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【発明の名称】 内服液剤組成物
【発明者】 【氏名】木津 典生
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内

【氏名】吉川 勝
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内

【氏名】小笠原 榮男
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内

【要約】 【課題】強い苦味や特異的な苦味等を抑えることにより、風味が改善され、容易に飲用可能な内服液剤組成物を提供すること。

【解決手段】有機酸及び有機酸のアルカリ金属塩の少なくともいずれかを0.5〜35mg/mlと、苦味を有する生理活性成分と、甘味剤と、フルーツ系香料とを含有し、pHが3.5〜6.0であることを特徴とする内服液剤組成物である。甘味剤が、ショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、還元麦芽糖水アメ、粉末還元麦芽糖水アメ、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ハチミツ、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、アスパルテーム、サッカリン、及び、サッカリンナトリウムから選ばれる少なくとも1種である態様等が好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有機酸及び有機酸のアルカリ金属塩の少なくともいずれかを0.5〜35mg/mlと、苦味を有する生理活性成分と、甘味剤と、フルーツ系香料とを含有し、pHが3.5〜6.0であることを特徴とする内服液剤組成物。
【請求項2】 甘味剤が、ショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、還元麦芽糖水アメ、粉末還元麦芽糖水アメ、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ハチミツ、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、アスパルテーム、サッカリン、及び、サッカリンナトリウムから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の内服液剤組成物。
【請求項3】 有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、及び、安息香酸から選ばれる少なくとも1種であって、有機酸のアルカリ金属塩が、前記各有機酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の内服液剤組成物。
【請求項4】 フルーツ系香料が、オレンジ、ストロベリー、ラズベリー、ピーチ、グレープ、パッションフルーツ、マンダリン、メロン、アップル、パイナップル、及び、チェリーから選ばれる少なくとも1種である請求項1から3のいずれかに記載の内服液剤組成物。
【請求項5】 フルーツ系香料の成分が、リモネン、リナロール、シトラール、デカナール、エチルブチレート、γ−ウンデカラクトン、テルピネオール、アリルヘキサノエート、ブチルアセテート、ブチルブチレート、イソアミルアセテート、マルトール、エチルラクテート、γ−デカラクトン、及び、cis−3−ヘキサノールから選ばれる少なくとも1種である請求項1から4のいずれかに記載の内服液剤組成物。
【請求項6】 多価アルコールを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の内服液剤組成物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生理活性成分の苦味が軽減され風味も改善された内服液剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】内服液剤は服用の容易さから、これまで数多くの製品が開発され、広く実用化されてきた。しかしながら、効果のある生理活性物質には、強烈な苦味あるいは特異な苦味を有するものが多く、液剤中に微量配合しただけで強烈な苦味を呈する場合が多い。このような場合、服用時に苦痛を伴い、服用の容易さという内服液剤の長所が損なわれるという問題があった。また、小児においては、服用が困難であるという問題があった。
【0003】このような問題を解決するため、従来より、苦味をマスキングする工夫がなされ、一般的には甘味剤、酸味剤、着香剤、矯味剤等の配合により苦味や特異臭を覆い隠す方法が採られてきた。しかしながら、苦味成分によっては満足できる風味を出すことができず、苦味の程度が非常に強い場合や苦味の質が特異的で服用が困難な場合、従来提案されている甘味剤の配合や酸味剤の配合だけでは服用の容易さを改善することには限界があった。特に、内服液剤が医薬品の場合、安全性の面から配合量が制限されたり、矯味矯臭剤が薬効成分の安定性を低下させる原因となるという問題もあった。更に、矯味矯臭剤自体の安定性が損なわれマスキング効果が減退するという問題もあり、更なる対策が要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、強い苦味や特異的な苦味等を抑えることにより、風味が改善され、容易に飲用可能な内服液剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、<1> 有機酸及び有機酸のアルカリ金属塩の少なくともいずれかを0.5〜35mg/mlと、苦味を有する生理活性成分と、甘味剤と、フルーツ系香料とを含有し、pHが3.5〜6.0であることを特徴とする内服液剤組成物である。
<2> 甘味剤が、ショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、還元麦芽糖水アメ、粉末還元麦芽糖水アメ、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ハチミツ、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、アスパルテーム、サッカリン、及び、サッカリンナトリウムから選ばれる少なくとも1種である前記<1>に記載の内服液剤組成物である。
【0006】<3> 有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、及び、安息香酸から選ばれる少なくとも1種であって、有機酸のアルカリ金属塩が、前記各有機酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種である前記<1>又は<2>に記載の内服液剤組成物である。
<4> フルーツ系香料が、オレンジ、ストロベリー、ラズベリー、ピーチ、グレープ、パッションフルーツ、マンダリン、メロン、アップル、パイナップル、及び、チェリーから選ばれる少なくとも1種である前記<1>から<3>のいずれかに記載の内服液剤組成物である。
【0007】<5> フルーツ系香料の成分が、リモネン、リナロール、シトラール、デカナール、エチルブチレート、γ―ウンデカラクトン、テルピネオール、アリルヘキサノエート、ブチルアセテート、ブチルブチレート、イソアミルアセテート、マルトール、エチルラクテート、γ−デカラクトン、及び、cis−3−ヘキサノールから選ばれる少なくとも1種である前記<1>から<4>のいずれかに記載の内服液剤組成物である。
<6> 多価アルコールを含有する前記<1>〜<5>のいずれかに記載の内服液剤組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の内服液剤組成物は、有機酸及び有機酸のアルカリ金属塩の少なくともいずれかと、生理活性成分と、甘味剤と、フルーツ系香料とを含有し、必要に応じてその他の成分を含有する。
【0009】[生理活性成分]前記生理活性成分は、苦味を有する生理活性成分であり、例えば、かぜ薬、解熱剤、鎮痛剤、消炎剤、鎮咳剤、去痰剤、抗ヒスタミン剤あるいは止血剤等で苦味を有する成分;生薬;ビタミンB群類;及び食品添加物;等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0010】前記生理活性成分としては、具体的には、アセトアミノフェン、アスピリン、フェナセチン、メフェナム酸、アンチピリン、フェニルブタゾン、スルピリン、ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、エピリゾール、塩酸チアラミド、インドメタシン、ペンタゾシン、塩化アセチルコリン、酒石酸アリメマジン、塩酸シプロヘプタジン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、臭化水素酸デキストロメトルファン、クエン酸ペントキシベリン、テオフィリン、アミノフィリン、塩酸エフェドリン、塩酸エピネフリン、硫酸サルブタモール、塩酸トリメトキノール、塩酸プロカテロール、塩酸メチルエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミン、グアイフェネシン、トラネキサム酸、無水カフェイン、及び、カフェイン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0011】又、前記生薬としては、アロエ、ウイキョウ、ウコン、ウヤク、エンゴサク、エイジツ、オウギ、オウセイ、オンジ、ガラナ、クコシ、ジオウ、トウキ、トチュウ、ニンジン、アマロゲンチン、オウゴン、オウバク、オウレン、ガジュツ、カスカラサグラダ、カッコウ、カスカリラノキ、カノコ草、カロウコン、キキョウ、キジツ、キョウニン、キハダ、クコ、クジン、ケイガイ、ケイヒ、ケツメイシ、ケンゴシ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウブシ、コウボク、ゴオウ、ゴシツ、ゴシュユ、ゴミシ、コロンボ、コンズランゴ、サイコ、サンシシ、サフラン、サンズコン、ジオウ、シコン、シソシ、シャクヤク、シャジン(ツリガネニンジン)、シャゼン(オオバコ)、ジャ香、ショウキョウ、ショウマ、セイヒ、セキショウコン、センキュウ、センコツ、センタウリウム草、センブリ、センボウ、センソ、センナ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソヨウ、ダイオウ、竹節人参、チモ、チレッタ草、チンピ、トウヒ、トウニン、トコン、ニガキ、ニンジン、ビャクシャク、ビャクジュツ、ベラドンナコン、ヘノポジ油、ヤクチ、ユウタン、ヨモギ、ニガヨモギ、苦味チンキ、ジシュユ、ホップ、ホミカ、ボウイ、マオウ、モクツウ、モッコウ、リュウタン、リンドウ、ルソンカ、レンギョウ、ニンジン、セネガ、キキョウ、ショウキョウ、及び、ローヤルゼリー等が挙げられ、医薬品製造指針記載の生薬類が総て挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0012】前記ビタミンB群類としては、ビタミンB1群(例えばチアミン、硝酸チアミン、塩酸チアミン、ビタミンB1誘導体)、ビタミンB2群(例えばリボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン等)、ビタミンB6群(例えばピリドキシン、ピリドキサル、ピリドキサミンおよびこれらのリン酸あるいは塩酸塩等)、ビタミンB12群(例えばコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン等)等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの苦味を有する成分は、有効成分として用いられる時は、それぞれの目的に応じ薬効を奏する有効量の範囲で配合されるのが好ましい。また、食品添加物としては、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸カルシウム、塩化カリウム、蠣殻末、ナイアシンアミド、ビオチン、海藻粉末、ニコチン酸アミド、及び、シアノコバラミン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0013】[甘味剤]前記甘味剤としては、例えば、ショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、還元麦芽糖水アメ、粉末還元麦芽糖水アメ、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ハチミツ、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、アスパルテーム、サッカリン、及び、サッカリンナトリウムから選ばれる少なくとも1種以上を含有するのが好ましく、ショ糖、果糖、粉末還元麦芽糖水アメ、キシリトール、及び、エリスリトールから選ばれる1種以上を含有するのがより好ましく、これら中でも、風味の点で、ショ糖を含有するのが特に好ましく、還元糖の含有率が0.05%未満であるショ糖を含有するのが、風味が特に改善される点で、最も好ましい。
【0014】[有機酸、有機酸のアルカリ金属塩]前記有機酸としては、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、及び、安息香酸等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。前記有機酸のアルカリ金属塩としては、前記有機酸として具体的に述べた各有機酸のアルカリ金属塩が総て挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0015】前記有機酸及び有機酸のアルカリ金属塩の少なくともいずれかの、前記内服液剤組成物における含有量としては、0.5〜35mg/mlであることが必要であり、2〜20mg/mlがより好ましく、5〜15mg/mlが更に好ましい。前記含有量が、0.5mg/ml未満であると、緩衝能が弱くなり、風味も悪くなる一方、35mg/mlを超えると、のどが渇く等、使用感が悪くなる。前記有機酸及び有機酸塩を併用する場合は、その配合比(モル比:有機酸/有機酸塩)としては、特に、内服液剤組成物における味が良好となる点で、1/10〜10/1が好ましく、1/5〜5/1がより好ましい。
【0016】[フルーツ系香料]前記フルーツ系香料としては、例えば、オレンジフレーバー、ストロベリー、ラズベリー、クランベリー、ピーチ、グレープ、パッションフルーツ、グレープフルーツ、パイナップル、ライム、レモン、マンダリン、メロン、アップル、チェリー、ウメ、及び、アンズ等の各種フルーツ系のフレーバー等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、オレンジ、ストロベリー、ピーチ、ラズベリー、パイナップル、チェリー、パッションフルーツが、風味の改善が好適である点で特に好ましい。
【0017】前記フルーツ系香料の成分としては、例えば、リモネン、リナロール、シトラール、デカナール、エチルブチレート、γ―ウンデカラクトン、テルピネオール、アリルヘキサノエート、ブチルアセテート、ブチルブチレート、イソアミルアセテート、マルトール、エチルラクテート、γ−デカラクトン、及び、cis−3−ヘキサノール等が、苦味のマスキング効果が高く、好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0018】[その他の成分]前記その他の成分としては、pH調整剤、多価アルコール等のほか、一般に経口液剤に配合される他の有効成分、矯味剤、防腐剤、保存剤、着香剤、芳香剤、清涼化剤、界面活性剤、可溶化剤、乳化剤、溶剤、緩衝剤、懸濁剤、粘稠剤、着色剤、安定化剤、溶解補助剤等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0019】前記pH調整剤は、前記本発明の内服液剤組成物におけるpHを、3.5〜6.0に調整する目的で、適宜用いることができる。該pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩酸、硫酸、及び、リン酸等の無機調整剤や、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸及びそれらの塩等の有機酸系pH調整剤等が挙げられる。
【0020】前記多価アルコールは、含有させることにより、フルーツ香料の風味が向上するため好ましい。該多価アルコールとしては、前記「甘味剤」の項で述べた単糖及び2糖類を除く多価アルコール、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース等の水溶性セルロース等が挙げられる。これらの中でも、安定性及び風味が特に良好な点で、グリセリンが最も好ましい。前記多価アルコールの、内服液剤組成物における含有量としては、0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20%がより好ましい。
【0021】前記一般に経口液剤に配合される他の有効成分としては、例えば、ヒベンズ酸チペピジン、塩酸ブロムヘキシン、塩化リゾチーム等、ビタミン剤(ビタミンA群、ビタミンD群、ビタミンE群、ニコチン酸アミド等)、その他の有効成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム、タウリン等)等が挙げられる。
【0022】前記矯味剤としては、果汁等が挙げられる。前記防腐剤、保存剤としては、例えば、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸類(安息香酸、安息香酸ナトリウム等)、パラベン類(パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、及び、パラオキシ安息香酸プロピル等)等が挙げられる。
【0023】前記界面活性剤、可溶化剤、乳化剤、及び、溶剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリソルベート類及びプルロニック類等の非イオン性界面活性剤、エタノール、注射用蒸留水、精製水等が挙げられる。前記懸濁剤、粘稠剤としては、例えば、アラビアゴム、結晶セルロース、ビーガム、キサンタンガム、ゼラチン、メトロース及びその可食性塩、カルメロース及びその可食性塩等が挙げられる。前記着色剤としては、例えば、カラメル、βーカロチン、及び、各種食用色素(食用黄色1号、食用赤色2号等)等が挙げられる。前記安定化剤としては、例えば、エデト酸の可食性塩、塩化ナトリウム、及び、ピロ亜硫酸の可食性塩等が挙げられる。
【0024】これらのその他の成分(一般に経口液剤に配合される他の有効成分、矯味剤、防腐剤、保存剤、着香剤、芳香剤、清涼化剤、界面活性剤、可溶化剤、乳化剤、溶剤、pH調整剤、緩衝剤、懸濁剤、粘稠剤、着色剤、安定化剤、及び、溶解補助剤等)の、内服液剤組成物における含有量としては、特に制限はなく、従来の経口液剤に配合される量で適宜含有されるのが好ましい。
【0025】<内服液剤組成物の液性(pH)>前記本発明の内服液剤組成物におけるpHとしては、3.5〜6.0が好ましく、3.8〜6.0がより好ましく、4.0〜5.5が更に好ましい。前記内服液剤組成物におけるpHを、前記数値範囲内とすることにより、特に苦味が効果的にマスキングされ、くせのない、良好な甘味を得ることが出来る。
【0026】<内服液剤組成物の調製方法>前記本発明の内服液剤組成物の調製方法としては、特に制限はなく、慣用の調製方法が総て好適に挙げられる。通常、各成分と精製水等の溶剤の一部とを混合、溶解し、残りの溶剤を加えて液量を調製する。例えば、製剤の至適pHを得るため、或いは、不溶物の除去乃至可溶化のため、必要に応じて酸又はアルカリを用いてpHを調整してもよい。尚、水に溶け難い、或いは溶けない成分を含む場合には、適当な前述の界面活性剤、可溶化剤、乳化剤、懸濁剤を選択し、一般に使用されている適量を添加することにより、可溶化、乳化、及び、懸濁化等を図ることができる。必要に応じ、溶解時に、一般の内服液剤の調製法に準じて、精製水等の溶剤を加温してもよい。前記調製の際、フレーバー類は、その風味を損なわないよう、調製の最終段階で行なってもよい。各成分は、有効成分に応じて公知の投与量で投与される。
【0027】<内服液剤組成物の使用態様>前記本発明の内服液剤組成物の使用態様としては、特に制限はなく、公知の使用態様、例えば、ドリンク剤、シロップ剤、エキス剤、エリキシル剤、リモナーデ剤、ソフトカプセル剤、及び、水性内容物を保持可能なカプセル剤等の医療用内服液剤等として使用することができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限定されるものではない。
【0029】(実施例1〜21、比較例1〜4)常法により、表1〜5で各々示した組成の内服液剤組成物を調製した後、10名のパネラーにより官能試験を実施し、苦味及び飲み易さについて、下記評価基準に従い、1〜5点の5段階の点数評価によって評価した。各結果を表1〜5に示す。尚、表1〜5中の各組成は、特に断りのない限り「mg」単位の数値で表されている。
【0030】−苦味及び飲み易さ−5点:苦味が無く非常に飲み易い4点:殆ど苦味がなく飲みやすい3点:やや苦味を感じ、少々飲み難い2点:苦く、飲み難い1点:非常に苦く、非常に飲み難い【0031】
【表1】

【0032】
【表2】

【0033】
【表3】

【0034】
【表4】

【0035】
【表5】

【0036】尚、表5において、キキョウ流エキスの1mLは、原生薬換算で、1000mgに該当し、セネガ流エキスの1mLは、原生薬換算で、1000mgに該当する。
【0037】次に、実施例1〜21で用いた「オレンジフレーバー」を、ストロベリー、ラズベリー、クランベリー、ピーチ、グレープ、パッションフルーツ、グレープフルーツ、パイナップル、ライム、レモン、マンダリン、メロン、アップル、チェリー、ウメ、アンズフレーバー、及び、リモネンの各フレーバーに代えたほかは、実施例1〜21と同様にして内服液剤組成物を調製し、実施例1〜21と同様にして評価を行ったところ、いずれの場合においても良好な結果が得られた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、強い苦味や特異的な苦味等を抑えることにより、風味が改善され、容易に飲用可能な内服液剤組成物を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号
【出願日】 平成14年8月26日(2002.8.26)
【代理人】 【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一 (外1名)
【公開番号】 特開2003−171314(P2003−171314A)
【公開日】 平成15年6月20日(2003.6.20)
【出願番号】 特願2002−245182(P2002−245182)