| 【発明の名称】 |
マシュマロタッチのパック化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 隆 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内
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| 【要約】 |
【課題】パック化粧料において、使用性と使用感に優れるパックを提供する。特に、冷感を感じず、柔らかい触感のマシュマロのようなタッチのパック化粧料を提供する。
【解決手段】使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物を混合する形態のパック化粧料において、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする、パック化粧料を提供する。酸としてはクエン酸などの有機酸が好ましく例示でき、水反応性金属酸化物としては酸化マグネシウムが好ましく例示できる。更に、アルギン酸乃至はその可溶性塩を加えることにより、アルギン酸マグネシウムが混合時析出し、好ましい硬度を呈する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物を混合する形態のパック化粧料において、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする、パック化粧料。 【請求項2】 水反応性金属酸化物が酸化マグネシウムであることを特徴とする、請求項1に記載のパック化粧料。 【請求項3】 発泡タイプであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のパック化粧料。 【請求項4】 発泡が重炭酸塩乃至は炭酸塩と酸との反応によるものであることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載のパック化粧料。 【請求項5】 更にアルギン酸及び/又はその水可溶性塩を非溶解形態で含むものであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載のパック化粧料。 【請求項6】 (A)1)アルギン酸及び/又はアルギン酸ナトリウムと酸化マグネシウムと2)炭酸塩及び/又は重炭酸塩と3)デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩含む第1剤と(B)有機酸を含む水溶液からなる第2剤とからなることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載のパック化粧料。 【請求項7】 デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩の含有量が、最終使用形態に於いて0.01〜5重量%であることを特徴とする、請求項6に記載のパック化粧料。 【請求項8】 エステティック用であること特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載のパック化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、パック化粧料に好適な化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】パック化粧料は、皮膚上に有効成分を含有する化粧料組成物を被膜などで閉塞し、有効成分の吸収を高める化粧料の形態であり、閉塞する手段として、高分子被膜形成剤を利用したもの、高融点ワックスのエマルションを利用したもの、海泥やタルクなどの鉱物と水の作る高粘度組成物を利用したもの、高分子を含有する泡を利用したもの或いはアルギン酸の水不溶性及び/又は難溶性塩の被膜を利用したものなどが、その製剤として例示できる。これらの除去に当たっては、高分子により皮膜を形成するものでは、形成した皮膜をゆっくりと剥離し、それ以外のものについては洗い流すのが常法であった。しかしながら、従来の高分子皮膜に於いては、その強度はさほど強くなく、加えて皮膚との親和性が強いため、皮膚に残ってしまう部分が多く、最終的には洗顔などを行わざるを得ないのが現状であり、その他のものも洗顔が必須となっている。この様な洗顔に於いても皮膚上に残存したパック料は、皮膚と親和性が高いため、水性洗顔でも落としにくく、使用後除去が容易なパック化粧料が求められていた。この様な状況から、エアゾールを利用した泡状のパック化粧料が開発された。これは高級アルコールと非イオン界面活性剤と水をガスとともに噴射して作る泡を利用するものであるが、この構成の制限を受けて、さほど固い泡は作ることができない。感触的には、更に固く、弾力のある、いわばマシュマロのようなタッチの泡の生成が望まれていた。更に加えて、パックの塗布時においては、製剤の温度と肌の温度に温度差があることが多く、塗布時に著しい冷感を感じ、これがエステティックなどにおいては、心地よさを誘導する際、妨げになっており、この改善も求められていた。 【0003】使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物を混合する形態のパック化粧料において、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする、パック化粧料は全く知られておらず、この様なパック化粧料が、使用性と使用感に優れ、エステティックのパック化粧料として好適であることは全く知られていなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状況下為されたものであり、パック化粧料において、使用性と使用感に優れるパックを提供することを課題とする。 【0005】 【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑みて、パック化粧料において、使用性と使用感に優れるパックを求めて鋭意研究努力を重ねた結果、使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物を混合する形態のパック化粧料において、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする、パック化粧料がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。 (1)使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物を混合する形態のパック化粧料において、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする、パック化粧料。 (2)水反応性金属酸化物が酸化マグネシウムであることを特徴とする、(1)に記載のパック化粧料。 (3)発泡タイプであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のパック化粧料。 (4)発泡が重炭酸塩乃至は炭酸塩と酸との反応によるものであることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載のパック化粧料。 (5)更にアルギン酸及び/又はその水可溶性塩を非溶解形態で含むものであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載のパック化粧料。 (6)(A)1)アルギン酸及び/又はアルギン酸ナトリウムと酸化マグネシウムと2)炭酸塩及び/又は重炭酸塩と3)デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩含む第1剤と(B)有機酸を含む水溶液からなる第2剤とからなることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載のパック化粧料。 (7)デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩の含有量が、最終使用形態に於いて0.01〜5重量%であることを特徴とする、(6)に記載のパック化粧料。 (8)エステティック用であること特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載のパック化粧料。 以下、本発明について、更に詳細に説明を加える。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のパック化粧料は、使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物を混合する形態のパック化粧料において、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする。使用時に酸の水溶液を含む組成物と水反応性金属酸化物とを混合する形態のパック化粧料は、前記混合時に反応熱、即ち、水和熱と中和熱とを同時に放出するため、使用時に音感を感じることができる。この様な金属としては、具体的には、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などが好ましく例示でき、これらの中では、後に述べるアルギン酸及び/又はその可溶性塩の固化剤或いは増粘化剤としての役目もかねて、酸化マグネシウムを用いることが好ましい。即ち、酸化マグネシウムをアルギン酸やアルギン酸ナトリウム等のアルギン酸の水可溶性塩と共存させ、これに有機酸などの酸の水溶液を加え、酸化マグネシウムと反応させて、熱を生じしめるとともに、生成したマグネシウムイオンとアルギン酸の塩形成反応により、アルギン酸マグネシウムを析出させ、これにより固化或いは増粘させる形態が好ましく例示できる。本発明のパック化粧料は、金属酸化物との反応により発熱させるためと使用時に発泡させるための2つの目的で酸を含有する。酸としては、反応の穏やかな有機酸が好ましく、有機酸としてはクエン酸、乳酸、リンゴ酸、酢酸或いは蓚酸などが好ましく例示できる。本発明のパック化粧料に於ける有機酸などの酸の好ましい含有量は、最終使用形態の化粧料全量に対して、1〜10重量%が好ましく、3〜7重量%が更に好ましい。本発明のパック化粧料に於ける前記アルギン酸及び/又はナトリウム塩などのその塩の含有量は、最終使用形態、即ち、2剤タイプであれば2剤を混合した形態において、0.01〜5重量%が好ましく、0.02〜1重量%が更に好ましい。又、酸化マグネシウムとしては0.1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.2〜5重量%である。これは、これらの成分が少なすぎると増粘しにくい場合、温度が低すぎる場合があり、多すぎするとが固くなりすぎたり、温度が高くなりすぎたりする場合があるためである。 【0007】本発明のパック化粧料はアルゲパックである構成以外に、デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩を含有することを特徴とする。デンプン・アクリル酸グラフト重合体の塩或いは部分塩は水を多量に含有し膨潤する性質を有するものであり、この様なものは既に市販されている製品があり、それを利用することができる。この様な市販品の好ましいものとしては、三洋化成工業株式会社より販売されている、サンフレッシュST100−SPが例示できる。本発明のパック化粧料において、かかるデンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩はパック化粧料の固化後の物性を肌より除去しやすいものにする特性を有する。本発明のパック化粧料に於けるデンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩の好ましい含有量は、総量で、使用形態の固化した状態のパック化粧料全量に対して、0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。これは多すぎても、少なすぎても除去性改善効果を発揮しない場合があるからである。 【0008】本発明のパック化粧料に於いては、アルゲパックであると同時に発泡タイプであることが好ましい。この様な発泡タイプであることにより、パックの使用感が柔らかくなり、これによってより深いリラクゼーションが得られことと、発泡のための炭酸ガスに血行促進作用があり、これによってパックの効果を更に高めることができるからである。この様な発泡形態を具現化するためには、炭酸塩或いは重炭酸塩を含有させることが例示でき、これらの最終使用形態に於ける含有量は、パック化粧料全量に対して、0.01〜5重量%が好ましく、0.02〜1重量%が更に好ましい。これらは発熱反応に用いられる有機酸の過剰部分によって炭酸ガスを発生させる。 【0009】本発明のパック化粧料は、金属酸化物と酸とのはんのうによる熱と場合によってはグリセリンなどの多価アルコールが水和するときに生じる溶解熱により温感を生じ、アルギン酸金属塩とデンプン・アクリル酸グラフト重合体の塩の含水により高粘構造を生成し、該高粘構造に炭酸塩及び/又は重炭酸塩と酸との反応によって生じる炭酸ガスを封じ込めて弾力ある泡構造を生成させ、以て全体として暖かい、弾力ある泡構造のパック化粧料、即ち、マシュマロタッチのパック化粧料を具現化するものである。 【0010】本発明のパック化粧料は、酸と金属酸化物の反応によって熱を生じ、酸と炭酸塩乃至は重炭酸塩の反応により炭酸ガスを発生させるものであるので、酸と金属酸化物、或いは炭酸塩や重炭酸塩とが水溶液の形で接触しない形態が必要であり、この観点から2つの独立した製剤を用時に混合して用いる、2剤混合製剤の形態を取ることが好ましい。この様な2剤の組み合わせとしては、(A)1)アルギン酸及び/又はアルギン酸ナトリウムと酸化マグネシウムと2)炭酸塩及び/又は重炭酸塩と3)デンプン・アクリル酸グラフト重合体及び/又はその塩含む第1剤、好ましい形態としてはペースト乃至は高粘液状の分散形態の第1剤と(B)有機酸を含む水溶液からなる第2剤とからなることが好ましく例示できる。水含有量と必須成分の含有量から、前記第1剤と第2剤の割合は1:1〜3:1の割合で混合するような形態に設計することが好ましい。 【0011】本発明のパック化粧料に於いては、上記の必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、スクワランや流動パラフィン、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコンやフェメチコンなどのシリコーン類、ホホバ油やゲイロウなどのエステル類、ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコールやセタノール、オレイルアルコールなどの高級アルコール類、牛脂やオリーブオイル等のトリグリセライド類、ステアリン酸モノグリセリド、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンステアレート等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレートなどのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオールなどの多価アルコール類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン等の粉体類、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリチルリチンなどの有効成分などが好ましく例示できる。これらの内好ましいものは、水と混和することにより水和熱を発生する多価アルコール、取り分けグリセリンを含有することである。特に好ましい形態はグリセリンのみを含有する形態である。かかる多価アルコールの好ましい含有量は、最終使用形態の化粧料全量に対して10〜50重量%であり、更に好ましくは、15〜45重量%である。 【0012】 【実施例】以下に、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。 【0013】<実施例1>次に示す処方に従って、本発明のパック化粧料を作成した。即ち、高粘液状組成物からなる第1剤は、イの処方成分をホモミキサーで混合し、20重量部づつ小分けして製造した。又、第2剤はロの処方成分を室温で良く攪拌、混合し、10重量部づつ小分けして製造した。これら第1剤と第2剤とを組み合わせて本発明のパック化粧料とした。 イカオリン 30 重量部結晶セルロース 10 重量部アルギン酸ナトリウム 0.5重量部デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体 3 重量部酸化マグネシウム 3 重量部無水珪酸 3 重量部重炭酸ナトリウム 1.5重量部グリセリン 49 重量部ロクエン酸 14.3重量部クエン酸ナトリウム 7.1重量部水 78.6重量部注)デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体はサンフレッシュST100−SPを用いた。 【0014】<実施例2>実施例1のパック化粧料について、その使用感に於ける気持ち良さを試験した。即ち、パック化粧料でパックを行った後、使用後のパック化粧料がどの程度気持ちよいかを、専門パネラーを使用して評価した。評価は顔に不織布を当て、その上に充分に1剤と2剤とを混合して得たパック化粧料をのばし、これにより10分間パックを行い、その後、得られる気持ちよさの具合を、スコア5:非常に気持ちよい、スコア4:かなり気持ちよい、スコア3:気持ちよい、スコア2:気持ちよさに不満が残る、スコア1:気持ちよくないの基準を用いた。対照例1として、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体をカオリンに置換したものを、比較例1として、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体をアクリル酸ナトリウムに置換したものを用いた。結果は実施例1のパック化粧料がスコア4であるのに対し、対照例1がスコア2、比較例がスコア3であり、本発明のパック化粧料の優れた使用感が証明された。これは本発明の成分構成の複合効果によって生じる弾力感ある暖かい泡の使用感の良さによるものであると判断される。 【0015】<実施例3>デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体の量を変えて、同様に検討を行った。これらのパック化粧料を実施例2と同様に評価した評価結果を表1に示す。これより、本発明のパック化粧料に於いては、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体の量は使用形態のホイップした状態のパック化粧料全量に対して、0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%であることが判る。 イカオリン*結晶セルロース 10 重量部アルギン酸ナトリウム 0.5重量部デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体*酸化マグネシウム 3 重量部無水珪酸 3 重量部重炭酸ナトリウム 1.5重量部グリセリン 49 重量部ロクエン酸 14.3重量部クエン酸ナトリウム 7.1重量部水 78.6重量部注)デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト重合体はサンフレッシュST100−SPを用いた。 *詳細は表1に示す。 【0016】 【表1】
【0017】 【発明の効果】本発明によれば、パック化粧料において、使用性と使用感に優れるパックを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000113470 【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社 【住所又は居所】静岡県静岡市弥生町6番48号
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| 【出願日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−89615(P2003−89615A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月28日(2003.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願2001−283514(P2001−283514) |
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