| 【発明の名称】 |
電動カート |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 哲 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
【氏名】渡邊 知彦 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】電動カートに対する視認性を向上させ、電動カートを交通事故などから守り、電動カートが走行するに当たっての安全性を向上させる。
【解決手段】電動カート2に伸縮自在の伸縮ポール1を備える。これにより、乗用車の運転席から伸縮ポール1が視認できるようにして乗用車の運転者が電動カート2の存在を確認でき、交通事故などの発生を防ぐことができる。また、伸縮ポール1の先端部に発光部3を設けて、よりいっそう伸縮ポール1が視認できるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸縮自在の伸縮ポールを備えたことを特徴とする電動カート。 【請求項2】 伸縮ポールが発光することを特徴とする請求項1記載の電動カート。 【請求項3】 伸縮ポールに外力が加わった時伸縮ポール根元近傍で外力を吸収できる構造を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動カート。 【請求項4】 伸縮ポールに加わった外力が解除された状態で伸縮ポールが元の位置に復帰するように構成したことを特徴とする請求項3記載の電動カート。 【請求項5】 伸縮ポールが外力を感知すると自動的に縮む機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動カート。 【請求項6】 伸縮ポール近傍に障害物を検知した時に自動的に伸縮ポールが縮む機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動カート。 【請求項7】 伸縮ポールがある一定以上の高さに伸びた時に障害物を検知するような検知手段を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の電動カート。 【請求項8】 ある一定以上の障害物の接近時に伸縮ポールが自動的に伸びる機構を備えて成ることを特徴とする請求項1記載の電動カート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、足の不自由な人やお年寄りなどがおもに利用する電動カートに関し、詳しくは走行中の利用者の安全性を向上させることに係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来から足の不自由な人やお年寄りなどがおもに利用する電動カートが知られている。この電動カートは道路交通法により電動カート本体のサイズが規制されているため、電動カート本体の全高が低く、例えば乗用車の運転席からは確認し難いことがある。特に、夕方の薄暗い時のように視界が悪いときには乗用車の運転席から高さが低い電動カートを確認するのがいっそう難しいという問題がある。 【0003】上記のように電動カートは乗用車などからの視認性があまりよくないため、交差点などで乗用車が電動カートを巻き込むなどの事故の可能性がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電動カートに対する視認性を向上させ、電動カートを交通事故などから守り、電動カートが走行するに当たっての安全性を向上させることを課題とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る電動カートは、伸縮自在の伸縮ポール1を備えたことを特徴とするものである。このような構成とすることで、乗用車の運転席から伸縮ポール1が視認できるようにして乗用車の運転者が電動カート2の存在を確認できるようにする。 【0006】また、伸縮ポール1が発光するものであることが好ましい。このような構成とすることで、夕方の薄暗い時のように視界が悪い時でも、伸縮ポール1が発光することで、電動カート2に対する視認性を向上させることができる。 【0007】また、伸縮ポール1に外力が加わった時伸縮ポール1根元近傍で外力を吸収できる構造を備えたものであることが好ましい。このような構成とすることで、伸縮自在の伸縮ポール1に外力が作用しても破損を防止できるものである。 【0008】また、伸縮ポール1に加わった外力が解除された状態で伸縮ポール1が元の位置に復帰するように構成することが好ましい。このような構成とすることで、伸縮ポール1に作用した外力が解除されると伸縮ポール1が元の位置に復帰して常に伸縮ポール1が視認できるようにして乗用車の運転者が電動カート2の存在を確認できる。 【0009】また、伸縮ポール1が外力を感知すると自動的に縮む機構を備えたものであることが好ましい。このような構成とすることで、伸縮ポールが外力を感知すると自動的に縮んで伸縮ポール1の損傷を防止することができるものである。 【0010】また、伸縮ポール1近傍に障害物を検知した時に自動的に伸縮ポール1が縮む機構を備えたことが好ましい。このような構成とすることで、伸縮ポール1の損傷を防止することができるものである。 【0011】ここで、伸縮ポール1がある一定以上の高さに伸びた時に障害物を検知するような検知手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、伸縮ポール1がある一定以上の高さに伸びていない場合に障害物を検知してしまうと、例えば電動カート2の運転者を検知してしまうことがあって、実際には伸縮ポール1に影響を及ぼす障害物で無い場合でも伸縮ポール1が縮んでしまうおそれがあるが、伸縮ポール1がある一定以上の高さに伸びた時に障害物を検知するようにすることで、伸縮ポール1による電動カート2の視認性の確保と伸縮ポール1の破損防止を両立させることができるものである。 【0012】また、ある一定以上の障害物の接近時に伸縮ポール1が自動的に伸びる機構を備えることが好ましい。このような構成とすることで、例えば自動車などが電動カート2に接近するような場合に伸縮ポール1が自動的に伸び、伸縮ポール1の伸ばし忘れが無くなるものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。 【0014】本発明の電動カート2は車体4と、ハンドル5と、シート50とを備えたものであり、車体4には駆動装置40と、駆動装置40によって駆動される後輪6と操行(ステアリング)用の前輪7を備えている。 【0015】駆動装置40はモータなどの電力を用いるものであり、車体4のシート50の下方に位置する部分などに積載する蓄電池8の電力によって駆動するようになっている。 【0016】車体4には方向指示器9、前照灯10、バックミラー11等を備えている。また、ハンドル5内には操作パネル12が設けてあり、この操作パネル12には図3に示すように電動カート2の速度を調整するための速度調整ボリューム13、右側の方向指示器を表示するための方向指示器釦(右)14、左側の方向指示器を表示するための方向指示器釦(左)15、電動カート2を前進するための前進釦16、電動カート2を後進するための後進釦17、警笛を発生させるための警笛釦18、後述の伸縮ポール1を伸縮させるためのポール伸縮釦19、電動カート2の駆動オン、オフを行うためのメインキー部30が設けてある。 【0017】電動カート2の運転者はシート50に座り、メインキー部30にキーを差し込んで電源をオンとし、ハンドル5内に配設した操作パネル12において前進・後進などの動作の種類を選択し、ハンドル5に備えてあるアクセル20を操作して駆動装置40を駆動させて駆動輪である後輪6を駆動させて電動カート2を走行させるものである。運転者がアクセル20から手を離すと駆動装置40からの動力が減衰していき、電動カート2の速度がゼロになると電磁ブレーキ(図示せず)にて駆動装置40をロックさせ、電動カート2を停止させるものである。これらの電動カート2の動作の制御は車体4に設けたコントローラ21によりおこなわれる。 【0018】また、ハンドル5にはブレーキ操作レバー22が設けてあり、電動カート2を制動させることができる。 【0019】上記のような構成の電動カート2には伸縮ポール1が取付けてある。以下伸縮ポール1について詳述する。 【0020】図4、図5や図14に示すように伸縮ポール1はユニット化してあり、ケース23に伸縮自在なポール部24を収納して構成してある。この伸縮ポール1はケース23部分を取付けブラケット25を介して電動カート2に取付ける。伸縮ポール1はケース23内に設けた伸縮用駆動手段によりポール部24を伸ばすことでポール部24をケース23から長く突出させ、伸縮用駆動手段によりポール部24を縮めることでポール部24をケース23内に収納するようになっている。ここで、縮めた状態でポール部24の上部がケース23の上部よりも少し上方に突出するものであってもよい。 【0021】ケース23内に設けた伸縮用駆動手段は例えば電力で駆動し、ハンドル5に設けた操作パネル12に設けたポール伸縮釦19を操作することで容易にポール部24を伸縮することができる。この場合、伸縮用駆動手段を駆動する電力は車体4に積載される蓄電池8から電線を介して供給される。 【0022】ハンドル5に設けた操作パネル12にポール伸縮釦19を設けることで、運転しながらポール部24を伸縮することができ、道路状況や例えば電動カート2の運転者の頭上に障害物があった時など走行しながら容易にポール部24を伸縮させることが可能となるものであり、更に、ポール伸縮釦19はメインキー30付近に設けてあるので、伸縮ポール1のポール部24を伸ばし忘れる可能性が少ない。 【0023】また、車体4側と伸縮ポール1との結線はカプラー26により着脱自在に行われるようになっていて、伸縮ポール1を車体4から容易に取り外すことができるようにしてあり、万一伸縮ポール1が破損した際に交換が簡単で補修性が優れている。 【0024】伸縮ポール1を電動カート2に取付け、ポール部24を伸ばした状態の地上高さはワンボックスカーなどの車高の高い車の運転席からの視認性が良くなるように(死角にはいることがなくなるように)設定してある。また、伸縮ポール1はポール部24を縮めた時の地上高さが1090mm以下となっている(道路交通法の電動カート2の規定サイズによる)。 【0025】伸縮ポール1は図6の例のように車体4に埋設してもよいし、図1や図7や図8乃至図12のように車体4の外側に付設するように取付けてもよい。また、伸縮ポール1は図1、図6、図8乃至図12のように車体4の後上部に取付けてもよいし、図7のように車体4の前上部に取付けてもよい。 【0026】また、ポール部24を伸縮駆動する伸縮用駆動手段に供給する電力としては車体4側からの電力供給ではなく、伸縮ポール1のケース23内に乾電池などを内蔵させてもよいものである。 【0027】更に、ポール部24の伸縮方式は電力に限られず、油圧、空気圧等の他の方式により伸縮させるようにしてもよいものである。 【0028】更に、伸縮するポール部24は特定の駆動源によって伸縮するものではなく、手動により伸縮するものであってもよい。 【0029】ここで、添付図面に示すように伸縮ポール1の先端(つまりポール部24の先端)に発光部3を設けてもよいものである。発光部3は電球、LEDなどであり、ポール部24を伸縮するための駆動用の電力と同様に車体4の積載してある蓄電池8から発光部3に電力を供給するようになっているが、この発光部3の電力としては上記車体4の積載してある蓄電池8に限らず、ケース23内に乾電池を内蔵させて発光部3に電力を供給するようにしてもよい。ここで、ポール部24が伸びきった時に発光部3が自動点灯し、縮み切った時に自動消灯するようにしてもよい。 【0030】図13にはメインキー部30の各例が示してあり、メインキー部30にはキーを差し込んで電動カート2の電源のオン、オフするのであるが、この場合、図13(b)においては、メインキー部30に「切」表示部、「入・ライト」表示部、「ポール」表示部を設け、メインキー部30にキーを差し込んで「入・ライト」表示部にすると電動カート2の電源がオンとなると同時に灯火類(ヘッドライト、車幅灯)が点灯すると同時に伸縮ポール1の発光部3も発光するようになっている。また、キーを「ポール」表示部にすると電動カート2の電源がオンの状態でポール部24が伸びるようになっており、また、キーを「入・ライト」表示部に戻すとポール部24は縮み、更に「切」表示部にすると電動カート2の電源がオフとなり、発光部3が消灯するようになっている。 【0031】また、図13(c)においては、メインキー部30に「切」表示部、「入」表示部、「ライト・ポール」表示部を設け、メインキー部30にキーを差し込んで「入」表示部にすると電動カート2の電源がオンとなり、また、キーを「ライト・ポール」表示部にすると電動カート2の電源がオンの状態で発光部3が発光すると共にポール部24が伸びるようになっており、また、キーを「入」に戻すとポール部24が縮み、発光部3を消灯するようになっており、「切」表示部にすると電動カート2の電源がオフとなる。 【0032】ところで、上記実施形態では発光部3が電力により発光するようになっているが、発光部3としては電力を使用しないもの(例えば蛍光体、蓄光体)でもよいものである。 【0033】また、上記実施形態では発光部3はポール部24の先端部分に設けてあるが、必ずしもこれにのみ限定されず、例えば、図15に示すように、ポール部24の全体に蛍光体、蓄光体を塗布又は配置させてポール部24の上下方向の全体を発光させるようにしてもよい。 【0034】このようにすることによって、ポール部24全体の視認性が向上し、更には電動カート2の視認性が向上することになる。 【0035】このように、伸縮ポール1に発光部3を設けることで、薄暗い夕方などの視界が悪い時にもワンボックスカーなどの車高の高い自動車からでも電動カート2に対する視認性が確保できるものである。 【0036】図8乃至図12に示す実施形態では電動カート2のバックミラー11が車体4側に固定されている。ここで、ハンドル5にバックミラー11を固定した方式ではハンドル5を切ったときに後方確認がしづらいが、本実施形態のようにバックミラー11が車体4側に固定されているとハンドル5を切った際でも後方確認がし易くなる。このようにバックミラー11を車体4の前部に固定する場合には伸縮ポール1は車体4の後上部に取付けるのが好ましい。 【0037】ところで、伸縮ポール1に外力(例えば伸縮ポール1に対して垂直な方向の外力)が加わった時伸縮ポール1根元近傍で外力を吸収できる構造を備えることで伸縮自在の伸縮ポール1に外力が作用しても破損を防止できるものである。 【0038】図16には伸縮ポール1に加わった外力を吸収する機構の一例が示してある。本実施形態においては、衝撃吸収の機構が引っ張りばね31により構成してあり、外力が伸縮ポール1に加わった場合に上記引っ張りばね31により外力を吸収するようになっている。 【0039】図17には伸縮ポール1に加わった外力を吸収する機構の一例が示してある。本実施形態においては、衝撃吸収の機構がトルクリミッタにより構成してある。すなわち、伸縮ポール1を電動カート2に取付けるためのブラケット25を電動カート2に固定する固定部25aと伸縮ポール1に取付ける可動部25bとで構成し、固定部25aと可動部25bとをトルクリミッタ部を介して結合してある。固定部25aに対して可動部25bを皿ばね32を介してボルト33、ナット34により回転自在に連結し、この回転中心を中心として固定部25a又は可動部25bのいずれか一方に同心円上に複数の係止孔35を設けると共にいずれか他方に上記係止孔35に皿ばね32により弾圧されて弾性的に係止する突起36を設けることでトルクリミッタを構成してある。ここで、ボルト33はポール部24の長手方向と直交する方向となっている。 【0040】しかして、本実施形態においては、伸縮ポール1に外力(例えば伸縮ポール1に対して垂直方向の外力)が作用すると、該外力が所定値以上の場合、皿ばね32に抗して可動部25bが固定部25aに対して回動して衝撃を吸収し、伸縮ポール1の破損を防止するようになっている。 【0041】ところで、上記のように伸縮ポール1に外力が作用した際に外力を吸収できる構造を備えて伸縮ポール1の破損を防止するようなものにおいて、伸縮ポール1に加わった外力が解除された状態で伸縮ポール1が元の位置に復帰するように構成するのが好ましい。 【0042】すなわち、前述の図16に示す実施形態では伸縮ポール1に外力が加わった場合には伸縮ポール1が引っ張りばね31部分で回転して傾くことで外力を吸収するが、外力が解除されると引っ張りばね31のばね力で伸縮ポール1が元の位置に復帰して常にワンボックスカーなどの乗用車の運転席から死角に入らない地上高さを確保することができるようになっている。 【0043】伸縮ポール1の復帰機構としては上記実施形態の他に、例えば、伸縮ポール1を電動カート2に取付けるためのブラケット25を図17のように電動カート2に固定する固定部25aと伸縮ポール1に取付ける可動部25bとで構成すると共に、固定部25aに対して可動部25bを軸を中心に回動自在とし、つるまきばね(図示せず)の一端部を固定部25a側に取付けると共につるまきばねの他端部を可動部25bに取付けて、該つるまきばねのばね力により通常は可動部25bに取付ける伸縮ポール1が起立姿勢となるように保持するように構成し、伸縮ポール1に外力が作用すると伸縮ポール1がつるまきばねに抗して回動して外力を吸収し、伸縮ポール1への外力が解除されるとつるまきばねの弾性復帰力により元に戻るようにしてもよい。 【0044】また、伸縮ポール1のポール部24に外力が加わった場合にセンサ(歪みゲージ)により外力を検知して自動的にポール部24を縮ませる構成としてもよいものである。すなわちポール部24の内面に歪みゲージ(図示せず)を設け、ポール部24に外力が作用してポール部24が変形(曲がる)と、歪みゲージからの信号をコントローラ21に入力し、自動的にポール部24を縮ませるように制御するものである。このような構成とすることで、ポール部24を伸ばして電動カート2が走行している時に万一、街路樹の枝などのポール部24先端より地上高さが低いものにポール部24が引っ掛かった場合でも、ポール部24が破損する前にポール部24が縮んでポール部24の破損を防ぐことができるものである。このようにして外力が作用した場合に自動的に縮んだポール部24は一定時間を経過するとコントローラ21により自動的に伸び復帰するように制御されるものである。 【0045】次に、図18、図19に示す実施形態につき説明する。本実施形態は、伸縮ポール1がある一定以上の高さに伸びた時に障害物を検知するような検知手段を設けた例である。すなわち、ポール部24の先端部に超音波センサ37が配置されており、ポール部24先端部の電動カート2の走行方向前方近傍の障害物を超音波センサ37により検知できるようになっている。図18の斜線で示す領域38が超音波センサ37による障害物の検知領域である。図19には本実施形態のフローチャートが示してある。電動カート2走行方向前方近傍の障害物を超音波センサ37により検知した場合には、障害物の検知信号をコントローラ21に入力し、自動的にポール部24を縮ませるように制御するものである。これにより電動カート2の走行方向前方近傍の障害物に接触する前にポール部24が縮み始め、障害物のある位置を電動カート2が通過する時には十分に低い高さまで縮んでいるのでポール部24の障害物(例えば街路樹の枝など)によって破損するのを防ぐことができるものである。上記のようにして障害物の検知により自動的に縮んだポール部24は一定時間を経過するとコントローラ21により自動的に伸び復帰するように制御されるものである。 【0046】ところで、上記超音波センサ37による障害物の検知はポール部24がある一定以上伸びた時に初めて行われるようになっている。すなわち図20においてポール部24が地上高さH以上となって初めて超音波センサ37による障害物の検知が行われるようになっている。そしてこの地上高さHからポール部24は更にMだけ伸びることができるようになっており、したがって、Mの範囲が超音波センサ37の動作範囲である。ここで、ポール部24がある一定以上伸びていない時には、例えば、運転者を障害物として検知してしまう可能性があり、実際にはポール部24に悪影響を及ぼす障害物ではないにもかかわらずポール部24が縮んでしまい、本来のポール部24の機能、すなわち、電動カート2の視認性を向上させることはできない。よって、超音波センサ37の検知がポール部24がある一定以上伸びた時に初めて行われることによって電動カート2の視認性の確保と、ポール部24の破損防止を両立させることができるものである。 【0047】次に、図21、図22、図23に基づいて本発明の更に他の実施形態につき説明する。本実施形態においては、ある一定以上の障害物の接近時に伸縮ポール1が自動的に伸びる機構を備えたものである。本実施形態においては超音波センサをユニット化した伸縮ポール1のケース23内や電動カート2に設けてあり、超音波センサの検知範囲は電動カート2に影響がある検知対象物の距離、高さに設定してある。例えば、自動車が後方から近寄ってきて側方を通過して電動カート2を追い越していく場合において、電動カート2はそのような自動車が通行している場所に近い位置を走行していると判断されてポール部24が自動的に伸びて電動カート2の視認性を向上させ、交通事故から電動カート2を守る効果が期待される。また、超音波センサの検知から電動カート2が電動カート2に影響がある検知対象物のない場所を走行していると判断される場合にはポール部24を伸ばす必要がないので縮んだ状態のままであり、ポール部24が予期せぬ外力により破損することを防ぐことができるものである。更に、電動カート2に影響がある検知対象物に対して自動的にポール部24が伸びるので、伸ばし忘れなどといったことがなくなるものである。 【0048】また、図18、図20、図21、図22に示す実施形態のものも電動カート2のバックミラー11が車体4側に固定されている。これは従来のハンドル5へのバックミラー固定方式では既に述べたようにハンドル5を切った時に後方確認がしづらいためである。伸縮ポール1は車体4の後方にブラケット25を介して取付けてられ、その伸びきった時の地上高さはワンボックスカーなどの車高の高い車の死角に入らないように設定されている。これらの実施形態においても伸縮ポール1の縮んだ時の地上高さは1090mm以下となっている(道路交通法の電動カートの規定サイズより)。また、これらの実施形態においてもポール部24の先端にはLEDのような発光部3が設けられており、伸びきった時に自動点灯し、縮みきった時に自動消灯するようになっており、このLEDにより薄暗い夕方や夜間などの視界が悪い時にもワンボックスカーなどの運転席からの視認性が確保できるようになっている。この場合、電力を使用しない蛍光体、蓄光体で発光部3を形成してもよい。 【0049】更に、伸縮ポール1のスイッチは電動カート2のハンドル5部分に配置してあり、道路状況や例えば電動カート2の運転者の頭上に障害物があったときなど走行しながらでも容易に伸縮させることが可能となっている。また、この伸縮ポール1のスイッチは電動カート2のメインキー部30に設けてあるので、伸縮ポール1を伸ばし忘れる可能性が少ないものである。 【0050】また、伸縮ポール1はユニット化してあって、ユニットごと取り外し可能となっており、万一破損した時には交換が簡単で補修性に優れている。 【0051】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、電動カートに伸縮自在の伸縮ポールを備えているので、乗用車の運転席から伸縮ポールが視認できて乗用車の運転者が電動カートの存在を容易に確認でき、これにより電動カートが乗用車の運転席から死角に入ることがなく、特に、交差点などで乗用車が電動カートを巻き込んでしまうというような交通事故を防ぐことができ、電動カートの走行の安全性を向上させることができるものである。 【0052】また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、伸縮自在の伸縮ポールが発光するので、夕方の薄暗い時や夜間のように視界が悪くて伸縮ポール自体の視認性が悪い時でも、電動カートに対する視認性を向上させ、交通事故を防止することができるものである。 【0053】また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、伸縮ポールに外力が加わった時伸縮ポール根元近傍で外力を吸収できる構造を備えたので、万が一、伸縮ポールが障害物に接触したり、引っ掛かったりして外力が作用しても伸縮ポールが破損することがないものである。 【0054】また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、伸縮ポールに加わった外力が解除された状態で伸縮ポールが元の位置に復帰するように構成したので、伸縮ポールに作用した外力が解除されると伸縮ポールが元の位置に復帰して常に伸縮ポールが視認できるようにし、このように常に視認性を確保できるので、乗用車の運転者が電動カートの存在を確認できるものである。 【0055】また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、伸縮ポールが外力を感知すると自動的に縮む機構を備えたので、伸縮ポールが障害物に接触したり、引っ掛かったりしても伸縮ポールが破損することがないものである。 【0056】また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、伸縮ポール近傍に障害物を検知した時に自動的に伸縮ポールが縮む機構を備えたので、電動カートの走行方向前方にポール部の先端部に引っ掛かる高さの障害物があったとしても、前もってこれを検知して伸縮ポールを縮ませ、伸縮ポールが傷付いたり、破損したりすることがないものである。 【0057】また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、伸縮ポールがある一定以上の高さに伸びた時に障害物を検知するような検知手段を設けたので、電動カートの運転者を誤って障害物として検知することがなく、伸縮ポールによる電動カートの視認性の確保と伸縮ポールの破損防止を両立させることができるものである。 【0058】また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ある一定以上の障害物の接近時に伸縮ポールが自動的に伸びる機構を備えたので、例えば自動車などが電動カートに接近するような場合に伸縮ポールが自動的に伸び、伸縮ポールの伸ばし忘れが無くないものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成14年6月17日(2002.6.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−290295(P2003−290295A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−176441(P2002−176441) |
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