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【発明の名称】 食器洗い乾燥機
【発明者】 【氏名】加藤 憲一
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内

【要約】 【課題】ノイズ防止効果を有しつつも、洗浄槽に食器等をセットしたり取り出したりする際などに食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合、すなわち扉が開の場合において、制御部への通電を停止することなく、人体の感電防止を防止する食器洗い乾燥機を提供することにある。

【解決手段】洗浄槽12の内壁面とコモンモードコンデンサの結線を開閉する結線開閉手段8と扉開閉検知手段11を備え、扉開閉検知手段11が扉23の開を検出した場合に、結線開閉手段8を開にして漏れ電流の流れる経路を遮断することにより、制御部10への通電を継続した状態で、人体の感電防止を実現した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開閉可能に密閉する蓋体を有するケーシングの内部に、食器類を収容する洗浄槽と、該洗浄槽に洗浄水及びすすぎ水を噴射するノズルと、前記ノズルに前記洗浄水及びすすぎ水を循環供給するポンプと、前記水を加熱する温水ヒータとを備え、前記ポンプ及び温水ヒータを制御する制御手段とで構成される食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽は使用者が触れ得る内壁面を導電体で構成するとともに、前記内壁面はアースに接地するするための接地手段を備え、前記制御手段に電力を供給する商用電源のライン間に直列に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの直列接続点と前記接地手段との結線を開閉する結線開閉手段を有することを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項2】 請求項1に記載の食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽を開閉する蓋体と、前記洗浄槽を開閉する蓋体の開閉状態を検知する扉開閉検知手段とを有するとともに、前記扉開閉検知手段の出力状態に応じて、前記結線開閉手段を開閉することを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項3】 請求項2に記載の食器洗い乾燥機において、前記扉開閉検知手段の状態が開状態の場合、前記結線開閉手段を開状態にすることを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項4】 請求項1に記載の食器洗い乾燥機において、前記食器洗い乾燥機の運転を開始する運転操作手段と、前記運転操作手段の操作により食器洗い乾燥機の動作状態を検知する動作検知手段とを有するとともに、前記動作検知手段の出力状態に応じて、前記結線開閉手段を開閉することを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項5】 請求項4に記載の食器洗い乾燥機において、前記運転操作手段の操作により食器洗い乾燥機の動作状態を検知する動作検知手段の状態が停止状態の場合、前記結線開閉手段を開状態にすることを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項6】 開閉可能に密閉する蓋体を有するケーシングの内部に、食器類を収容する洗浄槽と、該洗浄槽に洗浄水及びすすぎ水を噴射するノズルと、前記ノズルに前記洗浄水及びすすぎ水を循環供給するポンプと、前記水を加熱する温水ヒータとを備え、前記ポンプ及び温水ヒータを制御する制御手段とで構成される食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽は使用者が触れ得る内壁面を導電体で構成するとともに、前記内壁面はアースに接地するするための接地手段を備え、前記制御手段に電力を供給する商用電源のライン間に直列に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの直列接続点と前記接地手段との結線の電流を検出する漏れ電流検出手段を有することを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項7】 請求項6に記載の食器洗い乾燥機において、前記漏れ電流検出手段が電流を検出しない場合、前記運転操作手段の出力を無効にすることを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項8】 請求項7に記載の食器洗い乾燥機において、前記漏れ電流検出手段が電流を検出した場合、前記制御手段は大地接地されてあることを報知する報知手段を有することを特徴とする食器洗い乾燥機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズ防止効果を有しつつも、制御部への通電を停止することなく、人体の感電による危険を回避できる食器洗い乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器洗い乾燥機は、食器の洗浄槽内に外部の給湯器から湯水を導入して洗浄槽底部に貯留し、洗浄ポンプを作動させて貯留した水を吸引しノズルから水を勢い良く噴射し、洗浄槽内に収容した食器類を洗浄し、その後温風ファンにて温風ヒータの熱を食器類に当てることにより乾燥を行うという構成のものが知られている。
【0003】食器洗い乾燥機は、ポンプ、ヒータ、温風ファン、給水弁などの負荷を制御して、洗い、すすぎ、乾燥の各工程を逐次制御するものであり、各種負荷の他に、各種検出手段、商用電源の交流電圧を直流の一定電圧に変換する電源部、負荷を制御する制御部等から構成される。
【0004】商用電源で食器洗い乾燥機を駆動する場合、ノイズを抑制するために、商用電源と電源部の間に、ディファレンシャルモードコンデンサ、コモンモードコンデンサ、コモンモードチョークなどからなるラインフィルタが従来より用いられている。
【0005】従来の食器洗い乾燥機は、図4に示すような電気的な構成となっていた。以下、その構成について説明する。
【0006】図4は従来の実施形態の食器洗い乾燥機のラインフィルタを備えた電源廻りの回路ブロック図である。商用電源1にノイズ除去用のラインフィルタ2を介して電源部9が接続される。電源部9には制御部10が接続され、扉開閉検知手段11や図示しない各種検出手段からの信号を元に負荷を駆動する。ラインフィルタ2はディファレンシャルモードコンデンサ3、7及びコモンモードチョークコイル6、さらにコモンモードコンデンサ4、5からなり、コモンモードコンデンサ4、5の直列接続点は、接地手段43を介して食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面に接続される。接地手段43は図示しない大地に接続する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の食器洗い乾燥機は上述のように構成されており、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面が大地に接続されない場合、或いは大地への接続状態が悪い場合等、洗浄槽に食器等をセットしたり取り出したりする際などに食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れた場合、コモンモードコンデンサ4、5、接地手段43、洗浄槽内壁面、人体、大地の経路で流れる漏れ電流により感電する可能性があった。
【0008】これを解決する方法として、特開平7−31050号公報に見られるように、車両に搭載されたバッテリを充電する際に充電用のコネクタを収容した収容室を開閉する蓋体を開けた時(作業者が手で充電部を手で触ることが可能な状態の時)に、バッテリと充電用のコネクタとを結ぶ配線を開路することにより感電防止を図るというものがある。これは、作業者が手で充電部を手で触ることが可能な状態の時に、充電部の配線を開路することにより感電防止を図るものである。
【0009】食器洗い乾燥機においては、運転条件や運転状態等を記憶しておく必要があるため、洗浄槽に食器等をセットしたり取り出したりする際などに食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合、すなわち蓋体としての扉(以下、扉という)が開の場合においても、制御部10には常時通電しておくことが必要である。
【0010】洗浄槽に食器等をセットしたり取り出したりする際などに食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合、すなわち扉が開の場合には、商用電源からの充電部の配線を開路にした場合は、感電は防止できるものの、制御部への通電が停止されるため、運転条件や運転状態等を記憶するためには、不揮発性メモリ等の記憶手段が別に必要となる問題があった。
【0011】本発明は、上述の不具合を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、従来の食器洗い乾燥機のノイズ防止効果を有しつつも、洗浄槽に食器等をセットしたり取り出したりする際などに食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合、すなわち扉が開の場合において、制御部への通電を停止することなく、人体の感電を防止する食器洗い乾燥機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1においては、開閉可能に密閉する蓋体を有するケーシングの内部に、食器類を収容する洗浄槽と、該洗浄槽に洗浄水及びすすぎ水を噴射するノズルと、前記ノズルに前記洗浄水及びすすぎ水を循環供給するポンプと、前記水を加熱する温水ヒータとを備え、前記ポンプ及び温水ヒータを制御する制御手段とで構成される食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽は使用者が触れ得る内壁面を導電体で構成するとともに、前記内壁面はアースに接地するするための接地手段を備え、前記制御手段に電力を供給する商用電源のライン間に直列に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの直列接続点と前記接地手段との結線を開閉する結線開閉手段を有することとした。これにより、結線開閉手段を閉にすれば、接地手段を介してコンデンサの直列接続点と食器洗い機洗浄槽内壁面が接続されるため、ノイズ低減効果を図ることができる。結線開閉手段を開にすれば、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線が遮断されるため、漏れ電流の経路が遮断されることとなり、人体が食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を触っても感電の恐れがない。また、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線、すなわち非充電部を遮断するため、制御部への通電を停止することなく漏れ電流の経路を遮断することができる。
【0013】また、請求項2においては、洗浄槽を開閉する蓋体と、前記洗浄槽を開閉する蓋体の開閉状態を検知する扉開閉検知手段とを有するとともに、前記扉開閉検知手段の出力状態に応じて、前記結線開閉手段を開閉することとした。これにより、扉が閉じられている場合、すなわち、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのない場合には、結線開閉手段を閉にすれば、接地手段を介してコンデンサの直列接続点と食器洗い機洗浄槽内壁面が接続されるため、ノイズ低減効果を図ることができる。また、扉が開かれた場合、すなわち、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合には、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線が遮断されるため、漏れ電流の経路が遮断されることとなり、人体が食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を触っても感電の恐れがない。
【0014】また、請求項3においては、扉開閉検知手段の状態が開状態の場合、前記結線開閉手段を開状態にすることとした。これにより、食器洗い乾燥機の扉が開の場合、すなわち、洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合には、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、確実に人体の感電を防止できる。
【0015】また、請求項4においては、食器洗い乾燥機の運転を開始する運転操作手段と、前記運転操作手段の操作により食器洗い乾燥機の動作状態を検知する動作検知手段とを有するとともに、前記動作検知手段の出力状態に応じて、前記結線開閉手段を開閉することとした。これにより、食器洗い乾燥機が運転動作中、すなわち、ノイズ発生レベルが大きい場合は、結線開閉手段を閉にすることで、接地手段を介してコンデンサの直列接続点と食器洗い機洗浄槽内壁面が接続されるため、ノイズ低減効果を図ることができる。また、食器洗い乾燥機が停止動作中のみ、すなわち、ノイズ発生レベルが小さい場合のみ、結線開閉手段を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、ノイズ抑制効果を維持することができるとともに、扉開閉検知手段が仮にON故障した場合においても、確実に人体の感電防止を図ることができる。
【0016】また、請求項5においては、運転操作手段の操作により食器洗い乾燥機の動作状態を検知する動作検知手段の状態が停止状態の場合、前記結線開閉手段を開状態にすることとした。これにより、食器洗い乾燥機が停止動作中、すなわち、ノイズ発生レベルが小さい場合は、結線開閉手段を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、扉開閉検知手段11が仮にON故障した場合においても、確実に人体の感電防止を図ることができる。
【0017】また、請求項6においては、開閉可能に密閉する蓋体を有するケーシングの内部に、食器類を収容する洗浄槽と、該洗浄槽に洗浄水及びすすぎ水を噴射するノズルと、前記ノズルに前記洗浄水及びすすぎ水を循環供給するポンプと、前記水を加熱する温水ヒータとを備え、前記ポンプ及び温水ヒータを制御する制御手段とで構成される食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽は使用者が触れ得る内壁面を導電体で構成するとともに、前記内壁面はアースに接地するするための接地手段を備え、前記制御手段に電力を供給する商用電源のライン間に直列に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの直列接続点と前記接地手段との結線の電流を検出する漏れ電流検出手段を有することとした。これにより、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面が大地接地された場合は、漏れ電流検出手段により、漏れ電流を検出することが可能となるとともに、大地接地が確実に行われているかどうかを検出することができる。
【0018】また、請求項7においては、漏れ電流検出手段が電流を検出しない場合、前記運転操作手段の出力を無効にすることとした。これにより、大地接地されておらず人体が感電する恐れのある場合は、食器洗い乾燥機の使用をできなくするため、安全性の高い食器洗い乾燥機を提供することができる。
【0019】また、請求項8においては、漏れ電流検出手段が電流を検出した場合、前記制御手段は大地接地されてあることを報知する報知手段を有することとした。これにより、食器洗い乾燥機の施工時に確実に大地接地されているかどうかを認識することができるため、施工性及び安全性の向上が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の食器洗い乾燥機の第一の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の電源廻りの回路ブロック図、図2は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機のラインフィルタを備えた電源廻りの回路ブロック図、図5は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の水路構成ブロック図、図6は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の制御ブロック図、図7は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の扉開閉に伴う結線開閉手段の動作タイムチャート、図9は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の扉開閉に伴う結線開閉手段の設定フロー図である。
【0021】図1は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の電源廻りの回路ブロック図である。商用電源1のライン間に直列に接続されたコモンモードコンデンサ4、5を介して電源部9が接続される。電源部9の次段には制御部10が接続される。コモンモードコンデンサ4、5は、電源部9及び図示しない負荷からの商用電源1へのノイズの伝搬、及び商用電源1から食器洗い乾燥機本体へのノイズの伝搬を阻止する。
【0022】図2は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機のラインフィルタを備えた電源廻りの回路ブロック図である。商用電源1に、ラインフィルタ2を介して電源部9が接続される。電源部9の次段には制御部10が接続される。ラインフィルタ2は、ディファレンシャルモードコンデンサ3、7及びコモンモードチョークコイル6、さらにコモンモードコンデンサ4、5からなり、コモンモードコンデンサ4、5の直列接続点は結線開閉手段8を介して接地手段43に接続される。食器洗い乾燥機洗浄槽12の内壁面は接地手段43を介して、図示しない大地に接続する。ラインフィルタ2は、電源部9及び図示しない負荷からの商用電源1へのノイズの伝搬、及び商用電源1から食器洗い乾燥機本体へのノイズの伝搬を阻止する。以下、本実施例(第一の実施例)における食器洗い乾燥機の電源廻りの回路ブロック図は、図2のラインフィルタを備えた構成にて説明を実施する。
【0023】図5は、本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の水路構成ブロック図である。食器洗い乾燥機本体15の外装24内の洗浄槽12には上下食器カゴ25及び26に洗浄水を噴射可能に上下ノズル17及び18が装備され、その洗浄槽12の扉23の開閉状態を検知する扉開閉検知手段11が設けられる。洗浄槽12はステンレス、外装24は外側を絶縁塗装した板金で構成され、洗浄槽12と外装24は電線40で結線される。洗浄槽12と電線40及び外装24と電線40はそれぞれ図示しないネジで固定される。外装24と電線40のネジ止め部は接地手段43となる。一方、食器洗い乾燥機本体15の外装24内の底カバー38上には循環/排水ポンプ37が装備されると共に、この循環/排水ポンプ37の駆動制御を行う電源部9、制御部10及び図示しない商用電源へのノイズの伝搬を防止するためのラインフィルタ2が収納される。さらに扉23の下方の外装24前面には運転操作手段16が配置され、この運転操作手段16からの操作信号が制御部10に入力される。前記循環/排水ポンプ37には洗浄槽12内に貯留された洗浄水を循環/排水ポンプ37に送給し上下ノズル17及び18に循環洗浄水を送給するための導水管39が接続され、さらに外装24外部に排水を導くための排水管36が接続される。一方、食器洗い機本体15の外装24外部に位置する湯水混合栓42からの給水管41が、給水弁32を介して洗浄槽12内に給水可能に配置され、かかる湯水混合栓42には温水H及び冷水Cが供給される。前記給水弁32には前記制御部10の出力信号が入力される。さて、洗浄槽12内側の所定位置には、洗浄槽12内における食器の洗浄過程における洗浄水の通常水位を検知可能に水位検出手段29が配置され、さらに食器の洗浄過程における洗浄水の溢水を検知することができるように所要位置に溢水検知手段28が配置される。前記水位検出手段29び溢水検知手段28の検知結果は前記制御部10に入力される。
【0024】図6は、本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の制御ブロック図である。図6に示すように制御部10には溢水検知手段28や水位検出手段29をはじめとして扉開閉検知手段11及び運転操作手段16や、その他の検出手段等の入力手段からの信号が入力される。一方、制御部10の出力信号は駆動回路に入力され、この駆動回路により排水/循環ポンプ37その他の駆動系が駆動される。制御手段101は制御部10内にあって、制御部10に入力される信号や時間算出手段102からの信号を処理し、制御部10が出力する信号を決定するとともに、前記時間算出手段102に食器洗い乾燥機の動作信号を送っている。制御部10が扉開閉検知手段11により、扉23の開を検出した場合に、動作検知手段104により食器洗い乾燥機が停止動作中であることを検出した時は、運転操作手段16からの入力信号は全て拒否され、循環/排水ポンプ37或いは温風ファン34その他の全ての駆動系は動作しない。また、動作検知手段104により食器洗い乾燥機が運転動作中であることを検出した時は、循環/排水ポンプ37或いは温風ファン33その他の全ての負荷の駆動系は動作を停止する。制御部10が扉開閉検知手段11により、扉23の閉を検出した場合に、動作検知手段104により食器洗い乾燥機が停止動作中であることを検出した時は、運転操作手段16からの入力信号に応じて、循環/排水ポンプ37或いは温風ファン33その他の駆動系が動作する。また、動作検知手段104により食器洗い乾燥機が運転動作中であることを検出した時は、運転動作は継続される。
【0025】次に本実施例の食器洗い乾燥機における運転プログラムの一例について説明する。図9は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の扉開閉に伴う結線開閉手段の設定フロー図である。扉開閉検知手段11を検出し(S1)、扉23が開の場合は、結線開閉手段8を開にする(S2)。扉23が閉の場合は、結線開閉手段8を閉にする(S3)。本結線開閉手段の設定フローは、例えば1msec間隔で繰り返し実行されることにより、常に扉23の開閉状態が監視されることになる。
【0026】図7は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の扉開閉に伴う結線開閉手段の動作タイムチャートである。制御部10が扉開閉検知手段11により、扉23の開を検出した場合は、食器洗い乾燥機の動作状態に関わらず、結線開閉手段8を開にする。食器洗い乾燥機が停止動作中(待機中)に扉23の開を検出した場合(A)は、停止動作(待機)を継続する。この時、運転操作手段16からの入力信号は全て拒否され、循環/排水ポンプ37或いは温風ファン33その他の全ての駆動系は動作せずに停止動作(待機)を継続する。また、食器洗い乾燥機が運転動作中に扉23の開を検出した場合(B)は、循環/排水ポンプ37或いは温風ファン33その他の全ての負荷の駆動系は動作を一時停止する。その後制御部10が扉開閉検知手段11により、扉23の閉を検出した場合(C)、食器洗い乾燥機は一時停止する前の運転動作を継続する。
【0027】上述のように、食器洗い乾燥機の扉23が開の場合、すなわち、洗浄槽12の内壁面を人体が触れる恐れのある場合には、接地手段43とコモンモードコンデンサ4、5の結線を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、確実に人体の感電を防止できる。また、結線開閉手段8は、食器洗い乾燥機の洗浄槽12の内壁面とコモンモードコンデンサ4、5の直列接続点を開閉することから、すなわち非充電部を開閉することから、制御部10への通電を停止することなく、人体の感電防止を防止することができる。結線開閉手段8の開閉に関わらず、制御部10は通電された状態であり、運転条件や運転状態等がキャンセルされることはないため、別途記憶手段を設けることも不要である。
【0028】ノイズは、循環/排水ポンプ37や温風ファン33その他の駆動系が動作することにより発生レベルが大きくなり、循環/排水ポンプ37や温風ファン33その他の駆動系が動作していない場合は、発生レベルは小さい。ノイズ発生レベルが大きい場合は、結線開閉手段8が閉となっているため、従来のラインフィルタと同様の結線状態となり、ノイズの低減効果を維持できる。
【0029】以下、本発明の食器洗い乾燥機の第ニの実施の形態を説明する。なお、第一の実施例と同一部分には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。図8は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の運転状態に伴う結線開閉手段8の動作タイムチャート、図10は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の運転状態に伴う結線開閉手段の全体の動作フロー図である。
【0030】食器洗い乾燥機が運転動作中の場合は、循環/排水ポンプ37や温風ファン33その他の駆動系が動作することにより発生するノイズレベルが大きくなる。食器洗い乾燥機が停止動作中(待機)の場合は、循環/排水ポンプ37や温風ファン33その他の駆動系が動作しないことから、発生するノイズレベルが小さくなる。
【0031】食器洗い乾燥機が運転動作中の場合は、発生するノイズレベルが大きいため、結線開閉手段8を閉にすることで、従来のラインフィルタと同様の結線状態となり、ノイズの低減を図る。食器洗い乾燥機が停止動作中(待機中)の場合は、発生するノイズレベルが小さくなるため結線開閉手段8を開にし、コモンモードコンデンサ4、5を介して食器洗い乾燥機の洗浄槽12内壁面に流れてくる漏れ電流を遮断する。食器洗い乾燥機は、洗浄槽12及び食器カゴ25、26をステンレスで構成しているため、洗浄槽12を人体が触れる恐れのある場合、すなわち停止動作中(待機中)、一時停止中の場合に、漏れ電流を結線開閉手段8にて遮断することにより、人体の感電防止が図れる。
【0032】次に本実施例の食器洗い乾燥機における運転プログラムの一例について説明する。図10は、本発明の実施形態の食器洗い機の運転状態に伴う結線開閉手段の全体の動作フロー図である。運転開始および一時停止スイッチ111をON(S101)すると、扉開閉検知手段11を検出し(S102)、扉23が開の場合は運転を開始しない。扉23が閉の場合は、結線開閉手段8を閉にし(S103)、運転動作を開始し(S104)、運転動作が所定時間実施される。運転終了時間になると(S105)、運転待機状態となり(S106)、結線開閉手段8を開にした(S107)後、ブザー27を鳴らすことで運転終了報知(S108)を行い、使用者に運転が終了したことを告げる。
【0033】上記運転動作の途中で一時停止スイッチ111がONされた場合は(S109)、運転動作を一時停止(S110)した後、結線開閉手段8を開にする(S111)。一時停止スイッチ111が再ONされるまでは、運転一時停止及び結線開閉手段8の開を継続する(S112)。再び一時停止スイッチ111がONされた場合は(S112)、結線開閉手段8を閉にして(S113)、運転一時停止する前の運転動作を継続する(S114)。
【0034】上記運転動作の途中で扉開閉検知手段11の開を検出した場合は(S115)、運転動作を一時停止(S116)にした後、結線開閉手段8を開にする(S117)。扉開閉検知手段11が閉を検出するまでは、運転一時動作の停止及び結線開閉手段8の開を継続する(S118)。扉開閉検知手段11の閉を検出した場合は(S118)、結線開閉手段8を閉にして(S119)、扉23が開になる前の運転動作を継続する(S120)。
【0035】上記運転動作の途中でエラーが発生した場合は(S121)、運転動作のエラー停止をして(S122)、結線開閉手段8を開に(S123)した後、運転操作手段16のLED118をエラーに応じた方法で点灯させるとともに、ブザー27を鳴らすことでエラー報知(S124)を行い、使用者にエラーが発生したことを告げる。
【0036】図8は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機の運転状態に伴う結線開閉手段の動作タイムチャートである。運転操作手段16からの入力信号により運転動作が開始する(A)までは、扉23の開閉に関わらず結線開閉手段8は開とする。運転動作中に一時停止スイッチ111がONされた場合(B)或いは扉開閉検知手段11により、扉23の開を検出した場合(D)は、食器洗い乾燥機の運転動作を一時停止し、結線開閉手段8を開とする。運転動作中に一時停止スイッチ111が押された場合(B)は、再度一時停止スイッチ111をONする(C)ことにより、結線開閉手段8を閉にして、一時停止前の運転動作を継続する。運転動作中に扉開閉検知手段11が扉23の開を検出した場合(D)においては、扉開閉検知手段11が扉23の閉を検出する(E)ことにより、結線開閉手段8を閉にして、一時停止前の運転動作を継続する。
【0037】上述の通り、食器洗い乾燥機が運転動作中、すなわち負荷が動作しているためにノイズ発生レベルが大きい場合は、結線開閉手段8を閉にしているため、従来のラインフィルタと同様の結線状態となり、ノイズの低減が図れる。また、食器洗い乾燥機が停止動作中(待機)或いは一時停止中の場合、すなわち負荷が動作していないのためにノイズ発生レベルが小さい場合にのみ、結線開閉手段8を開するため、機器のノイズによる誤動作等の影響は回避できる。結線開閉手段8は、接地手段43とコモンモードコンデンサ4、5の直列接続点の結線、すなわち非充電部を開閉することから、制御部10は通電されたままの状態であり、運転条件や運転状態等がキャンセルされることはないため、別途記憶手段を設けることも不要である。更には、食器洗い乾燥機の扉23が開の場合、すなわち、洗浄槽12の内壁面を人体が触れる恐れのある場合には、食器洗い乾燥機の洗浄槽12の内壁面とコモンモードコンデンサ4、5の結線を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、確実に人体の感電を防止できる。
【0038】本実施例では、食器洗い乾燥機が運転動作時には必ず結線開閉手段8を閉にしたが、食器洗い乾燥機の動作状態検知手段104により運転動作の状態を検知し、運転状態に応じて結線開閉手段8を開閉しても良い。具体的な例としては、ノイズを多く発生する負荷、例えば循環/排水ポンプ37や温風ファン33が動作している場合は、結線開閉手段8を閉にして、ノイズの低減を図り、動作していない場合は結線開閉手段8を開にする。これにより、ラインフィルタ2の機能が必要な場合に限って、ラインフィルタ2の機能を有効とすることができる。
【0039】以下、本発明の食器洗い乾燥機の第三の実施の形態を説明する。なお、第一、第二の実施例と同一部分には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。図3は本発明の実施形態の食器洗い乾燥機のラインフィルタを備えた電源廻りの回路ブロック図である。商用電源1に、ラインフィルタ2を介して電源部9が接続される。ラインフィルタ2は、ディファレンシャルモードコンデンサ3、7及びコモンモードチョークコイル6、さらにコモンモードコンデンサ4、5からなり、コモンモードコンデンサ4、5の接続点は食器洗い乾燥機洗浄槽12の内壁面に接続される。さらに、コモンモードコンデンサ4、5の直列接続点から接地手段43を経由して大地に流れる漏れ電流を検出する漏れ電流検出手段13と、漏れ電流検出手段13から得られた信号を直流に変換する整流部14を備えている。整流部14で直流に変換された漏れ電流は制御部10にA/D値として取り込まれる。
【0040】接地手段43が正常に大地(アース)に結線されていない場合は、漏れ電流の経路が断たれるため、漏れ電流は流れない。制御部10が漏れ電流検出手段13からの漏れ電流検出信号を検出しない場合は、運転操作手段16からの入力信号は全て拒否され、食器洗い乾燥機は停止動作(待機)を継続する。
【0041】接地手段43が正常に大地(アース)に結線されいる場合は、コモンモードコンデンサ4、5、接地手段43、大地(アース)の経路が形成されるために常時漏れ電流が流れる。制御部10が、漏れ電流検出手段13ににて漏れ電流を検出した場合、食器洗い乾燥機は運転操作手段16からの入力信号に応じた動作を実施する。
【0042】制御部10は、漏れ電流検出手段13からの漏れ電流検出信号を常時監視し、継続して漏れ電流を検出することによりはじめて運転操作手段16からの入力信号に応じた動作を実施する。よって、接地手段43と大地(アース)との接触不良、人体が食器洗い乾燥機洗浄槽12の内壁面を触ることにより一時的に流れる漏れ電流を検知しても、運転操作手段16からの入力信号は全て拒否される。
【0043】また、制御部10が、漏れ電流検出手段13にて、漏れ電流を検出した際に、ブザー28や運転操作手段16の各LED118で大地接地が正常であることを報知することにより、施工時の大地接地忘れの防止を図ることができ、施工性及び安全性の向上が図れる。
【0044】なお、本発明の食器洗い乾燥機は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
【0046】本発明は以上のように、開閉可能に密閉する蓋体を有するケーシングの内部に、食器類を収容する洗浄槽と、該洗浄槽に洗浄水及びすすぎ水を噴射するノズルと、前記ノズルに前記洗浄水及びすすぎ水を循環供給するポンプと、前記水を加熱する温水ヒータとを備え、前記ポンプ及び温水ヒータを制御する制御手段とで構成される食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽は使用者が触れ得る内壁面を導電体で構成するとともに、前記内壁面はアースに接地するするための接地手段を備え、前記制御手段に電力を供給する商用電源のライン間に直列に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの直列接続点と前記接地手段との結線を開閉する結線開閉手段を有することとしたので、結線開閉手段を閉にすれば、接地手段を介してコンデンサの直列接続点と食器洗い機洗浄槽内壁面が接続されるため、ノイズ低減効果を図ることができる。結線開閉手段を開にすれば、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線が遮断されるため、漏れ電流の経路が遮断されることとなり、人体が食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を触っても感電の恐れがない。また、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線、すなわち非充電部を遮断するため、制御部への通電を停止することなく漏れ電流の経路を遮断することができる。
【0047】食器洗い乾燥機の洗浄槽を開閉する蓋体と、前記洗浄槽を開閉する蓋体の開閉状態を検知する扉開閉検知手段とを有するとともに、前記扉開閉検知手段の出力状態に応じて、前記結線開閉手段を開閉することとしたので、扉が閉じられている場合、すなわち、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのない場合には、結線開閉手段を閉にすれば、接地手段を介してコンデンサの直列接続点と食器洗い機洗浄槽内壁面が接続されるため、ノイズ低減効果を図ることができる。また、扉が開かれた場合、すなわち、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合には、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線が遮断されるため、漏れ電流の経路が遮断されることとなり、人体が食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面を触っても感電の恐れがない。
【0048】扉開閉検知手段の状態が開状態の場合、前記結線開閉手段を開状態にすることとしたので、食器洗い乾燥機の扉が開の場合、すなわち、洗浄槽内壁面を人体が触れる恐れのある場合には、接地手段とコンデンサの直列接続点の結線を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、確実に人体の感電を防止できる。
【0049】食器洗い乾燥機の運転を開始する運転操作手段と、前記運転操作手段の操作により食器洗い乾燥機の動作状態を検知する動作検知手段とを有するとともに、前記動作検知手段の出力状態に応じて、前記結線開閉手段を開閉することとしたので、食器洗い乾燥機が運転動作中、すなわち、ノイズ発生レベルが大きい場合は、結線開閉手段を閉にすることで、接地手段を介してコンデンサの直列接続点と食器洗い機洗浄槽内壁面が接続されるため、ノイズ低減効果を図ることができる。また、食器洗い乾燥機が停止動作中のみ、すなわち、ノイズ発生レベルが小さい場合のみ、結線開閉手段を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、ノイズ抑制効果を維持することができるとともに、扉開閉検知手段が仮にON故障した場合においても、確実に人体の感電防止を図ることができる。
【0050】運転操作手段の操作により食器洗い乾燥機の動作状態を検知する動作検知手段の状態が停止状態の場合、前記結線開閉手段を開状態にすることとしたので、食器洗い乾燥機が停止動作中、すなわち、ノイズ発生レベルが小さい場合は、結線開閉手段を開にして、漏れ電流の経路を遮断するため、扉開閉検知手段11が仮にON故障した場合においても、確実に人体の感電防止を図ることができる。
【0051】開閉可能に密閉する蓋体を有するケーシングの内部に、食器類を収容する洗浄槽と、該洗浄槽に洗浄水及びすすぎ水を噴射するノズルと、前記ノズルに前記洗浄水及びすすぎ水を循環供給するポンプと、前記水を加熱する温水ヒータとを備え、前記ポンプ及び温水ヒータを制御する制御手段とで構成される食器洗い乾燥機において、前記洗浄槽は使用者が触れ得る内壁面を導電体で構成するとともに、前記内壁面はアースに接地するするための接地手段を備え、前記制御手段に電力を供給する商用電源のライン間に直列に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの直列接続点と前記接地手段との結線の電流を検出する漏れ電流検出手段を有することとしたので、食器洗い乾燥機の洗浄槽内壁面が大地接地された場合は、漏れ電流検出手段により、漏れ電流を検出することが可能となるとともに、大地接地が確実に行われているかどうかを検出することができる。
【0052】漏れ電流検出手段が電流を検出しない場合、前記運転操作手段の出力を無効にすることとしたので、大地接地されておらず人体が感電する恐れのある場合は、食器洗い乾燥機の使用をできなくするため、安全性の高い食器洗い乾燥機を提供することができる。
【0053】漏れ電流検出手段が電流を検出した場合、前記制御手段は大地接地されてあることを報知する報知手段を有することとしたので、食器洗い乾燥機の施工時に確実に大地接地されているかどうかを認識することができるため、施工性及び安全性の向上が図れる。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
【出願日】 平成14年2月21日(2002.2.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−235780(P2003−235780A)
【公開日】 平成15年8月26日(2003.8.26)
【出願番号】 特願2002−44875(P2002−44875)