| 【発明の名称】 |
副葬用の仏像 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 英雄
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| 【要約】 |
【課題】質感と重量感に優れ、気品と崇高さを備える仏像とする。遺体と共に火葬して、遺骨に悪い影響を与えることなく焼失させる。遺体に添えて配設して、高貴でやすらかな香りを漂わせる。
【解決手段】副葬用の仏像は、遺体に添えて配設されて、遺体と共に火葬される。本発明の仏像は、白檀を素材として成形している。仏像は、観世音菩薩像または地蔵菩薩像とすることができる。さらに、仏像は、遺体の組まれた手で持つことができる大きさとすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遺体に添えて配設されて、遺体と共に火葬される副葬用の仏像であって、白檀を素材として成形されてなることを特徴とする副葬用の仏像。 【請求項2】 仏像が、観世音菩薩像または地蔵菩薩像である請求項1に記載される副葬用の仏像。 【請求項3】 仏像が、遺体の組まれた手で持つことができる大きさである請求項1に記載される副葬用の仏像。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遺体に添えて配設されて、遺体と共に火葬する副葬用の仏像に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、遺体を火葬する際には、遺族が故人の冥福を祈って、故人が生前に愛用した品物を棺に納めて遺体と共に火葬している。しかしながら、これらの品物を棺に納めても、独りで冥土に旅立つ故人との別れに際する遺族の心痛には、はかり知れないものがある。ましてや近年では、火葬に適さない不燃性素材の品物や、有毒ガスを発生させるような品物は、遺体と共に納棺して火葬するのを禁止されている。したがって、遺体に添えて納棺されて火葬される品物には制約があり、このことからも、故人の冥福を祈る遺族の心情に答える副葬品が切望されている。 【0003】遺体に添えて納棺されて火葬される副葬品として、副葬用の仏像が以下の公報に記載される。 ■ 特開昭62−22648号公報■ 特開平8−308892号公報■ 実用新案登録第3043132号公報■ 特開2001−8986号公報【0004】■と■の公報には、遺体と共に火葬しても変形、変色しない仏像が記載される。これらの仏像は、セラミックで成形しており、高温に加熱されても変形、変色することなく、火葬後に取り出して仏壇等で保管される。しかしながら、セラミックで成形される仏像は、不燃性であるため副葬品としては不適当であり、また、セラミック性の仏像は、仏像としての気品や崇高さにかける欠点がある。 【0005】■の公報には、紙、デンプン、パラフィンを素材として成形している仏像が記載される。この仏像は、可燃物を素材として成形しているので、遺体に添えて納棺して火葬しても支障はない。ただ、この仏像は、紙、デンプン、パラフィンを素材として成形するので、質感や重量感に乏しく、仏像としての気品や崇高さにかける欠点がある。また、紙やデンプンで成形される仏像は、軽量であって強度も弱いので、遺体に安定して保持できない欠点もある。 【0006】■の公報には、蝋材で成形した仏像本体の表面部に表面仕上げ層を被着している仏像が記載される。蝋材で成形される仏像は、容易に成形できると共に、可燃物である蝋材で成形するので、よく燃える特長がある。ただ、この仏像は、外観をよくするために蝋材で成形された仏像本体の表面に、表面仕上層として金粉や銀粉等の金属を含む塗料を塗布しているので、火葬する際に、これらの塗料が遺骨を変色させる等の悪い影響を与える可能性がある。しかしながら、蝋材で成形される仏像は、表面仕上層を施さない場合、外観が悪く、仏像としての気品や崇高さにかけてしまう。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の仏像は、仏像としての気品や崇高さにかけるので、故人の冥福を祈る遺族が深い思いを込める副葬品としては、物足りない部分がある。また、気品さと崇高さを出すために、仏像の表面に金属粉等を付着して着色すると、火葬するときに遺骨に悪い影響を与えてしまう。さらに、遺体に添えて配設する仏像は、高貴でやすらかな香りを発散させることができるなら、遺族に安心感を与えて心痛をやわらげると共に、死者へのたむけともなる。 【0008】本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、質感と重量感に優れ、気品さと崇高さを備えると共に、遺体と共に火葬されて、遺骨に悪い影響を与えることなく焼失できる副葬用の仏像を提供することにある。さらに、本発明の他の大切な目的は、遺体に添えて配設されて、高貴でやすらかな香りを漂わせることができる副葬用の仏像を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の副葬用の仏像は、遺体に添えて配設されて、遺体と共に火葬される。本発明の仏像は、白檀を素材として成形している。白檀は、独特の香気を持っているので、白檀で成形される仏像は、高貴でやすらかな香りを漂わせることができる。また、白檀は重硬な木質であるので、白檀で成形される仏像は、重量感があって木像に独特の質感を備える極めて崇高な仏像とすることができる。 【0010】仏像は、観世音菩薩像または地蔵菩薩像とすることができる。観世音菩薩は、宗派に関係なく信仰されている。したがって、観世音菩薩像である仏像は、遺体に添えて火葬する仏像として好ましい。また、地蔵菩薩は、子供の守護者として尊崇されている。したがって、地蔵菩薩像である仏像は、故人が子供のときに、遺体に添えて火葬する仏像として好ましい。 【0011】さらに、仏像は、好ましくは、遺体の組まれた手で持つことができる大きさとする。この仏像は、遺体の組まれた手に持たせることによって、所定の位置に保持される。とくに、本発明の仏像は、比重が大きくて重硬な白檀で成形されるので、仏像自体の重量も大きく、遺体の手に持たせた状態で、位置ずれすることなく安定して保持できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思考を具体化するための副葬用の仏像を例示するものであって、本発明は副葬用の仏像を下記のものに特定しない。 【0013】図1に示す副葬用の仏像1は、白檀を素材として成形している。白檀は、主に熱帯地方に分布するビャクダン科の常緑高木で、心材には強い芳香がある。この白檀の原木を所定の大きさに製材して白檀材とし、この白檀材を加工して仏像1が成形される。白檀の芳香は、香をたいた時のような香りである。したがって、白檀を素材として成形される仏像1は、高貴でやすらかな香りをいつまでも漂わせることができる。ただ、白檀は、原木に限らず、根部にとくに強い香気があるので、この根部を白檀材として仏像を成形することもできる。 【0014】仏像1は、白檀の無垢材を彫刻して成形される。白檀は、比重が0.84〜0.90と重くて硬い材質である。したがって、白檀の無垢材を彫刻して成形される仏像1は、重量感があって木像に独特の質感を備える極めて崇高な仏像とすることができる。しかも、この仏像1は、強度も高く、細い部分で折れたり割れたりするのを有効に防止できる。仏像1の彫刻は、手彫りとすることも、機械彫りとすることもできる。 【0015】図1に示す仏像1は、観世音菩薩像としている。観世音菩薩は、宗派に関係なく信仰されるので、遺体と共に火葬される副葬用の仏像として好ましい。この仏像1は、遺体に添えて納棺されると共に、死者を極楽浄土へと導く導き仏として、遺体と共に火葬される。このように、遺体と一緒に導き仏である仏像1を火葬することによって、死者の冥福を祈る遺族に安心感を与えることができる。ただ、本発明の仏像は、観世音菩薩像に特定せず、地蔵菩薩や弥勒菩薩等の菩薩像とすることも、釈迦如来や阿弥陀如来等の如来像とすることもできる。すなわち、本発明の仏像は、故人の信仰する宗教や宗派に応じて種々に変更することができる。地蔵菩薩像である仏像は、たとえば、故人が子供のときに、遺体に添えて配設して火葬することができる。このように、子供の遺体を地蔵菩薩像の仏像と火葬することによって、故人の親はより安心しての亡き子供の冥福を祈ることができる。 【0016】仏像1は、図2に示すように、遺体2に添えて棺3に納められる。この仏像1は、図3に示すように、遺体2の組まれた手に保持されている。このように、仏像1を遺体2の手に持たせることによって、仏像1を遺体2の胸元の所定の位置に抱く状態で保持できる。とくに、比重が大きくて重硬な白檀で成形される仏像1は、強く握らせても変形することがなく、また、仏像自体の重量が大きいので、遺体2の手に持たせた状態で、位置ずれすることなく安定して保持できる特長がある。ただ、仏像1は、必ずしも遺体2の手に持たせる必要はなく、組んだ手と胸部との間に挿入して遺体2に保持させることもできる。仏像1を遺体2に保持させるのは遺体2の納棺時でもよいが、納棺時には、死後硬直によって遺体2の手を自由に動かせないので、納棺よりも前に遺体2に保持させるのが好ましい。納棺前に遺体2に添装される仏像1は、布団の上で遺体を安置している間も、高貴でやすらかな香りを漂わせることができる。 【0017】仏像1は、全長を8〜30cm、好ましくは10〜20cm、最適には約15cmとする。それは、仏像1が小さすぎると手に隠れてしまい、逆に大きすぎると遺体2の顔に近づきすぎると共に製造コストも高くなるからである。この大きさに成形される仏像1は、図2に示すように、遺体2の胸元に抱く状態で理想的に配設できる。ただ、故人が子供であるときは、これよりもひとまわり小さくして、全長を5〜25cm、好ましくは7〜18cm、最適には約10cmとすることができる。 【0018】図1に示す仏像1は、立像としているが、仏像は座像とすることもできる。座像である仏像は、遺体の組まれた手で持つことができる大きさとして、遺体の手に持たせることができる。ただ、座像である仏像は、遺体の手に保持させることなく、遺体の胸元や枕元等に添えて配設することもできる。 【0019】 【発明の効果】本発明の副葬用の仏像は、白檀を素材として成形しているので、遺体に添えて配設されて、遺体と共に火葬される副葬用の仏像として以下に示す優れた特長を有する。 ■ 質感と重量感に優れ、気品さと崇高さを備える仏像とすることができる。白檀は重硬な木質であるので、白檀で成形される仏像は、重量感があって木像に独特の質感を備える極めて崇高な仏像とすることができる。また、この仏像は、強度も高く、折れたり割れるのを有効に防止できる特長もある。 ■ 遺体と共に火葬されても、遺骨に悪い影響を与えることなく焼失できる。木材である白檀で成形される仏像は、遺骨に悪い影響を与えることなく焼失できるので、火葬に支障をきたすことがない。とくに、白檀は、油(白檀油)が採取できる樹木でもあるため、白檀で成形される仏像は、火葬するときに、含有される油分によってよく燃える特長がある。 ■ 遺体に添えて配設して、高貴でやすらかな香りを漂わせることができる。白檀は、香をたいた時のような芳香を発する香木である。このため、白檀で成形される本発明の仏像は、白檀から香る高貴でやすらかな香りを漂わせて死者にたむけることができると共に、遺族に安心感を与えて心痛をやわらげることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501458483 【氏名又は名称】株式会社鵬林
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| 【出願日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074354 【弁理士】 【氏名又は名称】豊栖 康弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−159294(P2003−159294A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月3日(2003.6.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−361670(P2001−361670) |
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