| 【発明の名称】 |
化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】野々村 美宗 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
【氏名】菅原 亨 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)屈折率が1.3以上1.54未満、平均粒径が3〜30μmである球状粉体、(B)屈折率が1.54以上1.8未満、平均粒径が3〜30μmである球状粉体、(C)不揮発性油分を含有し、成分(A)と(B)の合計含有量が10〜50重量%かつ含有重量比(A):(B)が90:10〜50:50であって、成分(C)が全粉体の吸油量の50〜100重量%である液状の化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C):(A)屈折率が1.3以上1.54未満、平均粒径が3〜30μmである球状粉体、(B)屈折率が1.54以上1.8未満、平均粒径が3〜30μmである球状粉体、(C)不揮発性油分を含有し、成分(A)と(B)の合計含有量が10〜50重量%かつ含有重量比(A):(B)が90:10〜50:50であって、成分(C)が全粉体の吸油量の50〜100重量%である液状の化粧料。 【請求項2】 更に、(D)屈折率が1.8以上の粉体を0.01〜5重量%含有する請求項1記載の化粧料。 【請求項3】 更に、水の含有量が5〜60重量%である請求項1又は2記載の化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚上でのつき、のびがよく、自然な仕上がりで、皮膚の凹凸を見えにくくすることができる液状化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、しわ、小じわ、毛穴等による皮膚の凹凸を見えにくくする化粧料として、体質顔料、特に二酸化チタンなどの高屈折率粉体を配合して光を散乱することにより凹凸を見えにくくする試みがなされてきた。しかしながら、体質顔料を多量に配合した化粧料は、塗布した部分が白浮きしたり、体質顔料がしわの中に溜まったりして逆にしわが目立ち、また仕上がりが不自然になる等の問題があった。 【0003】そこで、平均粒径3μm以上のナイロン等の球状樹脂粉体、ポリシロキサンエラストマー等の被膜形成剤、油剤及び/又は水を含有する液状化粧料(特開2001−2522、特開2001−2530)が提案されている。しかしながら、これらの化粧料では、人顔面上の凹凸のうち、毛穴、小じわを隠蔽できるのみであり、皮膚の凹凸を見えにくくするのに十分な効果を得ることはできなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚の凹凸を見えにくくし、皮膚上でのつき、のびがよく、自然な仕上がりが得られる液状化粧料を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、異なる屈折率を有する2種の球状粉体と不揮発性油分とを特定の割合で含有する液状の化粧料が、光を効率よく散乱して皮膚の凹凸を見えにくくし、皮膚上でのつき、のびがよく、自然な仕上がりを付与できることを見出した。 【0006】本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):(A)屈折率が1.3以上1.54未満、平均粒径が3〜30μmである球状粉体、(B)屈折率が1.54以上1.8未満、平均粒径が3〜30μmである球状粉体、(C)不揮発性油分を含有し、成分(A)と(B)の合計含有量が10〜50重量%かつ含有重量比(A):(B)が90:10〜50:50であって、成分(C)が全粉体の吸油量の50〜100重量%である液状の化粧料を提供するものである。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明で使用する成分(A)は、屈折率が1.3以上1.54未満、平均粒径が3〜30μmの球状粉体である。成分(A)の屈折率は1.3以上1.54未満であるが、より高い透明性を維持して自然な仕上がりを得るために、1.4〜1.54未満であるのが好ましい。このような屈折率の球状粉体を使用することにより、皮膚に塗布したときに白くならず、光の透過率が高く透明で自然な仕上がりの化粧料が得られる。ここで、屈折率は、液浸法で測定した値をいう。液浸法とは、屈折率が既知の液に粉体を浸したときに、粉体粒子の輪郭を認めることができず、完全に透明に見えたときの液体の屈折率によって決定する方法である。また、成分(A)は、平均粒径が3〜30μmであるが、好ましくは5〜20μm、特に5〜15μmであることにより、他の成分と相俟って皮膚に塗布したとき塗布膜の表面に微細な凹凸を形成し、塗布膜の表面において光の効率をよく散乱して皮膚の凹凸を見えにくくする効果及びその使用感に優れ、また皮膚への付着性の点から、好ましい。ここで、平均粒径は、レーザー回折/散乱(分散媒:エタノール)法で測定した値をいう。本発明において球状とは、棒状、板状のものを除き、略球状のものも含み、一次粒子が球状のものだけでなく、凝集体又は複合体として球状のものも含む。球状粉体を用いることにより、入射光を効果的に散乱し高い凹凸隠蔽性を得ることができる。 【0008】成分(A)としては、有機樹脂粉体、無機粉体、及びこれらの複合粉体が挙げられる。またそれらの表面を処理した表面処理粉体も含まれる。有機樹脂粉体としては、例えば、シリコーン樹脂(屈折率1.45:例えば、トスパール145A(東芝シリコーン社製)以下同様)、アクリル樹脂(1.49:マイクロスフェアM(松本油脂社製))、ナイロン樹脂(1.51:ナイロンSP500(東レ社製)、HK500(シオノケミカル社製))、ポリエチレン(1.52);無機粉体としては、シリカ(1.45:サンスフェアH122(旭硝子社製))等が挙げられる。 【0009】また、複合粉体としては、2種以上の無機粉体で構成されるもの、また無機及び有機樹脂粉体からなるもの等が含まれ、基材粉体表面を他の粉体で被覆したもの、基材粉体内部に他の粉体を内包したもの、また2種以上を凝集させたもの等が挙げられる。本発明の成分(A)として、具体的には、二酸化チタン埋包シリカ、酸化亜鉛埋包シリカ、チタン被覆ナイロン、酸化亜鉛被覆ナイロン、ジルコニア被覆酸化亜鉛埋包シリカ等が挙げられる。これらのうち、特にシリコーン樹脂、ナイロン樹脂が好ましい。 【0010】また、球状粉体の表面を処理する表面処理剤としては、例えばシリコーン油、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、ポリエチレン、金属石鹸、アミノ酸又はアルキルフォスフェート及びフッ素化合物等が挙げられ、2種以上の処理を組み合わせて行っても良い。さらに、処理効果を高めるため、前処理として、焼成処理、加熱処理、水熱処理、減圧処理、プラズマ処理等を必要に応じて行ってもよい。これらの表面処理は、球状粉体の屈折率が処理前に比べて変わらない程度、例えば数%程度であることが好ましい。また、粉体がシリカ等の無機粉体の場合は、シリコーン油、フッ素化合物などにより疎水化処理することが化粧効果の持続性の観点から好ましい。 【0011】本発明で使用する成分(B)の球状粉体は、高い凹凸隠蔽性を得るために、成分(A)との関係から屈折率が1.54以上1.8未満のものである。特に高い凹凸隠蔽性と自然な仕上がりを両立するために1.54〜1.7であるのが好ましい。また平均粒径は、3〜30μmであるが、凹凸隠蔽効果及び使用感の点で5〜20μmであるのが好ましく、特に5〜15μmであるのが好ましい。球状粉体を用いることにより、高い凹凸隠蔽性を得ることができる。 【0012】成分(B)としては、ウレタン樹脂(屈折率1.55、以下同様)、エポキシ樹脂(1.58)、スチレン樹脂(1.59)等の有機樹脂粉体、炭酸カルシウム(1.58)、炭酸バリウム(1.60)、硫酸バリウム(1.63)、酸化アルミニウム(1.74)等の無機粉体が挙げられる。また、必要に応じて、成分(B)の球状粉体も、成分(A)と同様の表面処理を行うことができる。 【0013】本発明の化粧料中に、皮膚に塗布したときの使用感、皮膚の凹凸を更に見えにくくする点で、成分(A)及び(B)の合計含有量は10〜50重量%、特に15〜40重量%、更に20〜30重量%であるのが好ましい。また、成分(A)と(B)の含有重量比(A):(B)は凹凸をより見えにくく、仕上がりの自然さの点で、90:10〜50:50であるが、特に90:10〜60:40、更に85:15〜70:30であるのが好ましい。 【0014】本発明で使用する成分(C)は、不揮発性油分である。本発明において不揮発性とは、150℃、1気圧で24時間保存した時の減量率が1%以下であるものをいう。成分(C)の具体例としては、流動パラフィン、ポリブテン、スクワラン等の炭化水素油;ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、タートル油、アーモンド油、サフラワー油、アボガド油等の動植物油;ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸;グリセリルジイソステアレート、グリセリルトリイソステアレート、グリセリル−トリ−2−エチルヘキサノエート、イソプロピルミリステート、セチル−2−エチルヘキサノエート、ジイソステアリルマレート、2−ヘプチルウンデシルパルミテート等のエステル油;メチルポリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、グリセリルエ−テル変性シリコーン等のシリコーン油;ラノリン;セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール等の高級アルコール;パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素化油剤;グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール等が挙げられる。成分(C)としては、シリコーン油及びフッ素化油剤、特にメチルポリシロキサン、パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーンが、化粧効果の持続性、感触の点で好ましい。 【0015】成分(C)は、皮膚に塗布したときに、塗布膜の表面に微妙な凹凸が形成され、皮膚の凹凸が更に見えにくくなる点で、化粧料中の全粉体の吸油量に対し50〜100重量%含有されるが、好ましくは60〜90重量%、特に60〜80重量%であるのが好ましい。 【0016】ここで、吸油量は、機械法(JIS K-6221-1982)の2枚羽根混合方式に従って測定した値で、吸油量測定器S−410(フロンテックス社製)を用いて測定される。測定方法:粉体に油を4mL/minで滴下したときの混合トルクに応じたトーションバーのねじれ角からトルクを算出し、最大トルクの70%トルクのときの滴下量を吸油量とする。 【0017】本発明の化粧料には、更に成分(D)として、屈折率が1.80以上の粉体を0.01〜5重量%含有させると、皮膚の凹凸が効率的に隠蔽されて見えにくくなり、仕上がりもより自然となり好ましい。屈折率が1.80以上の粉体としては、二酸化チタン(屈折率 アナタース型:2.5; ルチル型:2.7)、酸化亜鉛(屈折率2.00)が挙げられる。成分(D)の市販品としては、例えば酸化チタン(CR−50(石原産業社製)、MT−600シリーズ(テイカ社製))、酸化亜鉛(FINEXシリーズ(堺化学社製))が挙げられる。これらの粉体のうち、少量で高い隠蔽効果が得られ皮膚の凹凸がより効果的に見えにくくなる点で、二酸化チタンが好ましい。これらの粉体は、成分(A)の場合と同様に、表面処理したものであっても良い。 【0018】本発明の化粧料は液状であって、皮膚に塗布したときの使用感の点で、水を5〜60重量%、特に15〜50重量%、更に30〜40重量%含有する乳化化粧料であるのが好ましい。また、水以外の液状媒体として、一般に化粧用として使用できる水性媒体、例えばエチルアルコール等の低級アルコールなどを含んでも良く、更に(C)不揮発性油分に含まれない水溶性成分を含んでも良い。本発明の液状化粧料の粘度は、25℃でBM型粘度計で測定したとき、2000〜200000mPa・s、より好ましくは10000〜100000mPa・s、特に30000〜80000mPa・sであるのが好ましい。 【0019】本発明の化粧料には、前記成分のほか、通常の化粧料に使用される成分、例えば界面活性剤、保湿剤、冷感剤、制汗剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、高分子化合物、増粘剤、酸化防止剤、防腐殺菌剤、pH調整剤、ビタミン類、血行促進剤、美白剤、皮膚賦活剤、薬効剤、動植物からの抽出物、色素、香料等を適宜含有させることができる。 【0020】本発明の化粧料は、特に部分使用凹凸隠蔽化粧料とするのに適しており、しわ、小じわ、毛穴、きめの粗さを隠蔽し見えにくくすることを目的とした、目のまわり等の部分的に用いるメークアップ化粧料、コンシーラー、部分用下地、部分用ファンデーション等とするのが好ましい。 【0021】 【実施例】実施例1表1に示す組成の液状化粧料を、下記製造方法にて調製した。 (製造方法) (1)油相成分を混合し、攪拌しながら粉体成分及び水を添加する。 (2)(1)で得られた混合物をホモジナイザーで攪拌し、化粧料を得た。 【0022】 【表1】
【0023】次の評価法によって皮膚の凹凸の見えにくさ(凹凸隠蔽性)、皮膚上でのつき・のび、自然な仕上がりを評価した。結果を表1に示す。 (評価方法)化粧品技術者1名が、各化粧料を顔に塗布したときの凹凸の見えにくさ(凹凸隠蔽性)、皮膚上でのつき・のび、自然な仕上がりの程度を次の評価基準に従って評価した。
【0024】本発明品1及び2は、皮膚の凹凸隠蔽性に優れ、皮膚の凹凸が見えにくく、また使用感も良かった。 【0025】 【発明の効果】本発明の化粧料は、皮膚上でのつき、のびがよく、自然な仕上がりで、皮膚の凹凸の隠蔽性に優れ、皮膚の凹凸を見えにくくする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−192521(P2003−192521A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−396970(P2001−396970) |
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