| 【発明の名称】 |
水中油型乳化化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】久光 一誠 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
【氏名】櫃田 広子 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
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| 【要約】 |
【課題】使用感に優れ、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料を提供すること。
【解決手段】A成分としてキサンタンガム0.7〜1.5重量%、B成分として常温で液状の油性成分の1種または2種以上、C成分として常温で半固形の油性成分の1種または2種以上およびD成分として常温で固形の油性成分の1種または2種以上を含有し、A成分に対する全油性成分B〜Dの含有量が7倍重量以上であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】A成分としてキサンタンガム0.7〜1.5重量%、B成分として常温で液状の油性成分の1種または2種以上、C成分として常温で半固形の油性成分の1種または2種以上およびD成分として常温で固形の油性成分の1種または2種以上を含有し、A成分に対する全油性成分B〜Dの含有量が7倍重量以上であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。 【請求項2】さらに、ジグリセリンを含有する、請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、水中油型乳化化粧料、さらに詳細には、キサンタンガムを含有する、使用感に優れ、かつ乳化安定性がよい水中油型乳化化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、乳化系は熱力学的に不安定であり、時間経過とともに、エマルション粒子が外相との比重差によって浮上または沈降し、クリーミングと呼ばれる分離が生じる。クリーミングを遅くするために、外相の粘度を上げる、粒子径を小さくする、外相と内相の比重差を少なくするなどが一般に効果的とされており、中でも外相の増粘はよく用いられる方法である。水中油型乳化系の外相の増粘には、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボマーのような水溶性高分子が多く用いられる。特に、キサンタンガムは、冷水にも熱水にもエタノールにも溶解し、耐熱、耐酸、耐塩性が高いことから、しばしば配合される。製剤上良好な特性を持つキサンタンガムであるが、粘弾性が高いことから、高い乳化安定性を得るのに必要なキサンタンガムを配合すると、感触が悪化してしまうという問題があり、乳化安定性と感触のいずれにおいても優れたものを製造することは困難であった。 【0003】そこで、多価アルコールとの特定の配合量による組合わせとする技術(特開平11−79932号)、見かけの重量平均分子量を特定のものとする技術(特開平11−236310号)が報告されている。キサンタンガムは、上記のような製剤上良好な特性を有しているので、さらに、これを含む使用感及び乳化安定性のいずれにも優れた乳化系が求められている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような状況に対して、優れた製剤特性を有するキサンタンガムを含有し、しかも、使用感及び乳化安定性のいずれにも優れた水中油型乳化化粧料を提供することをその目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、特定量の、キサンタンガムと、常温で液状の油性成分、常温で半固形の油性成分及び常温で固形の油性成分を組合わせることにより、使用感及び乳化安定性のいずれにも優れた水中油型乳化化粧料がえられることを見出した。 【0006】すなわち、本発明は、A成分としてキサンタンガム0.7〜1.5重量%、B成分として常温で液状の油性成分の1種または2種以上、C成分として常温で半固形の油性成分の1種または2種以上およびD成分として常温で固形の油性成分の1種または2種以上を含有し、A成分に対する全油性成分B〜Dの含有量が7倍重量以上であることを特徴とする水中油型乳化化粧料、および、さらに、ジグリセリンを含有する水中油型乳化化粧料に関する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を述べる。本発明の水中油型乳化化粧料に用いられるキサンタンガムの含有量は、水中油型乳化化粧料の総量に対して0.7〜1.5重量%である。キサンタンガムとしては、ケルトロール、ケルザン(ケルコカンパニー製)などを使用できる。 【0008】本発明の水中油型乳化化粧料に用いられる常温で液体の油性成分としては、例えばスクワラン、オリーブ油、ホホバ油、マカダミアナッツ油、コメヌカ油、ブドウ種子油、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸、トリイソステアリン酸グリセリル、軽質流動イソパラフィン、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステルなどが挙げられる。 【0009】本発明の水中油型乳化化粧料に用いられる常温で半固形(ペースト)状の油性成分としては、(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)トリグリセリル、オレイン酸フィトステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、水添パーム油、ワセリン、ヤシ油、ヒドロキシステアリン酸コレステリルなどが挙げられる。 【0010】本発明の水中油型乳化化粧料に用いられる常温で固形の油性成分としては、ステアリン酸、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ベヘニルアルコール、セレシンなどが挙げられる。 【0011】これらの油分はそれぞれ、乳化化粧料中常温で液体の油性成分は10〜14重量%、常温で半固形の油性成分は0.1〜3.5重量%、常温で固形の油性成分は0.1〜3.8重量%配合することができる。本発明の水中油型乳化化粧料に用いられるB〜D成分の油分の含有量は、キサンタンガムに対して7倍重量以上とする。これより少ないと使用感において問題の生じることがある。 【0012】さらに、常温で液状の油分の配合量をx重量%、常温で半固形状の油分の配合量をy重量%、常温で固形状の油分の配合量をz重量%としたときに、式(1)が成り立つ範囲の配合比率にすることが感触を向上させる上で好ましい。 【0013】 (x−12)2+(y−1.5)2+(z−1.8)2< 4.0 式(1) ( 式中、xは、常温で液状の油分の配合量、yは、常温で半固形状の油分の配合量、zは、常温で固形状の油分の配合量を表わす。ただし、x、y、zはいずれも0.1より大である。単位はいずれも重量%。) 【0014】本発明の乳化化粧料には、さらに、ジグリセリンを含有させることができる。ジグリセリンは、乳化化粧料中0.5〜5.0重量%配合することができる。このような乳化化粧料は、使用感においてより優れたものである。 【0015】なお、本発明の水中油型乳化化粧料には上記のほかに、エチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール等の多価アルコール;ソルビトール、マンニトール、ブドウ糖、マルチトール等の糖類;アラビアガム、カラギーナン、グアーガム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子;エタノール等の有機溶剤;二酸化チタン、マイカ、タルク、カオリン、二酸化チタン被覆雲母等の粉体;ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、モノステアリン酸エチレングリコール、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン系界面活性剤;パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、アシルメチルタウリン酸等のアニオン系界面活性剤;トコフェロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸、クエン酸等の酸化防止剤又は酸化防止助剤;メントール、ハッカ油、サリチル酸メチル等の清涼剤;色素;香料;又は精製水等を所望する剤型に応じた処方に従い、適宜組み合わせて使用することができる。 【0016】本発明の水中油型乳化化粧料は、化粧料および医薬部外品の乳液類、クリーム類、パック類、マッサージ類などに適用することができる。 【0017】 【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、安定性試験方法、官能評価試験手法は下記の通りである。 【0018】〔安定性試験〕調製した乳化物を、1日周期で−5〜45℃を繰り返す温度条件下で1ヶ月間保管し、その間に分離、変色などの異常が起きなかったものを○、異常を生じたものを×とした。 【0019】〔官能評価試験〕20〜30代の被験者20名の顔面に試料を塗布し、その結果、キサンタンガムを多量に配合した際に強く感じやすい、べたつき、ぬるつきを感じるかどうかの回答を得た。評価は、べたつき、ぬるつきを感じなかったと回答した被験者の人数で示した。 【0020】実施例1,2、比較例1〜4は表1の配合にしたがって次のように調製した。成分1〜4を85℃で加熱溶解する。成分5〜10を85℃にて加熱溶解する。前者に後者を加え乳化し、30℃まで冷却する。配合および結果を表1に示す。 【0021】 【表1】
【0022】表1から明らかなように、実施例の乳化物は使用性と安定性が両立していることがわかる。それに対し、比較例1は感触は良いが安定性が得られない。また、安定性が得られる量のキサンタンガムを配合したものでも、B〜Dの油分のすべてを配合しない比較例2および3は、使用感が非常に悪くなっていることがわかる。比較例4では、B〜Dの油分を含んでいるが、その量がキサンタンガムの含有量の6倍量であり、使用感において劣ることが示される。 【0023】以上のように、本発明の水中油型乳化組成物は、製剤特性に優れたキサンタンガムを含み、しかも、使用感に優れ、乳化安定性に優れたものである。 【0024】 【発明の効果】本発明によって、使用感に優れ、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料を提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593106918 【氏名又は名称】株式会社ファンケル 【住所又は居所】神奈川県横浜市栄区飯島町109番地1
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| 【出願日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−104828(P2003−104828A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月9日(2003.4.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−302772(P2001−302772) |
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