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【発明の名称】 包茎矯正具
【発明者】 【氏名】深谷 健司

【要約】 【課題】装着時において異物感や不快感の少ない包茎矯正具を提供すること。

【解決手段】環状に連結された第1のゴムチューブ体11と、同第1のゴムチューブ体11の前端位置に配設された一対の下垂部21を備えた第2のゴムチューブ体12から構成され、左右の下垂部21と第1のゴムチューブ体11の前端に装着された当接体23とによって三方より陰茎を保持するようにした。このような構成とすることによって装着の違和感が軽減される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 環状に連結された第1の紐状体と、同第1の紐状体の前端位置から所定間隔で下垂するとともに下方寄りほど互いに接近し下部位置において連結された一対の下垂部とを備え、同下垂部を弾性を有する第2の紐状体から構成する一方、同両下垂部によって挟持された同第1の紐状体の前端部には弾性を有する当接体を配設し、同当接体と同両下垂部によって三方より陰茎を保持するようにしたことを特徴とする包茎矯正具。
【請求項2】 環状に連結された弾性を有する第1の紐状体と、同第1の紐状体の前端位置から所定間隔で下垂するとともに下方寄りほど互いに接近し下部位置において連結された一対の下垂部とを備え、同下垂部を弾性を有する第2の紐状体から構成する一方、同両下垂部によって挟持された同第1の紐状体の前端部と同両下垂部によって三方より陰茎を保持するようにしたことを特徴とする包茎矯正具。
【請求項3】 前記第1の紐状体は連結体にて環状に連結され、同連結体を前記第1の紐状体の延出方向にスライド移動可能とするとともに前記第1の紐状体の所望位置にて固定可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の包茎矯正具。
【請求項4】 前記第2の紐状体は連結状態において略V字状を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包茎矯正具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰茎の包皮を剥いた状態で保持して包茎を矯正する包茎矯正具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より手術以外の包茎を矯正するため手段として種々の包茎矯正具が開発されている。包茎矯正具にはポンプ吸引式もあるものの一般的には簡便に使用できる装着式の包茎矯正具が用いられることが多い。装着式の包茎矯正具はいずれも陰茎の包皮を亀頭を露出させた状態でその剥いた包皮が戻らないように伸縮性とまさつによる保持性の強いゴムのリング等によって保持させるというものである。このような包茎矯正具として例えば例えば特開平10−52453号や実用新案登録第3008734号等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のゴム装着式の包茎矯正具ではいくつかの課題が存していた。すなわち、1)特開平10−52453号のような陰茎にのみ装着するものでは陰茎に対する保持性が十分ではなく、実用新案登録第3008734号ではバンドで陰嚢にに対し固定するようになっているもののかえって陰嚢を締め付けることとなって保持性は確保できるものの装着による異物感や不快感が大きかった。
2)陰茎をほぼ外周全域から包囲するために陰茎の自由度が少なく1)に加え陰茎自身に対する異物感や不快感も大きかった。また、従来では尿道を押さえてしまっているため排尿に際しては一旦取り外したり尿道位置おける締め付けを緩めたりする操作が必要となり排尿において支障を来していた。
本発明はこのような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、装着時において異物感や不快感の少ない包茎矯正具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明では、環状に連結された第1の紐状体と、同第1の紐状体の前端位置から所定間隔で下垂するとともに下方寄りほど互いに接近し下部位置において連結された一対の下垂部とを備え、同下垂部を弾性を有する第2の紐状体から構成する一方、同両下垂部によって挟持された同第1の紐状体の前端部には弾性を有する当接体を配設し、同当接体と同両下垂部によって三方より陰茎を保持するようにしたことをその要旨とする。また請求項2に記載の発明では、環状に連結された弾性を有する第1の紐状体と、同第1の紐状体の前端位置から所定間隔で下垂するとともに下方寄りほど互いに接近し下部位置において連結された一対の下垂部とを備え、同下垂部を弾性を有する第2の紐状体から構成する一方、同両下垂部によって挟持された同第1の紐状体の前端部と同両下垂部によって三方より陰茎を保持するようにしたことをその要旨とする。また請求項3に記載の発明では請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記第1の紐状体を連結体にて環状に連結するようにし、同連結体を前記第1の紐状体の延出方向にスライド移動可能とするとともに前記第1の紐状体の所望位置にて固定可能としたことをその要旨とする。また請求項4に記載の発明では請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第2の紐状体は連結状態において略V字状を形成するようにしたことをその要旨とする。
【0005】上記のような構成とすることで請求項1の発明では、環状に連結された第1の紐状体によって陰嚢に対して保持させるとともに亀頭の包皮を剥いた状態で第1の紐状体の前端部の当接体と斜めに延出された第2の紐状体の両下垂部によって三方より陰茎を保持させるようにする。また、請求項2の発明では、環状に連結された第1の紐状体によって陰嚢に対して保持させるとともに亀頭の包皮を剥いた状態で第1の紐状体の前端部と第2の紐状体の斜めに延出された両下垂部によって三方より陰茎を保持させるようにする。これらのように構成することによって陰茎周囲は部分的に空間を有した状態で支持されることとなるとともに陰茎裏面の尿道口が強く圧迫されることがなくなる。この際に第1の紐状体は連結体によって連結されて環状とされ、同連結体は第1の紐状体の延出方向にスライド移動可能するとともに所望位置にて固定できることが望ましい。これによって第1の紐状体を陰嚢に装着する際に連結体の位置を調節し装着作業の行い易い位置に移動させるとともに第1の紐状体に陰嚢を挿入した後にスライド移動させて使用者の所望の位置で連結体を固定することができる。すなわち、締め付け過ぎて不快な装着感となったり緩すぎて第1の紐状体が陰嚢から外れてしまうということがなくなる。
【0006】
【発明の効果】上記発明によれば包茎矯正具を装着した際の異物感や不快感が極めて軽減されることとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において前後とは図1における左右方向をいうものとする。図1〜図3に示すように、本実施の形態の包茎矯正具は第1の紐状体としての第1のゴムチューブ体11と第2の紐状体としての第2のゴムチューブ体12とより構成されている。第1のゴムチューブ体11は弾性のある一本のゴムチューブを湾曲させて連結体としての第1のストッパ13によって環状に連結されている。図4及び図5に示すように第1のストッパ13は第1のゴムチューブ体11よりも若干大径で弾性のあるゴムチューブからなり、その両端開口部14寄りにはそれぞれ透孔15が形成されている。第1のストッパ13は中央で折り曲げた状態で第1のゴムチューブ体11のそれぞれの端部を開口部14及び透孔15が挿通されている。図4に示すように、第1のストッパ13を折り曲げた状態で第1のゴムチューブ体11の前方は左右に拡開され後方は重複状に延出されることとなる。第1のストッパ13の開口部14に対して透孔15は若干外方に向いて開口されるため第1のゴムチューブ体11は緩やかに前方に向かって拡開されることとなる(つまり後述するように陰嚢を挟み込むことが可能なように開き過ぎない程度に拡開するように第1のストッパ13で規制される)。第1のストッパ13を境界としてそれより前方の環状に拡開されている部分を装着部17とし、後方の重複部分を尾部18とする。第1のストッパ13によって装着部17は基部寄りの間隔は狭く前方が緩やかに拡がることとなり第1のゴムチューブ体11全体としては略杓子状形状とされる。尾部18において第1のストッパ13に隣接する位置には第2のストッパ19が配設されている。第2のストッパ19可撓性樹脂(例えば塩化ビニール等)からなるリング状部材であって、その内径は内部に挿入状態にある重複された第1のゴムチューブ体11の外径よりも若干小さめに形成されている。すなわち、重複された第1のゴムチューブ体11に対して無理嵌め状態とされている。尾部18端部(後端)には重複された第1のゴムチューブ体11を束ねる結束体20が装着されている。
【0008】第1のゴムチューブ体11の前端、すなわち装着部17前端には第2のゴムチューブ体12が配設されている。第2のゴムチューブ体12は全体形状として略V字状をなしている。第2のゴムチューブ体12は第1のゴムチューブ体11に挿通された状態で下垂する一対の下垂部21と両下垂部21下端にて両下垂部21を連結する連結部22とから構成され、両下垂部21は前記第1のゴムチューブ体11よりもかなり大径で弾性のあるゴムチューブからなり、連結部22は下垂部21よりも若干小径の弾性のあるゴムチューブからなる。両下垂部21は第1のゴムチューブ体11の保持位置から下方に向かって互いに接近するように下垂され(V字を構成するように斜めに延出されている)、連結部22はそれぞれ下垂部21の下端開口部に挿入され中央で折り曲げられている。第1のゴムチューブ体11の両下垂部23に挟持された位置には両下垂部21から若干の距離をおいて当接体23が装着されている。当接体23は弾性のあるゴムチューブからなり、第1のゴムチューブ体11に沿って水平に配設されている。当接体23は両端が若干膨出した鼓形状をなしている。図1に示すように当接体23と両下垂部21は前後方向に若干ずれた位置に配置されている。これは第1のゴムチューブ体11が湾曲しており、最先端位置に当接体23が配置され両下垂部21はそれより若干後方位置に配置されているからである。
【0009】次にこのように構成された包茎矯正具の使用方法について説明する。まず、着用者は両下垂部21上端の間隔を調整する。これは陰茎のサイズによって行ういわば初期設定であって、第1のゴムチューブ体11に対して両下垂部21をスライド移動させて行う。同時に第2のストッパ19を結束体20方向にスライド移動させ第1のストッパ13も結束体20方向にスライド移動させる。つまり、装着部17の第1のゴムチューブ体11で包囲された環状部分の面積を大きくして陰嚢を挿入し易くする。そして、装着部17に対して上方より陰嚢を落とし込む。すなわち装着部17位置から下方に睾丸を含む陰嚢の主要部分が配置されることとなる。このとき尾部18は図6のように会陰位置に当接する。この状態で第1のストッパ13を再び装着部17方向にスライド移動させる。すると装着部17を構成する第1のゴムチューブ体11が陰嚢の根本付近を保持することとなるとともに睾丸によって装着部17の脱落が阻止されることととなる。すなわち包茎矯正具が股間に保持されることとなる。ただし、この状態ではまだ仮保持させているだけであるため装着部17は陰嚢に対して緩めに装着されている。次いで、陰茎の包皮を陰茎基部方向に寄せて亀頭を露出させ寄せた包皮が戻らないように当接体23及び両下垂部21が亀頭の根本辺りに位置するように亀頭を当接体23及び両下垂部21によって保持させる。そして、第1のストッパ13を更に装着部17方向にスライド移動させてしっかりと(しかし締め付け過ぎないように)陰嚢に対して装着部17を保持させる。更に第2のストッパ19を装着部17方向にスライド移動させて第1のストッパ13に隣接する位置に配置させる。この状態で図6に示すように装着は完了する。
【0010】このように構成することで本実施の形態の包茎矯正具では次のような効果が奏される。
(1)第1のストッパ13は装着部17側の第1のゴムチューブ体11は大きく開き過ぎることなく左右両側から陰嚢を挟み込むような構造とされている。従って、きつく締め付けなくとも第1のゴムチューブ体11自身の弾性で陰嚢に対して保持されることとなり陰嚢に対する違和感が少なくなる。
(2)第1のストッパ13から後方に延出される尾部18は図6に示すように会陰に接しており、包茎矯正具装着状態において第1のストッパ13を基部として下方に折り曲げるような力が働いている。より具体的には第1のストッパ13の開口部14周縁に対して第1のゴムチューブ体11が折り曲げられることとなる。このような作用によって第1のストッパ13が装着持に固定した位置から後方側にずれにくくなり、装着時間が長くなって緩んでしまうというような不具合が生じにくくなっている。
(3)第1のストッパ13は中央で折り曲げられた状態で第1のゴムチューブ体11に挿通されている。そのため第1のゴムチューブ体11に対して第1のストッパ13の開口部14及び透孔15の周縁が第1のストッパ13の弾性によって若干押しつけられるように作用する。その結果第1のストッパ13の第1のゴムチューブ体11に対するスライド移動が可能である(強く引っ張って行う)と同時に、装着する者の所望の位置で第1のストッパ13を固定が可能となっている。更に第2のストッパ19によって第1のストッパ13は後方側にずれにくくなっているため装着時間が長くなって緩んでしまうというような不具合がより生じにくくなっている。
(4)当接体23及び両下垂部21による三方向からの支持によって確実に保持させることができるとともに、必要以上に陰茎とゴムチューブが接することがなく、陰茎周囲に空間が形成されることから陰茎の自由度も大きくなる。そのため汗でむれたりゴムとの接触によって皮膚が引きつれたりすることが少なくなり装着感が格段に向上する。
(5)図1に示すように当接体23位置に対して両下垂部21は後退した位置に配置されている。また、当接体23と両下垂部21は同一線上にはなくずれた配置位置とされている。すなわち、図2で前方から見れば単に三方から陰茎を保持するだけのように見えるが、実際は三方の保持位置は前後方向にずれているわけである。そのため陰茎に対する保持能力大きく陰茎がこの当接体23及び両下垂部21によって構成される三角形内から脱落しにくくなっている。
(6)第2のゴムチューブ体12は両下垂部21上端によった吊り下げられるように配設されている。つまり陰茎を保持する当接体23と両下垂部21は完全にそれらの間隔が規制されているのではなく両下垂部21は上部を基点として前後にブランコのように揺動することが許容されているわけである。そのため、装着者が様々な姿勢を取ってもこの両下垂部21の揺動によって陰茎に対する引っ張りなどの違和感を感ずる作用が緩和されることとなり装着感が格段に向上する。
(7)第2のゴムチューブ体12の最下部位置では連結部22が折り曲げられていて陰茎に接することはない。そのため、陰茎裏面の尿道を圧迫することがなく、排尿時における不便がなくなる。
(8)当接体23及び両下垂部21は大径であるため小径のゴムチューブに比べて陰茎に対する当たりが柔らかくなり装着感が向上する。
(9)当接体23は鼓状になっているためこれがずれ防止手段となって陰茎が汗をかいた場合に左右方向にずれにくくなる。
【0011】尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・材質はゴム以外でもよい。
・上記実施の形態では当接体23を装着したが第1のゴムチューブ体11自体を太くしたり陰茎と接する部分のみ膨出させたりしてもよい。
・上記では両下垂部21及び連結部22によってV字状を形成するようにしたがV字に限定されるものではない。
・第1の紐状体としては上記のように第1のゴムチューブ体11が好ましいが単に可撓性のある紐であっても構わない。この場合には別途上記のような当接体23が必要となる。
・第1のストッパ13の形状は上記実施の形態に限定されない。例えば図7〜図9に示すような上記第1のストッパ13を変形させたような形状のストッパ31でも構わない。
・第1のストッパ13の形状は上記実施の形態に限定されない。例えば図10及び図11に示すような上記第1のストッパ13を変形させたような形状のストッパ32でも構わない。このストッパ32は水平方向に延出されて第1のゴムチューブ体11とともに略円形形状を構成する。このストッパ32は上記の各ストッパ13,31のように点で接するのではなく陰嚢の裏面に対して線状に接することとなる。従ってより装着感が向上することとなる。
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で変形した態様で実施するのは自由である。
【0012】本発明の目的を達成するために上記実施の形態から把握できるその他の技術的思想について下記に付記として説明する。
付記(1)前記第1の紐状体は弾性体から構成され、前記連結体の後方には同第1の紐状体の尾部が延出されることを特徴とする請求項3又は4に記載の包茎矯正具。尾部は会陰部に当接して第1の紐状体を連結体を基部として折り曲げることとなるため連結体がずれにくくなる。
(2)前記当接体は前記第1の紐状体よりも大径であることを特徴とする請求項1、3又は4若しくは付記1のいずれかに記載の包茎矯正具。
(3)前記第1の紐状体は前記下垂部に対して挿通されていることを特徴とする請求項1、3又は4若しくは付記1又は2のいずれかに記載の包茎矯正具。これによって前記下垂部の間隔を調整することが可能となる。
(4)前記当接体には左右方向への陰茎のずれ防止手段が施されていることを特徴とする請求項1、3又は4若しくは付記1〜3のいずれかに記載の包茎矯正具。
(5)前記当接体は両下垂部よりも前方位置に配置されることを特徴とする請求項1〜4若しくは付記1〜4のいずれかに記載の包茎矯正具。これによってより陰茎をしっかりと保持することが可能となる。
(6)前記両下垂部は前記第1の紐状体の前端部よりも後方位置に配置されることを特徴とする請求項1〜4若しくは付記1〜5のいずれかに記載の包茎矯正具。これによってより陰茎をしっかりと保持することが可能となる。
(7) 連結体によって環状に連結された第1の紐状体と、同連結体位置を後部として同第1の紐状体の前端位置から所定間隔で下垂するとともに下部位置において連結された一対の下垂部とを備え、同下垂部を弾性を有する第2の紐状体から構成する一方、同連結体を前記第1の紐状体の延出方向にスライド移動可能とするとともに前記第1の紐状体の所定位置にて固定可能としたことを特徴とする包茎矯正具。
(8)前記両下垂部は下方よりほど接近していることを特徴とする付記7に記載のる包茎矯正具。
【0013】
【出願人】 【識別番号】502015522
【氏名又は名称】深谷 健司
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100099047
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 淳一
【公開番号】 特開2003−204979(P2003−204979A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−5574(P2002−5574)