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【発明の名称】 安定性タウロリジン電解質溶液
【発明者】 【氏名】ロルフ・ヴェー・プフィルマン

【要約】 【課題】より高い安定性を有するタウロリジン溶液を提供する。

【解決手段】タウロリジン組成物は、約1.5〜3重量%のタウロリジンを含有する水溶液を含み、前記溶液は、安定性増大有効量の少なくとも1つの生理的許容可能な電解質を含み、前記溶液は実質的に等張性である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 約1.5〜3重量%のタウロリジンを含有する水溶液を含むタウロリジン組成物であって、前記溶液が、安定性増大有効量の少なくとも1つの生理的許容可能な電解質を含み、これは、前記溶液を実質的に等張性にするのに充分な濃度で存在する、タウロリジン組成物。
【請求項2】 前記溶液が、複数の生理的許容可能な電解質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】 前記電解質が、Na+、K+、Mg++、Cl-、H2PO4-、酢酸塩-、HCO3-およびそれらの混合物からなる群より選択されるイオンを提供する、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】 前記電解質が、NaCl、KCl、CaCl2、NaHCO3およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】 前記溶液が、約1.7〜2.3重量%のタウロリジンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項6】 前記溶液が、約1.8〜2.2重量%のタウロリジンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項7】 前記溶液が、約1.9〜2.1重量%のタウロリジンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項8】 前記溶液が、約2重量%のタウロリジンを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項9】 前記溶液が、前記溶液を実質的に等膨張性にするのに有効なコロイド量をさらに含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項10】 前記コロイドが、約1〜10重量%の量で前記溶液に存在する、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】 前記コロイドが、約1,000〜15,000の平均分子量を有するPVPである、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】 前記平均分子量が、約9,000である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】 前記溶液が、約0.1〜3重量%の少なくとも1つのアミノ酸をさらに含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項14】 前記少なくとも1つのアミノ酸が、タウリンである、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】 前記溶液が、約0.3〜1重量%のタウリンを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】 前記溶液が、約0.4〜0.6重量%のタウリンを含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】 前記溶液が、約0.5重量%のタウリンを含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】 前記溶液が、約0.1〜1重量%のタウルルタムをさらに含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項19】 前記溶液が、約0.2〜0.5重量%のタウルルタムを含む、請求項18に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】【0001】(発明の分野)本発明は、タウロリジン溶液に関するものである。
【0002】(背景技術の説明)1%タウロリジン(taurolidine)溶液は、リンガー溶液のような電解質含有溶液を用いて調製されているが、従来から、リンガー溶液のような電解質溶液における1%より大きい濃度のタウロリジンの提案は存在していない。
【0003】高濃度で既知のタウロリジン溶液、例えば既知の2%タウロリジン溶液は、従来から時として安定性の問題をかかえていた。例えば、2%タウロリジン溶液のボトルの内側に粘りつく液滴が、時として乾燥し、結晶を形成して、溶液中に望ましくない粒子を生ずる結果となる。そのような問題を回避するための従来の方法は、液滴がボトル中に形成されないようにボトル側面を横にして保存すること、並びに冷蔵下に溶液を保存しないことを含む。しかしながら、特定の保存適応を必要とせず、並びに保存寿命期間を延長するために冷蔵することができるボトル溶液を有することが望ましい。より高い安定性を有するタウロリジン溶液に対する要請は、当業界において依然として残ったままである。
【0004】(発明の要旨)本発明によれば、タウロリジン組成物は、約1.5〜3重量%のタウロリジンを含有する水溶液を含み、前記溶液が、安定性増大有効量の少なくとも1つの生理的許容可能な電解質を含み、これは、前記溶液を実質的に等張性にするのに充分な濃度で存在する。
【0005】(好ましい実施形態の説明)本発明は、約1.5〜3重量%の範囲内の濃度でタウロリジンを含む安定した水溶液を提供することにより、従来の高濃度のタウロリジン溶液の安定性問題を解決する。該溶液は、安定性増大有効量の少なくとも1つの生理的許容可能な電解質を含むことにより安定性になり、結果として得られた溶液は、実質的に等張性である。
【0006】適当な(単数または複数の)電解質は、Na+、K+、Mg++、Cl-、H2PO4-、酢酸塩-、HCO3-およびそれらの混合物からなる群より選択されるイオンを提供する。好ましい実施形態では、(単数または複数の)電解質は、NaCl、KCl、CaCl2、NaHCO3およびそれらの混合物からなる群より選択される。
【0007】好ましい実施形態では、タウロリジンは、約1.5〜2.5重量%の範囲内、より好ましくは約1.7〜2.3重量%の範囲内、さらにより好ましくは約1.8〜2.2重量%の範囲内、いっそうより好ましくは約1.9〜2.1重量%の範囲内、最も好ましくは約2重量%で、溶液中に存在する。
【0008】例えば、本発明による1つの組成物は、約2重量%のタウロリジンを含む等張性リンガー溶液を含む。リンガー溶液の使用に代わるものは、完全電解質溶液であり、これはリンガー溶液には存在しないリン酸塩を含む。
【0009】特に好ましい実施形態では、本発明による組成物は、本発明溶液を有効的に等膨張性にもするように、充分に生理的許容可能なコロイド状物質(コロイド)を付加的に含む。コロイド状物質は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシエチルスターチ(HES)などであることができる。好ましいコロイド状物質は、低分子量のPVPを含み、これは、約1,000〜15,000の範囲内、好ましくは約1,000〜13,000の範囲内、より好ましくは約9,000の平均分子量を有する。本発明に従って使用するために特に好ましいPVPは、コリドン(Kollidon)またはポビドン(Povidone)である。溶液中のコロイド状物質の好ましい量は、約1〜10重量%の範囲内、好ましくは約3〜7重量%の範囲内、最も好ましくは約5重量%である。
【0010】本発明による1つの好ましい溶液は、注射用の水中に重量%の以下のものを含む:2% タウロリジン5% コリドン0.4% NaCl0.005% KCl0.0066% CaCl20.005% NaHCO3【0011】本発明による等張性タウロリジン溶液は、また、少なくとも1つのアミノ酸を含むように調製することができる。ここで、溶液に加えられる他の電解質の量は、加えられた1つ以上の(単数または複数の)アミノ酸の量に比例して減らし、等張性を維持する。溶液中の(単数または複数の)アミノ酸の好ましい量は、約0.1〜3重量%の範囲内、より好ましくは約0.2〜2重量%の範囲内、さらにより好ましくは約0.3〜1重量%の範囲内、いっそうより好ましくは約0.4〜0.6重量%の範囲内、最も好ましくは約0.5重量%である。タウリンは、特に好ましい。この実施形態による組成物の1つの具体例は、注射用の水中に重量%の以下のものを含む:【0012】2% タウロリジン5% コリドン0.5% タウリン0.26% NaCl0.0033% KCl0.004% CaCl20.003% NaHCO3【0013】本発明による溶液は、約7.1〜7.9の範囲内のpHを有する。上記溶液は、滅菌前では約7.8のpHを有し、滅菌後では約7.2〜7.38のpHを有する。理想的に言えば、本発明による溶液は、約7.4のpHを有する。
【0014】さらに他の実施形態では、本発明の等張性のタウロリジン溶液中のタウリンのような(単数または複数の)アミノ酸の代わりに、タウルルタム(taurultam)を用いる。例えば、等張性の1.5〜3%タウロリジン溶液中のタウリンのような(単数または複数の)アミノ酸の代わりに、約0.1〜1重量%のタウルルタムを、好ましくは約0.2〜0.5重量%のタウルルタムを用いてもよい。
【0015】本発明は、また、上述したような組成物の調製方法に適用可能である。例えば、本発明は、約1.5〜3重量%の範囲内のタウロリジン溶液の安定化方法を含み、これは、約1.5〜3重量%タウロリジンと、実質的に等張性溶液を形成するように実質的に等張性溶液形成量の少なくとも1つの生理的許容可能な電解質と、を含む溶液を調製することを含む。好ましい実施形態では、生理的許容可能なコロイド状物質は、溶液を実質的に等膨張性にするように溶液に加えられる。
【出願人】 【識別番号】500140219
【氏名又は名称】エド・ガイストリッヒ・ゼーネ・アクチェンゲゼルシャフト・フュール・ヒェミッシェ・インドゥストリー
【氏名又は名称原語表記】Ed. Geistlich Soehne AG fuer chemische Industrie
【住所又は居所原語表記】Bahnhofstrasse 40, P.O. Box 157, 6110 Wolhusen, Switzerland
【出願日】 平成14年9月26日(2002.9.26)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2003−119143(P2003−119143A)
【公開日】 平成15年4月23日(2003.4.23)
【出願番号】 特願2002−280476(P2002−280476)