| 【発明の名称】 |
皮膚化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 典昭 【住所又は居所】神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カネボウ株式会社基礎科学研究所内
【氏名】酒井 進吾 【住所又は居所】神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カネボウ株式会社基礎科学研究所内
【氏名】松本 雅之 【住所又は居所】神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カネボウ株式会社化粧品研究所内
【氏名】炭田 康史 【住所又は居所】神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カネボウ株式会社化粧品研究所内
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| 【要約】 |
【課題】使用時のべたつき感が無く、高い保湿効果が得られる皮膚化粧料の提供する。
【解決手段】製剤中に含まれるカリウムイオン量が0.19質量%以上である皮膚化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 製剤中に含まれるカリウムイオン量が0.19質量%以上である皮膚化粧料。 【請求項2】 製剤中に含まれるカリウムイオン量と陽イオン総量のモル比([K+]/[総カチオン])が0.3以上である請求項1記載の皮膚化粧料。 【請求項3】 製剤中に含まれるカリウムイオン量とナトリウムイオン量のモル比([K+]/[Na+])が0.6以上である請求項2記載の皮膚化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚化粧料に関し、更に詳しくは、皮膚の水分量を高める或いは維持することにより、荒れ肌改善効果を持ち、使用感にも優れた皮膚化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】皮膚における水分保持は皮膚を健やかに保つために不可欠な要因であり、保湿を目的とした化粧料、医薬品等が数多く市販されている。そして、保湿に関与する物質の研究も盛んに行われており、数々の保湿剤が提供されている。中でも水溶性多価アルコールは保水性、吸湿性に優れることから化粧料や医薬品等に汎用されている。しかしながら、これら水溶性多価アルコールは、使用時べたつき感が強く官能面で好ましくない。その一方で皮膚に含まれる水溶性成分の研究も行われ、天然保湿因子と考えられている尿素、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、多糖類等も保湿成分として汎用されている。しかしこれら天然保湿因子の保湿効果は必ずしも満足できるものではなかった。 【0003】これまでイオンの皮膚に対する有用性に関する発明は種々なされている。例えば特開平7−267869号公報、特開2000−128724号公報では無機塩の組み合わせにより、にきび、脂漏性皮膚炎等に有効であることが記載されている。しかし、イオンが保湿に優れていることは開示されていなかった。また、イオンが柔軟保湿効果に優れる(特開2000−302665号公報)ことが開示されているが、その効果は必ずしも満足できるものではなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】斯かる状況下、本発明は、使用時のべたつき感が無く、高い保湿効果が得られる皮膚化粧料の提供をその目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】水分量と関係する生体成分を見つけるため、我々は角層に含まれる生体成分の季節変動並びに、生体成分と皮膚水分量との相関を検討した。皮膚の電導度と皮膚から水で抽出したイオンとの関連を調査した結果、角層に含まれるカリウムイオン量と皮膚水分量が相関することを見出した(図1)。更に夏期、冬季におけるカリウムイオン量と陽イオン総量のモル比([K+]/[総カチオン])、カリウムイオン量とナトリウムイオン量のモル比([K+]/[Na+])、カリウムイオン及びリン酸イオン量とナトリウムイオン及び塩素イオン量とのモル比{([K+]+[PO43-])/([Na+]+[Cl-])}が有意に変動することも見出した。すなわち、これらの値が皮膚水分量に関与することが見出された。 【0006】 夏期 冬季 水分量(コンダクタンス) 68μS 28μS[K+]/[総カチオン] 0.46 0.28[K+]/[Na+] 1.31 0.58([K+]+[PO43-])/ ([Na+]+[Cl-]) 2.63 0.93【0007】そこで、これらカリウムイオン量、イオン組成を元に種々のイオン組成製剤を検討した結果、カリウム量及びカリウムを含むイオン組成を限定することにより上記目的を達成する効果のあることを見出した。すなわち、カリウムイオン量が0.19質量%以上であること、更に製剤中に含まれるカリウムイオン量と陽イオン総量のモル比([K+]/[総カチオン])が0.3以上であること、また更にカリウムイオン量とナトリウムイオン量のモル比([K+]/[Na+])が0.6以上であることを特徴とする皮膚化粧料に上記目的を達成する効果のあることを見出した。 【0008】すなわち、本発明は,製剤中に含まれるカリウムイオン量が0.19質量%以上である皮膚化粧料、製剤中に含まれるカリウムイオン量と陽イオン総量のモル比([K+]/[総カチオン])が0.3以上である該皮膚化粧料にある。また、本発明は、製剤中において、カリウムイオン量とナトリウムイオン量のモル比([K+]/[Na+])が0.6以上であり、カリウムイオン量と陽イオン総量のモル比([K+]/[総カチオン])が0.3以上であり、カリウムイオン量が0.19質量%以上である皮膚化粧料にある。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明に用いられる陽イオンは特に限定されず、また対となる陰イオンも特に限定されない。 【0010】本発明で使用されるカリウムイオン量が0.19質量%以上(以下、単に%で記す)、好ましくは0.5%以上特に1%以上とすることが望ましい。本発明に係る皮膚化粧料においてカリウムイオン量と陽イオン総量のモル比([K+]/[総カチオン])は0.3以上が好ましく、更に好ましくは0.5以上、特に0.7以上とすることが望ましい。本発明に係る皮膚化粧料においてカリウムイオン量とナトリウムイオン量のモル比([K+]/[Na+])が0.6以上が好ましく、更に好ましくは0.8以上、特に1以上とすることが望ましい。 【0011】本発明の皮膚化粧料には、上記の他に色素、香料、防腐剤、界面活性剤、アルコール、流動パラフィンやシリコーン油等の油剤、顔料、抗酸化剤等、水溶性高分子等の増粘剤を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。本発明の皮膚化粧料は、クリーム、乳液、化粧水、ファンデーション等に適用される。 【0012】 【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。実施例、比較例中の%は質量%である。また、実用特性試験の方法は以下の通りである。 【0013】女性パネラー20人による実用テストを行い、「しっとり感」、「べたつき感」の項目について「適度なしっとり感がある」、「べたつき感が無い」と答えた人数を示した。 【0014】これら実施例、比較例の実用テストを行った結果について表1、2に示す。 【表1】
【0015】 【表2】
【0016】表1より明らかなように、本発明に係る皮膚化粧料は、べたつき感の少ない良好なしっとり感を有していた。 【0017】 【発明の効果】以上記載のごとく、本発明の皮膚化粧料が保湿感に優れ、べとつき感の少ないものであることは明らかである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000952 【氏名又は名称】カネボウ株式会社 【住所又は居所】東京都墨田区墨田五丁目17番4号
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| 【出願日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−34610(P2003−34610A) |
| 【公開日】 |
平成15年2月7日(2003.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2001−219329(P2001−219329) |
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