| 【発明の名称】 |
化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】是澤 猛
【氏名】大寺 章夫
【氏名】田辺 弘之
【氏名】市居 章
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| 【要約】 |
【課題】使用時のべたつきがなく、良好な感触や持続性のあるしっとり感と艶を与える優れた化粧品を提供すること。
【解決手段】下記化学式(1)で表わされるポリオキシエチレンジカルボン酸エステルと、蔗糖の分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルが含有することを特徴とする化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記化学式(1)で表わされるポリオキシエチレンジカルボン酸エステルと蔗糖の分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルが含有することを特徴とする化粧料。 【化1】
(1)(式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキルまたは分枝アルキル基、m、n、X、Yは0〜5の整数で同時に0にはならない。R3は炭素数0〜10の分枝または直鎖のアルキレン基) 【請求項2】 前記ポリオキシエチレンジカルボン酸エステルがコハク酸ジエトキシエチルである請求項1記載の化粧料及び分岐(C10〜C20)脂肪酸がイソステアリン酸であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料【請求項3】また、上記蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルは、蔗糖の8個の水酸基の何れか1個乃至は全部が分岐(C10〜C20)脂肪酸とのエステルを形成したものであって、分岐(C10〜C20)脂肪酸としては、例えば、イソステアリン酸、2−エチルヘキサン酸等が好ましく例示できる。又、エステル化度は1、2、3、4、5、6、7、8の何れもが可能であるが、その物性の面からは4が特に好ましい。又、エステル化する脂肪酸は分岐(C10〜C20)脂肪酸から選ばれる1種乃至は2種以上のみで構成されていても良いし、直鎖脂肪酸やヒドロキシ脂肪酸、C21以上の直鎖又は分岐脂肪酸、C9以下の直鎖又は分岐の脂肪酸を含んで構成されていても良い。最も好ましいものは、分岐脂肪酸のみで構成されていることであり、蔗糖の分岐(C10〜C18)脂肪酸エステルが、蔗糖テトライソステアリン酸エステルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。 【請求項4】 前記ポリオキシエチレンジカルボン酸エステルの含有量が化粧料全量に対して0.01〜30.0重量%であり、前記蔗糖の分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルの含有量が化粧料全量に対して0.1〜10.0重量%である化粧料である請求項2又は3記載の化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は使用時のべたつきがなく、良好な感触や持続性のあるしっとり感と艶を与えるので、スキンケアではスキンクリームや乳液及び化粧水や美容液等として、へアケアでは毛髪のまとまりやすさに優れ、ヘアスタイリングフォーム、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアクリーム、ヘアワックス等として好適に利用される化粧料に関する物である。 【0002】 【従来の技術】従来、ヘアケアでは髪型を整え、さらにその髪型を長く保持するための毛髪化粧料としては、種々のグリセリン系化合物を配合した毛髪化粧料が知られている(特開2001−97825)しかし、これらのグリセリン系化合物を含有する毛髪化粧料では、艶のある毛髪化粧料としては十分ではない。さらに艶を与えようとすれば他の添加剤として油脂等の艶を出す成分を配合しなければならない。しかし、配合することによって、使用時にべたつきを感じて、自然な毛髪のまとまりも損なわれるため十分ではない。また、スキンケアにおいては、さらっとした使用感を与え長期にわたった持続性のあるしっとり感を肌へ残すためには処方において様々な成分を配合してその様々な効果を得るために処方の設計を行われているが、さらっとした使用感と持続性のあるしっとり感を両立し、感触を維持するには処方上では設計が難しく、非常に困難なものである。 【0003】一方、コハク酸ジエトキシエチル及び蔗糖テトライソステアリン酸エステルは公知の物質であるが、それらを併用することによってヘアケアでは良好な感触と毛髪のまとまりやすさに優いることや。また、スキンケアではそれらを併用することで肌へ塗ったときにさらっとした感触を与え、その後持続性のあるしっとり感を肌へ残す効果等に優れていることについては全く知られていなかった。 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従来の化粧料が持つ欠点を克服し、優れた化粧料を提供することをその課題とする。 【0004】 【問題を解決するための手段】本発明は上記化学式(1)で表わされるポリオキシエチレンジカルボン酸エステルと蔗糖の分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルを含有することを特徴とする化粧料を提供するものである。種々の研究を重ねた結果、コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルをそれぞれが0.01〜30重量%の配意で併用することでヘアケアでは良好な感触と毛髪のまとまりやすさに優れ、また、スキンケアではそれらを併用することでさらっとした感触を与え、その後持続性のあるしっとり感を肌へ残すことを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば上記組み合わせを用いることで従来にない化粧料を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述する。 【0006】本発明の化粧料は上記化学式(1)で表わされるポリオキシエチレンジカルボン酸エステルと蔗糖の分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルを含有することを特徴とする。上記一般式(1)において、R1、R2は炭素数1〜4のアルキルまたは分岐アルキル基を表す。m、nは0〜5の整数を表すが、好ましくは1〜2の整数であり、m、nの合計が1以下であると親水性に欠けるため水性の化粧料には適さず、10を越えると親水性が強くなりすぎ、使用感の面でべたつきを生じ、また、被膜形成剤を配合した場合に使用感触が悪いものとなる。また、xは1〜3の整数を表す。 【0007】また、上記一般式(1)のポリオキシエチレンジカルボン酸エステルの配合量は特に限定しないが、好ましくは化粧料全量に対して0.1〜30重量%、更に好ましくは1〜30重量%である。 【0008】また、上記蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルは、蔗糖の8個の水酸基の何れか1個乃至は全部が分岐(C10〜C20)脂肪酸とのエステルを形成したものであって、分岐(C10〜C20)脂肪酸としては、例えば、イソステアリン酸、2−エチルヘキサン酸等が好ましく例示できる。又、エステル化度は1、2、3、4、5、6、7、8の何れもが可能であるが、その物性の面からは4が特に好ましい。又、エステル化する脂肪酸は分岐(C10〜C20)脂肪酸から選ばれる1種乃至は2種以上のみで構成されていても良いし、直鎖脂肪酸やヒドロキシ脂肪酸、C21以上の直鎖又は分岐脂肪酸、C9以下の直鎖又は分岐の脂肪酸を含んで構成されていても良い。最も好ましいものは、分岐脂肪酸のみで構成されていることであり、より好ましくは分岐(C10〜C20)脂肪酸のみで構成されていることである。この様な蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルは、蔗糖と分岐脂肪酸メチルエステルをジメチルスルホキシド等を溶媒とし、触媒として炭酸カリウム等を用いて反応させ、触媒を中和した後減圧下で溶媒を回収し、活性炭等で精製することにより得ることが出来る。このエステル化反応時に、化学量比を変えることにより、任意のエステル価のものを主成分として得ることが出来る。かくして得られた蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルは何れも文献未記載の化合物である。これら蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルは、本発明の化粧料に於いては、これら蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルは唯一種のみを含有することもできるし、2種以上を組み合わせて含有することもできる。本発明の化粧料に於ける、蔗糖分岐(C10〜C20)脂肪酸エステルの好ましい含有量は、総量で0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜10重量%である。少量配合することでエモリエント剤として効果があり、多く配合するとべたつきを与え自然な感触に影響する場合があるからである。 【0009】本発明の化粧料には、通常化粧料で使用されている任意成分を、本発明の効果を損ねない範囲に於いて、含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、ラノリンやミツロウ等のようなワックス類、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油、シアバター等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、オクチルメトキシシンナメートなどの紫外線防止剤、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノール、燐酸エステルやキサンタンガム、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素類等が好ましく例示できる。 【0010】本発明の剤形は可溶化系、乳化系のいずれでも構わない。ヘアケアではヘアスタイリングフォーム、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアスタイリングジェル等が好ましい。スキンケアではスキンクリーム、乳液、化粧水、美容液等が好ましい。 【0011】 【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。配合量はすべて重量%である。 【実施例1、2】コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステル及び蔗糖テトラ2−エチルヘキサン酸エステルを使用して表-1でヘアワックス処方を調整して各項目の評価を行った。10人のパネラーによる使用感を評価してもらった結果、べたつきがなく使用感もすぐれていた。これらの結果から、コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを組み合わせることで良好なヘアワックス処方が得られた。 表-1 セット性: 評価点 評価 5 非常に優れている 4 優れている 3 あまり良くない 2 良くない 1 セット性がないべたつきの少なさ 評価点 評価 5 べたつきが全くない 4 べたつきがほとんどない 3 べたつきが少ない 2 べたつく 1 ひどくべたつくなめらかさ 評価点 評価 5 なめらか 4 少しなめらか 3 ふつう 2 あまり良くない 1 良くない艶 評価点 評価 5 非常に艶がある 4 艶がある 3 少し艶がある 2 じゃっかん艶がある 1 艶がない【実施例3、4】コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを使用して表-2でヘアクリーム処方を調整して各項目の評価を行った。10人のパネラーによる使用感を評価してもらった結果、しっとり感が有りべたつきもなく使用感もすぐれていた。これらの結果から、コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを組み合わせることで良好なヘアクリーム処方が得られた。 表-2 *1ベヘントリモニウムメトサルフェート及びセトステアリルアルコール(クローダジャパン(株)) 塗ったときの使用感 評価点 評価 5 非常に良い 4 良い 3 普通 2 あまり良くない 1 良くないべたつきの少なさ 評価点 評価 5 べたつきが全くない 4 べたつきがほとんどない 3 べたつきが少ない 2 べたつく 1 ひどくべたつく使用後の髪のなめらかさ 評価点 評価 5 なめらか 4 少しなめらか 3 ふつう 2 あまり良くない 1 良くない【実施例5、6】コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを使用して表-3でヘアジェル処方を調整して各項目の評価を行った。10人のパネラーによる使用感を評価してもらった結果、べたつきがなく使用感もすぐれていた。これらの結果から、コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを組み合わせることで良好なヘアジェル処方が得られた。 表-3 セット性: 評価点 評価 5 非常に優れている 4 優れている 3 あまり良くない 2 良くない 1 セット性がないべたつきの少なさ 評価点 評価 5 べたつきが全くない 4 べたつきがほとんどない 3 べたつきが少ない 2 べたつく 1 ひどくべたつく塗ったときの使用感 評価点 評価 5 非常に良い 4 良い 3 普通 2 あまり良くない 1 良くない艶 評価点 評価 5 非常に艶がある 4 艶がある 3 少し艶がある 2 じゃっかん艶がある 1 艶がない【実施例7、8】コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステル及び蔗糖テトラ2−エチルヘキサン酸エステルを使用して表-4でスキンクリーム処方を調整して各項目の評価を行った。10人のパネラーによる使用感を評価してもらった結果、さらっとした使用感でべたつきもなく持続性のあるしっとり感が得られた。これらの結果から、コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを組み合わせることで良好なスキンクリーム処方が得られた。 表-4 *1ベヘントリモニウムメトサルフェート及びセトステアリルアルコール(クローダジャパン(株)) さらっとした感触 評価点 評価 5 たいへん良い 4 良い 3 ふつう 2 あまり良くない 1 良くないべたつきの少なさ 評価点 評価 5 べたつきが全くない 4 べたつきがほとんどない 3 べたつきが少ない 2 べたつく 1 ひどくべたつくしっとり感 評価点 評価 5 非常にしっとりしている 4 しっとりしている 3 少ししっとりしている 2 ふつう 1 しっとり感が全くない【実施例9、10】コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステル及び蔗糖テトラ2−エチルヘキサン酸エステルを使用して表-5で乳液処方を調整して各項目の評価を行った。10人のパネラーによる使用感を評価してもらった結果、しっとり感が有りべたつきもなく使用感もすぐれていた。これらの結果から、コハク酸ジエトキシエチルと蔗糖テトライソステアリン酸エステルを組み合わせることで良好な乳液処方が得られた。 表-5 *1ベヘントリモニウムメトサルフェート及びセトステアリルアルコール(クローダジャパン(株)) さらっとした感触 評価点 評価 5 たいへん良い 4 良い 3 ふつう 2 あまり良くない 1 良くないべたつきの少なさ 評価点 評価 5 べたつきが全くない 4 べたつきがほとんどない 3 べたつきが少ない 2 べたつく 1 ひどくべたつくしっとり感 評価点 評価 5 非常にしっとりしている 4 しっとりしている 3 少ししっとりしている 2 ふつう 1 しっとり感が全くない |
| 【出願人】 |
【識別番号】000104995 【氏名又は名称】クローダジャパン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−183114(P2003−183114A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−384022(P2001−384022) |
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