| 【発明の名称】 |
皮膚基底膜賦活用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮田 智 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
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| 【要約】 |
【課題】皮膚の老化を予防、防止、改善するための皮膚基底膜賦活用組成物を提供すること。
【解決手段】皮膚基底膜の形成促進、機能向上に関わるラミニン5の産生を促進するコメヌカ油を含有する皮膚基底膜賦活用組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コメヌカ油を含む皮膚基底膜賦活用組成物。 【請求項2】 コメヌカ油を含むラミニン5の産生促進用組成物。 【請求項3】 光障害抑制用である請求項1または2記載の組成物。 【請求項4】 皮膚外用である請求項1、2または3記載の組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、皮膚基底膜の構成成分であるラミニン5の産生を促進するコメヌカ油を有効成分として含む皮膚基底膜賦活用組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、しわ、しみ、くすみ、たるみなど、皮膚の老化に伴って起こる変化には、加齢、日光曝露、環境によるストレス、精神的ストレスなどが関与することが知られている。皮膚内部のミクロの変化としては、真皮でのI型コラーゲン、III型コラーゲンおよびエラスチンなどの弾性繊維の減少や変性、基底膜でのIV型コラーゲンやラミニンなどの減少や変性、表皮細胞のターンオーバーの異常などが起こっている。 【0003】基底膜はIV型コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチンなどの細胞外マトリックスタンパク質により構成される緻密な膜で、皮膚においては表皮と真皮の結合部に存在する。表皮と真皮の結合を担い、皮膚の構造維持に重要であるとともに、表皮のターンオーバーの制御や表皮と真皮の間の情報伝達に関与する。 【0004】皮膚基底膜を構成する細胞外マトリックスタンパク質の中で、特に重要な機能を持つタンパク質の一種としてラミニン5が知られている。ラミニン5は表皮細胞により産生され、表皮細胞と基底膜の結合に関与するとともに、VII型コラーゲンと結合し、真皮と基底膜の結合にも関与する(Rousselle,P.,et al.,J.Cell Biol.,114,567−576,1991.,Rousselle,P.,et al.,J.Cell Biol.,138,719−728,1997.,Chen,M.,et al.,J.Invest.Dermatol.,112,177−183,1999)。ラミニン5遺伝子の異常が表皮・真皮間の剥離と水泡形成を特徴とする重篤な遺伝的疾患である結合型表皮水泡症(Herlitz's junctional epidermolysis bullosa)を引き起こすことから、ラミニン5は正常な皮膚構造の維持に必要不可欠なタンパク質であることが知られている(Aberdam,D.,et al.,Nat.Genet.,6,299−304,1994.,Pulkkinen,L.,et al.,Genomics,24,357−360,1994.,Kivirikko,S.,et al.,Hum.Mol.Genet.,4,959−962,1995.)。 【0005】最近、頬や瞼などの露光部位では、20歳代前半から基底膜の断裂や多重化などの皮膚基底膜の損傷が見られ、20歳代後半から30歳代前半に顕著に悪化することから、基底膜の損傷が皮膚老化を引き起こす重要な要因であることが示唆された。また、精製ラミニン5やラミニン5の産生を促進する物質が基底膜の形成を促進し、基底膜ケアの有用な物質であることが示された{J.Soc.Cosmet.Chem.Jpn.,総説,35(1)1−7,2001}。 【0006】以上のようなことから、皮膚の老化を防ぐために、基底膜の形成を促進する作用を持つ精製ラミニン5やラミニン5の産生を促進する植物抽出物や化合物を有効成分として含む組成物が開発されている(特開平10-147515、特開平11-343226、特開2000-226308、特願2000−331318、特願2001−151485)。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、精製ラミニン5を有効成分として含む組成物は、ラミニン5が非常に高分子の糖タンパク質であることから、安定性、皮膚浸透性などに問題があり、必ずしも十分な皮膚賦活用作用を期待できない。また、これまで知られているラミニン5の産生を促進する物質は、安定性、安全性が十分とはいえず、必ずしも十分な皮膚賦活用作用を期待できない。したがって、さらに安定性、安全性に優れた成分の開発が期待されていた。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者は、種々の成分について、表皮細胞におけるラミニン5の産生を促進する作用を検討した。その結果、コメヌカ油がラミニン5の産生を促進させることを見出し、本発明を完成した。 【0009】すなわち、本発明は、1.コメヌカ油を含む皮膚基底膜賦活用組成物、2.コメヌカ油を含むラミニン5の産生促進用組成物、3.光障害抑制用である1または2記載の組成物、4.皮膚外用である1、2または3記載の組成物に関する。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明で使用するコメヌカ油は、イネ種子の精米直後のコメヌカから得られる半乾性油であり、一般に市販されている。淡黄色の油状液体で、中性脂肪のほかに多量の遊離脂肪酸、ロウ分、トコフェロール、オリザノール、ステロール、微量のリン脂質、糖脂質、金属などを含む。脂肪酸の成分は、おもにオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸である。 【0011】トコフェロールやオリザノールの影響により、空気や熱に対して非常に安定である。表皮細胞や線維芽細胞などの皮膚細胞に対する毒性はほとんどなく、非常に安全性が高い。 【0012】コメヌカ油中のオリザノールが紫外線を吸収して皮膚を保護する効果がある。また、コレステロール低下作用もあり、舌触りが良く香味が良いので、食用油として用いられている。コメヌカ油脂肪酸はオレイン酸が多く、コメヌカ油から製造した石けんは水に溶けやすく、洗浄力がすぐれ、家庭用洗剤として使用されている。欧米では天然のサンスクリーンオイルとして使われている(化粧品ハンドブック,日光ケミカルズ株式会社他,中央印刷株式会社)。 【0013】本発明におけるコメヌカ油の組成物への有効配合量は、コメヌカ油の調製法、製剤の形態などにより、適宜選択、決定され、特に限定されないが、0.01〜30重量%が適当である。 【0014】コメヌカ油を含む本発明組成物は、表皮細胞におけるラミニン5の産生を促進し、皮膚基底膜の活性化、再生促進に有用であり、紫外線の照射により低下した皮膚基底膜の働きを高めて、基底膜と基底細胞の結合力を強化し、いわゆる光老化の再生作用を有する。 【0015】本発明の組成物には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、抗癌剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。 【0016】油脂類としては、例えばツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。 【0017】炭化水素類としては、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。 【0018】高級脂肪酸として、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。 【0019】高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。 【0020】シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。 【0021】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。 【0022】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。 【0023】両性界面活性剤として、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。 【0024】非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。 【0025】防腐剤として、例えばメチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。 【0026】金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。 【0027】高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グァーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルランカルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチンメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウムカルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。 【0028】増粘剤として、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースカルボキシビニルポリマー、グァーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。 【0029】粉末成分としては、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。 【0030】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。 【0031】紫外線遮断剤として、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。 【0032】保湿剤として、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。 【0033】薬効成分としては、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ブナノキエキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ブナノキエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げることができる。 【0034】本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、乳液、懸濁液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾール剤、坐剤、注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、シロップ剤、トローチ剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧、飲用等により適用することができる。特にこれら剤型の中で、ローション剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、エアゾール剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション、メイクアップクリーム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデーション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等、入浴剤、口腔化粧料、毛髪化粧料とすることができる。 【0035】 【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【0036】試験結果1.ヒト皮膚三次元モデルにおけるラミニン5産生促進作用の測定ヒト皮膚三次元モデルは、TESTSKIN(LSE−high)(東洋紡績)を用い、プロトコールにしたがって培養した。植物性スクワラン(花王)にウシ胎児血清(FBS)またはコメヌカ油(築野食品工業)を溶解し、アッセイリング内の組織上に80μl添加し、24時間培養した。FBSはラミニン5の産生を促進する公知の物質であり、ここでは対照として用いた(特開平11-343226)。培養液で数回洗浄して薬剤を完全に除去した後、UVBを0および240mJ/cm2で照射した。新たに薬剤を添加し、さらに24時間培養した。組織を回収し、組織抽出用溶液{50mM Tris−HCl(pH7.5)、1% (Octylphenoxy)polyethoxyethanol(Sigma−Aldrich)}を加え、ホモジナイズした。15,000rpm、30分間遠心して組織片を除去した後、50mM Tris−HCl(pH7.5)にて透析した。 【0037】この組織抽出液を用いて、ELISA(enzyme−linked immunosorbent assay)によりラミニン5産生促進作用を調べた。組織抽出液を50mM Tris−HCl(pH7.5)で適当に希釈し、96ウェルELISA用プレートに4℃で18時間吸着させた。細胞培養上清液を除去後、ブロッキング溶液{1%の牛血清アルブミン(BSA)を含むPBS(−)}に浸し、37℃で1時間ブロッキングした。洗浄液{0.05%のポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬)を含むPBS(−)}にて洗浄後、一次抗体溶液{洗浄液で5mg/mlに調製したラミニンγ2鎖に対するモノクローナル抗体(クローンD4B5)(Mizushima,H.,etal.,Horm.Res.,50,7−14,1998.)}を添加し、37℃で2時間反応させた。洗浄後、二次抗体{洗浄液で1mg/mlに調製したビオチン化抗マウスイムノグロブリンG(Vector laboratories)}を添加し、室温で1時間反応させた。洗浄後、酵素溶液{洗浄液で1mg/mlに調製したアルカリフォスファターゼアビジンD(Vector laboratories)}を添加し、室温で1時間反応させた。洗浄後、基質液{1mg/mlのp−nitrophenyl phosphate(ICN Biomedicals,Inc.)を含む0.75M Tris−HCl(pH10.3)}を添加し、37℃で30分反応後、405nmでの吸光度を測定した。 【0038】FBSを1.0%、コメヌカ油を0.1%、1.0%および3.0%で処理した時の結果を図1に示す。ここでFBSを1.0%で処理するとは、FBSの原液を植物性スクワランに1.0%で加えて処理することをいう。また、コメヌカ油を0.1%、1.0%および3.0%で処理するとは、コメヌカ油の原液を植物性スクワランにそれぞれ0.1%、1.0%および3.0%で加えて処理することをいう。薬剤を無処理で、UVBを非照射の場合を100%として評価した。その結果、コメヌカ油はUVB非照射および照射のいずれにおいても濃度依存的にラミニン5産生を促進した。尚、FBSを処理した場合も同様にラミニン5の産生を促進した。 【0039】試験結果2.ヒト皮膚三次元モデルにおける光傷害抑制作用の測定ヒト皮膚三次元モデルは、TESTSKIN(LSE−high)を用い、プロトコールにしたがって培養した。植物性スクワランにFBSまたはコメヌカ油を溶解し、アッセイリング内の組織上に80μl添加し、24時間培養した。培養液で数回洗浄して薬剤を完全に除去した後、UVBを0および240mJ/cm2で照射した。新たに薬剤を添加し、さらに24時間培養後、組織培養液を回収し、15,000rpm、30分間遠心して組織片を除去した。 【0040】この組織培養液を用いて、細胞膜に傷害を受けた細胞から遊離される乳酸脱水素酵素(LDH)活性を測定することにより、細胞毒性を測定した。LDH活性の測定は、LDH−細胞毒性テストキット(和光純薬)を用いて行った。PBS(−)を用いて適当に希釈した組織培養液を96ウェルの反応プレートに分注後、発色液を処理し、室温で20分間反応させた。反応停止液を処理後、マイクロプレートリーダーにより560nmの吸光度を測定し、細胞毒性を評価した。 【0041】FBSを1.0%、コメヌカ油を0.1%、1.0%および3.0%で処理した時の結果を図2に示す。薬剤を無処理で、UVBを非照射の場合の細胞毒性率を100%として評価した。UVBを非照射の場合は、薬剤処理の有無に関わらず、ほぼ同程度の細胞毒性率であった。一方、UVBを照射した場合は、無処理に比べて細胞毒性率は約2倍に増加したが、コメヌカ油を処理した場合は、濃度依存的に細胞毒性率が低下した。尚、FBSを処理した場合も同様に細胞毒性率が低下した。 【0042】以下に、本発明の処方例を示す。 処方例1.クリーム下記の処方(単位は質量%)により、クリームを製造した。 (1)ステアリルアルコール 6.0%(2)ステアリン酸 2.0%(3)水添ラノリン 4.0%(4)スクワラン 9.0%(5)オクチルドデカノール 10.0%(6)POE(25)セチルアルコールエーテル 3.0%(7)モノステアリン酸グリセリン 2.0%(8)コメヌカ油 1.0%(9)防腐剤 適量(10)香料 適量(11)1,3ブチレングリコール 6.0%(12)PEG 1500 4.0%(13)精製水 残余上記成分(1)〜(10)を80℃に加熱溶解し油相とする。成分(11)〜(13)を70℃に加熱溶解し水相とする。油相に水相を徐々に加え乳化し、攪拌しながら40℃まで冷却し、さらに30℃まで攪拌冷却してクリームを得た。 【0043】処方例2.錠剤下記の処方(単位は質量%)により、錠剤を製造した。 (1)コメヌカ油 20.0%(2)乳糖 65.0%(3)コーンスターチ 14.0%(4)グァーガム 1.0%【0044】 【発明の効果】以上に説明したように、コメヌカ油を含む本発明組成物は、表皮細胞におけるラミニン5の産生を促進し、皮膚基底膜の構造維持および機能向上を促す。したがって、老化した皮膚、特に紫外線により障害を受けた皮膚に対して、皮膚基底膜の構造変化および機能低下を予防、防止、改善することにより、しわ、しみ、くすみ、たるみのない若々しい肌の状態を維持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593106918 【氏名又は名称】株式会社ファンケル 【住所又は居所】神奈川県横浜市栄区飯島町109番地1
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| 【出願日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−183121(P2003−183121A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−389007(P2001−389007) |
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