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【発明の名称】 食器皿洗浄装置におけるガイドレール
【発明者】 【氏名】石野 邑一
【住所又は居所】石川県金沢市増泉5丁目10番48号 株式会社石野製作所内

【氏名】笹原 新太郎
【住所又は居所】石川県金沢市増泉5丁目10番48号 株式会社石野製作所内

【要約】 【課題】投入口から投入された食器皿に残滓などが付着した状態でも安定な姿勢で搬送装置上に送り込むことができる食器皿洗浄装置におけるガイドレールを提供すること。

【解決手段】上方から下方に向けて案内すべく鉛直な投入口の内部に、食器皿Dの外周に接するように配置された筒状パイプ8に取り付けられた複数のガイドレール14aを有し、その断面形状を食器皿Dの外周に接する接点Pを基点として接線方向に延びるガイド面16aと、このガイド面16aに対し略平行な取付け面16bを有する角形形状に形成することにより、ガイドレール14a間の間隔が食器皿Dの外周より若干拡大しても、食器皿Dの外周が2つのガイドレール14aの挟角を構成するガイド面16aにより案内されるので、姿勢が崩れることがなく、食器皿Dを安定な状態で下方に向けて案内することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体内部に配置される食器皿洗浄装置に搬入すべく筐体の上面に形成された鉛直な投入口から投入された食器皿を筐体内部で下方に向けて案内する複数のガイドレールであって、前記ガイドレールは、投入される食器皿の外周縁に接するように前記筐体から下方に延びる筒状パイプに略均等に配置されて取り付けられ、その断面形状が食器皿の外周縁に接する接点を基点として略接線方向に延びるガイド面と該ガイド面に対向する該筒状パイプ内面への取付け面を有する角形形状であることを特徴とする食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【請求項2】 前記ガイドレールは、前記筒状パイプの下端から下方に向けて延出している請求項1に記載の食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【請求項3】 前記ガイド面上端には外側上方に向けて拡開する傾斜面が形成されている請求項1または2に記載の食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【請求項4】 前記鉛直な投入口は、前記複数のガイドレールの各々に対応して該ガイドレールの直上に延びる前記筐体上面に設けたガイドバーで構成されている請求項1ないし3の何れかに記載の食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【請求項5】 前記ガイドレールの食器皿の外周縁に接する接点を基点とする接線よりも食器皿に対し空隙ができるように前記ガイド面がやや傾斜している請求項1ないし4の何れかに記載の食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【請求項6】 前記ガイド面はその先端角部が円弧面である請求項1ないし5の何れかに記載の食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【請求項7】 前記ガイドレールは、前記筒状パイプの内面に着脱可能に螺着されている請求項1ないし6の何れかに記載の食器皿洗浄装置におけるガイドレール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内部に配置される食器皿洗浄装置に搬入すべく筐体の上面に形成された鉛直な投入口から投入された食器皿を筐体内部で下方に向けて案内する食器皿洗浄装置におけるガイドレールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寿司などの飲食物を載置する食器皿などを、人手を煩わすことなく自動的に洗浄する食器洗浄装置が使用されている。この洗浄装置は、詳細は後述するが図6に示すように、筐体112の上面に形成された食器皿投入口104に投入された食器皿108を、筐体112内部に配置されている洗浄装置で洗浄すべく、1枚ずつ分離して筐体112内部の搬送装置110に載置し、搬送されている間に洗浄、乾燥された後、図示しない排出口から排出されるようになっている。
【0003】当初の洗浄装置の入り口部は、図5の(a)に示すように、筐体112の天板112a(図6参照)に形成される開口周縁上面にテーパ状に拡径された下端が取付けられて垂直に立設保持された4本の丸棒状のガイドバー100(仮想線で示されている)と、筐体の下面に取付けられた筒状パイプ102とから成っていた。
【0004】この筒状パイプ102は、4本の丸棒状のガイドバー100で構成される食器皿投入口101の上方から投入された食器皿を搬送装置110(図6)上に1枚ずつ下方に向けて案内するもので、食器皿の周囲が筒状パイプ102内にガイドされ、搬送装置110の定位置に載置された後、図示しない洗浄装置に搬送されるが、食器皿は筒状パイプ102に囲まれているので、搬送の途中で逸脱することがないばかりか、筒状パイプ102内を食器皿108が通過する際に洗浄水が噴射されるようになっているため、洗浄水の周囲への飛びはねが防止されていた。
【0005】しかしながら、このように構成された筒状パイプ102では、その内径が、食器皿の外径よりも僅かに大径となるように形成されていることから、食器皿に、残滓が付着したり爪楊枝等が残っていた場合に、これらが筒状パイプ102の内周面と食器皿の周縁との隙間に入り込み、投入された食器皿が筒状パイプ102の途中で傾きトラブルの原因となり、正常な食器皿の流れに戻すために食器皿洗浄装置を一時停止させなければならないという問題を有していた。
【0006】このようなことから、筒状パイプ102に代えて図5の(b)に示すように、筒状パイプ105の内周に、食器皿の外周縁に接触する4本の丸棒状のガイドバー106a〜106dを溶接等で垂直に配設固定することで、食器皿の外周縁を4点で鉛直に案内する洗浄装置の入り口部が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】ところが、このように構成された洗浄装置の入り口部では、丸棒状ガイドバー106a〜106dは、その内側の4点を結ぶ円が食器皿の外径よりも少し大きくなるように配置されているので、例えば食器皿が2つのガイドバーに当接すると他の2つのガイドバーと食器皿との間隔が広がり、食器皿のバランスが崩れ、傾斜した状態で搬送装置110を構成する2本のスクリュー110a、110b上(図6)に落下し食器皿が破損する原因となる問題を有していた。
【0008】その上、丸棒状ガイドバー106a〜106dの取付強度向上のために筒状パイプ105を下方に延長させなければならいが、図6に示すように、筒状パイプ105の下部には、内部に積層載置される食器皿110を1枚ずつ分離して下方の搬送装置110上に送り出すための分離装置116があり、筒状パイプ105の丈が長いとこの装置116との干渉を避けるために下方を切り欠かなければならず、加工コストが嵩む等の問題を有していた。
【0009】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、鉛直な投入口から投入された食器皿に残滓などが付着した状態でも安定な姿勢で搬送装置上に送り込むことができる食器皿洗浄装置におけるガイドレールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の食器皿洗浄装置におけるガイドレールは、筐体内部に配置される食器皿洗浄装置に搬入すべく筐体の上面に形成された鉛直な投入口から投入された食器皿を筐体内部で下方に向けて案内する複数のガイドレールであって、前記ガイドレールは、投入される食器皿の外周縁に接するように前記筐体から下方に延びる筒状パイプに略均等に配置されて取り付けられ、その断面形状が食器皿の外周縁に接する接点を基点として略接線方向に延びるガイド面と該ガイド面に対向する該筒状パイプ内面への取付け面を有する角形形状であることを特徴としている。この特徴によれば、ガイドレールの断面形状が食器皿の外周縁に接する接点を基点として接線方向に延びるガイド面を有しているので、食器皿が筒状パイプの方に移動すると、2つの挟角をなすガイド面によって拘束されるので、食器皿の傾斜やガイドレール周りの移動が抑えられ、食器皿の姿勢が崩れることなく食器皿を安定な状態で搬送装置上に送り込むことができる。
【0011】上記食器皿洗浄装置におけるガイドレールにおいて、前記ガイドレールは、前記筒状パイプの下端から下方に向けて延出していることが好ましい。このようにすれば、ガイドレールの取付強度が増大するので、筒状パイプを短尺にしてガイドレールだけを筒状パイプの下方から延設させて、筒状パイプの加工コストの低減を図ることができる。
【0012】上記食器皿洗浄装置におけるガイドレールにおいて、前記ガイド面上端には外側上方に向けて拡開する傾斜面が形成されていることが好ましい。このようにすれば、ガイド面上端に到達した食器皿が円滑にガイドレール内に導入できる。
【0013】上記食器皿洗浄装置におけるガイドレールにおいて、前記鉛直な投入口は、前記複数のガイドレールの各々に対応して該ガイドレールの直上に延びる前記筐体上面に設けたガイドバーで構成されていことが好ましい。このようにすれば、食器皿がガイドバーがらガイドレールに沿って搬送装置に向かって円滑に送り込むことができる。
【0014】上記食器皿洗浄装置におけるガイドレールにおいて、前記ガイドレールの食器皿の外周縁に接する接点を基点とする接線よりも食器皿に対し空隙ができるように前記ガイド面がやや傾斜していることが好ましい。このようにすれば、接線方向に延びるガイド面に比べ、ガイド面と食器皿により形成される空隙がやや広げられるので、食器皿とガイド面間に入り込んだ食べくず等の残滓が排出しやすい。
【0015】上記食器皿洗浄装置におけるガイドレールにおいて、前記ガイド面はその先端角部が円弧面であることが好ましい。このようにすれば、ガイド面先端角部に円弧面を施して、食器皿とガイド面間に食べくず等の残滓が閉じ込められないようにしているので、食器皿の円滑な移動を促すことができる。
【0016】上記食器皿洗浄装置におけるガイドレールにおいて、該ガイドレールが、前記筒状パイプの内面に着脱可能に螺着されていることが好ましい。このようにすれば、ガイドレールのガイド面が損傷したり摩耗した場合、ガイドレールを適宜交換することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につき図1〜図3に基づいて説明する。
【0018】先ず図1の(a)は、本発明の食器皿洗浄装置の入り口部の斜視図、(b)は食器皿洗浄装置の入り口部と搬送装置との関係を示す筐体内の断面図、図2の(a)は本発明のガイドレールが配設された筒状パイプの平面図、(b)は(a)のA−A断面図であり、図3はガイドレールの取付け状態を示す部分拡大図である。
【0019】図1において、符号1は食器皿洗浄装置の入り口部を示し、この入り口部1は、食器皿Dを後述する食器皿洗浄装置(以下洗浄装置と称する)に供給するために設けられたもので、筐体2内部に収容された周知の搬送装置Sに連通している。
【0020】そして、この入り口部1は、鉛直な投入口として形成されている筐体2の上部に設けられた鉛直方向に延びる4本のガイドバー12と、筐体2の下部に設けた筒状パイプ8内面に取り付けた4本のガイドレール14a,14bとで構成されている。筒状パイプ8は筐体2内部の搬送装置Sに向けて下方に延設するようにブラケット10を介して天板4の開口6外周部に取付けられている。
【0021】4本のガイドバー12は筒状パイプ8に略均等に配置されて取り付けられた4本のガイドレール14a,14bに対応してその直上に配置されている。したがって、食器皿Dはガイドバー12よりガイドレール14a,14bにその外周縁が4カ所で支持されながら上方から下方に向かって落下し搬送装置Sに向かう。搬送装置Sの下流側には図示しない洗浄装置が配置されており、この洗浄装置の下流側上面には、食器皿Dを排出する排出口(不図示)が配設されている。
【0022】図3に示すように、ガイドレール14a(一つのみ示す)は、断面形状が食器皿Dの外周縁に接する接点Pを基点として接線方向に延びるガイド面16aと、筒状パイプ8内面にねじ等で着脱自在に取り付けるために、このガイド面16aに対し反対側に位置する取付け面16bとを有する角形形状となっている。そして、このガイド面16aの先端角部には円弧面16a’が施されていて、食器皿とガイド面間に食べくず等の残滓が閉じ込められないようになっている。
【0023】尚、本実施形態では、ガイドレール14a、14bは、それぞれのガイド面16aの上端に外側上方に向けて拡開する約10度の傾斜面が形成されており、ガイド面16a上端に到達した食器皿が円滑にガイドレール14a、14b内に導入かれるようにしている。ガイド面16aと取付け面16b以外の各辺18a、18bはほぼ平行に形成されており、一辺18aを基準とするガイド面16aの角度βが35度、他の一辺18bを基準とする取付け面16bの角度αが45度に形成されているが、特にこの角度に限定する必要はない。
【0024】また、ガイドレール14a、14bは角形形状で構成されているので、筒状パイプに対して強固に取り付けることができる。したがって、図2(b)に示すように、ガイドレール14a、14bを短尺の筒状パイプ8の内面に取り付けるだけでその強度が保証され、ガイドレール14a,14bを筒状パイプ8より下方に延設した簡素化した入り口部1を構築できる。それ故、分離装置との干渉のために筒状パイプの下方の加工を省くことができ、加工コストの削減にもなる。
【0025】更に、図2の(a)に示すように、4本のガイドレール14a、14bは、互いに隣接するガイドレール14a、14bの取付け面16b同士が向き合うように対称に配置され、接線方向に向いた取付面16aが互いに挟角になるように傾斜しているので、食器皿が筒状パイプ8に近接したり傾動したり、或いはあるガイドレール周りに回動しようとすると、2つのガイド面16aにより食器皿の移動は丸棒のカイドバーに比べより拘束されることになる。
【0026】例えば、図2の(a)に示すように食器皿Dが、黒色矢印方向ないしこれと直交する方向に移動する外力が作用した場合は、接点Pはガイド面16a内で移動するため、食器皿Dはバランスを崩すことなく安定した状態で下方に案内することができる。
【0027】次に、本発明の他の実施形態につき図4を参照して説明する。
【0028】図4は他の実施形態に係るガイドレールが配設された筒状パイプの平面図である。尚、前記実施形態に係る構成部材と同一構成部材については同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0029】符号22a、22bはガイドレールを示し、これらガイドレール22a、22bは、前記実施形態に係るガイドレール14a、14bの角形断面形状に比し、食器皿Dの外周縁と接する接点P′を基点とする接線に対して、ガイド面24の角度β′が35度以下の角度に形成されており、この接点P′はガイド面24の端部近傍になるように構成され、ガイド面24の先端角部24aは平面視円弧状(円弧面)に形成されている。
【0030】このように構成されたガイドレール22a、22bによれば、食器皿Dとガイド面24とで形成する空隙が、先の実施形態のものと比べて、やや広げられるので、食器皿のかじりつきが抑えられる。また、接点P′近傍のガイド面先端角部24aは平面視円弧状に形成されているので、食器皿Dに付着した残滓が接点P′周りに押し込まれても食器皿Dがガイド面に噛み込む確率が少い。
【0031】以上、本発明の2つの実施形態例を挙げ図面により説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施例に限られるものではなく、例えば、残滓が閉じ込められないようにガイド面先端角部に円弧面を施してあるが、必ず設けなくてはならないものではない。また、ガイドレールを4本で説明したが、特に4本に限定しなくてよもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0033】(a)請求項1に記載の発明によれば、ガイドレールの断面形状が食器皿の外周縁に接する接点を基点として接線方向に延びるガイド面を有しているので、食器皿が筒状パイプの方に移動すると、2つの挟角をなすガイド面によって拘束されるので、食器皿の傾斜やガイドレール周りの移動が抑えられ、食器皿の姿勢が崩れることなく食器皿を安定な状態で搬送装置上に送り込むことができる。
【0034】(b)請求項2に記載の発明によれば、ガイドレールの取付強度が増大するので、筒状パイプを短尺にしてガイドレールだけを筒状パイプの下方から延設させて、筒状パイプの加工コストの低減を図ることができる。
【0035】(c)請求項3に記載の発明によれば、ガイド面上端に到達した食器皿が円滑にガイドレール内に導入できる。
【0036】(d)請求項4に記載の発明によれば、食器皿がガイドバーがらガイドレールに沿って搬送装置に向かって円滑に送り込むことができる。
【0037】(e)請求項5に記載の発明によれば、接線方向に延びるガイド面に比べ、ガイド面と食器皿により形成される空隙がやや広げられるので、食器皿とガイド面間に入り込んだ食べくず等の残滓が排出しやすい。
【0038】(f)請求項6に記載の発明によれば、ガイド面先端角部に円弧面を施して、食器皿とガイド面間に食べくず等の残滓が閉じ込められないようにしているので、食器皿の円滑な移動を促すことができる。
【0039】(g)請求項7に記載の発明によれば、ガイドレールのガイド面が損傷したり摩耗した場合、ガイドレールを適宜交換することができる。
【出願人】 【識別番号】390010319
【氏名又は名称】株式会社石野製作所
【住所又は居所】石川県金沢市増泉5丁目10番48号
【出願日】 平成14年2月5日(2002.2.5)
【代理人】 【識別番号】100099357
【弁理士】
【氏名又は名称】日高 一樹 (外3名)
【公開番号】 特開2003−225190(P2003−225190A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−28583(P2002−28583)