トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 プレシェーブ化粧料
【発明者】 【氏名】衣笠 正弘
【住所又は居所】京都府京都市伏見区淀生津町98番地の1 日本ケミコス株式会社内

【要約】 【課題】時間経過と温度変化に伴って粘度低下しにくいプレシェーブ化粧料を提供することを課題とする。

【解決手段】上記の課題は、0.1〜10重量%の脂肪油、2〜8重量%の炭化水素類、0.5〜8重量%の脂肪酸、前記脂肪酸を中和する0.2〜1.6重量%のアルカリ、0.1〜2重量%の親油性ノニオン界面活性剤および0.5〜3重量%の高級アルコール類を含むクリーム状のプレシェーブ化粧料であって、前記プレシェーブ化粧料は、さらに0.01〜10μmの粒径を有する不溶性粉末を0.1〜4重量%と0.2〜1重量%の乳化安定剤を含むことを特徴とするプレシェーブ化粧料とすることによって解決される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 0.1〜10重量%の脂肪油、2〜8重量%の炭化水素類、0.5〜8重量%の脂肪酸、前記脂肪酸を中和する0.2〜1.6重量%のアルカリ、0.1〜2重量%の親油性ノニオン界面活性剤および0.5〜3重量%の高級アルコール類を含むクリーム状のプレシェーブ化粧料であって、前記プレシェーブ化粧料は、さらに0.01〜10μmの粒径を有する不溶性粉末を0.1〜4重量%と0.2〜1重量%の乳化安定剤とを含むことを特徴とするプレシェーブ化粧料。
【請求項2】 前記不溶性粉末は、タルク、カオリン、雲母、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、シリカ、ベントナイト、アルミナ、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、炭酸カルシウム、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂およびセラミックスからなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載のプレシェーブ化粧料。
【請求項3】 前記界面活性剤は、親油性のモノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンおよびモノミリスチン酸グリセリンからなる群から選択される1種類以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のプレシェーブ化粧料。
【請求項4】 前記乳化安定剤はヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリンおよびデンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体からなる群から選択される2種類であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレシェーブ化粧料。
【請求項5】 前記界面活性剤および前記乳化安定剤は0.4〜1:1の重量比で配合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレシェーブ化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレシェーブ化粧料に関し、本発明はさらに詳しくは親水性のノニオン界面活性剤を含まず、不溶性粉末を含むクリーム状のプレシェーブ化粧料に関する。本発明は、更に詳しくは、カミソリ刃を用いて髭剃りをする時に使用するプレシェーブ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、髭を柔軟化するとともに肌を守るために、理髪店や家庭における髭剃りに際してはシェービング剤が使用されている。このようなシェービング剤は種々のものが市販されているが、一例を挙げると、パウダー状になっていて使用時にお湯に溶いてブラシで泡立てて使用するシェービングパウダー、噴射剤とともに缶に詰められていて使用時に噴射されて泡状になるシェービングフォーム、またはクリーム状になっていてそのまま使用されるシェービングクリーム等が存在し、髭を剃る際におけるカミソリの刃面と肌との摩擦を減らして髭を剃り易くするのに有効である。また、上記のようなシェービングパウダー、シェービングフォームまたはシェービングクリームを使用する前に髭を十分に柔軟化して更に髭を剃りやすくするための、プレシェービングローションやプレシェービングクリーム等のプレシェーブ化粧料も存在する。このようなプレシェービングローションやプレシェービングクリームは予め顔に塗布した後にその上に蒸しタオルを被せて5分程度放置されると、髭を柔軟化できる。そしてその後、先に挙げたようなシェービングパウダー、シェービングフォームやシェービングクリームを顔に塗布して髭を剃る。
【0003】一方、髭剃り時の肌の感触をより良好にするためや肌の損傷を防ぐために、上記のようなプレシェーブ化粧料に不溶性粉末を配合したものが開発されている。このような不溶性粉末を配合したプレシェーブ化粧料の例としては、例えば、特許公報昭53−43577,公開特許昭51−19137、公開特許平2−289508、公開特許平7−33631、公開特許平7−206640、公開特許平7−330540、公開特許平9−157143、公開特許平10−95720等が挙げられる。
【0004】しかしながら、上記のいずれの特許も、電気カミソリ用ローションあるいはローションに関するものであり、カミソリ刃を用いて髭剃りを行う時に使用するクリームに不溶性粉末を配合することに関する開示はない。カミソリ刃を用いた髭剃り時においても、髭を軟らかくしてカミソリで剃りやすくし、しかもカミソリの運行をスムースにして髭の剃り心地を良くすることが求められているにもかかわらず、従来、クリームに不溶性粉末を配合することが行われていなかったのは、クリーム状のプレシェーブ化粧料に不溶性粉末を配合すると、髭の剃り心地は確かに良くなるが、一般的に、溶液、特にエマルジョン溶液に不溶性粉末が配合されると、その表面張力が低下してしまい、顔に塗布されたプレシェーブ化粧料が顔から流れ落ち易くなり、実用性に欠けるからであると考えられる。特に製品の形態がクリーム状でそのまま使用されるシェービングクリームやプレシェーブ化粧料の場合、出荷時には所望の粘度になるように処方されていても時間の経過に伴って製品の粘度は低下する傾向にある。また、クリーム状の製品の場合、その粘度は環境温度に大きく影響されるので、季節に応じた水分調整によって所望の粘度が維持されるように配慮されているが、特に季節の変わり目においては製品の温度管理に対する配慮が不十分であると、著しい粘度低下が生じてしまう。そして、特に理髪店では、このように粘度低下してしまったシェービングクリームやプレシェーブ化粧料の使用が嫌われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、不溶性粉末を含み、しかも時間経過や温度変化を受けても粘度低下しがたいクリーム状のプレシェーブ化粧料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明者は上記の課題を解決すべく種々検討を重ねた結果、0.1〜10重量%の脂肪油、2〜8重量%の炭化水素類、0.5〜8重量%の脂肪酸、前記脂肪酸を中和する0.2〜1.6重量%のアルカリ、0.1〜2重量%の親油性ノニオン界面活性剤および0.5〜3重量%の高級アルコール類を含むクリーム状のプレシェーブ化粧料であって、前記プレシェーブ化粧料は、さらに0.01〜10μmの粒径を有する不溶性粉末を0.1〜4重量%と0.2〜1重量%の乳化安定剤とを含むことを特徴とするプレシェーブ化粧料とすることによって解決することを見いだした。以下に本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】脂肪油本発明のプレシェーブ化粧料は、脂肪油が配合されている。この脂肪油は、後述の水および界面活性剤とともに混合攪拌されて、エマルジョンになっている。本発明において使用される脂肪油は、人体への悪影響を及ぼさないものである限りは特に限定されない。本発明において好適な脂肪油としては、ミリスチン酸イソステアリル、亜麻仁油、エノ油、キリ油、麻実油および大豆油などの乾性油、ゴマ油、ナタネ油、綿実油、米油、およびトウモロコシ油などの半乾性油、オリーブ油、ツバキ油、落花生油およびヒマシ油などの不乾性油、イワシ油およびニシン油など魚油、タラ油、サメ油およびイカ油などの肝油、鯨油およびイルカ油などの海獣油、フナ油、コイ油およびウナギ油などの淡水産動物油、並びにさなぎ油および牛脚油などの陸産動物油などが挙げられる。この脂肪油の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは0.1〜6重量%、最適には0.5〜2重量%配合されている。上記の範囲で脂肪油を含む本発明のプレシェーブ化粧料は延びの良いクリーム状態になっており、快適に髭剃りを行うことが可能になる。
【0008】炭化水素類本発明のプレシェーブ化粧料には、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、パラフィンワックス、イソパラフィン、セレシン、ブリスタン、マイクロクリスタンワックス、スクワランおよび植物性スクワランなどの炭化水素類が配合されている。このような炭化水素類の中でも特に流動パラフィン、スクワラン、植物性スクワランが好適に使用される。この流動パラフィンは、スピンドル油留分のような比較的軽質の潤滑油成分を硫酸洗浄することによって精製した炭化水素油であり、アルキルナフテン類からなるものである。スクワランは深海鮫の肝油に含まれる炭化水素類であるスクワレンに水素添加して、安定化させた炭化水素油で、同じ炭化水素油である流動パラフィンより油性感が少なく、感触の良い油である。植物性スクワランはオリーブの実から採取されるオリーブ油中のスクワレン水素添加して、安定化させた炭化水素油であり、スクワランと原料が違うものである。本発明においては、この炭化水素類の配合量は、特に限定されないが、炭化水素類は、好ましくは2〜8重量%、更に好ましくは3〜7重量%、最適には4〜6重量%含まれている。
【0009】界面活性剤本発明のプレシェーブ化粧料には、上記の脂肪油および炭化水素類に加えて界面活性剤が配合されている。この界面活性剤を、脂肪酸および炭化水素類および水とともに攪拌混合することによって、肌に塗布しやすいエマルジョンを得ることができる。本発明において、配合される界面活性剤は特に限定されず、本発明のプレシェーブ化粧料の他の成分と化学反応を起こさず、しかも人体に悪影響のないものであれば、従来周知の界面活性剤を自由に使用することができる。このような好適に界面活性剤としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。本発明においては、界面活性剤は、親油性ノニオン界面活性剤が好適に選択される。また、この界面活性剤の配合量も特に限定されないが、好ましくは0.1〜2重量%、更に好ましくは0.4〜1.5重量%、最適には0.3〜0.7重量%含まれている。上記の範囲で界面活性剤を配合することによって、好適なエマルジョンを得ることができる。
【0010】高級アルコールまた、本発明のプレシェーブ化粧料には、上記の脂肪油および炭化水素類、界面活性剤に加えて高級アルコールが配合されている。この高級アルコールを配合することによって、本発明のプレシェーブ化粧料はクリーム状になる。配合される高級アルコールの種類は、特に限定されないが、本発明に好適な高級アルコールとして、例えば硬化ナタネアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールおよびミリスチルアルコール等が挙げられる。また、本発明において、高級アルコールの配合量は特に限定されないが、この高級アルコールは本発明のプレシェーブ化粧料中に、好ましくは0.5〜5重量%、更に好ましくは1〜5重量%、最適には1.2〜3.5重量%含まれている。上記の範囲で高級アルコールを配合することによって、本発明のプレシェーブ化粧料は適度な粘度を備える。
【0011】不溶性粉末また、本発明のプレシェーブ化粧料には、さらに不溶性粉末が配合されている。不溶性粉末が配合された本発明のプレシェーブ化粧料は、ヒゲの剃り心地が良好であり、しかも繰り返し剃らなくても深剃りすることができる。本発明において配合される不溶性粉末の種類は特に限定されないが、好ましくは、プレシェーブ化粧料の粘度低下を招かないようなものが選択的に配合される。このような不溶性粉末としては、例えばタルク、カオリン、雲母、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、シリカ、ベントナイト、アルミナ、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、炭酸カルシウム、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、フッ素樹脂、シリコーン樹およびセラミックス等が挙げられる。これらの不溶性粉末は、単独または適宜組み合わせて本発明のプレシェーブ化粧料に配合される。
【0012】この不溶性粉末の粒径は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜10μm更には0.1〜1μmになっている。
【0013】本発明においては、上記に例示されたような不溶性粉末が任意に使用されるが、中でも好ましくは酸化チタンが配合される。この酸化チタンは一次粒子径を極めて小さくした粒径0.01〜0.03μmの超微粒子酸化チタンであり、皮膚に塗布したときに違和感が無く、カミソリの運行を妨げず、スムースに髭を剃ることができる。また、不溶性粉末として、特にセラミックパウダーも好適に使用される。このセラミックパウダーはチタン、鉄、リチウム、コバルトなどを焼結したもので、粒径は10μmである。
【0014】上記の不溶性粉末の配合量も特に限定されないが、好ましくは0.1〜1重量%、更には0.2〜0.7重量%、最適には0.3〜0.5重量%配合されている。上記の範囲で配合された不溶性粉末は、時間経過および温度変化に伴って粘度低下を招きにくいプレシェーブ化粧料を提供することができる。
【0015】特に、本発明においては、上記界面活性剤と上記の不溶性粉末の重量比が3〜0.1:1、更には2〜0.2:1、最適には1〜0.5:1となるように配合されていることが好ましい。これによって時間経過および温度変化に伴って粘度低下を招きにくいプレシェーブ化粧料を提供することができる。
【0016】上記不溶性粉末は凝集しやすいので、製造の際は予め、炭化水素類に高速攪拌機を使用して、良く分散させておくことが必要である。
【0017】脂肪酸石鹸成分また本発明のプレシェーブ化粧料には、更に脂肪酸石鹸成分が配合されている。この脂肪酸石鹸成分は、脂肪酸とこれを中和するためのアルカリとからなるものであり、プレシェーブ化粧料中において脂肪酸石鹸を構成する。この脂肪酸石鹸成分を配合することによって、髭が柔軟化されやすくなる。脂肪酸とアルカリとの合計量は、特に限定されないが、好ましくは0.2〜20重量%、更に1〜10重量%、最適には2〜5重量%配合されている。これによって、髭を十分に柔軟化して、髭を剃りやすくすることができる。
【0018】本発明の好適な脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、リノール酸およびリシノレン酸等が挙げられる。中でもラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸およびイソステアリン酸が好適に用いられる。本発明では、これらの脂肪酸は、単独で又は適宜組み合わせて使用される。
【0019】また、本発明に好適なアルカリとしては、上記の脂肪酸を中和するものであれば特に限定されないが、好適なアルカリを例示すると、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機化合物、L−アルギニン、アミノメチルプロパン、トリエタノールアミン、塩基性アミノ酸等の有機化合物等が挙げられる。
【0020】本発明においては、上記脂肪酸とアルカリからなる脂肪酸石鹸成分の配合量は特に限定されないが、脂肪酸の配合量は、本発明のプレシェーブ化粧料中に0.1〜20重量%が好ましく、より好ましくは1〜10重量%、最適には2〜5重量%配合される。また、アルカリの配合量は、脂肪酸を中和するのに十分な量が配合される。好適には、アルカリは、本発明のプレシェーブ化粧料中に、好ましくは0.1〜1重量%、更には0.1〜0.6重量%、最適には0.2〜0.4重量%配合されている。
【0021】任意成分本発明のプレシェーブ化粧料は、以上の各成分を必須成分として含んでいるものであるが、本発明のプレシェーブ化粧料は、上記の成分に加えて化粧品に一般的に使用されうる種々の成分を任意に配合することができる。このような任意の成分の例を以下に列挙する。
【0022】本発明のプレシェーブ化粧料は、保湿剤が更に配合されても良い。本発明に好適な保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、尿素、コラーゲン、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールおよび1,2−ペンタンジオール等が挙げられる。これらの保湿剤を配合することによって、髭剃り後の肌の乾燥を防止することができる。
【0023】本発明のプレシェーブ化粧料中に含まれる保湿剤の量は、配合される保湿剤の量にもよるが、保湿剤は、好ましくは、1〜20重量%、更には3〜10重量%、最適には5〜8重量%含まれている。具体的には、例えば保湿剤としてグリセリンが配合される場合には、グリセリンは、好ましくは2〜5重量%配合されることが好ましい。また保湿剤としてヒアルロン酸ナトリウムが配合される場合には、ヒアルロン酸ナトリウムは0.001〜0.01重量%配合されることが好ましい。また保湿剤として尿素が配合される場合には、この尿素は、好ましくは0.5〜4重量%配合されることが好ましい。
【0024】植物性保湿剤また、本発明のプレシェーブ化粧料には、更にフキタンポポ,カモミラエキス、ヨモギエキス、ヘチマエキス、アロエエキス、ラベンダーエキス、シラカバエキス、ローズマリーエキス、クジンエキス、エンメイソウエキス、サンシシエキス、スギナエキスおよび酵母エキス等の、植物の抽出物からなる植物性保湿剤を更に配合しても良い。これらの植物性保湿剤を配合することによって、髭剃り後の肌の乾燥を防止することができる。
【0025】本発明のプレシェーブ化粧料に植物性保湿剤が配合される場合には、この植物性保湿剤のそれぞれは、好ましくは0.01〜3重量%、更には0.03〜2重量%、最適には0.05〜1重量%配合されることが好ましい。そして、複数種の植物性保湿剤が組み合わせて配合される場合には、これらの植物性保湿剤の合計含有量が、好ましくは、0.05〜5重量%、更には0.1〜1重量%、最適には0.5〜1重量%になっていることが好ましい。
【0026】その他、化粧品に一般的な添加剤、例えば、オレンジ油、ラベンダー油およびハッカ油等の天然香料や調合香料等の着香剤;エデト酸四ナトリウムおよびヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等のキレート剤;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチルナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびフェノキシエタノール等の防腐剤等を任意に配合することができる。
【0027】また、本発明のプレシェーブ化粧料は、不溶性粉末が配合されたクリームの粘度を長期間維持できるように、乳化安定剤が更に配合されている。本発明に配合される乳化安定剤の種類は、特に限定されないが、好適な乳化安定剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体等の乳化安定剤等を任意に配合することができる。特に、本発明では、これらの乳化安定剤を2種類使用することが好ましい。なお、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体は、例えば、三洋化成株式会社から品名サンフレッシュST−100MPSとして市販されている。
【0028】本発明のプレシェーブ化粧料に配合される乳化安定剤の量は、好ましくは0.01〜3重量%、更には0.03〜2重量%、最適には0.05〜1重量%であることが好ましい。乳化安定剤の特に好ましい組み合わせは、0.01〜0.1重量%のデンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体と、0.1〜0.3重量%のパルミチン酸デキストリンとの組み合わせである。
【0029】また、本発明においては、界面活性剤および乳化安定剤は0.4〜1:1の重量比で配合されていることが好ましい。
【0030】本発明のプレシェーブ化粧料は、配合すべき各成分を、加熱下において混合攪拌することによって調製される、例えば、所定量の脂肪油、界面活性剤、炭化水素類、不溶性粉末、保湿剤及び任意成分等を約80℃に加熱し溶解させたものに、水を約80℃前後に加熱し、任意成分等を溶解させたものを徐々に加え、攪拌混合を約20分間継続し、加熱を中止し、徐々に冷却して約40℃前後になったところで、植物性保湿剤を添加して、更に攪拌しながら、常温まで冷却する。
【0031】本発明のプレシェーブ化粧料は、好ましくは、pHが、7.0〜8.5、更に好ましくは、7.4〜8.2、最適には7.6〜7.9に調整されている。pHの調整は、例えば脂肪酸とアルカリの配合量を変更することによって行われる。pHが上記の範囲に調整されている場合に、乳化状態が良好な製品を得ることができる。
【0032】また、本発明のプレシェーブ化粧料は、粘度が6000〜10000mPa・s、更には7000〜9000mPa・s、最適には7700〜8300mPa・sになるよう調整されている。これによって、カミソリの刃を用いた髭剃り時に特に良好なプレシェーブ化粧料を得る事ができる。
【0033】以下に本発明の実施例を示す。なお、以下に示す配合は、本発明の一例を示すものであり、本発明はこの実施例に限定されるわけではない。
【0034】実施例1流動パラフィン 4重量部オリーブ油 1.0重量部植物性スクワラン 0.1重量部パルミチン酸デキストリン 0.2重量部親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3重量部硬化ナタネ油 1.5重量部酸化チタン 0.4重量部ステアリン酸 4.0重量部濃グリセリン 4.0重量部水酸化カリウム 0.8重量部ヒアルロン酸ナトリウム 0.01重量部尿素 2.5重量部スギナエキス 0.1重量部サンシシエキス 0.1重量部塩化ナトリウム 0.2重量部ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.3重量部パラオキシ安息香酸メチルナトリウム 0.4重量部デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体 0.02重量部1,2−ペンタンジオール 1.0重量部精製水 79重量部【0035】実施例2流動パラフィン 4重量部オリーブ油 1.0重量部植物性スクワラン 0.1重量部パルミチン酸デキストリン 0.2重量部親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3重量部硬化ナタネ油 1.5重量部酸化チタン 0.4重量部ステアリン酸 4.0重量部濃グリセリン 4.0重量部水酸化カリウム 0.8重量部ヒアルロン酸ナトリウム 0.01重量部尿素 2.5重量部スギナエキス 0.1重量部サンシシエキス 0.1重量部塩化ナトリウム 0.2重量部ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.3重量部パラオキシ安息香酸メチルナトリウム 0.4重量部ヒドロキシエチルセルロース 0.02重量部1,2−ペンタンジオール 1.0重量部精製水 79重量部【0036】実施例3流動パラフィン 4重量部オリーブ油 1.0重量部植物性スクワラン 0.1重量部パルミチン酸デキストリン 0.2重量部親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3重量部硬化ナタネ油 1.5重量部セラミックパウダー 0.4重量部ステアリン酸 4.0重量部濃グリセリン 4.0重量部水酸化カリウム 0.8重量部ヒアルロン酸ナトリウム 0.01重量部尿素 2.5重量部スギナエキス 0.1重量部サンシシエキス 0.1重量部塩化ナトリウム 0.2重量部ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.3重量部パラオキシ安息香酸メチルナトリウム 0.4重量部ヒドロキシエチルセルロース 0.02重量部1,2−ペンタンジオール 1.0重量部精製水 79重量部【0037】本発明の範囲から外れる以下のプレシェーブ化粧料を調製した。
比較例1流動パラフィン 4重量部オリーブ油 1.0重量部植物性スクワラン 0.1重量部親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3重量部硬化ナタネ油 1.5重量部セラミックパウダー 0.4重量部ステアリン酸 4.0重量部濃グリセリン 4.0重量部水酸化カリウム 0.8重量部ヒアルロン酸ナトリウム 0.01重量部尿素 2.5重量部スギナエキス 0.1重量部サンシシエキス 0.1重量部塩化ナトリウム 0.2重量部ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.3重量部パラオキシ安息香酸メチルナトリウム 0.4重量部1,2−ペンタンジオール 1.0重量部精製水 79重量部【0038】上記実施例1〜3のプレシェービング剤および比較例1としてのプレシェービング剤を、カミソリ刃を用いた髭剃りのためのプレシェービング剤として使用した。その結果、本発明によるプレシェービング剤は、適度な粘度を有しており顔に塗布しても液垂れすることなく快適に髭剃りすることができたが、比較例のプレシェービング剤は、適度な粘度を備えておらず顔から液垂れした。
【出願人】 【識別番号】399088751
【氏名又は名称】日本ケミコス株式会社
【住所又は居所】京都府京都市伏見区淀生津町98番地の1
【出願日】 平成13年7月18日(2001.7.18)
【代理人】 【識別番号】100068032
【弁理士】
【氏名又は名称】武石 靖彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−34627(P2003−34627A)
【公開日】 平成15年2月7日(2003.2.7)
【出願番号】 特願2001−217580(P2001−217580)