| 【発明の名称】 |
ニューロパシーの処置 |
| 【発明者】 |
【氏名】エリック・ベン・グロスマン
【氏名】ナンダン・パーマナンド・コッピカー
【氏名】スティーヴン・ビー・ライクター
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、特にニューロパシーの処置のための、医薬組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、環式グアノシン3'5'−モノホスフェートホスホジエステラーゼタイプ5(cGMP PDE5)阻害剤をガバペンチンまたはプレガバリンとともに含み、ニューロパシー、例えば糖尿病性多発ニュローパシーの処置のための、医薬組成物である。本発明は、cGMP PDE5をガバペンチンまたはプレガバリンとともに、ニューロパシー、例えば糖尿病性多発ニュローパシーの処置用の医薬組成物を製造するための使用にも関する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 cGMP PDE5阻害剤およびガバペンチンからなる組み合わせであって、ただし、該阻害剤が、i) 置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン; ii) 置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f]〔1,2,4〕トリアジン−4(3H)−オン;または、iii) 置換された2−フェニルプリン−6−オンもしくは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オンではない、上記組み合わせ。 【請求項2】 cGMP PDE5阻害剤およびプレガバリンからなる組み合わせであって、ただし、該阻害剤が、i) 置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン; ii) 置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f]〔1,2,4〕トリアジン−4(3H)−オン;または、iii) 置換された2−フェニルプリン−6−オンもしくは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オンではない、上記組み合わせ。 【請求項3】 ニューロパシーを治療的、予防的、または緩和的に処置するための医薬品を製造するための、cGMP−PDE5阻害剤のガバペンチンまたはプレガバリンとの使用。 【請求項4】 ニューロパシーが、糖尿病性多発ニュローパシーである、請求項3に記載の使用。 【請求項5】 ニューロパシーを治療的、予防的、または緩和的に処置する医薬組成物であって、cGMP PDE5阻害剤及びガバペンチンを含むが、ただし、該阻害剤が、i) 置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン; ii) 置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f]〔1,2,4〕トリアジン−4(3H)−オン;または、iii) 置換された2−フェニルプリン−6−オンもしくは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オンではない、上記医薬組成物。 【請求項6】 ニューロパシーを治療的、予防的、または緩和的に処置する医薬組成物であって、cGMP PDE5阻害剤及びプレガバリンを含むが、ただし、該阻害剤が、i) 置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン; ii) 置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f]〔1,2,4〕トリアジン−4(3H)−オン;または、iii) 置換された2−フェニルプリン−6−オンもしくは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オンではない、上記医薬組成物。 【請求項7】 ニューロパシーが、糖尿病性多発ニュローパシーである、請求項5または6に記載の組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、特に、化合物シルデナフィルを含め、環式グアノシン3',5'−モノホスフェートホスホジエステラーゼタイプ5(cGMP PDE5)阻害剤とガバペンチンまたはプレガバリンの組み合わせ、特に、糖尿病性ニューロパシーの処置を含め、ニューロパシーを治療するための使用に関する。 【0002】 【従来の技術】我々の国際特許出願WO94/28902の明細書に従えば、我々は、cGMP PDE5酵素の阻害剤である化合物が雄勃起機能不全(MEDインポテンス)の処置および雌セックス障害についての強力かつ有効な化合物であることを見出した。この発見は、化合物シルデナフィル(5−〔2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペリジニルスルホニル)フェニル〕−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン)(VIAGRATM)の開発をもたらし、これは、MEDについての第1の経口的有効処置として著しく成功を納めることが立証されている。 【0003】ニューロパシーは、神経系の機能不全を生ずる病気のプロセスを説明する一般的な用語である。自律神経系および末梢神経系の両方に影響を及ぼすニューロパシーについては、多くの原因が存在し、例えば、代謝障害、例えば、糖尿病、甲状腺機能減退症、ポルフィリン症;毒性物質、例えば、アルコールおよび若干の重金属ならびに薬剤;感染症および炎症性状態、例えば、ライおよびバスリティディス(vasulitidis)、例えば、結節性多発動脈炎および全身狼瘡;ならびに、白血病、リンパ腫およびその他のパラネオプラスチック状態(paraneoplastic states)が挙げられる。ニューロパシーは、また、ジェネチックまたは遺伝性疾患およびアミロイドーシスまたは異常蛋白質血症に関係しているかもしれない。 【0004】特に、ニューロパシーは、以下の全身性疾患、例えば、真性糖尿病(一般)、尿毒症(時により)、ポルフィリン症、低血糖症、ビタミン欠乏症、ビタミンB12欠乏症、危険な病気(敗血症)、慢性の肝臓病、原発性胆汁性肝硬変、原発性全身アミロイドーシス、甲状腺機能減退症、慢性閉塞性肺疾患、先端巨大症、吸収不良(スプルーセリアック疾患)、癌腫(感覚性)、癌腫(知覚運動性)、癌腫(末期性)、癌腫(脱髄性)、HIV感染、ライム病、リンパ腫、例えば、ホジキン病、1次性赤血球増加症、多発性骨髄腫(消散タイプ)、多発性骨髄腫(骨硬化症またはソリタリープラズマ細胞腫)、良性モノクローナル性ガンマグロブリン血症(IgA、IgGおよびIgM)またはクリオグロブリン血症によって生ずる。 【0005】また、ニューロパシーは、薬剤、例えば、アミオダロン(抗不整脈剤)、オーロチオグルコース(抗リュウマチ剤)、シスプラチン(抗新生物剤)、ダプソン(例えば、ライ病のために使用される皮膚剤)、ジスルフィラム(過度の飲酒に対する対抗剤)、ヒドララジン(抗高血圧剤)、イソニアジド、メトロニダズル(抗原生動物剤)、ミソニダゾール(放射センシタイザー)、ニトフラントイン(尿防腐剤)、ヌクレオシド類縁体(ddC,ddI,d4T)(抗レトロウイルス剤)、フェニトイン(鎮痙剤)、ピリドキシン(ビタミン)、スラミン(抗新生物剤)、タキソール(抗新生物剤)またはビンクリスチン(抗新生物性)によって生ずる。 【0006】また、ニューロパシーは、環境毒、例えば、アクリルアミド(凝集剤/グラウト剤)、砒素(除草剤/殺虫剤)、ジフテリア毒、γ−ジケトンヘキサカーボン、無機鉛、有機リン酸塩またはタリウム(猫イラズ)によって生ずる。 【0007】また、ニューロパシーは、遺伝性疾患、例えば、Charcot−Marie−Tooth(CMT)疾患(タイプ1A、1B、2および4A)、遺伝性アミロイド多発ニューロパシー、遺伝性感覚性ニューロパシー(タイプIおよびII)、ポルフィリン症ニューロパシー、圧迫性麻痺の遺伝的傾向、ファブリー病、副腎脊髄神経障害、デレリン−ソッタスニューロパシー(タイプAおよびB)、レフサム病、毛細血管拡張性の運動失調症、無β−リポ蛋白血症、巨大軸索ニューロパシー、異染性の白質萎縮症、フリードレイヒ運動失調によって生ずる。 【0008】ニューロパシーは、真性糖尿病の重い合併症の1つであり、その症状の治療または神経機能における進行性を衰退させる予防のための十分に確立された療法が存在しない。糖尿病における多発性ニューロパシーの罹患率の評価は、多くは、多発性ニューロパシーの多種多様な定義および臨床上の種類により、広く(5%〜80%)変化する。にもかかわらず、英国における病院および社会一般に基づく研究において、20%のオーダーの罹患率が記録されている。 【0009】糖尿病性ニューロパシーは、包括的な用語であり、それ自体、巣状(モノ−)および広汎性(ポリ−)ニューロパシーの2つの大きな群に入るニューロパシーの多種多様な臨床状のタイプを包含する。糖尿病性ニューロパシーは、また、真性糖尿病に影響を及ぼす末梢、頭蓋および自律神経を含む広い用語である。糖尿病性ニューロパシーの亜分類としては、遠位対称感覚/感覚運動(小/大/混合繊維)多発ニューロパシーのような臨床的に明瞭な実態を含む広汎性;瞳孔機能、発汗、胃腸(胃および胆嚢アトニー、下痢を含む)、尿生殖器の機能不全(膀胱およびセックス機能不全)および心臓血管自律性ニューロパシーにおける異常を含む自律性ニューロパシーが挙げられる。低血糖症性不注意(hypoglyceamic unawareness)も、同様に、自律性ニューロパシーの症状発現でありうる。巣状糖尿病性ニューロパシーは、モノニューロパシーおよびモノニューロパシーマルチプレックス、ラディキュロパシー(radiculopathies)、プレクソパシー(plexopathies)および頭蓋ニューロパシーを包含する。慢性炎症性脱髄多発ラディキュロニューロパシーは、巣状または広汎性であってもよい。対称多発ニューロパシーは、糖尿病性多発ニューロパシーの臨床例のほぼ90%を占める。糖尿病性多発ニューロパシーとしては、特に、下肢の遠位態様に主として影響を及ぼす対称感覚運動多発性ニューロパシーが挙げられる。糖尿病における末梢感覚ニューロパシーは、急性または慢性であってもよい。急性多発ニューロパシーは、代謝状態における突然の変化に続いておこることが多く、2〜3の臨床的兆候を有する'陽性'の症状の優性を特徴とし、通常、6ヶ月〜12ヶ月以内に消散する。慢性の多発ニューロパシーは、性質において、急性多発ニューロパシーに類似した症状を有するが、急性の因子は無くて緩やかな開始を有し、通常、臨床的な兆候を有し、長い年月の間持続する。 【0010】糖尿病性ニューロパシーは、神経の対称または非対称ニューロパシーへの関連パターンに従い分類することができる。前者としては、遠位感覚および感覚運動ニューロパシー;大繊維タイプおよび小繊維タイプのニューロパシー;遠位小繊維ニューロパシー;インスリンニュローパシーおよび慢性炎症性脱髄多発ラディキュロニューロパシー(CIDP)が挙げられる。糖尿病による非対称ニューロパシーとしては、モノニューロパシー;モノニューロパシーマルチプレックス;ラディキュロパシー、プレキソパシーおよびラディキュロプレキソパシーならびに非対称CIDPが挙げられる。 【0011】臨床的に、糖尿病性ニューロパシーは、広汎性または巣状に分類することができる。広汎性ニューロパシーは、a) i)主として小繊維に生じる、激しい痛み、皮膚の感覚過敏症、知覚異常、刺すような痛み、痛みおよび温度感覚の喪失、内臓の痛みの喪失、および足の潰瘍化;ii)主として大繊維に生じる、振動感覚の喪失、固有受容性(proprioception)の喪失、反射および緩やかな神経伝達速度の喪失;および、iii)混合寄せ集め;の亜群を有する遠位対称感覚運動性多発ニューロパシー;および、b) i)異常瞳孔機能;ii)発汗刺激機能不全(発汗の異常);iii)膀胱機能不全および膀胱感度低下/失禁/保持低下として発現する尿生殖器機能不全;iv)射精衰退、勃起機能不全、潤滑性の欠損(雌)を含むセックス機能不全;v)胃不全麻痺、食道運動性疾患、胆嚢アトニー、糖尿病性下痢または便秘;失禁として発現する胃腸機能不全;または、vi)低血糖症性不注意(副腎髄質ニューロパシー);の亜群を有する自律神経性ニューロパシー; c) 静止頻拍、運動誘発心臓血管応答の障害、心臓神経麻痺、熱不耐性、血管拡張障害、静脈動脈反射依存性浮腫の障害、または、起立性低血圧として発現する心臓血管機能不全; d) 低血糖症性不注意;を含む。 【0012】巣状ニューロパシーは、a) モノニューロパシー; b) モノニューロパシーマルチプレックス; c) プレクソパシー; d) ラディキュロパシー; e) 頭蓋ニューロパシー; f) 下肢の近位糖尿病性ニューロパシーを含む四肢ニューロパシー; を含む。 【0013】糖尿病性多発ニューロパシーの正確な病気の発症原因は、不明のままであるが、ほとんど確実に、多因子性であり、遺伝的な素因、代謝および血管異常ならびに成長因子の欠如または混乱が考えられる。糖尿病において受ける代謝障害への末梢神経系の応答は、タイプ1およびタイプ2の糖尿病間に違いがないようであり、病気の2つの主な形において、治療に対して類似した臨床的応答を示す可能性が大きいことを示している。 【0014】今日まで、糖尿病性多発ニューロパシーについて試験された薬剤は、1つとして、確実には症状を軽減せず、1つとして、重大な軸索喪失を特徴とする進行定着した多発ニューロパシーの回復をもたらすことができない。さらに有効な新療法が必要とされている。 【0015】WO99/54333(本願の優先日において未公開)および未公開英国出願GB99224041.8およびGB9924063は、末梢糖尿病性ニューロパシーを処置するために、置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類を記載している。未公開英国出願GB−A−9924028.5およびGB0007345.2は、末梢糖尿病性ニューロパシーを処置するために、置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン類を記載している。未公開の英国出願GB9924020.2は、末梢糖尿病性ニューロパシーを処置するために、置換された2−フェニルプリン−6−オ類ンまたは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オン類を記載している。これら化合物は、末梢糖尿病性ニューロパシーを処置するための本発明では、特許請求されていない。 【0016】 【課題を解決するための手段】1つの態様に従えば、本発明は、ニューロパシー(好ましくは、糖尿病性多発ニューロパシー)に苦しむ患者を処置する方法であって、前記患者を、有効量のcGMP PDE5阻害剤で処置することを含むが、ただし、その阻害剤が、末梢糖尿病性ニューロパシーを処置するために、i) 置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン; ii) 置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f]〔1,2,4〕トリアジン−4(3H)−オン;または、iii) 置換された2−フェニルプリン−6−オンもしくは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オンではない方法を提供する。 【0017】第2の態様に従えば、本発明は、ニューロパシー(好ましくは、糖尿病性多発ニューロパシー)を処置するための医薬品を製造するためのcGMP−PDE阻害剤の使用であるが、その阻害剤が、末梢糖尿病性ニューロパシーを処置するために、i) 置換された5−(3−ピリジル)ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン; ii) 置換された2−(3−ピリジル)−4a,5−ジヒドロイミダゾ[5.1−f]〔1,2,4〕トリアジン−4(3H)−オン;または、iii) 置換された2−フェニルプリン−6−オン類もしくは置換された2−(3−ピリジル)プリン−6−オン類ではない使用を提供する。 【0018】ニューロパシーという用語は、上記したニューロパシーの全ての分類を含む。また、用語ニューロパシーは、特定の原因に制限されないが、全ての原因、特に、上記した原因を含む。 【0019】本発明に従う使用に適したcGMP PDE5阻害剤としては、EP−A−0463756に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類;EP−A−0526004に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類;公開された国際特許出願WO93/06104に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類;公開された国際特許出願WO93/07149に開示されたアイソマー性のピラゾロ[3.4−d]ピリミジンー4−オン類;公開された国際特許出願WO93/12095に開示されたキナゾリン−4−オン類;公開された国際特許出願WO94/05661に開示されたピリド[3.2−d]ピリミジン−4−オン類;公開された国際特許出願WO94/00453に開示されたプリン−6−オン類;公開された国際特許出願WO98/49166に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類;公開された国際特許出願WO99/54333に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類;EP−A−0995751に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−4−オン類;公開された国際特許出願WO00/24745に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン類;EP−A−0995750に開示されたピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−4−オン類;公開された国際特許出願WO95/19978に開示された化合物;公開された国際特許出願WO99/24433に開示された化合物;および、公開された国際出願WO93/07124に開示された化合物が挙げられる。 【0020】上記公開された特許出願、および、特に、その中の一般式および例としての化合物は、それらを参考とすることによってそれらの全体を本明細書に組込むことを理解するべきである。 【0021】本発明に従い使用される好ましいタイプVのホスホジエステラーゼ阻害剤としては、1−〔[3−(6,7−ジヒドロ−1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−1H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−5−イル)−4−エトキシフェニル]スルホニル〕−4−メチルピペラジンとしても公知の5−〔2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニルスルホニル)フェニル〕−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(シルデナフィル)(EP−A−0463756参照);5−(2−エトキシ−5−モルホリノアセチルフェニル)−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(EP−A−0526004参照);3−エチル−5−〔5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−n−プロポキシフェニル〕−2−(ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(WO98/49166参照);3−エチル−5−〔5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イル〕−2−(ピリジン−2−イル)メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(WO99/54333参照);または、3−エチル−5−[5−〔4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル〕−2(〔(1R)−2−メトキシ−1−メチルエチル〕オキシ)ピリジン−3−イル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オンとして公知の(+)−3−エチル−5−〔5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−(2−メトキシ−1(R)−メチルエトキシ)ピリジン−3−イル〕−2−メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(WO99/54333参照);1−[6−エトキシ−5−〔3−エチル−6,7−ジヒドロ−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ−2H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−5−イル〕−3−ピリジルスルホニル]−4−エチルピペラジンとしても公知の5−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2−〔2−メトキシエチル〕−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(以降の実施例1参照);5−〔2−iso−ブトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(以降の実施例2参照);5−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン(以降の実施例3参照);(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−ピラジノ[2'.1'.6.1]ピリド[3.4−b]インドール−1,4−ジオン(IC−351)、すなわち、公開された国際出願WO95/19978の実施例78および95の化合物、および、実施例1,3、7および8の化合物;1−〔[3−(3,4−ジヒドロ−5−メチル−4−オキソ−7−プロピルイミダゾ[5.1−f]−as−トリアジン−2−イル)−4−エトキシフェニル]スルホニル〕−4−エチルピペラジンとしても公知の2−〔2−エトキシ−5−(4−エチル−ピペラジン−1−イル−スルホニル)−フェニル〕−5−メチル−7−プロピル−3H−イミダゾ[5.1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(バルデナフィル)、すなわち、公開された国際出願WO99/24433の実施例20、19、337および336の化合物;および、公開された国際出願WO93/07124(EISAI)の実施例11の化合物;ならびに、Rotella D. P. J. Med. Chem., 2000,43、1257からの化合物3および14;が挙げられる。 【0022】本発明に関して有用ななおその他のタイプのcGMP PDE5阻害剤としては、4−ブロモ−5−(ピリジルメチルアミノ)−6−〔3−(4−クロロフェニル)−プロポキシ〕−3(2H)ピリダジノン;1−〔4−〔(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アミノ〕−6−クロロ−2−キノゾリニル〕−4−ピペリジン−カルボン酸モノナトリウム塩;(+)−cis−5,6a,7,9,9,9a−ヘキサヒドロ−2−〔4−(トリフルオロメチル)−フェニルメチル−5−メチル−シクロペント−4,5〕イミダゾ[2.1−b]プリン−4(3H)オン;フラズロシリン;cis−2−ヘキシル−5−メチル−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロシクロペント[4.5]−イミダゾ[2.1−b]プリン−4−オン;3−アセチル−1−(2−クロロベンジル)−2−プロピルインドール−6−カルボキシレート;3−アセチル−1−(2−クロロベンジル)−2−プロピルインドール−6−カルボキシレート;4−ブロモ−5−(3−ピリジルメチルアミノ)−6−(3−(4−クロロフェニル)プロポキシ)−3−(2H)ピリダジノン;1−メチル−5(5−モルホリノアセチル−2−n−プロポキシフェニル)−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン;1−[4―[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アミノ]−6−クロロ−2−キナゾリニル]−4−ピペリジンカルボン酸モノナトリウム塩;ファーマプロジェクツNo.4516(Glaxo Wellcome);ファーマプロジェクツNo.5051(Bayer);ファーマプロジェクツNo.5064(Kyouwa Hakko;WO96/26940参照);ファーマプロジェクツNo.5069(Schering Plough);GF−196960(GlaxoWellcome);E−8010およびE−4010(Eisai);Bay−38−3045 & 38−9456(Bayer);および、Sch−51866が挙げられる。 【0023】いずれか個々のcGMP PDE5阻害剤の適合性は、文献記載の方法を使用してその効能および選択性を評価し、続いて、標準薬学実施に従い、その毒性、吸収、代謝、薬学的速度論等を評価することによって容易に決定することができる。 【0024】好ましくは、cGMP PDE5阻害剤は、100ナノモル未満に、さらに好ましくは、50ナノモル未満に、なおさらに好ましくは、10ナノモル未満にIC50を有する。 【0025】cGMP PDE5阻害剤についてのIC50値は、確立された文献記載の方法を使用し、例えば、EP0463756−B1およびEP0526004−A1に記載されているようにして決定することができる。 【0026】好ましくは、本発明に使用されるcGMP PDE5阻害剤は、PDE5酵素に対して選択的である。好ましくは、それらは、PDE3を上回り、さらに好ましくは、PDE3およびPDE4を上回るほど選択的である。好ましくは、本発明のcGMP PDE5阻害剤は、100より大きい、さらに好ましくは、300より大きくPDE3を上回る、さらに好ましくは、PDE3およびPDE4を上回る選択性の比を有する。 【0027】選択性の比は、当業者であれば、容易に決定することができるであろう。PDE3およびPDE4酵素についてのIC50値は、確立された文献記載の方法を使用し、決定することができ、S. A. Ballard et al. Journal of Urology, 1998, vol.159, pages2164−2171を参照する。 【0028】驚くべきことに、cGMP PDE5阻害剤、例えば、シルデナフィルは、全身的に、好ましくは、口からニューロパシーを処置するために使用することができる。 【0029】cGMP PDE5阻害剤は、単独で投与することができるが、ヒト治療においては、概して、投与の意図するルートと標準薬学実施に関して選択される適当な賦形剤、希釈剤または担体との混合物で投与されるであろう。 【0030】例えば、cGMP PDE5阻害剤は、錠剤、カプセル、小卵、エリキシル、溶液または懸濁液の形で、経口、頬または舌下投与することができ、これらは、即−、遅延−、改良−または制御放出適用するために、芳香または着色剤を含有してもよい。 【0031】このような錠剤は、賦形剤、例えば、微結晶質セルロース、ラクトース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウムおよびグリシン;崩壊剤、例えば、澱粉(好ましくは、トウモロコシ、馬鈴薯またはタピオカ澱粉)、ナトリウム澱粉グリコレート、クロスカルメロースナトリウムおよびある種の複合体シリケート;および、造粒結合剤、例えば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、シュークロース、ゼラチンおよびアカシアを含有することができる。さらに、滑剤、例えば、マグネシウムステアレート、ステアリン酸、グリセリルベヘネートおよびタルクを含ませることができる。 【0032】同様のタイプの固体組成物も、また、ゼラチンカプセル中の充填剤として使用することができる。この場合の好ましい賦形剤としては、ラクトース、澱粉、セルロース、乳糖または高分子量ポリエチレングリコール類が挙げられる。水性懸濁液および/またはエリキシルについては、本発明のcGMP PDE5阻害剤は、種々の甘味剤または芳香剤、着色物質または染料と、乳化剤および/または懸濁剤と、希釈剤、例えば、水、エタノール、プロピレングリコールおよびグリセリンと、および、それらの組合せと組合せることができる。 【0033】cGMP PDE5阻害剤は、また、非経口、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内または皮下投与することもできるか、または、それらは、注入技術によって投与することができる。このような非経口投与については、それらは、その他の物質、例えば、溶液を血液と等張にするのに十分な塩類またはグルコースを含有することのできる滅菌水溶液の形で最もよく使用される。水溶液は、必要とされる場合、適当に(好ましくは、pH3〜9に)緩衝する必要がある。滅菌条件下での適当な非経口配合物の調製は、当業者周知の標準薬学技術によって容易に達成される。 【0034】このような配合物におけるcGMP PDE5阻害剤の用量決定は、その効能に依存するであろうが、1日3回までの投与については、1〜500mgの範囲内であることが期待される。ヒト患者に対する経口および非経口投与については、cGMP PDE5の日用量レベルは、通常、5〜500mg(1回または分割投与で)であろう。シルデナフィル(sildenafil)の場合には、好ましい用量は、1日3回まで投与することのできる10〜100mgの範囲内である。しかし、実際の用量は、処方する医師によって決められる通りであろうし、患者の年齢および体重ならびに症状の重度に依存するであろう。 【0035】かくして、例えば、cGMP PDE5阻害剤の錠剤またはカプセルは、必要に応じて、一度に1個または2個以上の投与のために、活性化合物の5〜250mg(例えば、10〜100mg)を含有することができる。とにかく、医師が個々の患者に最も適するであろう実際の用量を決定し、それは、個々の患者の年齢、体重および応答により変化するであろう。上記用量決定は、平均的な場合の例である。当然のことながら、より高いかまたはより低い用量範囲がメリットがある個々の例も存在するであろうし、このような場合も本発明の範囲内である。cGMP PDE5阻害剤は、また、鼻腔内または吸入によって投与することができ、乾燥粉末インハラー(inhaler)またはエアロゾル噴霧供与の形で、加圧容器、ポンプ、噴霧器またはネブライザー(nebuliser)から、適当な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、ヒドロフルオロアルカン、例えば、1,1,1,2−テトラフルオロエタンまたは1,1,1,2,3,3,3、−ヘプタフルオロプロパン、二酸化炭素またはその他の適当なガスの使用により供給するのが便利である。加圧したエアロゾルの場合、投薬単位は、計量された量を供給するためのバルブを設けることにより決定することができる。加圧容器、ポンプ、噴霧器またはネブライザーは、例えば、溶剤としてのエタノールと噴霧剤との混合物を使用して、cGMP PDE5阻害剤の溶液または懸濁液を含有することができ、これは、さらに、滑剤、例えば、ソルビタントリオレエートを含有することができる。インハラーまたはインスフレータ(insufflator)に使用されるカプセルおよびカートリッジ(例えば、ゼラチン製)は、cGMPPDE5阻害剤および適当な粉末基材、例えば、ラクトースまたは澱粉の粉末混合物を含有するように配合することができる。 【0036】エアロゾルまたは乾燥粉末配合物は、好ましくは、各計量された用量または“パフ(puff)"が患者に供給するためのcGMP PDE5阻害剤の1〜50mgを含有するように決められる。 【0037】エアロゾルでの全体としての日用量は、1〜50mgの範囲内であろうが、これは、1回投与、または、さらに通常は、1日を通して分割した投与で投与することができる。 【0038】これとは別に、cGMP PDE5阻害剤は、座剤またはペッサリーの形で投与することができる。cGMP PDE5阻害剤は、ゲル、ヒドロゲル、ローション、溶液、クリーム、軟膏またはパウダーの形で局所的に適用することができる。cGMP PDE5阻害剤は、また、例えば、スキンパッチ(skin patch)の使用によって、皮膚または経皮投与することもできる。 【0039】皮膚に対して局所適用するには、cGMP PDE5阻害剤は、例えば、以下の1種以上:鉱油、液体パラフィン、白色パラフィン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン配合物、乳化ワックスおよび水との混合物に懸濁または溶解させた阻害剤を含有する適当な軟膏として配合することができる。これとは別に、これらは、例えば、以下の1種以上:鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコール、液体パラフィン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリールアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水との混合物に懸濁させるかまたは溶解させた適当なローションまたはクリームとして配合することができる。 【0040】cGMP PDE5阻害剤は、また、シクロデキストリンと組合せて使用することもできる。シクロデキストリンは、薬剤分子と包接および非包接複合体を形成することが公知である。薬剤−シクロデキストリン複合体の形成は、溶解性、溶解速度、生物利用性および/または薬剤分子の安定性を改良することができる。薬剤−シクロデキストリン複合体は、概して、大部分の剤形および投与ルートに対して有用である。薬剤と直接複合体化する代わりに、シクロデキストリンは、補助添加剤、例えば、担体、希釈剤または可溶化剤として使用することができる。α−、β−およびγ−シクロデキストリンが最も一般的に使用され、適当な例は、WO−A−91/11172、WO−A−94/02518およびWO−A−98/55148に記載されている。 【0041】概して、ヒトにおいて、cGMP PDE5阻害剤の経口投与が好ましいルートであり、最も好都合である。受容者が飲み込み障害に苦しむかまたは経口投与後の薬剤吸収の障害に苦しむ状況においては、薬剤は、非経口、舌下または頬投与することができる。 【0042】cGMP PDE5阻害剤は、また、その他の活性剤と組合せて投与することもできる。好ましい薬剤としては、心房性のナトリウム排泄増加性因子(また、心房性のナトリウム排泄ペプチドとして公知)の作用を変調させる化合物、例えば、中性のエンドペプチダーゼの阻害剤;アンギオテンシン−転化酵素を阻害する化合物、例えば、エナラプリル;および、アンギオテンシン−転化酵素および中性エンドペプチダーゼの組み合わせ阻害剤、例えば、オマパトリラット;アンギオテンシンレセプターアンタゴニスト、例えば、ロザルタン;NO−シンターゼのための基質、すなわち、L−アルギニン;カルシウムチャンネルブロッカー、例えば、アムロジピン;エンドセリンレセプターのアンタゴニストおよびエンドセリン−転化酵素の阻害剤;コレステロール低下剤、例えば、スタチンおよびフィブレート;抗血小板物質および抗トロンビン剤、例えば、tPA、uPA、ワルファリン、ヒルジンおよびその他のトロンビン阻害剤、ヘパリン、トロンボプラスチン活性化因子阻害剤;インスリン感応化剤、例えば、レズリン;および、低血糖症剤、例えば、グリピジド;L−ドーパおよびカルビドーパ;アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、例えば、ドネジピルまたはステロイダル;COX2阻害剤;プレガバリン;ガバペンチン;三環式抗うつ剤、例えば、アミトリプチリン;非−ステロイダル抗炎症剤;および、アンギオテンシン−転化酵素(ACE)阻害剤、例えば、キナプリルが挙げられる。さらに好ましい薬剤は、アンギオテンシン−転化酵素を阻害する化合物;アンギオテンシンレセプターアンタゴニスト;エンドセリンレセプターのNO−シンターゼアンタゴニスト用の基質;および、エンドセリン−転化酵素の阻害剤;コレステロール低下剤;および、インスリン感応化剤、ならびに、低血糖症剤である。特に、インスリン感応化剤および低血糖症剤。 【0043】本明細書において、処置というときは、治療、一時的軽減および予防のための処置を含むことを理解するべきである。 【0044】 【実施例】以下の配合例は、例示するためだけのものであり、本発明の範囲を何ら制限する意図はない。活性成分は、cGMP PDE5阻害剤を意味する。 【0045】配合例 1:以下の成分を使用し、錠剤を調製する:シルデナフィルシトレート(50mg)をセルロース(微結晶質)、二酸化ケイ素、ステアリン酸(フュームド)とブレンドし、混合物を圧縮して、錠剤を形成する。 【0046】配合例 2:活性成分(100mg)を等張塩水(1000ml)と合わせることによって、静脈注射用の配合物を製造することができる。 【0047】ヒト患者のニューロパシーを処置するcGMP PDE5阻害剤の効能は、以下の臨床試験によって立証された。研究は、シデナフィルを使用して行ったが、研究は、その他のcGMP PDE5阻害剤、例えば、上記列挙した好ましいcGMP PDE5阻害剤の1種以上でも行うことができることが理解されるであろう。 【0048】糖尿病性ニューロパシーの陽性症状を示す何人かのヒトを選択した。ついで、苦痛無力指数(Pain Disability Index)(PDI)(Tait et al.1990から採用した)、ビジュアルアナログスケール(Visual Analogue Scale)(VAS)苦痛スコアおよび苦痛緩和の言葉による評価を決定することを含む一連の苦痛アセスメントを含むベースラインデータを確立するために、患者を7日間処置せずに置いた。ついで、患者をシルデナフィル(50mg)またはプラセボで、毎晩、10日間処置し、この期間の直後に、患者の苦痛の度合いを再評価した。続いて、患者が何ら処置を受けない10日のウオッシュアウト(washout)期間を置いた。その後、各患者を交代の治療(すなわち、最初に活性剤を与えた患者には、プラセボを与え、逆に最初にプラセボを与えた患者には活性剤を与える)で、毎晩、さらに10日間処置した。この期間の直後に、患者の苦痛の度合いを評価した。 【0049】苦痛無力指数(PDI)は、患者の問診によって決定し、正常な日常活動(すなわち、家族/家庭の応答性、レクリエーション、社会活動、仕事、セルフケア、睡眠)に伴う(0〜10のスケールの)苦痛の全体としての影響を評価する。糖尿病性ニューロパシーの苦痛は夜に最高となることが多いので、PDIアセスメントは、これを反映するように改良した。 【0050】ビジュアルアナログスケール(VAS)苦痛スコアは、患者によって決定され、アセスメントの間に体験する苦痛の平均レベルを0(=苦痛なし)〜100(=最悪の苦痛)の連続線上で示す。苦痛は、3つのカテゴリー:表層部の苦痛(やけど感覚、ひりひりする等);深部の苦痛(ピンおよびハリ、電気的苦痛、しびれるような苦痛);および、筋肉痛(深い痛み、歯痛のような苦痛、痙攣、引きつり)に分割される。 【0051】苦痛緩和アセスメントの言葉による評価は、患者が処置期間の過去10日にわたって体験した、ベースラインに対する苦痛緩和の平均値を0〜6のスケールで示すことによって完了した。 【0052】その結果は、多数の患者において体験された苦痛の度合いにおける低下を立証し、この症状に対するcGMP PDE5阻害剤の有用性を確認した。特に、睡眠に関連するPDIの予備試験結果を図1に示す。睡眠中の苦痛の評価は、一般に苦痛についての適当な指標と考えられている。何故なら、睡眠中は他の全ての知覚が休止していて、痛覚が最大のときだからである。図1から、バイアグラTMを与えられた患者の睡眠中のPDIは、第1期間及び第2期間共に、プラセボを投与された患者より低いことがわかる。 【0053】さらに、シルデナフィル50mgの単一投与を何度か受けた後の糖尿病性多発ニューロパシー患者における痛み症状の改善の未発表の報告も集まっている。 実施例 12−(メトキシエチル)−5−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン【0054】 【化1】
以下の工程i)からの生成物(0.75mmol)、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(298mg,1.50mmol)および酢酸エチル(73マイクロリットル,0.75mmol)のエタノール(10ml)中の混合物を密閉容器内で120℃に12時間加熱した。冷却した混合物を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配し、層を分離した。有機相を(MgSO4)で乾燥し、減圧下、蒸発させた。粗製の生成物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、溶離液としてジクロロメタン:メタノール(98:2)を使用することにより精製すると、標題化合物164mgを与えた。 【0055】 【化2】
出発物質の製造a) ピリジン−2−アミノ−5−スルホン酸【0056】 【化3】
2−アミノピリジン(80g,0.85mol)を油剤(320g)に30分かけて少量ずつ加え、生じた溶液を140℃に4時間加熱した。冷却の後、反応物を氷(200g)上に注ぎ、混合物を氷/塩浴でさらに2時間攪拌した。生じた懸濁液を濾過し、固体を氷水(200ml)および冷IMS(200ml)で洗浄し、吸引下乾燥すると、固体として標題化合物を与えた。111.3g;LRMS:m/z 175(M+1)+b) ピリジン−2−アミノ−3−ブロモ−5−スルホン酸【0057】 【化4】
定常的な還流を維持しながら、臭素(99g,0.62mol)を工程a)からの生成物(108g,0.62mol)の水(600ml)中の高温溶液に1時間かけて滴下した。添加が一度完了したら、反応物を冷却し、生じた混合物を濾過した。固体を水で洗浄し、吸引下乾燥させると、標題化合物53.4gを与えた。 【0058】 【化5】
c) ピリジン−3−ブロモ−2−クロロ−5−スルホニルクロライド【0059】 【化6】
6℃以下の温度を維持しながら、亜硝酸ナトリウム(7.6g,110.0mmol)の水(30ml)中の溶液を工程b)からの生成物(25.3g,100mmol)の塩酸水溶液(115ml,20%)の氷冷溶液に滴下した。反応物を0℃で30分間攪拌し、室温でさらに1時間攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残渣を減圧下70℃で72時間乾燥させた。この固体、五塩化リン(30.0g,144mmol)およびオキシ塩化リン(1ml,10.8mol)の混合物を125℃に3時間加熱し、ついで、冷却した。反応混合物を氷(100g)上に注ぎ、生じた固体を濾過し、水で洗浄した。生成物をジクロロメタンに溶解させ、(MgSO4で)乾燥させ、減圧下、蒸発させると、黄色の固体として標題化合物26.58gを与えた。 【0060】 【化7】
d) 3−ブロモ−2−クロロ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン【0061】 【化8】
1−エチルピペラジン(11.3ml,89.0mmol)およびトリエチルアミン(12.5ml,89.0mmol)のジクロロメタン(150ml)溶液を、工程c)からの生成物(23.0g,79.0mmol)のジクロロメタン(150ml)中の氷冷溶液に滴下し、反応物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残留褐色オイルをシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン:メタノール(99:1〜97:3)の溶離勾配を使用して精製することにより、オレンジ色の固体として標題化合物14.5gを与えた。 【0062】 【化9】
e) 3−ブロモ−2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン【0063】 【化10】
工程d)からの生成物(6.60g,17.9mmol)およびナトリウムエトキシド(6.09g,89.55mmol)のエタノール(100ml)中の混合物を還流下18時間加熱し、ついで、冷却した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を水(100ml)と酢酸エチル(100ml)との間で分配し、層を分離した。水相を酢酸エチル(2×100ml)で抽出し、合わせた有機溶液を(MgSO4で)乾燥させ、減圧下蒸発させると、褐色の固体として6.41gの標題化合物を与えた。 【0064】 【化11】
f) ピリジン2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−3−カルボン酸エチルエステル【0065】 【化12】
工程e)からの生成物(6.40g,16.92mmol)、トリエチルアミン(12ml,86.1mmol)およびパラジウム(0)トリス(トリフェニルホスフィン)のエタノール(60ml)中の混合物を、一酸化炭素雰囲気下100℃および200psiで18時間加熱し、ついで、冷却した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン:メタノール(100:0〜97:3)の溶離液勾配を使用して、精製すると、オレンジ色のオイルとして6.2gの標題化合物を与えた。 【0066】 【化13】
g) ピリジン2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−3−カルボン酸【0067】 【化14】
工程f)からの生成物(4.96g,13.35mmol)および水酸化ナトリウム水溶液(25ml,2N,50.0mmol)のエタノール(25ml)中の混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下その体積の半分に濃縮し、エーテルで洗浄し、4Nの塩酸を使用してpH5まで酸性とした。水溶液をジクロロメタン(3×30ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を(MgSO4で)乾燥させ、減圧下蒸発させると、淡褐色に着色した固体として4.02gの標題化合物を与えた。 【0068】 【化15】
h) 4−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イルカルボキサミド〕−1H−3−エチルピラゾール−5−カルボキサミド【0069】 【化16】
4−アミノ−3−エチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO98/49166の製造例8)(9.2g,59.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)中の溶液を、工程g)からの生成物(21.7g,62.9mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(10.1g,66.0mmol)およびトリエチルアミン(13.15ml,94.3mmol)のジクロロメタン(240ml)中の溶液に加えた。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(13.26g,69.2mmol)を加え、反応物を室温で6時間攪拌した。ジクロロメタンを減圧下除去し、残留溶液を酢酸エチル(400ml)に注ぎ、この混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(400ml)で洗浄した。生じた結晶質沈殿を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、減圧下乾燥させると、白色の粉末として22gの標題化合物を与えた。 【0070】 【化17】
i) 2−メトキシエチル−4−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イルカルボキサミド〕−3−エチルピラゾール−5−カルボキサミド【0071】 【化18】
1−ブロモ−2−メトキシエタン(1.72mmol)を、工程h)からの生成物(750mg,1.56mmol)および炭酸セシウム(1.12g,3.44mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の溶液に加え、反応物を60℃で18時間攪拌した。冷却した混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、層を分離した。有機層を(MgSO4で)乾燥させ、減圧下濃縮し、トルエンと共沸させると、固体を与えた。この生成物をエーテルから再結晶すると、白色固体として標題化合物を与えた。 【0072】実施例 25−〔2−iso−ブトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン【0073】 【化19】
以下の工程b)からの生成物(90mg,0.156mmol)、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(156mg,0.78mmol)および酢酸エチル(14mg,0.156mmol)のiso−プロパノール(12ml)中の混合物を密閉容器内130℃で6時間攪拌した。冷却した反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(60ml)に注ぎ、酢酸エチル(60ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を(MgSO4で)乾燥させ、減圧下蒸発させると、ガムを与えた。粗製の生成物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(92.6:6.6:0.6)を使用して溶離することにより精製すると、ベージュ色の泡状物として36mgの標題化合物を与えた。 【0074】 【化20】
出発物質の製造a) 2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−4−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イルカルボキサミド〕−3−エチルピラゾール−5−カルボキサミド【0075】 【化21】
水素化ナトリウム(64mg、60%鉱油分散液,1.6mmol)を実施例1の工程h)からの生成物(1.46mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)中の溶液に加え、溶液を10分間攪拌した。t−ブチル−4−〔(メチルスルホニル)オキシ〕−1−ピペリジンカルボキシレート(WO9319059)(1.60mmol)を加え、反応物を60℃で3日間攪拌した。冷却した混合物を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配し、相を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機溶液を(MgSO4で)乾燥させ、減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、溶離液としてジクロロメタン:メタノール(98:2)を使用し、精製すると、白色泡状物として310mgの標題化合物を与えた。 【0076】 【化22】
b) 4−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イルカルボキサミド〕−3−エチル−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−5−カルボキサミド【0077】 【化23】
トリフルオロ酢酸(1.5ml)を上記工程a)からの生成物(320mg,0.48mmol)のジクロロメタン(2ml)中の溶液に加え、溶液を室温で2.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残渣をエーテルで十分にすり潰し、減圧下乾燥させると、白色固体を与えた。ホルムアルデヒド(217マイクロリットル,37%水性,2.90mmol)を中間体アミンのジクロロメタン(8ml)中の溶液に加え、溶液を30分間激しく攪拌した。酢酸(88マイクロリットル,1.69mmol)を加え、溶液をさらに30分間攪拌し、ついで、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(169mg,0.80mmol)を加え、反応物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を(MgSO4で)乾燥させ、減圧下蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、溶離液としてジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(91.75:7.5:0.75)を使用することによって精製すると、70mgの標題化合物を与えた。 【0078】 【化24】
実施例 35−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン【0079】 【化25】
ピリジン(0.1ml,1.08mmol)を以下の工程a)からの生成物(250mg,0.54mmol)、銅(II)アセテート・1水和物(145mg,0.72mmol)、ベンゼンボロン酸(132mg,1.08mmol)および4Åモレキュラーシーブ(392mg)のジクロロメタン(5ml)混合物に加え、反応物を室温で4日間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。粗製の生成物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、溶離液としてジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(97:3:0.5)を使用することによって精製し、エーテル:ヘキサンですり潰した。生じた固体を濾過し、iso−プロパノール:ジクロロメタンから再結晶すると、固体として200mgの標題化合物を与えた。 【0080】 【化26】
出発物質の製造a) 5−〔2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル〕−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4.3−d]ピリミジン−7−オン【0081】 【化27】
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(8.28g,41.6mmol)を実施例1の工程h)からの生成物(10.0g,20.8mmol)および酢酸エチル(2ml,20mmol)のエタノール(160ml)中の溶液に加え、反応混合物を密閉容器内120℃で12時間加熱した。冷却した混合物を減圧下蒸発させ、残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにかけ、溶離液としてジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:0.5)を使用することによって精製すると、3.75gの標題化合物を与えた。 【0082】 【化28】
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| 【出願人】 |
【識別番号】593141953 【氏名又は名称】ファイザー・インク
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| 【出願日】 |
平成12年10月23日(2000.10.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089705 【弁理士】 【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−119131(P2003−119131A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月23日(2003.4.23) |
| 【出願番号】 |
特願2002−297617(P2002−297617) |
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