| 【発明の名称】 |
染毛剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小池 謙造 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
【氏名】岡部 寛子 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
【氏名】十時 信太郎 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】(A)2,5-ジアミノトルエン(TDA)を酸化する能力のある酵素、(B)酵素基質となる酸化染料中間体:0.1重量%以上、(C)顕色剤:(B)に対する重量比として0.1〜1、(D)HLBが10以上の非イオン界面活性剤:0.01〜10重量%、及び(E)水相溶性有機溶剤:8重量%以上を含有する一剤式染毛剤組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)〜(E)(A)2,5-ジアミノトルエン(TDA)を酸化する能力のある酵素(B)酵素基質となる酸化染料中間体: 0.1重量%以上(C)顕色剤: (B)に対する重量比として0.1〜1(D)HLBが10以上の非イオン界面活性剤: 0.01〜10重量%(E)水相溶性有機溶剤: 8重量%以上を含有する一剤式染毛剤組成物。 【請求項2】 成分(A)の酵素が、4電子酸化酵素であり、TDAを酸化する活性として組成物1g当り0.01〜10U含有するものである請求項1の染毛剤組成物。 【請求項3】 成分(B)の酸化染料中間体が、フェニレンジアミン誘導体、アミノフェノール誘導体、ジアミノピリジン誘導体、トリアミノピリジン誘導体、ジアミノピリミジン誘導体、トリアミノピリミジン誘導体、ビスフェニルアルキレンジアミン誘導体及びそれらの塩類から選ばれるものである請求項1又は2記載の染毛剤組成物。 【請求項4】 成分(C)の顕色剤が、m-ジフェノール化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成物。 【請求項5】 成分(D)のHLBが10以上の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤である請求項1〜4のいずれかに記載の染毛剤組成物。 【請求項6】 成分(E)の水相溶性有機溶剤が1価又は2価以上のアルコール類である請求項1〜5のいずれかに記載の染毛剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、染毛時の酸化還元酵素の活性発現に優れ、染色性に優れた染毛剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】アルカリ性物質の存在下、2〜4重量%の過酸化水素を用いてパラフェニレンジアミン、2,5-ジアミノトルエン、1,3,5-トリアミノベンゼン等の酸化染料中間体を酸化し、生成した色素によって毛髪を染色する染毛が行われているが、アルカリ性物質や過酸化水素による処理は、毛髪を損傷し、染色した毛髪の感触の悪化や、枝毛、切れ毛の原因となっている。 【0003】このような毛髪の損傷を生じない染毛方法として、酸化還元酵素を使用した染毛方法が提案されている。例えば、ラッカーゼ、ラクテートオキシダーゼ、アルデヒドオキシダーゼ等のオキシダーゼ酵素と一次酸化染料プレカーサーである芳香族化合物を接触させ染毛させる方法(特開昭47-9933号公報)、酸素を受容体とする二電子還元型オキシダーゼ、酸化染料プレカーサーとは異なる当該オキシダーゼの供与体、酸化染料及びペルオキシダーゼを含有する染毛料(特開平11-21215号公報)、ラッカーゼを含有する染毛用組成物(特開平11-60454号公報)等が挙げられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過酸化水素を用いた染毛剤では、過酸化水素による生成色素の分解が避けられず、色調によっては達成不可能なものがあった。また、酸化還元酵素を使用した染毛剤は、用いる添加剤によっては酸化還元酵素の活性が十分には発揮されず、毛髪の染色性が不十分な場合がある。しかし、従来知られているラッカーゼを用いた染毛方法は、単に酸化染料中間体を用いた染色方法を示しているに過ぎず、酸化還元酵素の活性が十分に発現される条件を示しているものはない。 【0005】したがって本発明は、毛髪を染色する時の酸化還元酵素の酵素活性発現性に優れ、毛髪の染色性が良好な染毛剤組成物を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の酵素活性を有する酵素、酸化染料中間体、顕色剤、特定の界面活性剤及び溶剤を含有する一剤式染毛剤組成物とすることにより、酵素活性の発現性に優れ、良好な毛髪の染色性が得られることを見出した。 【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(E)(A)2,5-ジアミノトルエン(TDA)を酸化する能力のある酵素(B)酵素基質となる酸化染料中間体: 0.1重量%以上(C)顕色剤: (B)に対する重量比として0.1〜1(D)HLBが10以上の非イオン界面活性剤: 0.1重量%以上(E)水相溶性有機溶剤: 8重量%以上を含有する一剤式染毛剤組成物を提供するものである。 【0008】 【発明の実施の形態】成分(A)であるTDAを酸化する能力のある酵素は、毛髪染色する酸化染料中間体を効果的に酸化重合し、毛髪の染色の増加をもたらすものである。具体的には、ラッカーゼ、チロシナーゼ、パーオキシダーゼ等の酸化還元酵素が挙げられる。これらのうち、酸素を電子受容体とし、過酸化水素を発生しない4電子酸化酵素であるラッカーゼ、チロシナーゼ等が好ましく、特にラッカーゼが好ましい。 【0009】ラッカーゼのなかでも、微生物(細菌、黴、酵母、菌類等)由来のラッカーゼが、その酵素特性〔基質に対する親和性(いわゆるKm値)や反応速度〕、生産性、経済性等から好ましい。具体的な例としては、Biochim. Biophys. Acta, 205巻、35-47頁、あるいは同誌、1292巻、303-311頁に記載されているようなラッカーゼが挙げられる。このようなラッカーゼは、例えばポリポラス ピンシタス(Polyporus pinsitus)、リゾクトニア ソラニ(Rhizoctonia solani)、ミセリオフソラ サーモヒラ(Myceliophthora thermophila)、シタリディウム サーモヒラム(Scytalidium thermophilum)等の微生物から産生される。これらは、粗酵素のままで用いても、あるいは精製して用いてもよく、更には、遺伝子工学的手法による生産物であってもよい。 【0010】成分(A)の酵素は、一定以上の酵素活性を有するものであることが好ましい。酵素活性の測定方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。 【0011】〔酵素活性測定方法〕1mM TDA、1mMレゾルシン、25mMリン酸-ナトリウム緩衝液(pH7)、及び適当量の酵素を含む反応液を3mL調製し、1cm厚セルを用いて色素の生成反応における吸光度(506nm)の増加を分光光度計で1〜30分間(好ましくは5分間)、25℃で測定する。酵素活性(U)は、5分間の506nmにおける吸光度変化(Abs)から次式により算出する。 【0012】 酵素活性(U)=(Abs×3/0.915)/5【0013】なお、測定に際しては、ラッカーゼ以外の酸化還元酵素では、該酵素の適当な基質を添加する。例えばパーオキシダーゼでは過酸化水素を0.1重量%添加する。 【0014】成分(A)の酵素としては、上記測定方法によって定義される酵素活性が、純酵素蛋白1mgあたり、0.1U以上である酵素が好ましく、更には0.3U以上、特に1U以上である酵素が好ましい。 【0015】成分(A)の酵素は、2種以上を併用してもよく、また本発明の染毛剤組成物中の含有量は、上記定義による酵素量で、0.01〜10U/gが好ましい。更には、酵素の効果及び経済性から、0.1〜8U/g、特に0.4〜6U/gが好ましい。 【0016】成分(B)である酸化染料中間体(プレカーサー)としては、ラッカーゼが作用するものはすべて利用できるが、好ましいものとして、TDAのほか、酸化染料中間体として通常用いられているフェニレンジアミン類、アミノフェノール類、ジアミノピリジン類、トリアミノピリジン誘導体、ジアミノピリミジン類、トリアミノピリミジン誘導体、ビスフェニルアルキレンジアミン類等及びそれらの塩類の1種以上が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。これらの中でも、パラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、N-フェニル-パラフェニレンジアミン、4,4-ジアミノジフェニルアミン、2-クロロパラフェニレンジアミン、N,N-ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,5,6-トリアミノ4-ピリミジノール、2,6-ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が好ましい。また、このほか、フェノール誘導体(クレゾール、チモール等)、カテコール誘導体(カテコール、グアイヤコール、ヴァニリン、カフェイン酸等)、インドリン誘導体(5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸等)、インドール誘導体(5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸等)、ハイドロキノン誘導体、レゾルシン誘導体、トリフェノール誘導体(ピロガロール及びそのエステル等)、ナフタレン誘導体(ナフタレンジオール等)において、成分(A)の酵素が作用する化合物であれば使用できる。これは、前記酵素活性測定方法においてTDAの代わりに該化合物を用いることにより確認できる。 【0017】成分(B)の酸化染料中間体は、2種以上を併用してもよく、また本発明の染毛剤組成物中の含有量は、0.1重量%以上であり、好ましくは、通常の所望時間内での毛髪染色性能の点から、0.1〜2重量%、特に0.1〜1.5重量%である。 【0018】成分(C)である顕色物質(カプラー)の特に好ましい例としては、ジフェノール化合物が挙げられ、特にフェノールのメタ位にOHを有する化合物、すなわち、レゾルシン、メチルレゾルシン等のレゾルシン誘導体が好ましい。これらは、TDA、フェニレンジアミン等の酸化染料中間体とともに、東洋系人種(例えば日本人)の白髪あるいはブリーチ毛に適用すると、茶色〜ダークブロンド系の好適な色となる。また、欧米人のライトブロンド毛に適用すると、髪色のニュアンスを変化させたり、茶色〜ダークブロンド系の好適な色とすることができる。上記以外の顕色物質としては、ピロガロール、m-アミノフェノール、m-フェニレンジアミン、o-アミノフェノール、2,4-ジアミノフェノール、1,2,4-ベンゼントリオール、トルエン-3,4-ジアミン、トルエン-2,4-ジアミン、ハイドロキノン、α-ナフトール、2,6-ジアミノピリジン、3,3-イミノジフェノール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノ-o-クレゾール、ジフェニルアミン、p-メチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、1-メトキシ-2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、それらの塩等が挙げられる。その他、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行,薬事日報社)に収載されたものも適宜用いることができる。 【0019】成分(C)の顕色物質は、2種以上を併用してもよく、また本発明の染毛剤組成物中の含有量は、酵素の作用する酸化染料中間体に対して重量比で0.1〜1であり、好ましくは0.2〜1である。 【0020】成分(D)であるHLBが10以上の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)型非イオン界面活性剤が挙げられる。なお、ここでのHLBは、グリフィンのHLB計算値をいう。このような非イオン界面活性剤としては、それぞれPOE鎖を有する、炭素数12〜25の直鎖型及び分岐型のアルキルあるいはアルケニルエーテル、アルキルフェニルエーテル、脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油等が挙げられる。これらの中で、HLB12以上の非イオン界面活性剤を用いると染毛効果の点でさらに好ましい。具体的には、POE(9〜50)アルキル(C12〜C18)エーテル(HLB;13〜18)、POE(20)脂肪酸(C12〜C18)ソルビタン(HLB;14〜17)、POE(9〜84)アルキルフェニルエーテル(HLB;12〜19)、POE(40〜80)硬化ヒマシ油(HLB;12〜15)が、入手の容易さから好ましい。なかでも、POE(9)ラウリルエーテル、POEソルビタンモノステアリン酸ソルビタン、POEソルビタンモノオレイン酸ソルビタンが、効果(染毛性能)の点で特に好ましい。 【0021】成分(D)の非イオン界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、また、また本発明の染毛剤組成物中の含有量は、0.01〜10重量%であり、経済性、染毛性の点から、特に0.1〜5重量%が好ましい。0.01重量%に満たないと、十分な効果(染毛力)が得られない一方、10重量%を超えると、かえって染毛力が劣る場合がある。 【0022】成分(E)の水相溶性有機溶剤としては、1価又は2価以上のアルコール類であって、水に1重量%以上可溶なものが好ましい。例えば、炭素数1〜20の1価アルコール、炭素数1〜20の2価アルコール、ペンタエリスリトール、糖アルコール、ポリアルキレングリコールが挙げられる。1価アルコールとしては、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等が例示され、2価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール等が例示される。糖アルコールとしては、グリセリン、キシリット、マンニット、ガラクチット、ソルビット等が例示される。ポリアルキレングリコールとしては分子量200〜60,000のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールが例示される。分子量2,000以下のポリグリセリンも含まれる。これらのアルコール類のうち、エタノール、ソルビトール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量200〜600)が、流動性、発熱性の点で好ましく、特にエタノール、1,3-ブチレングリコールが効果の点で好ましい。 【0023】成分(E)の水相溶性有機溶剤は、2種以上を併用してもよく、また本発明の染毛剤組成物中の含有量は、8重量%以上であり、染毛性能の効果及び経済性の面から、10〜40重量%、特10〜30重量%が好ましい。 【0024】本発明の染毛剤組成物は、通常の酸化剤と酸化染料を別々の容器に入れて用事混合する二剤式とは異なり、すべてを混合し、空気を遮断した容器に保存する一剤式であるため、混合の手間がいらず極めて簡便であるという特徴を有する。本発明の染毛剤組成物は、常法に従って調製でき、その剤型は液状〜ジェル状である。また、この染毛剤組成物を充填原液とし、通常化粧料に用いられる噴射剤と共にエアゾール缶に充填し、一剤式のエアゾール状の染毛剤とすることもできる。 【0025】本発明においては、上記必須成分のほか、通常染毛剤に用いられる直接染料、粘度調整剤、成分(D)以外の界面活性剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、香料等を配合することができる。 【0026】本発明の染毛剤組成物は、更に直接染料を配合することにより、種々の色調を得ることができる。直接染料としては、タール系色素、天然色素等の公知のものが使用でき、2種以上を併用してもよい。その中でも、ニトロ系染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料又はインジゴ染料が挙げられる。これらの含有量は、通常0.01〜10重量%である。具体例としては、ニトロ-p-フェニレンジアミン、p-ニトロ-o-フェニレンジアミン、p-ニトロ-m-フェニレンジアミン、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、ピクラミン酸、N1,N4,N4-トリス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラフェニレンジアミン(HC Blue#2)、4-[(2-ニトロフェニル)アミノ]フェノール(HC Orange#1)、N1-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラフェニレンジアミン(HC Red#3)、2,2-[(4-アミノ-3-ニトロフェニル)イミノ]ビスエタノール(HC Red#13)、N-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロアニリン(HC Yellow#2)、2-[[2-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-ニトロフェニル]アミノ]エタノール(HC Yellow#4)、N1-(2-ヒドロキシエチル)-4-ニトロオルトフェニレンジアミン(HC Yellow#5)、それらの塩、及び「医薬品等で使用できるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料のうち、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、橙色205号、橙色207号、橙色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、褐色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、黒色401号等が挙げられる。 【0027】粘度調整剤としては、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースエチルエーテル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、第4級窒素含有セルロースエーテル、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガムなどの天然高分子及びその誘導体類、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体等の合成高分子類を使用することができる。 【0028】粘度については特に限定されないが、エアゾール形態では、100〜20000mPa・s(室温)、ジェル状形態では、1000〜100000mPa・s(室温)が使用性能(液ダレ防止、染色性能)の点から好ましい。 【0029】界面活性剤としては、成分(D)以外の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高級脂肪酸を使用することができる。 【0030】成分(D)以外の非イオン界面活性剤(HLBが10未満)としては、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、モノラウリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノイソステアリン酸POEグリセリン、モノオレイン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸グリセリン、モノイソステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、POEラノリン、POEソルビトールラノリン、水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、POEオレイン酸アミド、POEステアリン酸アミド、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖グリセリド脂肪酸エステル、オレイルジメチルアミンオキシド、ジメチルラウリルアミンオキシド、アルキル(8〜16)グルコシド等が挙げられる。 【0031】アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、硫酸化油硫酸化ヒマシ油、POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステアリルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、POEアルキルフェニルエーテルリン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩等)、α-オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルロチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ステアロイル-L-グルタミン酸二ナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウムなどN-アシルグルタミン酸塩、オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸及びパルミチン酸などのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアンモニウム塩等が挙げられる。 【0032】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルジエチルメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(14〜20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(18〜22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム及びアルキルトリメチルアンモニウムサッカリンなどが挙げられる。 【0033】両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸型界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。具体例としては、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイルカルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル-N-カルボキシエトキシエチル-N-カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液等が挙げられる。 【0034】高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸ならびにその塩等が挙げられる。 【0035】本発明の染毛剤組成物のpHは、TDAを酸化する能力のある酵素が酵素活性を発揮できるpH4〜9、特に5〜8の範囲が好ましい。このpH調整は、一般に化粧料において使用されている、例えば水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン等のアルカリ剤、リン酸、乳酸等の酸を用いて行われる。 【0036】酸化防止剤としては、化粧品原料基準あるいは化粧品配合成分規格に記載されており、一般に化粧料において使用されている酸化防止剤が添加できる。TDAを酸化する能力のある酵素が酵素活性を著しく損なわない範囲で本発明の染毛剤組成物のpHは、酵素活性を発揮できるものが好ましい。好ましくは、特にこの酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、N-アセチルシステイン、チオグリコール酸、亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。 【0037】本発明の染毛剤組成物中には、上記成分のほかに、通常化粧品分野で用いられる他の任意成分を、目的に応じ適宜加えることができる。このような任意成分としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸、尿素等の保湿剤;ヒマシ油、カカオ脂、ミンク油、アボガド油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油等の油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル;ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン誘導体;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベンジルオキシエタノール、N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン、エチレンカーボネート、ポロピレンカーボネート等の染色助剤;流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素類;パラベン等の防腐剤;エデト酸二ナトリウム等のキレート剤;フェナセチン、8-オキシキノリン等の安定化剤;その他、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等が挙げられる。 【0038】本発明の染毛剤組成物において、優れた染色性が発揮される理由は明確ではないが、酵素活性の維持あるいは活性化、酵素により生成された色素の毛髪への浸透、色素の毛髪への吸着等が相互に作用し、染色性が向上するものと思われる。 【0039】 【実施例】実施例1染毛剤の調製:水を基材として、75mM TDA、75mMレゾルシン、25mMリン酸-ナトリウム緩衝液(pH7)、0.5重量%ポリオキシエチレン(9)ドデシルエーテル(HLB値13)、0.1重量%キサンタンガム、10重量%エタノール及び250Uのラッカーゼ(ミセリオフソラ サーモヒラ由来)を含有する染毛剤組成物50gを調製した。この染毛剤組成物50gと噴射剤(LPG)2.5gからなるエアゾールを調製した。 【0040】毛髪の染色試験:上記エアゾール染毛剤組成物1gを、予備洗浄した長さ10cmのヒト白髪束(約1g)に塗布し、30℃、30分間保温した後、40℃、30秒間水洗、市販シャンプーで15秒洗浄、40℃、30秒間水洗、次いで市販プレーンタイプリンスで15秒間リンスを行い、ドライヤーで温風乾燥した。 【0041】染毛結果:乾燥後の毛束は淡い茶色を示した。 【0042】実施例2レゾルシンに代えてメチルレゾルシンを使用した以外は実施例1と同様に染色性能を評価した。 【0043】染毛結果:染毛した毛束は淡い栗色を示した。 【0044】実施例3表1に示す処方の染毛剤組成物を用いて、実施例1と同様に染色を行い、以下の方法により染色性(ΔE)を評価した。ただし、本評価では白色ヤギ毛を用いた。染色、乾燥したヤギ毛のL、a、b値を、色差計(ミノルタ社製,色彩色差計CR200)を用いて測定し、染毛前のL、a、b値との差の平均値、ΔL、Δa、Δbを用いて色差ΔEを算出した。評価の結果を表2に示した。この結果より、HLB値が10以上の非イオン界面活性剤の添加により染毛性能が向上することがわかる。 【0045】 【表1】
【0046】 【表2】
【0047】実施例4表3に示す処方の染毛剤組成物を用いて、実施例1と同様に染色を行い、実施例3と同様に染色性(ΔE)を評価し、また以下の基準に従って色むらの有無を評価した。ただし、本評価では白色ヤギ毛を用いた。 (色むらの有無) △:やや染まりむらがある。 ○:ほとんど染まりむらがない。 ◎:きれいに染まっている。 評価の結果を表4に示した。この結果より、水相溶性有機溶剤、特にアルコール類の添加により、染毛性が向上すること及び染まりむらを防止できることがわかる。 【0048】 【表3】
【0049】 【表4】
【0050】 【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、酸化還元酵素の活性発現に優れ、毛髪の染色性に優れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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| 【出願日】 |
平成13年10月15日(2001.10.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068700 【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−119115(P2003−119115A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月23日(2003.4.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−316475(P2001−316475) |
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