含ませる等して事前に顧客に提供して顧客の使用感や肌質との適合性を確認し、顧客が満足した場合は、標準量を調合して容器に充填して顧客に供給し、不満足な場合は、再処方して顧客が満足するまで上記作業を繰返すようにする。 【0069】これによって、顧客の肌質へ化粧品の適合性を更に向上することができる。なお、これらの作業は情報処理部の制御部が全て自動で行うようにするのが望ましい。また、事前に提供する化粧品は、化粧用の脱脂綿に含ませた後に滅菌パック等に封入して提供してもよく、小型の容器に充填して提供するようにしてもよい。 【0070】上述は、化粧品調合装置の制御部が化粧品調合装置の各部位を制御するとして説明したが、化粧品調合ユニットの記憶部に化粧品調剤情報を格納し、調合制御部に化粧品調合装置の制御部の機能を設けるようにしてもよい。これによって、表示部や入力部等の一部の機器を用意するだけで設置場所の制約等を排除して簡易に化粧品調合装置を設置することが可能となる。 【0071】第2実施の形態例図5は本発明の第2実施の形態を示す斜視図、図6はそのブロック図、図7はその製品排出部を示す説明図である。なお、上記第1実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。 【0072】本実施の形態は、第1実施の形態の各部を統合して専用の化粧品調合装置としたものであり、第1実施の形態例で示した情報処理部2の接続部12と化粧品調合ユニットの接続部22は省略されている。図5、図6において、51はシート挿入部であり、化粧品調合装置1の情報処理部2に設けられ、後述する入力シート等を受入れてその内容を読取るスキャナと、後述する詳細情報等を印刷するプリンタとを有する。 【0073】52はカード挿入部であり、化粧品調合装置1の情報処理部2に設けられ、顧客のカードであるICカード等の情報格納媒体を受入れてその記録部に記録された顧客情報や販売情報等を読取り、新たな情報を書込む機能を有している。なお、情報格納媒体は上記のICカードに限らず、スマートカード等であってもよく、個人が所有する共通カードとしての情報記録媒体であってもよい。 【0074】図7において、55は製品排出部33に設けられた昇降装置であり、ボールネジや油圧シリンダ等によってステージ56を昇降できるように設けられており、ステージ上に載せられた製品を昇降する。上述した構成の作用について説明する。顧客が自分の肌に合う化粧品の購入を希望する場合は、最初に販売店で登録を行う。この場合に顧客は顧客特定手段として使用するICカードを販売店から購入、貸与または提供される等により入手する。 【0075】その後、化粧品調合装置1を用いて「登録」を選択し、個人情報やパスワード等の入力が終了するまでの間は、第1実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。個人情報とパスワード等の入力が終了すると、制御部11はその内容を表示部3に表示する。 【0076】顧客がこれを確認すると、制御部11は記憶部13に新たな顧客ファイルを作成し個人情報やパスワード等を格納して登録すると同時に、表示部3に顧客のICカードをカード挿入部52へ挿入することを促す画面を表示する。顧客がこれに従ってICカードをカード挿入部52へ挿入すると、制御部11はICカードの記録部に顧客の個人情報とパスワードを書込み、顧客にICカードを排出して引渡す。 【0077】この登録以後は、登録された顧客の情報を記録したICカードが顧客を特定する顧客特定手段となる。登録が終了し、ICカードの抜取りを確認した制御部11は、表示部3にメニュー画面を再び表示する。化粧品を購入する場合は、顧客はメニュー画面から「購入」を選択する。 【0078】これを検知した制御部11は、カード挿入部52に顧客特定手段であるICカードを挿入することを促す画面を表示部3に表示する。これに従って顧客がICカードを挿入すると、制御部11は挿入されたICカードから顧客の氏名とパスワードおよび顧客肌質固定情報や販売情報を読取り、顧客が、新規顧客か再来客かの判断を行う。 【0079】すなわち、読取った情報に顧客肌質固定情報や販売情報が含まれている場合は再来客と、含まれていない場合は新規顧客と判断する。顧客が新規顧客の場合(再来客の場合は後述する。)は、制御部11はシート挿入部51に入力シートを挿入することを促す画面を表示部3に表示する。顧客は予め用意したまたはカウンセラ等のアドバイスを受けながら記入した入力シートをシート挿入部51に挿入し、制御部11はシート挿入部によってその内容を読取る。 【0080】なお、この入力シートは、顧客の希望する化粧品の種類やそれに対する要望、問診形式等で問合せした肌質の情報等を文字または選択肢の選択結果をマークシート形式等で記入できるよう作成されている。また、入力シートの読取り結果に不明な点がある場合は、制御部11がその内容を表示部3の表示画面によって問合せ、顧客は入力部4によって、または修正後の入力シートを再挿入して入力しその内容を修正する。 【0081】以後、顧客情報入力時における「肌質測定」から化粧品調合装置1が化粧品を処方して調合し、製品の製造が終了して製品が搬送路41によって製品排出部33へ搬送されるまでの間は、第1実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。製品が搬入シャッタ44の手前まで搬送されると、図示しない検知センサがこれを検知する。 【0082】この検知信号を受取った調合制御部21は、搬入シャッタ44を開作動させて製品を製品排出部33の内部へ搬入する。製品の搬入を確認した調合制御部21は、図示しないロボットアーム等を作動させて製品をステージ56上へ移送する。製品がステージ56の所定の位置に載せられたことを確認した調合制御部21は、搬入シャッタ44を閉作動させて製品排出部33の内部を化粧品調合ユニット6の内部とを隔絶させた後に、昇降装置55を作動させてステージ56を排出シャッタ45の近傍の所定の位置まで上昇させる。 【0083】ステージ56に載せられた製品が排出シャッタ45の近傍の所定の位置まで上昇して停止したことを確認した調合制御部21は、排出シャッタ45を開作動させると共に、制御部11へその旨を通知する。通知を受取った化粧品調合装置1の制御部11は、顧客の要望と肌質に適合した化粧品が完成した旨を表示部3に表示する。 【0084】顧客は製品排出部33のステージ56に載せられた製品を取出してその内容を確認し、その旨を入力部4によって入力する。確認を検知した制御部11は、処方に基づいて顧客に供給した化粧品の料金を算出し、これに容器43等の費用や処方の手数料等を加算して代金を算出し、その内訳と共に表示部3に表示する。 【0085】この表示内容をカウンセラ等が確認し、顧客がその代金を支払って顧客の要望と肌質に適合した化粧品の販売が終了する。なお、化粧品の代金は、その内訳と共にシート挿入部51のプリンタによって印刷した後に請求書として発行するようにしてもよい。この場合に顧客は販売店のレジカウンタ等でこの請求書によって代金を支払う。 【0086】また、顧客が供給された化粧品の処方や取扱説明、自分の肌質の診断結果等のラベル42の記載内容より更に詳しい詳細情報を希望する場合は、代金の表示画面等に設けられた「詳細情報」を選択して制御部11に指示し、制御部11がシート挿入部51のプリンタによってその内容を印刷して排出し、顧客に引渡すようにしてもよい。 【0087】これに並行して制御部11は、顧客に供給した化粧品の処方や処方した日時等を販売情報とし、顧客肌質固定情報と共に記憶部13の該当する顧客ファイルに格納する一方、その内容をICカードの記録部に記録する。ICカードに記録を終了すると、制御部11はカード挿入部52によってICカードを排出し顧客にICカードを引渡す。 【0088】その後の作動は、第1実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。なお、製品排出部33においては、調合制御部21は顧客が製品を受取ったことを確認した後に排出シャッタ45を閉作動させて製品排出部33の内部と外気とを隔絶させ、昇降装置55を作動させてステージ56を搬入シャッタ44の近傍の所定の位置まで下降させて停止させ、第1実施の形態例と同様にして製品排出部33の内部を掃気して若干の正圧に保持する。 【0089】再来客の場合は、化粧品調合装置1の制御部11はICカードから読取った販売情報によってその顧客が直近に購入した化粧品の内容を抽出し、それに対する使用感や障害発生の有無等の評価を問合せる画面を表示し、第1実施の形態例と同様にして評価情報を取得する。この評価情報はICカードにも記録される。なお、この評価情報は、シート挿入部51から該当する化粧品の前記と同内容を問合せる評価シートを排出し、顧客がこれに記入したものをシート挿入部51から受入れて読取るようにしてもよい。 【0090】以後、化粧品の一覧表を表示し、第1実施の形態例と同様にして「再購入」、「推奨処方購入」、「処方変更」の別の処理が行われ、その後の作動は上記の第2実施の形態の新規顧客の場合の顧客情報の入力が終了した以後の作動と同様であるのでその説明を省略するが、「肌質測定」がされた場合は、その内容がICカードにも記録される。「新規購入」が選択された場合も同様である。 【0091】なお、変更内容の入力等の入力が必要な場合に、評価シートの場合と同様にしてそれぞれのシートによって入力するようにしてもよい。これによって、第1実施の形態例と同様の効果に加えて、ICカードに顧客肌質固定情報や販売情報等の顧客の情報を記録し、これを化粧品調合装置が読取って処方することによって、異なる場所に設置された化粧品調合装置によっても、顧客は再入力をしないで自分の肌に適合した同質の化粧品の供給を受けることができ、顧客の利便性が更に向上する。 【0092】また、シート挿入部から顧客が記入したシートを受入れて読取ることによって、入力作業の煩わしさを解消することができると同時に、キーボード等による入力が苦手な人の利便性を向上させることができ、化粧品調合装置の普及に貢献することができる。更に、シート挿入部から排出した請求書によって、レジカウンタ等の会計専門部署で精算を行うことができ、無用のトラブルやリスクを未然に防止することができる。 【0093】更に、シート挿入部から詳細情報を印刷して排出することによって、ラベルに印刷した以上の情報を顧客に伝えることができ、化粧品のより安全な使用を図ることができる。なお、上記の第2実施の形態に以下に示す内容を付加することによって、更なる効果を得ることができる。 【0094】顧客がICカードの使用を拒否したり、ICカードの携帯を失念したりした場合は、顧客の氏名とパスワードの入力を顧客特定手段として第1実施の形態例と同様にして化粧品の購入が行えるようにしてもよい。これによって顧客の利便性を更に向上することができる。また、情報処理部の記憶部に格納されている顧客ファイルを、係員等によって定期的または必要に応じて収集し、整理、統合することによって、以後に補充する化粧品原料の種類とその量の予測が容易に行えるようになり、効率的な化粧品調合装置の運用と顧客の利便性の向上とを両立することができる。 【0095】更に、統合された化粧品調合装置の情報処理部と肌質検出部および化粧品調合ユニットに接続部を設けて互いに接合可能な3つのユニットとして設け、これらのユニットの一部または全部を組合せて化粧品調合装置を設置するようにしてもよい。これによって、化粧品の種類を限定した化粧品調合装置や、地域的な特色、設置場所の制約等の各種の条件に容易に対応することが可能となり、化粧品調合装置の普及に貢献し、顧客の利便性を向上することができる。 【0096】なお、第2実施の形態例の表示部にタッチパネルを設け、入力部とするようにしてもよい。これにより入力作業の容易性を高めることができ、キーボード等を省略して化粧品調合装置の簡素化を図ることができる。また、第1実施の形態例にスキャナやプリンタ、ICカード読取書込装置を接続して、第2実施の形態例と同様の効果を発揮させるようにしてもよい。 【0097】第3実施の形態例図8は本発明の第3実施の形態を示すブロック図、図9はその化粧品調合装置を示す斜視図、図10はそのブロック図である。なお、上記第1および第2実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。 【0098】本実施の形態は、第2実施の形態で示した統合された化粧品調合装置1を利用し、これらを通信回線によって接続してネットワーク化を図った、原則的に無人で化粧品の販売を行う化粧品販売システムである。図1において、61は上位装置としてのホストコンピュータ(以下、ホストという。)であり、化粧品メーカまたはその代行会社の商品センタ等に設置されており、インターネット等の通信回線に接続している。 【0099】なお、通信回線はインターネットに限らず、専用回線や電話回線等によって構築された通信ネットワークであってもよい。62はデータベースであり、ホスト61と接続しており、多様な肌質に対応するための化粧品原料や化粧品の処方等に関する情報や、全ての化粧品調合装置1から送られてくる顧客ファイルを格納している。 【0100】63は相談センタであり、通信回線に接続しており、顧客の入力を補助したり、肌の状態に関する相談を受付けたりする相談員が常駐している。64はDNA分析施設であり、通信回線に接続しており、顧客の血液等の検体からDNAの塩基配列等を分析してその情報を提供する。65は顧客のパーソナルコンピュータや携帯電話、携帯端末等の顧客が使用する顧客端末である。 【0101】化粧品調合装置1は、化粧品販売店や薬局、ドラッグストア、美容室等の化粧品を取扱う販売店の他に、コンビニエンスストアや百貨店、スーパーマーケット、銀行等のATMコーナー、病院等の医療施設、理容室、エステティックサロン、駅の構内等の管理者が常駐している場所、およびATMブース等の街頭に設けられた監視カメラ等の監視設備を整えた無人のブース等に設置されて複数設けられており、それぞれ通信回線に接続している。 【0102】図9、図10において、71は通話部であり、化粧品調合装置1に設けられており、マイク71aとスピーカ71bによって顧客と相談センタ63の相談員との間で双方向に交信可能なように構成されている。また、カメラ71cが設けられ、顧客と相談員の交信時に相談員が顧客の肌質を画像によって確認する等のために用いられる。 【0103】なお、マイク71aとスピーカ71bはインターフォン等であってもよい。72はDNA検体格納部であり、顧客のDNA検体である少量の血液を採取するための採血用具が用意されており、採取された顧客のDNA検体を格納して保管する。なお、DNA検体格納部72には、衛生面を考慮して採血用具を血液採取毎に新規のものに交換する交換機構が装備されている。また顧客のDNA検体は血液に限らず、皮膚の一部、爪、頭髪等を用いるようにしてもよい。 【0104】図10において、73は通信部であり、通信回線に接続しており、制御部11がこれによってホスト61とのデータ通信や相談センタとの通話部71による交信等を行う。上述した構成の作用について説明する。顧客は、本化粧品販売システムを利用するに際し、商品センタや販売店で本化粧品販売システムの顧客特定手段として使用するICカードを入手する。 【0105】なお、このICカードは化粧品調合装置が自動発行するようにしてもよい。顧客が自分の肌に合う化粧品の購入を希望する場合は、最初に化粧品調合装置1によって登録を行う。すなわち、化粧品販売装置1の表示部3にはメニュー画面が表示されており、顧客はこのメニュー画面から「登録」を入力部4によって選択する。 【0106】その後、顧客がステージ56に載せられた製品を取出して確認結果を入力するまでの間の作動は第2実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。確認を検知した制御部11は、処方に基づいて顧客に供給した化粧品の料金を算出し、これに容器43等の費用や処方の手数料等を加算して代金を算出し、その内訳と共に表示部3に表示すると同時に、その内容をシート挿入部51のプリンタによって印刷して請求書を発行する。 【0107】顧客は化粧品を販売店等の管理者が常駐している場所で購入した場合は、そのレジカウンタ等で、無人のブースで購入した場合は、最寄りの本化粧品販売システムに加盟している加盟店、または代金の精算に関する契約をしている商店等の契約店でこの請求書によって代金を支払う。また、顧客が供給された化粧品の詳細情報を希望する場合は、第2実施の形態例と同様にして印刷物の引渡しを受ける。 【0108】これに並行して調合制御部21は、顧客に供給した化粧品の処方や処方した日時等を販売情報とし、顧客肌質固定情報と共に記憶部13の該当する顧客ファイルに格納する一方、その内容をICカードの記録部に記録する。なお、記憶部13に格納された顧客ファイルと保守ファイルは、通信回線の混雑時を避けて夜間等に商品センタのホスト61にまとめて送信され、ホスト61はこれをデータベース62に格納する。保守ファイルの内容は、第1実施の形態例と同様にして、商品センタの係員が化粧品原料の保守等に活用する。 【0109】また、「化粧品処方プログラム」のバージョンアップ、および化粧品の新たな処方情報や新たな化粧品原料が追加された場合等には、ホスト61がこれらの化粧品処方変更情報を各化粧品調合装置1に配信して該当する内容を更新する。その後の作動は、第2実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。なお、化粧品調合装置1の各作動の中で以下に示す内容が追加される。 【0110】顧客が化粧品調合装置1の操作や、肌質情報の記入や肌質検出部5による肌質情報の取得等の場合にカウンセラ等の援助を希望する場合は、通話部71によって相談センタ63の相談員と接続し、相談員がカメラ71cによって顧客の肌質等を観察しながら顧客の変更要望等に対するアドバイスや、入力操作や肌質情報の取得等の際に補助や指導を行う。 【0111】相談員がカメラ71c等によって顧客の肌質に異常を発見した場合や顧客が希望する場合等は、顧客は自分のDNA検体を表示部3に表示される手順に従って、または相談員の指導に従って採血用具等を用いて取得し、化粧品調合装置1に設けられたDNA検体格納部72に格納する。このDNA検体は収集されてDNA分析施設64へ送られ、DNA分析施設64ではDNAの塩基配列等を分析して顧客の先天的肌質情報を取得する。 【0112】この先天的肌質情報は通信回線を介して、商品センタのホスト61へ送られ、データベース2に格納されている該当する顧客ファイルに顧客肌質固定情報として格納される。この先天的肌質情報は、顧客の再来時に、顧客が「DNA検査結果」選択して入力することによって、その化粧品調合装置1に送信され顧客のICカードに記録されると共に、制御部11はこの先天的肌質情報を更に加味して推奨処方や新たに購入される化粧品等の処方を行い、その旨を表示して顧客に提示される。 【0113】顧客が化粧品の再購入等を希望する場合に、本化粧品販売システムには再来客による化粧品の購入以外に、顧客の携帯電話等の顧客端末65による方法が組込まれている。すなわち、インターネット上に開設したホームページ等によって顧客の使用する顧客端末65からインターネット等の通信回線によって商品センタのホスト61に接続し、顧客特定手段である顧客の氏名とパスワードを入力する。 【0114】これによってホスト61は、顧客を特定して該当する顧客ファイルの販売情報によってその顧客が直近に購入した化粧品の内容を抽出し、それに対する使用感や障害発生の有無等の評価を問合せる画面を表示部3に表示する。その後の作動は、第1実施の形態例の再来客の場合と同様にして行われる。なお、「肌質測定」が必要となった場合は、ホスト61は最寄りの化粧品調合装置1による肌質情報の取得を推奨する。この場合に、顧客端末65によって顧客の現在位置が特定できる場合は、その付近に存在する化粧品調合装置1の設置場所を案内するようにしてもよい。 【0115】顧客の入力が終了すると、ホスト61はその内容をデータベース62の顧客ファイルに格納すると共に、管理者が常駐する場所に設置された化粧品調合装置1の設置場所の一覧表等を提示して化粧品の受取日時と場所の指定を促す文言を顧客端末65に表示する。顧客はこれに従って受取日時と場所を指定して入力し、顧客の希望する化粧品の予約注文が終了する。 【0116】顧客の予約注文が終了すると、ホスト61は指定日時の前に指定された化粧品調合装置1の混雑具合を勘案して、注文内容を該当する化粧品調合装置1に送信し、化粧品調合装置1はその内容に基づいて化粧品の処方を行い、これを調合して容器43に充填し、製品を製品排出部33に搬送すると共に、シート挿入部51から請求書を排出する。 【0117】この時、化粧品調合装置1は告知音等を発して常駐する管理者に製品の完成を告知し、管理者は製品と請求書を貯蔵庫等に保管する。顧客は指定日時に、指定した化粧品調合装置1が設置されている販売店等を訪れ、代金を支払って化粧品を受取る。なお、顧客端末65によって、上記予約注文だけでなく、顧客情報の変更や顧客端末65に設けたICカード読取書込装置等による顧客の登録を行い、これを顧客ファイルに格納して上記と同様にして化粧品を販売するようにしてもよい。これによって顧客の利便性を向上することができる。 【0118】また、ホスト61に格納されている顧客ファイルは、化粧品調合装置1が設置されているどの場所からでも、また顧客端末65からでもいつでも照会して表示できるようにしてもよい。これによって顧客が購入した化粧品の内容の再確認や今後購入する化粧品の検討の際に、有用な情報を提供することが可能となる。本実施の形態によって、第2実施の形態例の効果に加えて、化粧品調合装置を上位装置と共に通信回線で接続し、化粧品調合装置が処方して化粧品を顧客に供給することによって、多くの場所に化粧品調合装置を設置することが可能になると共に、通信回線の混雑等による混乱や処方の遅れを防止することができ、顧客の利便性を一層向上することができる。 【0119】また、化粧品調合装置に通話部を設け、相談センタとの通話を可能とすることによって、無人の化粧品調合装置による化粧品の販売であっても、顧客の利便性や信頼感の喪失を防止することができる。更に、上位装置が顧客ファイルを保有し、顧客に供給した化粧品の販売情報等を蓄積することによって、売れ筋の化粧品を把握して化粧品原料の構成の適正化や補充の時期を予測した化粧品原料供給を図ることが可能となる。 【0120】更に、この内容を上位装置が指示する化粧品原料の保守体制を構築することによって、顧客のニーズに合わせた化粧品の供給が可能となり、品切れ等を防止して顧客の満足度を向上することができる。更に、上位装置が保守ファイルに含まれる化粧品調合装置の異常に関する情報により化粧品調合装置の状態を監視することによって、各化粧品調合装置を常に正常な状態に維持することができ、化粧品販売システムの円滑な運用を図ることができ、化粧品調合装置の故障等による弊害を未然に防止することができる。 【0121】更に、上位装置が化粧品処方変更情報を全ての化粧品調合装置に配信し、その内容を更新することによって、化粧品調合装置がする処方を常に最新の状態に置くことができ、顧客の肌質に適合する化粧品の品質を高めて顧客の満足度を向上させることができる。更に、インターネット上に開設したホームページ等によって、顧客の使用する顧客端末を接続可能とし、顧客端末から化粧品の予約注文を受付けることによって、顧客の待ち時間が短縮され、化粧品調合装置の稼動率の向上が図れると共に顧客の利便性を向上させることができる。 【0122】更に、顧客のDNA検体を分析して先天的肌質情報を取得することによって、入力シートや肌質検出部等によっては得られない潜在化している肌質情報をも取得することができ、これを更に加えて処方することにより顧客の肌質に更に精緻に適合した化粧品を調合することが可能となる。なお、顧客のDNA検体の販売店への委託や第2実施の形態例の化粧品調合装置へのDNA検体格納部の設置によって第3実施の形態例と同様にして顧客のDNA検体の分析することによって、第1および第2実施の形態例においても、先天的肌質情報を用いた化粧品の処方が可能となり、同様の効果を奏することができる。 【0123】更に、先天的肌質情報を販売情報と共に顧客のカードであるICカードに書込むことによって、顧客はどの化粧品調合装置によっても常に同一の品質を有する化粧品を購入することが可能となり、顧客の利便性を向上することができる。なお、第1実施の形態例の化粧品調合装置にスキャナやプリンタ、マイクやスピーカ等の通話部、ICカード読取書込装置等の必要な機器を接続して、本実施の形態例の化粧品調合装置として用いるようにしてもよい。 【0124】また、顧客のカードは磁気カード等の磁気記録媒体であってもよい。この場合は、磁気記録媒体に記録可能な情報量が少ないことを考慮して、磁気記録媒体は顧客を特定するためにのみ使用するIDカード等とし、上位装置との通信によって顧客ファイルの内容を取得して化粧品調合装置による化粧品の供給を行うようにする。 【0125】更に、カード挿入部をキャッシュカードやデビッドカード等の読取りが可能なものとして、代金の支払いをカード決済とするようにしてもよく、プリペードカードを読取り可能にして、直接代金の支払いを行うようにしてもよい。これによって、ICカード等の情報格納媒体の普及に伴う費用を削減して、化粧品販売システムの早期の普及に貢献することができると共に、顧客の利便性を向上することができる。 【0126】更に、商品センタを決済センタとしても機能させ、または決済機能を有する代行会社を設け、顧客が化粧品の代金を電子決済や振込等によって商品センタ等に支払い、商品センタ等によって販売店や化粧品メーカ、卸売業者等との間で精算するようにしてもよい。上述した各実施の形態例で説明した各部位は、以下に示す態様とすることも可能である。 【0127】化粧品原料や洗浄液を輸送するポンプは、回転数や回転角によって輸送する化粧品原料等の流体の計量が比較的精度よく行えるトロコイドポンプやギアポンプ等の容積型ポンプが望ましい。また、流体の粘度が非常に小さい場合には、接触するベーンを有する容積型ポンプの一種であるベーンポンプ等の漏れの少ないポンプを使用するとよい。 【0128】流体の粘度が非常に高い場合には、スクリュウポンプやしごきチューブを用いたローラポンプの使用が望ましい。更に、上記の輸送用ポンプを廃して、圧縮した気体を原料タンク内に導入してその圧力を利用して流体を押出すようにしてもよい。専用配管は、耐腐食性の高いステンレス等を用いて配管することが望ましいが、酸性やアルカリ性の強い化粧品原料の場合は、高分子材料等の管またはこれによってコーティングされた管を用いて腐食を防止することが望ましい。 【0129】また、化粧品原料が固形物に近く、原料タンクや混合部にヒータを設けて固形物を溶融させる必要がある場合は、その専用配管にリボン状等のヒータを巻きつけて、保温または加熱するようにしてもよい。混合部による混合は、攪拌による方法が望ましいが、震とうによる混合や超音波による混合を用いてもよく、使用する化粧品原料が全て低粘度の液体である場合は、混合を省略することも可能である。 【0130】ラベルの貼付は、化粧品調合装置内で印刷して行うとして説明したが、印刷部から印刷されたラベルを外部に排出して、その後に排出された化粧品を充填した容器に貼付するようにしてもよく、外部に接続した印刷装置またはシート挿入部によってラベルに印刷するようにして上記同様に貼付するようにしてもよい。以上述べてきたように、本発明の化粧品調合装置は、基礎化粧品の供給のみならず、メイクアップ化粧品等の他の化粧品の供給にも適したものであり、この場合においても肌質情報や先天的肌質情報によって、既に供給した化粧品の処方も考慮して、新たに供給する化粧品の処方が行われるため、季節の変化等の環境変化等に対応して、機敏により適正な化粧品の供給が可能となる。 【0131】また、基礎化粧品とメイクアップ化粧品等との複合的な要因による健康障害をも未然に排除することができ、顧客の肌質を常に健康に維持する安全な化粧品の供給を行うことが可能となる。 【0132】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、顧客の顧客情報を基に情報処理部が化粧品調剤情報によって化粧品を処方し、化粧品調合ユニットが、その処方に基づき化粧品を調合することによって、多様性に富む顧客の肌質に適合した化粧品を供給することができ、顧客の要望に応えることができる安全な化粧品を供給することができるという効果がえられる。 【0133】また、化粧品の処方から調合の全てを自動的に行うことによって、化粧品の製造に要する時間が短縮でき、顧客の利便性を向上することができると共に、工場の製造工程で必要な人員の省力化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000295 【氏名又は名称】沖電気工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区虎ノ門1丁目7番12号
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| 【出願日】 |
平成14年2月26日(2002.2.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069615 【弁理士】 【氏名又は名称】金倉 喬二
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| 【公開番号】 |
特開2003−252721(P2003−252721A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月10日(2003.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−50229(P2002−50229) |
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