トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 車椅子用ブレーキ装置
【発明者】 【氏名】大州 秀正
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484 株式会社松永製作所内

【要約】 【課題】本発明は、車椅子のブレーキレバーを伸縮性のあるレバーとして、車椅子のアームレストを起こして、車椅子の側面から乗り降りする際に、邪魔にならない車椅子のブレーキレバーを有するブレーキ装置を提供する。

【解決手段】車椅子1に装着するブレーキ装置100であって、該ブレーキ100のレバー11がブレーキレバー支持部17に嵌挿されて伸縮性を有し、ブレーキレバー11を短縮した時、該ブレーキレバー11の把持部13が座部3より低いことを特徴とする車椅子用のブレーキ装置100とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】車椅子に装着するブレーキ装置であって、該ブレーキのレバーがブレーキレバー支持部に嵌挿されて伸縮性を有し、ブレーキレバーを短縮した時、該ブレーキレバーの把持部が座部より低いことを特徴とする車椅子用のブレーキ装置。
【請求項2】ブレーキレバーとブレーキレバー支持部にストッパー機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子等に取付けるブレーキに関わる。より詳しくは、ブレーキ装置のレバーに関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子の搭乗者が車椅子から乗り降りする際に、車椅子の正面から乗り降りする場合と、車椅子の側面、すなわち、アームレストを起こして乗り降りする場合がある。車椅子の側面から乗り降りする時は、離脱可能なアームレストの場合はアームレストをはずし、開閉式のアームレストの場合は車椅子の後方にアームレストを起こして車椅子の側面から乗り降りする。あるいは介助者が搭乗者をベッドに移す場合も同様に、アームレストを取り外すか、アームレストを起こして搭乗者を抱きかかえて車椅子からベッドや椅子に降ろしたりしている。
【0003】このように車椅子から乗り降りするときは、必ず車椅子の駆動輪にブレーキをかけなければならない。駆動輪にブレーキをかけて、車椅子の側面から乗り降りしようとすると、ブレーキ装置のレバーが邪魔になって、体や、衣服を引っかけたりするという問題があった。そのためにブレーキ装置のレバーを小さくするか、着設位置をずらす等の方法が考えられるが、小さくしたり、位置をずらすと体の不自由な人には操作がし難い問題がある。
【0004】ブレーキレバーに関しては、特開平2000−166978号公報があるが、当該発明は、手の不自由な方あるいは、握力の弱い方のために軽い操作力でブレーキのロックや解除ができることを目的として、ブレーキレバーの把持部を大きくしたものである。未だ、車椅子の側面からの乗り降りに邪魔にならないブレーキレバーを有するブレーキ装置がなく、その出現が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車椅子のブレーキレバーを伸縮性のあるレバーとして、車椅子のアームレストを起こして、車椅子の側面から乗り降りする際に、邪魔にならない車椅子のブレーキレバーを有するブレーキ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記事実に鑑み鋭意研究を重ねた結果、従来のブレーキ装置よりレバーを下げて、車椅子の側面からの乗り降りに邪魔にならないレバーを装着したブレーキ装置の創成に成功した。
【0007】請求項1に記載の発明は、車椅子に装着するブレーキ装置であって、該ブレーキのレバーがブレーキレバー支持部に嵌挿されて伸縮性を有し、ブレーキレバーを短縮した時、該ブレーキレバーの把持部が座部より低いことを特徴とする車椅子用のブレーキ装置である。ブレーキレバーがブレーキレバー支持部に嵌挿されていることにより、使用時は引き出して使用し、不要なときは下げることができる。さらに、ブレーキレバーを短縮した時、ブレーキレバーの把持部が座部よりも低くなり、車椅子のアームレストを上げて側面からの乗り降りする場合に邪魔にならず、使用し易いブレーキ装置である。
【0008】請求項2に記載の発明は、ブレーキレバーとブレーキレバー支持部にストッパー機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置である。ブレーキ装置のブレーキレバー支持部とレバーにストップ機構を設けることによって、車椅子を使用しているときはレバーを手元近くまで伸ばして置くことができ、車椅子の側面から乗り降りするときにはレバーを下げた状態で使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の代表的な形態を図面に基づいて説明するが、要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0010】図1は、車椅子1には駆動輪7を押圧して固定するブレーキ装置100が設けられている。そして、車椅子1にはアームレスト2が設けられており、車椅子1の側面から乗り降りする際には、アームレスト2を車椅子1の後方に開いて乗り降りする。この際に、前記ブレーキ装置100のブレーキレバー11が車椅子1の座部3よりも高いと、アームレスト2を上げて車椅子1から乗り降りするときに体に当たったり、衣類を引っかけたりして非常に危険である。一般に、ブレーキ装置は車椅子1の駐車中に不意に移動しないように、駆動輪7を固定するものであり、ブレーキ装置のブレーキレバー11は駆動輪7を固定、あるいは解除をした後は使用しない。
【0011】そこで、本願発明のブレーキ装置100は従来の構造を有するブレーキ本体10に装着して、図1に示すように、ブレーキレバー11の使用時は操作し易いように実線で示すように座部3よりも上にある。そして、アームレスト2を上げて車椅子の側面から乗り降りする際や、不使用時にはブレーキレバー11は破線で示すように、車椅子1の座部3より下になるようにして、ブレーキレバー11が邪魔にならないようにした。
【0012】本願発明のブレーキ装置100は、図2に示すように、従来のブレーキ本体10を用いて、径7.9mm、長さ200mmのスチール管をレバーの管体14として、その一方端に把持部13を取着し、レバーの管体14をブレーキ装置11の先端に設けられたレバー支持部17に遊動可能に嵌挿し、レバーの管体14の他方端に管体のストッパー16を取着した。レバーの管体14はレバー支持部17の中を遊動して、使用時には持ち上げて、不使用時には下げられる状態となる。
【0013】レバーの管体14の径は操作中に歪んだり、折れたりしない強度を有する径であれば良く、長さはレバーを引き上げた時に手の届く長さであれば良く、特に上記の径、長さに限定されない。レバーの管体14の先端に取着する把持部13は丸形でも、長形でもその形は限定されず、車椅子の使用者が把持しやすい形状であればよい。
【0014】また、レバーの管体14を上げた状態で保持するために、レバーの管体14の下部にバネ部材を付勢したボール15を入れて、レバー支持部17にこのボール15を受ける空洞を設ける。このようにレバーの管体14の下部にバネ部材が付勢されたボール15がレバー支持部17の内空で押動して、レバー支持部17に設けられた空洞にボール15が嵌入して、図4に示すように、レバーの管体14を上げた状態に保持することができる。
【0015】図5はレバーの管体14を受け止めるために、レバー支持部17にレバーの管体14を支持するためのツメ部18を取着した実施例を示す。レバー支持部17にバネで付勢されたツメ部18を取着して、レバーの管体14の下部に1から複数本の溝19を設け、前記レバー支持部17に取着されたツメ部18がレバーの管体14の溝19に嵌入して、レバーの管体14がレバー支持部17に受け止められて固定される。
【0016】レバーの管体14の溝19は、図6に示すようにレバーの管体14の下部に連続的に複数本設けても良く、適当に間隔を開けて複数本設けてもよい。また、溝はレバーの管体14の周囲であれば、管体の一部でも全周でも良く、溝の形状はレバー支持部のツメに係合すれば、特に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】ブレーキ装置のブレーキレバーがブレーキレバー支持部に嵌挿されていることにより、使用時は引き出して使用し、不要なときは下げることができることによって、車椅子の側面からの乗り降りに邪魔にならず、使用し易いブレーキ装置となる。さらに、ブレーキ装置のブレーキレバー支持部とレバーの管体にストップ機構を設けることによって、車椅子を使用しているときはブレーキレバーを手元近くにし、車椅子の側面から降りるときや車椅子の不使用時にはブレーキレバーを車椅子の座部より下の状態で保持することができる。
【出願人】 【識別番号】000146113
【氏名又は名称】株式会社松永製作所
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484
【出願日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
【公開番号】 特開2003−159284(P2003−159284A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−361496(P2001−361496)