| 【発明の名称】 |
メラニン産生抑制剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】玉井 英子 【住所又は居所】神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高砂香料工業株式会社総合研究所内
【氏名】花田 實 【住所又は居所】神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高砂香料工業株式会社総合研究所内
【氏名】沢野 清仁 【住所又は居所】神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高砂香料工業株式会社総合研究所内
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| 【要約】 |
【課題】天然由来のものであって、安定性、副作用、メラニン産生抑制効果などの点で優れたメラニン産生抑制効果を有するメラニン産生抑制剤を提供すること【解決手段】カスカリラ(Croton eluteria B.)(トウダイグサ科)、ショウズクまたはカルダモン(Elettaria cardamomum Maton var.)(ショウガ科)、ヒメウイキョウまたはキャラウエイ(Carum carvi L.)(セリ科)より選ばれる1種もしくは2種以上の植物の溶媒抽出物を有効成分として含有させる
【解決手段】カスカリラ(Croton eluteria B.)(トウダイグサ科)、ショウズクまたはカルダモン(Elettaria cardamomum Maton var.)(ショウガ科)、ヒメウイキョウまたはキャラウエイ(Carum carvi L.)(セリ科)より選ばれる1種もしくは2種以上の植物の溶媒抽出物を有効成分として含有させる |
【特許請求の範囲】
【請求項1】カスカリラ(Croton eluteria B.)(トウダイグサ科)、ショウズクまたはカルダモン(Elettaria cardamomum Maton var.)(ショウガ科)、ヒメウイキョウまたはキャラウエイ(Carum carvi L.)(セリ科)より選ばれる1種もしくは2種以上の植物の溶媒抽出物を有効成分として含有するメラニン産生抑制剤。 【請求項2】溶媒抽出物の溶媒が、水、低級アルコール、ポリオール系有機溶媒、石油エーテルおよび炭化水素溶媒の中から選ばれる1種もしくは2種以上であることを特徴とする請求項1記載のメラニン産生抑制剤。 【請求項3】請求項1または2記載のメラニン産生抑制剤を5〜50重量%含有することを特徴とする香料組成物。 【請求項4】請求項1または2記載のメラニン産生抑制剤を0.1〜10重量%含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【請求項5】請求項1または2記載のメラニン産生抑制剤を0.1〜10重量%含有することを特徴とする浴用剤。 【請求項6】請求項1または2記載のメラニン産生抑制剤を0.1〜10重量%含有することを特徴とする食品の黒変防止剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はメラニン産生抑制剤もしくは美白剤およびその応用に関する。さらに、本発明は当該メラニン産生抑制剤を配合したメラニン産生抑制効果を有する香料組成物、皮膚外用剤、浴用剤並びに食品の黒変防止剤に関する。 【0002】 【従来の技術】シミ、ソバカスおよび日焼け後の肌への色素沈着は、加齢に伴い、発生、増加しやすく、あるいは消失しにくくなり、中高年齢層にとっては悩みとなっている。この様な後天的色素(メラニン)沈着の発生機序についてはまだ解明されていない点もあるが、ホルモンの異常あるいは日光からの紫外線や酸素、化学物質などの外的刺激が原因となってメラニン色素が形成され、これが皮膚内に異常沈着するものと考えられている。 【0003】このようなメラニン色素の形成と沈着を防ぐ薬剤の開発が強く望まれており、これまでに多くの薬剤が開発されてきている。これら薬剤の中にはアスコルビン酸、ハイドロキノン、コウジ酸、プラセンタエキス、アルブチン、マヌール(特開平6−72855号公報)およびその誘導体などがあり、さらに植物の抽出成分のメラニン産生抑制成分の報告例がある。例えばカミツレエキス(特開平8−92056号公報)、クミンの種子(特開平8−119848号公報)、ウオロの抽出物(特開平10−29928号公報)などがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら従来のメラニン産生抑制剤は安定性、副作用、メラニン酸性抑制効果などの点で不十分なものが多く、新しいメラニン産生抑制剤が望まれていた。本発明は、このような従来の問題点を解決し、天然由来のものであって、優れたメラニン産生抑制効果を有するメラニン産生抑制剤を提供することを目的とする。また、これらメラニン産生抑制剤を含有する香料組成物、皮膚外用剤、浴用剤および食品の黒変防止剤を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定植物の溶媒抽出物が、B−16メラノーマ細胞のメラニン産生を強く抑制することを見いだし、さらに検討を重ね、遂に本発明を完成させた。 【0006】すなわち、本発明は、(1)カスカリラ(Croton eluteria B.)(トウダイグサ科)、ショウズクまたはカルダモン(Elettaria cardamomum Maton var.)(ショウガ科)、ヒメウイキョウまたはキャラウエイ(Carum carvi L.)(セリ科)より選ばれる1種もしくは2種以上の植物の溶媒抽出物を有効成分として含有するメラニン産生抑制剤、(2)溶媒が、水、低級アルコール、ポリオール系有機溶媒、石油エーテルおよび炭化水素溶媒の中から選ばれる1種もしくは2種以上であることを特徴とする(1)記載のメラニン産生抑制剤、(3) (1)または(2)記載のメラニン産生抑制剤を5〜50重量%含有することを特徴とする香料組成物、(4) (1)または(2)記載のメラニン産生抑制剤を0.1〜10重量%含有することを特徴とする皮膚外用剤、(5) (1)または(2)記載のメラニン産生抑制剤を0.1〜10重量%含有することを特徴とする浴用剤、(6) (1)または(2)記載のメラニン産生抑制剤を0.1〜10重量%含有することを特徴とする食品の黒変防止剤、に関する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明のメラニン産生抑制剤を得るために用いられる植物は、上記した特定のものであり、カスカリラ(Croton eluteria B.)(トウダイグサ科)、ショウズクまたはカルダモン(Elettaria cardamomum Maton var.)(ショウガ科)、ヒメウイキョウまたはキャラウエイ(Carum carvi L.)(セリ科)である。これらを単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用する。用いる部位は特に制限されるものではなく、花、葉、果実、枝、幹、樹皮などを用いる。また、それらは採取直後でもよいし、乾燥させた後に用いてもよい。 【0008】当該植物からの抽出法は、水、低級アルコール、ポリオール系有機溶媒、石油エーテルおよび炭化水素の中から選ばれる1種もしくは2種以上の溶媒を用いることが好ましい。ここで低級アルコールとしては、炭素数が1〜4のアルコールが用いられ、とくにメタノール、エタノール等が好ましい。また、ポリオール系有機溶媒の具体例としてエチレングリコール、プロピレングリコール等を挙げることができる。石油エーテルとしては、本出願前公知のものを用いることができるが、市販されたものを用いることもできる。炭化水素溶媒としては、常温で液状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素が挙げられるが、とくに常温で液状の脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、その中でもとくにn−ヘキサン、トルエンなどの炭化水素が好ましい。 【0009】抽出操作は、とくに限定されるものではなく、上記植物や用いる溶媒により異なるが、通常、上記溶媒に植物を室温〜50℃の温度で浸漬または穏やかに撹拌して抽出することにより行う。さらに、本出願前周知のソックスレー抽出器などの装置を用いると効率よく抽出物を得ることができる。また、本発明の抽出は、上記植物の花、葉、果実、枝、幹、樹皮などを破砕した後、水蒸気蒸留を行うこともできる。抽出に要する時間は、通常30分〜12時間程度である。なお、本出願前から知られている2段抽出法を採用してもよい。 【0010】本発明の抽出物には、上記方法により得られる抽出物以外に、該抽出物に何らかの処理を施して得られた抽出物、例えば、抽出物からさらに溶媒を除去した濃縮物、抽出物からさらに特定の化合物を除去したものなども含まれる。また、得られた抽出物を、シリカゲルクロマトグラフィーなどのクロマトグラフィーで処理することもできる。前記クロマトグラフィーで用いる溶媒は、例えば、n−ヘキサン、酢酸エチル、水、メタノール、あるいはそれらの混合溶媒があげられる。とくにn−ヘキサン、酢酸エチル、あるいはそれらの混合溶媒が好ましく、n−ヘキサンと酢酸エチルの量割合はとくに限定されるものではない。溶出温度は通常室温で行うが、低温下で行ってもよい。さらに、本発明の抽出物は、上記植物から上記方法を用いて得られた市販品を利用してもよい。 【0011】本発明のメラニン産生抑制剤は多くの使い道があるが、例えば、香料組成物、皮膚外用剤、浴用剤、食品の黒変防止剤に配合することができる。本発明において、皮膚外用剤としては、例えば、クリーム、乳液、化粧水、パック、ファンデーション、軟膏、石鹸、洗顔料、ボディーソープなどがあげられる。浴用剤としては、例えば、バスソルト、粉末入浴剤、液体入浴剤、固形入浴剤などがあげられる。本発明における食品の黒変防止剤の対象となる食品としては、例えば、ジャガイモ、カマボコ、クルマエビ、カニ、マッシュルーム、シイタケなどがあげられる。本発明のメラニン産生抑制剤を含有する香料組成物は、皮膚外用剤、浴用剤、香水、オーデコロンなどに配合することもできる。 【0012】本発明のメラニン産生抑制剤の配合量は、香料組成物では5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、皮膚外用剤では0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、浴用剤では0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、食品の黒変防止剤では0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%である。 【0013】メラニン産生抑制剤の配合の仕方は、そのまま配合するか、通常香料に用いられる有機溶媒であるポリオールや低級アルコールの単独または混合液、その他の界面活性剤との混合液で希釈して配合するか、常用の香料素材と混合して調合香料組成物として配合すれば良い。なお、本発明のメラニン産生抑制剤に本出願前公知のメラニン産生抑制剤、例えばアスコルビン酸、ハイドロキノン、コウジ酸、プラセンタエキス、アルブチンなどを併用してより好ましいメラニン産生抑制剤を得ることもできる。 【0014】本発明のメラニン産生抑制剤、皮膚外用剤、浴用剤、香料組成物および食品の黒変防止剤には、前述の有効成分以外に、通常の化粧品、医薬部外品、医薬品および飲食品に用いられる成分、例えば、その他の美白剤、細胞賦活剤、保湿剤、酸化防止剤、水性成分、油性成分、粉末成分、界面活性剤、増粘剤、着色剤、pH調整剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤、キレート剤、乳化剤、薬効成分、各種栄養剤などを目的または必要に応じて適宜配合することができる。 【0015】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、本発明では、メラニン産生抑制作用試験はマウス皮膚由来の黒色腫瘍細胞であるB16メラノーマ(B16 Meranoma 4A5)を用いて行った。 即ち、初めに試験細胞であるB16メラノーマを、上記植物抽出物(以下、サンプルということがある)を含まない培地で1日間培養する。翌日その培地を捨て、第1表、第2表に示す濃度のサンプルを含む培地と交換した後、4日間培養して、メラニンの産生抑制効果を判定することにより行った。 【0016】 【実施例1】 カスカリラからのメラニン産生抑制剤市販品のカスカリラ抽出物(BRJ社製)2gをn−ヘキサン(以下、n−ヘキサンをヘキサンと省略する)10mlに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーにかけた。その処理操作は次のようにした。シリカゲル(Merck社製、 Silica gel 60, 70-230メッシュ)カラムにサンプル溶液を充填後、各100mlのヘキサン(HC画分と呼ぶ、以下同じ)、5%酢酸エチル−ヘキサン(5E画分)、20%酢酸エチル−ヘキサン(20E画分)、酢酸エチル(E画分)で順次展開した。それぞれの流出液を分取し、減圧下溶媒を留去して以下の画分を得た。それぞれの画分の回収率(カスカリラ抽出物2gからの回収率、重量収率)は、HC画分32.6%、5E画分8.4%、20E画分21.5%、E画分2.1%であった。 【0017】 【実施例2】 カルダモンの抽出カルダモンの果実乾燥品50gを砕いて水蒸気蒸留装置にセットし、水2lを加えて3時間水蒸気蒸留を行った。蒸留終了後分離してきたオイルを取り、カルダモンオイル2.63gを得た。果実からの収率は5.26%であった(重量収率)。このオイル2gをヘキサン10mlに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーにかけた。実施例1と同様な操作により、以下の画分を得た。それぞれの画分の回収率は、HC画分0.8%、5E画分67.0%、20E画分11.6%、E画分3.1%であった(カルダモンオイル2gからの回収率、重量収率)。 【0018】 【実施例3】 キャラウェイの抽出キャラウェイの果実乾燥品50gを水蒸気蒸留装置にセットし、水2lを加えて3時間水蒸気蒸留を行った。蒸留終了後分離してきたオイルを取り、キャラウエイオイル2.83gを得た。果実からの収率は5.66%であった(重量収率)。このオイル2gをヘキサン10mlに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィーにかけた。実施例1と同様な操作により、以下の画分を得た。それぞれの画分の回収率は、HC画分23.5%、5E画分47.7%、20E画分9.2%、E画分1.9%であった(キャラウェイオイル2gからの回収率、重量収率)。 【0019】 【試験例1】メラニン産生抑制目視判定試験底面積25cm2 の細胞培養ボトル(イワキガラス社製)に、B16メラノーマ細胞が1ボトル当たり5×104 個となるように8mlの10%FBS(牛胎児血清、GIBCO社製)を含むDMEM(ダルベッコ変法イーグル培地、日水製薬社製)で調製して加え、37℃、5%二酸化炭素条件下にて1日間培養した。翌日古い培地を除去し、実施例1〜3で得た抽出物の画分(サンプル)をエタノールに溶解し、培地中のサンプルが表1に示す濃度になるように調整した新しい培地(10%FBSを含むDMEM)8mlと交換した。培地交換後、さらに4日間同条件で培養した。培養終了後、ボトル内の培地を除去し、下記組成の生理食塩燐酸緩衝液(以下、PBSという)2mlで1回洗浄後、0.25%トリプシンPBS溶液1mlを加え、20〜30秒後トリプシン溶液を除去し、37℃にて5分間放置して細胞の剥離を行った。なお、PBSの組成は下記のとおりである。 【0020】 NaCl 0.8%KCl 0.02%Na2HPO4・12H2O 0.29%KH2PO4 0.02%【0021】細胞剥離後4mlの培地を加え、軽くピペッティング操作を繰り返して細胞の分離を行い、遠心チューブに移して、1000rpm、2分間の遠心分離を行い、得られた細胞ペレットの色調、量を目視で判定し、メラニン産生抑制効果を評価した。その結果を表1に示す。コントロールは、サンプルを添加せずに、エタノールのみを添加し、サンプルと同様に培養、処理操作を行った。 【0022】メラニン産生抑制と細胞生育抑制の判定基準は以下に示す。 メラニン産生抑制の判定基準細胞ペレットの色調− コントロールと同等の色調+ コントロールと比べやや薄い色調++ コントロールに比べ灰色+++ コントロールに比べ薄い灰色から白色【0023】細胞生育抑制の判定基準細胞ペレットの量− コントロールと同等の量+ コントロールに比べやや少ない量++ コントロールに比べ明らかに少ない量細胞ペレットの色調が++以上で、細胞ペレットの量が+以下のときに、メラニン産生抑制作用を陽性とした。 【0024】 表1 第1表 目視判定によるメラニン産生抑制効果サンプル 画分 濃度 メラニン産生抑制 細胞生育抑制カスカリラ 5E 6.3ppm ++ −カスカリラ 20E 6.3ppm ++ −カルダモン 5E 50ppm ++ −キャラウエイ 5E 25ppm ++ +キャラウエイ 20E 25ppm ++ +【0025】 【試験例2】メラニン産生抑制定量試験目視判定までは試験例1と同じ条件でサンプルの添加、培養を行った。コントロールも、試験例1と同じ条件でサンプルを添加せずに培養を行い、以下の操作は、サンプルと同様に行った。目視判定後、遠心の上澄を除去し、PBS4mlを加え軽くピペッティングを行い細胞を分散させ、その100μlを取り9.9mlのセルエント(マイクロセルカウンター用希釈液)で希釈しマイクロセルカウンター(東亞医用電子(株)製 CC−130A)で細胞数の計測を行い、細胞生育抑制率を求めた。細胞生育抑制率は下記の式により求めた。その結果を表2に示す。 【0026】細胞生育抑制率(%)=(コントロール細胞数−試料細胞数)×100/コントロール細胞数【0027】残りの細胞懸濁液は、再び1000rpm、2分間の遠心操作を加え、細胞を洗浄した後、冷却した5%トリクロロ酢酸1mlにて洗浄、遠心操作を3回繰り返し、さらにエタノール/エチルエーテル(3:1)を1ml加え2回洗浄、遠心操作した。最後に、エチルエーテル1mlにて1回洗浄し、細胞を乾燥させた。 乾燥した細胞に2N−NaOH1mlを加え、60℃に加温しながら細胞中のメラニンを溶解し、冷却した後、紫外可視分光光度計(日本分光 UVIDEC−430B)を用いて420nmにおける吸光度を測定した。測定値は合成メラニン(ナカライテスク(株))の検量線より換算して、細胞106 個あたりのメラニン量を算出し、下記の式よりメラニン産生抑制率を求めた。その結果を表2に示す。 【0028】メラニン産生抑制率(%)=(コントロールメラニン量−試料メラニン量)×100/コントロールメラニン量【0029】メラニン産生抑制率60%以上、細胞生育抑制率20%以下を示したときに、メラニン産生抑制を陽性とした。 表2第2表 定量法によるメラニン産生抑制効果サンプル 画分 濃度 メラニン産生抑制率 細胞生育抑制率カスカリラ 5E 6.3ppm 61.9% 0%カスカリラ 20E 6.3ppm 60.0% 0%カルダモン 5E 50ppm 63.5% 20%キャラウエイ 5E 25ppm 68.4% 20%キャラウエイ 20E 25ppm 60.0% 20%【0030】 【実施例4】 化粧水下記処方に基づき、メラニン産生抑制剤を含む化粧水を調製した。 成分 配合割合(重量%) 濃グリセリン 3.01,3−ブチレングリコール 2.0モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0エタノール 5.0カスカリラ 5E、20E画分 2.0防腐剤 適 量精製水 残量合計 100.0なお、「カスカリラ 5E、20E画分」とは、実施例1にて得たカスカリラ5E画分と20E画分がそれぞれ重量比にて1対3となるように混合したものである。(以下、同じ)【0031】 【実施例5】 乳液下記の処方に基づき、乳液を調製した。 成分 配合割合(重量%) スクワラン 5.0ワセリン 2.0ミツロウ 0.5ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20.E.O) 1.2カスカリラ 5E、20E画分 0.5防腐剤 適 量保湿剤(プロピレングリコール) 5.0エタノール 5.0粘液質(カルボキシビニルポリマー、1.0%水溶液) 20.0アルカリ(水酸化カリウム) 0.1精製水 残量合計 100.0【0032】 【実施例6】 クリーム下記の処方に基づきクリームを調製した。 成分 配合割合(重量%) ステアリン酸 2.0ステアリルアルコール 7.0還元ラノリン 2.0スクワラン 5.0オクチルドデカノール 6.0ポリオキシエチレンオレイルエーテル(25.E.O) 3.0親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0カスカリラ 5E、20E画分 0.5防腐剤(酸化防止剤) 適 量プロピレングリコール 5.0精製水 残量合計 100.0【0033】 【実施例7】パック下記の処方に基づき、パックを調製した。 成分 配合割合(重量%) ポリビニルアルコール 15.0カルボキシメチルセルロースナトリウム 5.0プロピレングリコール 3.0エタノール 10.0キャラウェイ 5E画分 0.5防腐剤と酸化防止剤 適 量精製水 残量合計 100.0【0034】 【実施例8】 バスソルト(顆粒タイプ) 下記の処方に基づき、バスソルト(顆粒タイプ)を調製した。 成分 配合割合(重量%) 硫酸ナトリウム 45.0炭酸水素ナトリウム 52.0ホウ砂 2.0カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0色素 適 量カスカリラ 5E、20E画分 2.0合計 100.0【0035】 【実施例9】 クリームファンデーション下記の処方に基づき、クリームファンデーションを調製した。 成分 配合割合(重量%) ステアリン酸 5.0親油性モノステアリン酸グリセリン 2.5セトステアリルアルコール 1.0モノラウリン酸プロピレングリコール 3.0流動パラフィン 7.0ミリスチン酸イソプロピル 8.0パラオキシ安息香酸ブチル 適 量トリエタノールアミン 1.2ソルビット 3.0パラオキシ安息香酸メチル 適 量酸化チタン 8.0カオリン 5.0タルク 2.0ベンナイト 1.0着色顔料 適 量カルダモン 5E画分 0.5精製水 残量合計 100.0【0036】 【実施例10】 香料組成物(ミューゲ様調合香料) 下記の処方に基づき、香料組成物を調製した。 成分 配合割合(重量部) アセトフェノン 0.05シトロネロール 1.40酢酸シトロネリル 0.125シクラメンアルデヒド 1.40ゲラニオール 2.40酢酸ゲラニル 0.20ヘディオン 0.10ヘキシル桂皮アルデヒド 5.40α−メチル−フェニルアセトアルデヒド 0.05インドール 1.50ジャスミンラクトン 0.10ジャスミン アブソリュート 0.25リナロール 0.50ネロール 0.15酢酸ネリル 0.50サリチル酸フェニルエチル 2.10フェニルエチルアルコール 5.20テルピネオール 5.25クエン酸トリエチル 1.00カスカリラ 5E、20E画分 7.00【0037】 【実施例11】 食品の黒変防止剤下記の処方に基づき、食品の黒変防止剤を調製した。 成分 配合割合(重量%) キャラウェイ 5E画分 2.0L−アスコルビン酸 0.5L−アスコルビン酸ナトリウム 4.0乳糖 12.0ソルビトール 1.5ミョウバン 1.2精製水 残量合計 100.0【0038】 【発明の効果】本発明により、天然植物由来の溶媒抽出物からなる優れたメラニン産生抑制剤がもたらされた。この抽出物からなるメラニン産生抑制剤は、シミ、ソバカスおよび日焼け後の肌への色素沈着を改善または防止する効果を持ち、安定性に優れ、副作用もほとんどみられない。このメラニン産生抑制剤は、香料組成物、皮膚外用剤、浴用剤、食品の黒変防止剤などへ配合することができる。また、このメラニン産生抑制剤は、天然物を原料として調製されるため環境に優しいものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000169466 【氏名又は名称】高砂香料工業株式会社 【住所又は居所】東京都大田区蒲田五丁目37番1号
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| 【出願日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100734 【弁理士】 【氏名又は名称】江幡 敏夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−73224(P2003−73224A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月12日(2003.3.12) |
| 【出願番号】 |
特願2001−266878(P2001−266878) |
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