| 【発明の名称】 |
口腔用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】中尾 彰
【氏名】高塚 勉
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 象牙質知覚過敏症緩和剤および還元パラチノースを含有する口腔用組成物【請求項2】 象牙質知覚過敏症緩和剤が硝酸カリウムおよび乳酸アルミニウムから選ばれる請求項1記載の口腔用組成物【請求項3】 さらにフッ化物を含有する請求項1あるいは2のいずれか1項記載の口腔用組成物 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、露出した象牙質の知覚過敏症を緩和し、再石灰化を促進する口腔用組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】象牙質が露出すると、象牙細管を通じて擦過や冷たいものなどの刺激が神経に伝わり痛みを生じる。したがって、この痛みを緩和するために、象牙細管を封鎖したり、象牙細管内液の流動性を抑制するなどして刺激を神経に伝えないようにする処置が必要である。また、象牙質はエナメル質よりも耐酸性が低いのでう蝕になりやすい。う蝕は、歯質からカルシウムが溶出し、齲窩を生じる過程において、表層下脱灰と呼ばれる健全な状態に戻ることのできる状態が存在するが、う蝕を減らすためには、元の状態に戻る時期に健全な状態に戻るように、再石灰化を促進することが望ましい。そこで、露出した象牙質の知覚過敏症の緩和とう蝕の予防を同時に、かつ簡易に達成できる技術が望まれている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は露出した象牙質の知覚過敏症を緩和し、再石灰化を促進する口腔用組成物を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】発明者らは象牙質知覚過敏症緩和剤、還元パラチノース、フッ化物からなる口腔用組成物が、象牙質の知覚過敏症を緩和し、再石灰化を促進することを見出した。 【発明の実施の形態】 【0005】本発明で用いる象牙質知覚過敏症緩和剤は、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、シュウ酸カリウム、塩化ストロンチウム、硝酸銀、塩化亜鉛、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、塩化カリウム等が挙げられる。中でも硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが好ましい。象牙質知覚過敏症緩和剤はその量を特に制限しないが、その有効性を得るため0.5−30.0重量%、より好ましくは1.0−10.0重量%が配合される。 【0006】本発明で再石灰化を促進するために用いる還元パラチノースは二糖類の糖アルコールであり、その実体はα-D−グルコピラノシル-1,6ーマンニトールおよびその異性体であるα-D−グルコピラノシル-1,6ーソルビトールの等モル混合物である。還元パラチノースはシュクロースを原料とし、シュクロースを糖転移酵素によりパラチノースとした後に、水素添加反応させることによって得られる。還元パラチノースは、三井製糖社、Sudzucker AG社(南独製糖)から、入手可能である。本発明品の還元パラチノースの配合量は、好ましくは組成物全体の0.1〜60%、より好ましくは1〜20%である。配合量が0.1%より少ないと所望の効果が得られず、逆に60%より多いと製剤の安定性が悪くなる場合がある。 【0007】本発明で用いるフッ化物は、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム等が挙げられるが、特にフッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムが好ましい。フッ化物の配合量はフッ素に換算して、10〜5000ppmが好ましく、特に100〜1000ppmがより好ましい。 【0008】本発明の口腔用組成物は練歯磨、潤製歯磨、液状歯磨、口腔用パスタ、口中清涼剤、スプレー、泡などの剤型に調製することができる。本発明に係る口腔用組成物にはそれら剤型の相違により、それら種類に応じた適宜な成分、例えば有効成分、研磨剤、湿潤剤、粘結剤、保存剤、香味剤、界面活性剤、pH調整剤等の適当な成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。 【0009】有効成分には第四級アンモニウム塩やビグアニド系等のカチオン性殺菌剤、トリクロサンやイソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、アミラーゼ、プロテアーゼ、リゾチーム、デキストラナーゼ等の酵素、ビタミンB、C、E等のビタミン類等が挙げられる。 【0010】研磨剤としては、リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、アルミノシリケート、水酸化アルミニウム、ゼオライト、カオリン、結晶セルロース等が挙げられる。 【0011】粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラギーナンなどのガム類や、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン性増粘剤が挙げられる。 【0012】湿潤剤としてはグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、キシリトール等が挙げられる。【0013】保存剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベンゾエート、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。 【0014】香味剤としては、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、キシリトール、パラチノース、メントール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、オイゲノール、プラムオイルが挙げられる。【0015】界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストリルサルコシン酸ナトリウムなどのアシルサルコシン酸塩、アシルグルタミン酸塩、パルミトイルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリン塩、N−メチル−N−アシルアラニン塩などのアシルアミノ酸塩、ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸塩、ラウリルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などのアニオン性界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコールラウレートなどのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸のモノ−もしくはジ−エタノールアミド、ミリスチン酸のモノ−もしくはジ−エタノールアミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤、ならびに、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルベタインイミダゾリニウムベタイン、アルキルスルホベタインなどのベタイン型界面活性剤などの両イオン性界面活性剤が挙げられる。 【0016】pH調整剤としては、クエン酸及びその塩、リン酸及びその塩、リンゴ酸及びその塩、グルコン酸及びその塩、マレイン酸及びその塩、アスパラギン酸及びその塩、グルコン酸及びその塩、コハク酸及びその塩、グルクロン酸及びその塩、フマル酸及びその塩、グルタミン酸及びその塩、アジピン酸及びその塩、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウム等が挙げられる。 【0017】 【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳説するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例中の%は特に断らない限り重量%である。 【0018】実施例1以下の処方により、常法にしたがって練歯磨を調製した。 成分 配合量%硝酸カリウム 5.0還元パラチノース 10.0フッ化ナトリウム 0.2無水ケイ酸 16.0カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0ラウリル硫酸ナトリウム 1.0二酸化チタン 0.5サッカリンナトリウム 0.1香料 1.0ソルビトール 50.0精製水 残【0019】実施例2以下の処方により、常法にしたがって練歯磨を調製した。 成分 配合量%硝酸カリウム 5.0還元パラチノース 10.0モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7フッ化ナトリウム 0.2リン酸水素カルシウム 25.0カラギーナン 1.5ラウリルグルコシド 3.0二酸化チタン 0.4パラベン 0.1キシリトール 10.0香料 0.7グリセリン 5.0精製水 残【0020】実施例3以下の処方により、常法にしたがって洗口剤を調製した。 成分 配合量%硝酸カリウム 5.0還元パラチノース 10.0フッ化ナトリウム 0.05ラウリル硫酸ナトリウム 0.2ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5リン酸二水素ナトリウム 0.1リン酸水素二ナトリウム 0.1サッカリンナトリウム 0.1香料 0.5エタノール 5.0グリセリン 10.0精製水 残【0021】実施例4以下の処方により、常法にしたがって洗口剤を調製した。 成分 配合量%硝酸カリウム 5.0還元パラチノース 10.0フッ化ナトリウム 0.05ラウリル硫酸ナトリウ 0.2スルホコハク酸POE(2) 12 14合成アルキルナトリウム 0.2リンゴ酸 0.3香料 0.7グリセリン 10.0キシリトール 5.0精製水 残【0022】実施例5以下の処方により、常法にしたがってゲルを調製した。 成分 配合量%硝酸カリウム 5.0還元パラチノース 10.0フッ化ナトリウム 2.0リン酸 3.0サッカリンナトリウム 0.5香料 0.5ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.0グリセリン 20.0精製水 残【0023】実施例6以下の処方により、常法にしたがって非エアゾール型フォームを調製した。 成分 配合量%硝酸カリウム 5.0還元パラチノース 10.0フッ化ナトリウム 2.0リン酸 3.0リン酸三カリウム三水和物 1.5ラウリル硫酸ナトリウム 1.0ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール 10.0ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.1サッカリンナトリウム 0.1香料 0.7エタノール 5.0精製水 残【0024】 【発明の効果】本発明により、露出した象牙質の知覚過敏症を緩和し、再石灰化を促進する口腔用組成物を提供することができた。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000106324 【氏名又は名称】サンスター株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年8月31日(2001.8.31) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−73246(P2003−73246A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月12日(2003.3.12) |
| 【出願番号】 |
特願2001−262917(P2001−262917) |
|