| 【発明の名称】 |
シリコニルビースワックスを含有する化粧品 |
| 【発明者】 |
【氏名】古川 利正
【氏名】佐々木 良逸
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| 【要約】 |
【課題】皮膚及び毛髪の保護並びに感触改良に、他の成分と相溶性の悪いシリコーンとビースワックスを各々の特徴を生かしながら相溶させた、シリコニルビースワックスを含有する化粧品を提供する。
【解決手段】分子量の大きいシリコーンアルコールをエステル化し、化学変性天然ビースワックスと相溶させ、シリコニルビースワックスとして化粧品に含有させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】シリコニルビースワックスとしては、分子量の大きいシリコーンアルコールとビースワックスをエステル化し、遊離ワックス酸を取り除くことにより改良されたワックスである。この融点は62℃〜72℃である。 【請求項2】請求項1記載のシリコニルビースワックスを含むことを特徴とする毛髪及び皮膚処理用組成物。 【請求項3】溶液、エマルジョン、ゲル、ワックスまたはエアゾルの形態であることを特徴とする請求項2記載の組成物。 【請求項4】請求項1記載のシリコニルビースワックスを0.05〜50重量パーセント含有する皮膚及び毛髪の保護剤、或いは感触改良剤であることを特徴とする請求項3記載の組成物。
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【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】本発明は、特定の融点を有するシリコニルビースワックスを含有する化粧品を対象とする。 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ワックスは、化粧品において多くの役割を担っている。例えば、単独で皮膚保護剤として使用されたり或いは化粧品の安定性や粘性を保つ目的で、エマルジョン中の油脂成分として使用されている。皮膚化粧品用ワックスは、皮膚に対して油脂補給の役割や疎水性の働きを成している。また、毛髪化粧品用ワックスは、毛髪の保護剤ないしコンディショニング剤として使用されている。最も一般的に知られている動物性ワックスは蜜蝋である。これは、蜂の分泌物であり入手出来る量が限られている。また、エステル含有量も高く安定性に劣る。一方、化粧品用においてのシリコーンは毒性が低く、皮膚に対する刺激が少ない。皮膚呼吸を損なわず、撥水性を付与する。また、べたつきのない滑らかなすべり、柔らかな光沢、艶を与える。これらは、薄く均一な皮膜を形成し使用感を向上させる目的で使用される。しかしながら、シリコーンは、他の成分との相溶性が悪く、乳化が難しい欠点がある。従って、使用可能な動物由来のワックスを化学変性し、化学変性天然ワックスを得ることにより乳化が容易になる。これは、従来化粧品で一般的に使用されていたワックスと異なり、前述のような欠点を持たない「化学変性天然ワックス」とシリコーン含有の望まれていた化粧品原料である。 【課題を解決するための手段】かかる実状において、本発明者が研究を行った結果、天然の動物ワックスであるビースワックスと、分子量の大きいシリコーンアルコールをエステル化し、遊離ワックス酸を取り除き、さらに改良して、融点62〜72℃と溶解しやすい融点をもたせるとともに、適度な粘性が得られ、ジェル化とオイル結合させる性能をもち、乳化のし易いワックスが得られた。これらを含有する化粧品によって、前述の課題が良好に解決され得ることを見出した。 ■発明は、次のようなシリコニルビースワックスを使用することを対象とする。例えば、Koster Keunen Holland Bv社製のシリコニルビースワックス(INCI/CTFA−Name:DimethiconeCopolyolBeeswax)であり、このシリコニルビースワックスは、ビースワックスと分子量の大きいシリコーンアルコールをエステル化することにより、融点は62℃〜72℃であり化粧品に配合し易く、皮膚および毛髪上で、適度な硬度の皮膜を形成しやすいことが容易に推察できる。 ■シリコニルビースワックスは、化粧品において皮膚の感触と、キメをよくする効果が得られる。また、皮膚の表面にべとつかない、脂っぽくないフィルムを形成する事を助ける特性がある。さらに他の成分のべとつきを少なくし、ワックスの結晶化を抑制する。また、シリコニルビースワックスは、毛髪保護剤及びコンディショニング剤として、櫛通り性や扱い易さを改善し、滑らかさと毛こし感が得られることを見いだした。シリコニルビースワックスを含有することを特徴とする皮膚用または毛髪用化粧品は、非常に優れた特性を有する皮膚用または毛髪処理用化粧品を提供することが出来る。 ■本発明による処理剤は、例えばデェイクリーム、ナイトクリーム、ハンドクリーム、日焼け止めクリーム、リップクリーム等の皮膚保護剤。ファンデーションや頬紅等のメイキャップ用品。シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアリンス等の毛髪保護剤、入浴剤、洗浄剤等として提供することができる。 ■本発明による組成物がエマルジョン形態の皮膚保護剤またはエモリエント剤の場合、シリコニルビースワックスを0.05〜50重量パーセント含有することが望ましい。水中油型のエマルジョンの形態で提供される皮膚保護剤またはエモリエント剤の場合、シリコニルビースワックスを0.05〜20重量パーセント含有することが望ましい。油中水型のエマルジョンの形態で提供される皮膚保護剤またはエモリエント剤の場合、シリコニルビースワックスを1〜50重量パーセント含有することが望ましい。 ■本発明による組成物が、毛髪保護剤またはコンディショニング剤、或いは毛髪洗浄剤及び身体洗浄剤の場合は、シリコニルビースワックスを0.1〜10重量パーセント含有することが望ましい。 ■本発明によるヘアオイル、光沢剤及びヘアワックスは、シリコニルビースワックスを1〜50重量パーセント含有することが望ましい。本発明による組成物は、シリコニルビースワックス及び生理学上問題のない媒体や添加物と混合させ、これらの化粧品に対して一般的に用いられる。 【発明の実施の形態】本発明による処理剤は、皮膚処理剤及び毛髪処理剤として、適当な任意の調合形態を採ることができる。例えば、本発明による処理剤は、水−アルコール溶液、アルコール溶液、エマルジョン、クリーム、或いはゲルの形態で得ることが出来る。さらに、本発明による処理剤は、噴射用ガスと混合し、ポンプを用いて噴射剤とすることも出来る。また、溶液、クリーム、エマルジョン或いはゲルに対する一般的な添加剤としては、水、或いはエタノール、プロパノール及びイソプロパノールのような低級脂肪族アルコール、或いはグリセリン及び1、2−プロピレングリコールのようなグリコール等の溶媒、他に、脂肪族アルコール硫酸エステル類・アルキルトリメチルアンモニウム塩・アルキルベタイン・オキシエチル化脂肪族アルコール・脂肪酸アルカノールアミド・オキシエチル化脂肪酸エステル等のアニオン性、カチオン性、両性或いは非イオン性界面活性剤からなる湿潤剤または乳化剤を0.1〜10.0重量パーセント量/香油を0.01〜3.0重量パーセント量/例えば、エチレングリコールジステアレートのような乳白剤を約0.5〜5.0重量パーセント量/例えば、脂肪酸モノアルキロールアミドとエチレングリコールジステアレートの混合物のような真珠様光沢剤を約1.0〜10.0重量パーセント量/例えば、2、4、4トリクロル−2−ヒドロキシジフェニルエーテル或いはメチルクロルイソチアゾリノンのような殺菌剤または防カビ剤を0.01〜1.0重量パーセント量/例えば、クエン酸ナトリウム或いは燐酸ナトリウムのような緩衝剤を0.1〜1.0重量パーセント量/例えば、エトキシ化ヒマシ油のような溶液媒介物を約0.1〜5.0重量パーセント量/例えば、フルオレセインーナトリウム塩のような着色剤を約0.01〜1.0重量パーセント量/例えば、カチオン性樹脂、ラノリン誘導体或るいは、アーモンド油、ホホバ油及び鯨ワックスなどの天然、化学変性天然或いは合成ワックスまたはオイルを0.1〜5.0重量パーセント量/さらに、日焼け防止剤、保湿剤、酸化防止剤、錯塩形成剤及び鱗片剥離防止剤を約0.01〜5.0重量パーセント量使用することができる。次ぎに実施例を上げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【実施例1】 【表1】
■皮膚の表面感触改良に対する比較試験KES−SE−DC摩擦感テスター(カトーテック社製)で、【実施例1】記載のクリームの延び感、滑りやすさ、滑らか感について、人工皮革サプラーレ(出光石油化学社製)を使い摩擦センサーで摩擦係数μの20mm間の平均値MIU(平均摩擦係数)を同時にMIUからどれだけ変動があるかをMMD(平均摩擦係数の変動)として測定した。 測定条件:力の感度 [H(力計20g/V) ] 滑らすスピード [0.5mm/sec. ] 摩擦静荷重 [25g ] 摩擦センサー [ピアノ線指紋タイプ ] サンプル塗布量 [0.1ml ] 測定結果:1サンプルにつき3回ずつ測定し、平均値を出した。 MIU(平均摩擦係数)すべりやすさと相関がとれるデータ×10−2 MMD(平均摩擦係数の変動)なめらかさと相関がとれるデータ×10−2 MIUは、人が物体の表面を擦る時に感じる、滑りやすさとの相関がとれ、MIUの値が大きいほど滑りにくくなる。MMDは人が物体の表面を擦る時に感じる滑らかさとの相関がとれ、MMDの値が大きいほど物体の表面はざらざらしている。従って、本発明品1は、比較品1より滑りやすく、滑らかなことが分かり、シリコニルビースワックスは優れた感触のエモリエント効果を与えることが分かる。 【実施例2】 【表2】
本発明品は絹のような泡を形成する。従って、これにより洗浄することで毛髪は梳かしやすいように、また扱いやすいように改善される。 【実施例3】 【表3】
本発明品3は使用後問題なく毛髪から洗い流すことができ、毛髪は湿潤時および乾燥時、ともに梳かしやすくなり、手触りおよび外観が良好に改善される。 ■毛髪の表面感触改良に対する比較試験KES−SE−DC摩擦感テスターで実施例2・3記載のシャンプー・コンディショナーで処理した毛髪表面の滑りやすさ、滑らか感を摩擦センサーで摩擦係数μの20mm間の平均値MIU(平均摩擦係数)を同時にMIUからどれだけ変動があるかをMMD(平均摩擦係数の変動)として測定した。 サンプルの処理方法:20代女性一人の健康毛より得た毛束(1g15cm)シャンプーに1分間浸漬した後、30秒間温流水にて洗浄する。この毛束をさらにコンディショナーにて同様の処理を行い自然乾燥してサンプルとした。この毛髪20本をスライドガラスの上に1mm間隔で並べ、そのうえを摩擦センサーで滑らせ摩擦係数を測定した。 測定条件:力の感度 [H(力計20g/V) ] 滑らすスピード [1.0mm/sec. ] 摩擦静荷重 [25g ] 摩擦センサー [シリコン指紋タイプ ] 測定結果:1サンプルにつき3回ずつ測定し平均値を出した。 MIU(平均摩擦係数)滑りやすさと相関がとれるデータ MMD(平均摩擦係数の変動)なめらかさと相関がとれるデータ×10−2 従って、本発明品2・3は比較品2・3より滑りやすく、滑らかなことが分かる。 【毛髪の曲げ特性改良に対する比較試験】KES−FB2−S−DC毛髪コシ感テスター(カトーテック社製)で、毛髪の曲げたときの硬さ、柔らかさ、回復性の有る無しについて、前述の摩擦係数測定にて、処理した毛髪200本を2cmの間隔に並べ、曲げて測定した。 測定条件:SENSE [フルスケール20g ] 曲げ率 [1.0 ] B g・cm2/cm [0〜0.5の傾き ] 2HB gf・cm/cm [0.5のヒステリシス ] 測定結果:1サンプルにつき1回測定した。Bは人が物体を曲げた時に感じる柔らかさと相関がとれ、値が大きくなれば固くなる。2HBは人が物体を曲げて戻した時に感じる回復性(コシ感)と相関がとれ、値が大きくなれば回復性が悪くなる。
従って、本発明品2・3は比較品2・3より柔らかく、コシ感があることが分かる。以上の比較試験より、シリコニルビースワックスは毛髪に優れたコンディショニング剤として使用することができる。 【実施例4】 【表4】
【実施例5】 【表5】
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| 【出願人】 |
【識別番号】392014900 【氏名又は名称】佐々木化学株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−192524(P2003−192524A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−403029(P2001−403029) |
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