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【発明の名称】 蛍光スペクトル取得方法および装置
【発明者】 【氏名】袴田 和男
【住所又は居所】神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富士写真フイルム株式会社内

【要約】 【課題】蛍光スペクトル取得方法および装置において、生体組織から発生した蛍光のスペクトル強度分布データを高いS/Nで取得する。

【解決手段】光伝播プローブ5中を通して蛍光入射面4に検出光を入射させ、この検出光の蛍光入射面4における反射光の強度を反射光強度検出手段20によって検出し、この検出された反射光の上記検出光に対する相対強度に基づいて蛍光入射面4が生体組織1に接触しているか否かを接触判定手段25で判定し、蛍光入射面4が生体組織1に接触していると判定された際に、生体組織から発生した蛍光を分光測光手段10によって分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 励起光の照射により生体組織から発生した蛍光を光伝播プローブの蛍光入射面から入射させ、該蛍光入射面から入射された蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する蛍光スペクトル取得方法において、前記光伝播プローブ中を通して前記蛍光入射面に検出光を入射させ、該検出光の該蛍光入射面における反射光の強度を検出し、該検出された反射光の前記検出光に対する相対強度に基づいて前記蛍光入射面が前記生体組織に接触しているか否かを判定することを特徴とする蛍光スペクトル取得方法。
【請求項2】 励起光の照射により生体組織から発生した蛍光を入射させる蛍光入射面を有する光伝播プローブと、前記蛍光入射面を通して前記光伝播プローブに入射された蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する分光測光手段とを備えた蛍光スペクトル取得装置において、前記光伝播プローブ中を通して前記蛍光入射面に検出光を入射させる検出光入射手段と、該検出光の該蛍光入射面における反射光の強度を検出する反射光強度検出手段と、該検出された反射光の前記検出光に対する相対強度に基づいて、前記蛍光入射面が前記生体組織に接触しているか否かを判定する接触判定手段とを備えたことを特徴とする蛍光スペクトル取得装置。
【請求項3】 前記接触判定手段が、さらに加えて前記蛍光入射面が前記生体組織を覆う粘液に接触しているか否かを判定可能なものであることを特徴とする請求項2記載の蛍光スペクトル取得装置。
【請求項4】 前記接触判定手段によって前記蛍光入射面が前記生体組織に接触していると判定されたときに、前記励起光の照射強度を前記蛍光を分光測光する際の所定の強度に制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の蛍光スペクトル取得装置。
【請求項5】 前記励起光が、前記検出光を兼用するものであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の蛍光スペクトル取得装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光スペクトル取得方法および装置に関し、詳しくは、励起光の照射により生体組織から発生した蛍光を光伝播プローブを通して入射させ分光測光する蛍光スペクトル取得方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス球に光ファイバを接続した光伝播プローブを使用し、この光伝播プローブを生体組織に挿入した後、上記ガラス球部を生体組織に接触させ、励起光の照射により生体組織から発生した蛍光を上記ガラス球部から入射させて光ファイバを通して伝播させ、この光ファイバを通して伝播された蛍光を分光測光することにより生体組織から発生した蛍光のスペクトルをポイント測定する装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蛍光スペクトルの測定が行なわれるときに上記ガラス球部は生体組織に安定的に密着されているわけではなく、単に当接されているだけなので、生体組織から発生する蛍光(以後、組織蛍光と呼ぶ)の測定中に生体組織とガラス球部との位置関係(両者間の間隙、角度および接触領域の大きさ等)が不安定になってしまうことがある。また、生体組織に発生したポリープ等の凸部を測定する際には上記位置関係が特に不安定になる。このように位置関係が不安定になると、生体組織とガラス球部との間に生体組織を覆う粘液が侵入し、励起光の照射を受けてこの粘液から発生したノイズとなる蛍光(以後粘液蛍光と呼ぶ)が上記組織蛍光と共に光伝播プローブに入射され分光測光され、すなわち、組織蛍光とは異なるスペクトル強度分布を有する上記粘液蛍光が組織蛍光と共に分光測光され、組織蛍光のスペクトル強度分布データを高いS/Nで得ることが難しいという問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生体組織から発生した蛍光のスペクトル強度分布データを高いS/Nで取得することができる蛍光スペクトル取得方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光スペクトル取得方法は、励起光の照射により生体組織から発生した蛍光を光伝播プローブの蛍光入射面から入射させ、この蛍光入射面から入射された蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する蛍光スペクトル取得方法において、光伝播プローブ中を通して蛍光入射面に検出光を入射させ、この検出光の蛍光入射面における反射光の強度を検出し、検出された反射光の前記検出光に対する相対強度に基づいて蛍光入射面が前記生体組織に接触しているか否かを判定することを特徴とするものである。
【0006】本発明の蛍光スペクトル取得装置は、励起光の照射により生体組織から発生した蛍光を入射させる蛍光入射面を有する光伝播プローブと、この蛍光入射面を通して光伝播プローブに入射された蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する分光測光手段とを備えた蛍光スペクトル取得装置において、光伝播プローブ中を通して蛍光入射面に検出光を入射させる検出光入射手段と、この検出光の蛍光入射面における反射光の強度を検出する反射光強度検出手段と、検出された反射光の前記検出光に対する相対強度に基づいて、蛍光入射面が生体組織に接触しているか否かを判定する接触判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】前記接触判定手段は、さらに加えて蛍光入射面が生体組織を覆う粘液に接触しているか否かを判定可能なものとすることができる。
【0008】前記蛍光スペクトル取得装置は、接触判定手段によって蛍光入射面が生体組織に接触していると判定されたときに、励起光の照射強度を蛍光を分光測光する際の所定の強度に制御する制御手段を備えたものとすることができる。
【0009】前記蛍光スペクトル取得装置は、励起光が、前記検出光を兼用するようにすることができる。
【0010】なお、上記蛍光スペクトル取得装置は、接触判定手段による判定の結果を報知する報知手段を備えたものとすることができる。
【0011】また、上記検出光は近赤外光とすることができる。
【0012】なお、蛍光入射面とは、光伝播プローブ表面上の分光測光される蛍光が入射される領域を意味するものである。
【0013】また、上記「光伝播プローブが生体組織に接触している」とは、光伝播プローブの蛍光入射面の略全領域が生体組織に密着し、生体組織と蛍光入射面とに挟まれた領域中に空気や生体組織を覆う粘液が殆ど存在しない状態を意味するものである。以後、上記状態を「所定の接触状態」と呼ぶ。
【0014】
【発明の効果】本発明の蛍光スペクトル取得方法および装置によれば、蛍光スペクトル強度分布データを取得するにあたり、光伝播プローブ中を通して蛍光入射面に検出光を入射させ、この検出光の蛍光入射面における反射光の強度を検出し、検出された反射光の上記検出光に対する相対強度に基づいて蛍光入射面が前記生体組織に接触しているか否かを判定するようにしたので、光伝播プローブが生体組織に接触しているときに上記蛍光スペクトル強度分布データを取得することができ、これにより組織蛍光のスペクトル強度分布データを高いS/Nで取得することができる。すなわち、光伝播プローブが生体組織に接触しているときには、生体組織と光伝播プローブとの間への粘液の侵入が少なく、励起光の照射を受けて粘液から発生し光伝播プローブに入射されるノイズとなる粘液蛍光の光量が低減されているので組織蛍光のスペクトル強度分布データを高いS/Nで取得することができる。
【0015】なお、上記反射光の検出光に対する相対強度は、蛍光入射面を挟む2種類の光を伝播させる媒体のそれぞれの屈折率の値に応じて定められ、すなわち、2つの媒体の内の1つは光伝播プローブであり、他の1つは生体組織、生体組織を覆う粘膜、あるいは空気であり、生体組織と、生体組織を覆う粘膜と、空気とはそれぞれ互いに異なる屈折率を有するので、上記相対強度に基づいて蛍光入射面が生体組織に接触しているか否か、および蛍光入射面が生体組織を覆う粘液に接触しているか否かを判定することができる。
【0016】また、接触判定手段を、さらに蛍光入射面が生体組織を覆う粘液に接触しているか否かを判定可能なものとすれば、光伝播プローブは生体組織に接触してはいないがこの光伝播プローブは生体組織に接近した場所に位置しているという情報を得ることができ、これにより生体組織に光伝播プローブを接触させる操作がより容易となる。
【0017】なお、接触判定手段によって蛍光入射面が生体組織に接触していると判定されたときに、励起光の照射強度を蛍光を分光測光する際の所定の強度に制御する制御手段を備えれば、不要な励起光の照射を防止することができる。
【0018】ここで、励起光を、検出光を兼用するものとすれば、検出光用の光源および光学系が不用となり、装置のサイズを小さくすることができると共に、装置コストを低減することができる。
【0019】さらに、接触判定手段による判定の結果を報知する報知手段を備えるようにすれば、蛍光入射面が生体組織に接触しているか否かをより確実に認識することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による蛍光スペクトル取得装置のブロック図、図2はガラス球部が空気に接触している様子を示す図、図3はガラス球部が粘液に接触している様子を示す図、図4はガラス球部が生体組織に接触している様子を示す図である。
【0021】本発明の第1の実施の形態による蛍光スペクトル取得装置101は、励起光を射出するLD光源61、LD光源61からの励起光の照射により生体組織1から発生した蛍光(組織蛍光)を入射させる蛍光入射面4を有する光伝播プローブ5、蛍光入射面4を通して光伝播プローブ5に入射された上記蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する分光測光手段10、光伝播プローブ5中を通して蛍光入射面4に検出光を入射させる検出光入射手段15、上記検出光の蛍光入射面4における反射光の強度を検出する反射光強度検出手段20、検出された上記反射光の検出光に対する相対強度に基づいて、蛍光入射面が生体組織に接触しているか否かを判定すると共に、蛍光入射面4が生体組織1を覆う粘液2に接触しているか否かを判定する接触判定手段25、接触判定手段25によって蛍光入射面4が生体組織1に接触していると判定されたときに、励起光の射出強度を蛍光を分光測光する際の所定の強度に制御する光源強度制御手段30、接触判定手段25による判定の結果を報知する報知手段35、およびLD光源61から射出され後述するハーフミラー71で反射された検出光の強度を検出するLD光強度検出手段40を備えている。なお、粘液2の周囲には空気3が存在する。
【0022】上記励起光は上記検出光を兼用するものであり、LD光源61から射出され光伝播プローブ5中を通して蛍光入射面4から射出された検出光は励起光として使用される。以後上記LD光源61から射出される励起光と検出光とを兼用する上記光をLD光と呼ぶ。なお、このLD光の波長は410nmである。
【0023】光伝播プローブ5はガラス球部6とこのガラス球部6に接続された光ファイバ部7とからなり、このガラス球部6は上記蛍光入射面4を有している。
【0024】光源強度制御手段30は、蛍光入射面4が生体組織1に接触していると判定された結果が接触判定手段25から入力されていない場合には、LD光源61の出力モードを非測定モードに設定してLD光源61から射出されるLD光の射出強度を上記蛍光を分光測光する際の所定の強度より弱い低強度にする、接触判定手段25によって蛍光入射面4が生体組織1に接触していると判定された結果が入力された場合には、LD光源61の出力モードを測定モードに設定してLD光源61から射出されるLD光の射出強度を上記所定の強度である高強度にする。
【0025】上記蛍光スペクトル取得装置101は、さらに、検出光入射手段15と一部分を兼用し生体組織1から発生して光伝播プローブ5に入射されガラス球部6と光ファイバ部7とを通してこの光ファイバ部7の端面Tから射出された上記蛍光を分光測光手段10に入射させる蛍光伝播光学系62、検出光入射手段15と光路の一部分を兼用し光伝播プローブ5中を伝播し蛍光入射面4において反射されガラス球部6と光ファイバ部7とを通してこの光ファイバ部7の端面Tから射出された上記LD光(検出光)の反射光である反射LD光を反射光強度検出手段20に入射させる反射検出光伝播光学系64、検出光入射手段15と光路の一部分を兼用しLD光源61から射出されたLD光をLD光強度検出手段40に入射させるLDモニタ光伝播光学系63を備えている。
【0026】検出光入射手段15は、LD光源61から射出されたLD光を平行光にするコリメートレンズ70、上記平行光となったLD光を透過および反射させるハーフミラー71、ハーフミラー71および後述するバンドパスフィルタ77を透過したLD光を反射させる波長440nm以上の光を透過させ波長440nm未満の光を反射するダイクロイックミラー74、ダイクロイックミラー74によって反射されたLD光を集光し光ファイバ部7の端面Tに入射させる第1の凸レンズ75を有している。なお、光ファイバ部7の端面Tには反射防止コーティングが施されているので、第1の凸レンズ75を通して光ファイバ部7の端面Tに入射されたLD光は端面Tにおいて殆ど反射されることなく光ファイバ部7中に入射される。
【0027】蛍光伝播光学系62は、ガラス球部6の蛍光入射面4から入射され光ファイバ部7の端面Tから射出された蛍光を平行光にする上記第1の凸レンズ75、第1の凸レンズ75によって平行光とされダイクロイックミラー74を透過して440nm未満の波長成分が遮断された上記平行光を集光させ分光測光手段10に入射させる第2の凸レンズ76を有している。
【0028】LDモニタ光伝播光学系63は、検出光入射手段15と一部分を兼用し、LD光源61から射出されたLD光を反射および透過させる上記ハーフミラー71、およびハーフミラー71によって反射されたLD光を集光しLD光強度検出手段40に入射させる第3の凸レンズ72を備えている。
【0029】反射検出光伝播光学系64は、光伝播プローブ5中を通して蛍光入射面4で反射され光ファイバ部7の端面Tから射出された反射LD光を平行光にする上記第1の凸レンズ75、上記平行光とされた反射LD光を反射するダイクロイックミラー74、上記反射LD光の光路に対して傾けて配置されダイクロイックミラー74によって反射された上記反射LD光に混入して入射される上記反射LD光と異なる波長(410nm近傍以外の波長)を持つ光を遮断するバンドパスフィルタ77、バンドパスフィルタ77を透過した上記反射LD光を反射する上記ハーフミラー71、およびハーフミラー71によって反射され平行光となった反射LD光を集光させる第4の凸レンズ78を備えている。
【0030】なお、蛍光スペクトル取得装置101は上記各構成要素の動作のタイミング等を制御する図示しないコントローラを備えている。
【0031】次に上記実施の形態における作用について説明する。
【0032】光伝播プローブ5を生体内に挿入した後、LD光源61を点灯させてこのLD光源61から射出されたLD光を検出光入射手段15および光ファイバ部7を通してガラス球部6の蛍光入射面4に入射させる。なお、このとき光源強度制御手段30は非測定モードに設定されているのでLD光源61から射出されるLD光の強度は低強度となっている。
【0033】蛍光入射面4に入射されたLD光の一部の成分は蛍光入射面4によって反射され、この反射された反射LD光はガラス球部6および光ファイバ部7を通して光ファイバ部7の端面Tから射出されて反射検出光伝播光学系64を通して反射光強度検出手段20に入射される。反射光強度検出手段20によって上記入射された反射LD光の強度が検出された後、上記検出された反射LDモニタ光強度を表すデータが反射光強度検出手段20から接触判定手段25に出力される。一方、LD光源61から射出されハーフミラー71によって反射されたLD光は第3の凸レンズ72によって集光されLD光強度検出手段40に入射され、このLD光強度検出手段40によって上記入射されたLD光の強度が検出される。その後、上記検出されたLDモニタ光強度を表すデータがLD光強度検出手段40から接触判定手段25に出力される。
【0034】接触判定手段25は、上記入力した2種類のデータに基づいて反射LDモニタ光強度のLDモニタ光強度に対する相対強度を求め、この相対強度に基づいて蛍光入射面4が生体組織1に接触しているか否か、および蛍光入射面4が粘液2に接触しているか否かを判定する。
【0035】上記接触判定手段25によって、蛍光入射面4が生体組織1および粘液4に接触していないと判定された場合には、すなわち蛍光入射面4が空気3に接触している場合には(図2参照)、反射LDモニタ光強度とLDモニタ光強度とを取得して判定を行なう上記動作が繰り返される。
【0036】上記接触判定手段25によって、蛍光入射面4が粘液2に接触していると判定された場合には(図3参照)、接触判定手段25から報知手段35に判定結果が報知され報知手段35に配設されている粘液接触報知用ランプ36が点灯され、その後、反射LDモニタ光強度とLDモニタ光強度とを取得して判定を行なう上記動作が繰り返される。
【0037】上記接触判定手段25によって、蛍光入射面4が生体組織1に接触していると判定された場合には(図4参照)、接触判定手段25から報知手段35に判定結果が報知され報知手段35に配設されている生体組織接触報知用ランプ37が点灯されると共に、接触判定手段25から光強度制御手段30に上記判定結果が出力される。この判定結果を入力した光強度制御手段30はLD光源61の射出モードを非測定モードから測定モードに切り換てLD光源61から射出されるLD光の強度が所定の強度である高強度とされ、この高強度となったLD光(励起光)の照射を受けて生体組織1から発生した蛍光の分光測定が開始される。
【0038】すなわち、LD光源61から射出されたLD光は検出光入射手段15および光伝播プローブ5を通して蛍光入射面4から射出され、このLD光の照射を受けて生体組織1から発生した蛍光は蛍光入射面4を通して光伝播プローブ5に入射され光ファイバ部7の端面Tから射出されて蛍光伝播光学系62を通して分光測光手段10に入射される。分光測光手段10は上記入射された蛍光を分光測光してスペクトル強度分布データを取得する。上記蛍光入射面4が生体組織1に接触していると判定されたときには、蛍光入射面4と生体組織1との間には粘液2が殆ど存在しないので分光測光された蛍光のほとんどを組織蛍光が占め、上記蛍光には粘液蛍光がほとんど含まれていないので、生体組織1から発生した蛍光のスペクトル強度分布データを高いS/Nで取得することができる。
【0039】ここで、接触判定手段25による、反射LDモニタ光強度のLDモニタ光強度に対する相対強度に基づく上記判定について詳しく説明する。
【0040】ガラス球部6、空気3、粘液2、および生体組織1それぞれの屈折率の大きさは、ガラス球部6、生体組織1、粘液2、空気3の順に小さくなり(ガラス球部6の屈折率>生体組織1の屈折率>粘液2の屈折率>空気3の屈折率)、蛍光入射面4が他の媒体と接触しているときに光伝播プローブ5を通して伝播された光の蛍光入射面4における反射率は上記媒体の屈折率とガラス球部6の屈折率によって定まる。すなわち、ガラス球部6が空気3と接触しているときの上記反射率R1、ガラス球部6が粘液2と接触しているときの上記反射率R2、ガラス球部6が生体組織1と接触しているときの上記反射率R3はこの順に小さくなる(R1>R2>R3)。
【0041】したがって、図2に示すようにガラス球部6が空気3に接触しているときに、光伝播プローブ5を通して蛍光入射面4に入射されこの蛍光入射面4によって反射された反射LD光の上記蛍光入射面4に入射されたLD光に対する相対強度をP1(P1=ガラス球部6が空気3に接触しているときに上記蛍光入射面4によって反射された反射LD光の強度/上記蛍光入射面4に入射されたLD光の強度)、図3に示すようにガラス球部6が粘液2に接触しているときに、光伝播プローブ5を通して蛍光入射面4に入射されこの蛍光入射面4によって反射された反射LD光の強度の上記蛍光入射面4に入射された検出光の強度に対する相対強度をP2(P2=ガラス球部6が粘液2に接触しているときに上記蛍光入射面4によって反射された反射LD光の強度/上記蛍光入射面4に入射されたLD光の強度)、図4に示すようにガラス球部6が生体組織1に接触しているときに、光伝播プローブ5を通して蛍光入射面4に入射されこの蛍光入射面4によって反射された反射LD光の上記蛍光入射面4に入射されたLD光に対する相対強度をP3(P3=ガラス球部6が生体組織1に接触しているときに上記蛍光入射面4によって反射された反射LD光の強度/上記蛍光入射面4に入射されたLD光の強度)とすると、P1>P2>P3の関係が成り立つ。
【0042】さらに上記反射LD光のLD光に対する相対強度は、上記「反射光強度検出手段20によって検出された反射LDモニタ光強度」の「LD光強度検出手段40によって検出されたLDモニタ光強度」に対する相対強度で代替することができ、この代替された上記2種類の強度によって表される上記相対強度の値P1′(P1′=ガラス球部6が空気3に接触しているときの反射LDモニタ光強度/LDモニタ光強度)、P2′(P2′=ガラス球部6が粘液2に接触しているときの反射LDモニタ光強度/LDモニタ光強度)、P3′(P3′=ガラス球部6が生体組織1に接触しているときの反射LDモニタ光強度/LDモニタ光強度)、についてもP1′>P2′>P3′の関係が成り立つので接触判定手段25によって上記相対強度の値を閾値Q1(P1′>Q1>P2′)、Q2(P2′>Q2>P3′)と比較することにより、蛍光入射面4が生体組織1に接触しているか否か、および蛍光入射面4が粘液2に接触しているか否かを判定することができる。
【0043】すなわち、上記接触判定手段25によって取得された相対強度の値Pが、P>Q1であった場合にはガラス球部6が空気3に接触していると判定され、Q1>P>Q2の場合にはガラス球部6が粘液2に接触していると判定され、Q2>Pの場合にはガラス球部6が生体組織1に接触していると判定される。
【0044】なお、上記各要素の動作のタイミング等は上記図示しないコントローラによって制御される。また、上記分光測光手段10はプリズムとリニアCCDを用いた分光測光手段等によって構成することができる。
【0045】以下、第2の実施の形態について説明する。
【0046】図5は、本発明の第2の実施の形態による蛍光スペクトル取得装置102の概略構成を示すブロック図、図6は光ファイバ部の端面の拡大図、図7は一体化されたLD光強度検出手段と反射光強度検出手段の受光領域を示す図、図8はLD光源61を制御してLD光の強度を一定にした構成を示す図、図9は励起光用光源と検出光用光源とそれぞれ独立させて配置した構成を示す図である。以下、第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を使用し説明を一部省略する。
【0047】第2の実施の形態による蛍光スペクトル取得装置102は、LD光源61、LD光源61からのLD光の照射により生体組織1から発生した蛍光(組織蛍光)を入射させる蛍光入射面4を有する光伝播プローブ9、蛍光入射面4を通して光伝播プローブ9に入射された上記蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する分光測光手段10、光伝播プローブ9中を通して蛍光入射面4にLD光を入射させる検出光入射手段15、上記LD光の蛍光入射面4における反射光である反射LD光の強度を検出する反射光強度検出手段21、上記検出された反射LD光の上記LD光に対する相対強度に基づいて、蛍光入射面が生体組織に接触しているか否かを判定すると共に、蛍光入射面4が生体組織1を覆う粘液2に接触しているか否かを判定する接触判定手段25、および接触判定手段25による判定の結果を報知する報知手段35を備えている。
【0048】光伝播プローブ9はガラス球部6とこのガラス球部6に接続された後述するコア部とクラッド部とを有する光ファイバ部8とからなる。
【0049】光ファイバ部8は、図6に示すように検出光入射手段15を通して集光されたLD光を光ファイバ部8の端面Tからガラス球部6まで伝播させるコア部8A、光伝播プローブ9の蛍光入射面4から入射された蛍光およびコア部8Aを通して入射されたLD光が蛍光入射面4によって反射された反射LD光を端面Tまで伝播する第1のクラッド部8B、および第1のクラッド部8Bの周囲を覆う第2のクラッド部8Cとからなる。また、端面Tの一部となるコア部8Aの端面は反射防止コーティングが施されておらず、検出光入射手段15を通して集光されたLD光の光量の一部は上記コア部8Aの端面によって反射される。
【0050】上記蛍光スペクトル取得装置102は、さらに、検出光入射手段15と一部分を兼用し光伝播プローブ9に入射され光ファイバ部8の端面Tから射出された蛍光を分光測光手段10に入射させる蛍光伝播光学系62、検出光入射手段15と一部分を兼用し光ファイバ部8の端面Tの像を後述する受光領域41Sおよび受光領域21S上に結像させるファイバ端面結像光学系65、および検出光入射手段15を通して第2の凸レンズによって集光され端面Tのコア部8Aによって反射されたLD光の強度を検出するLD光強度検出手段41を備えている。このファイバ端面結像光学系65は、第1の凸レンズ75、ダイクロイックミラー74、バンドパスフィルタ77、ハーフミラー71、および結像レンズ79からなり、光ファイバ部8の端面Tの像を後述する受光領域41Sおよび受光領域21S上にに結像させる。
【0051】図7に示すように、LD光強度検出手段41は円形の受光領域41Sを有し、このLD光強度検出手段41は、円形の受光領域41Sの周囲に配設された輪帯状の受光領域21Sを有する反射光強度検出手段21と一体化されており、光ファイバ部8の端面Tの第1のクラッド部8Bの像がファイバ端面結像光学系65を通して反射光強度検出手段21の輪帯状の受光領域21Sに結像され、光ファイバ部8の端面Tのコア部8Aの像がファイバ端面結像光学系65を通してLD光強度検出手段41の円形の受光領域41Sに結像される。
【0052】次に上記実施の形態における作用について説明する。
【0053】光伝播プローブ9を生体内に挿入した後、LD光源61を点灯させてこのLD光源61から射出されたLD光を検出光入射手段15および光ファイバ部8のコア部8Aを通してガラス球部6の蛍光入射面4に入射させる。
【0054】蛍光入射面4によって反射されガラス球部6および光ファイバ部8を通して光ファイバ部8の第1のクラッド部8Bの端面から射出された反射LD光はファイバ端面結像光学系65を通して反射光強度検出手段21上の輪帯状の受光領域21Sに入射され、入射された反射LD光の強度が反射光強度検出手段21によって検出される。この反射光強度検出手段21によって検出された反射LDモニタ光強度は接触判定手段25に出力される。一方、検出光入射手段15を通して光ファイバ部8のコア部8Aに入射されたLD光の端面Tのコア部8Aにおける反射成分は上記ファイバ端面結像光学系65を通してLD光強度検出手段41の円形の受光領域41Sに入射され、入射されたLD光の強度がLD光強度検出手段41によって検出される。このLD光強度検出手段41によって検出されたLDモニタ光強度は接触判定手段25に出力される。
【0055】上記接触判定手段25による反射LDモニタ光強度とLDモニタ光強度との相対強度に基づく「蛍光入射面4が生体組織1に接触しているか否か」の判定および「蛍光入射面4が生体組織1を覆う粘液2に接触しているか否か」の判定は上記第1の実施の形態と同様の手法により実施される。また、接触判定手段25の判定結果に基づく報知手段35の動作、および接触判定手段25の判定結果に基づく分光測光手段10による分光測光についても上記第1の実施の形態と同様に実施される。
【0056】なお、図8に示すようにLD光源61から射出されハーフミラー71で反射されたLD光を第3の凸レンズ72で集光してLD光強度検出手段40に入射させ、LD光強度検出手段40によって検出されたLDモニタ光強度をAGC部80に出力し、AGC部80によってLD光源61から常に一定強度のLD光が射出されるようにLD光源61を制御するようにしてもよい。このようにLD光源61を制御することによってLD光源61から出力されるLD光の強度を一定にすることができ、これにより円形の受光領域41Sに入射されLD光強度検出手段41によって検出されるLDモニタ光強度が一定値とすることができるので、LDモニタ光強度が接触判定手段25に入力されなくてもこのLDモニタ光強度の値を定数とすることにより接触判定手段25による反射LDモニタ光強度とLDモニタ光強度との相対強度に基づく上記判定を行なうことができ、LD光強度検出手段41が不用となる。
【0057】また、図9に示すように、励起光と検出光の光源を兼用せずに、検出光専用の光源として近赤外光光源62を配設し、近赤外光光源62から射出された検出光である波長750nmの近赤外光を、LD光源61から射出された波長410nmのLD光を透過させて波長750nmの近赤外光を反射させるダイクロイックミラー81によって反射させて光伝播プローブ9中に導き上記と同様の作用によって上記判定を行なうようにしてもよい。この場合、近赤外光を光伝播プローブ9に導くために、バンドパスフィルタ77を近赤外光とLD光とを透過させ近赤外光の波長とLD光の波長との間の波長を持つ光を遮断するバンドパスフィルタ77′に変更すると共に、ダイクロイックミラー74を、波長750nmの近赤外光を反射させこの近赤外光の波長より短い波長を持つ光を透過させるダイクロイックミラーと波長410nmのLD光を反射させこのLD光の波長より長い波長を持つ光を透過させるダイクロイックミラーとが重ねられたダイクロイックミラー74′に変更される。
【0058】上記のような構成とすることにより、上記判定を行なうときには近赤外光光源62が点灯して上記と同様に接触判定手段25による判定が行なわれ、「蛍光入射面4が生体組織1に接触している」と判定された場合にはLD光源61を点灯して分光測光手段10による分光測光が上記と同様に実施される。
【0059】なお、上記各要素の動作のタイミング等は上記図示しないコントローラによって制御される。
【0060】図10は、本発明の第3の実施の形態による蛍光スペクトル取得装置103の概略構成を示すブロック図である。以下、第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を使用し説明を一部省略する。
【0061】本発明の第3の実施の形態による蛍光スペクトル取得装置103は、LD光を射出するLD光源61、LD光源61からのLD光の照射により生体組織1から発生した蛍光を入射させる蛍光入射面4を有する光伝播プローブ5、蛍光入射面4を通して光伝播プローブ5に入射された蛍光を分光測光して蛍光スペクトル強度分布データを取得する分光測光手段10、光伝播プローブ5中を通して蛍光入射面4にLD光を入射させる検出光入射手段16、上記LD光の蛍光入射面4における反射光である反射LD光の強度を検出する反射光強度検出手段20、上記検出された反射LD光の上記LD光に対する相対強度に基づいて、蛍光入射面が生体組織に接触しているか否かを判定すると共に、蛍光入射面4が生体組織1を覆う粘液2に接触しているか否かを判定する接触判定手段25、接触判定手段25による判定の結果を報知する報知手段35、およびLD光源61から射出され検出光入射手段16を通して集光され光ファイバ部7の端面Tにおいて反射されたLD光の強度を検出するLD光強度検出手段40を備えている。
【0062】なお、上記LD光源61から射出されるLD光は紙面に平行な方向(図中矢印Y方向)に振動する直線偏向となって射出されている。
【0063】上記蛍光スペクトル取得装置103は、さらに、検出光入射手段16と一部分を兼用し、生体組織1から発生し光伝播プローブ5に入射されガラス球部6と光ファイバ部7とを通してこの光ファイバ部7の端面Tから射出された蛍光を分光測光手段10に入射させる蛍光伝播光学系62、検出光入射手段16と光路の一部分を兼用し、光伝播プローブ5中を伝播して蛍光入射面4において反射されガラス球部6と光ファイバ部7とを通してこの光ファイバ部7の端面Tから射出された反射LD光を反射光強度検出手段20に入射させる反射検出光伝播光学系66、および検出光入射手段16と光路の一部分を兼用し、LD光源61から射出され検出光入射手段16を通して集光され光ファイバ部7の端面Tにおいて反射されたLD光をLD光強度検出手段40に入射させるLDモニタ光伝播光学系67を備えている。なお、光ファイバ部7の端面Tは反射防止コーティングが施されていないので、上記検出光入射手段16を通して伝播され集光されたLD光の光量の一部は端面Tによって反射される。
【0064】検出光入射手段16は、紙面に平行な方向(図中矢印Y方向)に振動する直線偏向の光としてLD光源61から射出されたLD光を平行光にするコリメートレンズ70、上記平行光となったLD光を透過させると共に、後述するこのLD光の戻り光を反射させるハーフミラー71、ハーフミラー71および偏向ビームスプリッタ83を透過したLD光を円偏向にする1/4波長板82、上記円偏向となったLD光を反射させるダイクロイックミラー74、ダイクロイックミラー74によって反射されたLD光を集光して光ファイバ部7の端面Tに入射させる第1の凸レンズ75を備えている。なお、1/4波長板82は、上記Y方向に振動する直線偏向として伝播されているLD光を円偏向にする向きに配置されている。
【0065】蛍光伝播光学系62は、ガラス球部6の蛍光入射面4から入射され光ファイバ部7を通して端面Tから射出された蛍光を平行光にする上記第1の凸レンズ75、および第1の凸レンズ75によって平行光とされダイクロイックミラー74を透過した上記平行光を集光させ分光測光手段10に入射させる第2の凸レンズ76を備えている。
【0066】LDモニタ光伝播光学系67は、紙面に平行な方向(図中矢印Y方向)に振動する直線偏向の光としてLD光源61から射出され、検出光入射手段16を通して伝播されて円偏向となっているLD光が光ファイバ部7の端面Tにおいて反射された反射成分(上記円偏向の偏向面の回転方向と逆方向の円偏向となったLD光)を、平行光にする第1の凸レンズ75、上記円偏向となっている平行光を反射するダイクロイックミラー74、ダイクロイックミラー74で反射された光のうちLD光が持つ波長近傍の成分のみを透過させるバンドパスフィルタ77、バンドパスフィルタ77を通ったLD光を円偏向から紙面に垂直な方向(図中X方向)に振動する直線偏向とする上記1/4波長板82、1/4波長板82を通して紙面に垂直な方向に振動する直線偏向なったLD光を反射させる偏向ビームスプリッタ83、偏向ビームスプリッタ83で反射された上記LD光を集光させLD光強度検出手段40に入射させる第3の凸レンズ72を備えている。
【0067】反射検出光伝播光学系66は、紙面に平行な方向(図中矢印Y方向)に振動する直線偏向の光としてLD光源61から射出され、検出光入射手段16を通して円偏向となっているLD光が光ファイバ部7の端面Tから光伝播プローブ5に入射し、光伝播プローブ5中を伝播して蛍光入射面4で反射され光ファイバ部7の端面Tから射出され、光伝播プローブ5中でランダム偏光とされた反射LD光を平行光にして射出する上記第1の凸レンズ75、上記ランダム偏光の平行光となった反射LD光を反射するダイクロイックミラー74、ダイクロイックミラー74によって反射された上記反射LD光に混入する上記反射LD光と異なる波長を持つ光を遮断するバンドパスフィルタ77、バンドパスフィルタ77を透過した後、ランダム偏光のまま1/4波長板82および偏向ビームスプリッタ83を透過した上記反射LD光を反射する上記ハーフミラー71、およびハーフミラー71によって反射された反射LD光を集光させる第4の凸レンズ78を備えている。なお、上記反射LD光はランダム偏光となって伝播されるので1/4波長板82および偏向ビームスプリッタ83を透過させても光量の減少は少ない。
【0068】次に上記実施の形態における作用について説明する。
【0069】光伝播プローブ5を生体内に挿入した後、LD光源61を点灯させてこのLD光源61から射出されたLD光を検出光入射手段16および光ファイバ部7を通してガラス球部6の蛍光入射面4に入射させる。
【0070】光伝播プローブ5を通して蛍光入射面4に入射され、この蛍光入射面4により反射されてガラス球部6および光ファイバ部7を通して光ファイバ部7の端面Tから射出された反射LD光は、反射検出光伝播光学系66を通して反射光強度検出手段20に入射され検出されて、この反射光強度検出手段20によって反射LDモニタ光強度が取得される。この検出された反射LDモニタ光強度は接触判定手段25に出力される。一方、LD光源61から射出され検出光入射手段16を通して集光され光ファイバ部7の端面Tによって反射されたLD光は、LDモニタ光伝播光学系67を通して集光されLD光強度検出手段40に入射され検出されてLDモニタ光強度が取得される。この検出されたLDモニタ光強度もLD光強度検出手段40から接触判定手段25に出力される。上記反射LDモニタ光強度とLDモニタ光強度とを入射した接触判定手段25は、上記反射LDモニタ光強度のLDモニタ光強度に対する相対強度を求めこの相対強度に基づいて、蛍光入射面4が生体組織1に接触しているか否か、および蛍光入射面4が粘液2に接触しているか否かを判定する。
【0071】上記接触判定手段25による反射LDモニタ光強度とLDモニタ光強度との相対強度に基づく「蛍光入射面4が生体組織1に接触しているか否か」の判定および「蛍光入射面4が生体組織1を覆う粘液2に接触しているか否か」の判定は上記第1の実施の形態と同様の手法により実施される。また、接触判定手段25の判定結果に基づく報知手段35の動作、および接触判定手段25の判定結果に基づく分光測光手段10による分光測光の開始についても上記第1の実施の形態と同様に実施される。
【0072】上記各要素の動作のタイミング等は上記図示しないコントローラによって制御される。
【0073】なお、上記接触判定手段を「蛍光入射面が生体組織に接触しているか否か」の判定のみを行なうようにしてもよい。
【0074】また、上記蛍光伝播光学系62中のダイクロイックミラー74と第2の凸レンズ76との間に、分光測光手段10による分光測光対象する波長領域の光を透過させ、この領域以外の波長を持つ光を遮断するバリアフィルタを設け、分光測光手段10の分光測光におけるノイズをさらに低減するようにしてもよい。
【0075】また、励起光および検出光は上記波長に限らず、例えば励起光は生体組織1から蛍光を発生させる波長を有するものであればよい。また、上記光学系の構成も上記形態に限らず、上記実施の形態と同等の機能を果たすように構成されていればどのような形態であってもよい。例えば光源は、LD光源に限らずガスレーザや水銀ランプ等を用いてもよい。
【出願人】 【識別番号】000005201
【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
【住所又は居所】神奈川県南足柄市中沼210番地
【出願日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【代理人】 【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
【公開番号】 特開2003−164415(P2003−164415A)
【公開日】 平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願番号】 特願2001−365701(P2001−365701)