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【発明の名称】 頭髪用リンス
【発明者】 【氏名】黒宮 友美
【住所又は居所】三重県四日市市別名六丁目6番9号 伯東株式会社四日市研究所内

【要約】 【課題】毛髪への有効成分の歩留りを向上し、毛髪のぱさつきをなくし、毛髪になめらかさやしっとりさを付与し、毛髪の損傷を抑える等の効果を改善したリンス、トリートメント、コンデショナー等の頭髪用リンスを提供することを目的とする。

【解決手段】少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有することを特徴とする頭髪用リンス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有することを特徴とする頭髪用リンス。
【請求項2】 多糖類が、モル数でフコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1〜2:1〜4:1〜2:1〜2であることを特徴とする請求項1記載の頭髪用リンス。
【請求項3】 多糖類が主鎖としてグルコース、グルクロン酸、ラムノースにて構成され、さらにフコースが側鎖に結合している構造を有することを特徴とする請求項1記載の頭髪用リンス。
【請求項4】 多糖類が、アルカリゲネス レータス B−16株細菌の産生する多糖類である請求項1、2、又は3のいずれかに記載の頭髪用リンス。
【請求項5】 多糖類が乾燥固形分として0.005〜0.5重量%(対全量)である請求項1、2、3、又は4のいずれかに記載の頭髪用リンス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭髪化粧品に関するもので、更に詳しくは、毛髪のぱさつきをなくし、毛髪になめらかさ、しっとり感を付与し、毛髪の損傷を抑えるリンス、トリートメント、コンディショナー等の頭髪用リンスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に毛髪は、洗髪、ブラッシング、ドライヤーによる熱、ヘアカラー、ブリーチ剤等による美容処理を繁雑に繰り返し施術すると、著しく損傷、劣化する。その結果、毛髪は乾燥してぱさつき、枝毛、切れ毛の増加や強度低下の原因となる。これを防ぐために、通常、リンスとして分類される一般頭髪用のリンスや薬用リンス、トリートメント等の頭髪用化粧料が使用されている。
【0003】リンスは、シャンプー後の毛髪をなめらかにし、くしやブラシの通りを良くし、静電気を防止し、毛髪のまとまりを良くする目的で使用され、トリートメントは、毛髪の損傷防止や栄養補給を目的に使用されている。また、薬用リンスは、ふけ、かゆみ、抜毛防止等の目的で使用されている。
【0004】リンス類の有効成分は、通常、主成分として界面活性剤や油脂、タンパク質およびタンパク質加水分解物、天然高分子あるいは合成高分子、保湿剤を配合し、さらに殺菌剤、養毛剤等が添加される。
【0005】リンスの効能は、時代の要求と共に変遷し、多くの色々な効能の付与が提案されてきた。しかし、色々な機能を付与されたリンスが効果を発揮するためには、有効成分が毛髪に定着する必要がある。そこで、リンスに色々な機能を付与すると共にその機能が発揮されるような配合組成が提案されてきた。例えば、染毛剤やパーマネントウェーブ剤、ブラッシング等により毛髪が損傷を受けると毛髪のタンパク質は溶出され易くなるため、失われたタンパク質を補うように頭髪化粧品にコラーゲン、ケラチン蛋白質、卵白蛋白質等を配合するトリートメントの配合(特開昭61−280413号公報、特開平5−926号公報)、毛髪に光沢となめらかさを与えながら損傷を防止する目的で高分子量のジメチルポリシロキサンや高分子量のメチルフェニルポリシロキサンを用いる方法(特開昭63−183517号公報、特開昭63−243018号公報)が提案されている。また、毛髪への有効成分の吸着性を高めるためにラノリン、シリコーン等のカチオン化物の配合、例えば、毛髪への光沢やなめらかさの付与及び損傷防止や回復を目的として特定のアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーンをリンスに配合する方法(特開平5−85918号公報)などが提案されている。
【0006】しかし、機能の付与に伴って配合される原料の毛髪への定着が十分ではないため、その改善策として有効成分含量の増加、基準使用量の増加、毛髪との接触時間を長くする方法が提案、実施されているが、未だ満足しうる効果を有するには至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この事情に鑑みなされたもので、毛髪への有効成分の歩留りを向上し、毛髪のぱさつきをなくし、毛髪になめらかさやしっとりさを付与し、毛髪の損傷を抑える等の効果を改善した頭髪用リンスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、頭髪用リンスの有効成分の歩留りを向上させ、毛髪のぱさつきをなくし、毛髪になめらかさ、しっとり感を付与し、毛髪の損傷を抑える等の効果を改善した頭髪用リンスについて鋭意、検討を行った結果、特定の多糖類を頭髪用リンスに配合することによって、有効成分の歩留りを向上させることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、請求項1の発明は、少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有することを特徴とする頭髪用リンスである。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の頭髪用リンスにおいて、多糖類の構成単糖が、モル数でフコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1〜2:1〜4:1〜2:1〜2であることを特徴としている。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1記載の頭髪用リンスにおいて、多糖類が、主鎖としてグルコース、グルクロン酸、ラムノースにて構成され、さらにフコースが側鎖に結合している構造を有することを特徴としている。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1、2又は3のいずれかに記載の頭髪用リンスにおいて、多糖類がアルカリゲネス レータス B−16株細菌の産生する多糖類であることを特徴としている。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の頭髪用リンスにおいて、多糖類の配合量が乾燥固形分として0.005〜0.5重量%(対全量)であることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の頭髪用リンスは、毛髪のぱさつきをなくし、毛髪になめらかさ、しっとりさを付与し、毛髪の損傷を抑える目的で使用されるリンス、トリートメント、薬用リンス、コンディショナー等の製品である。
【0016】これら頭髪用リンスは、有効成分として毛髪を軟らかくしなやかにするための界面活性剤、脂肪分補給やなめらかさ・光沢の付与や毛髪表面の保護コーティングや整髪のための油脂類、整髪や有効成分の増粘・分散安定化のための高分子類、毛髪の水分を維持する保湿剤、損傷により失われた毛髪のタンパク質を補うためのタンパク質あるいはタンパク質加水分解物が配合されている。さらに、機能を付加するためにふけ防止剤、殺菌剤、栄養補給のための養毛成分、清涼剤、低温安定化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、香料、色素等が配合される。
【0017】本発明の多糖類は、少なくともフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類であり、好ましくは下記式(1)に示されるようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖からなり、主鎖中の1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類である。
【0018】
【化1】

【0019】本発明に使用される多糖類は、微生物産生の多糖類として得られるもので、一般に微生物は、2種以上の多糖類を産生することが多いために本発明に使用される多糖類の他に他の多糖類が含まれていても本発明の多糖類の効果を妨げるものでなければ、他の多糖類が含まれることを妨げるものではない。本発明に使用される多糖類を産生する微生物は、特に限定されるものではないが、例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)がある。
【0020】本発明に使用される多糖類の製造は、例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の場合、次のように製造される。アルカリゲネス レータスB−16株細菌は、通常の微生物の培養方法で培養され、例えば、炭素源にフラクトース、グルコース、シュークロースなどの単糖類、ヘミセルロース、デンプン、コーンスターチなどの天然高分子、オリーブ油脂などの油類を、窒素源に尿素、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムなどの無機態窒素源、トリプトン、酵母エキス、肉エキス、ペプトン、麦芽エキスなどの有機態窒素源を、その他リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩類を加えた培地を用いて、初発pHが4〜10、培養温度が15〜40℃で通気攪拌液体培養を3〜10日間行なう。培養後、該培養液に約2倍量(容量)以上のアセトン、エタノール、イソプロピルアルコールなどの有機溶媒を入れ、培養産生物を不溶性の凝集物として回収する。
【0021】アルカリゲネス レータスB−16株細菌の生産する多糖類(以下B−16多糖類と記す)には、少なくとも2種の多糖類が含まれていることが確かめられており、一つは、本発明の多糖類である前記式(1)に示すようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖中にある1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類であり、分子量は10程度の高分子成分である〔1998年度日本農芸化学会大会要旨集、371頁参照〕。他の一つは、下記式(2)で示される実質的にフコースとマンノースを構成単糖とする構造の繰り返しの多糖類であり、分子量が10〜10の低分子成分である〔Y.Nohata,J.Azuma,R.Kurane,Carbohydrate Research 293,(1996)213〜222参照〕。【0022】【化2】
【0023】このB−16多糖類は、アルカラン〔商標、INCIname:Alcaligenes Polysaccharides、伯東(株)製〕として市販されている。この培養産物は少なくとも2種類の多糖類からなっている。式(2)で示される多糖類が、本発明の多糖類である式(1)の多糖類中に含まれていてもその効果を妨げないため、式(2)で示される多糖類を除去することなく、B−16多糖類を使用することができる。
【0024】本発明の多糖類の配合量は、乾燥固形分として通常、0.001〜1.0重量%であり、好ましくは0.005〜0.5重量%、より好ましくは0.01〜0.3重量%(以下、「重量%」を「%」で示す)である。本発明の多糖類の配合量(含有量)が0.001%より少ないと十分な効果が得られないことがあり、また、1.0%を超えて配合してもそれ以上の効果の増大は少なく、経済的メリットが少ないことがある。
【0025】本発明の界面活性剤は、毛髪を軟らかくしなやかにするために配合され、通常、カチオン性界面活性剤である第四級アンモニウム塩が多用されている。例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等のモノアルキル型、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(C12−C18)ジメチルアンモニウム、塩化ココイルジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレンオレイルメチルアンモニウム等のジアルキル型カチオン界面活性剤が多用されている。また、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド等があげられ、これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて配合される。
【0026】本発明の界面活性剤の頭髪用リンスへの含有量は、界面活性剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.1〜40%、好ましくは1〜20%である。
【0027】本発明の油脂類は、脂肪分補給やなめらかさ・光沢の付与や毛髪表面を保護、整髪のために配合されるものもので、通常、オリーブ油、ヤシ油、サフラワー油、ヒマシ油、綿実油などの植物油脂類、ラノリン、ホホバ油、カルナバロウなどのロウ類、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、揮発性イソパラフィンなどの炭化水素油類、高級脂肪酸類、セタノール、イソセタノール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキシルデカノール等のアルコール類、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、モノパルミチングリセリド等の脂肪酸エステル類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキルエーテル変性シリコーン、シリコーン油等が挙げられ、適宜選択してこれらの1種あるいは2種以上を配合される。
【0028】本発明の油脂類の頭髪用リンスへの配合量は、配合する種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.1〜40%、好ましくは1〜20%である。
【0029】本発明の高分子類は、整髪や有効成分の増粘・分散安定化のために配合されるもので、通常、キサンタンガム、グルコマンナン、クインスシードガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、グアーガム、アルギン酸ソーダ、カラギーナン(カッパー,ラムダ,アイオタ)、ペクチン、ヒアルロン酸ナトリウム、ゼラチン、アルブミン、シェラック、カゼイン等の天然高分子、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化デキストラン、カチオン化グアーガム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の半合成高分子物、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリエチレンオキサイド、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体等の合成高分子、ビーガム、ベントナイト等の無機物が挙げられ、適宜選択してこれらの1種あるいは2種以上を配合される。
【0030】本発明の高分子類の頭髪用リンスへの配合量は、配合する種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.01〜10%、好ましくは0.1〜5%である。
【0031】本発明の保湿剤は、毛髪の水分を維持するために配合されるもので、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリエチレングリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビタン、グルコース、ソルビトール、マルチトール、シュクロース、ラフィノース、トレハロース、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられ、1種または2種以上を適宜選択して配合される。
【0032】本発明の保湿剤の頭髪化粧品への配合量は、保湿剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.1〜20%、好ましくは1〜10%である。
【0033】本発明のタンパク質およびタンパク質加水分解物は、損傷により失われた毛髪のタンパク質を補うために配合されるもので、コラーゲン、コラーゲン加水分解物、カチオン化加水分解コラーゲン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カチオン化加水分解ケラチン、エラスチン、エラスチン加水分解物、カゼイン、カゼイン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、その他大豆蛋白、小麦蛋白、グルテリン、ホエー粉末、フィブロイン、グルカゴン、卵白、非熱凝固卵白、卵白リゾチーム、アルブミンフィブリノーゲン、ヘモグロビン、グロブリンおよびこれらの加水分解物等等が挙げられ、1種又は2種以上を適宜選択して配合される。
【0034】本発明のタンパク質およびタンパク質加水分解物の頭髪用リンスへの配合量は、タンパク質およびタンパク質加水分解物の種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.01〜20%、好ましくは0.1〜10%である。
【0035】本発明の頭髪用リンスに乳化剤として配合される界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド等のアルキルジメチルアミンオキサイド、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドプロピルベタイン、また、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、イソステアリルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレインサ酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン等のノニオン活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のアニオン活性剤が挙げられる。これらの中より1種又は2種以上を適宜選択して配合される。
【0036】これらの乳化用界面活性剤の配合量は、乳化用界面活性剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.01〜10%、好ましくは0.1〜5%である。
【0037】本発明に使用可能なふけ防止剤成分としては、イオウ、硫化セレン、硫化カドミウム、コロイド硫黄、ジンクピリジニウム−1−チオール−N−オキサイド(Zpt;ピリチオン亜鉛)、マグネシウムピリチオン、ヒドロキシテトラミン、ω−(アミノチオカルボニルメルカプト)−アルカン酸、ヒドロキシメタンスルフォン酸亜鉛、ビタミンEアミノ酸エステル、トリクロロカルバニリドとビタミンE酢酸エステルの組合せ、ハロカルバン、アラントイン、ピロクトンオラミン、トリクロサン、メントール類、サリチル酸、ウンデシレン酸等が挙げられる。
【0038】これらのふけ防止剤成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は、ふけ防止剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常、0.01〜10%、好ましくは0.1〜5%である。また、殺菌剤としては、イルガサンDP−300、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール等があげられ、清涼剤としては、メントール等があり、さらに毛髪の栄養補給を目的とした養毛剤としてパントテン酸カルシウム、ビタミンAアセテート、パントテニルアルコール、塩酸ピリドキシン等のビタミン類、メチオニン、セリン等のアミノ酸類、エチニルエストラジオール、ジプロピオン酸エストラジオール等のホルモン、甘草エキス、センブリエキス等の植物抽出液等を配合しても構わない。
【0039】また、上記成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、多の成分、例えば水(精製水、温泉水、深層水等)、分散安定化あるいは増粘を目的とした高分子物質、乳化剤としての界面活性剤、低温安定化剤、香料、着色剤、防腐剤、殺菌剤、養毛剤、清涼剤、紫外線吸収剤、金属塩封鎖剤、pH調整剤、塩類、アミノ酸、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物等の通常化粧品に用いられる原料を配合することができる。
【0040】本発明の頭髪用リンスの製造方法は、特に制限されるものではなく、従来から公知の方法を使用することができる。例えば、精製水に本発明の多糖類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、グリセリン等の保湿剤、色素等の親水性成分を加え70℃に加温、溶解し、これを水性液とする。他方、非水溶性成分を混合、加熱、溶解して70℃に保ち油性液とし、ホモミキサーで水性液を撹拌しながら油性液を加え、エマルションを調製し、さらに攪拌、冷却して頭髪用リンスを得る。
【0041】本発明の多糖類は、毛髪に親和性を有することにより、親水性のO/Wエマルション状態の有効成分や親水性の有効成分の毛髪への歩留まりが向上し、本発明の目的を達することができるものと推察される。
【0042】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに制約されるものではない。
〔使用薬品〕
(B−16多糖類)
A−1:アルカラン〔商品名、伯東(株)製、INCI name:Alcaligenes Polysaccharides〕
A−2:特開平5−301904号公報の方法に従い、アルカリゲネス レータスB−16株細菌より生産される多糖類から一般式(2)で示される多糖類の除去を行なった高分子成分の多糖類。
(その他)
B−1:キサンタンガム「KELZAN−T」(商品名、三晶(株)製)
B−2:カルボキシメチルセルロース「CMC1190」(商品名、ダイセル化学工業(株)製)
B−3:ポリビニルピロリドン「PVP−K30」(商品名、アイエスビー・ジャパン(株)製)
〔毛髪に対する効果試験〕以下の配合でヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアトリートメントクリーム、クリームリンス、ヘアトリートメントパック、ふけ防止リンス等の頭髪用リンス類を調製し、なめらかさ、しっとりさ、くし通り性、水分保持性等の評価を行なった。結果を表1に示す。
〔実施例1〕ヘアリンス−1(No.) (原料名) (重量%)
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 2.セタノール 3.0 3.メチルポリシロキサン 1.0 4.ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0 5.プロピレングリコール 5.0 6.B−16多糖類(A−1) 0.1 7.メチルパラベン 0.1 8.塩化カリウム 0.3 9.クエン酸 0.2 10.香料 適量 11.精製水 残量No.1〜5を混合しA液とし、No.6〜11を混合しB液とした。それぞれを75℃に加温した後、この温度を維持しながら4枚羽根のプロペラ型撹拌翼を持った攪拌機でB液を攪拌しながら、徐々にA液を投入し、エマルションを調製した。その後、撹拌下、冷却した。また、No.6:B−16多糖類(A−1)を配合せず、同様な方法で比較例1を調製した。
〔実施例2〕ヘアリンス−2(No.) (原料名) (重量%)
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.00 2.スフィンゴミエリン 0.20 3.非熱凝固卵白 0.20 4.カゼイン加水分解物 0.02 5.第4級窒素含有セルロースエーテル 0.10 6.2−オクチルドデカノール 10.00 7.セトステアリルアルコール 2.00 8.プロピレングリコール 10.00 9.B−16多糖類(A−2) 0.10 10.クエン酸 0.20 11.塩化カリウム 0.30 12.香料 適量 13.イオン交換水 残量No.1〜8を混合してA液とし、No.9〜13を混合してB液とし、実施例1と同様にしてヘアリンス−2を調製した。また、「No.9 B−16多糖類(A−2)」をキサンタンガム(B−1)に置き換えて同様な方法で比較例2を調製した。
〔実施例3〕ヘアトリートメント−1(プレシャンプータイプ)
(No.) (原料名) (重量%)
1.液状ラノリン 20.0 2.流動パラフィン 10.0 3.ミリスチン酸イソプロピル 8.0 4.セタノール 5.0 5.モノステアリン酸ソルビタン 1.5 6.ポリオキシエチレンモノステアリン酸ソルビタン 2.0 7.グリセリン 5.0 8.B−16多糖類(A−2) 0.2 9.加水分解コラーゲン 0.5 10.メチルパラベン 0.1 11.クエン酸 0.1 12.青色1号 適量 13.香料 適量 14.精製水 残量No.1〜5を混合してA液とし、No.6〜14を混合してB液とし、実施例1と同様にしてヘアトリートメント−1(プレシャンプータイプ)を調製した。また、No.8:B−16多糖類(A−2)0.2%と精製水0.3%をキサンタンガム(B−1)0.5%に置き換えて同様な方法で比較例3を調製した。
〔実施例4〕ヘアトリートメント−2(アフターシャンプータイプ)
(No.) (原料名) (重量%)
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.50 2.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.50 3.種子油 2.50 4.セタノール 4.50 5.液状ラノリン 2.00 6.ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.50 7.B−16多糖類(A−1) 0.05 8.グリセリン 7.00 9.加水分解ケラチン 1.00 10.メチルパラベン 0.10 11.香料 適量 12.EDTA−3Na(キレート剤) 適量 13.精製水 残量No.1〜6を混合してA液とし、No.7〜13を混合してB液とし、実施例1と同様にしてヘアトリートメント−2(アフターシャンプータイプ)を調製した。また、No.7:B−16多糖類(A−2)をカルボキシメチルセルロース(B−2)に置き換えて同様な方法で比較例4を調製した。
〔実施例5〕ヘアトリートメントクリーム(No.) (原料名) (重量%)
1.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0% 2.セトステアリルアルコール 6.5 3.ベヘニルアルコール 2.0 4.ジメチルポリシロキサン(5cs) 20.0 5.アンモニウム変性高分子シリコーン 6.0 6.2−オクチルドデカノール 2.0 7.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油誘導体 0.3 8.ポリオキシエチレン(4)ステアリルエーテル 1.0 9.B−16多糖類(A−1) 0.05 10.グリセリン 10.0 11.ジプロピレングリコール 5.0 12.色素 適量 13.香料 適量 14.メチルパラベン 適量 15.EDTA−3Na(キレート剤) 適量 16.イオン交換水 残量No.1〜8を混合してA液とし、No.9〜16を混合してB液とし、実施例1と同様にしてヘアトリートメントクリームを調製した。また、No.9:B−16多糖類(A−1)を配合せず、同様な方法で比較例5を調製した。
〔実施例6〕クリームリンス−1(No.) (原料名) (重量%)
1.ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド 3.0 2.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0 4.セタノール 8.0 5.ジメチルシリコン乳化物 2.0 6.カチオン化シルク 0.5 7.B−16多糖類(A−1) 0.1 8.1,3−ブチレングリコール 3.0 9.リン酸 0.8 10.プロピルパラベン 0.1 11.香料 適量 12.精製水 残量No.1〜5を混合してA液とし、No.7〜12を混合してB液とし、実施例1と同様にしてエマルションを調製し、撹拌冷却しながら約40℃で、No.6を加え、混合して、クリームリンス−1を調製した。また、No.7:B−16多糖類(A−1)をポリビニルピロリドン(B−3)に置き換えて同様な方法で比較例6を調製した。
〔実施例7〕クリームリンス−2(No.) (原料名) (重量%)
1.セトステアリルアルコール 8.00 2.ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 2.00 3.オクチルドデカノール 4.00 4.酢酸トコフェロール 2.00 5.塩化セチルトリメチルアンモニウム 2.00 6.グリセリン 4.00 7.B−16多糖類(A−1) 0.15 8.フェノキシエタノール 0.10 9.香料 適量 10.精製水 残量No.1〜5を混合してA液とし、No.6〜8、10を混合してB液とし、実施例6と同様にして約40℃で、No.9を加え、混合して、クリームリンス−2を調製した。また、No.7:B−16多糖類(A−1)を配合せず、同様な方法で比較例7を調製した。
〔実施例8〕ふけ防止リンス(No.) (原料名) (重量%)
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 2.セタノール 3.0 3.メチルポリシロキサン 1.0 4.ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0 5.プロピレングリコール 5.0 6.B−16多糖類(A−1) 0.1 7.ジンクピリジニウム−1−チオール−N−オキサイド 0.5 8.メチルパラベン 0.1 9.クエン酸 0.2 10.香料 適量 11.精製水 残量No.1〜5を混合してA液とし、No.6〜8、11を混合してB液とし、実施例6と同様にして約40℃で、No.7を加え、混合して、ふけ防止リンスを調製した。また、No.6:B−16多糖類(A−1)0.1%と精製水0.4%をキサンタンガム(B−1)0.5%に置き換えて同様な方法で比較例8を調製した。
〔実施例9〕ヘアトリートメントパック(No.) (原料名) (重量%)
1.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0 2.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.0 3.大豆水添レシチン 0.1 4.コレステロ−ル 0.1 5.セタノール 5.0 6.グリセロールモノステアレート 1.5 7.2−オクチルドデカノール 3.0 8.セチル2−エチルヘキサノエート 1.0 9.ジメチルポリシロキサン 1.5 10.ポリオキシエチレン(6)ステアリルエーテル 0.4 11.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油誘導体 0.6 12.B−16多糖類(A−1) 0.2 13.エチルパラベン 0.4 14.香料 適量 15.イオン交換水 残量No.1〜11を混合してA液とし、No.12〜15を混合してB液とし、実施例1と同様にしてヘアトリートメントパックを調製した。また、No.12:B−16多糖類(A−1)0.2%と精製水0.8%をキサンタンガム(B−1)1.0%に置き換えて同様な方法で比較例9を調製した。
(なめらかさ、しっとりさの試験法)ハーフヘッド法により、15人の被験者が市販ヘアーシャンプー(通常のアルキル硫酸エステル塩系シャンプー)で洗髪後、頭髪を左右半々に分け、本発明の頭髪用リンスと従来の頭髪用リンスをそれぞれ5gずつを塗布し、約40℃の水ですすぎ洗いしてから、ドライヤー乾燥後の毛髪の感触を評価した。
(「なめらかさ」の評価)
○:なめらかさを感じた被験者数が15名中、10名以上。
×:なめらかさを感じた被験者数が15名中、9名以下。
(「しっとりさ」の評価)
○:しっとりさを感じた被験者数が15名中、10名以上。
×:しっとりさを感じた被験者数が15名中、9名以下。
(くし通り性)毛髪ストランド(4g)に頭髪用リンス(2g)を塗布し、温湯ですすぎ洗いし、1時間乾燥後、くし通りやすさを評価した。評価は以下の2段階評価で行なった。
○:ひっかかりがない×:ひっかかりがある〔水分保持性〕毛髪ストランド(4g)に頭髪用リンス(2g)を塗布し、温湯ですすぎ洗いし、1分間風乾した後、毛髪ストランドの重量(含水量)を測定することにより含水率を算出した。さらに湿度40%、温度25℃の恒温恒湿機に3時間静置した後の含水率を測定した。3時間の含水率の変化率を下式で求めて水分保持性を評価した。
含水率の変化率(%)=(W1−W2)×100/W1ここで、W1:乾燥直後の毛髪の含水率(%)
W2:湿度40%、温度25℃に3時間保持した後の含水率(%)
評価は以下の2段階評価で行なった。
○:変化率50%未満×:変化率50%以上【0043】
【表1】

【0044】本発明の頭髪用リンスのヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアトリートメントクリーム、クリームリンス、ヘアトリートメントパック、ふけ防止リンスは、毛髪になめらかさ、しっとりさを付与し、くし通りが良くなり、水分保持性も高いと評価された。
【0045】
【発明の効果】本発明の少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を頭髪用リンス類に配合することにより、有効成分の毛髪への歩留りが向上し、本来の頭髪用リンス類に期待された機能をより発揮することができた。
【出願人】 【識別番号】000234166
【氏名又は名称】伯東株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区新宿1丁目1番13号
【出願日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−89624(P2003−89624A)
【公開日】 平成15年3月28日(2003.3.28)
【出願番号】 特願2001−283331(P2001−283331)