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【発明の名称】 皮膚化粧料
【発明者】 【氏名】藤平 健一郎
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内

【氏名】宮崎 雅嗣
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内

【氏名】近 亮
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオン株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】制汗成分と、メントール及びメントール誘導体と、多価アルコールとを含有してなることを特徴とする皮膚化粧料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 制汗成分と、メントール及びメントール誘導体と、多価アルコールとを含有してなることを特徴とする皮膚化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制汗作用及び清涼感を付与する皮膚化粧料に関し、より詳しくは、早い制汗効果を有するのみならず、持続性に優れた清涼感も付与することができる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、汗による肌のべたつき、不快感などの低減のために、制汗剤やメントールなどの清涼化剤を配合し、皮膚に清涼感を与える化粧料が用いられており、このような皮膚に清涼感を与える化粧料については清涼感の向上などを目的として、種々の提案がなされている(特開平11−092327号、特開平10−231238号、特開平6−329528号、特開昭57−62221号、特開2000−239142号公報)。しかしながら、これらの提案の場合、清涼感について検討したものであって、清涼感のみならず、制汗作用についても考慮したものはなかった。
【0003】一方、制汗剤についても、例えば特開2000−256156号公報に、制汗成分及び植物エキスを含有する二重容器に充填した皮膚化粧料が提案されているが、この提案の場合、持続的な清涼感を付与することは考慮されていなかった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、発現の早い制汗効果を有するのみならず、持続性に優れる清涼感を付与することもできる皮膚化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、制汗成分に、メントール及びメントール誘導体を併用することによって、制汗作用のみならず、清涼感も付与される制汗・冷感化粧料が得られ、更に、多価アルコールを併用することによって、上記制汗成分による制汗作用が早期に発現すると共に、その持続性も向上するのみならず、メントール及びメントール誘導体による清涼感の持続性も得られ、優れた制汗作用を奏するのみならず、持続性に優れた清涼感も付与することができる皮膚化粧料が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
【0006】即ち、本発明は、制汗成分と、メントール及びメントール誘導体と、多価アルコールとを含有してなることを特徴とする皮膚化粧料を提供する。
【0007】以下、本発明をより詳細に説明すると、本発明の皮膚化粧料は、制汗成分と、メントール及びメントール誘導体と、多価アルコールとを含有するものである。ここで、本発明の制汗成分は、皮膚化粧料に配合し得、制汗作用を奏するものであれば、その種類は特に制限されるものではなく、このような成分としては、例えば粉体状の水溶性制汗成分などであるアルミニウム化合物、ジルコニウム化合物、亜鉛化合物等が挙げられ、より具体的には、例えばクロルヒドロキシアルミニウム、ブロムヒドロキシアルミニウム、アルミニウムクロライド、フェノールスルホン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、アルミニウムジルコニウム錯体、クロルヒドロキシジルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニウム、レシノレンサン亜鉛、スメクタイト等が挙げられ、本発明の場合、これらの中でもクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛等がより好適に使用される。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0008】本発明の皮膚化粧料における上記制汗成分の配合量は、特に制限されるものではないが、通常、製剤全量(但し、後述するように、エアゾール型化粧料として調製する場合は、噴射剤を除く原液、更に必要に応じて粉体が配合される場合、原液と粉体との合計量、以下同様)に対して0.001〜60%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは0.05〜40%、更に好ましくは1〜30%である。配合量が少なすぎると、制汗成分配合の効果が十分に得られ難い場合があり、多すぎると、それ以上の配合による効果の増加が認められなくなり、不経済となる場合がある。
【0009】本発明の皮膚化粧料は、更に、メントール及び上記メントール誘導体と、上記多価アルコールとを併用するものであり、メントール誘導体としては、例えばメンチルラクテート、メントキシプロパンジオール、メンチルヒドロキシブチレート、メントキシフラン、メンチルグルコシド等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明の皮膚化粧料は、メントール及びメントール誘導体の1種以上を配合するものであり、上記メントール誘導体を配合することによって、より長期にわたって清涼感を持続させることができる。
【0010】本発明の皮膚化粧料におけるメントール、上記メントール誘導体の配合量は、特に制限されるものではないが、通常、製剤全量に対してそれぞれ0.001〜10%が好ましく、より好ましくは0.01〜5%、更に好ましくは0.01〜2%である。配合量が少なすぎると、清涼感を十分に付与し、制汗作用を向上させる効果が十分に得られない場合があり、多すぎると、それ以上の配合による効果の増加が認められなくなり、不経済となる場合がある。また、メントールとメントール誘導体の1種以上との配合比は、メントール:メントール誘導体(質量比)=1:1〜20:1、好ましくは2:1〜10:1とすると、より好適である。
【0011】本発明の皮膚化粧料に使用する多価アルコールは、皮膚化粧料に配合し得るものであれば、その種類は特に制限されず、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ソルビトール等の糖アルコール、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000等の重量平均分子量が200〜10,000のポリエチレングリコールなどが挙げられ、本発明の場合、これらの中でも、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール300等がより好適に使用される。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0012】本発明の皮膚化粧料における上記多価アルコールの配合量は、特に制限されるものではないが、通常、製剤全量に対して0.01〜20%が好ましく、より好ましくは0.1〜10%、更に好ましくは1〜5%である。配合量が少なすぎると、制汗効果の発現を十分に早くすることが困難となる場合がある。また、メントール及び上記メントール誘導体の皮膚への浸透を十分に促進することが困難となる場合がある。
【0013】本発明の皮膚化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で上記成分に加えて、通常、制汗剤などの皮膚化粧料に配合されるメチルポリシロキサン、環状シリコーン油等のシリコーン類、タルク、シリカゲル等の無機性粉体、ポリエチレン、ナイロン等の有機性粉体、複合粉体などの粉体、各種界面活性剤、植物抽出エキス、油分、殺菌剤、抗菌剤、保湿剤、酸化防止剤などの各種成分を配合することができる。
【0014】本発明の皮膚化粧料は、その剤型などが特に制限されるものではないが、例えば制汗剤としての使用性を考慮すれば、エアゾール型化粧料として調製すると、好適であり、この場合、噴射剤としては、液化ガス、ジメチルエーテル、イソペンタン及びこれらの混合物などが好適に使用できる。なお、エアゾール型化粧料として調製する場合、その調製方法は、特に制限されず、例えば本発明の上記必須成分及び必要に応じて上記任意成分を常法に準じて均一に混合して原液を調製し、該原液を常法により噴射剤と共に、エアゾール容器に充填することによって、本発明の皮膚化粧料が得られる。ここで、上記原液と噴射剤との配合割合は、特に制限されるものではないが、通常、原液(必要に応じて粉体が配合される場合は、原液と粉体との合計量):噴射剤(質量比)=0.1〜30:70〜99.9、好ましくは1〜15:85〜99とすると好適である。また、包材(缶、バルブ、ボタンなど)は、通常使用されているものを使用することができる。
【0015】本発明の皮膚化粧料は、その使用方法が特に制限されるものではなく、通常の制汗剤の常用量を常法に従って皮膚に適用することによって、適用部位に速やかに、且つ持続的な制汗作用を奏するのみならず、即効的で、且つ持続的な清涼感も付与することができる。
【0016】本発明の化粧料は、上述したように、上記制汗成分に、メントール及び上記メントール誘導体と、上記多価アルコールとを併用するものであり、上記多価アルコールの配合により、上記制汗成分の皮膚上にある水分への溶解が促進され、持続的な制汗効果の発現が早くなると共に、清涼化剤であるメントール、上記メントール誘導体の皮膚への浸透が促進され、清涼感を効果的に付与することができるものである。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、持続性に優れた清涼感を付与することができ、且つ効果の発現が早く、持続性にも優れた制汗効果を有する皮膚化粧料が得られる。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら制限されるものではない。なお、下記表の組成は質量%である。
【0019】[実施例1〜10及び比較例1〜4]表1及び表2に示す成分の中で、粉体を除く成分を混合して原液を調製し、表1及び表2に示す割合で上記原液と粉体とを混合し、この混合物と噴射剤(液化石油ガス:0.15MPa)とを質量比率7:93で表1及び表2に示すエアゾール缶に充填して、実施例1〜10及び比較例1〜4のエアゾール型の皮膚化粧料を製造した。
【0020】このように製造した各皮膚化粧料について、塗布したときの制汗効果、清涼感の各項目を、下記の方法に従って評価した。結果を表1及び表2に併記する。
【0021】(制汗効果測定方法)カプセル換気型発汗量測定装置を用いて測定した。25〜40歳の健常男性パネラー10名を高温条件(室温28℃以上)下で一定の発汗を示すまでおき、下記式で示されるそのときの無塗布部位の発汗量に対する塗布部位の発汗量の抑制量で制汗効果を求め、10名の制汗効果(%)の平均を求め、その平均値を下記評価基準に従って評価した。
制汗効果(%)={1−(塗布部位の発汗量/無塗布部位の発汗量)}×100【0022】<評価基準>◎:70%以上〇:30%以上70%未満△:10%以上30%未満×:10%未満【0023】(清涼感の評価方法)専門パネラー10名による官能評価により、清涼感を評価した。即ち、発汗後の腋下部皮膚上に、各皮膚化粧料を0.1g/10cm2の割合で塗布し、乾いた後の清涼感を下記の基準に基づいて評価した。
【0024】
◎:8名以上が清涼感を感じる。
〇:5名以上が清涼感を感じる。
△:3名以上が清涼感を感じる。
×:清涼感を感じるのは1名以下である。
【0025】(総合評価)以上の2項目の評価をもとに総合評価を行った。総合評価の基準は、前記2項目において×又は△がないものを総合評価〇とし、×が1つあるかもしくは△が2つ以上を総合評価×とした。
【0026】
【表1】

*1 香料は、特願2001−262009の表23〜35に示す香料組成物A〜Eを使用した。
【0027】
【表2】

*1 香料は、特願2001−262009号の表23〜35に示す香料組成物A〜Eを使用した。
【出願人】 【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
【住所又は居所】東京都墨田区本所1丁目3番7号
【出願日】 平成13年8月30日(2001.8.30)
【代理人】 【識別番号】100079304
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 隆司 (外1名)
【公開番号】 特開2003−73248(P2003−73248A)
【公開日】 平成15年3月12日(2003.3.12)
【出願番号】 特願2001−262194(P2001−262194)