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【発明の名称】 口腔用組成物
【発明者】 【氏名】大原 武

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カチオン殺菌剤およびノニオン殺菌剤から選ばれる2種以上を含有し、さらにキク科ヨモギ属植物の抽出物を含有することを特徴とする口腔用組成物。
【請求項2】 カチオン殺菌剤およびノニオン殺菌剤を含有する請求項1記載の口腔用組成物。
【請求項3】 前記カチオン殺菌剤のうち少なくとも1つがセチルピリジニウム塩、前記ノニオン殺菌剤のうち少なくとも1つがハロゲン化ジフェニルエーテルである請求項1あるいは2のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項4】 前記キク科ヨモギ属植物がタラゴン、ダバナ、マグウォルトから選ばれる単独または2種以上の組合せである請求項1ないし3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項5】 前記キク科ヨモギ属植物の抽出物が水蒸気蒸留によって得られる精油である請求項1ないし4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン殺菌剤およびノニオン殺菌剤から選ばれる2種以上を配合した場合の不快な味を防止し、良好な使用感を実現した口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】口腔用組成物には薬効剤として様々な成分が配合されるが、その効果が良好であると同時に、苦味、渋味などの不快な味がしないなど、良好な使用感を有することが望ましい。
【0003】現在、口腔用組成物に用いられている薬効剤には様々な成分が知られており、これらを組み合わせて用いることは珍しくない。しかし、薬効剤には不快な味を有するものが多く、主に甘味剤、香料によって使用感を改善している。苦味などに対しては特にアニス系の香料が良く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、カチオン殺菌剤やノニオン殺菌剤はそれぞれに特有の不快な味を持つものが多く、特に複数の殺菌剤を組み合わせて配合すると不快な味が増強され、良好な使用感を損ねるという問題があり、従来の甘味剤や香料を用いても充分な解決に至らなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、口腔用組成物に用いる薬効剤としての効果を充分満足し、かつ良好な使用感をもたらす添加剤について鋭意研究を行なった結果、キク科ヨモギ属植物の抽出物が適していることを見いだした。すなわち本発明は、カチオン殺菌剤およびノニオン殺菌剤から選ばれる2種以上を配合した場合に、さらにキク科ヨモギ属植物の抽出物を配合することを特徴とする口腔用組成物を提供するものである。
【発明の実施の形態】
【0006】本発明で用いるカチオン殺菌剤としては第四級アンモニウム塩やビグアニド系等が好適に用いられ、ノニオン殺菌剤としてはトリクロサンやイソプロピルメチルフェノール等が好適に用いられる。なかでも最も好適に用いられるのは、カチオン殺菌剤ではセチルピリジニウム塩、ノニオン殺菌剤ではハロゲン化ジフェニルエーテルである。
【0007】本発明で用いるキク科ヨモギ属植物抽出物は、タラゴン、ダバナ、マグウォルトの抽出物が最も好適に用いられ、そのなかでも水蒸気蒸留法で得られた精油が好ましく、その配合濃度は0.00001〜0.003重量%(以下、単に%で示す)であることが好ましく、特に0.0001〜0.002%が好ましい。0.00001%未満ではその効果が期待できず、0.003%を超えると香味そのものに影響する。
【0008】本発明の口腔用組成物は前記の成分に加えて、さらに組成物の形態に応じた以下のような成分を本発明の効果を損なわない範囲において適宜配合することができる。
【0009】本発明の口腔用組成物には、殺菌剤以外の薬効成分として、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなどのビタミンE類、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸やイプシロンアミノカプロン酸、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸などの止血剤や消炎剤、塩化ナトリウムや各種リン酸塩などの水溶性無機塩類、アラントイン類、クロロフィル、酵素類、生薬抽出物などをさらに組み合わせて配合することができる。
【0010】また、界面活性剤として、例えば、ノニオン界面活性剤としてはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー型ノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド類、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、アルキルグリコシドなどが挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、N−アシルサルコシン塩、脂肪酸アシルアミノ酸塩などが挙げられる。両性イオン界面活性剤としては、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインがあげられる。これらの界面活性剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0011】さらに、湿潤剤として、ソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあげられる。これらの湿潤剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0012】甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパルチルフェニルアラニンメチルエステル、ρ−メトキシシンナミックアルデヒドなどがあげられる。これらの甘味剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0013】香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、ウィンターグリーン油、丁子油、セージ油、ユーカリ油、タイム油、レモン油、オレンジ油などの天然香料、l−メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、チモール、サリチル酸メチル、などの合成香料が挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0014】研磨剤としては、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ベントナイト、ゼオライトなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0015】粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸塩、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、変性デンプン、結晶セルロース等を単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0016】pH調整剤としては、リン酸及びその塩、有機酸及びその塩、アミノ酸及びその塩、塩酸、水酸化アルカリ金属等を単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0017】本発明の口腔用組成物の剤形によって、水やエタノールなどの溶媒を単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0018】
【実施例】以下の試験例により本発明をさらに詳細に説明する。以下に実施例および比較例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。表中の数値は配合量を示し、特に断らない限り重量%である。
【0019】試験例.苦味、渋味などの不快感に対する官能評価表1及び表2に基づき調製した比較例および実施例について実際に使用し、使用感を専門評価パネル(5名)により5段階評価した。使用感の評価基準は下記の通りとした。
評価内容: 評価基準 評価不快感 全く抑えられていない ×× あまり抑えられていない × どちらとも言えない △ やや抑えられている ○ 良く抑えられている ◎【0020】
【表1】

【0021】
【表2】

【0022】表1及び表2の評価結果に示す通り、キク科ヨモギ属植物の抽出物(タラゴンオイル、ダバナオイル、マグウォルトオイル)を配合した製剤(実施例1〜12)は、これらを配合しなかった製剤(比較例1〜4)に対し、2種の殺菌剤による苦味や渋味から来る不快感を抑制することで、良好な使用感を提供した。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、キク科ヨモギ属植物の抽出物(タラゴンオイル、ダバナオイル、マグウォルトオイル)を配合することによって、これらをまったく配合しない口腔用組成物に対して、優れた使用感を示す口腔用組成物が提供される。
【出願人】 【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
【出願日】 平成13年8月31日(2001.8.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−73247(P2003−73247A)
【公開日】 平成15年3月12日(2003.3.12)
【出願番号】 特願2001−262915(P2001−262915)