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【発明の名称】 親水性ポリマー含有保湿剤
【発明者】 【氏名】與田 祥也
【住所又は居所】三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株式会社内

【氏名】樋渡 智章
【住所又は居所】三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株式会社内

【氏名】木谷 安生
【住所又は居所】三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株式会社内

【要約】 【課題】高い水分保持能力を示し、べたつかず、高い柔軟性を示す保湿剤を提供する。

【解決手段】半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位を含有する重合体を含む保湿剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位を含有する重合体を含むことを特徴とする保湿剤。
【請求項2】 半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位を25〜99重量%、疎水性ビニル単量体由来の構成単位を1〜40重量%、及びこれらと共重合可能な他のビニル単量体由来の構成単位を0〜50重量%からなる重合体を含むことを特徴とする保湿剤。
【請求項3】 半極性基が、アミンオキシド基であることを特徴とする請求項1又は2記載の保湿剤。
【請求項4】 半極性基を有するビニル単量体が、アミンオキシド化されたジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の保湿剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた特性を示す保湿剤に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪や皮膚の状態を良好な状態に保つには、水分を保持することが必要である。このため、従来からグリセリンや糖類等を含む保湿剤が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グリセリンや糖類等を含有する保湿剤は、低湿度では水分保持能力が低く、高湿度ではべた付きが大きいという欠点を有している。水分保持能力を高くするために油剤を併用することがあるが、油剤によるべた付きが生じてしまうという問題がある。
【0004】また、塗布したときに違和感を覚えさせないように、保湿剤は柔軟性を有することが好ましい。したがって、本発明は、高い水分保持能力を示し、べたつかず、高い柔軟性を示す保湿剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位を含有する重合体を含む保湿剤が、上述の特性を有することを知り、本発明を完成した。すなわち、本発明の要旨は、半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位を含有する重合体を含む保湿剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明において、半極性基としては、アミンオキシド基、スルホキシド基、又はアミンイミド基等が挙げられ、このうちアミンオキシド基が好ましい。アミンオキシド基を有するビニル単量体は、対応する3級アミノ基を有するビニル単量体の3級アミノ基に、過酸化水素を反応させることにより製造することができる。原料となる3級アミノ基を有するビニル単量体としては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリルアミド;N,N−ジメチルアミノプロピオン酸ビニル等のジアルキルアミノ基を有するビニルエステル;p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジメチルアミノエチルスチレン、p−ジエチルアミノメチルスチレン、p−ジエチルアミノエチルスチレン等のジアルキルアミノ基を有するスチレン化合物;2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、3−メチル−5−ビニルピリジン、4−メチル−5−ビニルピリジン、6−メチル−5−ビニルピリジン、2−メチル−4−ビニルピリジン、3−メチル−4−ビニルピリジン、2−ラウリル−4−ビニルピリジン、2−(t−ブチル)−4−ビニルピリジン、2−(t−ブチル)−5−ビニルピリジン等のビニル基を有するピリジン化合物;1−ビニルイミダゾール、2−メチル−1−ビニルイミダゾール、4−メチル−1−ビニルイミダゾール、5−メチル−1−ビニルイミダゾール、2−ラウリル−1−ビニルイミダゾール、4−(t−ブチル)−1−ビニルイミダゾール等の窒素原子に結合したビニル基を有するイミダゾール化合物;4−ビニルモルホリン、2−メチル−4−ビニルモルホリン、4−アリルモルホリン、1−ビニルピペラジン、1−メチル−4−ビニルピペラジン、2−ラウリル−1−ビニルピペラジン、2−メチルピペラジノエチルメタクリレート等の環状アミンの窒素原子に炭素−炭素不飽和結合を有する基が結合した化合物などが挙げられる。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとはアクリレート及びメタクリレートを、(メタ)アクリルアミドとはアクリルアミド及びメタクリルアミドを意味する。
【0007】アミンオキシド基を有するビニル単量体としては、ジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリレート、又は(メタ)アクリルアミドから誘導されるものが好ましい。なかでも好ましいのは、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドから誘導されるアミンオキシド基を有するビニル単量体である。
【0008】なお、アミンオキシド基を有するビニル単量体に代えて、アミンオキシド基へ酸化する前の3級アミノ基を有するビニル単量体を重合させた後、得られた重合体中のアミノ基を酸化することによっても、本発明に係る保湿剤に用いる重合体を得ることができる。重合体中には、半極性基を有するビニル単量体に由来する構成単位が、25重量%以上含まれるようにするのが好ましい。なかでも好ましいのは、この構成単位を25〜99重量%、特に40〜95重量%含むものである。重合体中に占める半極性基を有するビニル単量体に由来する構成単位の含有量が、25重量%未満になると、水分保持能力が低下することがある。
【0009】重合体中には、半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位と共に疎水性ビニル単量体由来の構成単位を含有させるのが好ましい。疎水性ビニル単量体としては、炭素数が6〜40の鎖状又は環状アルコールの(メタ)アクリレート等が挙げられる。そのいくつかを例示すると、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の鎖状アルコールの(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の環状アルコールの(メタ)アクリレートなどが挙げられる。このうち、鎖状アルコールの(メタ)アクリレート、特にセチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0010】疎水性ビニル単量体に由来する構成単位は、重合体中に1〜40重量%含まれるようにするのが好ましい。なかでも好ましいのは、3〜35重量%、特に5〜30重量%含有させたものである。含有量が40重量%を超えると、親水性が低下するため水分保持能力が低下してしまう。重合体中には、半極性基を有するビニル単量体由来の構成単位及び疎水性ビニル単量体由来の構成単位と共に、これらと共重合可能な他のビニル単量体由来の構成単位を含有させることもできる。
【0011】このような共重合可能な他のビニル単量体としては、アニオン性ビニル単量体、カチオン性ビニル単量体、ノニオン性ビニル単量体、両性ビニル単量体等が挙げられる。アニオン性ビニル単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸;コハク酸、フタル酸等の多塩基性酸と、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリレートとのハーフエステル;スチレンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホン酸基を有するビニル化合物;2−ホスホノエチル(メタ)アクリレート等のリン酸基を有するビニル化合物などのアニオン性基を有するビニル化合物が挙げられる。これらのアニオン性ビニル単量体は、共重合反応に際し、酸の形態でも、部分中和又は完全中和の形態のいずれでも使用することができる。また、酸の形態で共重合反応に供してから部分中和又は完全中和することもできる。中和には、水酸化カリウム、又は水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物;アンモニア水;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はトリメチルアミン等のアミン化合物などを使用することができる。
【0012】カチオン性ビニル単量体としては、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリエチルアンモニウムクロリド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリエチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−[3−(N’−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N’,N’−ジメチルアンモニウム)−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−[3−(N’−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N’,N’−ジエチルアンモニウム)−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリエチルアンモニウムクロリド等のカチオン性基を有する(メタ)アクリレート;N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−ラウリルアンモニウムクロリド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロリド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N−メチル−N,N−ジエチルアンモニウム=モノメチル硫酸塩、N−[3−(N’−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N’,N’−ジメチルアンモニウム)−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−[3−(N’−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N’,N’−ジエチルアンモニウム)−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド等のカチオン性基を有する(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。なお、本明細書において(メタ)アクリロイルとは、アクリロイル及びメタアクリロイルを意味する。
【0013】カチオン性ビニル単量体に代えて、その前駆体であるアミノ基を有するビニル単量体を、他の構成単位を形成する単量体と共重合させた後、得られた重合体中のアミノ基をカチオン化することによっても、カチオン性ビニル単量体由来の構成単位を含む重合体を得ることができる。ノニオン性ビニル単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、エトキシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)ジ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート;N−ポリエチレンオキシ(メタ)アクリルアミド等の窒素原子にポリアルキレンオキシド鎖が結合した(メタ)アクリルアミド;アクリルアミド;N−ビニルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等の含窒素複素環化合物、及び前述したアミンオキシドへ酸化する前のアミノ基を有するビニル単量体などが挙げられる。
【0014】両性ビニル単量体としては、ベタイン構造を有するイオン性基を有するビニル単量体が挙げられる。その具体例としては、前述したカチオン性ビニル単量体の窒素原子に結合している1つのアルキル基がカルボキシメチル基に置換したベタイン構造を有する単量体、例えば、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウム、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−エチル−N−メチル−N−カルボキシメチルアンモニウム、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジエチル−N−カルボキシメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0015】これらの共重合可能な他のビニル単量体に由来する構成単位は、共重合体中の含有量が50重量%以下となるようにするのが好ましい。なかでも好ましいのは、45重量%以下、特に40重量%以下の含有量とすることである。この割合が50重量%を超えると、べた付きが生じてしまう。上述の各単量体を(共)重合反応させて本発明に係る保湿剤に含有させる重合体を製造するには、溶液重合、バルク重合、懸濁重合等の公知の重合方法を用いることができる。なかでも溶液重合を行うのが好ましい。
【0016】重合溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、s−ブタノール、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、n-ヘキサン、n-ヘプタン等の有機溶剤を単独で又は2種以上混合して使用すればよい。
【0017】重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等の過酸化物等を用いることができる。重合開始剤は、単量体の合計量に対して、通常は0.01〜5重量%の範囲で使用する。
【0018】重合反応は、通常は窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中、30〜120℃、好ましくは40〜100℃で、1〜30時間行えばよい。重合開始剤の種類及び量、重合温度、溶媒の種類、重合反応時の単量体濃度、重合系への単量体の供給方法、連鎖移動剤の使用量等の重合条件を適宜選択して、生成する重合体の重量平均分子量が10000〜500000となるように重合反応を行うのが好ましい。分子量が10000未満の重合体はべた付きがあり、また水分保持能力が劣ることがある。逆に分子量が500000を超えるものは、柔軟性が劣ることがある。重量平均分子量が20000〜300000、特に50000〜200000の重合体が生成するように、重合条件を選択するのが好ましい。なお、アミンオキシド基を有するビニル単量体の代わりにその前駆体を用いた場合には、重合反応に引き続いてアミンオキシド基への酸化を行ってもよく、また重合体溶液から分離した重合体を再度溶媒に溶解又は分散させた後、酸化反応に供してもよい。酸化反応は、重合体に酸化剤を加えて20〜100℃で0.1〜100時間、好ましくは1〜50時間攪拌すればよい。
【0019】酸化剤としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過酢酸、メタクロロ過安息香酸、ベンゾイルパーオキシド若しくはt−ブチルハイドロパーオキシド等の過酸化物又はオゾン等が挙げられる。このうち、過酸化水素が好ましい。得られた重合体溶液から、本発明に係る重合体を単離するには、貧溶媒の添加、溶媒留去等の公知の方法で行うことができる。単離した重合体は、必要ならば再沈殿、溶剤洗浄、膜分離等によって更に精製することができる。
【0020】
【実施例】本発明を実施例に基づき、更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び攪拌装置付の反応器内にエタノール140重量部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート90.8重量部、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート0.5重量部を仕込んだ。反応器内の空気を窒素置換後、2時間で80℃に昇温し、80℃で10時間保持した後、室温まで冷却した。なお、昇温開始6時間後にジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート1.0重量部を更に添加し反応を促進させた。
【0021】次いで、再び反応液を80℃に昇温して、エチレンジアミン四酢酸0.2重量部添加後、過酸化水素水溶液(35重量%水溶液)を56.1重量部(N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートに対し等モル)滴下した。引き続き、80℃で10時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧留去し、重合体1を得た。このものの重量平均分子量は、1.21×105であった。得られた重合体1の2%水溶液を調製し、サンプルAとした。
【0022】実施例2N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの代わりに、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドを用い、かつ重合反応液に滴下する過酸化水素水の量をN,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドに対して0.6モル当量とした以外は、実施例1と同様にして重合体2を調製した。このものの重量組成と平均分子量を表1に示す。また、この重合体2の2%水溶液を調製し、サンプルBとした。
【0023】実施例3N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの代わりに、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートとステアリルメタクリレートとの混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして重合体3を調製した。このものの重量組成と平均分子量を表1に示す。また、この重合体3の2%水溶液を調製し、サンプルCとした。
【0024】実施例4N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの代わりに、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドとステアリルメタクリレートとの混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして重合体4を調製した。このものの重量組成と平均分子量を表1に示す。また、この重合体4の2%水溶液を調製し、サンプルDとした。
【0025】実施例5N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの代わりに、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド及びステアリルメタクリレートの混合物を用い、かつ重合反応液に滴下する過酸化水素の量をN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートとN,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドに対して当モル量とした以外は、実施例1と同様にして重合体5を調製した。このものの重量組成と平均分子量を表1に示す。また、この重合体5の2%水溶液を調製し、サンプルEとした。
【0026】
【表1】

半極性基を有するビニル単量体DM-O:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートのアミンオキシドDMAP-O:N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのアミンオキシド疎水性ビニル単量体SMA:ステアリルメタクリレート共重合可能な他のビニル単量体DMAP:N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド【0027】評価試験サンプルA〜Gについて、以下の方法により、水分保持能力、乾燥後のべた付きのなさ及び乾燥後の柔軟性を評価した。結果を表2に示す。なお、サンプルFとしてはグリセリンの2%水溶液、サンプルGとしてはヒドロキシエチルセルロースの2%水溶液をそれぞれ使用した。
【0028】水分保持能力サンプルA〜Gの各2%水溶液5gを、直径5cmのシャーレに均一に広げ、25℃、湿度50%の恒温恒湿機で24時間調湿し乾燥させた。次いで、25℃、湿度90%の恒温恒湿機で24時間調湿し、吸湿させた。その後、再度、25℃、湿度50%の恒温恒湿機で調湿したときの吸湿量を比較した。吸湿量(g/g−固形分)が多いほど水分保持能力が高い。
【0029】乾燥後のべた付きのなさ水分保持能力を評価した後の、25℃、湿度50%でのべた付きのなさを指の腹で触ることにより官能評価した。表2に5〜0点の6段階評価した際の点数を示した。全くべたつかない状態から激しくべたつく状態を5から1点で示した。0点は液体状態であることを示した。
【0030】乾燥後の柔軟性膜厚が約30μmとなるように、アプリケーターを用いてフィルムを作成した。23℃、湿度60%の恒温恒湿に24時間放置して乾燥させた後の膜について、柔軟性を5段階で評価した。180°に曲げても折れたり、折り曲げたところに折れ目ができたりしない状態を5点とし、すぐに折れる状態を1点とした。フィルムになっていないものも5点とした。
【0031】
【表2】

【出願人】 【識別番号】000005968
【氏名又は名称】三菱化学株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目5番2号
【出願日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【代理人】 【識別番号】100103997
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 曉司
【公開番号】 特開2003−183116(P2003−183116A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−390045(P2001−390045)